JP3328682B2 - ヘルペスウィルスの増殖阻害方法 - Google Patents

ヘルペスウィルスの増殖阻害方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】本発明は、ウイルスの増殖阻害方法に関す
る。さらに、詳しく言えば本発明は、ヘルペスウイルス
の増殖に際して発生するメッセンジャーRNAに対して
ハイブリッド形成しうるDNA配列の部分構造に等しい
オリゴデオキシヌクレオチドまたはポリデオキシヌクレ
オチドを、人体外においてそのメッセンジャーRNAに
供給することを特徴とするヘルペスウイルスの増殖阻害
方法に関するものである。本発明者は、病原性ウイルス
の増殖に際して発生するメッセンジャーRNAに対して
ハイブリッド形成しうるDNA配列の部分構造に等しい
オリゴデオキシヌクレオチドまたはポリデオキシヌクレ
オチドをそのメッセンジャーRNAの存在箇所に供給す
ると病原性ウイルスの増殖が阻害されるとの知見を得
て、さらに、ウイルスに感染された動物に対し、上記の
オリゴヌクレオチドまたは、ポリデオキシヌクレオチド
を適用する実験を重ねた結果、本発明は、ウイルス増殖
阻害方法を実施する手段として、ヘルペスウイルスの増
殖に際して発生するメッセンジャーRNAに対してハイ
ブリッド形成しうるDNA配列の部分構造に等しいオリ
ゴデオキシヌクレオチドまたはポリデオキシヌクレオチ
ドを含有することを特徴とするヘルペスウイルスの増殖
阻害方法を提供することに成功した。 【0002】本発明を以下に、詳細に説明する。本発明
者は、先に、人工的に合成したRNAを用いてこのRN
Aに対してハイブリッド形成しうるDNA配列の部分構
造に等しいオリゴデオキシヌクレオチドを直接、無細胞
蛋白合成系に加えることにより、このRNAに基づいて
合成されるはずの蛋白が合成されなくなるという事実を
発見した(後記実験例1参照)。 また、この際、このRNAに対してハイブリッド形成し
えないDNA配列のオリゴデオキシヌクレオチドを用い
て、同様の実験を行うと、このRNAに基づく蛋白の合
成が行われることが確認された。次いで、本発明者は、
真核細胞内に存在するαグロビンメッセンジャーRNA
およびβグロビンメッセンジャーRNAを用いて、生理
条件下で、各種DNAを用いて、それらがαグロビンお
よびβグロビンの生成を阻害するか否かを確かめる実験
を行った(後記実験例2参照)。 【0003】その結果、αグロビンメッセンジャーRN
Aに対してハイブリッド形成しうるDNAを直接、無細
胞蛋白合成系に加えることにより、αグロビンの生成が
阻害されること、およびβグロビンメッセンジャーRN
Aに対してハイブリッド形成しうるDNAを直接、無細
胞蛋白合成系に加えることにより、βグロビンの生成が
阻害されることが見出された。また、αグロビンメッセ
ンジャーRNAに対してハイブリッド形成しえないDN
Aを用いたときには、αグロビンの生成が阻害されず、
βグロビンメッセンジャーRNAに対してハイブリッド
形成しえないDNAを用いたときには、βグロビンの生
成が阻害されないという事実も確認された。 【0004】さらにまた、この実験系においては、使用
するDNAがオリゴデオキシヌクレオチドである場合
に、高い蛋白生成阻害率を示していることが見出され
た。これらの実験結果に基づき、ヘルペスシンプレック
スウイルスの感染初期に形成されるメッセンジャーRN
Aと二重鎖を形成するオリゴデオキシヌクレオチドをヘ
ルペスシンプレックスウイルス感染細胞に投与したとこ
ろ、ヘルペスシンプレックスウイルスによる細胞のシン
シチウム(細胞融合により、プラック状の穴が培養ペト
リ皿上の細胞群に形成すること)の形成が著しく阻害さ
れることを確認した。 【0005】上記実験では、細胞内へのオリゴデオキシ
ヌクレオチドの取込みを高める為に塩化カルシウムが用
いられているが、塩化カルシウムを使用しない場合でも
細胞内へオリゴデオキシヌクレオチドが取り込まれ、細
胞培養系でヘルペスシンプレックスウイルスの増殖が阻
害されることが確認された(後記実験例3参照)。これ
らの実験により、ヘルペスシンプレックスウイルスのメ
ッセンジャーRNAに対してハイブリッド形成しうるD
NAをヘルペスシンプレックスウイルス感染細胞に直接
加えることにより、有効にヘルペスシンプレックスウイ
ルスの増殖が阻害されることが明らかにされた。本発明
は、かかる知見に基づいてなされたものである。 【0006】本発明の方法では、ヘルペスウイルスに由
来するメッセンジャーRNAの塩基配列に対応するDN
A配列の部分構造に等しいオリゴデオキシヌクレオチド
またはポリデオキシヌクレオチドを用いるため、それ
は、他の遺伝子に由来するメッセンジャーRNAとは、
ハイブリッド形成せず、したがって、本発明の方法は、
他の遺伝子による蛋白合成には影響を与えない。 【0007】本発明においては、ヘルペスウイルスのメ
ッセンジャーRNAとしてのプラス鎖RNAとハイブリ
ッドを形成しうるDNAの部分構造に等しいオリゴデオ
キシヌクレオチドまたはポリデオキシヌクレオチドが用
いられる。 【0008】 【0009】本発明のヘルペスウイルスの増殖阻害方法
を適用することにより、ウイルスが存在している生体の
非感染細胞に影響を与えることなく、ヘルペスウイルス
の増殖を停止させ、非感染細胞への感染を予防すること
ができる。本発明において用いられるオリゴデオキシヌ
クレオチドまたはポリデオキシヌクレオチドの正常細胞
への影響については、本発明者がヘルペスシンプレック
スウイルスのイミディエートアーリー遺伝子のメッセン
ジャーRNAとハイブリッド形成しうる単鎖DNAの塩
基配列を有するデオキシヌクレオチドを用いて、ハムス
ター胎児腎細胞に対する影響を調べたところ、該デオキ
シヌクレオチドは、正常細胞の生存に影響を与えず、か
つ、その増殖能力にも影響を与えないことが判明してい
る。さらに、ヘルペスシンプレックスウイルス感染マウ
スに対する治療実験の際、イミディエートアーリー遺伝
子のメッセンジャーRNAとハイブリッド形成しうる単
鎖DNAの塩基配列を有するデオキシヌクレオチド投与
群の挙動、外観に変化は見られなかった。 【0010】本発明において用いるオリゴデオキシヌク
レオチドまたはポリデオキシヌクレオチドは、ウイルス
のDNA単鎖を酵素処理等により分解して得られるもの
か、あるいは、所要のDNA配列の部分構造を合成して
得られるものなど、所望のDNA配列の部分構造を有す
るものであれば、その由来はいずれでもよい。さらにオ
リゴデオキシヌクレオチドまたはポリデオキシヌクレオ
チドを調製する方法としては、例えば以下のような方法
を例示することができる。すなわち、一つの方法は、ウ
イルスの遺伝子をクローン化し、そのDNAの単鎖をフ
ラグメント化することである。 【0011】ウイルス遺伝子をクローン化するにあた
り、RNAウイルスの場合には、逆転写酵素を用いてD
NAを変えるか、もしくはそのウイルス感染細胞内に存
在するウイルスDNAをもととする。ウイルスの遺伝子
をクローン化する場合には、例えばλファージ、あるい
はpBR 322等のプラスミドベクターを用いて二重
鎖DNAを得るか、またはM13ファージ等を用いて単
鎖DNAを直接得る方法を使用する。クローン化する遺
伝子は、ウイルスに含まれる遺伝子の核酸鎖のどの部分
でもよいが、増殖に際し、早期に発現するアーリー(ea
rly)遺伝子あるいはイミディエートアーリー(immedia
te early)遺伝子をクローン化することが好ましい。 【0012】クローン化したDNAを大量に複製するた
めには、例えば、ウイルスの遺伝子を組み込ませたファ
ージ、あるいはプラスミドは保有する大腸菌を必要に応
じて抗生物質を加えた適当な容積の培養液中で常法によ
り培養し、集菌した後クローン化したウイルスの遺伝子
を含むDNAを分離する。この分離に際しては、フェノ
ール、フェノール−クロロホルム等の有機溶媒処理によ
りDNAを抽出することができる。 【0013】分離したDNAからウイルスのDNAを取
り出すには、制限酵素で分解し、アガロースゲル電気泳
動法、カラムクロマトグラフィー等を用いる。得られた
ウイルスのDNAは、必要に応じてフラグメント化す
る。このためには、例えばエンドヌクレアーゼ等の制限
酵素による処理あるいは超音波処理を行う。フラグメン
トの鎖長は、通常、100ヌクレオチドから、9ヌクレ
オチド位までの範囲になるように考慮される。M13フ
ァージを用いて調製する場合は、直接単鎖のフラグメン
トが得られるが、本発明の抗ウイルス剤の性質から考え
てあらかじめウイルスの遺伝子のメッセンジャーRNA
と二重鎖を形成し得る単鎖DNAを選び、クローン化し
ておかなければならない。 【0014】pBR 322、λファージを用いて得ら
れたウイルスのDNAのフラグメントは、単鎖とするた
め、例えば、100℃で10分間加熱後、急冷する。生
成物には、所望のDNAフラグメントの単鎖が存在して
いるのでこれをそのまま本発明の抗ウイルス剤に使用す
ることができるが、また、この生成物中にはウイルスの
遺伝子のメッセンジャーRNAに相補的でない単鎖フラ
グメントも存在しているので、これをアフィニティーク
ロマトグラフィー等を用いて除くことが好ましい。 【0015】また、本発明において用いるオリゴデオキ
シヌクレオチドまたは、ポリデオキシヌクレオチドは有
機合成によっても製造することができる。この場合は、
そのオリゴデオキシヌクレオチドまたは、ポリデオキシ
ヌクレオチドの塩基配列は、ウイルスの遺伝子のメッセ
ンジャーRNAの塩基配列に対してハイブリッド形成し
うる塩基配列でなくてはならない。例えば、ヘルペスシ
ンプレックスウイルスでは、イミディエートアーリー
(immediate early)DNAの一つが、
プラスDNA(5′−ATG・GCG・TCG・GAG
…)とマイナスDNA(3′−TAC・CGC・AGC
・CTC…)の二重鎖を形成しているが、これらの内、
メッセンジャーRNAと二重鎖を形成するTAC側(マ
イナス鎖DNA)のDNAの配列を選び合成する。 【0016】 【0017】 【0018】次に、本発明において用いるオリゴデオキ
シヌクレオチドまたはポリデオキシヌクレオチドの調製
について説明する。 【0019】 【具体例】 具体例1 ヘルペスシンプレックスウイルスをクロロホルム−フェ
ノールの有機溶媒で処理して得られたDNAを制限酵
素、BamHIで切り、あらかじめ制限酵素、BamHIで切って
おいたベクターpBR 322にT4ファージリガーゼ
を用いて組み込んだ。得られたプラスミドを大腸菌に与
え、アンピシリンを含む寒天培地上でコロニーを形成さ
せた。これらのコロニーのうちからヘルペスシンプレッ
クスウイルスの32PでラベルしたDNAにハイブリダイ
ズするものをフィルターハイブリダイゼイション法で選
び、50μg/mlの濃度でアンピシリンを含む2リット
ルのTSB(Tryptose Soy Broth)培地で培養した。こ
の培地1mlに対し、上記プラスミドを含む大腸菌を10
6〜107個加え、20mlの試験管中で37℃、15時間
振とう培養した。培養液の540nmにおける吸光度が
0.5になるまで培養したところで、10μg/mlのク
ロラムフェニコールを加え、更に15時間培養を続け
た。 【0020】こうして得られた大腸菌培養液を遠心処理
することにより得られたペレットに25%ショ糖を含む
50mMトリス塩酸(pH=8.0)を加え、これを0℃以
下で5分間放置し、4mlのTriton-X 100を加えて生
成した粘稠な液を0℃、30000Gで30分間遠心分
離した。この上清8mlにCsCl 8gおよびEthidium
Bromide(5μg/ml)1mlを加えて更に100000
G、48時間遠心分離することにより生成した粗プラス
ミド分画を採取し、2倍量のイソプロピルアルコールを
加えて混和し、上清を除いた後、0.1Mトリス10mM
EDTA(pH=8.0)で一夜透析した。透析内液を濃
縮し、DNA 200μg相当量を取り、過剰量の制限
酵素(BamHI)を加えて反応させた後、アガロース電気
泳動法により、ヘルペスシンプレックスウイルスのDN
Aを分離した。このDNAを次にDNAaseで部分分
解した後、100℃で10分間加熱後、急冷し、鎖長9
〜100位のオリゴデオキシヌクレオチドないしポリデ
オキシヌクレオチドを得る。 【0021】具体例2 クローン用のM13ファージの複製形二重鎖DNAをBa
mHIで切断した。次に具体例1で分離したヘルペスシン
プレックスウイルスのDNAと、この切断されたM13
ファージの複製形二重鎖DNAをT4ファージリガーゼ
を用いて結合した。この結合されたDNAを常法によ
り、CaCl2の存在下、1ac(−)大腸菌内に入れ、
ファージプラックをX−gal(インジケーター)の存
在下で作らせた。ヘルペスシンプレックスウイルスDN
Aを含有するM13ファージは、24時間後に、青色を
示さないファージプラックを形成した。これに32Pでラ
ベルしたヘルペスシンプレックスウイルスDNAのプラ
ス鎖(鎖長20デオキシヌクレオチド以上)とハイブリ
ダイズするプラークを採取した。これは、青色を示さな
いファージプラックにはヘルペスシンプレックスウイル
スの二重鎖DNAのそれぞれ片側のDNAどちらかのみ
が含有されるためである。このM13ファージをフェノ
ール−クロロホルムで処理しDNAを分離した。 なお、上記で得られたDNAは、ヘルペスシンプレック
スウイルス単鎖DNAを含むが、さらに精製を行い、こ
の中に含まれるM13ファージのDNAを除去してもよ
く、あるいはDNAase部分分解し、鎖長9〜100
位のオリゴデオキシヌクレオチドないしポリデオキシヌ
クレオチドとするこにとができる。 【0022】具体例3 DNA合成装置(Applied Biosystem社製)を用いてヘ
ルペスシンプレックスウイルスのイミディエートアーリ
ー(immediate early)DNAのマイナスDNAの内、
プラスDNAと二重鎖を形成するオリゴデオキシヌクレ
オチド(3′−…TAC・CGC・AGC・CTC・TTG・TTC・GTC・
GCG…−5′)の内の20デオキシヌクレオチド(3′−C
GC・AGC・CTC・TTG・TTC・GTC・GC−5′)を合成し、精
製した。以下、この20デオキシヌクレオチドを20me
rと略記する。この20merのシークエンスについては、
マキサム・キルバート法により確認した。 【0023】具体例4 DNA合成装置(Applied Biosystem社製)を用いてヘ
ルペスシンプレックスウイルスのイミディエートアーリ
ー(immediate early)DNAのマイナスDNAの内、プ
ラスDNAと二重鎖を形成するオリゴデオキシヌクレオ
チドの内の20デオキシヌクレオチド(3′−GCA・CCC
・GGG・ACC・TTT・ACC・GC−5′)を合成し、精製し
た。以下、この20デオキシヌクレオチドを20Bと略
記する。この20Bのシークエンスについては、マキサ
ム・ギルバート法により確認した。 【0024】本発明の方法を適用するに当っては、前記
のオリゴデオキシヌクレオチドないしポリデオキシヌク
レオチドを、適宜、通常、医薬品製剤に用いられている
適当な溶剤、賦形剤、補助剤などを使用して、製剤製造
の常法に従って液剤、注射剤、坐剤などの製剤として調
製される。処方にあたっては、所望のオリゴデオキシヌ
クレオチドまたはポリデオキシヌクレオチドを単独で、
もしくは適宜組合せて用いることができ、また他の医薬
活性成分を配合してもよい。 【0025】これらの組合せ、配合にあたっては、それ
ら組合せあるいは配合の対象となる成分は、上記のオリ
ゴデオキシヌクレオチドまたは、ポリデオキシヌクレオ
チドの抗ウイルス作用に対し、これを阻害するものであ
ってはならない。上記のオリゴデオキシヌクレオチドま
たはポリデオキシヌクレオチドは、それらに対して不活
性な適当な基剤と混和してクリーム、軟膏剤、パップ剤
などの外用剤とすることができる。 【0026】液剤、注射剤として調製するときは、一般
に注射用蒸留水、生理食塩水、デキストロース水溶液、
注射用植物油、プロピレングリコール、ポリエチレング
リコール等を用いることができる。さらに必要に応じ
て、適宜等張化剤、溶解補助剤、安定剤、防腐剤、無痛
化剤等を加えてもよい。また、この種の剤型の場合、滅
菌された注射用媒体に溶解することが望ましい。製剤の
調製にあたって使用される上記のごとき各種の基剤、添
加剤、佐薬等が上記のオリゴデオキシヌクレオチドまた
はポリデオキシヌクレオチドの抗ウイルス作用を阻害す
るものであってはならないことは言うまでもない。 【0027】本発明の方法は、上記目的に合った剤型の
製剤をウイルスに感染した生体の患部に直接適用する
か、または血管内に投与するなどして、前記のオリゴデ
オキシヌクレオチドまたはポリデオキシヌクレオチドが
結果的に患部に到達し得るように生体に適応させる。以
下に、マウスを用いた本発明の方法に関する効果確認実
験の例を掲げる。 【0028】 【例】 例 1−(1) 3週齢のBALB/Cマウスの脳室内に種々の濃度の2
0merのMEM溶液30μlにHSV−1(F株)(1
×104PFU)を含んだものを注入し、腹腔内に種々の濃
度の20merのMEM溶液200μl(1%のペニシリ
ン及びストレプトマイシンならびに2mMのグルタミンを
含有する。)をHSV−1(F株)注入翌日より、3日
間連日投与し、HSV−1(F株)注入後7日目の死亡
率を調べた。第1図に示すごとく20mer投与群では、
濃度依存的にHSV−1による死亡率を減少させた。死
亡率は、20mer無投与群の死亡率を100%として表
した。 【0029】例 1−(2) 3週齢のBALB/Cマウスの脳室内に種々の濃度の2
0merのMEM溶液30μlにHSV−1(F株)(1
×104PFU)を含んだものをHSV−1(F株)のMEM
溶液30μl(1×104PFU)を注入し、このマウスの
腹腔内に種々の濃度の20merのMEM溶液200μl
(1%のペニシリン及びストレプトマイシンならびに2
mMのグルタミンを含有する。)をHSV−1(F株)注
入翌日より、6日間連日投与し、HSV−1(F株)注
入後64〜68時間目の死亡率を調べた。その結果を第
1表に示す。 【0030】 【表1】第1表に示すごとく20mer非投与群では死亡率5/1
9を示すのに対し、20mer投与群では、死亡が認めら
れなかった。 【0031】例 1−(3) 3週齢のBALB/Cマウスの脳室内に種々の濃度の2
0merのMEM溶液30μlにHSV−1(F株)(5×
104PFU)を含んだものを注入し、HSV−1(F株)
注入後64〜68時間目、71〜78時間目の死亡率を
調べた。その結果を第2表に示す。 【表2】 第2表に示すごとく20mer非投与群では死亡率3/1
0(64〜68時間)、3/10(71〜78時間)を
示すのに対し、20mer投与群では、明らかに死亡率が
減少していることが認められた。 【0032】例 1−(4) 3週齢のBALB/Cマウスの脳室内に種々の濃度の2
0merのMEM溶液30μlにHSV−1(F株)(5×
104PFU)を含んだものを注入し、このマウスの脳室内
に種々の濃度の20merのMEM溶液30μl(1%の
ペニシリン及びストレプトマイシンならびに2mMのグル
タミンを含有する。)をHSV−1(F株)注入翌日よ
り、2日間連日投与し、HSV−1(F株)注入後64
〜68時間目、71〜78時間目、88〜92時間目の
死亡率を調べた。その結果を第3表に示す。 【表3】 第3表に示すごとく20mer非投与群における死亡率に
対し、20mer投与群では、88〜92時間まで、明ら
かに死亡率が減少していることが認められた。 【0033】例 1−(5) 3週齢のBALB/Cマウスの腹腔内に1.12μg/m
lの20merのMEM溶液200μlにHSV−1(F
株)(1×106PFU)を含んだものを注入し、このマウ
スの腹腔内に種々の濃度の20merのMEM溶液200
μl(1%のペニシリン及びストレプトマイシンならび
に2mMのグルタミンを含有する。)をHSV−1(F
株)注入3時間前および2時間前ならびに翌日より3日
間連日投与し、HSV−1(F株)注入後211時間
目、259時間目の死亡率を調べた。その結果を第4表
に示す。 【表4】 第4表に示すごとく20mer非投与群では、死亡率1/
10(211時間)、2/10(259時間)を示すの
に対し、20mer投与群では死亡が認められなかった。 【0034】例 2 麻酔下で鋭い針で五回傷つけた、3週齢のBALB/C
マウスの角膜に、MEM溶液30μl(1%のペニシリ
ン及びストレプトマイシンならびに2mMのグルタミンな
らびに5%の幼牛血清を含有する。)にHSV−1(F
株)(1×106PFU/ml)を含んだものを滴下した。上
記のマウスを以下の4群に分けてその様子を観察した。 【0035】A. このマウスの角膜に22.4μg/ml
の20merを含んだMEM溶液10μlをHSV−1
(F株)滴下2時間前ならびに翌日より隔日投与で3回
角膜に滴下し、HSV−1(F株)滴下1日前、5時間
前ならびに翌日より隔日投与で3回酢酸コルチゾン溶液
(2mg/kg)30μlを筋注した群。 B. このマウスの角膜に22.4μg/mlの20merを含
んだMEM溶液10μlをHSV−1(F株)滴下2時
間前ならびに翌日より隔日投与で3回角膜に滴下した
群。 【0036】C. このマウスの角膜にMEM溶液10μ
lをHSV−1(F株)滴下2時間前ならびに翌日より
隔日投与で3回角膜に滴下し、HSV−1(F株)滴下
1日前、5時間前ならびに翌日より隔日投与で3回酢酸
コルチゾン溶液(2mg/kg)30μlを筋注した群。 D. このマウスの角膜にMEM溶液10μlをHSV−
1(F株)滴下2時間前ならびに翌日より隔日投与で3
回角膜に滴下した群。 【0037】各群のマウスの目の状態及び目の周辺に見
られる発疹に注目してマウスの様子を4日目、7日目、
12日目に観察したところ、20merを投与した群で
あるA群、B群では非投与群であるC群、D群に較べて
明らかに発疹が少なく目の状態も良好であった。また、
この際、20mer投与の効果に対しては、コルチゾン
投与の影響は認められなかった。上記の例1および例2
から、本発明の方法は、明らかに、罹患動物においてウ
イルスの増殖を抑制し、それによる死亡率の減少および
症状の軽減が認められるので、非常に有用性の高いもの
であることが判る。以下に、本発明の方法に用いられる
抗ウイルス剤の製剤例を掲げる。 【0038】 【製剤例】 製剤例1 具体例3において得られた20merと同様のものを液層
法で合成し、その20mer 2gを注射剤製造の常法に従
って、等張のMEM溶液を加えて1リットルとしてアン
プルに封入し注射剤とする。この注射剤は1ml中に20
mer、2mgを含有する。この注射剤は症状に合せて1回
1〜5mlを感染患部になるべく近いところに注射する。 【0039】製剤例2 具体例4において得られた20Bと同様のものを液層法
で合成し、その20B10gに等張のMEM溶液を加え
て1リットルとして1%点眼剤とする。 【0040】この点眼剤は、症状に合せて1回2〜3
滴、1日数回点眼する。 製剤例3 具体例3において得られた20merと同様のものを液
層法で合成し、その20mer 1gを研磨して粉末と
し、これに精製カカオ脂999gを加えて60℃の水浴
上で練合し、整形して1個2gの坐剤とする。この坐剤
は1個中に20merを2mg含有し、症状に合せて使
用する。次に、本発明の方法で用いられる抗ウイルス剤
の安全性について、試験例を示し説明する。 【0041】 【試験例】試験例1 BALB/Cマウスに、100μg/kgの20mer
をi.p.投与したところ死亡例を認めなかった。 試験例2 前述の効果確認実験、例2においてHSV−1を使用せ
ず、他は同様にして行った実験では、20mer非投与
群と20mer投与群との間に差異は認められなかっ
た。ここで示したように、本発明の方法で用いられる抗
ウイルス剤は、前述のオリゴデオキシヌクレオチドまた
はポリオキシヌクレオチドの有効投与量において安全で
あることは明らかである。以下に、本発明に関連してな
された実験例を掲げる。 【0042】 【実験例】 実験例1 メッセンジャーRNAとしてポリウリジル酸を用いたポ
リフェニルアラニン合成反応のポリアデニル酸及びデオ
キシポリアデニル酸による阻害作用 ポリウリジル酸(140μg)、14C−フェニルアラニン
(105cpm, 300μCi/μmole)、Nierenberg and M
athaeiの方法(Proc. Nat. Acad. Sci. 47,1588 (196
1))により作成した大腸菌抽出液、13mM酢酸マグネシ
ウム塩、1mM ATP、1mM燐酸クレアチン、クレアチ
ンホスホキナーゼ(1μg)を10mMトリス塩酸(pH7.
5)に溶解して反応液系を作った。この反応液系に第5
表に列記した阻害剤を加え40μlとし、1.5mlのエ
ッペンドルフ管中で37℃、30分間反応させ、反応に
より得られた溶液中のポリフェニルアラニンの量を10
%トリクロール酢酸に95℃で不溶の放射蛋白の量と
し、液体シンチレーションカウンターを用いて測定し
た。阻害度は、阻害剤を加えない時のポリフェニルアラ
ニンの放射能と加えた時の放射能を比較して算出した。
その結果を第5表に示す。 【0043】 【表5】第5表に示すごとく、ポリウリジル酸(RNA)に対し
て、その塩基配列に対応するポリデオキシアデニル酸
(DNA)は、著しいポリフェニルアラニンの合成阻害
活性を示した。この実験においては、DNA鎖は9ヌク
レオチド以上のオリゴデオキシアデニル酸(オリゴデオ
キシヌクレオチド)まで強い阻害活性を示した。 【0044】実験例2 ウサギの網状赤血球系におけるグロビン合成のグロビン
単鎖DNAによる特異的阻害作用 この実験例は、真核細胞のメッセンジャーRNAに対し
てハイブリッド形成するオリゴデオキシヌクレオチドま
たはポリデオキシヌクレオチドを用いて生理的な条件下
で、蛋白の合成を阻害することを確かめた実験例であ
る。4.2mMリン酸カルシウム、2mMジメチルチオスレ
イトール(DTT)、0.08mMアミノ酸(メチオニン
を除く)、6mM酢酸カリウム、8mM酢酸マグネシウム、
スペルミジン4.5μg、35S−メチオニン(0.1μC
i)、およびJacksonとPelhamらの方法(Eur. Biochem.
67. 247-256 (1976))により作成した無細胞網状赤血球
蛋白合成系10μl、α及びβグロビンメッセンジャー
RNA各75μgを21mM HEPESに溶解して第6
表に列記した阻害剤を加え、総量30μlとした後、
1.5mlのエッペンドルフ管中で30℃、30分間反応
させた。上記の反応により得られた溶液中の反応生成物
は、Triton-Acied-Ureaゲルでαグロビン、βグロビ
ン、その他の蛋白に分け、ラジオオートグラフィーで各
分画の放射能を測定した。阻害度は、阻害剤を加えない
時の放射能と比較して算出した。その結果を第6表に示
す。 【0045】 【表6】 【0046】第6表に示すごとく、αグロビンのゲノム
DNAは、αグロビンの合成のみを、βグロビンのゲノ
ムDNAは、βグロビンの合成のみを特異的に阻害す
る。ウシ胸腺DNAは殆ど阻害活性を示さなかった。こ
のことから真核細胞のメッセンジャーRNAの塩基配列
に相当するDNAの存在によってそのメッセンジャーR
NAに基づく蛋白合成が特異的に阻害されることがわか
る。さらに、αグロビンのN末端アミノ酸に相当する1
5オリゴデオキシヌクレオチドがαグロビンの合成のみ
を阻害すること及びM13ファージの15オリゴデオキ
シヌクレオチドがαグロビン並びにβグロビンの合成に
ほとんど影響を与えていないことから、メッセンジャー
RNAの塩基配列に相当するDNA鎖が15ヌクレオチ
ドまで短かくなった場合でも、その阻害活性と特異性は
失なわれないことがわかった。 【0047】実験例3 20merのハムスター胎児腎細胞(BHKcell)内への透過
性 この実験例は、単鎖オリゴヌクレオチドの細胞内への透
過性を確かめた実験である。ハムスター胎児腎細胞(BH
Kcell, 4.4×105 cells)にHSV−1(7.6×1
4 PFU/ml)の存在下もしくは非存在下で3時間培養
した。これらの細胞に対して17.66pmoleの32Pラベ
ルした20merを種々の時間接触させた。溶媒を除き、
細胞を0.3mlのPBSで2回洗浄し、さらに、36℃
で30分間、0.1M NaCl、33μM ZnCl2
3360unitヌクレアーゼS1を含む33.3mM酢酸ナ
トリウム緩衝液(pH4.5)の溶液中で放置した後、ヌ
クレアーゼS1を除いた上記酢酸ナトリウム緩衝液で2
回洗浄し、0.3mlの10mMEDTA、0.6%ドデシル
硫酸ナトリウムおよび、10mMトリス緩衝液(pH7.
5)で、細胞を溶壊した。ここで、この溶液中のTCA
不溶性物質および、ヌクレアーゼS1感受性の20mer
の量を測定したところ、8時間で1細胞あたり4.68
×103個の20merが取り込まれていることが判った。 【0048】実験例4 オリゴデオキシヌクレオチドの配合による影響 (a) マイクロプレート(リンブロ社製、穴内径1.5c
m)に一穴あたり1.5×105個のハムスター胎児腎細
胞(BHK cell)を入れ、5%CO2インキュベーター
中で、36℃で47〜48時間培養し、この細胞に1型
ヘルペスシンプレックスウイルス(HSV−1)(7.
6×104 PFU/ml)160μlを加え、36℃で3時
間感染させた。この感染細胞に、種々の量の20merあ
るいは20merと20Bの混合物(224:1)を溶媒
に溶解して0.3ml(CaCl2濃度4.55mM)で8時
間培養した。 【0049】(b) 別に、上記(a)の操作において、2
0merあるいは20merと20Bの混合物を使用せずに他
は、すべて同様にして、培養操作を行った(ウイルスコ
ントロール)。上記(a)の培養細胞を固定し、染色し、
シンシチウムの数を計測した。この結果をウイルスコン
トロール(b)のシンシチウム数を100%として、第2
図に示す。第2図に示すごとく、20merと20Bの混
合物を使用した場合、20mer単独の時よりも強いウイ
ルス増殖阻害作用を示すことが認められた。このことか
ら、阻害作用は、ヘルペスシンプレックスウイルスのマ
イナス鎖DNAを構成する塩基配列のうちの異なる塩基
配列部分を併せて用いた場合その作用を増強することが
あるという事実が確認された。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明方法の効果確認のための1実験例〔前述
例1−(1)〕の結果を示すグラフである。グラフ縦軸
に20mer非投与群の死亡率に対する20mer投与
群の死亡率の%をとり、横軸に20merの投与量(μ
g/mouse)をとり、示したものである。 【図2】本明細書の実験例4において、20merの単独
使用の場合と20Bとの混合物を使用した場合とのウイ
ルス増殖阻害作用を比較するためのグラフであり、縦軸
にウイルスコントロール群のシンシチウム数に対する2
0mer又は20merと20Bとの混合物使用群のシンシチ
ウム数の%をとり、横軸に20merの使用量又は20mer
と20Bとの混合物の使用量をとり、示したものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 31/70 A61K 48/00 A01N 63/00 C12N 15/09 BIOSIS(DIALOG) MEDLINE(STN)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.ヘルペスウイルスの増殖に際して発生するメッセン
    ジャーRNAに対してハイブリッド形成しうるDNA配
    列の部分構造に等しいオリゴデオキシヌクレオチドまた
    はポリデオキシヌクレオチドを、人体外においてそのメ
    ッセンジャーRNAに供給することを特徴とするヘルペ
    スウイルスの増殖阻害方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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