JPS6018128B2 - 磁気テ−プの製造方法 - Google Patents
磁気テ−プの製造方法Info
- Publication number
- JPS6018128B2 JPS6018128B2 JP56097233A JP9723381A JPS6018128B2 JP S6018128 B2 JPS6018128 B2 JP S6018128B2 JP 56097233 A JP56097233 A JP 56097233A JP 9723381 A JP9723381 A JP 9723381A JP S6018128 B2 JPS6018128 B2 JP S6018128B2
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- Japan
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- alloy
- foil
- manufacturing
- magnetic tape
- magnetic
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/84—Processes or apparatus specially adapted for manufacturing record carriers
Landscapes
- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、磁気録音、磁気録画等の磁気記録に使用さ
れる磁気テープ、特に合成樹脂バィンダを使用しない合
金テープの製造方法に関し、Ｃｕ−Ｎｉ−Ｆｅ系合金（
キュニフェ合金）の溶湯から直接箔状に急冷凝固させる
ことによって鋳造ィンゴットから箔状に圧延するまでの
工程数を削減するとともに、前記合金の溶体化処理等を
不要にし、製造コストの低減を図ったものである。
れる磁気テープ、特に合成樹脂バィンダを使用しない合
金テープの製造方法に関し、Ｃｕ−Ｎｉ−Ｆｅ系合金（
キュニフェ合金）の溶湯から直接箔状に急冷凝固させる
ことによって鋳造ィンゴットから箔状に圧延するまでの
工程数を削減するとともに、前記合金の溶体化処理等を
不要にし、製造コストの低減を図ったものである。
従来の磁気テープとしては合成樹脂フィルムからなるベ
ース材の表面に強磁性体粉末と合成樹脂バィンダ物質と
の混合物を塗布したものが一般的に知られているが、従
釆のこの型式の磁気テープは、磁性体粉末が使用時にお
いてヘッドとの摩擦により剥離または脱落し易く、その
ため記録の質が低下し易い欠点があり、また高記録密度
が得られない欠点もある。そこで最近ではバインダ物質
を使用せずに強磁性合金自体からなる箔を直接使用した
磁気テープ（合金テープ）が各種提案されている。この
ような合金テープの製造方法としては、合成樹脂製のベ
ースフィルム上に強磁性合金を※着してそのフィルム上
に強磁性合金の層を形成する方法、および鋳造インゴツ
トから圧延して合金箔を製造する方法が知られている。
ース材の表面に強磁性体粉末と合成樹脂バィンダ物質と
の混合物を塗布したものが一般的に知られているが、従
釆のこの型式の磁気テープは、磁性体粉末が使用時にお
いてヘッドとの摩擦により剥離または脱落し易く、その
ため記録の質が低下し易い欠点があり、また高記録密度
が得られない欠点もある。そこで最近ではバインダ物質
を使用せずに強磁性合金自体からなる箔を直接使用した
磁気テープ（合金テープ）が各種提案されている。この
ような合金テープの製造方法としては、合成樹脂製のベ
ースフィルム上に強磁性合金を※着してそのフィルム上
に強磁性合金の層を形成する方法、および鋳造インゴツ
トから圧延して合金箔を製造する方法が知られている。
前者の蒸着法においては、蒸着形成した合金層に圧延や
熱処理を行うことができないため使用し得る合金の種類
が限られる欠点があり、また後者の圧延法では使用し得
る合金が圧延容易なものに限られ、また鋳造ィンゴツト
から箔まで圧延するために数多くの工程を必要とし、製
造コストが高くなる欠点がある。ところで最近に至り、
上述のような合金テープ用の磁性材料としてＣｕ一Ｎｉ
一Ｆｅ系合金（キユニフェ合金）を用いることが提案さ
れている。
熱処理を行うことができないため使用し得る合金の種類
が限られる欠点があり、また後者の圧延法では使用し得
る合金が圧延容易なものに限られ、また鋳造ィンゴツト
から箔まで圧延するために数多くの工程を必要とし、製
造コストが高くなる欠点がある。ところで最近に至り、
上述のような合金テープ用の磁性材料としてＣｕ一Ｎｉ
一Ｆｅ系合金（キユニフェ合金）を用いることが提案さ
れている。
しかしながらこのＣｕ一Ｎｉ−Ｆｅ系合金においては、
鋳造ィンゴツト製造時のフクロ偏折を除くため１００℃
以上の温度で数時間〜数十時間加熱して均質化処理する
必要があり、そのため特に圧延法で合金テープを製造す
る場合には製造コストが高くなり、またＣｕ−Ｎｉ−Ｆ
ｅ合金では加工後に溶体化処理、すなわち１０００℃程
度に加熱して水藤入れ等により急袷する処理を行う必要
があるが、箔においては焼入れ自体が困難であり、かつ
加熱によって表面に附着形成されたスケールの除去も困
難であるから、Ｃｕ−Ｎｉ−Ｆｅ合金の箔を形成して溶
体化処理することは実際上困難であり、これらの理由か
らＣｕ−Ｎｉ−Ｆｅ合金を用いてバィンダ物質を使用し
ない合金テープを製造することは実際上困難と考えられ
ていた。この発明は以上の事情に鑑みてなされたもので
、Ｃｕ−Ｎｉ−Ｆｅ合金の箔を用いた磁気テープを実際
的かつ低コストで製造し得るようにすることを目的とす
るものである。
鋳造ィンゴツト製造時のフクロ偏折を除くため１００℃
以上の温度で数時間〜数十時間加熱して均質化処理する
必要があり、そのため特に圧延法で合金テープを製造す
る場合には製造コストが高くなり、またＣｕ−Ｎｉ−Ｆ
ｅ合金では加工後に溶体化処理、すなわち１０００℃程
度に加熱して水藤入れ等により急袷する処理を行う必要
があるが、箔においては焼入れ自体が困難であり、かつ
加熱によって表面に附着形成されたスケールの除去も困
難であるから、Ｃｕ−Ｎｉ−Ｆｅ合金の箔を形成して溶
体化処理することは実際上困難であり、これらの理由か
らＣｕ−Ｎｉ−Ｆｅ合金を用いてバィンダ物質を使用し
ない合金テープを製造することは実際上困難と考えられ
ていた。この発明は以上の事情に鑑みてなされたもので
、Ｃｕ−Ｎｉ−Ｆｅ合金の箔を用いた磁気テープを実際
的かつ低コストで製造し得るようにすることを目的とす
るものである。
すなわちこの発明の磁気テープ製造方法は、Ｆｅ（鉄）
５〜３０％、Ｎｉ（ニッケル）１０〜３０％、残部実質
的にＣｕ（銅）からなる合金の溶湯を高Ｊ透で回転する
ロール上に流出させて急速冷却することによって前記合
金溶湯から直接その合金の箔を作成し、その箔を冷間圧
延した後時効析出処理を施すこと特徴とするものである
。
５〜３０％、Ｎｉ（ニッケル）１０〜３０％、残部実質
的にＣｕ（銅）からなる合金の溶湯を高Ｊ透で回転する
ロール上に流出させて急速冷却することによって前記合
金溶湯から直接その合金の箔を作成し、その箔を冷間圧
延した後時効析出処理を施すこと特徴とするものである
。
以下この発明の方法をさらに具体的に説明すると、この
発明の方法を実施するにあたっては、先ず任意の方法で
前記組成のＣｕ−Ｎｉ−Ｆｅ合金瀞湯を溶製する。
発明の方法を実施するにあたっては、先ず任意の方法で
前記組成のＣｕ−Ｎｉ−Ｆｅ合金瀞湯を溶製する。
そして例えば第１図に示すようにＣｕ−Ｎｉ〜Ｆｅ合金
落陽１をノズル２から直接ロール３上に噴出させる。こ
のロール３は図示しない冷却手段によって冷却されつ）
高速で定方向へ回転するものであり、このロール上に噴
出されたＣｕ−Ｎｉ−Ｆｅ合金溶湯は急速に冷却凝固さ
れて２０〜２００仏ｍ程度の箔４となり、図示しない巻
取手段によって巻取られる。あるいはまた第２図に示す
ように相互に近接配置された状態で高速回転する一対の
ロール３，３′の間の空隙上にＣｕ−Ｎｉ−Ｆｅ合金落
陽を噴出させても良く、この場合も両ロール３，３′間
から急速に冷却凝固した前記合金の箔が連続的に取出さ
れる。上述のようにして得られた合金箔は、さらに磁気
テープに要求される厚さまで冷間圧延し、その後時効析
出処理を行なう。
落陽１をノズル２から直接ロール３上に噴出させる。こ
のロール３は図示しない冷却手段によって冷却されつ）
高速で定方向へ回転するものであり、このロール上に噴
出されたＣｕ−Ｎｉ−Ｆｅ合金溶湯は急速に冷却凝固さ
れて２０〜２００仏ｍ程度の箔４となり、図示しない巻
取手段によって巻取られる。あるいはまた第２図に示す
ように相互に近接配置された状態で高速回転する一対の
ロール３，３′の間の空隙上にＣｕ−Ｎｉ−Ｆｅ合金落
陽を噴出させても良く、この場合も両ロール３，３′間
から急速に冷却凝固した前記合金の箔が連続的に取出さ
れる。上述のようにして得られた合金箔は、さらに磁気
テープに要求される厚さまで冷間圧延し、その後時効析
出処理を行なう。
ここで前記合金箔は、鋳造ィンゴットの場合と比較して
格段に薄いから、これを圧延する程度は極めて軽微であ
り、したがって冷間圧延は極めて短い工程で容易に行な
うことができる。また前記時効析出処理は２相分離変態
（スピノーダル分解）によって磁気特性を高めるための
ものであり、通常は５５ぴ○〜７０ぴ０程度で１時間以
上行なえば良い。この時効析出処理が施された合金箔は
、これをそのま〉磁気テープとして用いても良く、ある
いは強度を増すために合金箔の菱面に合成樹脂をコーテ
ィングしたりあるいは潤滑済を塗布たりしても良い。前
述のように高速で回転するロールによって急速冷却する
ことにより得られた合金箔は、溶融状態から急冷が行な
われたものであるため成分の均質性が良好であるから、
別に改めて均質化処理を行う必要がなく、また急冷凝固
によって熔体化処理が同時に行なわれていることになる
ため、改めて溶体化処理を行う必要もない。
格段に薄いから、これを圧延する程度は極めて軽微であ
り、したがって冷間圧延は極めて短い工程で容易に行な
うことができる。また前記時効析出処理は２相分離変態
（スピノーダル分解）によって磁気特性を高めるための
ものであり、通常は５５ぴ○〜７０ぴ０程度で１時間以
上行なえば良い。この時効析出処理が施された合金箔は
、これをそのま〉磁気テープとして用いても良く、ある
いは強度を増すために合金箔の菱面に合成樹脂をコーテ
ィングしたりあるいは潤滑済を塗布たりしても良い。前
述のように高速で回転するロールによって急速冷却する
ことにより得られた合金箔は、溶融状態から急冷が行な
われたものであるため成分の均質性が良好であるから、
別に改めて均質化処理を行う必要がなく、また急冷凝固
によって熔体化処理が同時に行なわれていることになる
ため、改めて溶体化処理を行う必要もない。
以下にこの発明の実施例を記す。
実施例
Ｃｕ６０％、Ｎｉ２０％、Ｆｅ２０％なる組成のＣｕ−
Ｎｉ−Ｆｅ合成落陽を第２図で示される双。
Ｎｉ−Ｆｅ合成落陽を第２図で示される双。
ール法によって急冷凝固させて、厚さ３５山ｍの合金箔
を得、これを袷間圧延して厚さ１５ｒｍの箔とした。こ
の箔をアルゴンガス雰囲気中にて斑０００×１時間加熱
して時効析出処理を行ない、さらに厚さ５仏ｍまで冷間
圧延した。この状態での箔の磁気特性は保持力Ｈｃは５
２０ェルステッド、残留磁束密度Ｂｒは５２００ガウス
であった。またこの箔をアルゴンガス雰囲気中にて再度
６００００×１時間加熱して時効析出処理を施したとこ
ろ、保持力Ｈｃは５８０ェルステッド、残留磁束密度Ｂ
ｒは５８００ガウスになった。クこのことから実施例に
より得られた合金箔が磁気テープとして良好な特性を備
えていることが明らかである。以上のようにこの発明の
Ｃｕ−Ｎｉ−Ｆｅ合金にる磁気テープ製造方法によれば
、従来Ｃｕ−Ｎｉ−Ｆｅｏ系合金材料の製造において必
要とされていた均質化処理や溶体化処理が不要となり、
合金溶湯から直接得られた合金箔に対し軽度の冷間圧延
および時効析出処理を施すだけで良いから、Ｃｕ−Ｎｉ
−Ｆｅ系合金磁気テープを著しく低コストでしかもタ実
際的に製造し得る顕著な効果が得られる。
を得、これを袷間圧延して厚さ１５ｒｍの箔とした。こ
の箔をアルゴンガス雰囲気中にて斑０００×１時間加熱
して時効析出処理を行ない、さらに厚さ５仏ｍまで冷間
圧延した。この状態での箔の磁気特性は保持力Ｈｃは５
２０ェルステッド、残留磁束密度Ｂｒは５２００ガウス
であった。またこの箔をアルゴンガス雰囲気中にて再度
６００００×１時間加熱して時効析出処理を施したとこ
ろ、保持力Ｈｃは５８０ェルステッド、残留磁束密度Ｂ
ｒは５８００ガウスになった。クこのことから実施例に
より得られた合金箔が磁気テープとして良好な特性を備
えていることが明らかである。以上のようにこの発明の
Ｃｕ−Ｎｉ−Ｆｅ合金にる磁気テープ製造方法によれば
、従来Ｃｕ−Ｎｉ−Ｆｅｏ系合金材料の製造において必
要とされていた均質化処理や溶体化処理が不要となり、
合金溶湯から直接得られた合金箔に対し軽度の冷間圧延
および時効析出処理を施すだけで良いから、Ｃｕ−Ｎｉ
−Ｆｅ系合金磁気テープを著しく低コストでしかもタ実
際的に製造し得る顕著な効果が得られる。
第１図および第２図はそれぞれこの発明の方法の実施に
使用される急速冷却法の一例を示す説明図である。 ０ １・・・Ｃｕ‐Ｎｉ−Ｆｅ合金溶湯、３，３′・
・・ロール、４・・・合金箔。 鯖ｌ図 第２図
使用される急速冷却法の一例を示す説明図である。 ０ １・・・Ｃｕ‐Ｎｉ−Ｆｅ合金溶湯、３，３′・
・・ロール、４・・・合金箔。 鯖ｌ図 第２図
Claims (1)
- １ Ｆｅ５〜３０％（重量％、以下同じ）、Ｎｉ１０〜
３０％、残部実質的にＣｕからなる合金の溶湯を、高速
で回転するロール上に流出させて急速冷却凝固させるこ
とにより、前記合金の箔を作成し、さらにその合金箔を
冷間圧延した後、時効析出処理を施すことを特徴とする
磁気テープの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56097233A JPS6018128B2 (ja) | 1981-06-23 | 1981-06-23 | 磁気テ−プの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56097233A JPS6018128B2 (ja) | 1981-06-23 | 1981-06-23 | 磁気テ−プの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57211702A JPS57211702A (en) | 1982-12-25 |
| JPS6018128B2 true JPS6018128B2 (ja) | 1985-05-09 |
Family
ID=14186897
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56097233A Expired JPS6018128B2 (ja) | 1981-06-23 | 1981-06-23 | 磁気テ−プの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6018128B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109913690A (zh) * | 2019-03-01 | 2019-06-21 | 杭州科德磁业有限公司 | 一种铜镍铁磁材制备方法 |
| CN113444900A (zh) * | 2021-06-25 | 2021-09-28 | 中铜华中铜业有限公司 | 一种铜基富铁合金板带箔材及其制备工艺 |
-
1981
- 1981-06-23 JP JP56097233A patent/JPS6018128B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57211702A (en) | 1982-12-25 |
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