JPS6019930Y2 - 内燃機関の潤滑装置 - Google Patents

内燃機関の潤滑装置

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JPS6019930Y2
JPS6019930Y2 JP9452880U JP9452880U JPS6019930Y2 JP S6019930 Y2 JPS6019930 Y2 JP S6019930Y2 JP 9452880 U JP9452880 U JP 9452880U JP 9452880 U JP9452880 U JP 9452880U JP S6019930 Y2 JPS6019930 Y2 JP S6019930Y2
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JP
Japan
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oil
sump
oil sump
temperature
engine
Prior art date
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Expired
Application number
JP9452880U
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English (en)
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JPS5718709U (ja
Inventor
健 中村
規 永井
正則 高見
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日産自動車株式会社
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Publication date
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は内燃機関の潤滑装置に関し、特にそのオイルパ
ン構造に関する。
従来のオイルパンは深底に形成された油溜部分とこれに
向かって傾斜する受皿部分とを有し、油溜部分に溜めら
れた潤滑油がオイルポンプによりオイルストレーナから
吸い上げられて機関各部に圧送された後、最終的には油
滴状に受皿部分へ落下して油溜部分に戻るようになって
いる(例えば、昭和4師10月15日株式会社山海堂発
行内燃機関10月号臨時増刊第12頁参照)。
しかしながら、このような従来のオイルパンにあっては
、オイルパン外壁が機関最下部に位置し、外気に直接接
触しているため、機関冷間時には潤滑油の温度が上昇し
にくく、潤滑油の粘度が機関にとって適切な値になるま
でに時間がかかつてしまい、機関冷間時の機関各部の摩
擦力が大きく、機関暖機後に較べ燃費が悪くなってしま
うという問題点があった。
尚、第1図は機関始動後のある運転パターンにおける冷
却水温度(水温)と潤滑油温度(油温)の変化の様子を
示したもので、水温に較べて油温が上昇しにくいことが
わかる。
これは、水温についてはサーモスタットにより早期に適
温まで温度上昇させる対策がとられているが、油温に対
しては従来何らの対策もなされていなかったためである
本考案はこのような従来の問題点を解決することを目的
としてなされたもので、オイルパンの油溜部分を内壁と
外壁とにより、オイルストレーナが挿入配置される内側
油溜と、その底部及び側部を包囲する外側油溜とに画威
し、内側油溜の上方にオイルパンの受皿部分と連接して
この受皿部分からの油を溜め、且つ、この溜めた油を外
側油溜に溢出させる上蓋を設ける一方、この上蓋の底部
に内側油溜との連通口を設け、この連通口に潤滑油温度
に応動して低温時にのみ開弁する開閉弁を設けると共に
、前記内壁の側面の所定位置に内側油溜と外側油溜とを
連通ずる連通口を形成し、前記開閉弁の閉時に前記上蓋
から溢出した油による外側油溜の液面レベルの上昇によ
り、外側油溜の油を内側油溜に導入するよう構威し、機
関冷間時には内側油溜の比較的少量の潤滑油のみを用い
てこれを循環させ、且つ、外側油溜を断熱層として用い
ることにより、潤滑油の温度を速やかに高め得るように
したものである。
以下に本考案を図面に基づいて詳細に説明する。
第2図〜第4図は本考案の一実施例を示している。
先ず構成を説明すると、オイルパン1の油溜部分2は内
壁3と外壁4とにより内側油溜5と外側油溜6とに画成
されており、内側油溜5の上部空間は内壁3の側面に開
設した連通ロアにより外側油溜6と連通している。
したがって、外側油溜6の油ルベルが上昇すると連通ロ
アから内側油溜5に潤滑油が流入するようになっている
8,9はドレンコックである。
内側油溜5の上方にはオイルパン1の受皿部分10に連
接する上蓋11が設けられ、この上蓋11の縁部には受
皿部分10からの潤滑油が少量溜まるように仕切壁12
が形成されている。
そして、潤滑油が上mll上にある程度溜まると仕切壁
12から溢出して外側油溜6に落下するようになってい
る。
又、上illにはオイルストレーナ13を挿入するため
の筒状の挿入口14が形成され、この挿入口14から内
側油溜5にオイルストレーナ13が挿入配置されるよう
になっている。
更に、上蓋11の底部には内側油溜5との連通口15が
開設され、この連通口15にはバイメタル式開閉弁16
が装着されている。
このバイメタル式開閉弁16は、第4図に示されるよう
に、上蓋11の連通口15周縁部にビス17止めされた
中心付近に開口部18を有する基板19と、この基板1
9に一端がビス20止めされたバイメタル21とからな
り、その上部に溜まる潤滑油の温度に応じ、低温時には
バイメタル21が図示破線の如く開口部18を開放し、
高温時にはバイメタル21が図示実線の如く直状に変形
して開口部18を閉止するようになっている。
次に作用を説明する。
機関冷間時には、内側油溜5の潤滑油はオイルポンプ(
図示せず)の吸引力によりオイルストレーナ13から吸
引され、機関各部を潤滑すると同時に摩擦熱及び燃焼熱
の一部を吸引した後、オイルパン1の受皿部分10へ滴
下し、上蓋11上へ流れる。
そして、油温が所定値まで上昇していない間は、バイメ
タル式開閉弁16が開いているから、受皿部分10から
の潤滑油は上蓋11上に溜まることなく開口部18を通
って内側油溜5へ落下する。
従って、機関冷間時には内側油溜5の潤滑油のみが機関
を循環し、又この内側油溜5を画成する内壁3は外気と
直接接触しないようになっているので、従来に較べ速や
かに油温が上昇し、潤滑性能が向上して機関各部の摩擦
が低減され、もって燃費の悪化が防止される。
他方、機関の暖機が進み、油温が十分に上昇して所定値
を越えると、バイメタル式開閉弁16が閉じるので、受
皿部分10からの潤滑油が上蓋11上に溜まり仕切壁1
2から溢出して外側油溜6へ流れ込む。
そして、外側油溜6において外気と接する比較的低温の
外壁4により冷却されると共に、外側油溜6の油レベル
の上昇に伴ない連通ロアより内側油溜5に流入腰内側油
溜5の潤滑油と混合され適切な油温となって機関各部へ
送られる。
また、このときには必然的に外側油溜6の液面レベルが
高くなるよう制御されるので、外側油溜6において、外
壁4と接する潤滑油の放熱面積が大となって、冷却効果
が高まる。
従って機関暖機後も適切な油温の潤滑油を機関各部へ供
給することができる。
尚、この実施例において、内壁3及び上蓋11等を熱伝
導率の小さい断熱材で形成すれば、内側油溜5の保温効
果が高まり、機関冷間時の潤滑油の昇温速度が一層速ま
る利点がある。
又、外壁4の外側に冷却用フィンを一体的に形成すれば
、機関暖機後の外側油溜6による冷却効果が高まり、高
負荷運転時等の潤滑油の冷却を一層確実なものにするこ
とができる。
第5図には他の実施例を示す。
この実施例は、潤滑油温度に応動して開閉する開閉弁と
して、前記バイメタル式開閉弁15の代わりに、温度ス
イッチ30と電磁開閉弁31とを用いたものである。
温度スイッチ30は内側油溜5の潤滑油中に浸されて設
定温度でオン・オフするもので、バッテリ32及びイグ
ニッションスイッチ33と共に電磁開閉弁31のコイル
34に直列に接続されている。
そして、潤滑油温度が設定温度以下の時、温度スイッチ
30がオフとなって、電磁開閉弁31のコイル34に電
流が流れず、弁体35がスプリング36の弾撥力により
図中上方に移動して開閉状態となり、上蓋11上より導
入口37に導入した潤滑油を開口部38を経て内側油溜
5に落下せしめるわけである。
以上説明したように本考案によれば、オイルパンの油溜
部分を内外2重構造とし、機関冷間時には内側油溜の比
較的少量の潤滑油のみを用いて、これを機関各部に供給
し、又機関各部で摩擦熱を吸収した潤滑油を外側油溜に
包囲されて比較的保温効果のある内側油溜に回収するよ
うにしたから、機関冷間時の潤滑油の昇温速度が速まり
、短時間のうちに潤滑油を適切な粘度にすることができ
るので、機関各部の摩擦が低減され、もって運転性及び
燃費を向上できるという効果が得られる。
また、暖機後は上蓋から濡出した油により外側油溜の液
面レベルを上昇させ、外側油溜の油を内側油溜に導入し
て循環させるようにしであるので、外側油溜において外
壁を介して外気と接して冷却されるばかりか、外側油溜
の液面レベルが上昇するので、外側油溜において外壁と
接する潤滑油の放射面積を大きくして、冷却効果を向上
させることができるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来における機関始動後の水温及び油温の時間
変化を示す線図、第2図は本考案に係るオイルパンの一
実施例を示す平面図、第3図は第2図の■−■断面図、
第4図は第3図の■部詳細図、第5図は他の実施例を示
す要部断面図である。 1・・・・・・オイルパン、2・・・・・・油溜部分、
3・・・・・・内壁、4・・・・・・外壁、5・・・・
・・内側油溜、6・・・・・・外側油溜、7・・・・・
・連通口、10・・・・・・受皿部分、11・・・・・
・上蓋、12・・・・・・仕切壁、13・・・・・・オ
イルストレーナ、15・・・・・・連通口、16・・・
・・・バイメタル式開閉弁、30・・・・・・温度スイ
ッチ、31・・・・・・電磁開閉弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. オイルパンの油溜部分を内壁と外壁により、オイルスト
    レーナが挿入配置されると内側油溜と、その底部及び側
    部を包囲する外側油溜とに画威し、内側油溜の上方にオ
    イルパンの受皿部分と連接してこの受皿部分からの油を
    溜め、且つ、この溜めた油を外側油溜に溢出させる上蓋
    を設ける一方、この上蓋の底部に内側油溜との連通口を
    設け、この連通口に潤滑油温度に応動して低温時にのみ
    開弁する開閉弁を設けると共に、前記内壁の側面の所定
    位置に内側油溜と外側油溜とを連通ずる連通口を形成し
    、前記開閉弁の閉時に前記上蓋から溢出した油による外
    側油溜の液面レベルの上昇により、外側油溜の油を内側
    油溜に導入するよう構成したことを特徴とする内燃機関
    の潤滑装置。
JP9452880U 1980-07-07 1980-07-07 内燃機関の潤滑装置 Expired JPS6019930Y2 (ja)

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JP9452880U JPS6019930Y2 (ja) 1980-07-07 1980-07-07 内燃機関の潤滑装置

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JPS5718709U JPS5718709U (ja) 1982-01-30
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DE102004046902A1 (de) * 2004-09-28 2006-03-30 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum Betrieb einer Kraftmaschine und eine Kraftmaschine
JP5360440B2 (ja) * 2011-08-01 2013-12-04 トヨタ自動車株式会社 オイル貯留装置

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