JPS6017217B2 - ポリオレフイン配合物の黄変を防止する方法 - Google Patents

ポリオレフイン配合物の黄変を防止する方法

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JPS6017217B2
JPS6017217B2 JP15422076A JP15422076A JPS6017217B2 JP S6017217 B2 JPS6017217 B2 JP S6017217B2 JP 15422076 A JP15422076 A JP 15422076A JP 15422076 A JP15422076 A JP 15422076A JP S6017217 B2 JPS6017217 B2 JP S6017217B2
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polyolefin
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英紀 酒井
力 五十嵐
元康 湯沢
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は6−ヒドロキシクロマン誘導体を配合したポリ
オレフィン配合物の黄変防止方法に関する。
エチレン、プロピレンなどのポリオレフイン重合体の成
形加工は通常20000以上、時には300qC近い高
温で行われる。
この際これらの重合体に熱、酸素等の化学的作用および
数断力等の機械的作用により分子量の低下が生じてその
機械的性質が低下したり着するので製品の価値が著しく
損われる場合が多い。このような成形時の品質の低下を
防止する為にビタミンEなどのトコフェロール類を安定
剤としてポリオレフインに配合すれば効果があることが
知られている。
また従来からポリオレフィンの安定剤として2,6ージ
ーteれ−プチルーpークレゾール(以下BHTと略称
する)が用いられているが、トコフェロール類と共にポ
リオレフインに配合されると黄変を起こし、ポリオレフ
ィンの商品価値を著しく低下させるためこれまでこのよ
うな処方はとられなかった。
本発明者らはBHTの混入によってトコフェロール配合
ポリオレフィンが黄変することを防止する方法について
検討した結果、ある種の化合物を配合すれば防止できる
ことを見出し本発明に到達した。
すなわち本発明はポリオレフィンに一般式(式中R1,
R2,R3は水素または低級アルキル基、R4は炭化水
素基)で示される6ーヒドロキシクロマン誘導体および
2,6ージ−ten−プチル−p−クレゾールを配合し
たポリオレフイン配合物にリン酸類、オキシ酸類および
テトラキス〔メチレンー3−(3,5−ジーteれーブ
チル−4ーヒドロキシフエニル)プロピオネート〕メタ
ンから選ばれた少なくとも1種以上の化合物を配合する
ことを特徴とするポリオレフイン配合物の黄変を防止す
る方法に関する。
本発明に用いられるポリオレフインはエチレン、プロピ
レン、1ーブテン、1−へキセン、4−メチル−1ーベ
ンテンなどの単独重合体あるいは2種類以上のモノマー
からなる共重合体である。
共重合体の場合には共重合成分として共役ジヱンや非共
役ジェンのような多不飽和化合物を含むものであっても
よい。ポリオレフインとしては、とくに遷移金属化合物
と有機金属化合物の組み合わせからなるいわゆるチーグ
ラー型触媒を用いて得られたものがとくに好適である。
これらは脱灰処理を施したものでも鶏脱灰品でもよい。
ポリオレフイン中に配合されている6−ヒドロキシクロ
マン誘導体の一般中、R1,R2,R3としては水素ま
たは炭素数1ないし4のアルキル基、とくにメチル基で
あることが多く、またR4としては、CH3−基、CH
30(0比)=CHC&CH2一基、CH3〔CH(C
比)CH2CH2CH2〕3 −基、Cは〔C(Cは)
=CHCH2C日2〕3 ‐基などの炭素数1ないし1
6の炭化水素基があり、なかでも炭素数16の炭化水素
基であることが多く、具体的にはQ,3,ッ,6の各種
トコフェロールやこれらの混合物、2−(4−メチルー
ベワタンー3−ェニル)一6ーヒドロキシクロマンの2
,5−ジメチル置換体、2,5,8ートリメチル置換体
、2,5,7,8−テトラメチル置換体、2,2,7ー
トリメチルー5一teれーブチルー6ーヒドロキシクロ
マン、2,2,5−トリメチルー7一にrtーブチルー
6ーヒドロキシクロマン、2,2,5−トリメチル−6
一teれーブチルー6−ヒドロキシクロマン、2,2−
ジメチル−5一にrtーブチル−6ーヒドロキシクロマ
ンなどであり、これらは合成品、天然品いずれであって
もよい。さらにトコール類も例示することができる。6
ーヒドロキシクロマン誘導体は通常ポリオレフィン10
低重量部に対し0.005ないし0.5重量部、好まし
くは0.01ないし0.2重量部配合されている。
上記ポリオレフィン配合物の2,6ージーにrt−ブチ
ル−p−クレゾール混入による黄変はリン酸類、オキシ
酸類およびテトラキス〔メチレンー3−(3,5ージー
にrtープチル−4ーヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート〕メタン(以下イルガノックスと略称する)から選
ばれた少なくとも1種以上の化合物を配合して防止する
ことができる。
リン酸類にはオルトリン酸、メタリン酸、ピロリン酸〜
過リン酸、ポリリン酸たとえばトリリン酸、テトラリン
等、およびポリメタリン酸たとえばトリメタリン酸、テ
トラメタリン酸などの5価のリンのオキソ酸頚がある。
リン酸類はポリオレフィン10の雲量部に対して0.0
05重量部ないし0.1重量部、好ましくは0.01重
量部ないし0.05重量部配合すれば黄変を防止するこ
とができる。0.005重量部以下では、効果はみられ
ず、0.1重量部を越えても効果に差はなく、かえつて
押出機の腐食が激しくなり実用に通さない。
オキシ酸類には、グリコール酸、さらに高級のQ−オキ
シ脂肪酸、オキシピルバ酸等のモノオキシ飽和カルボン
酸、リンゴ酸、メチルリンゴ酸等のモノオキシ飽和ジカ
ルボン酸、クエン酸、インクェン酸等のモノオキシトリ
カルボン酸、酒石酸等のジオキジカルボン酸がある。
オキシ酸類の配合量はポリオレフィン10の重量部に対
して0.005重量部ないし0.a重量部、好ましくは
0.01重量部ないし0.1重量部である。
0.005重量部以下では効果はみられず、0.2重量
部を越えて配合しても効果の差はなく、かえってポリオ
レフイン配合物の物性が低下するため好ましくない。
またテトラキス〔メチレンー3−(3,5ージ−にrt
−ブチル−4−ヒドロキシフエニル)プロピオネート〕
メタン(以下ィルガノツクスと略称する)ポリオレフイ
ン10の重量部に対して0.005重量部ないし1重量
部、好ましくは0.01重量部ないし0.5重量部配合
される。
0.005重量部以下では効果はみられず、1重量部を
越えて配合しても効果の差はみられない。
本発明においては、これらの黄変防止効果のある化合物
を単独に配合してもよいが、とくにリン酸類およびオキ
シ酸から選ばれた1種以上の化合物とィルガノックスを
併用すればその効果が著しい。
また本発明においては他の安定剤、発錆防止剤、紫外線
吸収剤、防かび剤、難燃剤、可塑剤、滑剤、充填剤、着
色剤を併用しても、その効果に影響はない。
チーグラ−型触媒で重合して得たポリオレフィンにおい
て、脱灰処理を施さずに用いる場合には、前記安定剤に
加え、エーテル結合、ェステル結合あるいはアミノ結合
を有するアルコールあるいは多価アルコールを併用する
とさらに効果は顕著となる。
このような化合物としてはたとえば、グリセリン、ソル
ビタンベンタエリスリトールなどの多価アルコール、こ
れら多価アルコールと炭素数8ないし22の脂肪酸の部
分ェステル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、クエン酸のモノあるいはジステアリン酸ヱ
ステル、プロピレングリコール、ショ糖、ポリグリセリ
ン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリオキシエチレングリセリン、ポリオキシェチレ
ンソルビタンなどの多価アルコールの炭素数8ないし2
2の脂護酸部分ェステル、ポリエチレングリコールと炭
素数12なし、し22の脂肪族アルコールあるいは炭素
数4ないし22のアルキル基を有するフェノールとのモ
ノェ−テル、炭素数8なし、し滋の脂肪族ァミンまたは
脂肪族ァミンのN,Nーピス(2ーヒドロキシェチル)
置換体などを例示することができる。これらポリオレフ
ィンに対して0.01ないし5重量%、とくに好適には
0.05ないし0.1重量%配合するのがよい。ポリオ
レフインへのリン酸類、オキシ酸類およびィソガノツク
スの配合方法は、均一な組成物を作るのに通したあらゆ
る方法をとることができ、6−ヒドロキシクロマン誘導
体やBHT等の安定剤と同時に配合することが好ましい
、配合方法の例として、低沸点溶剤に当該安定剤と化合
物を溶解して粉末状オレフィン重合体と混合した後、溶
剤を揮発・除去するかまたは熱ロールでポリオレフィン
をその融点以上に熟しておき当該安定剤と化合物を混合
するか、あるいはバンバリーミキサーやペンシェルミキ
サーなどを利用してポリオレフィンと混合する方法など
が適用される。これらの配合は窒素シール中で行うのが
好ましい。本発明によれば6ーヒドロキシクロマン誘導
体およびBHTを配合したポリオレフィン配合物の黄変
を防止することができる。以下、実施例を示す。参考例
1,2および比較例 1〜3 ポリプロピレン(三井石油化学ポリプ。
■B20■MIO.4)10の重量部に発鏡防止剤とし
て、ステアリン酸カルシウム0.1重量部およびビタミ
ンE(理研ビタミン油製)を第1表に示す割合で配合し
、造粒機を用いて、樹脂温度240oo、空気雰囲気で
べレツト化した。
このべレツトから厚さ2側のプレスシートを予熱200
こ010分間、冷却20q03分間で作製した。このプ
レスシート2枚を重ね合わせ、光線反射率Rを測定し、
経時黄色度変化量(△YI)を求めた。
ただし光線反射率Rは自記分光光度計(DOUBLE‐
4皿C、■島津製作所製)を用い、各値は次式で定義し
た。△Y1(%)=YI′一YI ただしY1(%)=波7oo−R455−R427.5
(式中R側は波長70仇hrにおける反射率、以下同様
)であり、YI′は80o01o0%RHで10日間放
置した後の値である。
得られた値をBHTを配合した場合と併せて第1表に示
す。
ビタミンEを配合したポリオレフィンは△YIが負にな
ることから明らかなように黄変していない。
(参考例1および2)しかしBHTを配合すると△YI
が急激に大きくなり、プレスシートは全く黄変していた
。(比較例1ないし3)実施例 1〜15 黄変防止剤を第2表に示す割合で追加配合する以外は比
較例と同様に行った結果を第2表に示す。
ただしビタミンE配合量は0.03重量部である。黄変
防止剤として酒石酸を用いればBHTが存在していても
、△YIの値は小さく、黄変を防止することができる。
実施例 16〜21 蓑変防止剤を併用追加配合する以外は比較例と同機に行
った結果を第3表に示す。
ただしビタミンE配合量は0.0箱重量部である。リン
酸類、オキシ酸類またはィルガノックスをそれぞれ単独
で配合する場合より、黄変を防止る効果が著しいことは
明らかである。
第1表 第2表 第3表

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリオレフインに一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中R^1,R^2,R^3は水素または低級アルキ
    ル基、R^4は炭化水素基)で示される6−ヒドロキシ
    クロマン誘導体および2,6−ジ−tert−ブチル−
    p−クレゾールを配合したホリオレフイン配合物に、リ
    ン酸類、オキシ酸類およびテトラキス〔メチレン−3−
    (3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフエ
    ニル)プロピオネート〕メタンから選ばれた少なくとも
    1種以上の化合物を配合することを特徴とするポリオレ
    フイン配合物の黄変を防止する方法。 2 6−ヒドロキシクロマン誘導体および2,6−ジ−
    tert−ブチル−p−クレゾールを配合したポリオレ
    フイン配合物に、リン酸類およびオキシ酸類から選ばれ
    た少なくとも1種以上の化合物およびテトラキス〔メチ
    レン−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
    ロキシフエニル)プロピオネート〕メタンを配合するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の黄変を防止
    する方法。
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WO1999054394A1 (fr) * 1998-04-17 1999-10-28 Yoshitomi Fine Chemicals, Ltd. Stabilisant et composition de materiau polymere organique
US6465548B1 (en) 1997-10-02 2002-10-15 Yoshitomi Fine Chemicals, Ltd. Stabilizer for organic polymer material and organic polymer material composition
EP1024165B1 (en) * 1997-10-02 2003-07-09 API Corporation Stabilizer composition for organic polymeric materials containing 6-hydroxychroman compounds and organic polymeric material compositions

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