JPS602040Y2 - 搬送台車利用の搬送装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、連結杆で互に連結された少なくとも２つのト
ロリーを有するトロリーユニットと、第１トロリーに設
けた被動ドックに係合するプッシャーを備え且つ駆動チ
ェ７により推進せしめられる駆動用トロリーと、前記ト
ロリーユニットによって牽引される搬送台車とを備えた
、搬送台車利用の搬送装置に関するものであり、前記ト
ロリーユニットからの搬送台車の切り離し、或いはその
逆の操作を容易に行なえるようにすると共に、カーブ経
路部等においても搬送台車を尻振り運動させる事なく、
一定経路を安全に推進させる事ができるようにぜんとす
るものである。

以下本考案の一実施例を添付の例示図に基づいて説明す
ると、第１図乃至第３図において、１はトロリーユニッ
トであって、トロリー案内レール２に支持案内される第
１〜第４の各トロリー３〜６と、前記案内レール２より
も上方位置で各トロリー３〜６を、両端の自在継手７〜
１２を介して連結する連結杆１３〜１５から構成されて
いる。

１６は搬送台車であって、前後左右４箇所に自在車輪１
７を備えると共に、前後２箇所には、夫々操作レバー１
８．１９によって下降位置と上昇位置とに切り替える事
のできる昇降ピン２０．２１を備えている。

図面では、この搬送台車１６の自在車輪１７は、トロリ
ー案内レール２の上面と面一に配設した表面平担な支持
レール２２上を転動するが、トロリー案内レール２の上
面と面一な床面上を転動させても良い。

前記昇降ピン２０．２１は、前記トロリーユニット１の
第２トロリー４に設けた丸孔から威る被係合部２３と、
第３トロリー５に設けた前後方向に長い長孔から成る被
係合部２４とに対し、係脱自在である。

２５は第１トロリー３から下方に突設した被動ドックで
あり、２６〜２８は、第２〜第４の各トロリー４〜６か
ら下方に突設したプッシャー外し用アタッチメントであ
る。

２９は駆動用トロリーであって、前記トロリー案内レー
ル２の下方に配設した案内レール３０に支持案内され、
前記トロリーユニット１の第１〜第３ト０１Ｊ−３〜５
間の間隔より若干長いピッチで、駆動チェノ３１上に結
合されている。

３２は、各駆動用トロリー２９の上側に設けた可動プッ
シャーである。

第３図乃至第５図に示すように、前記操作レバー１８．
１９は、搬送台車１６の前後両端の中央位置から横側方
に寄った位置に、前後方向支軸３３によって上下揺動自
在に枢着され、その枢着部から内方に連設した上下動ア
ーム３４の先端に、前記昇降ピン２０．２１の上端が前
後方向支軸３５を介して枢着されている。

３６は昇降ピン２０．２１の昇降ガイドであって、筒状
体から構成されている。

３７．３８は操作レバー１８，１９の係止具であって、
上端が前後方向支軸３９によって搬送台車１６に枢着さ
れた左右揺動アーム４０と、このアーム４０の外側辺か
ら突設した突出部４１の上側に形成した第１係止部４２
と、突出部４１の下側に形成した第２係止部４３と、こ
れら第１及び第２係止部４２．４３に択一的に係合し得
るように操作レバー１８．１９から突設した被係止ピン
４４とから構成されている。

４５はアーム４０の操作部である。

尚、操作レバー１８．１９は、昇降ピン２０゜２１側の
重さによって、上昇方向（昇降ピン２０．２１が下降す
る方向）に付勢され、アーム４０は、自重によって第５
図の時計方向（被係止ピン４４にアーム４０が当接する
方向）に付勢されているが、別にばねを併用しても良い
。

第１図、第３図、及び第５図に示すように、搬送台車１
６の昇降ピン２０．２１をトロリーユニット１の第２ト
ロリー４及び第３トロリー５の被係合部２３．２４に係
合させ、係止具３７，３Ｂにおけるアーム４０の突出部
４１を被係止ピン４４の下側に進入させて、第１係止部
４２と被係止ピン４４とを係合させる事により、操作レ
バー１８．１９の下降、即ち昇降ピン２０．２１の上昇
を阻止せしめ、搬送台車１６をトロリーユニット１に結
合せしめておけば、第１トロリー３の被動ドック２５が
駆動用トロリー２９の可動プッシャー３２と係合して、
トロリーユニット１が駆動チェノ３１の移動に伴って牽
引されたとき、搬送台車１６がトロリーユニット１の移
動経路にそって牽引される。

又、ストッパーによって、可動プッシャー３２を被動ド
ック２５から離脱させると共に、第１トロリー３を当該
ストッパーに当接させる事により、搬送台車１６をトロ
リーユニット１と共に所定位置で停止させる事ができる
。

停止している搬送台車１６に後続の搬送台車１６が接近
すると、停止しているトロリーユニット１の第４トロリ
ー６のアタッチメント２８が、移動して来る可動プッシ
ャー３２を被動ドック２５から離脱させるので、後続の
搬送台車１６も、停止している搬送台車１６に対して一
定距離後方で自動停止し、直列状にストレージされる。

コンベヤラインから搬送台車１６を離脱させるときは、
係止具３７，３Ｂのアーム４０を第５図矢印方向に重力
に抗して回動させ、突出部４１を被係止ピン４４下側位
置から側方に逃がした状態で、操作レバー１８．１９を
下方に押し下げ、アーム３４を介して昇降ピン２０．２
１を重力に抗して上昇させる事により、トロリーユニッ
ト１の第２及び第４トロリー４，５の被係合部２３，２
４から昇降ピン２０．２１を離脱させる。

一方、係止具３７，３８のアーム４０は、操作レバー１
８．１９を押し下げた状態で、第５図時計方向に回動復
帰させると、突出部４１が被係止ピン４４の上側にかぶ
さり、被係止ピン４４と第２係止部４３とが係合して、
操作レバー１８，１９の上昇、即ち昇降ピン２０．２１
の下降を阻止する。

従って、昇降ピン２０．２１は上昇位置に保持され、搬
送台車１６を、自在車輪１７を利用して人為的にコンベ
ヤラインから外し、任意の場所へ移動させる事ができる
。

尚、コンベヤライン中に上り傾斜ラインや下り傾斜ライ
ン等のバーチカルラインが存在するときは、当該バーチ
カルラインの出入口部において、第２及び第４トロＩＪ
−４，５の姿勢が相対的に変化するが、搬送台車１６の
後側昇降ピン２１が係合する第４トロリー５の被係合部
２４が前後方向に長い長孔であるため、昇降ピン２１が
被係合部２４内において前後に相対移動し、前記両トロ
リー４，５の相対姿勢の変化に影響を及ぼさない。

第２トロリー４にアタッチメント２６を設ケておくとき
は、第１及び第２トロリー３，４に対して第３及び第４
トロリー５，６を分岐並列レールに進入させて行なう斜
め並例ストレージが可能であり、第３トロリー５にアタ
ッチメント２７を設けておくときは、このアタッチメン
ト２７を利用して、可動プッシャー３２の一部又は駆動
用トロリー２９の一部でトロリーユニット１を後押しす
るように構威し得るが、これらアタッチメント２６．２
７は省略しても良い。

又、搬送台車１６上に支持される被搬送物が短かいとき
は、トロリーユニット１を構威するトロリーの数を３つ
に減らす事も可能である。

本考案は以上のように実施し使用し得るものであって、
搬送台車とトロリーユニットとを結合する前後２本の昇
降ピンを、搬送台車の横側方から操作し得る操作レバー
によって昇降させる事ができ、しかもその操作レバーを
、昇降ピノ下降位置と昇降ピン上昇位置とに係止具で保
持し得るようにした点と、前後２本の昇降ピンで搬送台
車をトロリーユニットに結合して、搬送台車の移動方向
を規制する台車用ガイドレールを使用しなくとも、搬送
台車を尻振り運動等させる事なく確実に一定姿勢で所定
の方向に推進させる事ができるようにした点とによって
、コンベアラインの搬送台車のセツティング作業とコン
ベヤラインかラノ搬送台車の切り離し作業とを、容易且
つ能率的に行なえるのである。

しかも後側の昇降ピン２１は、トロリーユニット側の被
係合部に対して前後方向相対移動可能に構威しであるの
で、バーチカルラインを含むようなコンベヤラインであ
っても、支障なく安全円滑に搬送台車を推進せしめ得る
のである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示腰第１図は縦断側面図、第
２図は搬送台車の背面図、第３図は搬送台車とトロリー
ユニットの要部とを示す一部切欠平面図、第４図は昇降
ピンとその操作手段を示す平面図、第５図はその一部縦
断正面図である。 １・・・・・・トロリ−ユニット、２，３０・・・・・
・トロリー案内レール、３〜６・・・・・・第１〜第４
トロリー、１３〜１５・・・・・・連結杆、１６・・・
・・・搬送台車、１８．１９・・・・・・昇降ピン昇降
操作レバー、２０，２１・・・・・・昇降ピン、２３，
２４・・・・・・被係合部、２５・・・・・・被動ドッ
ク、２６〜２８・・・・・・プッシャー外し用アタッチ
メント、２９・・・・・・駆動用トロリー、３１・・・
・・・駆動チェノ、３２・・・・・・可動プッシャー、
３４・・・・・・上下動アーム、３７．３８・・・・・
・係止具、４０・・・・・・左右揺動アーム、４２，４
３・・・・・・係止部、４４・・・・・・被係止ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 連結杆で互に連結された少なくとも２つのトロリーを有
   するトロリーユニットと、第１トロリーに設けた被動ド
   ックに係合するプッシャーを備え且つ駆動チェ７により
   推進せしめられる駆動用トロリーと、前記トロリーユニ
   ットの前後に隣り合う２つのトロリーに設けた被係合部
   に対し係脱自在な前後２本の昇降ピンを備えた搬送台車
   とから戒り、前記搬送台車には、前記昇降ピンを昇降操
   作するレバーを、搬送台車の横側方から操作し得る位置
   に設けると共に、このレバーを、昇降ピン下降位置と昇
   降ピン上昇位置とに保持する係止具を設け、後方の昇降
   ピンが係合するトロリーユニット側の被係合部を、昇降
   ピンの前後方向相対移動を許す形状とした事を特徴とす
   る搬送台車利用の搬送装置。