JPS6015300Y2 - トランス取付金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はトランス取付金具、特にＯＩ形の鉄心を用いた
トランスの取付金具に関する。

従来この種のトランス取付金具は第５図に示すように両
端部に係止爪５’、５’を有する取付金具本体１′と前
記係止爪５’、５’の係止孔６’、６’を下部に有する
コ字状金具？’、？’からなり、前記取付金具本体１′
上に、Ｏ形鉄心１０’、１０’間に■形鉄心１１′を間
挿した鉄心群を載置し、係止爪５’、５’を係止孔６’
、６’に係入しカシメ止めしたコ字状金具？’、？’の
上端部を上側の０形鉄心１０′の両端部に係止すること
により鉄心群を固定していた。

しかしながらこの構成では各部品の製造公差あるいは係
止孔に対する係止爪の係合の緩みによりガタッキがある
とうなりを生ずる虞があり、加えてコ字状金具による締
付力が不充分で高い落下強度を得ることができなかった
。

また係止爪に対して係止孔が小さい場合取付金具本体に
対するコ字状金具の挿入に手間がかかる上、係入孔に係
止爪を係合した後前記係止爪を折曲しなければならず、
総じてトランスの取付が煩雑になっていた。

本考案は上記の欠点を除去しガタッキを生ぜず且トラン
ス取付金具の取付の容易なトランス取付金具を提供する
ことを目的とする。

以下図面に沿って本考案を説明する。

第１図乃至第４図において、１は取付金具本体で一側部
に外れ止め部２が直角に折曲して設けられると共に、他
側部に引き起し可能な外れ止め爪３が延設され且四隅に
ビス穴４が穿設されている。

また前記取付金具本体１の両端部には固定アーム５，５
が直角に折曲して立設され、前記固定アーム５，５の上
部は互いに対峙するよう内向きに直角に折曲され且その
折曲部に係入孔６，６が穿設されている。

７，７は前記係入孔６，６に係入可能な係止耳部８，８
が直角に折曲して形成された楔部材で、前記係止耳部８
，８には前記係止耳部８，８の折曲部に向って弾性を有
する楔舌片９．９が上向きに切起されている。

しかして本考案においてはコイルが適宜巻装されるＩ形
鉄心１１の両側にＯ形鉄心１０，１０を付設した上、取
付金具本体１上に載し、外れ止め爪３を起せば、鉄心群
は外れ止め部２、外れ止め爪３並びに固定アーム５，５
により水平方向の移動が抑止される。

次いで楔部材７，７の係止耳部８．８を前記固定アーム
５，５の係入孔６，６にハンマー等で第２図の矢印方向
から打込めば、係止耳部８，８に楔舌片９，９が上向き
に切起されているので、係止耳部８，８が上側のＯ形鉄
心１０の両端部に圧接され、取付金具本体１に鉄心群が
ガタッキなく確実に固定されることになる。

上述のように構成された本考案のトランス取付金具によ
れば、トランスをガタッキなく固定できるから、うなり
を生ぜず、またハンマー等により楔部材を打ち込むだけ
で、強固に固定し得るから組立性が大巾に良好になると
共に、締付力が極めて高くなるから落下強度も充分大に
取ることができる等々の顕著な実用的効果を遠戚する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のトランス取付金具の分解斜視図、第２
図は同組立説明図、第３図ａは同部分平面図、ｂは同部
分端面図、Ｃは同部分側面図、第４図ａは同部分平面図
、ｂは同部分端面図、Ｃは同部分側面図、第５図は従来
例の分解斜視図である。 １・・・・・・取付金具本体、２・・・・・・外れ止め
部、３・・・・・・外れ止め爪、４・・・・・・ビス穴
、５・・・・・・固定アーム、６・・・・・・係入孔、
７・・・・・・楔部材、８・・・・・・係止耳部、９・
・・・・・楔舌片、１０・・・・・・Ｏ形鉄心、１１・
・・・・・Ｉ形鉄心。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付金具本体１の両端部に、上部が互いに対峙するよう
   折曲され、前記の折曲部に係入孔６，６が穿設された固
   定アーム５，５が立設され、楔部材７，７に前記係入孔
   ６，６に係入可能な係止耳部８，８が折曲して形成され
   、且前記係止耳部８．８に前記係止耳部８８，８の折曲
   部に向って楔舌片９，９が切起されてなることを特徴と
   するトランス取付金具。