JP2518679B2 - 多層構造体およびその組成物 - Google Patents

多層構造体およびその組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はポリカーボネート系樹脂層と変性エチレン共
重合体を主体とするポリオレフィン重合体からなる接着
層の少なくとも2層から構成され、機械的強度、層間剥
離強度、剛性、耐気体透過性に優れ、主に食品包装用フ
ィルム、シート、容器等の包装用資材等として適用され
る多層構造体またはそれに用いられる樹脂組成物に関す
る。
[従来の技術] ポリカーボネート樹脂は、機械的強度、剛性、耐気体
透過性等に優れるが、耐透湿性、ヒートシール性に劣る
点の欠点を有する。
これに対して、ヒートシール性、耐透湿性に優れた特
性を有するポリオレフィン樹脂等の熱可塑性樹脂を積層
することはガスバリヤー性、機械的強度、剛性、ヒート
シール性、耐透湿性等に優れた包装材となることが期待
される。
しかしながらポリカーボネート樹脂とポリオレフィン
樹脂等の熱可塑性樹脂とは接着性がなく、それを克服す
るために従来から種々の方法が提案されているが、いま
だ充分な方法は見いだされていない。
例えば特開昭63−99943号公報では特定の変性ポリカ
ーボネート樹脂層および特定の変性ポリオレフィン系樹
脂層とからなる多層構造体が開示されているが層間剥離
強度(接着強度)が充分でない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明はポリカーボネート樹脂層と接着層、または接
着層を介して他の熱可塑性樹脂層との間が強固に接着さ
れ、ガスバリヤー性、機械的強度、剛性、ヒートシール
性、耐透湿性に優れる多層構造体を提供することを目的
とするものである。
そして、他の目的は、該ポリカーボネート樹脂と少な
くとも接着層に使用した変性エチレ共重合体を主体とし
たオレフィン重合体を配合してなる樹脂組成物を提供す
るものである。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る第1発明は、 ポリカーボネート系樹脂層と接着層の少なくとも2層
からなる多層構造体において、該接着層が、 (1)エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体
100重量部、 (2)エチレン性不飽和脂肪酸またはその誘導体0.05〜
10重量部、 からなり、上記(1),(2)を有機過酸化物の存在下
で変性した変性エチレン共重合体を主体としたオレフィ
ン重合体であることを特徴とする多層構造体である。
また、本発明に係る第2発明は、 ポリカーボネート系樹脂層と接着層の少なくとも2層
からなる多層構造体において、該接着層が、 (1)エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体
またはエチレン−ビニルエステル共重合体100重量部、 (2)エチレン性不飽和脂肪酸またはその誘導体0.05〜
10重量部、 (3)周期律表第I aもしくはII a族金属の水酸化物、
炭酸塩、酸化物の少なくとも1種の金属化合物40重量部
以下、 からなり、上記少なくとも(1),(2)を有機過酸化
物の存在下で変性した変性エチレン共重合体を主体とし
たオレフィン重合体であることを特徴とする多層構造体
である。
さらに、本発明に係る第3発明は、 上記第1発明または第2発明に使用のポリカーボネー
ト系樹脂と変性エチレン共重合体を主体としたオレフィ
ン重合体とを含む樹脂組成物にある。
そして、本発明に係る第4発明は、 上記の第3発明の樹脂組成物層を少なくとも含む多層
構造体であって、該樹脂組成物中、ポリカーボネート系
樹脂を50重量%以上含む樹脂組成物を多層構造体の基材
層として使用し、ポリカーボネート系樹脂を50重量%未
満含む樹脂組成物を接着層として使用した積層体であ
る。
本発明で使用するポリカーボネート樹脂は、 [式中、Xは −O−、−S−、−SO−または−SO2−で示される2価
の基を示し、芳香族はアルキル基またはハロゲン原子を
有していてもよい] で表される繰り返し単位を有する樹脂であり、 [式中、Xは上記一般式(I)におけるのと同じ、芳香
族はアルキル基またはハロゲン原子を有していてもよ
い] で表されるジヒドロキシジアリール化合物の高分子炭酸
エステルである。
上記一般式(II)で表されるジヒドロキシジアリール
化合物の具体例としては、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エ
タン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、1,
1−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェニル)
プロパン等のビス(ヒドロキシアリール)アルカン類; 1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキ
サンのようなビス(ヒドロキシアリール)シクロアルカ
ン類; 4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4′−ジ
ヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフェニルエーテルのよ
うなジヒドロキシジアリールエーテル類; 4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4′−
ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフェニルスルフィド
のようなジヒドロキシジアリールスルフィド類; 4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,4′
−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフェニルスルホキ
シドのようなジヒドロキシジアリールスルホキシド類; 4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4′−ジ
ヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフェニルスルホンのよ
うなジヒドロキシジアリールスルホン類; が挙げられる。
これらのポリカーボネート樹脂の中では、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(いわゆる、ビス
フェノールA)から製造されたポリカーボネート樹脂が
好適である。
ポリカーボネート樹脂の製法としては、例えば、ビス
フェノールAとホスゲンを反応させるホスゲン法、ビス
フェノールAとジフェニルカーボネート等の炭酸エステ
ルを反応させるエステル交換法等を挙げることができ
る。
ポリカーボネート樹脂は、これら2価のフェノールで
ホモポリマーまたは2種以上のコポリマーあるいはこれ
らのブレンド物であってもよい。またポリカーボネート
樹脂はその一部分が分岐されていてもよい。
なお、少量であれば、1,4−シクロヘキサンジオール
等の脂環ジオール、1,6−ヘキサンジオール等の脂肪族
ジオール、p−キシレングリコール等の芳香族基含有脂
肪族ジオール等を2価のフェノールと併用して使用して
もよい。
本発明における接着層の主体である変性エチレン共重
合体は、 (1)エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体
100重量部、 (2)エチレン性不飽和脂肪酸またはその誘導体0.05〜
10重量部、 からなり、上記(1),(2)を有機過酸化物の存在下
で変性した変性エチレン共重合体、もしくは (1)エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体
またはエチレン−ビニルエステル共重合体100重量部、 (2)エチレン性不飽和脂肪酸またはその誘導体0.05〜
10重量部、 (3)周期律表第I aもしくはII a族金属の水酸化物、
炭酸塩、酸化物の少なくとも1種の金属化合物40重量部
以下、 からなり、上記少なくとも(1),(2)を有機過酸化
物の存在下で変性した変性エチレン共重合体である。
上記(1)エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共
重合体またはエチレン−ビニルエステル共重合体とはエ
チレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタク
リル酸クリシジル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−プロピオン酸ビニル共重合体等が挙げ
られる。これらの中でも特にエチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体が好まし
い。
エチレン−アクリル酸エチル共重合体(以下、EEAと
称する)は、アクリル酸エチル含量が0.1〜40重量%、M
FRが0.05〜50g/10min.のものが用いられる。
上記エチレン−酢酸ビニル共重合体(以下、EVAと称
する)は、酢酸ビニル含量0.5〜40重量%、メルトフロ
ーレート(MFR)は、0.01〜50g/10min.のものが使用さ
れる。
本発明における(2)エチレン性不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体とは、アクリル酸、メタクリル酸、マレ
イン酸、イタコン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸
等であり、好ましくは無水マレイン酸が用いられる。
該配合量は、EEA100重量部に対して0.05〜10重量部、
好ましくは0.1〜5重量部、更には好ましくは0.15〜4
重量部程度である。
該配合量が0.05重量部未満では、接着性効果が低く、
10重量部を超えるとゲルや着色の原因となるので好まし
くない。
本発明における(3)周期律表第I aもしくはII a族
金属の水酸化物、炭酸塩、酸化物の少なくとも1種の金
属化合物とは、カリウム、ナトリウム、リチウム、カル
シウム、マグネシウム等の水酸化物、炭酸塩、酸化物の
金属化合物である。
上記金属化合物の添加量は、EVAまたはEEA100重量部
に対して40重量部以下であり、金属化合物の添加量が40
重量部を超えると気泡が発生したり、変性エチレン共重
合体の物性が変化する恐れが生じ、実用上支障を生じ
る。
本発明における接着層の製造方法の一例を示すと、例
えばEVAまたはEEAとエチレン性不飽和カルボン酸または
その誘導体および前記金属化合物とを、ジクミルパーオ
キサイド、ジターシャリブチルパーオキサイド、ターシ
ャリブチルパーベンゾエート、2,5−ジ(t−ブチルパ
ーオキシ)ヘキシン−3等の有機過酸化物の共存下で、
両者間に化学的接合が生じるように加熱反応させる。該
反応は無溶媒下または溶媒の存在下で行うことができる
が後工程の作業性等の点で無溶媒下で行うことが望まし
い。
特に押出機等を使用して加熱付加させ、次いでペレッ
トに加工する方法が好ましい。
また他の方法としては、予め(1),(2)を反応さ
せた後、次いで(3)を反応させてもよい。
更に必要により、これに未変性オレフィン重合体、エ
チレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−プロピレ
ン−ジエン系重合体ゴム等のゴム類等をブレンドして使
用してもよい。
上記ブレンドにあたっては、ドライブレンドでも溶融
ブレンドでも差し支えない。
本発明の多層構造体は少なくともポリカーボネート系
樹脂層と変性エチレン共重合体を主体としたオレフィン
重合体からなる接着層とからなる多層構造を基本とする
もので、他の基材を積層してなる多層構造体をも包含す
るものである。
上記他の基材としては、熱可塑性合成樹脂、金属、
布、紙、木等が挙げられるが、中でも溶融成型ができる
等の理由で熱可塑性合成樹脂が好ましい。
これらの具体例としては、例えば、 ポリカーボネート系樹脂(以下、PCと略す)層/変性
エチレン−アクリル酸エチル共重合体樹脂(以下、MEEA
と略す)層/高密度ポリエチレン(以下、HDPEと略す)
層、HDPE/MEEA/PC/MEEA/HDPE等の種々の形態の多層構造
が挙げられる。
また上記多層構造を形成する他の熱可塑性合成樹脂と
しては、高、中、低密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテン−1、ポリ 4−メチル−ペンテン−1
等の単独重合体、エチレン、プロピレン、ブテン−1、
4−メチル−ペンテン−1、ヘキセン−1等のα−オレ
フィンの相互共重合体、エチレン−ビニルエステル共重
合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、ポリビニールアルコール系樹脂、ポ
リ塩化ビニリデン系樹脂等が挙げられる。
該多層構造体の成形方法としては、多層ダイスを使用
した多層インフレーション法、多層Tダイ法、多層ブロ
ー成形法、多層射出成形法等が挙げられるが特に限定さ
れるものではない。
本発明に係る第3発明は、上記で使用のポリカーボネ
ート樹脂および変性エチレン共重合体を主体としたオレ
フィン重合体を少なくとも含む樹脂組成物を提供するも
のである。
この組成物は、上記積層構造体を製造したときの不良
品あるいはバリ等で発生した時に生じるものであり、リ
サイクルして使用することができ、安価なポリカーボネ
ート系樹脂層もしくは接着層として利用され得る。
また該組成物の組成割合は特に限定するものではない
が、ポリカーボネート系樹脂を50重量%以上含む場合に
おいては基材層として使用し、ポリカーボネート系樹脂
が50重量%未満の場合においては、接着層として使用す
ることが好ましい。特に層間剥離強度、機械的強度等の
諸物性を勘案して、必要により新規のポリカーボネート
樹脂もしくは変性エチレン共重合体を主体としたオレフ
ィン重合体をメークアップして調製してもよい。
更に本発明では、上記の樹脂組成物中、ポリカーボネ
ート系樹脂が50重量%以上含む樹脂組成物を多層構造体
の基材層として使用し、ポリカーボネート系樹脂が50重
量%未満の樹脂組成物を接着層として使用した多層構造
体を包含するものである。
本願発明の多層構造体は、フィルム、シート、チュー
ブ、中空容器、射出成形品等に成形されて、食品、薬品
等の包装分野、農園芸・土木・建築用分野等に利用され
る。
[発明の効果] 本発明に係る第1〜2発明の多層構造体は、上述のよ
うに通常の使用時における層間剥離強度のみならず、ボ
イル時の接着強度、機械的強度、剛性、耐気体透過性等
を有し、特に、ポリカーボネート系樹脂層/接着材層/
ポリオレフィン樹脂層の3層構造を基本とする多層構造
体は、ポリカーボネート樹脂の欠点である耐透湿性、耐
薬品性、ヒートシール性等をポリオレフィン樹脂で補強
し、一方ポリオレフィン樹脂の欠点である耐気体透過性
等をポリカーボネート樹脂で補強し、相互の特性を併有
し、フィルム、容器等に成形されて、食品等の包装材と
して使用される。
また、本発明に係る第3発明および第4発明の組成物
および多層構造体は、上記の第1〜2発明の多層構造体
から派生してくるものをそのまま使用することができる
ので、経済的メリットが大きく、工業的見地からも多く
の利点を有するものである。
[実施例] 以下、本発明を実施例等に基づいて具体的に説明す
る。
(変性エチレン共重合体の調製) a)エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)[MFR
=1.6g/10min.、密度=0.93g/cm3、アクリル酸エチル含
量=18重量%]100重量部に所定量の無水マレイン酸ま
たは第1表に示す金属化合物を適宜添加し、2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3の0.05重量部を
ドライブレンドにてよく混合し、スクリュー径50mmφの
押出機で220℃の条件下で押出して、造粒し、種々の無
水マレイン酸変性EEA(MEEA)を調製し、その配合割合
を第1表に示した。
b)エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)[MFR=0.3g
/10min.、密度=0.93g/cm3、酢酸ビニル含量=6重量
%]を用いて上記と同様にして変性した無水マレイン酸
変性EVA(MEVA)を調製し、その配合割合を第1表に示
した。
c)超低密度エチレン−ブテン−1共重合体(以下、UL
DPEと略す)[MFR=0.5g/10min.、密度=0.900g/cm3、D
SC=120℃、n−ヘキサン不溶分=80wt%]を用いて上
記と同様にして変性した無水マレイン酸変性ULDPE(MUL
DPE)を調製し、その配合割合を第1表に示した。
d)低密度エチレン−ブテン−1共重合体(以下、LLDP
Eと略す)[MFR=2.0g/10min.、密度=0.922g/cm3]を
上記と同様の処方で変性した無水マレイン酸変性LLDPE
(以下、MLLDPEと略す)を調製し、その配合割合を第1
表に示した。
e)高圧法低密度ポリエチレン(以下、LDPEと略す)
[MFR=2.0g/10min.、密度=0.923g/cm3]を上記と同様
の処方で変性した無水マレイン酸変性LDPE(以下、MLDP
Eと略す)を調製し、その配合割合を第1表に示した。
実施例1〜3および比較例1〜3 上記変性エチレン共重合体を接着層として、ポリカー
ボネート樹脂[商品名:タフロンR 270、出光石油化
学(株)製]およびポリアミド樹脂、高密度ポリエチレ
ン(HDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)をそれ
ぞれ基材として、2層または3層のインフレーションフ
ィルムを作製し、180゜剥離試験(JIS−K 6254 準
拠)を行ないその結果を第1表に示した。
但し、厚みは基材層を140μm、接着層を50μmとし
た。このうち、実施例1、3および比較例1、3は2層
構造体、実施例2および比較例2は3層構造体であっ
た。
実施例4 上記実施例2のMEEA(無水マレイン酸使用量 0.2重
量部)とポリカーボネート樹脂を6:4の割合で混合した
組成物を接着層(50μm)とした以外は実施例2と同様
にして3層構造体からなるインフレーションフィルムを
作製し、同様に剥離試験による評価を行い、その結果を
第1表に示した。
比較例4 上記実施例2のMEEAをMULDPEに代えた以外は実施例2
と同様にして多層構造体を成形して、同様に剥離試験に
よる評価をした結果を第1表に示した。
実施例5〜9 比較例2および実施例2の変性エチレン共重合体に第
1表に示す金属化合物を添加して各実施例と同様にして
成形、剥離試験による評価をし、その結果を第1表に示
した。
比較例5〜6 比較例1で使用したEVA、EEA100重量部に無水マレイ
ン酸0.005重量部をそれぞれ反応させたMEVA、MEEAを用
いて、比較例2と同様にして3層構造のインフレーショ
ンフィルムを成形し、剥離試験による評価を行った結果
を第1表に示した。
比較例7〜12 比較例1〜3、実施例1〜3のMEVAまたはMEEAの代り
にMLLDPEまたはMLDPEを使用した以外は同様にして成
形、剥離試験による評価を行い、その結果を第1表に示
した。
比較例13〜17 比較例8および比較例11のMLLDPEおよびMLDPEに第1
表に示す金属化合物を添加して各比較例と同様にして成
形、剥離試験による評価を行い、その結果を第1表に示
した。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリカーボネート系樹脂層と接着層の少な
    くとも2層からなる多層構造体において、該接着層が、 (1)エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体
    100重量部、 (2)エチレン性不飽和脂肪酸またはその誘導体0.05〜
    10重量部、 からなり、上記(1),(2)を有機過酸化物の存在下
    で変性した変性エチレン共重合体を主体としたオレフィ
    ン重合体であることを特徴とする多層構造体。
  2. 【請求項2】ポリカーボネート系樹脂層と接着層の少な
    くとも2層からなる多層構造体において、該接着層が、 (1)エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体
    またはエチレン−ビニルエステル共重合体100重量部、 (2)エチレン性不飽和脂肪酸またはその誘導体0.05〜
    10重量部、 (3)周期律表第I aもしくはII a族金属の水酸化物、
    炭酸塩、酸化物の少なくとも1種の金属化合物40重量部
    以下、 からなり、上記少なくとも(1),(2)を有機過酸化
    物の存在下で変性した変性エチレン共重合体を主体とし
    たオレフィン重合体であることを特徴とする多層構造
    体。
  3. 【請求項3】外層がポリカーボネート系樹脂層、中間層
    が変性エチレン共重合体を主体としたオレフィン重合体
    からなる接着層、他の外層が未変性ポリオレフィン層と
    した3層構造を基本とする請求項1または2に記載の多
    層構造体。
  4. 【請求項4】エチレン性不飽和脂肪酸またはその誘導体
    が無水マレイン酸である請求項1〜3のいずれかに記載
    の多層構造体。
  5. 【請求項5】請求項1または2に使用のポリカーボネー
    ト系樹脂と、変性エチレン共重合体を主体としたオレフ
    ィン重合体とを含む樹脂組成物。
  6. 【請求項6】請求項5の樹脂組成物層を少なくとも含む
    多層構造体。
  7. 【請求項7】請求項5の樹脂組成物中、ポリカーボネー
    ト系樹脂を50重量%以上含む樹脂組成物を多層構造体の
    基材層として使用し、ポリカーボネート系樹脂を50重量
    %未満含む樹脂組成物を接着層として使用することを特
    徴とする多層構造体。
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