JP2723511B2 - 塗装された溶接缶胴 - Google Patents

塗装された溶接缶胴

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JP2723511B2 JP62036909A JP3690987A JP2723511B2 JP 2723511 B2 JP2723511 B2 JP 2723511B2 JP 62036909 A JP62036909 A JP 62036909A JP 3690987 A JP3690987 A JP 3690987A JP 2723511 B2 JP2723511 B2 JP 2723511B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、少なくとも一方の開口部側に縮径部を備
え、その内外面に保護樹脂被覆層を塗装した飲料缶など
に用いる溶接缶胴に関する。 (従来の技術) 近年、金属製飲料缶などにおいて、趣味感の多様化に
より変形缶が多用されるようになって来た。 その一種として缶胴の開口部側に向って缶胴径が次第
に小径となる連続した縮径部を備えるスリーピースの所
謂ネックイン缶は知られている。しかしながらこのネッ
クインスリーピース缶は缶蓋の小型化によるコストダウ
ン或いは缶胴外面と缶蓋巻締部とを同一面上にすること
による梱包上のメリットなどを考慮したものであり、従
って縮径部における缶胴の軸心方向への缶胴の絞込寸法
も缶胴径に対して6%以下の比較的小さなものであっ
て、缶胴の外観が変化に乏しい。 他方、缶胴の開口部側に缶胴の軸心方向への缶胴の絞
込寸法が缶胴径に対し6%以上という大きな絞込加工を
施して特徴のある縮径部を形成させるには絞込加工時に
大きな成形加工が施されても所定の形状が出て缶品質的
にも問題がなく、また生産性の面でも支障のない事が必
要である。 従来、これらの変形溶接缶胴には、ぶりき、ティンフ
リースチールあるいはニッケルめっき鋼板に樹脂被覆層
を設けたものが使用されている。しかしながら、基体鋼
板上に一様に錫めっきを施したぶりきは、溶接性は比較
的に良好であるが、溶接部にクラックが発生し易く、更
に前記の絞込加工によってクラックが開き、溶接部の補
修樹脂被覆層にひび割れが生じることがある。 更に、このように絞込加工を行うと、絞込加工を行っ
た箇所で、錫酸化膜層の凝集力が小さいためこの錫酸化
膜層の破壊が生じ樹脂の種類によらず樹脂被覆層との接
着強度は小さくT−peel強度は通常1Kg/cm以下である。
そのため大きな絞込加工によって容易に缶胴内面側の樹
脂被覆層が剥離したり傷がついたりして内容物保存性が
低下し、あるいは、外面樹脂被覆層や印刷面の剥離、傷
つきによって外観を損ねたり錆が発生する。 一方、ティンフリースチールあるいは、ニッケルめっ
き鋼板は、錫が表面にないため、溶接性が劣り、ぶりき
に比べて溶接不良が生じ易く生産性が劣る。しかも、溶
接部でスプラッシュあるいはボイド等が発生し缶胴の品
質を低下させることがある。更に、これらは、前記の絞
込加工を行ったときに、ぶりきよりは、樹脂被覆層の剥
離や傷つきが少いが、これらの鋼板は、わずかな金属露
出であっても缶詰内容物中に鉄に溶出させるため、缶胴
内面側となる面に予め2回の樹脂被覆塗装あるいは缶胴
絞込加工後に補修塗装を必要とし、生産性が劣りコスト
を上昇させている。 (解決すべき問題点) 本発明は、かかる従来の不都合を解消して過酷な絞込
加工を施しても缶胴内外面に被覆した樹脂層が剥離する
ことなく強固に缶胴に固着した溶接缶胴を提供すること
を目的とする。 (問題点を解決するための手段) 本発明は前記の目的を達成するために、予め内外面に
塗料が塗布形成された表面処理鋼板の側縁部が溶接され
た缶胴の少なくとも一方の開口部側に、この開口部に向
かって缶胴径が小径となる縮径部を絞込可能により設
け、この縮径部における缶胴の軸心方向への缶胴の最大
絞込寸法を缶胴径に対して6〜15%としたものであっ
て、缶胴を形成する表面処理鋼板が基体鋼板上に少なく
とも錫鉄合金、錫層及びクロム・クロメート層を、この
順序で有し、該錫層を形成する錫付着量が50mg/m2以上
で且つ鋼板表面の10〜60%の範囲に不連続で分布すると
共に該クロム・クロメート層が金属クロム換算で5〜40
mg/m2であり、該缶胴内面にエポキシ・フェノール樹脂
系塗料を、また、外面にアクリル樹脂系塗料、ポリエス
テル樹脂系塗料、アルキッド樹脂系塗料の1種又は2種
以上の塗料を塗布形成したことを特徴とする。 まず、本発明で絞込加工を行って成形する溶接缶胴は
缶胴の一例は、第1図に従って説明すれば次の通りであ
る。 (1)は側縁部に溶接継目を有し両端に開口部(2)
を備える筒状の缶胴、(3)は缶胴(1)の開口部
(2)側に絞込加工によって設けられた開口部(2)に
向って相隣れる小径部(4)の胴径より順次小径で複数
の段部(5)を備える縮径部を示す。そして図示例で
は、縮径部(3)を缶胴(1)の両開口部(2)側に夫
々設けたものであり、この縮径部(3)を缶胴(1)の
開口部(2)側に絞込加工を施して開口部(2)に形成
した開口径W1とし次式で得られた値で6〜15%の範囲と
するもので ある。 このような缶胴を形成するためには、缶胴の一端側或
は両端側に缶胴の中央側から開口部側に複数の間隔を存
し、そして開口部側から遠い順に複数回の絞込加工を施
して缶胴中央側から開口部側に向って相隣れる小径部の
缶胴径より順次小径で複数の段部を備える縮径部を形成
して最終口径まで絞込む方法により行う。 前記図示例では、缶胴(1)の開口部(2)側に絞込
加工により開口部(2)に向って相隣れる小径部(4)
の胴径より順次小径で複数の段部(5)を備える縮径部
(3)を構成させたものであるが、本発明は缶胴(1)
の開口部(2)側にこの開口部(2)に向って相隣れる
小径部(4)の胴径より順次小径で複数の段部(5)を
備える縮径部(3)を絞込加工により形成させた後に次
いで缶胴(1)の少なくとも一方の開口部(2)側に形
成された小径部(4)と段部(5)とを有する縮径部
(3)を缶胴(1)の内外面からロールにより押圧して
開口部(2)に向って缶胴径Wが次第に小径となるなめ
らかな連続した縮径部を形成することも包含する。 本発明者は、このような過酷な絞込加工を従来の缶胴
素材からなる溶接缶胴に施すときには、その絞込加工の
部分で樹脂被覆層の被覆効果が著しく低下することを知
見し、これを検討した結果、前記した本発明の缶胴素材
を用いることにより、かかる不都合が解消できることを
知見して本発明を完成した。 即ち、本発明では鋼板の錫層、つまり合金化せず残留
した錫を50mg/m2以上確保しておき、且つ該錫層を鋼板
全面を覆うのではなくその10〜60%の範囲に不連続状
(島状若しくはまだら状)に分布した状態でメッキした
鋼板を用いる。この錫量が50mg/m2以上とするのは基本
鋼板の保護及び溶接性を良好とするためである。そし
て、鋼板を不連続状に錫層で覆うのであるが、10%未満
の状態では、ティンフリースチールと同様に絞込加工を
施したとの樹脂被覆層の接着性は良好であるが、50mg/m
2以上の錫量を確保するのが困難であり溶接性を低下さ
せる。また、60%を超えると、溶接時にスプラッシュや
クラックを発生し易くなり溶接部における樹脂被覆層の
剥離・ひび割れの原因となると共に錫めっき鋼板の製造
時のリフローおよび樹脂被覆層を設ける際の焼付工程に
おいてもろい錫酸化層を形成し、これが樹脂被覆層と基
本鋼板との間に介在し前記絞込加工に耐える樹脂被覆層
との接着強度以下に接着強度を低下させる。 更に本発明で用いる錫メッキ鋼板は、前記の錫層の上
に、付着量2〜20mg/m2の金属クロムとクロム換算で付
着量3〜20mg/m2の酸化クロムとからなるクロム・クロ
メート層を有する。このクロム・クロメート層は、前記
した島状に若しくはまだら状に不連続に分布する錫層全
体を皮膚し、錫層の存しない鋼板表面を保護し耐食性を
向上させると共に樹脂被覆層との接着強度を向上させ
る。 該クロム・クロメート層は金属クロム換算で5〜40mg
/m2が適しており、40mg/m2を越えると溶接性が低下する
ので好ましくない。特に、該層を構成すると金属クロム
層及び酸化クロムは各々金属クロムの付着量が2〜20mg
/cm2であり酸化クロムの付着量が金属クロム換算で3〜
20mg/cm2が適している。 また、本発明で用いる錫メッキ鋼板は、基体鋼板上に
緻密な合金層を形成せしめ耐食性を向上せしめるため
に、下地層として、所望により5〜200mg/m2のニッケル
含有層を設けることができる。このニッケル含有層とし
ては、基体鋼板上に設けられるニッケルめっき層や、該
ニッケルめっき層を焼鈍拡散処理して、その一部または
全部を基体鋼板中に拡散させることにより形成されるニ
ッケル含有層やさらには基体鋼板上に設けられるニッケ
ル−鉄合金めっき層等がある。 以上の本発明の錫メッキ鋼板は、溶接部となる領域を
除いて、缶胴内面側が樹脂塗装され、その後、缶胴ブラ
ンクサイズに裁断された後に、丸められて両側端縁部が
重ね合せられ、その部分をシーム溶接して缶胴を形成す
る。次いで、溶接部に樹脂塗装を施し、前記絞越加工を
施し更に缶胴端にフランジ加工を施し、その一端に缶蓋
を巻締し、必要に応じて缶体内面に補正塗装を施す。 このような缶胴の内面側に塗装する樹脂被覆層はエポ
キシフェノール樹脂系塗料が適している。 更に、好適例を具体的に挙れば、熱硬化型エポキシフ
ェノール樹脂、特に、ビスフェノールAから形成された
レゾール型フェノール樹脂を65重量%以上含有するフェ
ノール樹脂と数平均分子量1400〜7000のビスフェノール
A型エポキシ樹脂を50/50〜5/95重量比で含有する熱硬
化型エポキシフェノール樹脂塗料を用い、膜厚2〜10μ
の樹脂塗膜を形成させるのが好ましい。 更に本発明の溶接缶胴はまた、溶接に先立って、缶胴
素材の段階で、又は、溶接した後に前記した絞込加工に
先立って缶胴外面側にも塗装を施す。 この缶胴外面側の樹脂被覆層は、本発明の前記錫めっ
き鋼板を用いるときは、缶胴内面側と同様に前記の過酷
な絞込加工を施しても樹脂被覆層が缶胴外面から剥離し
たりひび割れを生じることがない。 そして、この缶胴外面側に塗装する塗料としては、ア
クリル樹脂系塗料、ポリエステル樹脂系塗料、アルキッ
ド樹脂系塗料の1種または2種以上を組み合わせた熱硬
化型塗料が適している。 上記の如く、本発明の錫めっき鋼板は接着性がすぐれ
ているため、缶胴外面側の塗装では、従来のぶりき材の
ときは、ほぼ必須的に用いていた下塗りサイズコート
は、本発明では用いなくとも良好な接着性が得られ、前
記した過酷な絞込加工を施しても樹脂被覆層に剥離等が
生じることがない。 以上の本発明の溶接缶体の錫めっき鋼板およびその塗
装された樹脂被覆層を模式図で示せば第2図及び第3図
示の通りである。第2図はニッケル含有層を設けていな
い例であり、第3図はニッケル含有層を設けた例であ
る。(6)は、基体鋼板、(7)は錫鉄合金層、(8)
は錫層、(9)はクロム・クロメート層、(10)は樹脂
被覆層、(11)はニッケル含有層である。 (実施例) 第1表に示すニッケルめっき量、錫めっき量、金属ク
ロム量、酸化クロム(クロム換算)量を第2図示の製造
で与えた板厚0.22mmの鋼板を用い、第1表に示す缶胴内
外面の樹脂塗装を施して、樹脂被膜原板を作成した。 尚、第1表中、実施例5および比較例2は、缶胴外面
側の樹脂被覆層を形成するに当り、ポリエステル樹脂か
らなるサイズコートをベースコートとして用いた2層の
樹脂被覆層を設けた。 次いでこの樹脂被覆原板をたんざく状の缶胴ブランク
サイズに裁断し、丸め、ブランク端縁部を重ね合せ、公
知電気抵抗溶接機を用いて溶接速度60m/分で溶接を行い
円筒状の溶接缶胴を作成した。 次いで缶胴の開口部に公知ロール成形方法により絞込
加工を数段にわけて行い、第1図示の形状で、その最大
縮径部の縮径率を第1表のようにして絞込加工を施した
缶胴を作成した。 この缶胴の両開口部にフランジ加工を施した後開口部
の一端にアルミイージーオープン缶蓋を2重巻締して空
缶を作成した。更に缶詰内容物としてミルクコーヒーを
充填し、ブリキ缶蓋で密封し、125℃×20分のレトルト
処理を施した後37℃×3ヶ月缶の保存を行った。 上記のような工程において、第1表に合せて示す試験
条件により、樹脂被覆原板の状態で樹脂被覆層のT−pe
el剥離強度を、また溶接缶胴製造時には溶接性を、多段
縮径絞込加工後には各縮径部の樹脂被覆層の密着性を、
また缶詰缶保存後内容物評価及び缶外面樹脂被覆層の外
観評価を行った。 尚、比較例1〜3は、本発明の錫めっき層の錫の分布
割合が本発明の範囲外のものであり、比較例4は従来の
ティン・フリー・スチール、比較例5はニッケルめっき
鋼板を用いたものである。また、比較例6、7は、本発
明の最大縮径率より小さい縮径率、比較例8,9は、大き
い縮径率で絞込加工を施したものである。 第1表の結果から明らかなように、本発明の実施例1
〜5は13%という過酷な絞込加工を施した後も、缶胴内
外面の樹脂被覆層の密着性が優れ、更に、鉄溶出性、フ
レーバー性、印刷・塗装面の剥離状態、外面の錆発生状
態についても良好であった。従来の錫めっき鋼板を用い
た比較例1〜3は、缶胴内面側の縮径部における樹脂被
覆層の密着性が不良であり、サイズコートのない比較例
1は缶胴外面側の印刷・塗装面の剥離が顕著であり、サ
イズコートを施した比較例2も良好ではなかった。 サイズコートを施していない実施例1〜4は、サイズ
コートを施した実施例5と缶外観の点で大差がなかっ
た。 またティン・フリー・スチールを用いた比較例4およ
びニッケルめっき鋼板を用いた比較例5は、縮径部での
樹脂被覆層の密着性は必ずしも不良ではなかったが、鉄
溶出が多く外面に錆が発生し保存性に問題があった。 比較例1の原板を用いた最大縮径率が4%の比較例
6、7は、縮径加工が小さいためいずれの点でも良好で
あったが、比較例1との対比から、比較例1のように13
%のように過酷な絞込加工には耐えられないことが判明
した。 また、実施例1を用いて最大縮径率を17%とした比較
例8、9では、必ずしも十分な缶品質を得られなかっ
た。 *1) 原板の各めっき層は、以下の手法で測定した。 (イ)ニッケルめっき量、錫めっき量は、けい光X線
法で測定した。 (ロ)クロメート処理は、全クロム量をけい光X線法
で測定し、さらに0.1M Na2HPO4溶液中で定電流電解法を
用いて金属クロム量を測定し、その差を酸化クロム量と
した。 *2) 合金化していない錫量であって、JIS G3303に
記載の電解剥離法によって測定した。 *3) 原板面積に対して合金化してない錫層の占める
面積割合。 *4) 主成分の樹脂のみを記載した。 *5) T−peel強度は第3図に示したように原板aに
樹脂被覆層bを設け、樹脂被覆層どうしを接着剤cで張
り合わせ、上下それぞれ90゜方向へ引っ張り、樹脂被覆
層が剥離する時の応力を測定した。なお、表中、<1kg/
cmは原板と樹脂被服層との接着強度が原板の曲げ応力よ
りも小さく、1kg/cm以下と判定したことを、また、>2k
g/cmは接着強度が樹脂被服層と接着剤間の接着強度(約
2kg/cm)よりも大きいことを示す。 *6) 溶接性は、電気抵抗シーム溶接(550Hz 正弦
波)を用い板厚0.22mmの原板について重ね合わせ部巾0.
40mm溶接速度60m/分で製缶し、溶接電流の有効範囲及び
溶接面の状態を観察し判定した。 ◎ 溶接適性範囲が極めて広く良好な溶接が安定して
得られる。 ○ 実用可能な範囲である。 △ スプラッシュ・クラックが多くなり溶接面を塗料
で補修被覆しにくい。 *7) 縮径絞込加工後の缶胴の樹脂被覆層の剥離ある
いはしわ等の欠陥を目視で判定した。 ○ 異常なく良好な状態を示す。 △ 実用範囲内であるが品質的に不安定。 × 実用不可 *8) 缶詰缶の評価は以下の試験法により行った。 (イ)鉄溶出性、フレーバー性は、空缶にミルクコー
ヒーを充填し、125℃、20分レトルト後、37℃で3ヶ月
間保存し、開缶後鉄溶出量の測定、フレーバーの測定を
行った。 (ロ)印刷、塗装面の剥離状態は、溶接部を含む缶胴
加工部外面の樹脂被覆層あるいは印刷面の剥離状態を目
視観察した。 (ハ)外面の錆発生状態は、45℃、湿度85%RHに10日
間保存後の錆の状態を判定した。 ○ 異常なく良好な状態を示す。 △ 実用範囲内であるが品質的に不安定。 × 実用不可 (効 果) 以上の説明から明らかなように、本発明によるとき
は、溶接缶胴を形成する錫めっき鋼板が基体鋼板上に所
定量の錫層が不連続に分布すると共にその錫層を被覆し
て所定量のクロム・クローメート層が存するため、缶胴
内外面に塗装した樹脂塗料層との接着が強固であるので
最大縮径率が6〜15%という過酷な絞込加工を施して
も、缶胴内外面の保護被覆の効果が低下しない缶品質に
優れた変形容接缶胴を提供するの効果がある。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の缶胴の縮径部を説明するための線
図、第2図及び第3図は、本発明の缶胴構造の模式図、
第4図は、T−peel強度試験の説明図である。 (6)……基体鋼板、(7)……錫鉄合金層 (8)……錫層、(9)……クロム・クロメート層 (10)……樹脂被覆層、(11)……ニッケル含有層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 15/08 B32B 15/08 U

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.予め内外面に塗料が塗布形成された表面処理鋼板の
    側縁部が溶接された缶胴の少くとも一方の開口部側に、
    この開口部に向って缶胴径が小径となる縮径部を絞込加
    工により設け、この縮径部における缶胴の軸心方向への
    缶胴の最大絞込寸法を缶胴径に対して6〜15%としたも
    のであって、缶胴を形成する表面処理鋼板が基体鋼板上
    に少なくとも錫鉄合金、錫層及びクロム・クロメート層
    を、この順序で有し、該錫層を形成する錫付着量が50mg
    /m2以上で且つ鋼板表面の10〜60%の範囲に不連続で分
    布すると共に該クロム・クロメート層が金属クロム換算
    で5〜40mg/m2であり、該缶胴内面にエポキシ・フェノ
    ール樹脂系塗料を、また、外面にアクリル樹脂系塗料、
    ポリエステル樹脂系塗料、アルキッド樹脂系塗料の1種
    又は2種以上の塗料を塗布形成したことを特徴とする塗
    装された溶接缶胴。
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