JPS6017631B2 - 箱型鋼製柱内部の補剛プレ−トの溶接方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、箱型鋼製柱内部の桶鋼プレ−トの溶接方法に
関するものである。

礎造物を構成する都材として、中立軸に対して対称な閉
断面を有するものは、断面性能上、非常に有利であり、
ビル等の鉄骨柱として箱型の開断面のものが多く使用さ
れている。

そして、このような柱の内部には、取付けられるべき梁
に対応する位置に剛プレートが必要とされ、この桶岡田
プレートを柱外周構成主材であるスキンプレートとの溶
接接合工法については、従来、いくつかの方法が提案さ
れている。このうち、代表的なものとして、相対する２
辺に予め当板を溶接して溝を形成した橘剛プレートを用
い、かつ、４枚のスキンプレートのうち、相対する２枚
のものには、前記溝に適合する切欠部を設けておき、１
つの桶剛プレートの相対する両端面の溝に前記切欠部か
ら溶接材料を捜入して、その両端面の溝の部分を同時に
溶接する方法があげられるが、この従来の方法では、１
つの補剛プレートの相対する両端面の溝の部分を同時に
溶接するので、溶俵によって発生する歪は柱の鱗Ｍこ対
して対称となり、軸Ｄの曲りの問題が生じ難いなどの利
点を有する反面、棚剛プレートの外周が拘束された状態
でその相対する両端面の溝の部分を同時に比較的大きな
入熱童を伴なうェレクトロスラグ溶接などにより溶接接
合するため、この部分の部分的歪量が大きく、過大な残
留応力が発生する。また溶接装置の大きさの制限から、
スキンプレートの幅が約３００ミリメートル以上でない
と、対向する２か所を同時に溶接することは困難であり
、したがって、譲数陣がそれより小さいボックス部材に
は適用がむずかしいという難点がある。本発明は、この
種の柱の棚阿山プレートは、梁の上下フランジなどに対
応して、すくなくとも上下２個で１対となるのが一般で
あることに着目し、この１対となる補剛プレートの溝の
部分の溶接順序に工夫をし、この部分お歪および残留応
力をづ・さく抑え、かつ、小型のボックス部材の場合で
も２つの溶接菱直の同時使用を可能にした箱型鋼製柱内
部の補剛プレートの溶後方法を提供することを目的とす
るものである。

このため、本発明の構成は、相対する２辺に予め当板を
溶接して溝を形成した少なくとも２個の糠剛プレートを
、取付けられるべき梁に対応する位直と間隔で、１枚の
スキンプレートに、核億のあるほうの１つの辺の当板を
当接せしめて並設し、かつ、前記溝に適合する切欠部を
有する２枚のスキンプレートを、該橋剛プレートの溝の
ないほうの両端面に、それぞれ該功欠部と対応する礎と
を合致させて接合し、さらに、もう１枚のスキンプレー
トを前記溝のあるほうのもう１つの辺に接合して箱型閉
断面鉄骨部材を形成したのち、一方の筋向いになってい
る２つの溝に溶接材料を挿入してェレクトロスラグ溶接
またはヱレクトロガス溶接などによってその２つの溝の
部分を同時に溶接し、つぎに、他方の筋向いになってい
る２つの溝に溶接材料を挿入して前記同機な溶接によっ
てその２つの溝の部分を同時に溶接することを椿磯とし
ている。

以下、本発明の一実施例について、図面を参照しながら
説明する。

図面において、１ないし４は柱外周構成主材である厚鋼
板製のスキンプレート、５および６は鋼製の補剛プレー
ト、７なし、し１４は鋼製の当板、１５ないし１８は溝
、１９なし、し２２は切欠部である。

すなわち、前記補剛プレート５は、相対する２辺に予め
当板７と８および９と１０を溶接して溝１５および１６
を形成している。

また前記補剛プレート６も同様に、相対する２辺に予め
、当板１１と１２および！３と１４を溶接して溝１７お
よび１８を形成している。そして、後述するように、ス
キンプレート２と３には、溝１５に適合する切欠部１９
、溝１６に適合する切欠部２０、溝１７に適合する切欠
部２１、溝１８に適合する切欠部２２（第２図参照）が
設けられている。つぎに、溶接工法の一例について説明
する。まず、第３図のように、補剛プレート５と６をス
キンプレート１上に並設する。このとき、補剛プレート
５と６は、柱に取付けられるべき梁に対応する位置と間
隔でスキンプレート１上に並列せしめ、かつ、溝１５の
あるほうの当板７と８および溝１７のあるほうの当板１
１と１２をスキンプレート１上に当援せしめて悶着する
。そして切欠部１９なし・し２２を有するスキンプレー
ト２および３に補剛プレート５と６の溝のないほうの両
端面に接合固着する。このとき、切欠部１９が溝１５に
合致し、切欠部２０が薄１６に合致し、切欠部２１が溝
１７に合致し、切欠部２２が溝１８に合致するようにす
る。さらに、もう１枚のスキンプレート４を溝１６と１
８のあるほうのもう１つの辺に接合固着して箱型開断面
鉄骨部材を形成する。そしてスキンプレート１が下位に
なっており、スキンプレート４が上位になっているもの
を、９０度回転させると、第４図のように各溝１５ない
し１８は鉛直方向になるので、第１図のようにしてから
、一方の筋向いになっている２つの溝１５と１８に溶接
材料を挿入して該溝１５と１８の部分を同時に溶接する
。そののち、他方の筋向いになっている２つの溝１６と
１７に溶接材料を挿入して該溝１６と１７の部分を同時
に溶接する。前記総１５ないし１８の溶接は、公知のェ
レクトロスラグ溶接またはェレクトロガス溶接などによ
るがよい。このように、一方の筋向いになっている２つ
の溝１５と１８を同時に溶接し、あとから他方の筋向い
になっている２つの溝１６と１７を同時に溶接するから
、筋向いになっている糟１５と１８の間の距離および溝
１６とＩＴの間の距離は都材幅（スキンプレート３の幅
）よりも常に大きいから、溶接装置の寸法上の制限がそ
れだけ緩和され、部村幅の小さいものにも適用可能であ
る。

また溝１５の溶接によって発生する様剛プレート５の歪
を溝１６のほうに逃がすことができ、同様に溝１８の溶
接によって発生する補欄プレート６の歪を溝１７のほう
に逃がすことができるので、１つの補剛プレートの両側
の溝を同時に溶接する方法に比較して、その部分の歪お
よび残留応力を小さくすることができる。しかも、筋向
いの２つの溝１５と１８を同時に溶接してから筋向いの
２つの溝１６と１７を溶接するので、柱の鞠心に対して
対称な溶接順序となり、柱全体として鼠心上の曲り力斗
・さし、ことになる。なお上記実施例では、補剛プレー
トが２個の場合を示したが、３個の場合でも「溝は６個
あるので、このうち、筋向いの２つの溝を選んで、順次
、同時溶接を行なってし、仇まよい。

したがって、本発明の箱製鋼製社内部の補剛プレートの
溶接方法は、取付けられるべき梁に対応する位置と間隔
で、内部に少なくとも２個の補岡９プレートを固着した
箱型閉断面鉄骨部材を形成したのち、一方の筋向いにな
っている２つの溝に綾鼓材料を挿入してェレクトロスラ
グ溶接またはェレクトロガス溶接などによってその２つ
の溝の部分を同時に溶接し、つぎに、他方の筋向いにな
っている２つの溝に溶接材料を挿入して上記同様な綾倭
によってその２つの溝の部分を同時に溶接する方法であ
るから、一側の総の溶接によって発生する桶両日プレー
トの歪を他側の溝が逃がすことができ、その部分の歪お
よび残留応力を小さくすることができ、かつ、柱の軸心
に対して対称な溶薮順序であるため、柱全体として軌○
上の曲りが小さく、とくに、溶接装置の寸法上の制限に
対しても有利であり、部材幅の小さいものにも２個の溶
接装置を併設して同時使用ができるなど、本発明の奏す
る効果は、きわめて大である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明方法の一実施例を示したもので、第１図は
箱型開断面鉄骨部材を形成した状態の一部切欠斜視図、
第２図は切欠部を有するスキンプレートの−部切欠斜視
図、第３図は２個の補剛プレートを１つのスキンプレー
ト上に並設した状態の部分断面図である。 １，２，３，４…スキンプレート、５，６…補範。 プレート、７，８，９，１０，１１，１２，１３，１４
…当板、１５，１６，１７，１８…溝、１９，２０，２
１，２２・・・切欠部。多１図 多２図 麹３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 相対する２辺に予め当板を溶接して溝を形成した少
   なくとも２個の補剛プレートを、取付けられるべき梁に
   対応する位置と間隔で、１枚のスキンプレートに、該溝
   のあるほうの１つの辺の当板を当接せしめて並設し、か
   つ、前記溝に適合する切欠部を有する２枚のスキンプレ
   ートを、該補剛プレートの溝のないほうの両端面に、そ
   れぞれ該切欠部と対応する溝とを合致させて接合し、さ
   らに、もう１枚のスキンプレートを前記溝のあるほうの
   もう１つの辺に接合して箱型閉断面鉄骨部材を形成した
   のち、一方の筋向いになつている２つの溝に溶接材料を
   挿入してエレクトロスラグ溶接またはエレクトロガス溶
   接などによつてその２つの溝の部分を同時に溶接し、つ
   ぎに、他方の筋向いになつている２つの溝に溶接材料を
   挿入して前記同様な溶接によつてその２つの溝の部分を
   同時に溶接することを特徴とする、箱型鋼製柱内部の補
   剛プレートの溶接方法。