JPS6020912A - 分岐状共重合体の製造方法 - Google Patents

分岐状共重合体の製造方法

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JPS6020912A
JPS6020912A JP12777383A JP12777383A JPS6020912A JP S6020912 A JPS6020912 A JP S6020912A JP 12777383 A JP12777383 A JP 12777383A JP 12777383 A JP12777383 A JP 12777383A JP S6020912 A JPS6020912 A JP S6020912A
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章 斉藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、加硫後の物性の良好な、分岐状共役ジエン化
合物−ビニル芳香族化合物ランダム共重合体の工業的に
有用な製造方法に関する。
従来より、有機リチウム開始剤を用いて溶液重合された
共役ジエン系の重合体は、ゴムとしての加硫物性がすぐ
れているものの、コールドフローおよび加工性の面で劣
っており、これらの改善のために数多くの試みがなされ
ている。
その中でも、多官能カップリング剤を用いて分岐状重合
体を得る方法は、コールドクロー、加工性を改良する有
効な手段として多くの提案がなされ、例えば、特公昭4
9−36957号公報、特公昭44−4996号公報、
特公昭52−5071号公報等に示さねている。
一方、有機リチウム開始剤を用いて共役ジエン化合物と
ビニル芳香族化合物をランダムに共1に合させる場合に
は、エーテル類、第3級アミン類などの4Th性化合物
をランダム化剤として存在させて重合する方法が知られ
ている。
したがって、共役ジエン化合物とビニル芳香族化合物の
シンダムな共重合体で分岐状となった重合体を得ようと
する場合は、極性化合物の存在下に21シ合し、重合終
了後に多官能カップリング剤を添加すれば製造可能と考
えられるが、これを工業的な13(1模で実施しようと
すると多くの問題が生じる0 すなわち、一般に、重合体をイGようとすると単111
体の重合熱により重合系の温度が上昇する。系の温度を
下げるようにするには、1枦量体の温度を低下させるか
、外部から冷却させるなどの方法を採用するとよいが、
単玉i゛体の濃度を低下させると化度性が低下し、外部
からの冷却を効果的に行なうには、相応する設備が必要
となり、好甘しくない0 そして、極性化合物の存在する系での共役ジエン化合物
とビニル芳香族化合物との共重合では、温度」―昇と共
に、両者の単量体の共正合性比が変化し、温度の上昇し
た重合反応の後期では、共役ジエン化合物はほとんど消
費さt]、ビニル芳香族化合物が残存し、反撥弾性等に
悪影響するビニル芳香族が10個以上連左ったブロック
が形成される。また、系の温度が高く、極性化合物の存
在する状態では、複雑な反応が生じ、カップリング反応
が進まなくなる。このことは例えば、特公昭52−50
71号公報の第5頁の実験Bにも示されている。
とくに、この傾向はカップリング剤どして、スズの化合
物を使用する場合に著しく 、:fi)られる重合体の
動的特性も劣る。
そして、かかる分岐重合体の製造方法を改良し特開昭5
7−87407号公報は転がり抵抗および破壊特性の改
良されたスチレン−ブタジェン共77′V合体を得る方
法をして、スチレンとブタジェンを有機リチウム化合物
を使用して、極性化合物の存在下で重合した後、極く少
量のブタジェンイf添加して、重合体末端をブタジェン
とした後、スズ化合物によってカップリングする方法が
提案されている。
この方法について本発明者らも検討したところ、工業的
規桿で生産しようとするど、添加したカップリング剤が
有効に働かず、カップリング効率が劣ると共に、温度上
昇下におりる重合の7′こめ、スチレンが10個以上連
なったブロックスチレンが生成することに関しては、従
来の方法ど比べて、何ら改良されておらず、加硫後の物
性はブロックスチレンのないものに比べて劣っている。
さらに、この方法では、重合を完結した後、ブタジェン
末端とし、さらにカップリング反応を行なうことになり
、1寺間な要し生産491=上好1しくない0 このような状況下において、本発明者らは、生産性が良
好な、比較的高温での重合が可能であシ、しかもカップ
リング反応が効果的である、分岐状重合体を工業的規模
で製造する方法について検討し、特願昭58−1544
2号において、多官能カップリング剤を、残存するノj
ミ役ジエン化合物とビニル芳香族化合物とのモル比が0
.1以下となる以前に添加する方法を提案した。
不発E!J4は、前記特願昭58−15442郵の渚え
方を受けつぎ、更にビニル芳香族化合物ブロックの生成
を減少させ、加硫後の動的特性のすぐれた分岐重合体の
製造方法に関する。
すなわち本発明は、 共役ジエン化合物90〜50重お部と、ビニル芳香族化
合物10〜50重量部とを、有機リチウム化合物を開始
剤として、炭化水素溶媒中、極性化合物の存在下に、単
量体の重合熱による温度上昇の状態で共重合させるに際
し、 (1)共役ジエン化合物全扉の40〜90%と、ビニル
芳香族化合物全量の5o〜ioo係とがらなり、最終的
に得られる共重合体のビニル芳香族化4合物の含有量以
上に相当する単量体組成の単量体混合物に有機リチウム
化合物を加えて共重合を開始せしめ、 (2) (1)の重合系における共役ジエン化合物の重
合率が95優に達する以前の時点において、残部の共役
ジエン化合物、または共役ジエン化合物とビニル芳香族
化合物とを、1回ないし2回以上に分割して重合系に加
えて重合反応をtui枕し、(3) 重合系に残存する
共役ジエン化合物とビニル芳香族化合物のモル比が0.
1以上の時に、3官能以上のスズ化合物を、活性リチウ
ム末端に対して、0.2〜00g当量添加する ことを特徴とする分岐状共役ジエン化合物−ビニル芳香
族化合物ランダム共重合体の製造方法である。
本発明によって、生産性の良好な比較的品温の条件での
重合が可能で、しかもスズ化合物によるカップリング効
率が良く、ビニル芳香族のブロックが少なくてさらに加
硫後の、反撥弾性等の動的特性のすぐれた分岐重合体を
製造する方法が見出され、その工業的価値は高い。
本発明の製造方法の特徴は、共役ジエン化合物とビニル
芳香族化合物の重合系への添加組成および供給のタイミ
ングを調節して、ビニル芳香族化合物の重合体中での組
成を均一化して、ブロックの生成を抑止すること、共役
ジエン化合物とビニル芳香族化合物の両方が存在し、共
役ジエ/が多く存在する状態で、多官能カップリング剤
を添加することにあり、更に 単量体の添加組成の調節
は、カップリング反応をより効率よ〈実施することに役
立っている。
以下、本発明について詳しく説明する。
本発明の重合体を製造するために用いられる単量体は共
役ジエン化合物およびビニル芳香族化合物であり、これ
らの組成は、両方の合計100重量部に対し共役ジエン
化合物95〜50重量部、ビニル芳香族化合物5〜50
重量部の範囲で用いられる0 共役ジエン化合物としては、例えば、1,3−ブタジェ
ン、2−メチル−1,3−ブタジェン(インプレン)、
2.3−ジメチル−i、a−ブクジエ/、1.3−ペン
クジエンなどがあシ、特に1,3−ブタジェン、イソプ
レンが好ましい。一方、ビニル芳香族化合物としては、
例えば、スチレン、m−メチルスチレン、p−メチルス
チレン、α−メチルスチレン、p −tert−プチル
スチレンカとが、SD、特にスチレンが好ましい。前記
、共役ジエン化合物およびビニル芳香族化合物は、各々
1種を用いてもよいし、2種以上を混合して用いること
も可能である。
本発明において重合開始剤として用いる有機リチウム化
合物は、少なくとも1個のリチウム原子を結合した炭化
水素である。例えは、エチルリチウム、プロピルリチウ
ム、n−ブチルリチウム、5ee−ブチルリチウム、t
ert−ブチルリチウム、フェニルリチウム、1,4−
ジリチオプクン、1,5−ジリチオペンタ/、1,2−
ジリチオ−1,2−フェニルエタン、■、3.5−トリ
リチオシクロヘキサンなどがあり、4zに好ましいもの
は、n−ブチルリチウム、5ec−ブチルリチウムであ
る。これらの有機リチウム化合物は、1種のみでなく2
種以上を混合しても使用される。
有機リチウム化合物の使用量は、生成重合体の希望する
分子量などによって決定されるが、単量体100りあた
シ、0.1〜5 mmot%好1しくは、0.3〜2 
mmotの範囲で用いられる。
本発明において用いられる炭化水素溶媒としては特に制
限は々いが、例えば、■−ペンタン、is。
−ペンクン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−へブ
タン、1so−オクタン、デカン、ベンゼン、トルエン
、重合に限外する物質を除いたC4留分などがあシ、特
にn−ヘキサン、シクロヘキサンが好ましい。これらの
炭化水素溶媒は、31′3独で使用してもよいし、2種
以上混合して使用してもよい。
本発明において用いる極性化合物は、共役ジエン化合物
とビニル芳香族化合物をランダムに共重合させるもので
あればよく、従来より公知の化合物が用いられる。これ
らの極性化合物には、エーテル類、チオエーテル類、第
3級アミン類、!持定のリン化合物、アルカリ金属アル
コキシド類、アルカリ金属スルホン酸塩等数多くの化合
物がある。
これらの化合物として(d5、例えば、ジエチルエーテ
ル、ジ−n−プロピルエーテル、ジー11−ブチルエー
テル、エチレンクリコールジメチルエーテル、エチレン
クリコールジエチルエーテル、エチレンクリコールジブ
チルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル
、シエチレンクIJ コールジエチルニーデル、テトラ
ヒドロフラン、α−メトギシテトラヒドロフラン、ジオ
キサン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、テトラ
メチルエチレンジアミン、テトラメチルプロノくンジア
ミン、N−メチルモルポリン、ヘキツメチ/l/ホスホ
ルトリアミド、ジメチルスルフオキシド、カリウム−t
ert−ブトキサイド、カリウムアミルオキサイド、1
゛デシルベンゼンスルホン酸すl・リウムなどが挙げも
J1/)。これらの化合物の甲で勃に好ましいの01、
テトラヒドロフラン、エチレングリコールジブチルエー
テル、ジ」−チレングリコールジメチルエーデル、テト
ラメチルエチレンジアミン、カリウム−tert−ブト
キサイドてあゐ。
こノ]ら化合物は1種ガ↓のみでなく、2種類以上を併
用して用いてもよい。
本発明において、カップIJ 7グ剤として用いられる
スズ化合物は、リチウム活性末端と反応し得る活性な結
合を分子内に3個以上有するスズ化合物であり、例えば
、四塩化スズ、メチル三+1.V化スズ、ブチル三塩化
スズ、四臭化スズ、メチル三臭化スス、1.2−ビス(
) IJジクロロタニル)エタン、1.6−ビス(トリ
クロロスタニル)ヘキツンなどが挙げられ、これらは1
神のみならず、2イリ(以上を併用してもよい。
本発明において、分岐重合体とするカップリング反応を
実施する以前の共役ジエン化合物とビニル芳香族化合物
との共重合反応においては、ビニル芳香族化合物の重合
体中の分子内分布をより均一化し、ビニル芳香族化合物
のブロックの生成を抑制するためと、スズ化合物による
カップリング反応をより効果的に実施するために、使用
する単量体を2回以上に分割し、かつ異なった共役ジエ
ン化合物/ビニル芳香族化合物の組成比で供給する必要
がある。
すなわち、第1段階では、共重合反応は、共役ジエン化
合物全量の40〜90チとビニル芳香族化合物全量の5
0〜100%とからなり、最終的に得られる共重合体に
おけるビニル芳香族化合物の含有量以上に相当する組成
の共役ジエン化合物とビニル芳香族化合物の混合物に有
機リチウム化合物を添加することで開始される。この第
1段階での単量体の量は、全単量体の45〜90係が好
捷しく、特に50〜85チが好ましい。
この量がso%より少ないと後に重合する量が多くなり
単量体に含まれる不純物等による活性末端の失活が増加
し、寸だ90チ以上となると、後から加える単量体によ
るビニル芳香族化合物のブロック生成の防止効果が少な
くなる。
第1段階における共役ジエン化合物とビニル芳香族化合
物の組成比は、最終的に得られる共重合体におけるビニ
ル芳香族化合物の含有量よりも多い組成とすることによ
り、重合初期からのビニル芳香族化合物の重合体への取
り込み量を増加させ、分子鎖全体におけるビニル芳香族
化合物の分子内分布をより均一化させる。かかる共役ジ
エン化合物とビニル芳香族化合物の組成の適正値は、共
役ジエン化合物とビニル芳香族化合物の共重合反応性比
によって決まるが、共重合反応性比は、使用する極性化
合物の種類および量さらに重合温度によって変化するの
で、共重合体を製造する条件に従って、適宜、共役ジエ
ン化合物とビニル芳香族化合物の組成比を選ぶ必要があ
る。
第1段階の共重合は、通常0〜60℃の温度で開始され
る。
第1段階の共重合反応を継続した後、第2段階として残
部の単量体を1回ないし2回以上に分割して重合系に添
加する第2段階に移る。
第2段階の単量体を添加する時期tよ、第1段階の重合
系における共役ジエン化合物の重合率が95チに達する
以前、好1しくは、共役ジエン化合物の重合率が50〜
90q6である時点である。かかる、共役ジエン化合物
の重合率の範囲は、共重合するビニル芳香族化合物のブ
ロックがほとんど生成していない反応率であり、95チ
を越えるとビニル芳香族化合物のブロックの生成が急激
に多くなり、最終的に得られる加硫物の動的特性を悪化
させネので避けなければならない。
第2段階で添加する単量体は、第1段階で用いlヒ残部
の単量体であり、共役ジエン化合物、または共役ジエン
化合物とビニル芳香族化合物の両方になる場合もある。
これらは、2回以上に分割してもよく、壕だ、前記した
所定の時期から、一定の速度で連続的に重合系に供給す
るととも可能である。
本発明において、第1段階、第2段階を通して共重合反
応は、通常窒紫等の不活性ガス雰囲気下において、単量
体の重合熱による温度上昇の状態で行なわれる。しかし
、重合器のジャケット等を通じての多少の冷却はさしつ
かえないし、また、第2段階において添加される単量体
の顕熱によって一時的に、重合温度が低下する場合もあ
る。
また、重合時の圧力も変化するが、重合系を液相に維持
するのに充分な圧力であれば特に制限はない。重合温度
は、通常0〜60℃で開始され、重合反応を通しての最
高温度は75〜150℃まで上昇する。最高温度が低い
場合には、反応率が上りに<<、また最高温度が高過ぎ
ると、重合体末端の失活反応など好もしくない副反応が
おこる。
本発明においては、3官能以上のスズ化合物をカップリ
ング剤として重合系に添加し、分岐状重合体を製造する
が、このカップリング剤は、&↓2段階の重合が進行し
た後、残存する共役ジエン化合物/ビニル芳香族化合物
のモル比が0.1以上、好ましくは1.0以上である時
点で添加する必要があり、カップリング剤は全体の共役
ジエン化合物の重合率が好ましくは80〜99チ、史に
好1しくは85〜98%の時点で系内に除却されること
になる0 すなわち、ある量の共役ジエン化合物が存在しかつ、共
役ジエン化合物に対してビニル芳香族化合物が、圧倒的
に多く残存するようになる以前にカップリング剤を添加
する必要がある。
ビニル芳香族化合物が多く残存する条件において、カッ
プリング剤を添加すると、カップリングの効率が低下し
て、ムーニー粘度が上昇しにくいばかりでなく、カップ
リング反応が起っても、得られる重合体は、加硫後の反
撥弾性や耐発熱性が劣ったものとしかならない。
また、共役ジエン化合物およびビニル芳香族化合物の反
応率をいずれも実質的K 100%とした後、カップリ
ング剤を添加してカップリングすることは、カップリン
グ効率が低下することおよび、重合時間を余計に費やす
ことになり工業的生産において好ましくない。
本発明の方法によって、例えば、スチレン−ブタジェン
共重合体を製造する場合には、ブタジェン部分のミクロ
構造のビニル結合量が、15%〜90%の範囲の重合体
が得られる。ブタジェン部分のビニル結合量は、本発明
でランダム化剤として使用される極性化合物の種類およ
び量、さらに重合の温度によって変化する。ビニル結合
量の高い重合体を得ようとする場合には、極性化合物の
量を多く使用し、低目の温度範囲で重合するほうが好ま
しい。
本発明の方法は、特にビニル化効果は大きいがランダム
化効果が比較的劣る極性化合物を使用して、中間的な範
囲のビニル結合量の分岐状スチレン−ブタジェン共重合
体を製造する場合や、重合の最高温度がioo℃を越え
るようなブロックスチレンが生成しやすい条件において
製造する場合において有効な方法である。更に、共重合
反応における反応性の差がブタジェンとスチレンの組合
せよりも更に大きい共役ジエン化合物とビニル芳香族化
合物の組合せにおいても、本発明の方法は有効なもので
ある。
本発明の方法で得られた重合体は、通常の溶液重合方法
で用いられる仕上方法によってゴムとして単離される。
すなわち、溶液状態で安定剤等を添加した後、直接乾燥
法やスチームストリッピング法によってゴムと溶剤を分
離し、洗浄、乾燥して、目的の共重合体を得ることがで
きる。
本発明の方法によって得られる重合体は、その有する分
子量、カップリングの程度、ビニル芳香族化合物の含有
量、共役ジエン化合物のミクロ構造等の各種構造の相違
によってその特徴は変化し、各方面の用途に使用される
。特に、カーボンブラックJo・よび各種配合剤とロー
ル、バンバリーミキザーによって混練した後、硫黄を代
表的なものとする架橋剤によって加硫されたゴム配合物
に使用した場合において、本発明の方法によって得られ
た分岐重合体は、加工性が良好であり、反撥弾性、耐発
熱性等の動的特性が従来の製造法による分岐重合体に比
較して改良されている。
本発明の分岐m合体は、」−記特徴を生かしてタイヤの
各部位、例えば、タイヤトレッドのキャップおよびベー
ス、ザイドウォール、カーカス等に用いられる加硫ゴム
用の原料ゴムとして単独ないし、他のゴム状車合体、例
えば天然ゴム、ポリブタジェンゴム、通常のスチレン−
ブタジェンゴム、ポリイソプレンゴム等の17+H以上
のゴムと各種比率でブレンドして使用される。
壕だ、耐振ゴム、ベルト等の自動車用および各種工業用
の部品、その他の通常のゴムの用途に、本発明の方法に
よる分岐重合体がその特徴を生かして使用できることは
いう才でもない。
以下、実施例((よって本発明を更に詳しく説明するが
、これらは本発明の範囲を制限するものではない。
実施例工 あらかじめ、乾燥、窒素値換された1n拌機、ジケット
付の内容積200tの重合器に精製したブタジェン10
.8に9、スチレン4.5に9、シクロヘキサン75.
7にり、テトラハイドロフラン1807を仕込み、液温
を35℃に調節した後、n−ブチルリチウムを101添
加して重合反応を開始させた。ル:合反応が進行し重合
器内温が75℃となった直後より、ブタジェンが0.2
7 Kり7分、シクロヘキサンが0.63Kr/分の供
給速度に相応するブタジェン/シクロヘキサン溶液を1
0分間供給した。この間、重合器内温度は上昇し、供給
開始後7分で最高温度101℃に達し、その後徐々に低
下した。ブタジェン/シクロヘキサン溶液の供給終了後
、四塩化スズ6.57を添加して、カップリング反応を
さぜ、15分間保持した。
その後、重合体溶液にBHT (ブチルヒドロキシトル
エン) f 200 y添加し、スチームストリッピン
グ法で脱溶媒し、乾燥後分岐状スチレンブタジェンラン
ダム共重合体を得た。
なお、ブタジェン/シクロヘキサン溶液供給直前、およ
び四塩化スズ添加直前に重合溶媒をサンプリングし、残
存モノマー量をガスクロマトグラフによって定量するこ
とでブタジェンおよびスチレンの反応率を測定した。
1だ、得られた重合体の分析を以下の方法によって測定
した。
ター使用 0結合スチレン量およびブタジェン部分のミクロ構造:
赤外分光光度計によりスペクトルを測定し、ハンプトン
の方法により割算して定量 o カツフIJング率:ゲルパーミュエイションクロマ
トグラフ(GPC)Kより、カップリングした部分の全
体に対する割合を測定 0スチレンのブロック率:高分子学会予稿集、29巻9
月2055頁に示されるオゾン分解法によりブタジェン
の二重結合を切断し、分Fy’1分をGPCによって分
析し、スチレンの11量体以上をブロックスチレンとし
て定−ト+jした。
これらの分析値を、重合条件と共に表1に示した。
結果より明らかな如く、本発明の方法を採用すれば、ス
チレンのブロック率が低く良好であり、またカップリン
グ率も高く、添加した四塩化スズが有効に働いている。
実施例2〜4 実施例1と同じ重合器を用い、表りに示す条件でいずれ
も重合最高温度に到達する以前に、ブタジェン/シクロ
ヘキサン溶液の供給を開始し、供給終了後、残存ブタジ
ェン/スチレンのモル比カ高い時点で四塩化スズを添加
して重合体をイ(すた。
表1の結果から明らかな如く、本発明の範囲内で追加ブ
タジェンの供給開始時期や、追加ブタジェンの追加量を
変化させた場合でも、少ないスチし/のブロック率と、
有効なカップリング効率は達成されている。
比較例1〜比較例3 実施例1に用いた重合器を用い、表1に示す如く、ブタ
ジェン、スチレン、シクロヘキサン、テトラハイドロフ
ランの全量を仕込み、重合を行なった。n−ブチルリチ
ウム添加後18分で最高温度106℃に到達した。最高
温度到達後3分した後、所定量の四塩化スズを添加して
10分間カップリング反応をさせた後、実施例1と同様
の処理をし比較例1の重合体を得た。
また、四塩化スズの添加を、最高温度到達後15分とす
る以外は比較例1と同じ方法により、比較例2の重合体
を得た。
更に比較例1とほぼ同じ条件で、最高温度到達後5分経
過してから少量のブタジェンを供給し、このブタジェン
が消費された後、四塩化スズを添加した。以上の結果を
表1に示す。
比較例1の方法では、四塩化スズによるカップリング効
率が悪く、またブロックスチレンが多く時間をおいて、
重合器内の気相からブタジェンが重合溶液中にとりこま
れて実質的にブタジェンを添加したことと同等となる方
法や、比較例3の少量のブタジェンを添加する方法では
カップリング率は若干改良されるものの、スチレンのブ
ロック率は改良されていない。
比較例4〜6 実施例1と同じ重合器を用い、表1に示す条件で重合体
を得た。
表1の結果より、比較例4の如く、追加ブタジェンの供
給開始がおそすぎる場合には、カップリング効率はさほ
ど悪くないもののブロックスチレンが生成し、比較例5
の如く、ブタジェンを追加してもカップリング剤の添加
が遅れて、残存するブタジェン/スチレン比が0.1以
下の場合は、スチレンのブロック率は他の比較例に比べ
て若干良いものの、カップリング率が低下する。また、
比較例6の如く追加するブタジェンの量が少なすぎると
、カップリング率およびブロックスチレンとも悪い方向
となり好ましくない。
つぎに、実施例1〜4および比較例1〜6の分岐重合体
を表2に示す配合処決で、バンバリーミキサ−によって
混練し、成型加硫後所定の方法により加硫物性を測定し
た。
結果を表3に示す。
表3の結果より明らかな如く、実施例1〜4の本発明の
方法によって得られた分岐重合体を使用した場合はいず
れも、配合物ムーニー粘度が高くなく、反撥弾性および
グツドリッチ発熱が良好である。
これに対して、比較例1では、分岐1合体のムーニー粘
度が低いにもかかわらず配合物ムーニー粘度が高くて加
工性に劣ると共に反撥弾性、発熱性がいずれも実施例に
比べて悪い。また、比較例2および比較例3は、比較例
1に比べれば若干改良されているものの不十分であり、
比較例4では発熱性が劣ることが目立ち、比較例5およ
び6も比較例1に比べて改良は認められるものの、実施
例1〜4はど改良がない。
以上の如く、本発明の方法を実施することによって、加
工性および加硫物性のすぐれた分岐状重合体を効率よく
製造することが可能である。
以下余白 表 2 配 合 ポリマー 100 重量部 アロマ系オイル 10 重量部 HAF−I(Sカーボン 50 M置部亜鉛華 5 重
量部 ステアリン酸 2 M量部 老化防止剤 1 重量部 加硫促進剤CZ 1.2 重量部 値 黄 以下余白 実施例5〜8及び比較例7〜lO 実施例1で用いた反応器を使用し、表4に示す如く、極
性化合物の種類、量、ブタジェンとスチレンのフィード
比を変更して、スチレン含有量とブタジェン部分のミク
ロ構造を変化させ、本発明の方法(実施例5〜8)と、
比較のための方法(比較例7〜10)で、分岐重合体を
得た。
表4に結果を示す如く、本発明の方法によればカップリ
ング効率が良く、またスチレンのブロック率の少ない分
岐状スチレン−ブタジェン共重合体が得られる。
以下余白 実施例9〜11力υ゛比較例11〜工2表5に示す条件
で、本発明の方法および比較のための方法を用いて、分
岐状スチレン−ブタジェン共重合体、分岐状スチレン−
イソプレン共重合体、分岐状ビニルトルエン−ブタジェ
ン共重合体を得た。結果を表5に示す。
実施例9に示す如く、ブタジェンとスチレンを重合後期
に添加する寸法により、本発明を有効に実施でき、また
、他のモノマーを用いた実施例1O実施例1工において
も、比較例工1、比較例12に比べて、効果的に分岐重
合体を得ることが可能である。
以下余白

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 L 共役ジエン化合物90〜50fi量部と、ビニル芳
    香族化合物10〜50重量部とを、有機リチウム化合物
    を開始剤として、炭化水素溶媒中、極性化合物の存在下
    に、単量体の重合熱による温度上昇の状態で共重合させ
    るに際し、 (1)共役ジエン化合物全量の40〜90チとビニル芳
    香族化合物全量の50〜100%とからなり、最終的に
    得られる共重合体のビニル芳香族化合物の含有量以上に
    相当する単量体組成の単量体混合物に、有機リチウム化
    合物を加えて共重合を開始せしめ、 (2) (1)の重合系における共役ジエン化合物の重
    合率が95チに達する以前の時点において残部の共役ジ
    エン化合物、または共役ジエン化合物とビニル芳香族化
    合物とを、1回ないし2回以上に分割して重合系に加え
    て重合反応を継続し、 (3)重合系に残存する共役ジエン化合物とビニル芳香
    族化合物のモル比が0.1以上の時点で、3以上の官能
    性を有するスズ化合物を、活性リチウム末端に対して、
    0.2〜00g当景添加する ことを特徴とする分岐状共役ジエン化合物−ビニル芳香
    族ランダム共重合体の製造方法
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