JPS6015330B2 - エチレンオキサイド滅菌標識用インキ - Google Patents

エチレンオキサイド滅菌標識用インキ

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JPS6015330B2
JPS6015330B2 JP54172447A JP17244779A JPS6015330B2 JP S6015330 B2 JPS6015330 B2 JP S6015330B2 JP 54172447 A JP54172447 A JP 54172447A JP 17244779 A JP17244779 A JP 17244779A JP S6015330 B2 JPS6015330 B2 JP S6015330B2
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ethylene oxide
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ink
amino
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吉昭 増田
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Sakura Color Products Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はエチレンオキサィド滅菌標識用インキに関する
従来医療器具等の滅菌に煮沸滅菌または高圧水蒸気によ
る滅菌が行なわれていたが、最近にいたつて被滅菌体を
密閉容器中に収納し、これにエチレンオキサィドを導通
して滅菌する方法が行なわれている。
これら滅菌方法のうち煮沸滅菌あるいは高圧水蒸気によ
る滅菌を行なう場合、滅菌が完全に行なわれたか否かを
識別するために、高温度で変色するインキをもって被滅
菌体に標識を施して、その標識の変色によってこれを認
識している。しかし、エチレンオキサィド‘こよる滅菌
が行なわれたか否かを簡単に識別し得るインキは未だ開
発されていない。
近時、一般式 〔式中Aはエチレン残基又は○−フェニレン残基を、X
は一S−又はを(ただしRは水素 又は低級アルキル基)、そしてBはP一位にカップリン
グすることができるアニリン誘導体残基又はェナミン残
基を表わす〕のモノアゾ染料を用いたエチレンオキサイ
ド滅菌標識用インキが特公昭52一10043号として
公知とされた。
このインキはエチレンオキサィドと反応して鮮明な変色
を呈し、きわめて有効な滅菌標識用色村である。
そしてこのインキの使用法は該インキを用いて被滅菌包
装材料に直接印刷し、あるいは該インキを用いて印刷し
た着色カードを被滅菌包装材料に貼付し、エチレンオキ
サィドで処理し、該インキの変色によって滅菌完了を感
知するのであるが、印刷後印刷物は変質しやすく、印刷
後1ケ月以内に使用せねば鮮明に変色せず滅菌の確認が
しにくくなりきわめて不便であった。本件発明は前記イ
ンキの変色を更に鮮明とし「かつ印刷後の変質をなくし
た有益な発明である。
本発明で用いられる色素は下記の一般式で表わされる。
A一N:N一B 〔式中、Aはアルキル基が附加されていない窒素原子を
含むピリジン環「キノリン環、インキノリン環、トリア
ゾール環、テトラゾール環、インダゾール環およびチア
ジアゾール環の群より選ばれた榎素環式化合物残基−該
残基は非解離性置換基を有することも有しないこともで
きる−、Bは通常のカップリング成分を示す〕上記−般
式に含まれる色素はきわめて多種多様であるので、エチ
レンオキサイドガスによる処理前後の発色、滅菌条件の
強弱に適性ある変色の色素を自由に選択することができ
る。
この発明に用いる複秦環式化合物残基としては次のもの
が例示できる。
ピリジン系 キノリン系 インキノリン系 トリアゾール 系 テトラゾール系 ィンダゾール系 チアジアゾール系 および こ)でRおよびRはメチル基、エチル基、メトキシ基、
ェトキシ基、ハロゲン基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロ
キシル基、アミノ基、ジメチルアミ/基、ジェチルアミ
/基、ジヱタノールアミ/基、カルボキシル基、フェニ
ル基、フェノキシ基、ベンジル基、スルフオン酸基、ア
ニリノ基、アセトアミド基が例示でき、nは1〜3の正
の整数である。
通常のカップリング成分としては色素の合成に一般に使
用できるものは広く使用でき、次のものが例示できる。
アミ/ベンゼン、ジメチルアミノベンゼン、ジエタノー
ルアミノベンゼン、1−アミノ−2ーメチルベンゼン、
1ーアミノー3−メチルベンゼン、1−アミル−2・5
ージメチルベンゼン、1−アミノ−2ーメトキシー5−
メチルベンゼン、103−ジアミノベンゼン、1・3−
ジアミノー4−メチルベンゼン、1−3ージアミノー4
−クooベンゼン、113−ジアミノー4−ニトロベン
ゼン、204ージアミノベンゼンスルホン酸、4o6−
ジアミノ−1・3−ベンゼンジスルホン酸等の芳香族ア
ミン類。フエノール、Pークレゾール、レゾルシン、1
・3・5−ベンゼントリオール、サリチル酸、3−メチ
ルサリチル酸等のフェノール類。
・Q−ナフトール、8ーナフトール、115−ナフタ
レンジオール、1−ヒドロキシ−3−ナフタレンスルホ
ン酸、1ーヒドロキシー4−ナフタレンスルホン酸、1
ーヒドロキシ−6ーナフタレンスルホン酸、1−ヒド。
キシー3・6−ナフタレンジスルホン酸、2−ヒドロキ
シ−6・8一ナフタレンジスルホン酸、1・8−ジヒド
ロキシー4ーナフタレンスルホン酸、1・8ージヒドロ
キシ−3・6−ナフタレンジスルホン酸等のナフト−ル
類。1−アミノー2−ヒドロキシベンゼン、1−アミノ
−2ーヒドロキシ−5−メチルベンゼン、1−アミノ−
2・5−ジヒドロキシベンゼン等のアミノフエノール類
1ーアミノナフタレン、8ーアミノー3−ナフタレンス
ルホン酸、8−アミノー2ーナフタレンスルホン酸、1
−アニリドー7−ナフタレンスルホン酸、2−アミノナ
フタレン、2−アミノー3・6−ナフタレンジスルホン
酸、2ーアミ/−3−ナフタレンカルボン酸等のアミノ
ナフトール類。
1−ヒドロキシー6ーアミノ−3−ナフタレンスルホン
酸、1−アミノ−8ーヒドロキシー4−ナフタレンスル
ホン酸、1ーアミノー8−ヒドロキシー2・4一ナフタ
レンジスルホン酸、1ーアミノー5−ヒドロキシー7ー
ナフタレンスルホン酸、1ーアミノ−2ーエトキシー6
ーナフタレンスルホン酸、3−ヒドロキシ−2−ナフト
アニリド等のアミノナフトール類。
5ーオキソー3ーメチル−1−フエニル−2ーピラゾ1
」ソ、5ーオキソー1−フエニル−2ーピラゾリンー3
−カルボン酸、1一(4−スルホフエニル)一5−オキ
ソー1−メチル一2−ピラゾリン、5−イミノー3−メ
チル−1ーフエニル−2ーピラゾリン等の反応性メチレ
ン基を有するェノール化し得る化合物。
又本発明に用いられる不揮発性芳香族酸の金属塩は、ビ
スフェノールA、○一又はP−フェニルフエノール、P
−ターシヤリブチルフエノール、オクチルフエノール、
P−メトキシフエノール、レゾルシン、ハイドロキノン
等のフェノール誘導体、安息香酸、P−オキシ安息香酸
ブチル、レゾルシン安息香酸、3・5ジヒドロキシ安息
香酸、サリチル酸、フタル酸、2−ヒドロキシー3−ナ
フトェ酸等の芳香族有機酸のりチウム、カルシウム、マ
グネシウム、アルミニウム、亜鉛、ジルコニウム、バナ
ジウム、鉄、銅等の金属塩が用いられる。
中でもフェノール誘導体、サリチル酸のカルシウムマグ
ネシウムおよび亜鉛の塩類が好ましく用いられる。本発
明で用いられる揮発比1以下の有機液体としてはエチレ
ングリコールモノフエニルエーブル、トリエチレングリ
コールモノヱチルエー7ル、ジプロピレングリコールモ
ノメチルヱーナル、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジェチレングリコールジブチルヱーテル等の多
価アルコールのエーテル類、エチレングリコール、ジェ
チレングリコール、分子量600以下のポリエチレング
リコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコー
ル、グリセリン等の多価アルコール、りん酸トリェチル
、りん酸トリフェニル、りん酸トリクレジル、フタル酸
ジブチル、フタル酸ジオクチル等のェステル系可塑剤が
用いられる。
そして好ましくは多価アルコールのエーテル類およびェ
ステル系可塑剤が用いられる。本発明でいう揮発比とは
次の式で示される。
酷酸そ/声者マ菱蓑蔓髭声麓の発揮遠発度速度X・〇。
そして常に揮発比1以下とは、揮発速度は温度、湿度等
の条件の差により異なるので揮発比は条件により変動す
るが、一般的な生活環境内では1を超えることがないと
の意である。上記の必須成分の他に本発明では樹脂と溶
剤を加える。
樹脂としては中性又は酸性の樹脂であれば大体使用可能
であるが、フィルム形成能が大きくかつ発色に効果があ
るフヱ/ール樹脂、マレィン酸樹脂、ニトロセルローズ
系樹脂等の酸性樹脂、およびインキの粘度調節に効果が
あるポリビニルブチラール、エチルセルローズ、メチル
セルローズ等の中性樹脂を併用することが望ましい。溶
剤としてはエタノール、ブタノール等のアルコール、エ
チレングリコールエチルエーテル、ジェチレングリコー
ルのメチルエーテル等のエチレングリコールェーテル系
溶剤、酷酸エチル、フロヒオン酸メチル等のェステル類
、メチルエチルケトン、メチルィソブチルケトン等のケ
トン類のような極性溶剤が使用できる。
本発明のインキを製造するにはインキ組成物に対して式
{1}の染料を0.1〜2重量%、(以下重量%を単に
%と記す)好ましくは0.3〜1%、芳香族酸の金属塩
を0.1〜10%、好ましくは0.3〜5%、揮発比1
以下の有機液体を10〜50%、好ましくは20〜35
%、酸性樹脂0〜30%、好ましくは15〜25%、中
性樹脂0〜20%、好ましくは5〜15%、有機溶剤0
〜70%、好ましくは40〜60%を混合し、充分に溶
解又は分散させる。
上記の酸性樹脂を中性樹脂で代替することは可能である
そして染料1重量部に対し、芳香族酸金属塩が0.5重
量部以下のときは、滅菌条件下で充分な変色を得られず
、5重量部以上のときは発色および変色が不鮮明で判別
し1こくい。
式‘1’の染料は不揮発性芳香族酸の金属塩と揮発比1
以下の有機液体の存在下で、長期に変質することなく、
エチレンオキサイドで処理されたとき始めて鮮明に変色
する。
不揮発性芳香族酸の金属塩は染料の発色を鮮明にするこ
とに有効であり、揮発比1以下の有機液体は印刷物を長
期間にわたり湿潤状態に保ち、変質、変色させることな
く品質を有効に維持するのに効果がある。
酸性樹脂は染料の発色を助長し、かつインキを被印刷面
上でフィルムとさせる効果があり、中性樹脂は主として
印刷に適当な粘度を与えるための粘度調節剤としての効
果を目的としたものであるが、勿論フィルム形成館も発
揮する。本発明のインキを製造するには上記成分を機梓
槽に入れ、室温乃至80℃の温度で2〜3時間隣押し、
均一に溶解混合されればよい。
次に実施例を記して本発明を一層明らかにする。
実施例 1 4一(2−ピリジルアゾ)ジエタノールアニリン1.5
部サリチル酸亜鉛・3水塩 4.の部
エチルセルローズ(ダウケミカル社製“ェトセル10”
) 5〇‐〇部フェ
ノール樹脂(荒川林産化学工業製“タマノ−ル10鷹’
’) 125碇都エチレ
ングリコールフエニルエーテル 50.碇部エチレン
グリコ一ルモノエチルエーテル 275.礎郡上記成分
を6ぴ0に加熱し3時間燈拝して茶色のインキを得た。
このインキをケント紙上に厚さ50ミクロンとなるよう
印刷したものを濃度500岬′そのエチレンオキサィド
ガスと5ぴ○で3時間接触せしめると茶色より紫色に変
色した。
この条件では同時に用いたバイオロジカルテストピ−ス
の培養結果はすべてマイナスであった。実施例1に準じ
2〜14の1竿実施例の組成を別表に示す。
本発明の必須成分である芳香族酸の金属塩および終発比
1以下の有機液体の効果を証明するため比較例3および
10の組成物を調製し、実施例と比較例について印刷物
を長期間放置後エチレンオキサィド滅菌条件下で変色す
る鮮明さについて実験した。
その結果を以下に表示する。比較例3および10は実施
例3および10の成分中の芳香族酸金属塩を等量の遊離
芳香族酸と置換し、実施例1に準じて調製したものであ
る。
そして両インキを用いケント紙上に50ミクロンの厚み
となるよう印刷し「 この印刷紙を50℃、65%RH
で1週間保存した後、500雌′Z濃度のエチレンオキ
サィドガスに5ぴ0にて5時間曝露し、前後の変色を日
本蟹色工業株式会社製の色差直読デジタル側色色差計N
D−504AA型にて色差として測定し、明らかに変色
の鮮明さに差があることを認めた。このデータを次表に
示す。単位は△日(Lab)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式A−N=N−Bで表わされる色素〔Aはアル
    キル基が附加されていない窒素原子を含むピリジン環、
    キノリン環、イソキノリン環、トリアゾール環、テトラ
    ゾール環、インダゾール環およびチアジアゾール環の群
    より選ばれた複素環式化合物残基−該残基は非解離性置
    換基を有することも有しないこともできる−、Bは通常
    のカツプリング成分を示す〕芳香族酸の金属塩、および
    揮発比が常に1以下である有機液体を成分とするエチレ
    ンオキサイド滅菌標識用インキ。
JP54172447A 1979-12-28 1979-12-28 エチレンオキサイド滅菌標識用インキ Expired JPS6015330B2 (ja)

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JPS6371035U (ja) * 1986-10-27 1988-05-12
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