JPS60208394A - 炭素製品用メソフエ−スピツチの製造方法 - Google Patents
炭素製品用メソフエ−スピツチの製造方法Info
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- JPS60208394A JPS60208394A JP59064228A JP6422884A JPS60208394A JP S60208394 A JPS60208394 A JP S60208394A JP 59064228 A JP59064228 A JP 59064228A JP 6422884 A JP6422884 A JP 6422884A JP S60208394 A JPS60208394 A JP S60208394A
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- Japan
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- pitch
- heat treatment
- phenols
- membrane
- pitches
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- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Inorganic Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業−ヒの利ff1分野
本発明は炭素繊維やニードルコークス等の高級炭素材を
製造するための原料ピッチの改質法に関するものである
。
製造するための原料ピッチの改質法に関するものである
。
従来技術
炭素繊維やニードルコークス或はそれを使用した人造黒
鉛電極などの炭素製品は、黒鉛類似の結晶構造を持つこ
とにより、ヤング率および電気伝導度などの機械的、電
気的特性に優れた性能を発現する。
鉛電極などの炭素製品は、黒鉛類似の結晶構造を持つこ
とにより、ヤング率および電気伝導度などの機械的、電
気的特性に優れた性能を発現する。
一殻に炭素製品を製造するには、ピッチ類を熱処理また
は抽出などの方法によって軟化点、分イ驕などを調節し
てまず炭素製品用ピッチとなし、これを繊維などの所要
の形状に成形してから、炭化あるいは黒鉛化する方法を
経るのがfv通である。
は抽出などの方法によって軟化点、分イ驕などを調節し
てまず炭素製品用ピッチとなし、これを繊維などの所要
の形状に成形してから、炭化あるいは黒鉛化する方法を
経るのがfv通である。
ピッチ類をjI:c村としてこれら>K素製品を製造す
る過程において、一般的にはピッチ類を加熱してゆくと
等方的な液体の中から光学異方性の液晶質のいわゆるメ
ソフェース球晶が発生し、それが成長、合体、変形しな
がらメンフェースのfitが増大し、500〜600°
Cでの炭素六角網11の積層を持つ黒鉛類似の微結晶子
の集結状態を経て、更に高温で処理するにつれて網筒が
発達し、巨大結晶に成長してゆく。これら炭素製品を構
成する組織成分の結晶を発達さゼて黒鉛構造に近ずける
には、炭素製品用ピッチの状態から分子が高い光学的−
・軸配向性を持っていなければならない。
る過程において、一般的にはピッチ類を加熱してゆくと
等方的な液体の中から光学異方性の液晶質のいわゆるメ
ソフェース球晶が発生し、それが成長、合体、変形しな
がらメンフェースのfitが増大し、500〜600°
Cでの炭素六角網11の積層を持つ黒鉛類似の微結晶子
の集結状態を経て、更に高温で処理するにつれて網筒が
発達し、巨大結晶に成長してゆく。これら炭素製品を構
成する組織成分の結晶を発達さゼて黒鉛構造に近ずける
には、炭素製品用ピッチの状態から分子が高い光学的−
・軸配向性を持っていなければならない。
例えばピッチ系炭素繊維の製造においては、炭素繊維用
ピッチ中の分子が溶融紡糸過程で繊維軸方向に高度に配
向しイlするかどうかが焼成後の炭素繊維の結晶の成長
度や配向度を大きく支配する。
ピッチ中の分子が溶融紡糸過程で繊維軸方向に高度に配
向しイlするかどうかが焼成後の炭素繊維の結晶の成長
度や配向度を大きく支配する。
従って請求められる炭素繊維用ピシチは分子群が規則的
に配向しているメンフェースピッチであって、■つ流動
性を有するものであると言うことが出来る。この様な要
求は、人造黒鉛質炭素製品の原料としての共通した要求
である。
に配向しているメンフェースピッチであって、■つ流動
性を有するものであると言うことが出来る。この様な要
求は、人造黒鉛質炭素製品の原料としての共通した要求
である。
ところで、炭素製品用ピッチ中の分子群の規則性、配向
性は一般的に芳香族上面分子が大きくなる程、またメン
フェースの含有量が多くなる程大きくなるが、通常はそ
れにつれて軟化点が高くなり流動性が低下し、加工性が
劣ってくる。炭素繊維の製造においては、メンフェース
の含有量が100%近くなると、紡糸過程での流動が困
難となったり、流動性を維持するために紡糸温度を高め
るとビ・ンチが一部分解する様な問題が生じてくる。
性は一般的に芳香族上面分子が大きくなる程、またメン
フェースの含有量が多くなる程大きくなるが、通常はそ
れにつれて軟化点が高くなり流動性が低下し、加工性が
劣ってくる。炭素繊維の製造においては、メンフェース
の含有量が100%近くなると、紡糸過程での流動が困
難となったり、流動性を維持するために紡糸温度を高め
るとビ・ンチが一部分解する様な問題が生じてくる。
従って、メンフェースピッチであってHつ軟化点の低い
ピッチ、換言すれば同じ軟化点でもメンフェース含有量
の高いピッチを与える炭素製品用ピッチの製造方法がめ
られている。この様なメンフェースとしての流動性が大
きい優れたピッチは、ピッチ類の熱処理過程でメンフェ
ースが球晶として発生した後もメンフェースの球体同志
が容易に合体して大きなドメインの合体構造を形成し或
はメンフェースが連続相を形成し易いものである。これ
らのメンフェースピッチの特性を評価する方法の1つと
してメンフェースピッチのキノリンなどの溶剤に対する
溶解度の程度も炭素製品用ピッチをat l+IIiす
る指標となっている。
ピッチ、換言すれば同じ軟化点でもメンフェース含有量
の高いピッチを与える炭素製品用ピッチの製造方法がめ
られている。この様なメンフェースとしての流動性が大
きい優れたピッチは、ピッチ類の熱処理過程でメンフェ
ースが球晶として発生した後もメンフェースの球体同志
が容易に合体して大きなドメインの合体構造を形成し或
はメンフェースが連続相を形成し易いものである。これ
らのメンフェースピッチの特性を評価する方法の1つと
してメンフェースピッチのキノリンなどの溶剤に対する
溶解度の程度も炭素製品用ピッチをat l+IIiす
る指標となっている。
代表的なメンフェースピッチの製法は、たとえば特公昭
54−1810号公+Uに記載されているように、等方
性ピッチを 400°Cで17時間加熱するものであり
、これによって約50%のメンフェースが形成される。
54−1810号公+Uに記載されているように、等方
性ピッチを 400°Cで17時間加熱するものであり
、これによって約50%のメンフェースが形成される。
しかし、この方法で1tIられたメンフェースは、はぼ
すべてがキノリンあるいはピリジンに不溶であり、この
ためメンフェースピッチの軟化点が高く、紡糸が困難に
なる問題点があった。
すべてがキノリンあるいはピリジンに不溶であり、この
ためメンフェースピッチの軟化点が高く、紡糸が困難に
なる問題点があった。
これに対して、キノリン可溶性のメンフェースを含むメ
ンフェースピッチは、軟化点が低いため紡糸が容易にな
る利点があり、近年高性能炭素繊維に好適の原料として
注目を集め、その製造法についての研究が積極的に行な
われている。キノリン可溶性のメンフェースを含むメン
フェースピッチの製造υ、に関する先行技術には次の様
なものがある。
ンフェースピッチは、軟化点が低いため紡糸が容易にな
る利点があり、近年高性能炭素繊維に好適の原料として
注目を集め、その製造法についての研究が積極的に行な
われている。キノリン可溶性のメンフェースを含むメン
フェースピッチの製造υ、に関する先行技術には次の様
なものがある。
特開昭54−180427号公報では、等方性ピッチを
溶媒で抽出し、その不溶分を230〜400°Cに加熱
することによって、キノリン可溶性のメンフェースを得
ている。この発明者は、これをネオメソフェース、加熱
前の溶媒不溶分をネオメソフェース生成画分(NMF画
分)と呼んでいる。さらに一連の特許において、NMF
画分の増量、NMF画分分離法の改良等を提案している
。(特開昭55−5828?号、特開昭55−1308
09号、特開昭55−144087号、特開昭58−2
388号、特開昭5El−109807号、特開昭58
−187788号、特開昭57−2393号各公報参照
) 特開昭54−55825号公報では、等方性ピッチを3
80〜430℃で攪拌しながら不活性ガスを通じて熱処
理し、ピリジン可溶性のメンフェースを含むメンフェー
スピッチを得ている。この方法の加熱時a■は、2〜G
O時間である。
溶媒で抽出し、その不溶分を230〜400°Cに加熱
することによって、キノリン可溶性のメンフェースを得
ている。この発明者は、これをネオメソフェース、加熱
前の溶媒不溶分をネオメソフェース生成画分(NMF画
分)と呼んでいる。さらに一連の特許において、NMF
画分の増量、NMF画分分離法の改良等を提案している
。(特開昭55−5828?号、特開昭55−1308
09号、特開昭55−144087号、特開昭58−2
388号、特開昭5El−109807号、特開昭58
−187788号、特開昭57−2393号各公報参照
) 特開昭54−55825号公報では、等方性ピッチを3
80〜430℃で攪拌しながら不活性ガスを通じて熱処
理し、ピリジン可溶性のメンフェースを含むメンフェー
スピッチを得ている。この方法の加熱時a■は、2〜G
O時間である。
特開昭56−57881号公報では、ピッチに溶媒抽出
などの物理的操作を加えることによって、ビリジン可溶
性のメンフェースを含むメンフェースピッチを得ている
。
などの物理的操作を加えることによって、ビリジン可溶
性のメンフェースを含むメンフェースピッチを得ている
。
特開昭58−101915号では、エチレンタールなど
のピッチ前駆物質を400〜550°Cで加圧熱処理し
たのち、不活性ガスを通じて大気圧ドに熱処理すること
によって、ピリジン可溶性メンフェース含有メンフェー
スピッチを得てい己、この場合の熱処理条件は、特開昭
54−55625号公報に記載の条件と同様であり、加
熱時間が長い問題点を有する。
のピッチ前駆物質を400〜550°Cで加圧熱処理し
たのち、不活性ガスを通じて大気圧ドに熱処理すること
によって、ピリジン可溶性メンフェース含有メンフェー
スピッチを得てい己、この場合の熱処理条件は、特開昭
54−55625号公報に記載の条件と同様であり、加
熱時間が長い問題点を有する。
特開昭58−18421 号公fジでは、ピッチをテI
・ラヒドロギノリン又は、触媒の存在下キノリンと水素
によって340〜450℃で処理した後、50mm11
g以下の圧力下に 450°C以l−の温度で60分間
以内熱処理することによってプリメソフェースと呼ぶ等
方性ピッチをf!1、これを用いて高性能の炭素lam
を得ることが述べられている。
・ラヒドロギノリン又は、触媒の存在下キノリンと水素
によって340〜450℃で処理した後、50mm11
g以下の圧力下に 450°C以l−の温度で60分間
以内熱処理することによってプリメソフェースと呼ぶ等
方性ピッチをf!1、これを用いて高性能の炭素lam
を得ることが述べられている。
特開昭58−154792号公報では特定のピッチを熱
処理してメンフェースピッチを得る方法が、又特開昭5
5−15789号公報では石油残渣油を水素処理し、こ
れを加圧下に加熱処理して高純度の石油ピッチを得てい
る。
処理してメンフェースピッチを得る方法が、又特開昭5
5−15789号公報では石油残渣油を水素処理し、こ
れを加圧下に加熱処理して高純度の石油ピッチを得てい
る。
上述した様に、公知技術は、メンフェースピッチを製造
する際に、抽出等の特別の処理が必要であったり、多量
の特殊なガスを用いたり、1程が複雑、処理時間が長い
、原料が特殊である等の問題があった。
する際に、抽出等の特別の処理が必要であったり、多量
の特殊なガスを用いたり、1程が複雑、処理時間が長い
、原料が特殊である等の問題があった。
又、特開昭58−185812号公報、特開昭58−1
85813号公報では多核芳香族炭化水素をAQ CQ
3及び有機アミン酸塩の混合物と反応させることによ
ってメンフェースピッチを得ているが、AQ (J :
、を等の特殊な試薬を使用する結果、これを除去するた
めの特別の手段が必要である。
85813号公報では多核芳香族炭化水素をAQ CQ
3及び有機アミン酸塩の混合物と反応させることによ
ってメンフェースピッチを得ているが、AQ (J :
、を等の特殊な試薬を使用する結果、これを除去するた
めの特別の手段が必要である。
発明の目的
本発明は上記従来技術の問題点を解決する全く新しいメ
ンフェースピッチの製造方法を提供するものである。
ンフェースピッチの製造方法を提供するものである。
発明の構成および作用
本発明の構成はピッチ類をフェノール類の存在下に25
0℃以上の温度で5分以ヒ1次熱処理したのち、メンフ
ェースを生成させる2次熱処理を行うことからなる炭素
製品用メンフェースピッチの製造方法であって、次の実
施態様を有するものである。
0℃以上の温度で5分以ヒ1次熱処理したのち、メンフ
ェースを生成させる2次熱処理を行うことからなる炭素
製品用メンフェースピッチの製造方法であって、次の実
施態様を有するものである。
(1)フェノール類存在下で行われる1次熱処理が加圧
下で行われること。
下で行われること。
(2)ピーチ類に対してフェノール類を2電歇%以」二
添加し、1次熱処理温度が300’O以−1−で加圧下
で5分以1〕行われること。
添加し、1次熱処理温度が300’O以−1−で加圧下
で5分以1〕行われること。
(3)ピッチ類とフェノール類との1次熱処理が、塩基
性物質の触媒作用下で行われること。
性物質の触媒作用下で行われること。
(4)2次熱処理が未反応のフェノール類を分離除去し
たのちに行なわれること。
たのちに行なわれること。
(5)炭素製品用メンフェースピッチがメソフェースを
40%以1−含む炭素繊維用ピッチであること。
40%以1−含む炭素繊維用ピッチであること。
以下本発1!IIの詳細を述べる。
本発明者等は1ユ述した従来技術に代る高性能な炭素製
品用ピッチの製造について種々検討した結果、ピッチ類
にフェノール類を添加して1次熱処理したのち、さらに
2次熱処理することにより高性能の炭素製品用に適した
メンフェースピッチが得られることを見出し、本発明に
到達した。
品用ピッチの製造について種々検討した結果、ピッチ類
にフェノール類を添加して1次熱処理したのち、さらに
2次熱処理することにより高性能の炭素製品用に適した
メンフェースピッチが得られることを見出し、本発明に
到達した。
本発明でいうメンフェースとは、冷却固化したピッチを
、表面を研磨して反則偏光IR*鏡を用いて観察するこ
とにより決定できる光学的に異方性を示す組織を指す。
、表面を研磨して反則偏光IR*鏡を用いて観察するこ
とにより決定できる光学的に異方性を示す組織を指す。
又メソフェースピッチ中のメンフェースの含有量は、こ
の様にして観察して認められる異方性組織の割合をさす
。
の様にして観察して認められる異方性組織の割合をさす
。
メソフェースは、炭素、No、11B、P35(+13
84)に記述されているように゛分子群は規則的に配向
しているが、流動性を有し、1つ溶融解、再析出等の可
逆的相変化が可能な液晶状態°゛である。従ってメンフ
ェースピッチは高温ではその一部或は全てが等方性組織
に転換している可能性もあるが、高温での組織の観察は
非常に難しく明確なことはわかっていない。
84)に記述されているように゛分子群は規則的に配向
しているが、流動性を有し、1つ溶融解、再析出等の可
逆的相変化が可能な液晶状態°゛である。従ってメンフ
ェースピッチは高温ではその一部或は全てが等方性組織
に転換している可能性もあるが、高温での組織の観察は
非常に難しく明確なことはわかっていない。
従来フェノール類とピッチ類との反応や熱処理について
ハ全く研究されていない。フェノール類はピッチの原料
であるコールタールや石炭液化油等に含まれているが、
これらの重質残液である 0 ピッチ類を製造する際には、このフェノール類はカセイ
ソーダなどの薬品を使って予め除去してしまうか、蒸留
過程で軽質油側に追い出してしまうのが常法であり、従
ってピッチ中にはほとんどフェノール類は存在しない。
ハ全く研究されていない。フェノール類はピッチの原料
であるコールタールや石炭液化油等に含まれているが、
これらの重質残液である 0 ピッチ類を製造する際には、このフェノール類はカセイ
ソーダなどの薬品を使って予め除去してしまうか、蒸留
過程で軽質油側に追い出してしまうのが常法であり、従
ってピッチ中にはほとんどフェノール類は存在しない。
ピッチ類は炭素製品用原料として専ら用いられているが
、原本′1中の酪素は硫黄などとともに炭素製品の黒鉛
化を阻害するものと考えられており。
、原本′1中の酪素は硫黄などとともに炭素製品の黒鉛
化を阻害するものと考えられており。
この点からもフェノール類は意識的に除去するのが通例
の炭素製品用ピッチの製造方法である。
の炭素製品用ピッチの製造方法である。
極端な例として、フェノール類を原車1として合成され
るフェノールアルデヒド樹脂は、難黒鉛化性炭素質の典
型的な原車゛1であるとされている(大谷杉部、真田却
三:炭素化り学の基礎P、117.1980年オー11
社)。
るフェノールアルデヒド樹脂は、難黒鉛化性炭素質の典
型的な原車゛1であるとされている(大谷杉部、真田却
三:炭素化り学の基礎P、117.1980年オー11
社)。
このようにフェノール類との熱処理は、黒鉛類似の構造
を要求される炭素製品用原料の製造手段としては、常識
的には全く考えられない事である。
を要求される炭素製品用原料の製造手段としては、常識
的には全く考えられない事である。
本発明者等は、この様な常識に反してピッチ類と各種化
合物との熱処理について詳細に検討を重1 ねた結果、ピッチ類とフェノール類とを1次熱処理し、
次いでメンフェース化するまで2次熱処理すればピッチ
類を単独に熱処理する場合に比較して非常に異なった優
れた性質のメソフェースピッチが得られることを見出し
たのである。
合物との熱処理について詳細に検討を重1 ねた結果、ピッチ類とフェノール類とを1次熱処理し、
次いでメンフェース化するまで2次熱処理すればピッチ
類を単独に熱処理する場合に比較して非常に異なった優
れた性質のメソフェースピッチが得られることを見出し
たのである。
本発明でいうピッチ類とは、重質石炭液化油、石油蒸留
残渣油、石油分解残油、コールタールなどの瀝青質類か
ら製造したピッチ留分を指す。これら瀝青質類からは通
常フェノール類やナフタリン類などの軽質油を除去して
、軟化点約25℃以上のピッチが製造される。
残渣油、石油分解残油、コールタールなどの瀝青質類か
ら製造したピッチ留分を指す。これら瀝青質類からは通
常フェノール類やナフタリン類などの軽質油を除去して
、軟化点約25℃以上のピッチが製造される。
本発明で言うフェノール類とは、フェノール、クレゾー
ル、キシレノール等のm個フエノール、レゾルミン、ヒ
ドロキノン等の2価フェノール、ヒドロキシヒドロキノ
ン等の多価フェノール等のフェノール性水酸基を有する
化合物である。
ル、キシレノール等のm個フエノール、レゾルミン、ヒ
ドロキノン等の2価フェノール、ヒドロキシヒドロキノ
ン等の多価フェノール等のフェノール性水酸基を有する
化合物である。
ピッチ類とフェノール類との1次熱処理は、250℃以
上好ましくは300℃〜550℃の間で5分間以−1;
加熱して行なわれる。250″Cより低温では効果がな
い。また高温になるとピッチ類のコーク2 ス化反応が激しくなり好ましくない。
上好ましくは300℃〜550℃の間で5分間以−1;
加熱して行なわれる。250″Cより低温では効果がな
い。また高温になるとピッチ類のコーク2 ス化反応が激しくなり好ましくない。
1次熱処理はフェノール類が1・1じ込められることが
必要であり、従って自生正置1−の加圧下で行なわれる
。この圧力は用いられるフェノール類の情意が低い場合
は臨界圧を超えることも多い。
必要であり、従って自生正置1−の加圧下で行なわれる
。この圧力は用いられるフェノール類の情意が低い場合
は臨界圧を超えることも多い。
1次熱処理の効果は次のようにして知ることが出来る。
即ち、1次熱処理を行なった後、さらにピッチ類を2次
熱処理することにより、ピッチ中にメンフェースが生じ
る。熱処理を強化する。に従い、メンフェースの着は増
加し、遂にはコークス化する。この間メンフェースの含
有量が多くなるに従いメンフェースピッチの軟化点は高
くなるが、第1図に示すようにフェノール類とともに1
次熱処理したピッチ類から得られるメソフェースピッチ
の軟化点は、同一のメンフェース含有酸では、フェノー
ル類と1次熱処理したものから得られたピッチの方が約
10℃〜60℃低い。またフェノール類と1次熱処理を
行なった場合とそうでない場合の、メソフェースが連続
相を形成したメンフェースピッチの反射偏光顕微鏡によ
る組織観察を 3 行なったところ、フェノール類との1次熱処理を行なっ
たピッチから得られるメンフェースの方が、同一メソフ
ェース含有量で比較すると、メンフェース中のドメイン
が大きい。
熱処理することにより、ピッチ中にメンフェースが生じ
る。熱処理を強化する。に従い、メンフェースの着は増
加し、遂にはコークス化する。この間メンフェースの含
有量が多くなるに従いメンフェースピッチの軟化点は高
くなるが、第1図に示すようにフェノール類とともに1
次熱処理したピッチ類から得られるメソフェースピッチ
の軟化点は、同一のメンフェース含有酸では、フェノー
ル類と1次熱処理したものから得られたピッチの方が約
10℃〜60℃低い。またフェノール類と1次熱処理を
行なった場合とそうでない場合の、メソフェースが連続
相を形成したメンフェースピッチの反射偏光顕微鏡によ
る組織観察を 3 行なったところ、フェノール類との1次熱処理を行なっ
たピッチから得られるメンフェースの方が、同一メソフ
ェース含有量で比較すると、メンフェース中のドメイン
が大きい。
換言すると、積層の欠陥が少ないことがわかる。
以」―のことからフェノール類存在下での1次熱処理を
行なったピッチを、さらに2次熱処理して生じるメンフ
ェースは、フェノール類と1次熱処理をさせていないピ
ッチを熱処理して生じるメンフェースより流動性が高い
ことがわかる。
行なったピッチを、さらに2次熱処理して生じるメンフ
ェースは、フェノール類と1次熱処理をさせていないピ
ッチを熱処理して生じるメンフェースより流動性が高い
ことがわかる。
ピッチ類とフェノール類とを1次熱処理すると何故上述
の様な効果があるのかは、ピッチの加熱反応がフェノー
ル類が存在することにより特異なものとなっている事が
考えられるが、詳細については、まだ明らかに述べるこ
とは出来ない。
の様な効果があるのかは、ピッチの加熱反応がフェノー
ル類が存在することにより特異なものとなっている事が
考えられるが、詳細については、まだ明らかに述べるこ
とは出来ない。
ピッチ類とフェノール類を1次熱処理した後。
2次熱処理して得られるメンフェースピッチの軟化点の
低下は、フェノール類の添加比率によって変る。第1図
はコールタールピッチにフェノール4 の添加比率を変えて1次熱処理を行なったピッチを2次
熱処理したメソフェースピンチのメンフェース含有量7
0%における軟化点を比較したものであるが、フェノー
ル類のわずかな添加でもかなりの軟化点の低下が生じる
ことがわかる。
低下は、フェノール類の添加比率によって変る。第1図
はコールタールピッチにフェノール4 の添加比率を変えて1次熱処理を行なったピッチを2次
熱処理したメソフェースピンチのメンフェース含有量7
0%における軟化点を比較したものであるが、フェノー
ル類のわずかな添加でもかなりの軟化点の低下が生じる
ことがわかる。
さて、メンフェースピッチの軟化I飄の低下による効果
は、ピッチから炭素m維を製造する場合に顕著に現われ
る。ピッチ系炭素繊維は、先づピ・ンチを溶融紡糸する
ことによって行なわれるが、通常ピッチの紡糸は軟化点
より20〜60℃高い範囲で行なわれる。紡糸温度が高
温になると、ピッチの一部が熱分解を起こしてガスが発
生したり、コーキングを起こすようになる。従って紡糸
温度には自ずと限界があり、その温度は、380℃〜4
00℃程度である。能力ピッチから製造した炭素m維が
弾性率などで優れた物性を示すには、紡糸ピッチ中のメ
ソフェース含有酸が多くなければならなl、%とされて
おり、含有績は40%以1−1好ましくは60%以l二
が望ましい。
は、ピッチから炭素m維を製造する場合に顕著に現われ
る。ピッチ系炭素繊維は、先づピ・ンチを溶融紡糸する
ことによって行なわれるが、通常ピッチの紡糸は軟化点
より20〜60℃高い範囲で行なわれる。紡糸温度が高
温になると、ピッチの一部が熱分解を起こしてガスが発
生したり、コーキングを起こすようになる。従って紡糸
温度には自ずと限界があり、その温度は、380℃〜4
00℃程度である。能力ピッチから製造した炭素m維が
弾性率などで優れた物性を示すには、紡糸ピッチ中のメ
ソフェース含有酸が多くなければならなl、%とされて
おり、含有績は40%以1−1好ましくは60%以l二
が望ましい。
本発明により、メソフェース含有量が、高くな5
るまでピッチ類を熱処理しても、フェノ−フレ類との1
次熱処理を行ったものは、行なわない場合側と比較して
数置〜数10度も軟化点を低くできる。従って高いメソ
フェース含有量の炭素m雑用ピッチを紡糸できることに
なり、高品質の炭素#!維を製造するのに極めて有利と
なる。この様な効果を発現せしめるには、フェノール類
の添加黴はピッチ類に対して2重量(wt)%以」−が
ψましい、また1次熱処理は加圧下に5分量にが好まし
い。
次熱処理を行ったものは、行なわない場合側と比較して
数置〜数10度も軟化点を低くできる。従って高いメソ
フェース含有量の炭素m雑用ピッチを紡糸できることに
なり、高品質の炭素#!維を製造するのに極めて有利と
なる。この様な効果を発現せしめるには、フェノール類
の添加黴はピッチ類に対して2重量(wt)%以」−が
ψましい、また1次熱処理は加圧下に5分量にが好まし
い。
ピッチ類とフェノール類との1次熱処理において触媒を
使用することは一層効果的である。触媒としては苛性ア
ルカリ、炭酸アルカリ、タール塩基類等などの塩基性物
質が有効である。触媒の使用により同一効果を得るため
の1次熱処理の処理温度の低F、処理時間の短縮、フェ
ノール類の添加比率の削減が図れる。
使用することは一層効果的である。触媒としては苛性ア
ルカリ、炭酸アルカリ、タール塩基類等などの塩基性物
質が有効である。触媒の使用により同一効果を得るため
の1次熱処理の処理温度の低F、処理時間の短縮、フェ
ノール類の添加比率の削減が図れる。
また1次熱処理後のメソフェース化のための2次熱処理
は、未反応のフェノール類を除1.sてから行なう。
は、未反応のフェノール類を除1.sてから行なう。
これには蒸留や抽出の方法があるが、一般に6
フェノール類とピッチ類との沸点差が大きいので蒸留が
有利である。
有利である。
なお、通常2次熱処理は、常圧または減圧下あるいは不
活性ガス吹込み下に高温で行なわれるので、1次熱処理
後引き続いて2次熱処理をしてもフェノール類は自然に
留去しうる。
活性ガス吹込み下に高温で行なわれるので、1次熱処理
後引き続いて2次熱処理をしてもフェノール類は自然に
留去しうる。
2次熱処理には公知の方法を使用することができる。例
えば、減圧下で350〜500℃で加熱する方法、不活
性ガスのブローイングを行ないながら350〜500℃
で加熱する方法、加熱処理を施した後減圧蒸留又は不活
性ガスのブローイングを行なって軽質分を除去して軟化
点とメンフェース含有量を増加させる方法等がある。い
づれの方法においても必要とするメンフェース含有量の
炭素製品用ピッチ奢り−える条性、例えば、熱処理温度
、熱処理時間、減圧度或は不活性ガスM等を当業者は、
容易に実験的にめることができる。典型的には400℃
以l−の温度で0〜60分間、50Torr以下の圧力
で2次熱処理することにより、メンフェースピッチを(
」することが出来る。
えば、減圧下で350〜500℃で加熱する方法、不活
性ガスのブローイングを行ないながら350〜500℃
で加熱する方法、加熱処理を施した後減圧蒸留又は不活
性ガスのブローイングを行なって軽質分を除去して軟化
点とメンフェース含有量を増加させる方法等がある。い
づれの方法においても必要とするメンフェース含有量の
炭素製品用ピッチ奢り−える条性、例えば、熱処理温度
、熱処理時間、減圧度或は不活性ガスM等を当業者は、
容易に実験的にめることができる。典型的には400℃
以l−の温度で0〜60分間、50Torr以下の圧力
で2次熱処理することにより、メンフェースピッチを(
」することが出来る。
7
粗原料ピッチ類中のキノリンネ溶性物質等は、一般に生
成した炭素製品用ピンチの品位を低下させる。特に炭素
am用の場合は、紡糸過程でノズルを閉塞する原因とな
るなど好ましくない0本発明においてもその用途に応じ
て粗原料であるピッチ中のキノリンネ溶性物質等を除去
することが必要であるが、除去処理はフェノール類との
1次熱処理を行う前、又は1次熱処理後のいづれでも良
い。除去には、キノリンや各種溶剤を用いる溶剤抽出、
溶融濾過、遠心分離等公知の方法を使用することができ
る。
成した炭素製品用ピンチの品位を低下させる。特に炭素
am用の場合は、紡糸過程でノズルを閉塞する原因とな
るなど好ましくない0本発明においてもその用途に応じ
て粗原料であるピッチ中のキノリンネ溶性物質等を除去
することが必要であるが、除去処理はフェノール類との
1次熱処理を行う前、又は1次熱処理後のいづれでも良
い。除去には、キノリンや各種溶剤を用いる溶剤抽出、
溶融濾過、遠心分離等公知の方法を使用することができ
る。
以下に実施例を示すが、特に記・していない限り部数及
び百分率は重量基準で記載した。
び百分率は重量基準で記載した。
実施例1
軟化点82℃、 T111%、QI 0%のコールター
ルピッチ 100部とフェノール100部をオートクレ
ーブに仕込み、内部の空気をN2ガスで置換した後容器
を密閉し、 375℃で80分間1次熱処理した。
ルピッチ 100部とフェノール100部をオートクレ
ーブに仕込み、内部の空気をN2ガスで置換した後容器
を密閉し、 375℃で80分間1次熱処理した。
この時の圧力は23kg/ c、2であった。
1次熱処理終了後300℃、l0Torrで減圧蒸留8
し、軽質留分を留去し、1次熱処理したピッチを得た。
この1次熱処理ピッチを470°C18分間、6Tor
rで2次熱処理してメンフェースピッチを得た。このメ
ンフェースピッチの原車;1に対する収率は9%で、軟
化点353°C、メンフェース含有量はほぼ100%で
あった。このメンフェースピッチを 380°0に加熱
して直径0.5mmのノズルから押出してボビンに巻取
り12#1.の太さのピッチ繊維を得た。
rで2次熱処理してメンフェースピッチを得た。このメ
ンフェースピッチの原車;1に対する収率は9%で、軟
化点353°C、メンフェース含有量はほぼ100%で
あった。このメンフェースピッチを 380°0に加熱
して直径0.5mmのノズルから押出してボビンに巻取
り12#1.の太さのピッチ繊維を得た。
このピッチ繊維を2500°Cにて焼成した黒鉛化系の
ヤング率は47T/+u+2 と高い値を示した。
ヤング率は47T/+u+2 と高い値を示した。
実施例2
軟化点82℃、 TI 11%、QI 0%のコールタ
ールピンチ 100部、クレゾール5部と触媒として苛
性カリ0.05部をオートクレーブに仕込み、内部の空
気をN2ガスで置換した後、密閉して320℃で20分
間保持して1次熱処理した。この時の圧力は8kg/c
i+2であった。1次熱処理終r後冷却して処理物を取
出し、軽質分を除去することなくそのままフラスコに移
し、 470℃、 5分間、4 Torrで29 次熱処理を行ないメンフェースピッチを得た。このメン
フェースピッチは原料のコールタールピッチに対して1
0%の収率で軟化点330°C,メンフェース含有量は
80%であった。このメンフェースピッチを 375°
Cに加熱して直径0.5mmのノズルから押出し、ボビ
ンに巻取って10pLの太さのピッチ繊維を得た。
ールピンチ 100部、クレゾール5部と触媒として苛
性カリ0.05部をオートクレーブに仕込み、内部の空
気をN2ガスで置換した後、密閉して320℃で20分
間保持して1次熱処理した。この時の圧力は8kg/c
i+2であった。1次熱処理終r後冷却して処理物を取
出し、軽質分を除去することなくそのままフラスコに移
し、 470℃、 5分間、4 Torrで29 次熱処理を行ないメンフェースピッチを得た。このメン
フェースピッチは原料のコールタールピッチに対して1
0%の収率で軟化点330°C,メンフェース含有量は
80%であった。このメンフェースピッチを 375°
Cに加熱して直径0.5mmのノズルから押出し、ボビ
ンに巻取って10pLの太さのピッチ繊維を得た。
この繊維を2500℃にて焼t、lた黒鉛化系のヤンノ
グ率は40T/vs2 と優れた値を示した。
比較例
実施例1.2で用いたコールタールピッチを、フェノー
ル類と1次熱処理することな〈実施例1.2と同条件で
2次熱処理したところ、実施例1の条件では熱処理中に
コーキングした。
ル類と1次熱処理することな〈実施例1.2と同条件で
2次熱処理したところ、実施例1の条件では熱処理中に
コーキングした。
又、実施例2の条件では軟化点384℃、メンフェース
含有量は80%であった。そこで2次熱処理温度を45
0°C1圧力4Torrで処理時間を変えてメンフェー
スピッチを製造し、メンフェース含有量を実施例1.2
と同じほぼ100%、80%にしたものを製造した。軟
化点はそれぞれ385℃、3720 0Cで共に紡糸することが出来なかった。
含有量は80%であった。そこで2次熱処理温度を45
0°C1圧力4Torrで処理時間を変えてメンフェー
スピッチを製造し、メンフェース含有量を実施例1.2
と同じほぼ100%、80%にしたものを製造した。軟
化点はそれぞれ385℃、3720 0Cで共に紡糸することが出来なかった。
発明の効果
以上詳述したように、本発明は従来全く考えられなかっ
たフェノール類存在下でピッチ類の一次熱処理を行い、
次いで2次熱処理を行うことにより、性能のすぐれた炭
素製品用メンフェースピッチを製造する方法を提供する
もので、産業−ヒ極めて大きな価値を有するものである
。
たフェノール類存在下でピッチ類の一次熱処理を行い、
次いで2次熱処理を行うことにより、性能のすぐれた炭
素製品用メンフェースピッチを製造する方法を提供する
もので、産業−ヒ極めて大きな価値を有するものである
。
第1図は、1次熱処理におけるフェノール添加量と2次
熱処理後のメンフェースピッチ(メンフェース含有量7
0%)の軟化点との関係図である。 特許出願人 新日本製鐵株式會社(ほか2名)代 理
人 弁理士 井 上 雅 生 1 第1頁の続き O発明者 古川 昌利 用崎市 所内 0発 明 者 樋 口 雅 −用崎市 所内 中原区井田1618 新日本製鐵株式會社第1技術研究
中原区井田1618 新日本製鐵株式舎社第1技術υ[
究手続補正書 昭和60年 6月28日 特許庁長官 志 賀 学 殿 1.1バ性の表示 昭和58年特許願第64228号 2、発明の名称 炭素製品用メンフェースピッチの製造方法3、補正をす
る者 事件との関係 特許出願人 住所 東京都千代1η区大手町二丁[16番3号名称
(665)新[1木製域株式會針代表者 武 1ift
!(ほか1名)4、代理人 〒101 住所 東京都千代田区神田同町二丁目18番地45、補
正の対象 (1)明細書の発明の詳細な説IJIの欄及び図面の簡
単な説明の欄 (2)図面 6、補正の内容 (1)明細書第4頁5〜6行の「大きくなるが、」を「
強まるが、」と補正する。 (2)明細書第12頁14行の「レゾルミン」を「レゾ
ルシン」と補正する。 (3)明細書wS13頁5行の「超えることも多い。」
を、rjOBえることもある。」と補正する。 (4)明細書第20頁9行行以降に行を変えて、以下の
文章を追加する。 F本発明のメンフェースピッチを用いて、炭素繊維やニ
ードルコークス等の高級炭素製品を、公知の方法でつく
ることができる。 例えば、炭素繊維は、メンフェースピッチを軟化点より
20〜so’c高い温度で溶融紡糸を行い、ついでこれ
を空気や酸素等の雰囲気中で酸化不融化し、その後これ
を不活性雰囲気中で1000〜2000℃、又は引続い
て2000℃以1−30Qo℃まで加熱することにより
、炭素m維又は黒鉛化繊維を得ることができる。 本発明のメンフェースピッチは、メンフェース含有量が
高い割には軟化点が低いので、溶融紡糸の際、低い温度
で紡糸が出来て、コーキングを起さず、安定して高品質
の炭素繊維を容易に得ることができる。」 (5)明細書第18頁12行の「以下に実施例を示すが
、」のあとに、「メンフェース含有量は面積基準であり
、他は」と追加する。 (6)明細書第18頁13行以降に行を変えて、以下の
実施例1を追加する。 「実施例1 軟化点82℃、トルエン不溶分11%、キノリンネ溶分
0%のコールタールピッチ100部とフェノール 10
0部とをオートクレーブに仕込み、内部の空気をN2ガ
スで置換した後容器を密閉し、 375°Cで80分間
1次熱処理した。この時の圧力は20kg/cm′Gで
あった。1次熱処理終了後軽質油分を300℃、1OT
orrテ留去した。 この1次熱処理ピッチを、 450℃、15分間、 4
τartで2次熱処理してメンフェースピッチを得た。 このメンフェースピッチの反射偏光Iil微鏡写真を第
2図に示す。第3図に示す比較例のものと比べるとメン
フェースのドメインが大きくなっていることがわかる。 」 (7)明細書第18頁14行および第20頁13〜14
行の「実施例1」を「実施例2」と各々補正する。 (8)明細書第18頁19行および第18頁18行のr
kg/c12」を[kg/cm’G Jと各々補正す
る。 (9)明細書第13頁12行および第20頁15行の「
実施例2」を「実施例3」と各々補正する。 (lO)明細書第20頁9行のあとに行を変えて、以下
の比較例1を追加する。 [比較例1 実施例1で用いたコールタールピッチを、フェノール類
を添加することなく1次熱処理を行ない、他の条件を実
施例1と同様にして2次熱処理における処理時間を変え
て、種々のメンフェースピッチを得た。 第3図はそのうちのff12図と同程度のメンフェース
含有量を持つものの反射偏光顕vIt鏡写真である。」 (11)明細書第20頁10行の「比較例」を「比較例
2」と補正する。 (12)明細書第20頁11行、同頁12〜13行およ
び同頁19行の「実施例1.2」を「実施例2.3」と
各々補iトする。 (13)明細書第20頁12行の「フェノール類と」を
削除する。 (14)明細書第20頁14行の「コーキングした。」
を「コーキングを起した。」と補正する。 (15)明細書第21頁13行のあとに行を変えて、以
下の文を追加する。 [第2図は、フェノール類を使って1次熱処理を行ない
、さらに2次熱処理をして得られたメンフェースピッチ
の反射偏光顕微鏡による組織写真である。 第3図は、フェノール類を添加することなく1次熱処理
を行ない、さらに2次熱処理を行なって得られたメンフ
ェースピッチの反射偏光顕微鏡による組織写真である。 」 (16)図面の第1図の後に別紙のとおり第2〜3図を
追加する。 以 1゜
熱処理後のメンフェースピッチ(メンフェース含有量7
0%)の軟化点との関係図である。 特許出願人 新日本製鐵株式會社(ほか2名)代 理
人 弁理士 井 上 雅 生 1 第1頁の続き O発明者 古川 昌利 用崎市 所内 0発 明 者 樋 口 雅 −用崎市 所内 中原区井田1618 新日本製鐵株式會社第1技術研究
中原区井田1618 新日本製鐵株式舎社第1技術υ[
究手続補正書 昭和60年 6月28日 特許庁長官 志 賀 学 殿 1.1バ性の表示 昭和58年特許願第64228号 2、発明の名称 炭素製品用メンフェースピッチの製造方法3、補正をす
る者 事件との関係 特許出願人 住所 東京都千代1η区大手町二丁[16番3号名称
(665)新[1木製域株式會針代表者 武 1ift
!(ほか1名)4、代理人 〒101 住所 東京都千代田区神田同町二丁目18番地45、補
正の対象 (1)明細書の発明の詳細な説IJIの欄及び図面の簡
単な説明の欄 (2)図面 6、補正の内容 (1)明細書第4頁5〜6行の「大きくなるが、」を「
強まるが、」と補正する。 (2)明細書第12頁14行の「レゾルミン」を「レゾ
ルシン」と補正する。 (3)明細書wS13頁5行の「超えることも多い。」
を、rjOBえることもある。」と補正する。 (4)明細書第20頁9行行以降に行を変えて、以下の
文章を追加する。 F本発明のメンフェースピッチを用いて、炭素繊維やニ
ードルコークス等の高級炭素製品を、公知の方法でつく
ることができる。 例えば、炭素繊維は、メンフェースピッチを軟化点より
20〜so’c高い温度で溶融紡糸を行い、ついでこれ
を空気や酸素等の雰囲気中で酸化不融化し、その後これ
を不活性雰囲気中で1000〜2000℃、又は引続い
て2000℃以1−30Qo℃まで加熱することにより
、炭素m維又は黒鉛化繊維を得ることができる。 本発明のメンフェースピッチは、メンフェース含有量が
高い割には軟化点が低いので、溶融紡糸の際、低い温度
で紡糸が出来て、コーキングを起さず、安定して高品質
の炭素繊維を容易に得ることができる。」 (5)明細書第18頁12行の「以下に実施例を示すが
、」のあとに、「メンフェース含有量は面積基準であり
、他は」と追加する。 (6)明細書第18頁13行以降に行を変えて、以下の
実施例1を追加する。 「実施例1 軟化点82℃、トルエン不溶分11%、キノリンネ溶分
0%のコールタールピッチ100部とフェノール 10
0部とをオートクレーブに仕込み、内部の空気をN2ガ
スで置換した後容器を密閉し、 375°Cで80分間
1次熱処理した。この時の圧力は20kg/cm′Gで
あった。1次熱処理終了後軽質油分を300℃、1OT
orrテ留去した。 この1次熱処理ピッチを、 450℃、15分間、 4
τartで2次熱処理してメンフェースピッチを得た。 このメンフェースピッチの反射偏光Iil微鏡写真を第
2図に示す。第3図に示す比較例のものと比べるとメン
フェースのドメインが大きくなっていることがわかる。 」 (7)明細書第18頁14行および第20頁13〜14
行の「実施例1」を「実施例2」と各々補正する。 (8)明細書第18頁19行および第18頁18行のr
kg/c12」を[kg/cm’G Jと各々補正す
る。 (9)明細書第13頁12行および第20頁15行の「
実施例2」を「実施例3」と各々補正する。 (lO)明細書第20頁9行のあとに行を変えて、以下
の比較例1を追加する。 [比較例1 実施例1で用いたコールタールピッチを、フェノール類
を添加することなく1次熱処理を行ない、他の条件を実
施例1と同様にして2次熱処理における処理時間を変え
て、種々のメンフェースピッチを得た。 第3図はそのうちのff12図と同程度のメンフェース
含有量を持つものの反射偏光顕vIt鏡写真である。」 (11)明細書第20頁10行の「比較例」を「比較例
2」と補正する。 (12)明細書第20頁11行、同頁12〜13行およ
び同頁19行の「実施例1.2」を「実施例2.3」と
各々補iトする。 (13)明細書第20頁12行の「フェノール類と」を
削除する。 (14)明細書第20頁14行の「コーキングした。」
を「コーキングを起した。」と補正する。 (15)明細書第21頁13行のあとに行を変えて、以
下の文を追加する。 [第2図は、フェノール類を使って1次熱処理を行ない
、さらに2次熱処理をして得られたメンフェースピッチ
の反射偏光顕微鏡による組織写真である。 第3図は、フェノール類を添加することなく1次熱処理
を行ない、さらに2次熱処理を行なって得られたメンフ
ェースピッチの反射偏光顕微鏡による組織写真である。 」 (16)図面の第1図の後に別紙のとおり第2〜3図を
追加する。 以 1゜
Claims (6)
- (1)ピッチ類をフェノール類の存71Fに 250°
C以にの温度で5分以−1−1次熱処理したのち、メン
フェースを生成させる2次熱処理を行なうことからなる
炭素製品用メンフェースピッチの製造方法。 - (2)フェノール類存在下に行なわれる1次熱処理が加
圧下に行なわれる特許請求の範囲第1項記載の製造方法
。 - (3)ピッチ類に対してフェノール類を2重量%以−1
−添加し、1次熱処理が300℃以上で加圧下に 5分
以」二行なわれる特許請求の範囲i1項記載の製造方法
。 - (4)ピッチ類とフェノール類との1次熱処理が、塩基
性物質の触媒作用下に行なわれる特許請求の範囲第1項
記載の製造方法。 - (5)2次熱処理が未反応のフェノール類を分離除去し
たのちに行なわれる特許請求の範囲第1項記載の製造方
法。 - (6)炭素製品用メソフェースピッチがメンフェースを
40%以]二含む炭素m雑用ピッチである特許請求の範
囲第1項記載の製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59064228A JPS60208394A (ja) | 1984-03-31 | 1984-03-31 | 炭素製品用メソフエ−スピツチの製造方法 |
US06/717,069 US4631181A (en) | 1984-03-31 | 1985-03-28 | Process for producing mesophase pitch |
DE8585302226T DE3568796D1 (en) | 1984-03-31 | 1985-03-29 | Process for producing mesophase pitch and carbon products produced from the mesophase pitch |
EP85302226A EP0157615B1 (en) | 1984-03-31 | 1985-03-29 | Process for producing mesophase pitch and carbon products produced from the mesophase pitch |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59064228A JPS60208394A (ja) | 1984-03-31 | 1984-03-31 | 炭素製品用メソフエ−スピツチの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60208394A true JPS60208394A (ja) | 1985-10-19 |
JPS6251998B2 JPS6251998B2 (ja) | 1987-11-02 |
Family
ID=13252040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59064228A Granted JPS60208394A (ja) | 1984-03-31 | 1984-03-31 | 炭素製品用メソフエ−スピツチの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60208394A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62227992A (ja) * | 1986-03-29 | 1987-10-06 | Kobe Steel Ltd | 炭素繊維及び炭素繊維製造用ピツチ並びに該ピツチの製造方法 |
JP2016011422A (ja) * | 2014-06-27 | 2016-01-21 | オーシーアイ カンパニー リミテッドOCI Company Ltd. | 炭素繊維用ピッチの製造方法 |
-
1984
- 1984-03-31 JP JP59064228A patent/JPS60208394A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62227992A (ja) * | 1986-03-29 | 1987-10-06 | Kobe Steel Ltd | 炭素繊維及び炭素繊維製造用ピツチ並びに該ピツチの製造方法 |
JP2016011422A (ja) * | 2014-06-27 | 2016-01-21 | オーシーアイ カンパニー リミテッドOCI Company Ltd. | 炭素繊維用ピッチの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6251998B2 (ja) | 1987-11-02 |
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