JPS60183070A - 溶接缶体の製造方法 - Google Patents

溶接缶体の製造方法

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JPS60183070A
JPS60183070A JP3618884A JP3618884A JPS60183070A JP S60183070 A JPS60183070 A JP S60183070A JP 3618884 A JP3618884 A JP 3618884A JP 3618884 A JP3618884 A JP 3618884A JP S60183070 A JPS60183070 A JP S60183070A
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俊三 宮崎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は内容物を充填後、長期間保存しても鉄溶出が極
めて少なく、内容物の品質低下、フレーバー低下等のな
いすぐれた缶品質を有する飲料1食品缶詰に適する溶接
缶の製造方法に関する。
従来、食缶或は飲料缶としては半田缶、シーム缶等が用
いられてきたが、近年、溶接缶も実用に供せられる様に
なってきた。か\る溶接缶用の缶材としては、錫めっき
鋼板(ブリキ材)やティン・フリー・スチールが用いら
れている。
このうち錫めっき鋼板としては、従来、半田臼に用いら
れていたものが使用されておシ、錫めっき量もいわゆる
半田性を保持する必要から2.897m”以上と多いも
のである。近時、錫資源問題より、錫めつき量の少ない
錫めりき鋼板の実用化の検討が進められ、溶接缶への適
用もこころみられているが、一般に、錫めっき量の少な
い錫めっき鋼板を用いると、缶内面側に樹脂保護被覆層
を設けても、内容物を充填し保存しておくと樹脂保護被
覆層の下に腐蝕が発生したりブリスターが発生しやすく
、また、内容物の変色やフレーバーの変化がおこシやす
い。
特に、錫めっき量が1.22/m”以下の錫めっき鋼板
(いわゆる薄めつきブリキ材)を用いると前記の如き問
題がおこりやすい。その原因としては種々考えられるが
、1つには錫めつき鋼板の表面処理の構成が不適切なた
め内外面に保護被覆或は印刷を施こす塗装・印刷等の加
熱焼付工程で錫めっき層下層において、錫と鉄の合金化
が進み、錫鉄合金層が増加し、缶材の鉄面素地の保護効
果の大きい錫層が薄くなシ錫めつき層による保護効果が
低下する為と考えられる。
次に、溶接缶体を製造する方法としては、缶材を丸めた
のち、両側端を重ね合せ、電極線を介すか或は介さずし
て電極ロール間を通し、加圧下で電流を流し電気抵抗溶
接を行い溶接缶胴を形成せしめる方法が一般的であるが
、前記錫めっき鋼板にか\る方法によシ溶接すると前記
の如き前処理工程で融点が低く軟かい材質の錫層が減少
するため溶接寛極資−ルtCは線電極が缶材として用い
た錫めつき鋼板に十分に圧接することができず接触面が
減少し、また側面継目のために重ね合せた両側端が互い
に密着し難く接触面が減少し、接触抵抗値の増大をまね
き局部的に溶接々合不良をひきおこし、そのため工業的
製造において、連続的に安定に良好な溶接缶体を製造す
るための適正製缶条件の設定が困難となることもその原
因と考えられる。
また、その他の原因としては前記錫めっき鋼板の上に設
けられる樹脂保護被覆層が不良であるか、或は前記錫め
っき鋼板の保護被覆に不適な為と考えられる。
他方、このような缶体の素材、樹脂保護液aI層自体の
問題並に塗装工程中の間Nを十分に配慮しても更に長期
保存した後における品質については必ずしも一定ではな
く製造された溶接缶体から長期保存に適合した溶接缶体
のみを選択する品質管理が必要である。
このような品質管理の1つとして、従来よシ被覆鋼板を
用いた缶体に内容物を充填し長期間保存したときの缶品
質を判断する促進テストとして、アンダー・カッティン
グ・フロージョン・テスト(いわゆるUOOテスト)が
用いられているが、そのテスト結果はばらつきが大きく
溶接缶体の長期保存後の缶品質と一致せず、不十分であ
り、従って内容f#Jを充填した缶体の長期保存安定性
に重点を置いた缶品質を的確に早期に把握する好適手段
がなく、内容物充填後の長期保存安定性にすぐれた缶体
を得る事が困難でおった。
本発明者らは、錫含有量が0.2〜1−2 g/m2と
従来ブリキ材に比べ少ない錫めっき鋼板に樹脂保護被覆
を怖じた被覆鋼板を缶胴に用いた溶接缶体を飲料2食品
缶詰用の缶体として用いる場合、特定の表面処理を施し
た錫めつき鋼板であって樹脂保護被膜tmした後に特定
の錫めつ1!!層となるものを用い、これに特定の樹脂
保護被覆層を設け、所定の試験によって検出される腐蝕
特性値を特定数値以下にした被P!It鋼板を缶胴部材
として用いて溶液缶体を製造することによシ飲料1食品
缶詰用缶体として長期保存安定性にすぐれた缶体が得ら
れることを見出した。
本発明の目的は基体鋼板上に錫含有量0.2〜1、2 
g/m”の錫めっき層を形成せしめた錫めっき鋼板に熱
硬化型エポキシ樹脂系塗料からなる被覆層を設けた被覆
鋼板を用いた内容物充填後の長期保存安定性にすぐれた
溶接缶体を提供するにある。
本発明の他の目的は、錫含有量が0.2〜1.2.9/
yl”と少ない表面処理鋼板を用いた内面塗装溶接缶体
に飲料1食品等の内容物を充填し長期間保存した場合の
缶品質を迅速型箔に把握する方法を確立し、それにより
缶品質を規制することにより、天燃或は合成飲料の如き
腐蝕性の大きい内容物を充填した状態で長期間保存して
も、孔蝕や鉄溶出による内容物の品質低下がなく、缶体
及び内容飲料の品質を長期にわたシ保証することが可能
な錫含有表面処理鋼板を用いた内面塗装溶接缶体を提供
するにある。
即ち、本発明の要旨とするところは錫量0.2〜1、2
9エm”の錫めつき層を有する錫めっき鋼板上に熱硬化
型エポキシ樹脂系塗料からなる樹脂保護被覆層を設けた
被覆鋼板を溶接接合して缶胴に用いた飲料食品缶詰用の
溶接缶体の製造方法において、前記錫めっき鋼板は基体
鋼板に前記錫めっき層を形成したものであって、該錫め
つき層が前記樹脂保護被覆層を形成した後にあって少く
とも錫含有量0.15〜1.1997m1の錫合金層と
錫量0.01〜1.057/m”の錫層の2層から成る
錫めっき層を備えた鋼板であり、前記樹脂保護被覆層は
ビスフェノールAから形成されたレゾール型フェノール
樹脂を65重量%以上含有するフェノール樹脂と、数平
均分子量1400〜7000のビスフェノールA型エポ
キシ樹脂を50750〜5/95重量比で含有する熱硬
化型エポキシ7エ/−ル樹脂系塗料からなる膜厚2〜1
0μの樹脂被覆層であシ、かつ缶胴を形成する前記被覆
鋼板が、被覆層形成面より基体鋼板に達する深さで長さ
20i、の2本の切り込みを直角に交るように入れ、交
点を中心に切り込み線の入った面の裏側から半径10.
、、の凸面を有する部材で5龍押し出し凸面を形成せし
め、凸面の頂点の切り込み交点を中心に半径zslil
l!の範囲を、クエン酸0.071モル、食塩0,26
モルを含み苛性ソーダにてpHを5.0に調整し95°
Cに加熱した水溶液に接触せしめ、30分間で70℃に
徐冷し、その後70℃で20時間保持した後、樹脂保護
被覆層の基体鋼板からの腐蝕による剥離面積を測定し、
平方ミリメートルであられした数値として定義される腐
蝕特性値が200以下であることを特徴とすることにあ
る。
次に本発明について更に詳しく説明すると、次の通りで
ある。
本発明で用いる錫めっき鋼板としては、錫めつき層によ
る基体鋼板の保護効果及び溶接性のすぐれたものである
事が必要である。
一般に、溶接缶体は、缶胴多数個取りの錫めっき鋼板の
内外面に、溶接される部分を除き所望の塗装印刷をほど
こし、次いで缶胴ブランクサイズに裁断し、これを丸め
公知の溶接機を用いて缶胴側面を溶接々合した缶胴を形
成せしめ、接合部の鉄面露出部及びその近傍を被覆補正
したのち缶胴端にフランジ加工をほどこし、その一端に
蓋を巻締し、更に所望により、缶体内面に対し補正塗装
等をほどこすことにより得られるものである。そのため
製缶に供される錫めつき鋼板は、缶体になるまでの工程
において、缶材の保持或は美粧のために、数度にわたシ
塗装、印刷が施こされ、160℃から200℃をこえる
様な温度条件下で加熱処理上受けるが、その際錫層と基
体鋼板との中間層において、錫と鉄の合金化が進み、一
般に?aSnlであられされる錫鉄合金層が増加し錫層
が減少する。
この様な錫めっき層は缶材の溶接性や缶体形成後の缶品
質と密接な関係があシ、錫層がある程度厚い事が溶接性
や缶体の耐蝕性、耐内容物適性を良好にする為に必要で
ある。
本発明においては錫量0.2〜1.29/−とい5錫め
つき量の少い錫めっき鋼板を用いるが、後述する樹脂保
護被覆を施した後にあっては該錫めつき層が錫含有量0
.15〜1.1997m”の錫鉄合金層と錫量0.01
〜1.05 g/7712の錫層とを備えたものとなる
錫めっき鋼板を用いる必要がある。そしてまた特に、基
体鋼板上にあらかじめニッケル量0.01〜0.29/
m2のニッケルめっき処理を行い、その上ffft K
m ji 0.2〜1,29/m”の鯖めっき層を形成
したものであシ、更に後述する樹脂保護被覆を施し7′
c後にあっては該錫めっき層が錫含有fjk0.15〜
1.199/rrL2の銅鉄合金及び錫ニッケル合金等
からなる錫合金層と、錫量0.01〜1.059/m2
の錫層t”備えたものとなる錫めっき鋼板が適している
上記錫めつき鋼板においてニッケルめっき処理を施すこ
とは缶胴サイドシームの溶接々合部の溶接々合不良を防
止踵溶接性を向上させ、さらに缶材の耐蝕性1缶体保存
時の耐錆性を向上嘔せる効果等を有するため、錫めっき
に先たち0.01〜0−29/m”の範囲で設けること
がのぞましい。
また、基体鋼板或はニッケル処理の上に設けられる錫め
っき層の錫めりつ;、き量が0.29/m”以下では錫
めっきの本来の効果が全く期待できず、1.29/m”
以上では、いわゆる従来の錫めっき鋼板と同様であって
、本発明の対象である薄めつきブリキ材ではない。
また、ニッケルめつきtmした錫めっき鋼板においては
、基体鋼板はその上部表面に形成されるニッケルめっき
処理で均一に被覆されているわけではなく、特に薄めつ
き処理においては、局所的に基体鋼板の表面が露出して
いるため、ニッケルめっき処理を行った上に錫めっき処
理を行うと銅鉄合金及び錫ニッケル合金を含む錫含有合
金層と錫層が形成される。このようにして形成された錫
合金層は、前述のようにその後の樹脂保護被覆層を形成
しfc後にあっては、更に増大するが該錫めりき層が基
体鋼板或はニッケル層上に形成される錫合金層が錫含有
量で0.15〜1.19g/rrL2であシ、更にその
上層の錫層が錫量で0.01〜1.05り/m”のもの
が基体鋼板への密着性、防蝕性等の点で適している。
また、本発明の錫めっき鋼板においては、従来ぶシき材
と同様なりロム水和酸化・物の表面処理を施してもさし
つかえないが、サージェント溶からのクロム・クロム水
和酸化物層を設けることによp溶接性を阻害することな
く耐蝕性をいっそう向上きせることかでき望ましい。
か−る本発明の錫めっき鋼板は、従来より溶接缶等に用
いられてきた錫めっき鋼板に比べ錫めっき對が少なく、
それだけ基体鋼板の保護効果や、内容物中への鉄溶出防
止効果等も低下するため、食缶、飲料缶等として用いる
ためには、錫めっき網板の少くとも缶内面側に相当する
面に対しては、缶に充填する内容物から缶材を保護し、
また缶材の溶出に起因する内容物の変色やフレーバー低
下を防止する目的で、適切な樹脂保護被覆層を設ける事
が極めて重要である。
か\る樹脂保護被覆層としては、単−被覆層或は同種又
は異種塗料を用いた複数被覆層からなる保護被覆層が用
いられるが、錫めっき層に接する最内層を構成する塗料
としては、熱硬化型エポキシフェノール樹脂糸塗料が適
しており、特にビスフェノールAから形成されたレゾー
ル型フエ/−ル樹脂f:65重量%以上含有するフェノ
ール樹脂と、数平均分子値1400〜7000ビスフエ
ノールA型エポキシ樹脂とf 50 / 50〜5/9
5重量比、よシ好ましくは50770〜IG790重量
比で含有する熱硬化型塗料が好適である。
本発明の保護被覆層を構成する塗料として前記構成の熱
硬化型エポキシフェノール樹脂系塗料以外の塗料を用い
ると錫量の少ない錫めつき層への密着性、耐蝕性、内容
物の変色やフレーバー防止効果が期待できず不適当であ
る。また前記熱硬化型エポキシフェノール樹脂系塗料に
おいても使用エポキシ樹脂の分子麺が低すぎたシ、フェ
ノール樹脂中のビスフェノールAから形成場れたレゾー
ル型7エ/−ル樹脂の含有量が65重1%以下であった
り、更にはフェノール樹脂とエポキシ樹脂の比率が50
150〜5/95重最比の範囲外になると塗膜の硬化性
、密着性、加工性等が悪くなり、実用面で耐蝕性、内容
物中への鉄溶出の防止効果等が低下するので好ましくな
い。
か\る熱硬化型エポキシフェノール樹脂糸塗料は通常、
樹脂成分を溶剤に溶解せしめた溶剤系塗料として用いる
が、必要に応じ改質成分として溶剤可溶性或は不溶性の
樹脂成分、硬化剤。
硬化触媒或は無機成分を用いる事ができる。
本発明の好適塗料である熱硬化型エポキシフェノール系
塗料にあっては、フェノキシ樹脂等の併用、また硬化剤
としてウレア樹脂等のアミ゛ノグラストの併用、更には
溶剤不溶性の熱可声型樹脂或は硬化樹脂粉末の分散併用
等が可能である。か\る改質成分は塗料の樹脂固形分に
対し30重量%以下が好ましい。
本発明の熱硬化型エポキシフェノール樹脂系塗料を用い
て、前記錫めっき鋼板上に保護被覆層を形成せしめる方
法としては本発明の前記塗料を用いて、ロールコータ−
等適宜な塗装々置により、缶胴多数個数シ錫めっき鋼板
の缶内面側となる面に、溶接4合部をのぞき塗装し、焼
付を行ない、その後缶胴ブランクとし、溶接機により溶
接缶胴とする方法、或は内面側未塗装錫めっき鋼板を缶
胴ブランクとして用いて溶接缶胴を製造したのち缶胴の
一端に蓋を取りつける前又は後に缶胴内面側に前記塗料
をスプレー塗装等の方法により塗布し焼付する方法等が
あげられるが実際の作業性の面より前者の方法が好適で
ある。
ここで保護液MI層としては必要に応じ缶胴形成前或は
後の段階ですでに形成された塗膜上に同種又は異種塗料
を更に塗布し焼付乾燥を行い複層として用いる事ができ
る。か−る保護被覆層の塗膜厚さとしては2〜10μが
適しており、重ね塗装等による複層保護被覆層におって
は、熱硬化型エポキシ樹詩系塗料からなる保護被覆層の
占める厚さとしては2〜7μ厚さが好適である。保護被
N層の膜厚が2μ以下では缶用素材の保趙効果が期待で
きず、10μ以上では塗膜の加工性が悪くなり、内容物
を充填後蓋全巻締により取りつける際巻締加工部に加工
不良をきたし内容物を充填し保存しておくと当該部が腐
蝕し好ましくない。特に、本発明の保護被覆層を形成せ
しめる塗料として前記熱硬化型エポキシフェノール樹脂
系塗料を用いた場合、あらかじめ形成された塗膜の上に
、同種或は異種塗at−ロールコート、スプレーコート
等によシ重ね塗りする等の方法で複層塗膜となし、品質
向上fi−はかる手段をとらなくとも、1回塗りの2〜
7μ、特に3〜7μの比価的薄膜で缶用素材を十分被覆
保護する事が可能であシ、特に好適である。
また、本発明においては、缶材の缶外面側に、溶接4合
部をのぞき、適宜、保護或は美粧の為の塗装、印刷をは
どこすことができる。
本発明によれば、前記した錫めっき鋼板tl−用い前記
の樹脂保険被膜を施した被覆鋼板を用いて得られた溶接
缶体が内容飲料の長期保存性にすぐれた缶品質を有する
ためには缶胴部材として用いる被’JjHIi&は後述
する試験により得られる腐蝕特性値が200以下である
事が必要である。
腐蝕特性値が200よシ高い被am板を用いた缶体では
、内容物を充填後、長期間保存すると塗膜上腐蝕が発生
し鉄溶出量が多くなり、内容物の品質低下、フレーバー
低下がおこり、実用上問題があり好ましくない。
ここで、被覆鋼板の腐蝕特性値について詳述すると、第
1図及び第2図は本腐蝕特性値を測定する為の試験片i
llの例示図である。錫めつき鋼板の上に樹脂被膜の施
こされた被覆鋼板片の被覆形成面より基体鋼板に達する
深さで、長さ20龍の直角に交わる2本の切シ込み線(
2)を入れ、切り込み線(2)の入った面を交点を中心
に裏側からエリクセン試験機等を用い半径10闘の凸面
部材で5vanだけ押し出し、切シ込み線(2:の交点
を頂点として当該部(3)が前面に約5NILL凸面に
張り出した形状の試験片とする。第6図は、前記試験片
(1)を用いて腐蝕特性値をめる装置であシ、食塩0.
26モル、クエン酸0.071モルを溶解した水溶液1
4+を苛性ソーダを用いてpHを3.0に調整し、95
℃に加熱したのち、内径50m。
で内容量1507y17のガラス容器(5)に100m
1はど入れ、前記試験片filを凸面部(3)が内側を
向き、切シ込み線(2)の交点が中心となる様容器口(
5)に、0リング状バツキング(6)ヲ介して置き、締
めつけ可能な治具(7)で容器(5)を反転させても液
もれしない様に固定し、次いで装置を反転させ、試験水
溶液(4)を試験片filの凸面部(3)に接触させ、
約30分かけて70℃に徐冷し、その後70°Cで20
時tifl保持する。所定時間経過後試験片tl+を取
り出し、樹脂保護被覆層下の腐蝕により基体鋼板から浮
いた樹脂保障被覆層を接着テープを用いて除去し基体鋼
板からの腐蝕によって剥離した面積を測定し平方ミリメ
ートル単位であられし腐蝕特性値とする。か−る方法で
得られた腐蝕特性値は用いる金属缶材、樹脂保護被覆層
の各々の完全さに関連する特性値であシ、それに用いた
試験片と同じ被am板で作られた溶接缶に内容物を充填
し長期間保存したときの缶品質、例えば樹脂保護被覆層
の下に発生する腐蝕状態と密接な関係がある。第4図は
表面処理条件の異なる錫めっき鋼板を使用し、熱硬化型
エポキシ樹脂系塗料、膜厚条件等を変え、腐蝕特性値の
異なる溶接缶を作シ、ミルクフーヒーを充填し、50°
Cで2ケ月間保存したときの缶内面の腐蝕の発生状況と
腐蝕特性値との関係を例示したものであり、腐蝕特性値
200以下の被N1鋼板を用いた溶接缶におりでは、実
用上問題となる腐蝕は発生しない事がわかる。尚、第4
図の実缶保存試験結果は下記評価規準で目視判定した。
1・・・・・・缶内面及び内容物に異常なし、5・・・
・・・缶内面に腐蝕発生あり、内容物への影響少い、5
・・・・・・缶内面の腐蝕著しく内容物への影響大。
かくして得られた本発明の缶体は、すぐれた缶品質を有
しておシ、多様な内容物、特に食品。
飲料類の缶詰開缶として好適なものである。以下試験例
をあげて説明するが、部は重量部をあられす。また本文
明細書、試験例中の錫めっき鋼板における細めつき量1
表面錫層中の錫量、錫鉄合金層中の錫含有量の測定はJ
工S G3303 (ill解をよく離法)によりめた
ものであり、ニッケルめっき処理を施した錫めっき鋼板
においては、合金層中の錫含有Mは錫層をアルカリで溶
解した後あらかじめ作成した検量線を用いてケイ光X融
法でめたものである。
一試験例一 板厚0,22 酊で、両面の錫めっき層が付表の試験毎
号1〜8の様な構成の錫めっき鋼板の缶胴内面側となる
面に対し、試験番号1.4においては塗料としてp−ク
レゾール75sとm−クレゾール25部の混合フェノー
ルにアンモニア触媒め存在下でホルムアルデヒドを反応
せしめて得られるレゾール型フェノール栃脂15部と数
平均分子量約5000のビスフェノールA型エポキシ樹
脂85部とをアルコール系、ケトン系。
エステル糸及び芳香族系有機溶剤からなる混合溶剤に溶
解せしめて得られる固形分30%、粘度(?oF’、2
5℃)40秒のエポキシ・7エ/−ル樹脂系塗料(塗料
の)を用い、また、試験番号2゜5.5,6..7.8
においては、塗料としてビスフェノールAにアンモニア
触媒の存在下でホルムアルデヒドヶ反応せしめて得られ
るレゾール型フェノール樹脂60部と数平均分子量34
10のビスフェノールA型エポキシ樹脂70部とを混合
溶剤に溶解せしめて得られる固形分29%。
粘度(Fo、”、 25℃)40秒の熱硬化型エポキシ
フェノール系塗料(塗料O)を用い、溶接継目部ヲ除キ
、ロールコータ−によりマージン塗装全行い、205℃
×10分の焼付を行い、膜厚5.2μの樹脂保護被覆層
を形成せしめた。
次いで、缶胴外面側となる面に対し、溶接継目部を除き
アクリル樹脂糸ホワイト塗料を塗布し190℃×10分
の焼付を行いホワイト塗膜を形成せしめその上に印刷を
行い160℃×10分の焼付を行い、更にその上に仕上
ニスを塗布し、175℃X10分の焼付を行い、錫めっ
き鋼板の両面に塗装、印刷を怖じた被覆鋼板を得た。こ
の被覆鋼板1250g入シ飲料缶の缶胴ブランクサイズ
に裁断し、銅電極l111に介し、電極ローラーによシ
加圧シーム溶接を行う公知溶接機を用い毎分350缶の
製缶速度で、不活性ガス雰囲気中で缶胴側面部を溶接々
合し缶胴を成形した。
次いで、缶胴内面側溶接継目部及びその近傍を補正塗料
を用いて被覆補正し、缶胴両端部にフランジ加工を鴇し
、一端に内面塗装アルミ蓋を2重巻締により取りつけ2
50g入り缶体を得た。
得られた被覆鋼板を用い、試験番号1〜8の各々につき
腐蝕特性値を測定するとともに、各被覆鋼板によ多形成
した溶接缶体を用いて各種内容物を充填し50℃で2ケ
月の保存を行い缶品質評価を行った。その結果を付表に
示す。この結果よシ腐蝕特性値が200以上の被覆鋼板
を用いた缶体は、実缶保存試験で缶品質が不良であった
が200以下の缶体は良好であった。
また、試験番号5,5,6,7.8に示す如く、錫めっ
き鋼板の表面処理条件及び使用樹脂保護被覆層が本発明
の好適範囲に入るものであって200以下の腐蝕特性値
ものに長期保存においても良好な缶品質を有するが、表
面処理条件及び/または樹脂保護被覆層が本発明の好適
範囲であっても腐蝕特性値が200以上のものでは長期
保存において缶品質が良好とはいえなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の試験に用いる試験片の斜視図、第2図
は第1図のTI −Tll線断断面図第3図は本発明の
試験装置を示す縦断面図、第4図は実缶保存試験の結果
を示す線図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、錫量0.2〜1.22/ m”の錫めっき層を有す
    る錫めっき鋼板上に熱硬化型エポキシ樹脂系塗料からな
    る樹脂保護被覆層を設けた被覆鋼板を溶接接合して缶胴
    に用いた飲料食品缶詰用の溶接缶体の製造方法において
    、前記錫めっき鋼板は基体鋼板に前記錫めっき層を形成
    したものであって、該錫めつき層が前記樹脂保護被覆層
    を形成した後にあって少くとも錫含有量0.15〜1j
     997m、2の錫合金層と錫量0.01〜1.059
    7y”の錫層の2層から成る錫めっき層を備えた鋼板で
    あり、前記樹脂保饅装置Nはビスフエ/−ルAから形成
    すれたレゾール型フェノール樹脂を65重量%以上含有
    するフェノール樹脂と、数平均分子量1400〜700
    0のビスフェノールA型エポキシ樹脂を50150〜5
    /95重景比で含有する熱硬化m!ボキシフェノール樹
    脂系塗料からなる膜′厚2〜10μの樹脂被覆層であり
    、かつ缶胴を形成する前記被覆鋼板が、被覆層形成面よ
    り基体鋼板に達する深さで長さ20闘の2本の切り込み
    を直角に交るように入れ、交点を中心にgJシ込み線の
    入った面の裏側から半径10II+++1の凸面を有す
    る部材で5順押し出し凸面を形成せしめ、凸面の頂点の
    切り込み交点を中心に半径25龍の範囲を、クエン#/
    、0.071モル、食塩0.26モルを含み苛性ソーダ
    にてpH’i3.0に調整し95°Cに加熱した水溶液
    に接触せしめ、30分間で70°Cに徐冷し、その後7
    0℃で20時間保持した後、樹脂保護被覆層の基体鋼板
    からの腐蝕による剥離面積を測定し、平方ミリメートル
    であられした数値として定義される腐蝕ζ1性値が20
    0以下であることを特徴とする飲料9食品缶詰用溶接缶
    体の製造方法。 2、前記錫めっき鋼板が基体鋼板に、ニッケル量0.0
    1〜0.29/m”のニッケルめっきを施した上層に前
    記錫めっき層を形成したものであって、該錫めつき層が
    前記樹脂保護被覆層を形成した後あることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の溶接缶体の製造方法。
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