JPS60184374A - 食品保存用エタノ−ル製剤 - Google Patents

食品保存用エタノ−ル製剤

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JPS60184374A
JPS60184374A JP4003984A JP4003984A JPS60184374A JP S60184374 A JPS60184374 A JP S60184374A JP 4003984 A JP4003984 A JP 4003984A JP 4003984 A JP4003984 A JP 4003984A JP S60184374 A JPS60184374 A JP S60184374A
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JP
Japan
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ethanol
food
preparation
fatty acid
solid
Prior art date
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Pending
Application number
JP4003984A
Other languages
English (en)
Inventor
Goro Yamamoto
五郎 山本
Moriji Takahashi
高橋 守二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Adeka Corp
Original Assignee
Asahi Denka Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Asahi Denka Kogyo KK filed Critical Asahi Denka Kogyo KK
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は加工しやすく、かつ蒸散の調整が容易で優れ九
防腐効果を有する食品保存用固形エタノール製剤に関す
る。
食品の保存を行う場合、エタノール蒸気が有用な事が知
られている。これはアルコールが蒸気のまま又は食品に
吸収されて、防腐効果を示すためで、例えば特公昭55
−1787号公報に示される様にエタノールを食品表面
に噴霧添加にする方法がある。これは食品が通気性容器
にある場合にはエタノールが揮散してしまい効果が出す
、又密閉された容器にある場合にはエタノールによシ良
好な保存効果を示すが、液状のエタノールが食品表面を
おおうため、食味をそこなう場合があるだけでなく、香
料、色素等が溶出し、食品の外観をそこなう場合もある
○又、特公昭40−25228号公報、特公昭55−2
275号公報に示される様に吸着物質にエタノールを吸
着させ、それをエタノールの揮散を調整出来る容器に入
れて食品と共に封入し、食品の保存を計る方法がある。
しかしながらとの方法はいずれも、液体エタノールを吸
着物質に物理的に吸着させただけのためミクロ的には吸
着物質中でエタノールは液体で存在しておシ、これらの
吸着物質にある程度以上のエタノールを含ませた場合、
外観的に湿つ良状態となル、更にエタノールを増加させ
た場合、液体エタノールが吸着物質中で連続液性で存在
し外観的にぬれた状態となシ、共存させた食品の圧力等
によシ液体エタノールとして浸み出し、食品に付着する
ため食味をそこなうばかシでなく、香料、色素等が溶出
し、食品の形状をそこなう事となる。そのためこの方法
は吸着させるエタノール量に限度があシ、吸着物質が多
く必要となる。又吸着物質としてでん粉、二酸化ケイ素
等のかさ高な粉末が使用されるが、これらは表面積が著
しく大きいため、液体アルコールを吸着させた場合、蒸
発速度が著しく大きく、これらのエタノール吸収物を製
造する場合にエタノールの蒸発を防ぐため、密閉度の高
い装置が必要となシ、技術的、コスト的に不利となる。
又、これらを用いて食品の保存を行う場合、エタノール
の蒸発速度を調整する性能を有するフィルムで出来た容
器中に、これらのエタノール吸収物を収納する必要があ
シ、コスト的に不利となる。
本発明者らはこれらの状況を種々検討した結果、エタノ
ール水溶液を石鹸により固形化する事によシ、上記欠点
を改良した優れた食品保存用固形エタノール製剤が得ら
れることを見い出し本発明に到った。即ち、本発明は炭
素原子数12〜30の脂肪酸石鹸5〜40重蓋96、エ
タノール20〜80重量%、水5〜40重量%からなる
食品保存用固形エタノール製剤を提供するものである。
アルコールの同化方法は固形燃料としては特公昭50−
36841号公報に示される様に公知であるが、この方
法でエタノールを固化したものを食品保存剤として使用
する事はこれまで全く知られていない。
本発明の固形エタノール製剤は、均一なゲルであシ融点
が高く、SaC以上の高温でも形くずれせず長期にわた
って安定であシ、硬度が高いため、共存する食品の圧力
によシ分離、形くずれを起しにくい。
本発明の゛固形エタノール製剤は固形均一であるため、
自由な型を選択する事が出来、表面積を著しく小さく出
来るのでエタノールの蒸発速度が緩やかである。又、種
々の特徴的な型に加工が可能で6シ、色、臭いを自由に
選択出来るので、娯飲、誤食を防止する事が出来る。又
、切断が可能であシ、容易に容量、重量を選択出来る。
本発明の固形エタノール製剤に用いられる脂肪酸石鹸の
脂肪酸源としては天然物由来の炭素原子数12〜50の
脂肪酸又はそれを含有する油脂が用いられ、更に望まし
くは炭素原子数20以上の飽和脂肪酸を用りるのがよく
、かかる脂肪酸としては魚油、高エルシンナタネ油、ヒ
マシ油由来の脂肪酸の単独もしくは2種以上の混合物で
あって、それを更にヨウ素価5以下に水素添加したもの
が良い。脂肪酸の炭素数が10以下のヤシ系の場合には
得られる製剤は強度が弱く、融点が低いため、使用中に
とけ出すなど不良である。水添魚油、高エルシンナタネ
油等の炭素数20以上の飽和脂肪酸を使用した 5− 場合、又、水添ヒマシ油等のヒドロキシ飽和脂肪酸を使
用した場合、本発明の製剤は硬度が高く、かつ靭性に富
み、均一で良好な固形エタノール製剤となる。ヨウ素価
が高い不飽和脂肪酸を使用した場合、製剤は軟らかく使
用中にとけ出すなど不良である。
本発明の固形エタノール製剤に用いられる石鹸のアルカ
リ残基としてはナトリウム、カリウム、アルカノールア
ミン類の1種又は2種以上が用いられる。
本発明の固形エタノール製剤中の脂肪酸石鹸の量は5〜
40%(重量基準、以下同様)が望ましい。石鹸が59
6未満では固化能か弱いため、製剤は軟らかく強度が弱
い。又、石鹸が40%を越えると製剤はエタノールが多
い場合は溶解せず不均一となシ、水が多い場合は形状は
良いが、エタノール含量が少ないため、食品の保存を行
う丸めに製剤が多量に必要となるため好ましくない。
本発明に係゛るエタノールは製剤中に純エタノ−6− ルとして20〜80%含有される様配合すれば良く、含
水、含フレーバーエタノール等を使用してもさしつかえ
ない。エタノールが20%未満では、食品の保存を行う
ために製剤が多量に必要となシ好ましくない。エタノー
ルが8096を越えると石鹸及び水の量が少なくなるた
め、石鹸を多くすれば分離し、水を多くすれば製剤は軟
らかぐなル好ましくない。
本発明の固形エタノール製剤は水を5〜40%含有する
のが望ましく、更に望ましくは10〜50%である。水
が596未満では石鹸の溶解度が悪く分離する場合があ
シ製剤は軟らかく好ましくない。水が40%を越えると
食品の保存を行うために製剤が多量に必要となシ好まし
くない。
本発明の固形エタノール製剤に、更に糖、糖アルコール
、プロピレングリコール等のポリヒドロキシ化合物、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、ポリ
エチレンオキシド等の高分子増粘剤、その他の水溶性化
合物、香料、色素等を添加してもさしつかえない。又、
本発明の固形アルコール製剤は、例えば紙、布等の繊維
状物質、或いは多孔質物質等のバインダーを脂肪酸石鹸
とエタノールと水との溶融混合物中に浸種した後、冷却
固化し、切断し包装する事によっても得る事が出来る。
紙、布等のバインダーを使用した場合、外観が食品と著
しく異るため、誤食する事が無く安全性が高い。この場
合用いられるバインダーとしては紙、布、綿状物質、連
続泡発泡プラスチック等がある。このようなバインダー
を用いると例えば、第1図のごとき装置を用い、連続的
に効率よく本発明の固形エタノール製剤を製造する事が
出来非常に有利である。尚、図中1は帯状繊維状物質、
2は脂肪酸石鹸、エタノール及び水の溶融混合物、5は
切断機、4は冷却工程、5は包装工程であ、る。
本発明の固形エタノール製剤は食品と直接接触する事を
防ぐため、固形エタノール製剤の外面の一部又は全面を
食品包装用のフィルム又は容器で覆う事が望ましい。用
いられるフィルム又は容器は全面を覆う場合、エタノー
ル透過性の紙、ポリエチレン等が望ましく、一部を覆う
場合は、エタノール不透過性の金属ラミネートフィルム
、塩化ビニリデン等でも良い。本発明の固形アルコール
製剤は、食品添加物ではないが、人体に対する安全性が
確認されている石鹸、エタノール、水等から成るもので
あシ、更に食品と識別をはつきりさせる様に加工するこ
とが容易であシ、誤食、誤飲しにくいため、非常に安全
性が高い。すなわち、固形アルコール製剤に着色を施こ
す等によシ識別が可能であシ、更にバインダーを用いた
ものは使用される紙等に非食品であるという印刷等を行
う事によシ識別され、更にそれに気ずかず誤食した場合
、食感によシただちに識別されうる。
本発明の固形エタノール製剤はアルコール不透過性のフ
ィルム中に食品と共に密閉する事によシ食品保存効果を
示す。
本発明製剤は、アルコールを内部に添加する 9− 事が困難な生鮮食品、例えば野菜類の鮮度保持、半乾燥
食品例えばイカのくんせい、半生焼菓子例えばパームク
ーヘン等の保存忙最適であシ、又、内部に食品防腐剤が
含有される加工食品、たとえば生菓子類、生麺、水fs
jiI品、畜肉製品中に食品防腐剤と併用する事により
、防腐性をそれぞれが単独の場合に較べ着しく増加させ
る事が出来る。
以下、実施例によシ本発明を更に説明する。
実施例−1 魚硬化脂肪酸(ヨウ素価1.5)ナトリウム15重量部
、エタノール70重量部、水道水14重量部、エチルセ
ルロース1重量部を加熱溶解した後、冷却同化し、それ
を1cdにさい断し、固形エタノール製剤o、 a s
 tを得た。これを和紙で包装し本発明の製剤1を得た
実施例−2 実施例−1で得られた固形エタノール製剤を加熱溶解し
た後、安ft1tF紙屋244 .5側×2 cInt
 O,4tを1分間浸種し、引き上げ、冷却同10− 化し、固形エタノール製剤含有紙1.4 t (固形エ
タノール製剤1、Ofを含む)を得た。これを和紙で包
装し本発明の製剤2を得た。
比較例−1 真空乾燥澱粉1fにエタノール1tを吸着させ和紙で包
装し参考製剤1を得た。
比較例−2 安積P紙A244.5mX2m、0.4 fをエタノー
ルに1分間浸積し、引き上げてエタノール含有P紙1.
41を得た。これを和紙で包装し参考製剤2を得た。
実施例1〜2で得られた本発明製剤1,2、比較例1〜
2で得られた参考製剤1,2及び市販粉末アルコール(
澱粉1tにエタノール1fが吸着し、内面ポリエチレン
、外面和紙の2重の包装が施こされて、アルコールの蒸
発が調整されているもの)について次の様に評価した。
0蒸発テスト 恒温、恒湿空において、それぞれを放置し蒸発特性を見
た。この結果を第2図に示した。
第2図から明らかなように本発明の製剤1゜2は蒸発が
おだやかで全部蒸発するのに5〜6日かかるのに対して
、参考製剤1,2は数時間で蒸発し、フィルムで蒸発が
調整された市販粉末アルコール忙おいても3〜4日で全
部蒸発した。
同様の蒸発テストを包装を取り内容物だけで行った。そ
の結果を第3図忙示した。第3図から明らかなように参
考製剤1,2及び市販粉末アルコールは30分以内に全
量が蒸発したのに対し、本発明の製剤1,2は12時間
で全量が蒸発し、蒸発が20程程度ゆるやかである事が
わかる。したがって製造中、参考製剤1,2及び市販粉
末アルコールのような製剤がアルコールが蒸発しやすく
、密閉する必要があるのに対して、本発明の製剤は蒸発
性が弱く、製造がよシ容易である。
0食品保存テスト ポリエチレン袋中にバームクーへ/100fと本発明の
製剤1を加えパックした。3OCで保存したが、コント
ロール(製剤1を加えないもの)が2週間で腐敗したO
K対し、60日間以上腐敗しなかった。
同様にポリエチレン袋中に生ソバ100fと本発明の製
剤2を加えパックした。30Cで保存した場合、コント
ロール(製剤2を加えないもの)が4日で腐敗したのに
対し、2週間以上腐敗しなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の固形エタノール製剤の製造工程を概
略的に示した工程図であシ、第2〜3図は、エタノール
の蒸発の過程を示すグラフである。 1・・・帯状繊維状物質 2・・・脂肪酸石鹸、エタノール及び水の溶融混合物3
・・・切断機 出願人代理人 古 谷 馨 13−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 炭素原子数12〜30の脂肪酸石鹸5〜40重量%
    、エタノール20〜80重量%、水5〜40重蓋優から
    なる食品保存用固形エタノール製剤。 2 石鹸を構成する脂肪酸が炭素原子数20以上の飽和
    脂肪酸である特許請求の範囲第1項記載の食品保存用固
    形エタノール製剤。 3 バインダーを共存させた特許請求の範囲第1又は2
    項記載の食品保存用固形エタノール製剤。
JP4003984A 1984-03-02 1984-03-02 食品保存用エタノ−ル製剤 Pending JPS60184374A (ja)

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JP4003984A Pending JPS60184374A (ja) 1984-03-02 1984-03-02 食品保存用エタノ−ル製剤

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JP (1) JPS60184374A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5389337A (en) * 1991-10-18 1995-02-14 Novesol, S.L. Method for producing a preservative for food products

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5389337A (en) * 1991-10-18 1995-02-14 Novesol, S.L. Method for producing a preservative for food products

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