JPS6020917A - 熱可塑性樹脂の製造方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂の製造方法

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JPS6020917A
JPS6020917A JP12812183A JP12812183A JPS6020917A JP S6020917 A JPS6020917 A JP S6020917A JP 12812183 A JP12812183 A JP 12812183A JP 12812183 A JP12812183 A JP 12812183A JP S6020917 A JPS6020917 A JP S6020917A
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thermoplastic resin
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哲郎 前田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、環境応力き裂性に優れ、しかも熱安定性及び
層状剥離性の改良された熱可塑性樹脂の製造方法に関す
る。
熱可塑性樹脂、特にスチレン系樹脂は応力負荷状態で薬
品と接触すると、き裂が発生して、iしい場合には破断
する現象が観察される。この様な現象は、環境応力き裂
現象と呼ばれ、樹脂に対する溶解度の高くない、アルコ
ール、カルボン酸、アルカン、アルケン等の薬品で顕著
に観察されることは周知の通シである。
この現象は、樹脂成形物に外力が負荷されていない状態
でも、成形物内部に残留する成形時の歪みが、薬品との
接触によシ開放されることによ多発生するため、ゴム含
有スチレン系樹脂の用途の多大の制限を与えている。
スチレン系樹脂の環境応力き裂性を改良するために、ゴ
ム成分を含有させることは既知である。更にゴム含有ス
チレン系樹脂の環境応力き裂性に影響を及ぼす因子とし
て、ゴム成分の含有率、及び樹脂成分の分子量が知られ
ておシ、ゴム成分の含有率を高くする、あるいは樹脂成
分の分子量を大きくすることによシ、環境応力き要件の
改善が果されるが、その効果は実用上不充分であった。
既に本発明者らによシ、脂肪酸ビニルエステルを含む共
重合体をゴム含有スチレン系樹脂に混合することにより
、ゴム含有スチレン系樹脂の環境応力き要件が飛躍的に
改善されることが報告されている(特開昭56−147
841号)。
しかしながら前発明の組成物は、環境応力き要件の改良
効果は著しいものの、脂肪酸ビニルエステルを含む共重
合体の熱安定性がゴム含有スチレン系樹脂のそれに比べ
て悪いために、ゴム含有スチレン系イ☆4脂と同一成形
条件での成形が困難であるという欠点を有していた。だ
どえば酢酸ビニルを含む共重合体では、230℃付近か
ら脱酢酸反応が顕著に起シ、このだめ、該共重合体を含
むゴム含有スチレン系樹脂を230℃以上の昌度で成形
すると、変色、光沢低下などの成形物外観上の不良現象
が起こるばかシでなく、甚だしい場合には発生する酢酸
により、成形機のシリンダー、スクリュー、金型などの
腐食現象が起こシ、改良の必要が望まれていた。このた
めに、脂肪酸ビニルエステルを含む共重合体の熱安定性
を改良する方法が提案されだが(%開昭57−1951
40)、苛酷な成形条件下での安定化効果において今だ
不充分であった。
本発明の熱可塑性樹脂の製造方法は、前記欠点の解決を
目的と゛したものであり、ジエン系コムラテックス4〜
70重量%(固形分として)及びアクリル系ゴムラテッ
クス0.5〜50重量%(固形分として)の共存下に、
シアン化ビニル単量体及び芳香族ビニル単量体を含む単
量体30〜95重量饅を乳化共重合して熱可塑性樹脂を
製造するに際し、アクリル系ゴムが、アクリル酸エステ
ル単量体を含む単量体の単独重合体あるいは共重合体で
あシ、そのガラス転位温度が2 o c以下であシ、そ
の溶解度パラメーターが8.9〜9.5 (caVcc
)V2の範囲であシ、そのグル含有率が70重景グ以下
であることを特徴とする。
すなわち本発明によシ得られる熱可塑性樹脂では、熱安
定性の著しい改善が果され、苛酷な成形条件下における
変色、光沢低下などの成形物外観上の不良現象が解消さ
れたばかシでなく、腐食性分解ガスの発生がないゾこめ
に成形機械の腐食現象も解消され、環境応力き要件に優
れる熱可塑性樹脂成形物を通常のゴム含有スチレン系樹
脂の成形条件下で容易に提供することができる。
また、ゴム含有スチレン系樹脂とアクリル系ゴムを単純
に混合することにょ多得られた組成物では、耐環境応力
き要件の改良は果される反面、射出成形にょシ層状剥離
現象の観察されることがあるが、本発明の熱可塑性樹脂
では、層状剥離現象の著しい改良が達成さ、れている。
本発明に用いるジエン系ゴムラテックスは、共役・ジエ
ン単量体の単独重合体あるいは共重合体体ラテックス、
あるいは共役ジエン単量体と他の共重合可能な単量体の
共重合体ラテックスであるが、ここで述べる共役ジエン
単量体とは、ゲタツエン、イソプレン、ヅメチルゲタジ
エン、クロロプレンなどであり、他の共重合可能な単量
体とは、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ンなどの芳香族ビニル単量体、アクリロニトリル、メタ
クリレートリルなどのシアン化ビニル単fit体、メチ
ルメタクリレート、エチルアクリレート、ブチル゛アク
リレート、ヘキシルアクリレート、オクチルアクリレー
トなどの(メク)アクリル酸エステル単量体などでおる
。また、不発明に用いるジエン系ゴムは、架橋用単量体
として多官能性ビニル単量体を共重合しだ共フ扶合体も
用いることもできるが、用い9る多官能性ビニル単縦体
としては、ノビニルベンゼン、エチレングリコールノメ
タクリレート、1.3−ブチレングリコールジメタクリ
レート、1,4−グチレングリコールジメタクリレート
、プロピレングリコールジメタクリレート、シアヌル酸
トリアリル、インシアヌル酸トリアリル、トリメチロー
ルプロパントリメタクリレート、アリルアクリレート、
アリルメタクリレート、ビニルアクリレート、ビニルメ
タクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメ
タクリレートなどがある。
前記の単量体の重合方法は特に制限はなく、乳化重合の
公知の技術を用いうる。
また、本発明に用いるジエン系ゴムラテックスは、別途
重合された二種類以上のジエン系ゴムラテックスの混合
物であってよい。
次に、本発明に用いるアクリル系ゴムラテックスは、ア
クリル酸エステル単量体の単独重合体あるいは共重合体
ラテックス、あるいはアクリル酸エステル単量体と他の
共重合可能な単量体の共重合体ラテックスであるが、こ
こで述べるアクリル酸エステル単量体とは、メチルアク
リレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、
ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、
オクチルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート
、メトキシエチルアクリレートなどであシ、他の共重合
可能外単量体とは、スチレン、α−メチルスチレン、t
−グチルスチレンなどの芳香族ビニル単量体、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリルなどのシアン化ビニル単
量体、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレートな
どのメタクリル酸エステル単量体、x f L/ン、プ
ロピレン、1−ブテン、インブチレン、2−ブテンなど
のオレフィン単量体、メチルビニルエーテル、エチルビ
ニルエーテル、ブチルビニルエーテルなどのビニルエー
テル単量体などである。
また、本発明に用いるアクリル系ゴムは、多官能性ビニ
ル単量体を共重合した共重合体も用いることができるが
、用いうる多官能性ビニル単量体としては、ジビニルベ
ンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、1゜3
−ブチレングリコールジメタクリレート、1.4−ブチ
レングリコールジメタクリレート、プロピレングリコー
ルジメタクリレート、シアヌル酸トリアリル、イソシア
ヌル酸トリアリル、トリメチロニルプロパントリメタク
リレート、アリルアクリレート、アリルメタクリレート
、ビニルアクリレート、ビニルメタクリレート、グリシ
ジルアクリレート、グリシジルメタクリレートなどであ
る。
アクリル系ゴムを構成する単量体の重合方法は特に制限
はなく、乳化重合の公知の技術を用いうる。
また、本発明に用いるアクリル系ゴムラテックスは、別
途重合された二種類以上のアクリル系ゴムラテックスの
混合物であってよい。
次に、本発明では、ジエン系ゴムラテックス及びアクリ
ル系ゴムラテックスの共存下に、シアン化ビニル単量体
及び芳香族ビニル単量体を含む単量体を乳化共重合する
が、ここで用いるシアン化ビニル単量体とは、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリルなどでsb、芳香族ビニ
ル単量体とは、スチレン、α−メチルスチレン、ビニル
トルエン、t−ブチルスチレンなどである。また、本発
明では前記の単量体に加°えて、該単量体と共重合可能
な単量体を共重合することができるが、ここで述べる共
重合可能な単量体とは、メチルメタクリレート、エチル
アクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレ
ート、シクロヘキシルアクリレート、オクチルアクリレ
ートなどの(メタ)アクリル酸エステル単量体などであ
る。
本発明では、熱可塑性樹脂100重量係に対して4〜7
0重量%(固形分として)、好ましくは10〜50重量
%(固形分として)のジエン系ゴムラテックスを用いる
が、ジエン系ゴムラテックスの使用量が前記の範囲を逸
脱すると、得られた熱可塑性樹脂の耐衝撃性及び耐環境
応力き要件が不充分でアシ好ましくない。
まだ、本発明では、熱可塑性樹脂100重量係に対して
05〜50重量%(固形分として)、好1しくは1〜3
0重量%(固形分として)のアクリル系ゴムラテックス
を用いるが、アクリル系ゴムラテックスの使用量が0.
5%未満であっては得られた熱可塑性樹脂の耐環境応力
き裂性の改良程度が不充分でちシ、50重量%を越える
とその程度が飽和するばかりか、ジエン系ゴムの使用量
が低下するために耐衝撃性の低下が起こジ好ましくない
更に本発明では、熱可塑性樹脂100重力1チに対して
30〜95重量%、好寸し7くは35〜90重i%の、
シアン化ビニル単量体及び芳香族ビニル単量体を含む単
量体を用いるが、単量体の使用量が前記の範囲を逸脱す
ると、得られた熱可塑性樹脂の耐衝撃性及び耐環境応力
き裂性が不充分であシ好ましくない。
ジエン系ゴムラテックス及びアクリル系ゴムラテックス
の共存下で重合に供される単量体は、シアン化ビニル単
量体及び芳香族ビニル単量体を必須構成単位とするが、
重合に供される単量体100重量裂に対し、シアン化ビ
ニル単量体10〜50重量係、芳香族ビニル単量体30
〜90重量%であることが好ましい。シアン化ビニル単
量体の使用量が10重量%未満であっては耐衝撃性及び
耐環境応力き裂性が不充分であシ、70重量%を越える
と耐衝撃性及び成形加工性に乏しく好ましくない。また
、芳香族ビニル単量体の使用量が30重量%未満であっ
ては成形加工性に乏しく、90重量−以上では耐環境応
力き裂性が不充分であシ好ましくない。
ゴムラテックス存在下における前記単量体の乳化重合方
法は特に制限はなく、公知の技術を適用できる。
本発明に用いるアクリル系ゴムは8.9〜9、5 (c
al/cc)1′2ノ溶解i、t’ > l−1−ヲ有
している必要がある。ただしここで用いる溶解度i?ラ
メーターは、John Wiley & 5ona社出
版「月?リマーノ・ンドプツク」に記載されている溶解
度Aラメーター値を用い、共重合体の溶解度ノリメータ
ーδTは、m種類のビニル単量体から成る共重合体を構
成する個々のビニル単量体の単独重合体の溶解度パラメ
ーターδ と、その重量分率W とから、式(1)によ
、!7算出する。
例えばポリアクリル酸ブチル、及びポリアクリル酸エチ
ルの溶解度・々ラメーターをそれぞれ8.8 (c=#
/cc) 、9.4 (ca7/cc)”とすい ると、ポリアクリル酸ブチル70重量%、ポリアクリル
酸エチル30i量チからなる共重合体の溶解度ノR−j
メーターは9.0 (cal/cc)”と計算される。
溶解度パラメーターが8.9未満あるいは9、5 (c
al/cc ) ” 金越えると、得られた熱可塑性樹
脂の耐環境応力き裂性が低く好筐しくない。
本発明に用いるアクリル系ゴムはガラス転移温度が20
℃以下、好ましくは10℃以下である必要があるが、ガ
ラス転移温度が、20℃を越えると、得られた熱可塑性
樹脂の衝撃強度が低く、また環境応力き裂性の改良が果
されない。
本発明に用いるアクリル系ゴムは70重量%以下のダル
を含有していることが必要である。ただし、ここで用い
るグル含有率は、アクリル系ゴムのメチルエチルケトン
1重量係i液を温度30℃にて200メツシユステンレ
ス製金網で1過して得九濾過残渣を乾燥し、(C濾過残
渣重量)/(アクリル系ゴム重量))×100←)とし
てめた。アクリル系ゴムのグル含有率が70重量%を越
えると、得られた熱可塑性樹脂の環境応力き裂性が低下
して好1しくない。
本発明では、得られた熱可塑性樹脂に、シアン化ビニル
単量体及び芳香族ビニル単量体を含む単量体の共重合体
(希釈用重合体)を配合して用いることができる。ここ
で述べるシアン化ビニル単量体とはアクリロニトリル、
メタクリレートリルなどでアリ、芳香族ビニ/シ単fl
a 体トUスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトル
エン、t−ブチルスチレンなどである。1だ、希釈用重
合体は前記の単量体に加えて、これらと共重合可能な単
量体を共重合することができるが、ここで述べる共重合
可能な単量体とは、メチルメタクリレート、エチルアク
リレート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート
、オクチルアクリレートなどの(メタ)アクリル酸エス
テル単量体などである。
本発明で用いる希釈用重合体は、前述の如くシアン化ビ
ニル即量体及び芳香族ビニル単量体を必須構成単位とす
るが、重合に供さ水る単量体100重fit%に対し、
シアン化ビニル単量体10〜50重it: % 、芳香
族ビニル単量体30〜90重量%であることが好ましい
シアン化ビニル単量体の使用量が10重量%未満であっ
ては耐衝撃性及び耐環境応力き要件が不充分であシ、7
0重量%を越えると耐衝撃性及び成形加工性に乏しく好
ましくない。
また、芳香族ビニル単量体の使用量が30重量−未満で
あっては成形加工性に乏しく、90重量%以上では耐環
境応力き要件が不充分であシ好ましくない。
希釈用重合体の重合方法は特に制限はなく、乳化重合、
懸濁重合、塊状重合、溶液重合の公知の技術を適用でき
る。
本発明の熱可塑性樹脂に希釈用重合体を配合する場合、
得られた希釈熱可塑性樹脂中に占めるジエン系ゴムの含
有率が5〜30重量%、アクリル系ゴムの含有率が0.
5〜20重量%であることが好ましい。ジエン系ゴムの
含有率が前記の範囲を逸脱すると、得られた希釈熱可塑
性樹脂の耐衝撃性及び耐環境応力き要件が不充分であシ
好ましくない。また、アクリル系ゴムの含有率が0.5
重量%未満であると耐環境応力き要件の改良程度が不充
分であシ、20重量%を越えるとその効果が飽和するば
かシでなく、剛性、酬熱性が低下するため好ましくない
以上の様に本発明は、ジエン系ゴムト特定された性質を
有するアクリル系ゴムを含有する熱可塑性樹脂に関する
ものであシ、本発明による熱可塑性樹脂は、耐環境応力
き要件に優れると同時に、ゴム含有スチレン系樹脂の鳴
する優れた熱安定性、機械的強度、成形加工性を具備し
ているため、自動車部品、電気機器部品等に好適に用い
ることができる。
以下実施例をあげて本発明、を更に説明する。
なお、実施例及び比較例に記載され丸部及びチはすべて
重量基準で示した。
参考例 アクリル系ゴムの重合方法 オートクレーブに純水150部、ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム1. s gL 過硫酸カリウム0.
1部、亜硫酸水素ナトリウム0.02部を加え、窒素雰
囲気下にて攪拌した。
内容物を60’Cに加熱し、n−ブチルアクリレート7
0部、メチルメタクリレート30部、t−ドデシルメル
カプタン1.0部、エチレングリコールジメタクリレー
ト0,5部からなる単量体混合液を4時間かけて連続添
加した。
単量体添加終了後、75℃にて更に2時間攪 。
押してアクリル系ゴムラテックスA−1を得た。収率は
99%であった。該アクリル系ゴムラテックスよシ重合
体を回収し、その性質を測定したところ、ガラス転位温
度−36℃、グル含有率3.7%であった。まだ、式(
1)よシ算出した該アクリル系ゴムの箔解度・ぐラメ−
ターは9.0 (cal/・C)いであった。
同様の重合操作を行ない、表1に記した各種アクリル系
ゴムを得た。
実施例1 オートクレーブにポリブタジェンラテックス(重量平均
粒子径0,3μ・固形分30%)233部、表1試料A
A−1のアクリル系ゴムラテックス(固形分40%)7
5部、純水259部を仕込み、ついで硫酸第一鉄o、o
 o s部、エチレンノアミン四酢酸四ナトリウム0.
01部、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート
0.3部を加えて窒素雰囲気下にて攪拌した。内容物を
60℃に加熱し、アクリロニトリル30部、スチレン7
0m、t−ドデシルメルカプタン0.6部、ジイソプロ
ピルベンゼンハイドロパーオキサイド0.2部からなる
単量体混合液を前記ラテックス中に4時間かけて連続添
加した。単量体混合液の添7JI] M 7後、ジイソ
プロピルベンゼンハイドロパーオキサイド0.1部を添
加し、更に70℃にて2時間攪拌して重合を完結した。
得られたラテックスに塩化カルシウム8部を含む水溶液
を注加し、95℃にて3分間攪拌することによシ乳化破
壊してスラリーを得だ。このスラリーを脱水、水洗、乾
燥して熱可塑性樹脂粉末(グラフト粉末)を得た。
このグラフト粉末40部を、アクリロニトリル−スチレ
ン懸濁共重合体(As樹脂・アクリロニトリル含有率3
0%・メチルエチルケトン1チ溶液、温度30℃の相対
粘度1.60 )60部、2,6−ノーt−グチル−4
−メチルフェノール0.1部、トリスノニルフェニルホ
スファイ)0.1部と共に混合し、押出機に供給してペ
レットを得た。
このペレットから試験片を作成し、物性を測定してその
結果を表2実験屋1に示した。
実施例2 オートクレーブにポリブタジェンラテックス(重量平均
粒子径0.3μ・固形分30%)42部、表1試料J1
6A−1のアクリル系コ゛ムラテックス(固形分40%
)31部、純水244部、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム0.5部を仕込み、ついで硫酸第一鉄Q、0
05部、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム0.01
部、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート0.
3部を加えて窒素雰囲気下にて攪拌した。内容物を60
℃に加熱し、アクリロニトリル30部、スチレン70部
、t−ドデシルメルカプタンQ、 6部、ジイソプロビ
ルベンゼンハイドロノぐ一オキサイド0.2部からなる
単量体混合液を前記ラテックス中に4時間かけて連続添
加した。単量体混合液の添加終了後、ジイソノロピルベ
ンゼンハイドロパーオキサ4201部を添加し、更に7
0℃にて2時間攪拌して重合を完結した。
得られたラテックスに塩化カルシウム5部を含む水溶液
を注加し、95℃にて3分間攪拌することによシ乳化破
壊してスラリーを得た。このスラリーを脱水、水洗、乾
燥して熱可塑性樹脂粉末(グラフト粉末)を得だ。
このグラフト粉末100部に2,6−ジーt−グチル−
4−メチルフェノール0.1 部、トリスノニルフェニ
ルホスファイ1−01部を配合し、押出機に供給してペ
レットを得だ。
このペレットから試験片を作成し、物性を評価してその
結果を表2実験扁2に示しだ。
実施例3 実施例1に準拠した方法でグラフト粉末を製造し、これ
に実施例1で使用しfcAS樹脂及び安定剤を配合して
ペレット化した。グラフト粉末の組成及びAs樹脂との
配合比を表2に示しだ。
得られたペレットから試験片を作成し、物性を評価して
その結果を表2実験A3〜9にまとめだ。
実施例4 実施例1で、使用する′アクリル系ゴムの種類を変えて
重合を行ない、グラフト粉末を製造した。
このグラフト粉末を実施例1と同様に配合してRレット
化し、物性測定した結果を表3実験A10〜15にまと
めた。
実施例5 実施例1で、グラフト粉末に配合するAs樹脂のアクリ
ロニトリル含有率が異なる以外は実施例1と同様に実験
を行ない、その結果を表4実験A16.17にまとめた
実施例6 オートクレーブにポリブタジエンラテツクス(重量平均
粒子径0.20μ・固形分45%)31部、スチレン−
ブタジェン共重合ゴムラテックス(重量平均粒子径1.
0μ・スチレン含有率25%・固形分55%)6.4部
、純水254部、表1試料mA−1のアクリル系ゴムラ
テックス(固形分40%)18.8部、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム0,5部を仕込み、ついで硫酸
第一鉄0.005部、エチレンジアミン四酢酸四ナトリ
ウム0.01部、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキ
シレート0.3部を加えて窒素写囲気下にて攪拌した。
内容物を60℃に加熱し、アクリロニトリル30部、ス
チレン70部、t−ドデシルメルカプタン0.6部、ジ
インノロビルペンゼンハイドロバ−オキサイド0,2部
からなる単量体混合液を前記ラテックス中に4時間かけ
て連続添加した。単量体混合液の添加終了後、ジイソプ
ロビルベンゼンハイドロノや一オキサイド0,1部を添
加し、更に70℃にて2時間攪拌して重合を完結した。
得られたラテックスに塩化カッ【シウム5部を含む水溶
液を注加し、95℃にて3分間攪拌することによシ乳化
破壊してスラリーを得た。このスラリーを脱水、水洗、
乾燥してグラフト粉末を得た。
このグラフト粉末100部に2.6−ノーt−ブチル−
4−メチルフェノ−A−0,1部、トリスノニルフェニ
ルホスファイトo、1部ヲ配合し、押出機に供給して被
レットを得だ。
このペレットから試験片を作成し、物性を評価した結果
、引張降伏点400 Jcf/dl、アイゾツト衝撃強
度a 6#cIn/CIn5耐環境応力き裂性〉120
分、熱安定性A1剥離性A1メルトフローインデックス
14.9/I 0分であった。
比較例1 実施例1に準拠した方法でグラフト粉末を製造し、これ
に実施例1で使用したAs樹脂及び安定剤を配合してペ
レット化した。グラフト粉末の組成及びAs樹脂との配
合比を表5に示した。
得られ?’Cペレットから試験片を作成し、物性を評価
してその結果を表5実験A18〜24にまとめた。
比較例2 実施例1で、使用するアクリル系ゴムの種類を変えて重
合を行ない、グラフト粉末を製造した。
このグラフト粉末を実施例1と同様に配合してペレット
化し、物性測定した結果を表6実験A25.26.27
にまとめだ。
比較例3 実施例1で、使用するアクリル系ゴムに変エテ、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(EVA。
酢酸ビニル含有率85%)を用いる以外は実施例1と同
様に重合してグラフト粉末を製造した。
このグラフト粉末を実施例1と同様に配合してペレット
化し、物性測定した結果を表6実験428に示した。
比較例4 表5実験屋19で製造したグラフト重合体ラテックス8
0部(固形分として)と、表1試料mA−1のアクリル
系ゴムラテックス20部(固形分として)とをラテック
ス状態で混合した後、塩化カルシウム4部を含む水溶液
を注加して析出を行ない、得られたスラリーを脱水、水
洗、乾燥してグラフト粉末を得た。
このグラフト粉末45部に、実施例1で用いfcAS樹
脂55部、2,6−ジーt−ブチル−4−メチルフェノ
ール0.1部、トリスノニルフェニルホスファイト0.
1部を配合し、押出機に供給してペレットを得た。
このペレットから試験片を作成し、物性評価したととろ
、引張降伏点430A9/Cl1t、アイゾツト衝撃強
度36 kgcm/cm s 耐環境応力き裂性〉12
0分、熱安定性A、剥離性B1メルトフローインデック
ス12g/10分であった。
本発明の物性測定値はすべて以下の方法によ請求めた。
(1)引張シ降伏点・・・・・・・・ JIS K 6
871(2) アイゾツト衝撃強度・・・・・・・・・
JIS K 6871(3) 、)(ルトフローインr
ツクス・・・・・・・・ JIS K 7210に準拠
、温度250℃、荷重5〜 (4)耐薬品性試験方法 JIS K 71131奇形試験片にsommのたわみ
を与えて治具に固定し、エチレングリコールモノエチル
エーテルを塗布し、温度23℃に放置したときの破断に
至るまでの時間を分で表わす。
(5)熱安定性試験方法 シリンダー副産を250℃とじだ2オンス射出成形機の
シリンダー内部に樹脂を10分間滞留させた後に射出成
形し、その3シヨツト目の成形物(50X 80 X 
3 mm平板)の白色度w1.を、日本電色工業株式%
式% する。また、同一条件の射出成形機で滞留操作を行なわ
ずに射出した成形物の白色度曽0 を測定する。白色度
変化率WD = (Wo=Wls ) /Wo X 1
00をめ、WD〈10をA1104WT)(20をB、
wD)2’OをCとしテfF価する。WD ’)320
の樹脂では、滞留操作を行なわずに射出しプ(成形物で
あっても、成形温度の多少の違いで成形物のWoに差異
が生じる為に好ましくない。
(6)剥離性試験方法 シリンダ一温度を200℃とした2オンス射出成形機を
用い、50 X 85 X 1.5 mmの板状の成形
物を成形し、タブダート(8,5X18X1.5關)部
分を手折ったときのダート断片の状態を観察する。全く
剥離現象が観察されない試料をA1破断面に著しい凹凸
が観察される試料をBX薄皮状の明らかな剥離膜が観察
される試料をCとして評価する。
(7) 溶解度パラメータ一 本明細書で用いた溶解度・々ラメーター値は以下の通シ
である。ただし単位は(Cal/・・、1/’!である
ポリアクリル酸グチル;88 ポリアクリル酸エチル;9.4 ポリメタクリル酸メチル;9.5 アクリロニトリル;12.5 スチレン;91

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ジエン系ゴムラテックス4〜70重量%(固形分として
    )及びアクリル系コ9ムラテックス0.5〜50重i%
    (固形分として)の共存下に、シアン化ビニル単量体及
    び芳、香族ビニル単量体を含む単量体30〜95重量%
    を乳化共重合して熱可塑性樹脂を製造するに際し、アク
    リル系ゴムが、アクリル酸エステル単量体を含む単量体
    の単独重合体あるいは共重合体であシ、そのガラス転位
    温度が20℃以下であ)、その溶解度ノやラメ−ターが
    8.9〜9.5 (eal/cc )いの範囲であシ、
    そのダル含有率が70重量%以下であることを特徴とす
    る熱可塑性樹脂の製造方法。
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