JP2013251308A - シールドケース - Google Patents

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Shuji Yokoyama
修二 横山
Tatsunori Ito
達規 伊藤
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Abstract

【課題】 漏れ磁束を良好に遮蔽することができ、軽量で、作業性が良好であるシールドケースを提供する。
【解決手段】 概略矩形の底面シールド板2の側縁2a、2bそれぞれに矩形の側面シールド板8、10が、底面シールド板2に対してほぼ直角に形成され、底面シールド板2の背面縁2cに矩形の背面シールド板12が、底面シールド板2に対してほぼ直角で、両縁が側面シールド板8、10に接近して設けられている。底面シールド板2と側面シールド板8、10と背面シールド板12とで巻線部1を囲う空間を形成している。側面シールド板8と背面シールド板12の接近している部位の少なくとも一部を溶着部14が磁気結合し、側面シールド板10と背面シールド板12の接近している部位の少なくとも一部を溶着部14が磁気的に結合している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シールドケースに関し、特に磁気シールド用のものに関する。
リアクトルやトランスのような磁束発生手段をキャビネットやシャーシなどの金属薄板に取り付けた場合、金属薄板が、リアクトルやトランスからの漏れ磁束の影響を受けて、振動して騒音を発生したり、発熱したりすることがある。この点を改善するために、例えば特許文献1、2に開示されているような技術がある。
特許文献1の技術では、リアクトルやトランスなどが有するコアの少なくとも両側面を板状のシールド板で被っている。特許文献2の技術では、矩形の金属製の支持台下面の4隅にL字状の金属製の台座を設け、磁束発生手段としての磁気トランスを、支持台上に載せ、この磁気トランス全体を覆う磁気シールドケースを支持台上に取り付けている。
特開平7−106164号公報 特開平5−36549号公報
特許文献1に示されているようにコアの両端をシールドしただけや、特許文献2に示されている支持台上に磁気トランスを固定したのみでは、コアを有する磁束発生手段からの漏れ磁束や、磁気トランスからの漏れ磁束を完全に遮蔽することができず、漏れ磁束の一部がシールド板の外側に回り込むことがある。特許文献2のように支持台上に磁気シールドケースを設けた場合、漏れ磁束を減少させることができるが、ケース材料が多く必要である上にシールドケースが重くなる。その上、磁気シールドケース内の磁気トランスを交換したり、磁気トランスに関連する配線を変更するような場合、磁気シールドケースを分解する必要があり、作業性が悪くなる。
また、特許文献2において磁気シールドケースと、この磁気シールドケースが取り付けられるシャーシとが接近していると、磁気変圧器と関連して使用されるスイッチング素子が高い周波数でオンオフすると、その電流によってシャーシが振動することがある。この点を改善するためには、磁気変圧器を内蔵したシールドケースとシャーシとの距離を大きくとって、磁気変圧器とシャーシとの絶縁距離を大きくする必要がある。絶縁距離を大きくするためにL字状の台座を設けてあるが、この台座をシャーシに固定するためには、シャーシにおける支持台を配置した面と反対側の面からビスを台座に螺合させねばならず、作業性が悪い。しかも、L字状の台座の長さは一定であり、支持台とシャーシとの間の距離、ひいては絶縁距離を調整することができない。しかも、L字状の台座は、金属製であるので、絶縁については考慮されていない。
本発明は、漏れ磁束を良好に遮蔽することができる上に、軽量で、作業性が良好であるシールドケースを提供することを目的とする。これに加えて、絶縁距離を調整可能であって、作業性が良好で、絶縁性にも配慮したシールドケースを提供することも目的とする。
本発明の一態様のシールドケースは、底面シールド板を有し、この底面シールド板は、互いにほぼ平行に配置された第1及び第2の縁と、これら第1及び第2の縁とほぼ直交し互いに平行な第3及び第4の縁を有する概略矩形のものである。底面シールド板の第1及び第2の縁それぞれに第1及び第2のシールド板が形成され、これらは、前記底面シールド板に対してほぼ直角に配置されたほぼ矩形のものである。底面シールド板の第3の縁に第3のシールド板が形成され、これは、前記底面シールド板に対してほぼ直角に配置され、その両縁が第1及び第2のシールド板間に接近して設けられたほぼ矩形のものである。これらシールド板によって囲われた空間に磁束発生手段が配置される。これらシールド板は、例えば強磁性磁気材料製である。接合部が 第1及び第3のシールド板の接近している部位の少なくとも一部を磁気的に結合し、第2及び第3のシールド板の接近している部位の少なくとも一部を磁気的に結合している。
このように構成されたシールドケースでは、第1及び第3のシールド板の接近した部位の少なくとも一部と、第2及び第3のシールド板の接近した部位の少なくとも一部とを、接合部がそれぞれ磁気的に結合しているので、磁束発生手段、第1及び第3のシールド板で磁束の閉ループを構成し、かつ磁束発生手段、第2及び第3のシールド板で磁束の閉ループを構成する。従って、磁気シールドケースからの漏れ磁束を減少させることができる。しかも、この磁気シールドケースは、底面シールド板とその三方に設けた第1乃至第3のシールド板とによって形成されており、磁束発生手段の全体をシールドケースによって覆う必要が無く、軽量化することができ、その上、磁束発生手段全体を被うシールドケースを支持台に固定するような作業が不要で、作業性が向上する。
前記底面シールド板の第3縁の近傍でかつ第1及び第2のシールド板それぞれの近傍に、前記底面シールド板の上下両面に配置される第3縁側の絶縁性スペーサの取り付け用孔を形成することができる。この場合、これらスペーサの近傍の第1乃至第3のシールド板が欠除されている。さらに、前記底面シールド板の第4の縁は、第1及び第2のシールド板における第3のシールド板と反対側の縁よりも外方に突出し、この突出縁の第1及び第2のシールド板側それぞれに、前記底面シールド板の上下両面に配置される第4縁側の絶縁性スペーサの取り付け用孔が形成されている。
このように構成すると、底面シールド板の上下両面に配置されるスペーサを使用して、例えばシャーシにシールドケースを取り付けることができ、底面側シールド板の下面側に配置されるスペーサの厚さを調整することによって、シャーシと底面側シールド板の距離である絶縁距離を所望の距離に調整することができる。しかも、第3の縁側のスペーサのうち、底面側シャーシの上面側に配置されるものは、第1乃至第3のシールド板に設けた欠除部分を利用して、第3縁側のスペーサの取り付け用孔上に配置することができ、また第4の縁側のスペーサのうち、底面側シャーシの上面側に配置されるものは、開放されている底面側シャーシの第4の縁側から第4の縁側のスペーサの取り付け用孔上に配置することができ、作業性を向上させることができる。しかも、これらスペーサは絶縁性であるので、絶縁性を向上させることもできるし、冷却効果を高めることもできる。
さらに、前記底面シールド板における前記第3縁側のスペーサの取り付け用孔が形成されている部位を含む部分及び前記第4縁側のスペーサの取り付け用孔が形成されている部位を含む部分を、前記底面シールド板の他の部分よりも下側の位置に位置させることもできる。このように構成すると、磁束発生手段が配置されている底面側シールド板の部分を、シャーシからより離すことができ、さらに絶縁距離を大きくとることができるし、冷却効果も更に高めることができる。
第1及び第2のシールド板の内面に前記磁束発生手段の両端を接触させるように、第1のシールド板の外面から第2のシールド板の外面まで前記磁束発生手段の上方を通過させて貫通させたボルトを具備する締結手段を設けることもできる。このように構成すると、第1及び第2のシールド板と磁束発生手段とを一体化することができる上に、シールドケースを小型化することができ、磁束発生手段の上方をボルトが通るので、衝撃がシールドケースに加えられても、磁束発生手段が上方から飛び出すことを防止できる。
以上のように請求項1にかかる発明によればシールドケースでは、漏れ磁束を良好に遮蔽することができる上に、軽量で、作業性を良好にすることができる。これに加えて、請求項2、3の発明によれば、シールドケースとシャーシとの絶縁距離を調整可能とすることができ、そのために取り付けるスペーサの取り付け作業の作業性を良好にすることができる上に、シールドケースの絶縁性にも配慮できる。更に請求項4記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果を奏する上に、シールドケースと磁束発生手段とを一体化してシールドケースを小型化することができる上に、衝撃によって磁束発生手段がシールドケースから飛び出すことも防止できる。
本発明の一実施形態のシールドケースに巻線部品を取り付けた状態の平面図及び正面図である。 図1のシールドケースの平面図である。 図1のシールドケースの正面図である。 図1のシールドケースの縦断側面図である。 図1のシールドケースの展開図である。
本発明の一実施形態のシールドケースは、例えば溶接機の電源装置において使用する磁束発生手段、例えば巻線部品1を図1に示すように磁気シールドするために使用するもので、図2に示すように、底面シールド板2を有している。底面シールド板2は、概略矩形に形成され、第1及び第2の縁、例えば側縁2a、2b、第3の縁、例えば背面縁2c、第4の縁、例えば正面縁2dを有し、両側縁は、互いに平行であり、背面縁2c及び正面縁2dは、両側縁に対して直交し、互いに平行である。底面シールド板2は、図3に示すように、小矩形状の正面側部4a及び背面側部4bが、壁部6a、6bを介して大矩形状の中央部4cよりも下がった位置にある。
中央部4c及び背面側部4bの両側縁2a、2bに、これらと一体に第1及び第2のシールド板、例えば側面シールド板8、10が形成されている。これらシールド板8、10も概略矩形状で、中央部4c及び背面側部4bに対してほぼ直交している。背面側部4bの背面縁2cと一体に、第3のシールド板、例えば背面シールド板12が形成されている。背面シールド板12も概略矩形状で、背面側部4bに対して直交している。図3及び図4に示すように、背面シールド板12の上端は、側面シールド板8、10の上端とほぼ同じ位置にあり、背面シールド板12の両側縁は、図4に示すように全域に亘って側面シールド板8、10の後縁にほぼ接し、上端において完全に接触している。
これら底面シールド板2、側面シールド板8、10、背面シールド板12は、強磁性材料、例えば金属製である。底面シールド板2、側面シールド板8、10、背面シールド板12によって、上面と正面とが開放されたシールドケースが形成されている。
このシールドケースにおいて、背面シールド板12の両側縁上端において側面シールド板8、10に完全に接触している部分には、接合部、例えば溶接による溶着部14が形成されている。この溶着部14は、背面シールド板12、側面シールド板8、10を溶着した部分であるので、これらと同様に強磁性を有している。
中央部4cの側縁2a、2bの近傍には、中央部4cを切り起こすことによって、複数、例えば4つの磁束発生手段支持手段、例えば直立支持突起16が形成されている。各直立支持突起16は、中央部4cに対してほぼ直角である。巻線部品1は、例えばコア1aに2つの巻線部1bを形成したもので、直立支持突起16が、コア1aの両端を支持している。図2に符号20で示すのは、直立支持突起16を形成するために、中央部4cの側面シールド板8、10近傍に形成された貫通孔である。
図4に示すように、側面シールド板8、10の上部の中央には、図1に示すように側面シールド板8、10と巻線部品1とを一体化するために使用する締結手段の一部をなすボルト28を挿通するための貫通孔30、32(図1参照)が形成されている。ボルト28は、側面シールド板8の外面側から貫通孔30に挿通され、巻線部品1上を通過して、側面シールド板10の内面側から貫通孔32の外面側に突出し、この外面側で、締結手段の残りの部分であるナット34に螺合して、側面シールド板8、10にコア1aを押圧固定する。この押圧固定状態では、ボルト28は、巻線部品1の上方に位置している。
また、図2及び図3に示すように、側面シールド8、10の正面側の縁部の高さ方向の中途には、底面シールド板2の中央側を向くように押さえ板36、36が形成されている。これら押さえ板36、36によって、巻線部品1が側面シールド板8、10の正面側の開口から飛び出すことを防止している。
図4に示すように、側面シールド板8、10の背面シールド板12の近傍には、複数の冷却用貫通孔38が、上下方向に2列形成されている。これら冷却用貫通孔38の最上部にあるものは、溶着部14よりも下方に位置している。
正面側部4aの両端には、第4側縁の絶縁スペーサ取り付け用貫通孔、例えば正面側スペーサ用貫通孔40、40が正面側部4aの上下面を貫通するように形成されている。同様に、背面側部4bの両端には、第3側縁の絶縁スペーサ取り付け用絶縁貫通孔、例えば背面側スペーサ用貫通孔42、42が、背面側部4bの上下面を貫通するように形成されている。
図1に示すように、これら正面側スペーサ用貫通孔40、40、背面側スペーサ用貫通孔42、42には、それぞれ絶縁体製のスペーサ44が取り付けられている。これらスペーサ44は、図1(b)に示すように、正面側部4a及び背面側部4bの上面に配置される上側環状部44aと、正面側部4a及び背面側部4bの下面に配置される下側環状部44bとからなり、下側環状部44bの個数を調整することによって、底面シールド板2とシャーシまたはプリント基板46との距離、即ち、絶縁距離を調整することができる。このスペーサ44としては、例えば特開2010−101401号公報に開示されているものを使用することができる。なお、図示していないが、上側環状部44aに挿通され、正面側スペーサ用貫通孔40、40または背面側スペーサ用貫通孔42、42を通って下側環状部44bに挿通されたネジをシャーシまたはプリント基板46を貫通させて、シャーシまたはプリント基板46の外面側に突出させ、この突出端にナットを螺合させることによって、シャーシまたはプリント基板46にシールドケースを固定している。
正面側スペーサ用貫通孔40、40が形成されている正面側部4aは、図1(a)に示すように、その両側には側面シールド板8、10は存在しないので、これらスペーサ44を正面側スペーサ用貫通孔40、40に容易に取り付けることができる。
背面側スペーサ用貫通孔42、42が形成されている背面側部4bは、側面シールド板8、10、背面シールド板12によって囲われており、なんら対策を講じないと、スペーサ44、特に上側環状部44aの取付が困難となる。もし、シールドケースの上部から上側環状部44aを容易に挿入できるようにしようとすると、巻線部1bと背面シールド板12との間に大きな空間が形成できるように、底面シールド板2を大きくしなければならず、シールドケースが大きく重いものとなる。そこで、図3に示すように、背面シールド板12の背面側スペーサ用貫通孔42、42の近傍を欠除させて窓48が形成されている。また、図4に示すように、側面シールド板8、10の背面側スペーサ用貫通孔42、42の近傍にも窓50が形成されている。これら窓48、50は連通している。これら窓48、50を利用して、図1(a)に矢印で示すように側方または後方から上側環状部44aを背面側スペーサ用貫通孔42、42上に容易に配置することができる。
このシールドケースは、図5に示すように、例えば金属板をプレスして、このプレスされた金属板を折り曲げ、側面シールド板8、10と背面シールド板12との接触部分を溶着することによって製造される。
このようにして製造されたシールドケースに巻線部品1を配置して、図1に示すように直立支持突起16によって巻線部品1を支持し、ワニスに漬して隙間を無くし、側面シールド板8、10間をボルト28とナット34で締め付けて、シールドケースと巻線部品1とを一体化する。図示していないが、ボルト28と2つの巻線部1bとの間などの必要な箇所には金属同士が直接に接触することが無いように、シートなどの絶縁材を配置して、絶縁している。巻線部品1は、ネジなどで固定しなくても、側面シールド板8、10の押圧力とワニスの接着力とにより固定されている。万一、運搬時に強い衝撃がシールドケースに与えられても、側面シールド板8、10を固定しているボルト28が巻線部品1の上方に位置しているので、シールドケースの上方から巻線部品1が飛び出すことはないし、押さえ板36、36が設けられているので、巻線部品1が正面から飛び出すこともない。
このようにシールドケースに取り付けられた巻線部品を以下リアクトルと称するが、このリアクトルを、絶縁距離を保ちつつ、図1(b)に示すようにシャーシまたはプリント基板46に取り付けるために、スペーサ44を正面側スペーサ用貫通孔40及び背面側スペーサ用貫通孔42に取り付けるが、上述したように必要な絶縁距離を得るために下側環状部44bの個数を調整する。また、背面側スペーサ用貫通孔42に上側環状部44aを取り付けるために、図1(a)に矢印で示すように窓48、50を利用する。この窓48、50を設けたことにより、巻線部1bと背面シールド板12とを接近させることができ、シールドケースを小型化することができ、かつ軽量化することができた。
このようにシャーシまたはプリント基板にリアクトルを取り付けて、巻線部1bに通電すると、巻線部1bが磁束を発生する。このとき背面シールド板12と側面シールド板8との間、背面シールド板12と側面シールド板10との間に、溶着部14が形成され、これらが一体化されているので、コア1aと背面シールド板12との空間に漏洩した磁束は、背面シールド板12にとらえられ、溶着部14を通り、側面シールド板8、10に入り、側面シールド板8、10からコア1aに戻る。このように、溶着部14によって背面シールド板12と側面シールド板8、10の少なくとも一部とが磁気的に結合されているので、背面シールド板12、側面シールド板8、10及びコア1aによって磁束の閉ループが形成されて、漏れ磁束がコア1に戻されるので、漏れ磁束による外部への影響を防止することができ、例えば図1(a)に示すように背面シールド板12の近傍に一点鎖線で示すようにキャビネットが配置されていても、漏れ磁束の影響によってキャビネットが振動して騒音が発生したり、発熱したりすることはない。
また、スペーサによって充分な絶縁距離をシャーシまたはプリント基板とリアクトルとの間に保っているので、このリアクトルと共に使用されるスイッチング素子が高い周波数でオンオフを繰り返しても、シャーシやプリント基板46が振動することはない。
また、シールドケースは、上面及び正面が開放されているので、巻線部品1を上方及び正面から冷却することができ、その上、側面シールド8、10に冷却用貫通孔38が形成されているので、巻線部品1の側面からも冷却することができる。冷却用貫通孔38は、溶着部14が形成されている部分よりも低い位置に設けられているので、冷却用貫通孔38からの漏れ磁束はわずかである。
上記の実施形態では、巻線部品1は、2つの巻線部を有するものとしたが、これに限ったものではなく、1つの巻線部を有するもの或いは、3つ以上の巻線部を有するものとすることもできる。
また、上記の実施形態では、溶着部14は、背面シールド板12と側面シールド板8との一部と、背面シールド板12と側面シールド板10との一部とに形成したが、背面シールド板12と側面シールド板8との接近している全域及び背面シールド板12と側面シールド板10との接近している全域に形成することもできる。この場合、磁束がシールド板の一部に集中せず、シールド板の部分的な温度上昇を抑制することができる。
なお、溶着部14によって、背面シールド板12と側面シールド板8との一部と、背面シールド板12と側面シールド板10との一部を磁気的に結合したが、溶着部14を形成する以外の手法、例えばカシメやネジ止めによって磁気的に結合することもできる。
上記の実施形態では、押さえ板36を形成したが、これは省略することもできる。また、ナット34を用いてボルト28を固定したが、ナット34を省略し、側面シールド板10の貫通孔32に雌ねじを刻設し、これにボルト28を螺合させることもできる。また、底面シールド板2では、中央部4cよりも正面側部4a及び背面側部4bを低い高さ位置に形成したが、これらが同じ高さ位置にあるように形成することもできる。直立支持突起16を設けたが、これを除去し、巻線部1を底面シールド板2に直接に配置することもできる。
1 巻線部品
2 底面シールド板
2a 2b 側縁(第1及び第2の縁)
2c 背面縁(第3の縁)
2d 正面縁(第4の縁)
8 10 側面シールド板(第1及び第2のシールド板)
12 背面シールド板(第3のシールド板)
14 溶着部(接合部)

Claims (4)

  1. 互いにほぼ平行に配置された第1及び第2の縁と、これら第1及び第2の縁とほぼ直交し互いに平行な第3及び第4の縁を有する概略矩形の底面シールド板と、
    第1及び第2の縁それぞれに形成され、前記底面シールド板に対してほぼ直角なほぼ矩形の第1及び第2のシールド板と、
    第3の縁に形成され、前記底面シールド板に対してほぼ直角で、両縁が第1及び第2のシールド板間に接近して設けられ、前記底面シールド板と第1及び第2のシールド板とで磁束発生手段を囲う空間を形成するほぼ矩形の第3のシールド板と、
    第1及び第3のシールド板の接近している部位の少なくとも一部を磁気的に結合し、第2及び第3のシールド板の接近している部位の少なくとも一部を磁気的に結合する接合部とを
    具備するシールドケース。
  2. 請求項1記載のシールドケースにおいて、前記底面シールド板の第3縁の近傍でかつ第1及び第2のシールド板それぞれの近傍に、前記底面シールド板の上下両面に配置される第3縁側の絶縁性スペーサの取り付け用孔が形成され、これらスペーサの近傍の第1乃至第3のシールド板が欠除され、
    前記底面シールド板の第4の縁は、第1及び第2のシールド板における第3のシールド板と反対側の縁よりも外方に突出し、この突出縁の第1及び第2のシールド板側それぞれに、前記底面シールド板の上下両面に配置される第4縁側の絶縁性スペーサの取り付け用孔が形成されているシールドケース。
  3. 請求項2記載のシールドケースにおいて、前記底面シールド板における前記第3縁側のスペーサの取り付け用孔が形成されている部位を含む部分及び前記第4縁側のスペーサの取り付け用孔が形成されている部位を含む部分は、前記底面シールド板の他の部分よりも下側の位置に位置するシールドケース。
  4. 請求項1記載のシールドケースにおいて、第1及び第2のシールド板の内面に前記磁束発生手段の両端を接触させるように、第1のシールド板の外面から第2のシールド板の外面まで前記磁束発生手段の上方を通過させて貫通させたボルトを具備する締結手段を設けたシールドケース。
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