JP5446480B2 - トランスの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、トランスの取付構造に関し、半導体を応用した充電器装置、特に、1極を接地した車載バッテリー用の充電器装置において、商用電源とバッテリー側を絶縁するために設ける高周波トランスの取付構造に関する。
図9に高周波トランスの回路図の一例を示す。図9に示す例では、三つのトランス11A,11B,11Cが、一次側は直列接続、二次側は単相が三並列となるように配列されている。トランス11A,11B,11Cのプリント基板への固定方法は、トロイダルコイルでのリアクトルの取付方法と同様と考えることができる。
トロイダルコイルにおいては、図10(a)に示すように、トロイダルコイル11の環状の面をプリント基板12に当接させた状態で固定する方法(例えば、特許文献1,2参照)が知られている。また、トランスの一並列分を、図10(b)に示すようにトロイダルコイル11の環状の面をプリント基板12に接着剤13で固定するようにすることも考えられる。
また、上述した固定方法のほかに、プリント基板にトロイダルコイルの外周の一端を当接させ、トロイダルコイルの中心孔の軸心方向がプリント基板の表面に平行するように固定する方法もある(例えば、特許文献2参照)。
実開昭63−197308号公報 特開2001−110655号公報
しかしながら、トロイダルコイルは、外径側に比べ、巻線が集中する内径側の温度上昇が大きくなるため、図10に示すようなトロイダルコイル11の環状の面をプリント基板12に当接させる固定方法ではトロイダルコイル11の中心穴がプリント基板12によって塞がれた状態となり、トランスの冷却を効率的に行うことができないという問題があった。トランスは最高温度が決まっているので自冷の場合も風冷の場合も冷却が十分でない場合はトランス容量を下げて使用することになり価格の面で割高となる。
このようなことから本発明は、風冷効果を向上させることが可能なトランスの取付構造を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための第1の発明に係るトランスの取付構造は、環状鉄心を有するトランスのプリント基板への取付構造であって、プリント基板上に該プリント基板に直交するように固定され、前記トランスの外周の一部を前記プリント基板から離間した状態で支持する一または複数の第一支持手段を備える一つの第一取付部材と、前記第一取付部材に対向配置され、前記トランスの外周の一部を前記プリント基板から離間した状態で支持する一つの第二支持手段を備える前記第一取付部材とは別体の一または複数の第二取付部材とを有し、一または複数の前記トランスが、該トランスの外周の相対向する部分を前記第一支持手段及び前記第二支持手段によって支持され、前記プリント基板から離間するように固定されたことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第2の発明に係るトランスの取付構造は、環状鉄心を有するトランスのプリント基板への取付構造であって、プリント基板上に該プリント基板に直交するように固定され、前記トランスの外周の一部を前記プリント基板から離間した状態で支持する一または複数の第一支持手段を備える一つの第一取付部材と、前記第一取付部材に対向配置され、前記トランスの外周の一部を前記プリント基板から離間した状態で支持する一つの第二支持手段を備える一または複数の第二取付部材とを有し、一または複数の前記トランスが、該トランスの外周の相対向する部分を前記第一支持手段及び前記第二支持手段によって支持され、前記プリント基板から離間するように固定され、前記第二支持手段は、前記第二取付部材に、前記トランスの外周の一部を挿入可能に形成された貫通孔であり、前記トランスは、その外周の一部を前記貫通孔に挿入されることによって前記取付部材に支持されることを特徴とする。
上記の課題を解決するための第3の発明に係るトランスの取付構造は、第2の発明に係るトランスの取付構造において、前記第一支持手段は、前記第一取付部材に、前記トランスの外周の一部を挿入可能に形成された貫通孔であり、前記トランスは、その外周の一部を前記貫通孔に挿入されることによって前記取付部材に支持されることを特徴とする。
上記の課題を解決するための第4の発明に係るトランスの取付構造は、第2又は第3の発明に係るトランスの取付構造において、前記トランスは、前記貫通孔から端子を取り出すことができるように前記貫通孔に挿入されることを特徴とする。
上記の課題を解決するための第5の発明に係るトランスの取付構造は、第2乃至第4のいずれかの発明に係るトランスの取付構造において、少なくとも前記貫通孔の前記環状鉄心と接触する部分が絶縁性の部材からなることを特徴とする。
上記の課題を解決するための第6の発明に係るトランスの取付構造は、第2の発明に係るトランスの取付構造において、前記第一支持手段が、前記第一取付部材に固定され、その上面で前記トランスの外周の一部を支持するように構成されたL状支持部材であることを特徴とする。
上記の課題を解決するための第7の発明に係るトランスの取付構造は、第2の発明に係るトランスの取付構造において、前記第一支持手段が、前記第一取付部材に固定され、前記トランスの一部を挿入可能に構成された枠状の支持部材であることを特徴とする。
上記の課題を解決するための第8の発明に係るトランスの取付構造は、第1乃至第7のいずれかの発明に係るトランスの取付構造において、冷却風送風手段と、前記第一取付部材及び前記第二取付部材に対して前記プリント基板の反対側に設置されたカバーとを備え、前記支持手段が、前記環状鉄心の軸心方向が前記冷却風送風手段による送風方向と直交する方向に対して傾斜角を有するように前記トランスを支持することを特徴とする。
上記の課題を解決するための第9の発明に係るトランスの取付構造は、第1乃至第8の発明に係るトランスの取付構造において、一つの前記第一取付部材が複数の前記トランスの外周の一部を支持する一方、複数の前記第二取付部材が前記複数のトランスそれぞれの外周の一部を支持することを特徴とする。
上記の課題を解決するための第10の発明に係るトランスの取付構造は、第8又は第9の発明に係るトランスの取付構造において、前記第一取付部材または前記第二取付部材に、前記冷却風送風手段からの送風を前記トランスの中心孔に誘導するL状部材を設けたことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第11の発明に係るトランスの取付構造は、第8乃至第10のいずれかの発明に係るトランスの取付構造において、複数の前記トランスが前記冷却風送風手段による送風方向に直列配置されたことを特徴とする。
上述した第1の発明に係るトランスの取付構造によれば、環状鉄心を有するトランスのプリント基板への取付構造であって、プリント基板上に該プリント基板に直交するように固定され、トランスの外周の一部をプリント基板から離間した状態で支持する一または複数の第一支持手段を備える一つの第一取付部材と、第一取付部材に対向配置され、トランスの外周の一部をプリント基板から離間した状態で支持する一つの第二支持手段を備える前記第一取付部材とは別体の一または複数の第二取付部材とを有し、一または複数のトランスが、該トランスの外周の相対向する部分を第一支持手段及び第二支持手段によって支持され、プリント基板から離間するように固定されたので、トランスの中心穴を塞ぐことなくトランスを支持することができ、自冷の場合の自然放熱を妨げることがなく、風冷等の場合も冷却効率を向上させることができる。
上述した第2の発明に係るトランスの取付構造によれば、環状鉄心を有するトランスのプリント基板への取付構造であって、プリント基板上に該プリント基板に直交するように固定され、前記トランスの外周の一部を前記プリント基板から離間した状態で支持する一または複数の第一支持手段を備える一つの第一取付部材と、前記第一取付部材に対向配置され、前記トランスの外周の一部を前記プリント基板から離間した状態で支持する一つの第二支持手段を備える一または複数の第二取付部材とを有し、一または複数の前記トランスが、該トランスの外周の相対向する部分を前記第一支持手段及び前記第二支持手段によって支持され、前記プリント基板から離間するように固定され、第二支持手段は、第二取付部材に、トランスの外周の一部を挿入可能に形成された貫通孔であり、トランスは、その外周の一部を貫通孔に挿入されることによって取付部材に支持されるので、簡素な構成でトランスの中心孔を塞ぐことなくこのトランスを支持することができる。
上述した第3の発明に係るトランスの取付構造によれば、第一支持手段は、第一取付部材に、トランスの外周の一部を挿入可能に形成された貫通孔であり、トランスは、その外周の一部を貫通孔に挿入されることによって取付部材に支持されるので、簡素な構成でトランスの中心孔を塞ぐことなくトランスを支持することができる。
上述した第4の発明に係るトランスの取付構造によれば、トランスは、貫通孔から端子を取り出すことができるように貫通孔に挿入されるので、風冷を行う場合にカバーを取り付けるなどした場合であっても、端子への配線を容易に行うことが可能になる。
上述した第5の発明に係るトランスの取付構造によれば、少なくとも貫通孔の環状鉄心と接触する部分が絶縁性の部材からなるので、短絡等を防止することができる。
上述した第6の発明に係るトランスの取付構造によれば、第一支持手段が、第一取付部材に固定され、その上面でトランスの外周の一部を支持するように構成されたL状支持部材であるので、簡素な構成でトランスの中心穴をプリント基板によって塞ぐことなくトランスを支持することができる。
上述した第7の発明に係るトランスの取付構造によれば、第一支持手段が、第一取付部材に固定され、トランスの一部を挿入可能に構成された枠状の支持部材であるので、簡素な構成でトランスの中心穴をプリント基板によって塞ぐことなくトランスを支持することができる。
上述した第8の発明に係るトランスの取付構造によれば、冷却風送風手段と、第一取付部材及び第二取付部材に対してプリント基板の反対側に設置されたカバーとを備え、支持手段が、環状鉄心の軸心方向が冷却風送風手段による送風方向と直交する方向に対して傾斜角を有するようにトランスを支持するので、冷却風送風手段による送風がトランスの中心孔を通過し易くなり、冷却効率を向上させることができる。
上述した第9の発明に係るトランスの取付構造によれば、一つの第一取付部材が複数のトランスの外周の一部を支持する一方、複数の第二取付部材が複数のトランスそれぞれの外周の一部を支持するので、トランスの製作誤差によるばらつきを吸収することができ、組立を容易に行うことができる。
上述した第10の発明に係るトランスの取付構造によれば、第一取付部材または第二取付部材に、冷却風送風手段からの送風をトランスの中心孔に誘導するL状部材を設けたので、より効率よくトランスの冷却を行うことができる。
上述した第11の発明に係るトランスの取付構造によれば、複数のトランスが冷却風送風手段による送風方向に直列配置されたので、冷却効率を向上させることができる。
本発明の実施例1に係る高周波トランスの構造を示す斜視図である。 図1の上面図である。 本発明の実施例2に係る高周波トランスの構造を示す斜視図である。 本発明の実施例3に係る高周波トランスの構造を示す斜視図である。 図5(a)は本発明の実施例3に係る高周波トランスの構造の他の例を示す側面図、図5(b)は図5(a)の正面図である。 本発明の実施例4に係る高周波トランスの構造を示す斜視図である。 本発明の実施例5に係る高周波トランスの構造を示す斜視図である。 本発明の実施例5に係る高周波トランスの構造の他の例を示す分解斜視図である。 高周波トランスの一例を示す回路図である。 図10(a)は従来のトロイダルコイルのプリント基板への取付構造の一例を示す側面図、図10(b)は従来のトロイダルコイルのプリント基板への取付構造の他の例を示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るトランスの取付構造の詳細を説明する。
図1及び図2に基づいて本発明に係るトランスの取付構造の第1の実施例について説明する。本実施例では、一例として図9に示したような、環状鉄心を有するリング状の三つのトランス1を用いて商用電源と車載バッテリーとを絶縁するために用いられる高周波トランスの取付構造について説明する。
図1及び図2に示すように、本実施例において、所定数(図1に示す例では三つ)のトランス1が、該トランス1が実装されるプリント基板12に直交するように固定される一つの第一取付手段としての第一取付板2と、第一取付板2に対向配置され、トランス1と同数(図1に示す例では三つ)であって同じくプリント基板12に直交するように固定される第二取付手段としての第二取付板3とによって支持されている。
第一取付板2は、矩形状の板体から構成される第一取付板本体2aと、この第一取付板本体2aのプリント基板12とは反対側及びプリント基板12側に断面視コ字状になるように設けられたフランジ2b,2cとを備えている。第一取付板本体2aには、フランジ2b,2cが延びる方向に沿ってトランス1と同数(図1に示す例では三つ)の第一支持手段としての支持孔2dが設けられている。
支持孔2dは、正面視おおむね矩形状であり、プリント基板12から離間した位置にトランス1の外周の一部が貫通するように設けられている。これらの支持孔2dは一対の対向する辺がプリント基板12に平行する一方、他の一対の対向する辺がプリント基板12に直交する方向に平行するようにその傾きを設定されている。更に、これらの支持孔2dは少なくともその第二取付板3側の部分にトランス1が当接するように形成されている。
また、第二取付板3は、矩形状の板体から構成される第二取付板本体3aと、この第二取付板本体3aのプリント基板12とは反対側及びプリント基板12側に断面視コ字状になるように設けられたフランジ3b,3cとを備えている。そして、第二取付板本体3aには、それぞれ一つの第二支持手段としての支持孔3dが形成されている。
支持孔3dは、第一取付板2の支持孔2dと鏡面対称となるように形成されている。そしてこれらの支持孔3dも支持孔2dと同じく少なくともその第一取付板2側の部分にトランス1が当接するように形成されている。
支持孔2d,3dは、この支持孔2d,3dに挿入されることによってトランス1の冷却効果が妨げられることがないようにその大きさを設定するものとする。
ここで、第一取付板2及び第二取付板3は、例えば、第一取付板2、第二取付板3を絶縁材の押し出し材で構成する、または、第一取付板2、第二取付板3自体を鋼板で作製する一方、支持孔2d,3dの周り(または接触部分)に絶縁材のパッキンを設ける等により、少なくとも支持孔2d及び支持孔3dのトランス1の環状鉄心と接触する部分が絶縁材により構成されているものとする。また、支持孔2d,3dは、トランス1の製作誤差を吸収することができるように長穴形状に形成されている。
本実施例においては、第一取付板2及び第二取付板3を、第一取付板本体2aと第二取付板本体3a、より具体的には、支持孔2dと支持孔3dとが対向するように配置し、トランス1の外周の一部を第一取付板2の支持孔2d、第二取付板の支持孔3dに貫通させて該トランス1を支持することにより、トランス1の環状の側部をプリント基板12から離間させた状態でこのトランス1を固定することができるようになっている。
更に、本実施例においては、第一取付板2の支持孔2dまたは第二取付板3の支持孔3d(図1では支持孔3d)から、トランス1の一次端子1b及び二次端子1cを取り出すことができるように、該トランス1を固定する向きを調整するものとする。
このように構成される本実施例に係るトランスの取付構造によれば、トランス1の中心孔1aをプリント基板12によって塞ぐことなくトランス1を安定した状態で固定することができる。これにより、トランス1の中心孔1aに風が通り易くなるため、冷却効率を向上させることができる。また、トランス1の一次端子1b及び二次端子1cが支持孔3dから取り出すことができるようにトランス1を配置するため、端子1b,1cへの配線を容易に行うことができる。
また、第一取付板2を複数のトランス1を一体的に支持するように形成する一方、第二取付板3を複数のトランス1を個々に支持する構成とし、且つ、支持穴2d,3dを長穴形状としたことにより、トランス1の製作誤差に柔軟に対応することが可能となる。ただし、風冷を行う場合は、相互に隣接する第二取付板3間の間隔を冷却風が逃げない程度に狭く設定するものとする。
なお、本実施例では第一取付板2、及び第二取付板3を断面視コ字状として説明したが、第一取付板2、及び第二取付板3の形状は上述した例に限定されるものではなく、例えばプリント基板12側のみにフランジを有するような断面視L字状とするなど、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。また複数個のトランス1を扱う場合にはあるトランス1を押える二つの取付板2,3を互いに締め付けあいトランス1を両側から固定するようにボルト(図示せず)で締め付けたほうが組み立て易い。
図3に基づいて本発明に係るトランスの取付構造の第2の実施例について説明する。
本実施例は、図1,2に示し上述した実施例1の構成に、図3に示すカバー4とファン5とを追加したものである。その他の構成は実施例1と概ね同様であり、以下、上述した部材と同一の部材には同一の符合を付して重複する説明は省略し、実施例1と異なる点を中心に説明する。
図3に示すように、本実施例においては、フランジ2b及びフランジ3bを介して第一取付板2および第二取付板3に板状のカバー4を固定する一方、プリント基板12、第一取付板2、第二取付板3、及びカバー4によって形成された中空部の開口にこの中空部へ送風を行う冷却風送風手段としてのファン5を設置している。
このように構成される本実施例に係るトランスの取付構造によれば、実施例1の効果に加えて、カバー4を設けることにより強度が向上してより確実にトランス1を保持することが可能になる。更に、カバー4を設けたことによりファン5の送風による冷却効率をより向上させることが可能になる。また、第一取付板2、第二取付板3にそれぞれフランジ2b,3bを設けていることにより、単純な板状の部材をカバー4として用いることができるとともに、その取り付けが容易になるという効果も得られる。
なお、ファン5を用いて風冷を行う場合は、隣接する第二取付板3間の間隔を、送風が中空部の外部へ漏れない程度に狭くするものとする。また、上述した実施例では第一取付板2及び第二取付板3を断面視コ字形状とする例を示したが、第一取付板2、第二取付板3の形状はこの形状に限定されるものではなく、例えば、断面視Z字状にする等、一方のフランジをプリント基板12を固定する一方、他方のフランジにカバー4を固定することが可能であればよいことはいうまでもない。
図4及び図5に基づいて本発明に係るトランスの取付構造の第3の実施例について説明する。
本実施例は上述した実施例1、実施例2の第一取付板2の支持孔2d、第二取付板3の支持孔3dに代えて、それぞれ図4に示す第一支持孔としての支持孔2e、第二支持孔としての支持孔3eを設ける例である。その他の構成は図1乃至図3に示した構成と概ね同様であり、上述した部材と同一の部材には同一の符合を付して重複する説明は省略し、異なる点を中心に説明する。
図4に示すように、本実施例において支持孔2eは、プリント基板12から離間した位置に、トランス1の外周の一部を貫通するように形成されている。更に、この支持孔2eは、トランス1の環状の面に当接する辺がプリント基板12に対して傾斜角を有するように形成されている。また、支持孔3eは、支持孔2eと同じくプリント基板12から離間した位置に、第二取付板3を第一取付板2に対向配置したときに支持孔2eと鏡面対称となるように形成されている。さらに、支持孔2d,3dは、トランス1の製作誤差を吸収することができるよう、長穴形状となっている。
このように構成される本実施例に係るトランスの取付構造によれば、第一取付板2及び第二取付板3を対向配置し、第一取付板2の支持孔2d、第二取付板の支持孔3dにトランス1の外周の一部を貫通させることにより、トランス1の中心穴1aをプリント基板12によって塞ぐことなく、且つ、その軸心方向が鉛直方向に対して傾斜角を有するように固定することができる。これにより、実施例2の効果に加えて、よりファン5からの送風をトランス1の中心孔1aに通過させ易くなり、トランスの冷却効率を更に向上させることができる。
なお、支持孔2e,3eの傾斜角度は図4に示す角度に限定されるものではなく、例えば、図5に示すように、トランス1の軸方向がプリント基板12に平行するように、トランス1の外周の一部を貫通させる支持孔2f,3fを設けてもよく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
図6に基づいて本発明に係るトランスの取付構造の第4の実施例について説明する。本実施例は、図3に示し上述した実施例2の構成に、図6に示すL状部材6を追加したものである。その他の構成は上述した実施例2の構成と概ね同様であり、以下、上述した部材と同一の部材については同一の符号を付して重複する説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
図6に示すように、本実施例においては、それぞれのトランス1に対して一つのL状部材6が設けられている。L状部材6は、ファン5による送風の向きに対してそれぞれの中心穴1aの風下側に、ファン5からの送風をこの中心穴1aに誘導するように設置されている。本実施例において、L状部材6はそれぞれ第二取付板3側、第一取付板2側に交互に配置される。このL状部材6によって、ファン5による送風は全てのトランス1の中心孔1aを通るように誘導される。
このように構成される本実施例に係るトランスの取付構造によれば、ファン5からの送風を確実にトランス1の中心孔1aに通過させることができるため、より冷却効率を向上させることができる。
なお、上述した実施例では冷却風誘導手段としてL状部材6を設ける例を示したが、冷却風誘導手段としてはL字状に形成された部材に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
図7及び図8に基づいて本発明に係るトランスの取付構造の第5の実施例について説明する。本実施例は、図1に示し上述した第一取付板2に代えて、図7に示す支持板7及びL状支持部材8を用いる例である。その他の構成は図1に示したものと概ね同様であり、以下、図1に示し上述した部材と同一の部材には同一符合を付して重複する説明は省略し、異なる点を中心に説明する。
図7に示すように、支持板7はプリント基板12に直交するように固定され、矩形状の板体から構成される支持板本体7aと、この支持板本体7aのプリント基板12側及びその反対側に断面視コ字状になるように設けられたフランジ7b,7cとを備えている。そして支持板本体7aには、プリント基板12に平行するように延設されるL状支持部材8が固定されている。
L状支持部材8は、支持板本体7aに平行して該支持板本体7aに固定される固定部8aと、支持板本体7aに概ね直交してトランス1を支持する支持部8bとから構成された断面視L字状の部材である。L状支持部材8は、支持部8bが第二取付板3の支持孔3dの下端とほぼ同一の高さになるように支持板本体7aに固定されている。
このように構成される本実施例のトランスの取付構造によれば、トランス1の風洞内に入る部分が多くなり、風冷時の冷却効率を向上させることができる。また、取付板7に支持孔を設ける加工を削減することができる。
なお、L状支持部材8は複数のトランス1を一つのL状支持部材8によって支持する、または、複数のL状支持部材8によってそれぞれのトランス1を個別に支持するなど、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。また、L状支持部材8を用いてトランス1の一部を支持する場合、それぞれのトランス1に対応するようにトランス1と同数の第二取付板3を設けることに代えて、一つの取付板で全てのトランス1を支持するようにしてもよい。また、図1に示した第二取付板3に代えて、L状支持部材を備えた取付板を用いてもよい。
また、図7に示した支持板7及びL状支持部材8を用いる構造に代えて、図8に示す支持板9及び枠状支持部材10からなる支持手段を用いてトランス1の外周の一部を支持することもできる。
図8に示すように、支持板9は、矩形状の板体からなる支持板本体9aと、この支持板本体9aのプリント基板12側及びその反対側に断面視コ字状になるように設けられたフランジ9b,9cとから構成されている。更に、本実施例において支持板本体9aには、二つの取付孔9dからなる支持部材固定部がトランス1と同数組(ここでは、三組)設けられている。
これに対し、枠状支持部材10は、トランス1の外周の一部を支持するように形成された支持孔10aを有する枠状の部材であって、その枠部分の同一面側に支持孔10aを挟んで二つの取付用突起10bが設けられている。この取付用突起10bは支持板9の取付孔9dに係合するようにその形状を設定されている。
このように構成し、支持部材用取付孔9dに取付用突起10bを係合させて支持板9に枠状支持部材10を固定し、枠状支持部材10の支持孔10aにトランス1の外周の一部を挿入することにより、トランス1の中心穴1aをプリント基板12によって塞ぐことなくトランス1を支持・固定することができる。
なお、上記では枠状支持部材10に支持孔10aを設ける例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、トランス1の外周の一部を支持することができるような構成であればよいことはいうまでもない。
また、上述した実施例は一例であり、各実施例を組み合わせる等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
本発明は、トランスの取付構造に適用して好適なものである。
1 トランス
1a 中心孔
1b 一次端子
1c 二次端子
2 第一取付板
2a 第一取付板本体
2b,2c フランジ
2d,2e 支持孔
3 第二取付板
3a 第二取付板本体
3b,3c フランジ
3d,3e 支持孔
4 カバー
5 ファン
6 L状部材
7 支持板
7a 支持板本体
7b,7c フランジ
8 L状支持部材
8a 固定部
8b 支持部
9 支持板
9a 支持板本体
9b,9c フランジ
9d 取付孔
10 枠状支持部材
10a 支持孔
10b 取付用突起

Claims (11)

  1. 環状鉄心を有するトランスのプリント基板への取付構造であって、
    プリント基板上に該プリント基板に直交するように固定され、前記トランスの外周の一部を前記プリント基板から離間した状態で支持する一または複数の第一支持手段を備える一つの第一取付部材と、
    前記第一取付部材に対向配置され、前記トランスの外周の一部を前記プリント基板から離間した状態で支持する一つの第二支持手段を備える前記第一取付部材とは別体の一または複数の第二取付部材とを有し、
    一または複数の前記トランスが、該トランスの外周の相対向する部分を前記第一支持手段及び前記第二支持手段によって支持され、前記プリント基板から離間するように固定された
    ことを特徴とするトランスの取付構造。
  2. 環状鉄心を有するトランスのプリント基板への取付構造であって、
    プリント基板上に該プリント基板に直交するように固定され、前記トランスの外周の一部を前記プリント基板から離間した状態で支持する一または複数の第一支持手段を備える一つの第一取付部材と、
    前記第一取付部材に対向配置され、前記トランスの外周の一部を前記プリント基板から離間した状態で支持する一つの第二支持手段を備える一または複数の第二取付部材とを有し、
    一または複数の前記トランスが、該トランスの外周の相対向する部分を前記第一支持手段及び前記第二支持手段によって支持され、前記プリント基板から離間するように固定され、
    前記第二支持手段は、前記第二取付部材に、前記トランスの外周の一部を挿入可能に形成された貫通孔であり、
    前記トランスは、その外周の一部を前記貫通孔に挿入されることによって前記取付部材に支持される
    ことを特徴とするトランスの取付構造。
  3. 前記第一支持手段は、前記第一取付部材に、前記トランスの外周の一部を挿入可能に形成された貫通孔であり、
    前記トランスは、その外周の一部を前記貫通孔に挿入されることによって前記取付部材に支持される
    ことを特徴とする請求項2記載のトランスの取付構造。
  4. 前記トランスは、前記貫通孔から端子を取り出すことができるように前記貫通孔に挿入される
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載のトランスの取付構造。
  5. 少なくとも前記貫通孔の前記環状鉄心と接触する部分が絶縁性の部材からなる
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のトランスの取付構造。
  6. 前記第一支持手段が、前記第一取付部材に固定され、その上面で前記トランスの外周の一部を支持するように構成されたL状支持部材である
    ことを特徴とする請求項2記載のトランスの取付構造。
  7. 前記第一支持手段が、前記第一取付部材に固定され、前記トランスの一部を挿入可能に構成された枠状の支持部材である
    ことを特徴とする請求項2記載のトランスの取付構造。
  8. 冷却風送風手段と、
    前記第一取付部材及び前記第二取付部材に対して前記プリント基板の反対側に設置されたカバーとを備え、
    前記支持手段が、前記環状鉄心の軸心方向が前記冷却風送風手段による送風方向と直交する方向に対して傾斜角を有するように前記トランスを支持する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のトランスの取付構造。
  9. 一つの前記第一取付部材が複数の前記トランスの外周の一部を支持する一方、
    複数の前記第二取付部材が前記複数のトランスそれぞれの外周の一部を支持する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のトランスの取付構造。
  10. 前記第一取付部材または前記第二取付部材に、前記冷却風送風手段からの送風を前記トランスの中心孔に誘導するL状部材を設けた
    ことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のトランスの取付構造。
  11. 複数の前記トランスが前記冷却風送風手段による送風方向に直列配置された
    ことを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれか1項に記載のトランスの取付構造。
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