JPS60193922A - 抗ウイルス剤 - Google Patents

抗ウイルス剤

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JPS60193922A
JPS60193922A JP59049321A JP4932184A JPS60193922A JP S60193922 A JPS60193922 A JP S60193922A JP 59049321 A JP59049321 A JP 59049321A JP 4932184 A JP4932184 A JP 4932184A JP S60193922 A JPS60193922 A JP S60193922A
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、抗ウィルス剤に関する。さらに、詳しく言え
ば本発明は、ウィルスの増殖に際して発生するメツセン
ジャーRNAに対してハイブリッド形成しうるDNA配
列の部分構造に等しいオリゴデオキシヌクレオチドまた
はポリデオキシヌクレオチドを含有することを特徴とす
る抗ウィルス剤に関するものである。本発明者は、先に
、ウィルスの増殖に際して発生するメツセンジャーRN
Aに対してハイブリッド形成しうるDNA配列の部分構
造に等しいオリゴデオキシヌクレオチドまたはポリデオ
キシヌクレオチドをそのメツセンジャーRNAの存在箇
所に供給するとウィルスの増殖が阻害されるとの知見を
得て、その知見に基づき、ウィルス増殖阻害方法を提供
したが(特願昭58−192350号)、さらに、ウィ
ルスに感染された動物に対し、上記のオリゴヌクレオチ
ドまたは、ポリデオキシヌクレオチrを適用する実験を
重ねた結果、本発明に係る抗ウィルス剤を提供するに至
った。すなわち、本発明は、先に、本発明者が提供した
前記のウィルス増殖阻害方法を実施する手段として、ウ
ィルスの増殖に際して発生するメツセンジャーRNAに
対してハイブリッド形成しうるDNA配列の部分構造に
等しいオリゴデオキシヌクレオチドまたはポリデオキシ
ヌクレオチドを含有することを特徴とする抗ウィルス剤
を提供するものである。
本発明を以下に、詳細に説明する。
本発明者は、先に、人工的に合成したRNAを用いてこ
のRNAに対してハイブリッド形成しうるDNA配列の
部分構造に等しいオリゴデオキシヌクレオチドを直接、
無細胞蛋白合成系に加えることにより、このRNAに基
づいて合成されるはずの蛋白が合成されなくなるという
事実を発見した(後記実験例1参照)。
1だ、この際、とのRNAに対してハイブリッド形成し
えないDNA配列のオリゴデオキシヌクレオチドを用い
て、同様の実験を行うと、とのRNAに基づく蛋白の合
成が行われることが確認された。
次いで、本発明者は、真核細胞内に存在するαグロビン
メソセンジャーRNAおよびβグロビンメツセンジャー
RNAを用いて、生理条件下で、各種DNAを用いて、
それらがαグロビンおよびβグロビンの生成を阻害する
か否かを確かめる実験を行った(後記実験例2参照)。
その結果、αグロビンメツセンジャーRNAに対してハ
イブリッド形成しうるDNAを直接、無細胞蛋白合成系
に加えることにより、αグロビンの生成が阻害されるこ
と、およびβグロビンメツセンジャーRNAに対してハ
イブリッド形成しうるDNAを直接、無細胞蛋白合成系
に加えることにより、βグロビンの生成が阻害されるこ
とが見出された。また、αグロビンメツセンジャーRN
Aに対してハイブリッド形成しえないDNAを用いたと
きには、αグロビンの生成が阻害されず、βグロビンメ
ツセンジャーRNAに対してハイブリッド形成しえない
DNAを用いたときには、βグロビンの生成が阻害され
庁いという事実も確認された。
さらにまた、この実験系においては、使用するDNAが
オリゴデオキシヌクレオチドである場合に、高い蛋白生
成阻害率を示していることが見出された。
これらの実験結果に基づき、ヘルはスシンプレツクスウ
イルスの感染初期に形成されるメツセンジャーRNAと
二重鎖を形成するオリゴデオキシヌクレオチドをヘルペ
スシンプレックスウィルス感染細胞に投与したところ、
ヘル啄スンンプレツクスウイルスによる細胞のンンンチ
クム(細胞融合により、ブラック状の穴が培養間トリ皿
上の細胞群に形成すること)の形成が著しく阻害される
ことを確認した。
上記実験では、細胞内へのオリゴデオキシヌクレオチド
の取込みを高める為に塩化カルシウムが用いられている
が、塩化カルシウム使用しない場合でも細胞内へオリゴ
デオキシヌクレオチドが取シ込まれ、細胞培養系でヘル
ペスシンプレックスウィルスの増殖が阻害されることが
確認された。(後記実験例3参照) これらの実験により、ヘルペスシンプレックスウィルス
のメツセンジャーRNAに対してハイブリッド形成しう
るDNAをヘルペスシンプレックスウィルス感染細胞に
直接加えることにより、有効にヘルペスシンプレックス
ウィルスの増殖が阻害されることが明らかにされだが、
本発明者は、さらに、この事実に基づき、ヘルペスシン
プレックスウィルスのメツセンジャーRNAに対してハ
イブリッド形成しうるDNAを、ウィルス感染マウスに
適用し、ウィルス性疾患の治療試験をおこなったところ
、それが抗ウィルス剤として使用し得ることが確認され
た。
本発明は、かかる知見に基いてなされたものである。
本発明の抗ウィルス剤は、ウィルスに由来するメツセン
ジャーRNAの塩基配列に対応するDNA配列の部分構
造に等しいオリゴデオキシヌクレオチドまたはポリデオ
キシヌクレオチドを用いるため、それは、他の遺伝子に
由来するメツセンジャーRNAとは、ハイブリッド形成
せず、したがって、本発明の抗ウィルス剤の使用は、他
の遺伝子による蛋白合成には影響を与えない。
ウィルスid、DNAウィルス(ヘルペスウィルス、ア
デノウィルス、ワクシニアウィルス等)、!: RNA
ウィルス(インフルエンザウィルス、ラインウィルス、
ポリオウィルス等)に分類される。RNAウィルスには
、二重鎖のウィルスと単鎖のウィルスがあり、単鎖のウ
ィルスには、さらにシラス鎖つィルス表マイオス鎖ウィ
ルスが存在する。いづれにしても、ウィルスの蛋白合成
は、メツセンジャーRNAとしてのプラス鎖RNAの存
在なしには行われない。すなわち、二重鎖DNAウィル
スでは、マイブス鎖DNAをもととして、プラス鎖RN
Aが作られて、メツセンジャーRNAとなシ、二重鎖R
NAウィルスでは、またはマイナス鎖RNAをもととし
て、プラス鎖RNAが作られて、それがメツセンジャー
RNAとなる。単鎖RNAウィルスのうち、マイナス鎖
RNAウィルスでは、そのマイナス鎖RNAをもと表し
て、シラス鎖RNAが作られて、メツセンジャーRNA
となり、プラス鎖RNAウィルスでは、それ自身がメツ
センジャーRNAとして働く。本発明においては、いづ
れのウィルスであっても、それぞれのウィルスのメツセ
ンジャーRNAとしてのプラス鎖RNAとハイブリッド
を形成しうるDNAの部分構造に等しいオリゴデオキシ
ヌクレオチPまたはポリデオキシヌクレオチドを用いる
ことによって、対象とするウィルスに対する抗ウィルス
剤が提供される。
本明細書においては、以下に、二重鎖DNAウィルスで
あるヘル滅スシンプレツクスウイルスを例示して説明す
るが、本発明の抗ウィルス剤は、ウィルスの種を問うこ
となく、例えば、インフルエンザウィルス、アデノウィ
ルス、白血病ウィルス、デング熱ウィルス、思人病ウィ
ルス、肝炎ウィルス、はしかウィルス、脳炎ウィルス、
/Qラインフルエンザウイルス、ニューキャッスルウィ
ルス、ポリオウィルス、ライノウィルス、黄熱病ウィル
ス、EBウィルス等全ての病原ウィルスを適用対象とす
ることができる。
したがって、本発明は、広く動物、植物のウィルスに由
来する各種の疾病の治療、予防に利用することができる
ので、各種の分野において極めて有用なものである。
本発明の抗ウィルス剤の使用により、DNAウィルス、
RNAウィルスを問うことなく、そのウィルスが存在し
ている生体の非感染細胞に影響を与えることなく、ウィ
ルスの増殖を停止させ、非感染細胞への感染を予防する
ことができる。
本発明の抗ウィルス剤において用いられるオリゴデオキ
シヌクレオチドまたはポリデオキシヌクレオチドの正常
細胞への影響については、本発明者がヘル啄スシンゾレ
ツクスウイルスのイミディエートアーリー遺伝子のメツ
センジャー RNAとハイブリッド形成しうる単鎖DN
Aの塩基配列を有するデオキシヌクレオチドを用いて、
・・ムスター胎児腎細胞に対する影響を調べたところ、
該デオキシヌクレオチドは、正常細胞の生存に影響を与
えず、かつ、その増殖能力にも影響を与えないことが判
明している。
サラニ、ヘルペスシンゾレツクスウイルス感染マウスに
対する治療実験の際、イミディエートアーリー遺伝子の
メツセンジャーRNA 、!:ハイブリッド形成しうる
単鎖DNAの塩基配列を有するデオキシヌクレオチV投
与群の挙動、外観に変化は見られなかった。
本発明の抗ウィルス剤に用いるオリゴデオキシヌクレオ
チドまたはポリデオキシヌクレオチドは、ウィルスのD
NA単鎖を酵素処理等により分解して得られるものか、
あるいは、所要のDNA配列の部分構造を合成して得ら
れるものなど、所望のDNA配列の部分構造を有するも
のであれば、その由来はいづれでもよい。
本発明の抗ウィルス剤に用いるオリゴデオキシヌクレオ
チドまたはポリデオキシヌクレオチドを調製する方法と
しては、例えば以下のような方法を例示することができ
る。すなわち、一つの方法は、ウィルスの遺伝子をクロ
ーン化し、そのDNA0都鎖をフラグメント化すること
である。
ウィルス遺伝子をクローン化するにあたり、RNAウィ
ルスの場合には、逆転写酵素を用いてDNAに変えるか
、もしくはそのウィルス感染細胞内に存在するウィルス
DNAをもととする。
ウィルスの遺伝子をクロー/化する場合には、例えばλ
ファージ、あるいはpBR322等のプラスミドベクタ
ーを用いて二重鎖DNAを得るか、まだはM13ファー
ジ等を用いて単鎖DNAを直接得る方法を使用する。ク
ローン化する遺伝子は、ウィルスに含まれる遺伝子の核
酸鎖のどの部分でもよいが、増殖に際し、早期に発現す
るアーリー(early )遺伝子あるいはイミディエ
ートアーリー(immediate early )遺
伝子をクローン化することが好捷しい。
クローン化したDNAを大量に複製するためには、例え
ば、ウィルスの遺伝子を組み込ませたファージ、あるい
はシラスミドを保有する大腸菌を必要に応じて抗生物質
を加えた適当な容積の培養液中で常法によシ培養し、集
菌した後クローン化したウィルスの遺伝子を含むDNA
を分離する。この分離に際しては、フェノール、フェノ
ール−クロロホルム等の有機溶媒処理によりDNAを抽
出することができる。
分離したDNAからウィルスのDNAを取り出すには、
制限酵素で分解し、アガロースゲル電気泳動法、カラム
クロマトグラフィー等を用いる。
得られたウィルスのDNAは、必要に応じてフラグメン
ト化する。このためには、例えばエンドヌクレアーゼ等
の制限酵素による処理あるいは超音波処理を行う。フラ
グメントの鎖長け、通常、100ヌクレオチドから、9
ヌクレオチド位までの範囲に々るように考慮される。M
 13フアージを用いて調製する場合は、直接単鎖のフ
ラグメントが得られるが、本発明の抗ウィルス剤の性質
から考えてあらかじめウィルスの遺伝子のメツセンジャ
ーRNAと二重鎖を形成し得る単鎖DNAを選び、クロ
ーン化しておかなければならない。
pBR322、λファージを用いて得られたウィルスの
DNAのフラグメントは、単鎖とするため、例えば、1
00’Cで10分間加熱後、急冷する。生成物には、所
望のDNAフラグメントの単鎖が存在しているのでこれ
をそのまま本発明の抗ウィルス剤に使用することができ
るが、また、この生成物中にはウィルスの遺伝子のメツ
センジャー RNAに相補的でない単鎖フラグメントも
存在しているので、これをアフィニティークロマトグラ
フィー等を用いて除くことが好ましい。
捷だ、本発明の抗ウィルス剤に用いるオリゴデオキシヌ
クレオチドまたは、ポリデオキシヌクレオチドは有機合
成によっても製造することができる。この場合は、その
オリゴデオキシヌクレオチドまたは、ポリデオキシヌク
レオチドの塩基配列は、ウィルスの遺伝子のメツセンジ
ャーRNAの塩基配列に対してハイブリッド形成しつる
塩基配列でなくてはならない。例えば、ヘル波スシンプ
レツクスウイルスでは、イミディエートアーリー(im
mediate early ) DNAの一つが、プ
ラスDNA (5’ −ATG −GC() −TC(
)・GAG・・・)とマイナスDNA (3’ −TA
C−CG、C・A()C−CTC・ )の二重鎖を形成
しているが、こレラの内、メンセンジャーRNAと二重
鎖を形成するTAC側(マイナス鎖DNA )のDNA
の配列を選び合成する。
また、例えば、インフルエンザウィルスの場合は、イン
フルエンザウィルスの遺伝子として、へ’?グルテン遺
伝子とNS (Nan 5tructual )遺伝子
があるが、ウィルスの増殖を阻害するためには、DNA
の塩基配列にバリエーションがあるヘマグルテン遺伝子
よシも、NS遺伝子の発現を停止させるのが好ましく、
このNS遺伝子のメツセンジャーRNAに対して、ハイ
ブリッド形成しつる単鎖DNAの塩基配列を選ぶのがよ
い。例えば、NSI遺伝子(Lambら、Ce1l 2
1475 (1980))を例にとっていえば、このN
SI遺伝子のメツセンジャーRNAに対して、ハイブリ
ット形成しうる単鎖DNAの塩基配列、例えば、5′−
・・ACT・TGA −CAC−AGT −GTT −
GGA −ATC−CAT ・・・−3′の塩基配列中
の適当な長さの塩基配列を選び合成する。
さらに、畜産関係のウィルス、例えばラウスのトリ肉腫
ウィルスの場合についていえば、gag、 pol、 
env、のいづれかの遺伝子の発現を阻害する。ここで
、gag遺伝子の発現を阻害する場合、例えばgag遺
伝子の一部でらるP 19の塩基配列から考えて、5′
−・・AAT −CAC−CTT・TAT −GAC−
GGC−TTC・・・−3′の塩基配列中の適当な長さ
の塩基配列を選び合成する。
このようにして、他のいずれのウィルスの場合でも、増
殖を阻害しようとするウィルスのメツセンジャーRNA
に対して、ハイブリット形成しうる単鎖DNAの塩基配
列中の適当な長さの塩基配列を選び、その塩基配列のオ
リゴデオキシヌクレオチドまたは、ポリデオキシヌクレ
オチドを合成し、そのオリゴ(またはポリ)デオキシヌ
クレオチドを用いることができる。
次に、本発明の抗ウィルス剤に用いるオリゴデオキシヌ
クレオチドまたはポリデオキシヌクレオチドの調製につ
いて説明する。
具体例1 1 ヘルペスシンプレックスウィルスをクロロホルム−
フェノールの有機溶媒で処理して得られたDNAを制限
酵素、BamHIで切り、あらかじめ制限酵素、Eam
HIで切っておいたベクターpBR322にT4ファー
ジリガーゼを用いて組み込んだ。得られたプラスミドを
大腸菌に与え、アンピシリンを含む寒天培地上でコロニ
ーを形成させた。これらのコロニーのうチカラヘルペス
ンンプレツクスウイルスの32PでラベルしたDNAに
ハイブリダイズするものをフィルターハイブリダイゼイ
ション法で選び、50Igimlの濃度でアンピシリン
を含む21IのTSB (Tryptose Soy 
Eroth )培地で培養する。この培地1 mlに対
し、上記プラスミドを含む大腸菌を10’〜107個加
え、20 mlの試験管中で37℃、15時時間上う培
養した。培養液の540 nmにおける吸光度が0.5
になるまで培養したところで、100μg/mlのクロ
ラムフェニコールを加え、更に15時間培養を続けた。
こうして得られた大腸菌培養液を遠心処理することによ
シ得られた啄レットに25チシヨ糖を含む50mMトリ
ス塩酸(pH=8.0 )を加え、これを0℃以下で5
分間放置し、4 mlのTri−ton −X 100
を加えて生成した粘稠な液を0℃、30000 S’で
30分間遠心分離した。この上清8rnl KCsCI
I8 f及びEthidium Bromide (5
μg/ml ) 1 mlを加えて更に100000 
f、48時間遠心分離することによシ生成した粗シラス
ミド分画を採取し、2倍量のイソプロピルアルコールを
加えて混和し、上清を除いた後、0.1Mトリス10 
mM KDTA (pH=8.0 )で−夜透析した。
透析内液を濃縮し、DNA 200μg相当量を取り、
過剰量の制限酵素(BamHI )を加えて反応させた
後、アガロース電気泳動法にょシ、ヘルペスシンプレッ
クスウィルスのDNhf分離した。このDNAを次にD
NAa s eで部分分解した後、100℃で10分間
加熱後、急冷し、鎖長9〜lOO位のオリゴ8デオキシ
ヌクレオチドないしポリデオキシヌクレオチドを得る。
具体例2 クローン用のM]3ファージの複製形二重鎖DNA f
 BamHIで切断した。次に具体例1で分離シタヘル
ベスシンゾレソクスウィルスのDNAと、この切断され
たM 1.3フアージの複製形二重鎖DNAをT4ファ
ージリガーゼを用いて結合した。この結合されたDNA
を常法により、CaCd2の存在下、lac (−)大
腸菌内に入れ、ファージブラックをX −gal (イ
ンジケーター)の存在下で作らせた。ヘルペスシンプレ
ックスウィルスDNAを含有するM]3ファージは、2
4時間後に、青色を示さないファージブラックを形成し
た。これに32Pでラベルしたヘルペスシンプレックス
ウィルスDNAのプラス鎖(鎖長頷デオキシヌクレオチ
ド以上)とハイブリダイズするプラークを採取した。こ
れは、青色を示さないファージブラックにはヘルペスシ
ンプレックスウィルスの二重鎖DNAのそれぞれ片側の
DNAどちらかのみが含有されるためである。
このM]3ファーシヲフェノールークロロホルムで処理
しDNAを分離した。
なお、上記で得られたDNAは、ヘルペスシンプレック
スウィルス単鎖DNAを含むが、さらに精製を行い、こ
の中に含まれるM 1.3フアージのDNAを除去して
もよく、あるいはDNAa s e部分分解し、鎖長9
〜100位のオリゴデオキシヌクレオチドないしポリデ
オキシヌクレオチドとすることができる。
具体例3 DNA合成装置(Applied Biosystem
社製)ヲ用いテヘ、ルベスシンゾレツクスウイルスのイ
ミディエートアーリー(immediate earl
y)DNAのマイナスDNAの内、プラスDNAと二重
鎖全形成するオリゴデオキシヌクレオチド(3′−・・
TAC−CGC−AGC−CTC、TTG・TTC−(
)TC−()CG・・・−5′)の内の20デオキシヌ
クレオチド(3’ −CGC、AGC−CTC−TTG
・TTC−()TC−GC−5’ ) を合成し、精製
した。
以下、この20デオキシヌクレオチド’i20merと
略記する。この20merのシーフェンスについては、
マキサム・ギルバート法により確認した。
具体例4 DNA合成装置(Applied Biosystem
社製)ヲ用いてヘルペスシンプレックスウィルス(7)
イミディエートアーリー(immecliate ea
rly)DNAのマイナスDNAの内、プラスDNAと
二重鎖を形成するオリゴデオキシヌクレオチドの内の2
0デオキシヌクレオチド(3’−ecA・CCC−GG
G −ACC−TTT −ACC’−GC−5’ )を
合成し、精製した。以下、この20デオキシヌクレオチ
ドを20Bと略記する。この20Bのシーフェンスにつ
いては、マキサム・ギルバート法により確認した。
本発明の抗ウィルス剤は、前記のオリゴデオキシヌクレ
オチドないしポリデオキシヌクレオチドを、適宜、通常
、医薬品製剤に用いられている適渦な溶剤、賦形剤、補
助剤などを使用して、製剤製造の常法に従って液剤、注
射剤、層剤などの製剤として調製される。
処方にあたっては、所望のオリゴデオキシヌクレオチド
またはポリデオキシヌクレオチドを単独で、もしくは適
宜組合せて用いることができ、また他の医薬活性成分を
配合してもよい。
これらの組合せ、配合にあたっては、それら組合せある
いは配合の対象となる成分は、上記のオリゴデオキシヌ
クレオチドまたは、ポリデオキシヌクレオチドの抗ウィ
ルス作用に対し、これを阻害するものであってはならな
い。
上記のオリコ″′デオキシヌクレオチドまたはポリデオ
キシヌクレオチドは、それらに対して不活性な適尚な基
剤と混和してクリーム、軟膏剤、−ξツブ剤などの外用
剤とすることができる。
液剤、注射剤として調製するときは、一般に注射用蒸留
水、生理食塩水、デキストロース水溶液、注射用植物油
、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等を
用いることができる。さらに必要に応じて、適宜等張化
剤、溶解補助剤、安定剤、防腐剤、無痛化剤等を加えて
もよい。また、この種の剤型の場合、滅菌された注射用
媒体に溶解することが望ましい。製剤の調製にあたって
使用される上記のごとき各種の基剤、添加剤、佐薬等が
上記のオリボデオキ/ヌクレオチド捷たはポリデオキシ
ヌクレオチドの抗ウィルス作用を阻害するものであって
はならないことは言う才でもない。
本発明の抗ウィルス剤は、それをウィルスに感染した生
体の患部に直接適用するか、または血管内に投与するな
どして、前記のオリゴデオキシヌクレオチドまたはポリ
デオキシヌクレオチドが結果的に患部に到達し得るよう
に生体に適応させる。
以下K、マウスを用いた本発明の抗ウィルス剤に関する
効果確認実験の例を掲げる。
例 J −(1) 3週齢のBALE / Cマウスの脳室内に種々の濃度
の20marのMEM溶液30μAにH8V −1(F
株) (lXl0’ PFU )を含んだものを注入し
、腹腔内に種々の濃度の20marのMEM溶液200
μ7(] qbのベニソリン及びストレプトマイシンな
らびに2mMのグルタミンを含有する。1’1H8V−
1(F株)注入翌日より、3日間連日投与し、H3V 
−1(F株)注入後7日月の死亡率を調べた。
第1図に示すとと(20mer投与群では、濃度依存的
にH8V −1による死亡率を減少させた。死亡率は、
20mer無投与群の死亡率1100%として表した。
例 1−(2+ 3週齢のBALB / Cマウスの脳室内に種々の濃度
の20merのMEM溶液30#K H’5V−1(F
株) (I XIO’ PFTT ) i含んだも(7
)’jzHsV−1(F株)のMBM溶液30μA’ 
(I XIO’ PFU )を注入し、このマウスの腹
腔内に種々の濃度の20merのMEM溶液200μ7
(1係の啄二ンリン及びストレプトマイシンならびに2
mMのグルタミンを含有する。)をH8V−1(F株)
注入翌日より、6日間連日投与し、H8V −1(F株
)注入後64〜68時間目の死亡率を調べた。
その結果を第1表に示す。
第 1 表 第1衣に示すとと(20mer非投与群では死亡率5/
19を示すのに対し、20mar投与群では、死亡が認
められなかった。
例 113) 3週齢のBALB / Cマウスの脳室内に種々の濃度
の20marのMEM溶液加μlにH8’V −1(F
株) (5XlO’ PFU )を含んだものを注入し
、H8V −1(F株)注入後64〜68時間目、71
〜78時間目の死亡率を調べた。その結果を第2表に示
す。
第 2 表 第2表に示すとと(2f)mar非投与群では死亡率3
 / 10 (64〜68時間)、3/1o(71〜7
8時間)を示すのに対し、20mar投与群では、明ら
かに死亡率が減少していることが認められた。
例 1−(41 3週齢のBALB / cマウスの脳室内に種々の濃度
の20merのMEM溶液30/jJH8V −1(F
株)(5X10’ PFU )を含んだものを注入し、
このマウスの脳室内に種々の濃度の20marのMEM
溶液30μL(1%のベニ7リン及びストレプトマイシ
ンならびに2mMのグルタミンを含有する。)をH8V
 −1(F株)注入翌日よシ、2日間連日投与し、H8
V−1(F株)注入後64〜68時間目、71〜78時
間目、88〜92時間目の死亡率を調べた。その結果を
第3表に示す。
第3表に示すとと< 20 mar非投与群における死
亡率に対し、20mer投与群では、88−92時間寸
で、明らかに死亡率が減少していることが認められた。
例 1 −(5) 3週齢のBALB/Cマウスの腹腔内に、1.12ti
g/ mlの20marのMEM溶液2ooμtにH8
V−1(F株) (、i Xl06PFU ) を含ん
だものを注入し、このマウスの腹腔内に種々の濃度の顆
marのMEM溶液200μt(1チの被ニジリン及び
ストレプトマイシンならびに2mMのグルタミンを含有
する。)をH8V −1(F株)注入3時間前および2
時間前ならびに翌日よシ3日間連日投与し、H8V −
1(F株)注入後211時間目、259時間時間列亡率
を調べた。その結果を第4表に示す。
第4表に示すとと(2Q mer非投与群では、死亡率
1 /10 (211時間)、2 /10 (259時
間)を示すのに対し、20mer投与群では死亡が認め
られなかった。
例 2 麻酔下で鋭い針で五目傷つけた、3週齢のEALB /
 Cマウスの角膜に、MEM溶液加μt(i係のベニ/
リン及びストレプトマイシンならびに2mMのグルタミ
ンならびに5%の幼牛血清を含有する。)にH8V−1
(F株)(IXIO6PFU /ml )を含んだもの
を滴下した。
上記のマウスを以下の4群に分けてその様子を観察した
A、このマウスの角膜に22.4 ttg /rulの
20merを含んだへfEM%液1(Jttlf H8
V −1(F株)滴下2時間前ならびに翌日より隔日投
与で3回角膜に滴下し、H8V −1(F株ン滴下1日
前、5時間前ならびに翌日より隔日投与で3回酢酸コル
チゾン溶液(2mg/Ky)301111を筋注した群
B、このマウスの角膜に22.4 μg /mlの20
merを含んだMEM溶液10μlをH8V−1CF株
)滴下2時間前ならびに戯日よシ隔日投与で3回角膜に
滴下した群。
C1このマウスの角膜にMgM溶液10μlをH8V−
1(F株)滴下2時間前ならびに翌日より隔日投与で3
回角膜に滴下し、H8V −1(F株)滴下1日前、5
時間前ならびに翌日より隔日投与で3回酢酸コルチゾン
溶液(2mV/Kg) 30μJ’e筋注シタ群。
D2 このマウスの角膜K MEM溶液lOμlをH8
V−1(F株)滴下2時間前ならびに翌日よシ隔日投与
で3回角膜に滴下した群。
各群のマウスの目の状態及び目の周辺に見られる発疹に
注目してマウスの様子を4日肌7日目、12日自修観察
したところ、20mer’(i7投与した群であるA群
、B群では非投与群である0群、D群に較べて明らかに
発疹が少なく目の状態も良好であった。
1だ、この際、20mer投与の効果に対しては、コル
チゾン投与の影響は認められなかった。
上記の例1および例2から、本発明の抗ウィルス剤は、
明らかに、罹患動物においてウィルスの増殖を抑制し、
それによる死亡率の減少および症状の軽減が認められる
ので、非常に有用性の高いものであることが判る。
以下に、本発明の抗ウィルス剤の製剤例を掲げる。
製剤例1 具体例3において得られた20merと同様のものを液
層法で合成し、その20mer2fを注射剤製造の常法
に従って、等張のMEM溶液を加えて11としてアンプ
ルに封入し注射剤とする。
コノ注射剤は1 ml中に20mer、2 mgを含有
する。この注射剤は症状に合せて1回1〜5m1を感染
患部になるべく近いところに注射する。
製剤例2 具体例4において得られた20Bと同様のものを液層法
で合成し、その20 B to 9に等張のMgM溶液
を加えてIlとして1係点眼剤とする。
この点眼剤は、症状に合せて1回2〜3滴、1日数回点
眼する。
製剤例3 具体例3において得られた20merと同様のものを液
層法で合成し、その20merl?を研磨して徴求とし
、これに精製カカオ脂9992を加えて60°Cの水浴
上で練合し、整形して1個27の層剤とする。
この層剤は1個中に20 mer f 2 mq金含有
、症状に合せて使用する。
次に、本発明の抗ウィルス剤の安全性について、試験例
を示し説明する。
試験例I BALB/Cマウスに、100 μg、/KV 20 
mer f i。
p−投与したところ死亡例を認めなかった。
試験例2 前述の効果確認実験、例2においてH3V−1を使用せ
ず、他は同様にして行った実験では、21Jmer非投
与群と20mar投与群との間に差異は認められなかっ
た。
ここで示したように、本発明の抗ウィルス剤は、前述の
オリコゝデオキシヌクレオテドまたはポリオキシヌクレ
オチドの有効投与量において安全であることは明らかで
ある。
以下に、本発明に関連してなされた実験例を掲げる。
実験例J メソセンジャーRNAとしてポリウリジル酸
を用いたポリアデニル酸 ラニン合成反応のポリアデニル酸 及びデオキシポリアデニル酸によ る阻害作用 ポリウリジル酸(140μg)、140−フェニルアラ
ニン(lo5cpm+ 300 μci/μmole 
)、Ni−erenberg and Mathaei
の方法(Proc、 Nat。
Acad、 Sci、 471588 (1961) 
)により作成した大腸菌抽出液、13 mM酢酸マグネ
7ウム塩、1mM ATP、 l mM燐酸クレアチン
、クレアチンホスホキナーゼ(1μg)を10mMトリ
ス塩酸(pH7,5)に溶解して反応液系を作った。こ
の反応液系に第−表に列記した阻害剤を加え40μmと
し、1.5mlのエラ啄ンドルフt 中で37℃、加分
間反応させ、反応によシ得られた溶液中のポリフェニル
アラニンの量を10係トリクロール酢酸に95℃で不溶
の放射蛋白の量とし、液体シンチレーションカウンター
を用いて測定した。阻害度は、阻害剤を加えない時のポ
リフェニルアラニンの放射能と加えた時の放射能を比較
して算出した。その結果を第5表に示す。
第 5 表 第5表に示すごとく、ポリウリジル酸(RNA)に対し
て、その塩基配列に対応するポリデオキシアデニル酸(
DNA )は、著しいポリフェニルアラニンの合成阻害
活性を示した。この実験においては、DNA鎖は9ヌク
レオチド以上のオリゴデオキシアデニル酸(オリゴデオ
キシヌクレオチド)まで強い阻害活性を示した。
実験例2 ウサギの網状赤血球系におけるグロビン合成
のグロビン単鎖DNAに よる特異的阻害作用 この実験例は、真核細胞のメツセンジャーHNAに対し
てハイブリッド形成するオリボデオキ/ヌクレオチドま
たはポリデオキシヌクレオチドを用いて生理的な条件下
で、蛋白の合成を阻害することを確かめた実験例である
4.2mMリン酸カルシウム、2mMジメチルチオスレ
イトール(DTT)、0.08 mM アミノ酸(メチ
オニンを除く)、6mM酢酸カリウム、8 mM酢酸マ
グネシウム、スペルミジン4.5μg。
35s−メチオニン(0,1acl)、およびJa−C
kSonとPe lhamらの方法(Eur、 J、 
Biochem。
67、247−256 (1976) )にょシ作成し
た無細胞網状赤血球蛋白合成系lOμm、α及びβグロ
ビンメツセンジャーRNA各75μgを21 mMHE
PEsに溶解して第二衣に列記した阻害剤を加え、総量
間μmとした後、1.5mlのエッベンドルフ管中で3
0’C1(9)分間反応させた。
上記の反応により得られた溶液中の反応生成物は、Tr
iton−Acid−Ureaグルでαグロビン、βグ
ロビン、その他の蛋白に分け、ラジオオートグラフィー
で各分画の放射能を測定した。
阻害度は、阻害剤を加えない時の放射能と比較して算出
した。その結果を第6表に示す。
第 6 表 第6表に示すごとく、αグロビンのゲノムDNAは、α
グロビンの合成のみを、βグロビンのゲノムDNAは、
βグロビンの合成のみを特異的に阻害する。ウシ胸腺D
NAは殆ど阻害活性を示さなかった。このことがら真核
細胞のメツセンジャーRNAの塩基配列に相当するDN
Aの存在によってそのメンセンジャーFtNAに基づく
蛋白合成が特異的に阻害されることがわかる。さらに、
αグロビンのN末端アミノ酸に相当する15オリゴデオ
ギシヌクレオチドがαグロビンの合成のみを阻害するこ
と及びM]3ファージの15オリコゞデオキシヌクレオ
チドがαグロビン並びにβグロビンの合成にほとんど影
響を与えていないことから、メツセンジャーRNAの塩
基配列に相当するDNA鎖が」5ヌクレオチド捷で短か
くなった場合でも、その阻害活性と特異性は失なわれな
いことがわかった。
実験例3 20merのハムスター胎児腎細胞(BHK
cell )内ヘノ透過性 この実験例は、単鎖オリコ゛ヌクレオチドの細胞内への
透過性を確かめた実験である。
ハムスター胎児腎細胞(BHKcell 、 4.4 
X 105cells )にH8V −1(7,6X1
0’ PFU/ml)の脊椎々の時間接触させた。
溶媒を除き、細胞′fI:0.3mlのPBS T Z
 回洗浄し、さらに、36℃で30分間、0 、1 M
 NaC1+33μM ZnCl2,3360 uni
t ヌクレアーゼs1を含む33.3mM酢酸ナトリウ
ム緩衝液(pH4,5)の溶液中で放置した後、ヌクレ
アーゼs1を除いた上記酢酸ナトリウム緩衝液で2回洗
浄し、0.3mlの10 mM EDTA、 0.6%
ドデンル硫酸ナトリウムおよび、l0mM1’Jス緩衝
液(pH7,5)で、細胞を溶壊した。
ここで、この溶液中のTCA不溶性物質および、ヌクレ
アーゼS1感受性の20marの量を測定したところ、
8時間で1細胞あた。94..68x 10” 個の2
0marが取シ込まれていることが判った。
実験例4 オリゴデオキ/ヌクレオチPの配合による影
響 (a) マイクロプレート(リンプロ社製、穴内径1.
5 ffi )に−穴あたり1.5X105個のハムス
ター胎児腎細胞(BHK cell )を入れ、5係C
O2インキユベーター中で、36℃で47〜48時間培
養し、この細胞に1型ヘル波スシンプレノクスウイルス
(H8V −1) (7,6Xi、o’ PFU/ a
l ) 160μtを加え、36℃で3時間感染させた
。この感染細胞に、種々の量の20merあるいは20
marと20Bの混合物(224°1)を溶媒に溶解し
て0.3 ml (cacA2濃度4.55 mM )
で8時間培養した。
(’b) 別に、上記(alの操作において、20me
rあるいは2(1merと20Bの混合物を使用せずに
他は、すべて同様にして、培養操作を行った(ウィルス
コントロール)。上記(a)の培養細胞を固定し、染色
し、シンンチウムの数を計測した。この結果をウィルス
コントロール(b)のシンシチウム数を100係として
、第2図に示す。
第2図に示すごとく、2i1merと20 Bの混合物
を使用した場合、20mer単独の時よりも強いウィル
ス増殖阻害作用を示すことが認められた。このことから
、阻害作用は、ヘルペスシンプレックスウィルスのマイ
ナス鎖DNA 全構成する塩基配列のうちの異なる塩基
配列部分を併せて用いた場合その作用を増強することが
あるという事実が確認された。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の抗ウィルス剤に関する効果確認のだ
めの1実験例〔前述例1−(1))の結果を示すグラフ
である。グラフ縦軸に20mer非投与群の死亡率に対
する20 mar投与群の死亡率の係をとり、横軸に2
0merの投与量(μy/mouse)をとシ、示した
ものである。 第2図は、本明細書の実験例4において、加marの単
独使用の場合と20Bとの混合物を使用した場合とのウ
ィルス増殖阻害作用を比較するだめのグラフで、l、縦
軸にウィルスコントロール群のンンシチウム数に対する
20mer又は加marと20Bとの混合物使用群のシ
ンシチウム数の係をと9、横軸に20 merの使用量
又は20merと20Bとの混合物の使用量をと9、示
したものである。 特許出願人 梶 昭 第2図 −→−、20mar −中1 +20mer+ 、20 B O,/ 0.、l O,3(at DNA/well 
)手続補正書 昭和60年6月17日 特許庁長官 志 賀 学 殿 1、事件の表示 昭和59年特許願第49321号 2、発明の名称 抗 ウ イ ル ス 剤 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住所 東東部東久留米市大門町1−1−9氏名 梶 昭 4、代理人 7、補正の内容 (IJ明細書5頁6行の「塩化カルシウム使用し」の記
載を、1塩化カルシウムを使用し」に訂正する。 (2)同、6頁3行のr基いて」の記載を、「基づいて
」に訂正する。 〔3〕同、7頁5行〜6行の「または」の記載を削除す
る。 (4)同、18頁3行の「培養する。」の記載を、「培
養した。」に訂正する。 (5)同、16頁14行及び16行(計2箇所)のrg
Jの記載を、「G」に訂正する。 (6)同、30頁11行のrloo Pg /Kg 2
0 met Jの記載を、rloo p−g /Kgの
20 merJに訂正する。 (7)同、31頁12行のr471588Jの記載を、
r47,1588 Jに訂正する。 (8)同、34頁3行゛の「第二表」の記載を、「第6
表」に訂正する。 (8)同、3B頁末行のrX1015Jの記載を、rX
103Jに訂正する。 以上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ウィルスの増殖に際して発生するメツセンジャーRNA
     K t4してハイブリッド形成しうるDNA配列の部
    分構造に等しいオリゴデオキシヌクレオチドまだはポリ
    デオキシヌクレオチドを含有することを特徴とする抗ウ
    ィルス剤
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