JPS60192165A - Ｖベルト無段変速機用プ−リの潤滑装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、固定プーリ半体と可動プーリ半休とにそれぞ
れ形成した円錐面間にＶベルトを巻掛けたＶベルト無段
変速機用プーリ・に適用される潤滑装置に関するもので
ある。

（従来技術） 回転軸に固定した固定プーリ半体と、この回転軸に摺動
自在に保持された可動プーリ半休とにそれぞれ形成した
円錐面間にＶベルトを巻掛けたＶベルト無段変速機のプ
ーリがある。この可動プーリ半体を、その背面に形成し
たカム面とこれに対向するカム板との間に介在１−る転
動ウェイトの移動によって移動させる場合には、その円
滑な移動を可能にするため適切な潤滑装置が必要になる
。

このような装置として、従来より可動プーリ半休の外周
縁に円板を固定し、この円板と可動プーリ半休との間Ｙ
　ｙｌａ滑油貯溜室とする一方、この円板の内周縁と回
転軸との間に環状に開く大きな開口を設けたものか提案
されている（実開昭５５−１５２９００号）。しかしこ
の場合には、運転中の熱で流れ易くなった潤滑油が、運
転停止後に貯溜室から前記した環状の開口を通って外部
に流出するという問題があった。このため貯溜室に入れ
られる潤滑油量が少なくまた潤滑油の消費量も多くなり
、長期間可動プーリ半体の良好な摺動性を確保すること
が困難であった。

（づ己明の目的） 本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、潤
滑油の流出を確実に防止して貯溜可能な潤滑油量を著し
く増やし、可動プーリ半体の摺動性を長期間良好に維持
できるようにしたＶベルト無段友速機用プーリの潤滑装
置を提供することを目的とする。

（発明の構１戊） 本発明のこの目的は１回転軸に固定された固定プーリ半
体の円錐面と、この回転軸に軸方向に摺動自在に保持さ
れた可動プーリ半体の円錐面との間にＶベルトを巻掛け
、前記可動プーリ半休の背面に形成されたカム面と、こ
のカム面に対向するカム板との間に介在する転勤ウェイ
トの移動により、前記直円錐面間隔を斐えて前記Ｖベル
トの巻掛半径を可変としたＶベルト無段変速戸、ツブー
リにおいて、前記カム板の内周側と他の部材との間に挾
持された板材と、この板材の外周縁と前記可動プーリ半
休との間を油密につなぐブーツとを備え、このブーツと
可動プーリ半体との間ヲ潤滑油貯溜室とする一方、四転
軸寄りの適宜位置にブリード孔を設けることにより達成
される。

（実施例） 以下図面に基づいて２本発明の詳細な説明する。

第１図は本発明を適用した２輪スクータの側面図、第２
図はその動カニニットを一部断面した展開平面図、第３
図は本発明に係る駆動側プーリの断面図、第４図はその
■矢視図であってその（５）はクラッチ保持板を取外し
た状態−＆、（Ｂ）は円板およびブーツを取外した状態
を、（Ｃ）はカム板を取外した状態をそれぞれ示す。

第１図で符号１０は車体フレームであって、ステアリン
グ・ヘッドチューブ１２．ダウンチューブ１４．パック
チューブ１６等を有する。ヘッドチューブ１２に保持さ
れた操向軸１８には、前フォーク２０．前輪２２．操向
ハンドル２４が収付けられている。

３０は動カニニットであり１強制空冷式４サイクル単気
筒エンジン３２と、このエンジン３２の左側面から後方
にのびる伝動ケース３４と、この伝動ケース３４内に収
容されたＶベルト無段変速機３６と、伝動ケース３４の
後部に取付けられた後輪３８とを備え、これらは一体化
されている。

この動カニニット３０は、その前端が前記パックチュー
ブ１６に固着されたブラケット４０　（第１図）ヘビポ
ット軸４２によって上下揺動自在に連結されている。伝
動ケース３４の後部は、緩衝ユニット４４を介しパック
チューブ１６に弾性的に支持され、公知のユニットスイ
ング式懸架装置が形１戊されている。

横置きのクランク軸４６の右端には、マグオ・１発電機
４８がＩＩＭ　（（１けられ、この発電機４８の磁石を
保持１−るフライホイールにはファン５０が固定されて
いる。このファン５０は、エンジンカバー５２に設けた
外気収入口５４から外気をこのカバー５２内に吸入し、
エンジン３２を強制的に冷却する。このエンジンの冷却
風はダクト５６によってピボット軸４２の前方を通りピ
ボット軸４２の下方に排出される。なお第２因で５８は
ピストン。

６０は頭上カム軸、６２はタイミングチェーンである。

クランク軸４６の左端には、前記■ベルト無段変速機３
６の駆動側プーリ６４および始動用一方向クラッチ６６
が取付けられている。本実施例ではこの７”−９６４に
本発明が適用されているので。

このプーリ６４を第３，４図に基づいて説明する。

プーリ６４は、クランク軸４６の左端に固定された固定
プーリ半体６４ａと、クランク軸４６に固定された筒部
材６６」二を摺動する可動プーリ半体６４ｔ）とを備え
る。両プーリ半体６４ａ、６４ｂの対向する円錐面間に
Ｖベルト６８が巻掛けられている。始動用一方向クラッ
チ６６の始動歯車７０は軸受７２に支持され、この軸受
７２のインナレスと筒部材６６との間には、筒部材６６
側から順にカム板７４．薄厚の板材７６、本発明におけ
る他の部材としてのクラッチ出力板７８．スペーサ８０
が挾持されている。カム板７４およびクラッチ出力板７
８は、クランク軸４６に形成されたスプライン歯に係合
している。

可動プーリ半休６４１）の背面すなわち固定プーリ半体
６４ａと反対の面には、カム面８２が形成されている。

カム面８２とカム板７／Ｉとの間には。

ローラ状の転勤ウェイト８４が合計６個介在される。ま
た可動プーリ半体６４．　ｂには、その外周側から中心
方向に向って突出する起立壁８６が等間隔に３ケ所形成
されている。カム板７４には、この起立壁８６を囲む凹
部８８が形成され、この凹部８８に嵌め込まれた樹脂製
の摺動部材９ｏは。

この起立壁８６に係合している。またこのカム板７４に
は、クランク軸・４６に近接した位置に小孔９２が等間
隔に３ケ所穿設されている。

板材７６は、カム板７４およびクラッチ出力板７８の互
いに押圧１−る内周側部分より半径方向に突出している
。この板材７６の外周縁には、可撓性のゴム等で作られ
たブーツ９４の内周縁が焼付けられている。このブーツ
９４の外周縁は、可動プーリ半体６４ｂの外周縁に固定
される環状部材９６に焼付けられている。この結果、ブ
ーツ９４によって、板材７６の外周縁と可動プーリ半体
６４１）外周縁との間が油密につながれる。板Ａ２７６
の内周側部分には、放射状に長い長孔９８が等間隔に３
ケ所形成されている。この長孔９８の内径側は、前記カ
ム板７４に設けた小孔９２に連通し。

長孔９８の外径側はカム板７４とクラッチ出力板７８と
の間から大気に連通している。すなわちこの長孔９８は
、小孔９２と共にブリード孔として機能する。なお可動
プーリ半体６４ｂとブーツ９４との間は潤滑油貯溜室１
００とされ、ここにグリースなどの高粘度の潤滑油が充
填されている。

以上のように構成された駆動側プーリ６４の回転は、■
ベルト６８によって従動側プーリ１ｏ２に伝えられる。

この従動側プーリ１ｏ２は、従動軸１０４に回転自在に
保持され互いに近接する方向にばねにより伺勢されたプ
ーリ半体１（１２ａ。

１０２１）を備える。この従動側プーリ１０２の回転は
遠心クラッチ１０６．減速歯車１０８．後輪軸１１０７
Ｊ介して後輪３８に伝えられる。

なお前記駆ｉｉ！ＩＪ１則プーリ６４の固定プーリ半休
６４ａにはファン１１２が一体に形成されている。

このファン１１２は、伝動ケース３４に固定されたダク
ト１１４．ニレメンｌ−１１６’ａ？介して外気’、ｔ
　伝動’ｙ−ス３４内に吸い込み、■ベルト無段変速機
３Ｇを冷却する。この冷却風は伝動ケース３４の後部に
設けた排出口１１８から排出される（第２図）。また第
１図において１２０は伝動ケース３４の−Ｌ部に固定さ
れた吸気清浄器、１２２は気化器、１２４は排気’１，
１２６は後輪３８の右側に位置する排気消音器、１２８
は車体カバー５１３０は運転ノートである。

この実施例で、クランク軸４６の回転速度が低くアイド
リンク状態にあれば、転勤ウェイト８４の遠心力は小さ
い。従って従動側プーリ１０２の各プーリ半休１０２ａ
、１０２ｂの間隔は内蔵するばねにより接近しその巻掛
半径は大きくなり。

反対に駆動側プーリ６４の各プーリ半体６４ａ。

６４ｂは広がった位置で平衡する。従ってこの時の減速
比は大きい。また低速なので遠心クラッチ１０６は切れ
ている。

クランク軸４６の回転が上昇すれば、クラッチ１０６が
つながって後輪３８に回転が伝わる。またこの回転上昇
に伴って転勤ウェイト８４の遠心力が増太し、可動プー
リ半体６４ｂは固定プーリ半体６４　ａ　側に押されて
駆動１則プーリ６４の巻掛は半径が増大する。これに伴
って被動側プーリ１０２の巻掛は半径が減少し、減速比
は小さくなって後輪３８の回転速度も上昇してゆく。可
動プーリ半体６４ｂの移動に伴って潤滑油貯溜室１００
の容積が変化し、この時ブリード孔とし、て作用する小
孔９２および長孔９８を通って空気が流出入する。小孔
９２はカム板７４の内周寄りに位置するので、遠心力に
より貯溜室１００の外周薔りに付着する潤滑油は、外部
へ流出しない。また停山時において、■ベルト６８の摩
］察熱により流動注を増した潤滑油は、貯溜室１００内
の下部に流れるが、板材７６は薄く従って長孔９８部分
に分けるブリード孔は狭いので、潤滑油は外部へ漏出し
にくい。従って貯溜室１００には十分に大量の潤滑油を
充填でき、また潤滑油は長期間ここに保持され、長期間
潤滑油の補給をすることｌｘ　＜可動ブーｌ半体６４ｂ
の摺動性を良好に維持できる。　４本実施例ではクラン
ク軸４６にプーリ６４を設けたが１本発明における回転
軸はこのクランク軸に限られるものではない。また本発
明における他の部拐として１本実施例ではクラッチ出力
板７８を用いたが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。さらにブリード孔もカム板７４．板材７６に形成
したものに限定されるものではなく、他の適宜位置に設
けてもよい。なお板材７６はその外周が円形でなく、多
角形であってもまた一部が切欠かれた形状であってもよ
い。

（発明の効果） 本発明は以上のように、カム板と他の部材との間に板材
を挾持し、この板材の外周縁と可動プーリ半体の外周縁
とをブーツで油密につないで潤滑油貯溜室を形成し、ま
た回転軸寄りにブリーザ孔を設けたから、貯溜室には大
量の潤滑油な貯溜でき、また潤滑油は外へ漏出しにくい
。このため長期間油の補充なしに可動プーリ半体の摺動
性を良好に保つことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用したスクータの側面図。 第２図はその動カニニットの一部を断面した展開平面囚
、第３図は駆動側プーリの断面因、第４図はその■矢視
図である。 ３６・・Ｖベルト無段変速機。 ４６・回転軸としてのクランク軸。 ６４・・駆動側プーリ、　５４ａ・・・固定プーリ半イ
札６４　ｂ・可動プーリ半体、６８・・・Ｖベルト。 ７４・・カム板、７６・・板材。 ７８・・他の部材としてのクラッチ出力板。 ８２・・カム面、８４・・・転動ローラ。 ９２・・ブリード孔としての小孔、９４・・・ブーツ。 ９８　・ブリード孔としての長孔。 １ｏｏ・潤滑油貯溜室。 特許出願人　ヤマメ・発動機株式会社 代理人　弁理士　山　１）　文　雄 第３図 第４図 千糸売補正書（自発） 昭和５９年　４月　５ 特許庁長官　若杉和夫殿 ■、小事件表示 昭和５９年持重Ｗ第４８６３５号 ２　発明の名称 ■ベルト無段変速機用ブーりの潤滑装置３、補正をする
者 本件との関係　特許　出願　人 住所　静岡県磐田市新＠２５００番地 名称　（ＡＯ７）　ヤマハ発動機株式会社代表者　江　
口　秀　人 ４、代理人 住　所　東京都港区西新Ｖ５１丁目６番２１号大和銀行
虎ノ門ビル　（電話５９１−７５５Ｆ６、補正により増
加する発明の数　０ ７、補正の対象

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 回ＩＧ、軸に固定された固定プーリ半休の円硅：面と。 この回転軸に軸方向に摺動自在に保持された可動プーリ
   半体の円錐面との間に■ベルシトを巻掛け。 前記可動プーリ半体の背面に形成されたカム面と。 このカム面に対向するカム板との間に介在する転勤ウェ
   イトの移動により、前記両回錐面間隔を変えて前記Ｖベ
   ルトの巻掛半径を可袈としたＶベルシト煕段変速機用プ
   ーリにおいて。 前記カム板の内周側と他の部材との間に挾持された板制
   と、この板材の外周縁と前記可動プーリ半休との間を油
   密につなぐブーツとを備え、このブーツと可動プーリ半
   体との間を潤滑油貯溜室とする一方１回転軸寄りの適宜
   位置にブリード孔を設けたことを特徴とするＶベルト無
   段変速機用プーリの潤滑装置。