JPS6017510B2 - 術生物によるエステル結合加水分解酵素の製造法 - Google Patents

術生物によるエステル結合加水分解酵素の製造法

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JPS6017510B2
JPS6017510B2 JP15438782A JP15438782A JPS6017510B2 JP S6017510 B2 JPS6017510 B2 JP S6017510B2 JP 15438782 A JP15438782 A JP 15438782A JP 15438782 A JP15438782 A JP 15438782A JP S6017510 B2 JPS6017510 B2 JP S6017510B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は微生物によるェステル結合加水分解酵素の製造
法に関し、より詳しくは/カルディア属に属し、ェステ
ル結合加水分解酵素生産能を有する微生物を培養し、培
地中に該酵素を産生せしめこれを採取するものである。
近年、化学工業の進展に伴なし、天然由来のェステル結
合含有物質とは構造的に異なる例えばフタル酸ェステル
等のような合成化学ェステル結合物質の生産量が増大し
ている。しかしながら従釆の天然油脂に作用するりパー
ゼやェステラーゼではおのづから限界があり、合成ェス
テル系に対してか作用しないか又は作用が認められても
微弱なものが多い。
そこで、本発明者らは天然ェステル系から合成ェステル
系にわたり強力に作用するェステル加水分解酵素生産能
を有する微生物を自然界より検索を行なったところ、ノ
カルディア属に属する菌株が菌体外に生産することを見
出し本発明を完成させたものである。
すなわち、ノカルデイア属に属し、ェステル結合加水分
解酵素生産館を有する微生物を培養し、培地中に該酵素
を産出せしめ、これを採取することを特徴とする微生物
によるェステル結合加水分解酵素の製造法に関するもの
である。
以下、本発明を具体的に説明する。
今回、新たに自然界より分離した菌株の菌学的性質は次
のとおりである。
菌学的性質 グラム染色 +運動性
−コロニーブショ
ン培地色 ピンクの入った白色クリーム光
沢 湿光沢形
なめらか、円形R一培地【31
なめらか、円形P−培地{4ー
〃べん毛
なし細胞壁中のアミノ酸〆ゾージアミノピメリン
酸 十LL−ジアミノピメリン酸細胞分裂
状態 フラグメンテーション好気性下生育
十カタラーゼ
+オキシターゼ菌体外DNアーゼ
+ウレアーゼ
十セルラーゼC一Fテスト
0 ゼラチン液化 硝化還元 ナイトレイト塔地 コハコ酸−ナイトレィト培地 +硝酸呼
吸抗酸性 リトマスミルク アルカリリゾチーム耐
性 +カゼイン分解デキスト
リン分解 n−ヘキサデカン資化性 十有機酸
資化性酢酸 十ク
エン酸 +ギ酸
+乳酸
+オキザロ酢酸
十コハク酸 十糖より酸の
生成 Dーアラビノース エリスリトール Dーフラクトース 十Dーガラスト
ース グルコース +イノシト
ー′レラクトース マニトール 十ラフイノー
スLーラムノース L−ソルボース シユークロース トレ/・ロース Dーキシロース 以上の菌学的性質からバージェ・マニアル(技r期Ma
nn雌1)第8版によりノカルディァェリスロポレス(
Nocardiaer〆mopolis)KR一S−1
と命名し徴工研菌寄第353ぴ号として寄託されている
次に、本菌株により生産される酵素の理化学的性質は次
のとおりである。
■ 作用 該物質のェステル結合部位に作用し、加水分解反応を行
わせしめ、該物質の酸を生成する。
■ 基質特異性各フタル酸ェステルをイオン強度0.0
5の由8.0のトリスー塩酸緩衝液に加えたものを2.
5容量に0.5%塩化カルシウムを含む同緩衝液0.5
容量を更に精製酵素液(トリス−塩酸緩衝液(トリス−
塩化緩衝液pH8.01=0.05)2容量をL字管に
とり、30℃にて振函させ酵素反応を行わせしめ、一定
時間後に酵素活性測定法に従って、ガスクロマトグラフ
ィ一によって消失基質量を、アルカリ適定(0.0則K
OH)により鼓生成量を測定し、酵素活性を測定した。
なお、各フタル酸ェステルの基質最終濃度は250■血
である。この結果、本酵素はn−アルキル型、枝分れ型
、グラィコール型、オキシ型、フェニル型、二重結合型
及びメタ型のすべてのフタル酸ェステルに効率良く作用
し、そのェステル結合を加水分解することが判明した。
更に詳しく記述するとnーアルキル型では、DMP(ジ
メチルフタレート)、DEP(ジエチルフタレート)、
DTP(ジーn−プロピルフタレート)、D脂P(ジー
n−ブチルフタレート)、DnAM円(ジーn−アミル
フタレート)、OHP(ジーベプチルフタレート)、D
nOP(ジーn−オクチルフタレート)、DNP(ジー
ノニルフタレート)、DDP(ジードデシルフタート)
及びDTDP(ジートリデシルフタレート)に、枝分れ
型ではイソアルキルタイプのDIPP(ジ−イソプロピ
ルフタレ−ト)、DIBP(ジーイソブチルフタレート
)、DIDP(ジ−イソデシルフタレート)に2−エチ
ルタイプではDEHP(ジー2−エチルヘキシルフタレ
ート:通称DOP)、DEHHP(ジー2−エチルヘキ
シルヘキサハイドロフタレート)に作用し、グラィコー
ル型ではMPEG(メチルフタリルエチルグリコレート
)、EPEG(エチルフタリルエチルグリコレート)、
BPBG(ブチルフタリルブチルグリコレート)に作用
する。また、オキシ型ではDMEP(ジー2−メソキシ
エチルフタレート)DBEP(ジー2ーブリキシエチル
フタレート)に作用し、フェニル型ではBBP(ジープ
チルベンジルフタレート、)、DPeP(ジーフエニル
フタレート)、DCHP(ジーシクロヘキシルフタレー
ト)に作用し、二重結合型ではDALP(ジーアリルフ
タレート)に、メタ型ではDM花(ジ−メチルィソフタ
レート)に作用し、上述のように現在入手可能なすべて
のフタル酸ェステルに本酵素は作用し、そのェステル結
合を加水分解することが判明した。
これらフタル酸ェステルのうちDEHP、DBP、Dn
OP、D田P、BPBGには非常に良く働きその活性は
高かった。次に、フタル酸ェステル類の代りに、基質を
未然由来の一般的なオリーブオイル及びトリブチリンに
代えて本酵素反応を行わせたところ、相対酵素活性値は
DEHPを100とするとオリーブオイルで約170、
トリブチリンで約260という値を示したように本酵素
は、フタル酸ェステル以外にもェステル結合を持つ一般
的な物質にも非常に良く作用することが分かった。
以上の結果を要約すると本酵素は、すべてのフタル酸ヱ
ステルのみではなくオリーブオイル等の一般的な天然油
脂にも良く作用し、ェステル結合を加水分解することが
判明した。
■ 至遜pH及び安定pH範囲 代表的な基質であるDEHP(ジ−2−エチルヘキシル
フタレート)を最終濃度250■風となるように0.1
%塩化カルシウムを含む各緩衝液(イオン強度0.05
)に加え、酸素液(脱イオン水中)と容量比で酵素液1
に対して3客を混合し、酵素反応を3000で行わせ、
酵素活性を測定し、至適pHを求めた。
なお、用いた緩衝液はpH5はコハク酸緩衝液、pH6
、6.07.0、7.6はリン酸緩衝液、pH8、8.
6、9、9.6はトリス−塩酸緩衝液、pHIOは炭酸
緩衝液である。この結果、最適(至通)作用pHは8.
6であった。また、本酵素はpH1Oにおいても50%
近くの活性を示した。次にpH安定曲こおいては至適p
Hで示した各緩衝液に精製酵素を加えた後、一昼夜4℃
にて静直後、常法に従ってpHを8.6に戻して酵素活
性を測定した。この結果、本酵素はpH6.5〜8にお
いて安定であったが、PH5以下になるとその活性は4
0%程度に低減し、またpH8.6では85%位の残存
活性を示すが、pHI0を超えると40%に低減した。
■ 作用温度の範囲至通及び安定pHであるpH8.0
、トリスー塩酸緩衝液にて常法に従って酵素活性を測定
した。
なお用いた温度は20qo、30oo、370、420
、50℃、60℃、70qoである。この結果、最適作
用温度は420であり、作用温度としては30qo〜4
が0であり、20℃および50ooにおいても本酵素は
80%近い活性を、60つ0においても70%近い活性
を示した。■ pH、温度などによる失活の条件 pHによる失活の条件については、■の安定pH範囲に
も記したようにpH5以下になるとその活性は一昼夜放
置後で40%程度に、またpHI0を超えると同様に4
0%に低下し失活する。
また、温度による失活は、至通及び安定pHを考え、p
H8.0トリス−塩酸緩衝液下で酵素を各温度(20℃
、30qo、36oo、420、50℃、6000及び
7000)にて30分処理後、作用温度30℃に直ちに
戻して常法に従い酵素活性を測定した。この結果、本酵
素は3600以下では完全に安定であるが、4がoを超
えると失活をはじめ、50qoを超えると急速な失活が
みられ、70q030分処理で本酵素は完全に失活する
。■ 阻害、活性化及び安定化 精製酵素液に各種阻害剤、活性化剤等を最終濃度が1×
10‐4Mこなるように添加した後、基質DEHP(ジ
ー2−エチルヘキシルフタレ−ト)を最終濃度250の
肌‘こなるように加え、常法通り酵素反応を行わせしめ
て阻害及び活性化効果を調べた。
その結果、本酵素はCaイオンにより活性されることが
判明した。しかしながらカドミウム、水銀、ヒ素により
阻害を受ける。次に、最終濃度1×10‐4Mのカルシ
ウムイオンを含むイオン強度0.0即日8.0のトリス
ー塩酸緩衝液にコール酸の代表的なものとしてタゥロコ
レートを最終濃度0.025%になるように添加する。
その後、基質DEHPを最終濃度500の肌こなるよう
に加え、さらに精製酵素を加えて酵素反応を行わせた。
その結果、酵素反応系にコ−ル酸(その代表的なものと
してはタウロコレート)を入れると酵素活性力価が増大
する。■ 精製方法 培養液に0.75飽和硫安塩折を行い、次いでDe幻a
nT500一P.E.○.(ポリエチレングライコール
6000系にて水性二層分配法を行い本酵素をDe丸r
an層に分配させる。
その後、DEAE−セフアデックスA−50(ファーマ
シア社製)に本酵素を吸着(イオン強度0.05pH6
.8、リン酸緩衝液)させた後、同緩衝液に0.8MN
aCIを添加し、グラジェント溶出をかけ本酵素活性画
分を集め、次いでセフアデックスG−100(ファーマ
シア製)を用いてゲル炉過を行い精製酵素を得た。■
分子量 セフフアデックスG−100を用いたゲル炉過法により
分子量を求めたところ約15000であった。
■ ディスク電気泳動法による易動度 ポリアクリルアミドゲル(pH9.4ゲル)を用いて、
ディスク電気泳動法を常法に従って行ったところ、図1
に示す如く本酵素はディスク電気泳動的に均一であり、
その易動度は であった。
■ 本酵素作用の特色 ェステル結合の片側にベンゼン核のようなものがついて
いるような合成ェステルと植物油脂等で代表される天然
ェステルでは構造的に違いがある。
そこで、本発明者らは、本発明のェステル加水分解酵素
と従来のヱステル加水分解酵素との比較検討を行った。
従来のものとしては微生物酵素として有名なりゾップス
・デレマー(Rhizopusdeimar)由来のリ
パーゼ(生化学工業製)及び動物由来酵素として豚すし
、臓リパーゼ(シグマ社製)を用いた。比較検討試験法
としては、まず、基質にオリーブオイルを用いて常法通
りリパーゼ活性を測定し、3種の酵素の単位の上当りの
IJパーゼ活性をそろえた。
このようにしてリパーゼ活性をそろえた3種の酵素液に
「合成ェステルの代表としてフタル酸ェステルのうち最
汎用のDEHP(ジー2−工チルヘキシルフタレート:
通称00P)を最終濃度5000脚になるように添加し
、3種の酵素のDEHPェステル加水分解度を測定した
。この結果、リパーゼ活性当りのDEHPェステル加水
分解度の割合は本酵素を1とすると、従釆の市販のェス
テル加水分解酵素であるリパーゼは、いずれも0.0部
付近であった。また、酵素反応生成物として、本酵素は
フタル酸を非常に高率で得たのに対して、従来市販酵素
では極端に低かった。以上の結果より、本酵素と従来の
一般的なェステル加水分解酵素(微生物由釆、動物由釆
)とは、ェステル結合の片側が芳香族、例えばフタル酸
ェステルのような基質に対する作用は大きく違っている
ことより、本酵素は従来型の酵素とは違う新規ェステル
加水分解酵素である。
本菌の培養は、通常の炭素源、窒素源を含有する培地で
あれば、液体倍養、固体培養のいずれの方法でも採用さ
れるが、本酵素をより効率的に生産せしめるためには、
各種の栄養源が有効であるが、特にェステル結合を持つ
化合物を添加することにより酵素の生産量を著しく増大
できる。このヱステル化合物は、その化学構造は問わな
く、合成ェステルの代表例として、フタル酸ェステルが
、天然ェステルの代表例としてオリーブオイル、トリブ
チリン等が挙げられる。また本物質の添加は主炭素源と
して用いてもよく、さらに補助炭素源として用いてもよ
い。ェステル化合物が添加されていないような培地では
大豆カスの添加は有効である。
その添加量は0.01%〜0.5%位いが適当である。
本酵素は菌体内外に産生されるが、培養終了後の本酵素
の回収は、培養液からの方が容易である。
詳細に記すと、まず培養液より培養菌体を遠心または炉
過等により分けた後、該培養液より0.75飽和硫安塩
析を行い酵素蛋白を回収する。この回収酵素蛋白を前記
■の精製方法に従って精製すると精製酵素標品を得るこ
とができる。本酵素はェステル結合を加水分解するェス
テル加水分解酵素であり、一般的なりパーゼ(ェステラ
ーゼ)の基質であるオリーブオイルやトリブチリンを通
常の反応条件下にて良く加水分解し、なおかつ、フタル
酸ェステルに代表されるような合成ェステルにも良く作
用する。このフタル酸ェステルのェステル加水分解にお
いて、フタル酸ェステルには2つのェステル結合が存在
するが、本酵素によるェステル加水分解が片方で止まる
のではなく、もう片方のェステル結合のよく作用をうけ
る。換言すれば、本酵素の基質をフタ酸ェステルにする
と、その酵素反応生成物としては、フタル酸モノェステ
ルに止まることなくすみやかにフタル酸が検出されてく
る。以上のことよりも、本酵素はジェステル加水分解型
酵素としての特徴を持つている。さらに、ェステル結合
の片側が芳香族、例えばフタル酸ェステルのような物質
に対して、一般的な従来のリパーゼはほとんど作用しな
いのに対して、本酵素の作用力は大きく、かつ、前述の
如く両ェステル結合をすみやかに加水分解することより
、本酵素は従釆型のりパーゼ(ヱステラーゼを含む)と
は異つた新規ェステル加水分解酵素と考えられる。
次に本酵素の一般的な作用形式を記すと、RCOOR′
→RCOOH+R′OH となり、基質がフタル酸ヱステルの場合にはとなる。
従って、本酵素の基質特異性は広範囲にわたっており、
nーアルキル型、フェニル型、二重結合型、メタ型等の
すべてのフタル酸ェステルに作用するにとどまらず、フ
タル酸ェステル以外にも、オ′リーブオィル、トリプチ
リンで代表されるように、ェステル結合を持つ一般的な
ェステル化合物であればなんでもよい。次に本酵素によ
ってェステル化合物を効率的にェステル加水分解させる
ためには、温度は2ぴ○〜50qoで、好ましくは25
〜45qoで、pH5〜1政庁ましくは6.5〜9に保
持することが望ましい。
なお、各定量法は次の方法により行った。o本酵素活性
の定量法: ガスクロマトグラフィ‐(FID)による基質消失量ま
たはKOH(0.0印)を用いたアルカリ適定による酸
生成量を指標とした。
なお、本酵素活性の1ユニットは1分間当りの1山mo
leの酸生成量に換算して求めた。また基質は代表的な
基質としてフタル酸ェステルのうちでも最汎用されてい
るDEHP(ジー2−エチルヘキシルフタレート)を用
い、濃度は通常最終濃度で2500皿とした。特に、記
載しない場合はイオン強度0.05、pH8.0のトリ
スー塩酸緩衝液(塩化カルシウム0.0001Mを含む
)を用い反応温度は3ぴ0にて行った。用いたガスクロ
マトグラフィ‐は島津製GC−私型であり検出方法はF
ID方式により、用いたカラムはSiliconeOV
−17(カラム温度220qo)である。以下、実施例
により本発明をより具体的に詳述する。実施例 1 ジ−2ーエチルヘキシルフタレート(DEHP)0.5
%、硫安0.1%、リン酸1ーカリ0.02%、リン酸
2ーカリ0.16%、硫酸マグネシウム0.02%、塩
化カルシウム0.01%、食塩0.01%、硫酸鉄0.
0001%、モリブデン酸ソーダ0.0005%、硫酸
マンガン0.0005%、タングステン酸ソーダ0.0
005%、パントテン酸カルシウム0.0004%、ィ
ノシトール0.0002%、ニコチン0.0004%、
P−アミノ安息香酸0.0002%、ピリドキシ塩酸塩
0.0004%、チアミン塩酸塩0.0004%、リボ
フラビン0.0004%、ピオチン0.000002%
、ビタミンB20.0000005%の組成からなるD
EHP液体培地3夕を5そジャーファーメーターに入れ
、これに同じDEHP寒天斜面培地(前記のDEHP塔
地に寒天1.5%を加えたもの)で3日間前培養(30
℃)したところのNocardiaeひ比ropoli
sKR‐S−1(FERM P‐3530)を10白金
耳移植してpHを7〜8に調整しながら30℃にて3日
間培養する。
3日間培養後、冷却遠心(18000多×30分)を行
い培養液と培養菌体を得る。
培養菌体を培養液と同量のイオン強度0.05pH7の
リン酸緩衝液(0.001%塩化カルシウムを含む)に
再懸濁させ、酵素活性測定法に従って、酵素活性を測定
し、菌体内・外の酵素の存在比を求めた。結果を表1に
示す。表1 この結果より、本酵素は菌体内は勿論のこと、菌体外に
も分泌されることが認められた。
以下、精製及び利用のしやすさより菌体外に分泌される
酵素にて本研究を進めた。
実施例 2 実施例1にしたものと同じDEHP完全合成液体培地に
大豆カス0.01%を添加した後、実施例1と同じ培養
条件で同じくNocardia ery比ropoli
sKR−S−1(FERMP−3530)を移植して実
施例1と同様に菌を増殖させ、3日間の培養液の酵素活
性を測定した。
結果を表2に示す。表2 この結果より大豆カスを添加することにより培養液中の
酵素の生産量が増大することが明らかにななった。
実施例 3 実施例1に従って得られた培養液より本酵素の回収例を
示す。
培養液100の‘よりまず冷却遠心機を用いて1800
0夕、3船ふ間遠○をおこない培養上燈液と培養菌体を
分け、培養菌体を除去する。
しかる後、得られた該培養上燈液85机上に硫安を少量
づつ添加溶解させ、硫安飽和度0.75飽和にする。こ
の後2時間静層させ、再び冷却遠心機にて10000夕
15分遠心を行い、酵素蛋白沈澱画分を集める。この沈
澱画分を少量のリン酸緩衝液(イオン強度0.05pH
7)に溶かし、同リン酸緩衝液にて一昼夜4℃にて透析
を行い硫安を除去する。こうして得られた透析内液(8
泌)に本酵素が存在し、回収できる。表3はこのように
して回収された本酵素と回収前の培養上燈液との酵素活
性、回収率、精製度を示す。表3実施例 4 積製酵素をイオン強度0.05pH8.0のトリス塩酸
緩衝液に溶解し、蟹白吸光度(0.D.280)0.1
の精製酵素液を調整した。
本精製酵素液2.0の‘に0.05%塩化カルシウムを
含んだ同トリス塩酸緩衝液0.5の【を加え、さらに同
トリス塩酸緩衝液にミセル状に分散させたDEHP(ジ
ー2−エチルヘキシルフタレート)500皿血液2.5
の【を加え、L字試験管内にて3000(1観時間)に
て本酵素反応を行わせしめた結果を表4に示す。表4 実施例 5 イオン強度0.05pH8.0のトリス−塩酸緩衝液2
.5泌に各基質を最終濃度250■血もこなるようにこ
れに、さりこ0.5の‘の同緩衝液(0.5%塩化カル
シウム)を加え、ついで同緩衝液に溶かした精製酵素液
2.0私を加えた後、30qoで酵素反応を行わせしめ
本酵素の基質特異性を測定した。
DEHP(ジー2ーエチルヘキシルフタレート)に対す
る活性を100として表示したのが表5である。
この結果、本酵素はすべてのフタル酸ェステルに作用し
、又、天然由来にオリーブオイル等で代表される一般的
なステル結合をもつ油脂に作用することが明らかになっ
た。表 5基質特異性

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ノカルデイア属に属し、エステル結合加水分解酵素
    生産能を有する微生物を培養し、培地中に該酵素を産生
    せしめ、これを採取することを特徴とする微生物による
    エステル結合加水分解酵素の製造法。
JP15438782A 1982-09-04 1982-09-04 術生物によるエステル結合加水分解酵素の製造法 Expired JPS6017510B2 (ja)

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