JPS6015464B2 - 多層積層構造物 - Google Patents

多層積層構造物

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JPS6015464B2
JPS6015464B2 JP4187576A JP4187576A JPS6015464B2 JP S6015464 B2 JPS6015464 B2 JP S6015464B2 JP 4187576 A JP4187576 A JP 4187576A JP 4187576 A JP4187576 A JP 4187576A JP S6015464 B2 JPS6015464 B2 JP S6015464B2
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JP
Japan
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polyolefin
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polycarbonate
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modified
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JP4187576A
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正治 三登
禎一 塩見
宏二 新美
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリオレフィン層およびポリカーボネート層を
有する各層間の接着性の改良された積層構造物に関する
ポリカーボネート製の中空成形ボトルは透明性がよく、
機械的特性も優れているが透湿性が十分ではなくポリエ
チレンテレフタレートやナイロン等を配合して、改良す
る方法が知られている。
またポリカーボネート層とエチレンビニルアルコール共
重合体層を有する多層包装材が持開昭4g王第1297
75号公報で開示されている。本発明者らはポリオレフ
ィンが耐透湿性が良いことから、ボリオレフィン層とボ
リカーポネート層を有する積層構造物を検討した結果、
ポリオレフィン層とポリカーボネート層の間の薮着剤が
良好で、保香性があり耐透湿性が改良されており、耐油
性、剛性が優れた積層構造物が得られることを見出し本
発明に到達したものである。すなわち本発明はポリオレ
フィン層およびポリカーボネート層を有する2層以上の
積層構造物であって、ポリオレフィン層の組成がその一
部または全部が無水マレイン酸を10‐4ないし15重
量%グラフト変性した変性ポリオレフィンであり、ポリ
カーボネート層の組成がポリカーボネート樹脂または前
記変性ポリオレフィンを1ないし3の重量%配合したポ
リカーボネート樹脂である積層構造物である。
本発明で用いられるポリオレフィンには、エチレン、プ
ロピレン、1−プテン、1ーベンテン、3ーメチルー1
−ブテン、1−へキセン、3ーメチル−1ーブテン、4
ーメチル−1ーベンテン等のオレフィン系単量体の単独
重合体および2種以上のオレフィン系単量体の共重合体
がある。
なかでもポリエチレン、ポリプロピレンが特に好ましく
用いられる。本発明で用いられるポリエチレンには密度
0.90なL、し0.93夕/地、メルトインデツクス
(190o○)0.1なし・し50の低密度ポリエチレ
ン、密度0.94なし・し0.鱗夕/地、メルトインデ
ツクス(190qo)0.1なし50の高密度ポリエチ
レンがある。
これらのポリエチレンには、それらの一部がプロピレン
、1ーブテン、1ーベンテン、4ーメチルー1−ペンテ
ン等の他のQ−オレフィンで置き換えられた共重合体が
ある。またポリプロピレンには密度0.89なし・し0
.91夕/地、メルトィンデツクス(23000)0.
1なし、し50のポリプロピレン単独重合体または、プ
ロピレンと10モル%以下、好ましくは7モル%以下の
他のQ−オレフィンとの共重合体が用いられる。本発明
で用いられるポリカーボネートには、ジヒドロキシ化合
物とホスゲンまたはジフェニルカーポネートとを公知の
方法で反応させて得られる種々のポリカーボネートおよ
びコポリカーボネートがある。
ジヒドロキシ化合物にはハイドロキノン、レゾルシノー
ル、4・4′ージヒドロキシージフエニルーメタン、4
・4′−ジヒドロキシージフエニルーエタン、4・4′
ージヒドロキシージフエニルーnーブタン、4・4′ー
ジヒドロキシージフエニル−へブタン、4・4′ージヒ
ドロキシージフエニルーフエニル−メタン、4・4′ー
ジヒドロキシージフエニルー2・2ープロパン(ビスフ
エノールA)、4・4′ージヒドロキシ−3・3−ジメ
チル−ジフエニルー2・2−プロパン、4・4′−ジヒ
ドロキシー3・3′一ジフエニルージフエニルー2・2
ープロパン、4・4′ージヒドロキシ−ジクロロージフ
エニル一2・2−プロパン、4・4−ジヒドロキシージ
フエニルー1・1−シクロベンタン、4・4′ージヒド
ロキシージフエニル−1・1ーシクロヘキサン、4・4
′ージヒドロキシージフエニルーメチルーフエニルーメ
タン、4・4ージヒドロキシージフエニル−エチルーフ
エニルーメタン、4・4′ージヒドロキシージフエニル
ー2・2・2−トリク。−1・1−エタン、2・2ージ
ヒド。キシジフエニル、2・6ージヒドロキシナフタレ
ン、4・4′−ジヒドロキシジフエニルエーテル、4・
4′ージヒドロキシー3・3′ージクロロジフエニルエ
ーテルおよび4・4′−ジヒドロキシ−2・5−ジエト
キシフエニルエ−テルあどがある。特に4・4′ージヒ
ドロキシージフェニル−2・2−プロパン(ビスフエノ
ールA)を用いたポリカーボネートの場合は、機械的性
能も良く、透明性が良いばかりか変性ポリオレフィンを
配合しても、分散が良く、ポリオレフイン層との接着性
も良好である。これらのポリカーポネートは必要に応じ
てのジヒドロキシ成分の一部を他のジヒドロキシ化合物
で置き換えたものでもよい。またポリテトラメチレンテ
レフタレートなどのポリエステルやナイ。ン等が配合さ
れていてもよい。ポリオレフィン層には、ポIJオレフ
ィンの一部もしくは全部を無水マレィン酸を10‐4な
いし15重量%でグラフト変性された変性ボリオレフィ
ンが用いられる。無水マレィン酸をポリオレフィンにグ
ラフトするには公知の種々の方法を採用することができ
る。.例えばポリエチレンおよびグラフトする無水マレ
ィン酸を溶媒の存在下または不存在下でラジカル開始剤
を添加してまたは添加せずに高温で加熱することにより
行われる。反応に際してスチレンのような他のピニルモ
ノマーを共存させてもよい。ポリオレフインへの無水マ
レイン酸のグラフトされる量(以下グラフト率とよぶ)
は組成物全体のグラフト率が10‐4ないし15重量%
、とくに0.005ないし3重量%の範囲が好ましい。
工業的製造上からは予めグラフト率0.1ないし5重量
%の変性ポリオレフイン製造しておき、次に未変性ポリ
オレフィンにこの変性ポリオレフィンを混合することが
組成物中のグラフトされた無水マレィン酸の割合を適当
に調整できるため好ましい方法であるが、最初からポリ
オレフィンに所定量のグラフトする無水マレィン酸を配
合してもさしつかえなく、変性ポリオレフィン単味を用
いてよいことは勿論である。変性ポリオレフィンを未変
性ポリオレフィンに配合する場合、未変性ポリオレフィ
ンがポリエチレンであれば変性ポリエチレンを配合し、
未変性ポリプロピレンであれば変性ポリプロピレンを配
合すれば、相溶性も良く、ポリカーボネート層との接着
性の向上効果も大きい。
いずれにしても、ポリオレフィン層の変性ポリオレフィ
ンのグラフト率が10‐4重量%未満ではポリカーポネ
ート層への接着効果が劣り、実用に耐えない。
またポリカーボネート層に上記変性ポリオレフインに1
ないし3噂雲量%配合したポリカーボネート樹脂を用い
ることによって、層間の接着力をより増大することもで
きる。
この場合、配合する変性ポリオレフィンのグラフト率は
高いものが好し〈、グラフト率3重量%の変性ポリオレ
フインであればポリカーボネート樹脂に1ないし3の重
量%配合するのが好ましい。1重量%未満では配合の効
果がみられず、3の重量%を越えるとポリカーボネート
樹脂の強度物性、透明性を損なう結果になってしまう。
上記のポリオレフィン、ポリカーボネートおよび変性ポ
リオレフィンには必要に応じて通常使用される程度の耐
候安定剤、防雲材、酸化防止剤、帯電防止剤、紫外線吸
収剤、難燃剤、殺菌剤、加工教剤、階剤、可塑剤、充填
剤、顔料、染料等を含んでいてよい。
またこれらの成分には、積層構造物の耐衝撃性を向上さ
せるために少量のエチレン−Q−オレフィン共重合体ゴ
ムを添加してもよい。変性ポリオレフィンをポリオレフ
ィンまたはポリカーボネートに配合して均一に混合する
方法としては公知の種々の方法をとりうる。
例えば両成分をリボンブレンダー、ヘンシェルミキサー
等で混合後、押出機、バンバリーミキサー、二本ロール
等で溶融混合する方法、あるいは両成分を溶媒に溶解さ
せ、よく蝿拝した後、貧溶媒を添加して析出させる等の
方法をとりうる。本発明の積層構造物は、ポリオレフィ
ン/ポリカーボネートの2層であってもよく、さらにポ
リカーボネート層を中層とし、ポリオレフィン層でポリ
カーボネート層を挟んだサンドウィッチ構造のもの、ま
たこのポリオレフイン層とポリカーボネート層の逆転し
たもの、さらにはナイロン層、ポリエチレン層等の穣層
した4層以上であるものも可能である。
本発明の積層構造物は積層シート、積層パイプ、積層チ
ューブ、積層ボトル等に使用することができる。
本発明の積層シートを成形する方法としては、予めそれ
ぞれのフィルム、シートを製造しておき、両者を熱圧着
する方法、またはそれぞれを別個の押出機で溶融し、同
一のダイスより共押出する等の方法が採用される。
積層ボトルは通常の複合びん成形用ダィで共押出しブロ
ー成形することができる。
本発明の積層構造物は、シート、積層ボトルその他いず
れの場合であっても各層間の接着性が良好であり、保香
性があり耐透湿性も改良されているため食品包装、薬品
、香料等の容器に適している。
次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが
、本発明はその要旨を越えない限りこれら実施例に制約
されるものではない。
実施例 1 メルトィンデックス(190o○)1の低密度ポリエチ
レン95重量部に無水マレィン酸を2.5重量%グラフ
トした変性ポリエチレンを5重量部配合し、混合後押出
機で230ooで造粒した。
このべレツトを1台の押出機で溶融し、樹脂温度260
ooで後合びん成形用ダイに供聯合した。一方、別の押
出機で、ポリカーボネートを溶融し、樹脂温度280℃
で前記ダィに供給し、内側がポリオレフィン層、外側が
ポリカーボネート層の180cc複合筒びんを成形した
。得られた複合びんは、両層間の接着性も良好で透明性
も良い美しいものであった。この複合びんの両層間の剥
離強度は200夕/肌であつた。実施例 2 メルトィンデックス(190oo)0.5の高密度ポリ
エチレン95重量部に無水マレィン酸で2.5重量%グ
ラフトした変性ポリオレフィン5重量部配合し、混合後
押出機で230qoで造粒した。
このべレットを用いてポリオレフィン内側樹脂温度26
0℃、ポリカーボネート外層樹脂温度280℃で実施例
1と同様に成形した複合ボトルは、実施例1と同様に両
層の接着性が良好で透明性の良いものであった。この複
合ボトルの両層間の剥離強度は150夕/仇であった。
比較例 1 実施例1で用いた無水マレィン酸をグラフトした変性ポ
リエチレンの代わゆこ、エチレン一驚水マレイン酸共重
合体(無水マレィン酸単位含量3.5重量%)を用いる
以外は実施例1と同機の方法により複合びんを成形した
得られた複合びんのポリカーボネート層との層間剥離強
度は90夕/伽であり、これから接着性の付与効果は無
水マレィン酸のグラフト変性物が優れることがわかる。
比較例 2及び3実施例1で用いた無水マレィン酸をグ
ラフト変性した変性ポリエチレンの代わり1こ、アクリ
ル酸をグラフトした変性ポリエチレン(アクリル酸単位
含量1.5重量%)またはエチレン−アクリル酸ーブチ
ルアクリレート共重合体のアイオノマー(Na塩、中和
度35%)を用いる以外は実施例1と同様の方法により
後合びんを成形した。
得られた穣合びんのポリカーボネート層との層間剥離強
度は各々80夕/肌及び25夕/仇と実施例1の後合び
んに比べて低かった。比較例 4 実施例1で用いた無水マレイン酸グラフトポリェチレン
の代りにエチレンーマレイン酸−マレイン酸ナトリウム
三元共重合体を用いる以外は、実施例1と同様の方法よ
り複合びんを成形した。
尚、上記三元共重合体は、比較例1で用いたエチレン−
無水マレイン酸共重合体をp−キシレン中で苛性ソーダ
水溶液と100午○で混合することにより調製し、全力
ルポン酸単位に対するナトリウムイオンによる中和度は
8%であった。,得られた複合ぴんのポリカーボネート
層との層間剥離強度は75夕/抑であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリオレフイン層およびポリカーボネート層を有す
    る2層以上の積層構造物であつて、ポリオレフイン層の
    組成がその一部または全部が無水マレイン酸を10^−
    ^4ないし15重量%グラフト変性した変性ポリオレフ
    インであり、ポリカーボネート層の組成がポリカーボネ
    ート樹脂または前記変性ポリオレフインを1ないし30
    重量%配合したポリカーボネート樹脂である積層構造物
JP4187576A 1976-04-15 1976-04-15 多層積層構造物 Expired JPS6015464B2 (ja)

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JPS52125588A JPS52125588A (en) 1977-10-21
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JPS52125588A (en) 1977-10-21

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