JPS6020149Y2 - ドラム用フツトペダルの着脱装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はドラム用フッドペダルの着脱装置に関し、特
に上記フッドペダルをドラムのリムにワンタッチ式に装
着できるようにしたものである。

一般にバスドラム用フットペダルは第１図に示すように
フットボード１を踏み込むことによりビータ装置２を回
動させ、このビータ装置２の先端に取付けたビータヘッ
ド３をバスドラムのヘッド面に向けて回動打撃するよう
にしている。

この種のフットペダルはバスドラムとは別体に構成され
ているため、このフットペダルの使用時にはバスドラム
のリムに装着するようにしており、しかしてこのフット
ペダルにおける従来の着脱装置としては、先端フレーム
４上に軸受部５を立設し、この軸受部５を支点に傾動可
能に軸承された板状のフープクランプ６の後端側揺動端
部からボルトＢをねじ込むようにしており、クランプ時
には第２図に示すように上記ボルトＢの頭部を手で廻す
ことによってフープクランプ６の前部側揺動端、すなわ
ち係止部６ａを押し下げ、この係止部６ａと上記先端フ
レーム４の前部両脇から一体に突設された噛み合い板７
間にドラムＤのリムＲを挟圧保持するようにしている。

しかしこのような着脱装置にあっては、クランプおよび
アンクランプ時の作業間隙は上記フットボード１および
先端フレーム４の両脇に立設された軸受フレーム８に邪
魔されるので非常に小さく、クランプおよびアンクラン
プ操作がやりにくいばかりでなく、手を差し込んでねじ
込み式に行うので操作に時間がかかり、しかもある程度
ボルトＢを強固に締め上げたとしても演奏時に打撃等の
振動によってボルトＢが徐々に緩み、はずれ易いなどの
欠点があり、殊に演奏会場など下ラムセットのセット、
リセットなどに迅速性および確実さを要求される場合な
どに支障をきたしていた。

この考案は上記欠点に鑑みなされたものであり、フープ
クランプの下面にこれを押し上げて傾動作させる偏芯カ
ムを設け、この偏芯カムを操作レバーで回動させること
によって、フットペダルをドラムのリムにワンタッチ式
に装着できるようにしたドラム用フットペダルの着脱装
置を提供するものである。

以下この考案の一実施例を第３図および第４図を用いて
詳細に説明する。

第３図はこの考案に係るフットペダルの斜視図を示し、
２０は平盤状の先端フレームであり、この先端フレーム
２０の側部両脇には一対の軸承フレーム２１が立設され
ているとともに、この先端フレーム２０の後部には連結
ロッド２２を介してヒールピース２３が連結されている
。

また２４は上記先端フレーム２０の前部両脇から一体に
突設された一対の噛み合い板であり、この各噛み合い板
２４の先端部にはこれより一段低い段部２５が形成され
ている。

３０は上記のように構成された先端フレーム２０をバス
ドラムのリムにクランプおよびアンクランプする着脱装
置であり、この着脱装置は次のように構成されている。

すなわち３１は上記先端フレーム２０の前部中央上面に
立設された軸受部、３２はこの軸受部３１に軸着され、
これを気侭に傾動作可能に支承された板状のフープクラ
ンプであり、このフープクランプ３２の前部側揺動端部
には第４図に示すように係止部３２ａが形成されており
、この係止部３２ａと上記噛み合い板２４の段部２５間
でドラムＤのリムＲをクランプおよびアンクランプする
ようになっている。

また上記フープクランプ３２の後部側揺動端部の下面に
は三角状の偏芯カム３３が同じく上記先端フレーム２０
の上面に立設された軸受部３４に回動可能に軸着されて
いるとともに、この偏芯カム３３のカム面３３ａをフー
プクランプ３２の下面に当接するようにしている。

３５は上記偏芯カム３３の軸部から軸受部３４の外方に
向けて延設されたＬ字状の操作レバーであり、この操作
レバー３５を矢印方向に倒すこと；により、偏芯カム３
３を回動させ、かつこの偏芯カム３３のカム面３２ａの
上端位置でフープクランプ３２の後部側揺動端を押し上
げ、かつこの位置にフープクランプ３２を保持するよう
にしている。

なお第３図中、２６は上記各軸承フレーム２１の上部に
回動自在に軸承された回動軸、２７はこの回動軸の略中
央に装着されたビータ装置でであり、このビータ装置２
７の一端にはビータヘッド２７ａが取着されている。

更に上記ヒールピース２３の側部にはフットボード２８
が揺動可能に装着され、かつこのフットボード２８の先
端揺動端部は上記ビータ装置２７と連結板２９により連
結されている。

次に上記のように構成された着脱装置３０を用いてフッ
トペダルをバスドラムＤのリムＲに装着する場合につい
て説明する。

例えば第４図に想像線で示すアンクランプ位置；からバ
スドラムＤのリムＲにフットペダルの先端フレーム２０
をクランプする場合、操作レバー３５を図中矢印方向に
倒せば偏芯カム３３のカム面３３ａはフープクランプ３
２の後部側揺動端を押し上げ、この上端で停止し、この
結果フープクランプ３２の係止部３２ａは傾いてこの係
止部３２ａと噛み合い板２４の段部２５間にバスドラム
ＤのリムＲを挟圧保持する。

またこのクランプ位置にフットペダルが位置すると、図
示省略するがビータ装置２１のビータヘッド２７ａはバ
スドラムＤの前面に張設されたヘッドに対応することに
なる。

なお同第４図に実線で示すクランプ位置から先端フレー
ム２０をアンクランプする場合には操作レバー３５を矢
印とは逆に倒せばフープクランプ３２は元位置に復帰し
、先端フレーム２０はリムＲからはずれることとなる。

以上の説明から明らかなようにこの考案のドラム用フッ
トペダルの着脱装置にあっては、フープクランプの下面
にこれを押し上げて傾動作させる偏芯カムを設け、この
偏芯カムを操作レバーで回動し、フープクランプを傾動
させることによってフットペダルをドラムのリムにワン
タッチ式に装着できるようにしたものであるから、従来
の手で廻すねじ込み式の着脱装置に比してその着脱操作
は簡単かつ迅速であり、しかもフープクランプの先端に
よってドラムを挟圧保持しているので演奏中にドラム等
の振動によってはずれることもないので確実にセットで
きるなどの利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のフットペダルの斜視図、第２図は従来の
フットペダルの着脱装置を示す縦断面図、第３図はこの
考案に係るフットペダルの斜視図、第４図はこの考案に
係るフットペダルの着脱装置を示す縦断面図である。 ２０・・・・・・先端フレーム、３０・・・・・・着脱
装置、３１・・・・・・軸受部、３２・・・・・・フー
プクランプ、３３・・・・・・偏芯カム、３５・・・・
・・操作レバー、ラム、Ｒ・・・・・・リム。 Ｄ・・・・・・バスド

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フットペダルの先端フレームに立設した軸受部に傾動作
   可能に軸着されたフープクランプと、このフープクラン
   プの後部側揺動端部下面に当接し、かつ前記フレームに
   立設した軸受部に回動可能に軸着された偏心カムと、こ
   の偏心カムを回動させる操作レバーとを備え、この操作
   レバーにて前記偏心カムを回動させて、前記フープクラ
   ンプの後部側揺動端部を押し上げフープクランプの先端
   でドラムを前記先端フレームに挟圧保持してなるドラム
   用フットペダルの着脱装置。