JPH08124767A - 静止誘導電器 - Google Patents

静止誘導電器

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JPH08124767A
JPH08124767A JP6260218A JP26021894A JPH08124767A JP H08124767 A JPH08124767 A JP H08124767A JP 6260218 A JP6260218 A JP 6260218A JP 26021894 A JP26021894 A JP 26021894A JP H08124767 A JPH08124767 A JP H08124767A
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JP
Japan
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tank
magnetic shield
magnetic
wall surface
shield plate
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JP6260218A
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English (en)
Inventor
Kenji Kawaguchi
賢二 川口
Susumu Isaka
進 井坂
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、タンクにおける渦電流損失を軽減し
て、タンクの局部温度上昇を防止することができ、かつ
磁気遮蔽板の拘束性と間隔の均一性を高めることを最も
主要な目的としている。 【構成】本発明は、鉄心に巻線を巻回してなる静止誘導
電器本体をタンク内に収納し、巻線に対向するタンク壁
内面に、それぞれ帯状の薄い磁性板を積層してなる磁気
遮蔽板を、複数個水平方向に間隔を存して並べて取り付
けて成る静止誘導電器において、磁気遮蔽板に、長手方
向に適当な間隔を存して固定用穴を複数個設け、固定用
穴に対向するタンク壁面に、ネジ穴が設けられた受け座
を設け、受け座の上に磁気遮蔽板を配置し、固定用穴と
ネジ穴を用いて、固定ボルトにてタンク壁面に磁気遮蔽
板を当該タンク壁面から浮かせて固定して成ることを特
徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気遮蔽構成を備え
た、例えば変圧器やリアクトル等の静止誘導電器に係
り、特にタンクにおける渦電流損失を軽減して、タンク
の局部温度上昇を防止できるようにした静止誘導電器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、静止誘導電器、例えば変圧器に
おいては、その容量が増大するに従って、タンク壁に入
射する巻線に流れる電流によって生じる漏れ磁束の量も
増加することから、タンク壁に発生する渦電流損失等の
漂遊損が増大したり、あるいはタンク壁の一部で局部温
度上昇が発生したりする。
【0003】そのため、一般的には、巻線に対向するタ
ンク壁の内面に、けい素鋼板からなる磁性体、あるいは
銅板,アルミニウム板等の良導体による磁気遮蔽を施し
て、上記漂遊損の低減や局部温度上昇の防止を図るよう
にしているのは、周知のところである。
【0004】図5は、この種の磁気遮蔽構成を備えた従
来の変圧器の構成例を示す平面図である。図5におい
て、鉄心1に巻線2を巻回してなる変圧器器本体が、タ
ンク3内に収納されている。
【0005】また、巻線2に対向するタンク3壁内面に
は、それぞれ帯状の薄い磁性板を積層してなる磁気遮蔽
板(けい素鋼板を多数枚積層して接着し、かつ細長い短
冊状に一体成形した磁気遮蔽板)4が、複数個水平方向
に互いに多少の間隔を存して並べて取り付けられてい
る。
【0006】ここで、磁気遮蔽板4は、図5A部の拡大
図を図6に示すように、タンク3に取り付けられてい
る。すなわち、図6において、鉄心1に巻線2を巻回し
てなる変圧器器本体が収納されたタンク3の内壁下部
に、水平方向に延びる支え板5が溶接により固着されて
いる。
【0007】また、タンク3壁内面には、磁気遮蔽板4
の取り付けピッチPを保持して垂直方向に並べられた複
数個の押さえ板6,7が設けられている。そして、これ
らの押さえ板6,7間に、取り付けピッチPに対応させ
て磁性板を積層した磁気遮蔽板4を上方から挿入し、そ
の先端部を支え板5に当接させた後、支え板5のネジ穴
を用いて押さえ板8およびボルト9により、磁気遮蔽板
4の下端部が固定されている。
【0008】従来の磁気遮蔽は、上記のように構成され
ており、磁気遮蔽板4がタンク3よりも内側に配置さ
れ、かつ一般にけい素鋼板を多数枚積層したものから成
っているため、変圧器の巻線2に流れる電流によって生
じる漏れ磁束のうち、タンク3を磁路とする磁束のほと
んどはタンク3に侵入せず、漏れ磁束によって生じる渦
電流によるタンク3の局部温度上昇を抑制している。
【0009】しかしながら、このような磁気遮蔽構成を
備えた変圧器では、次のような問題点がある。すなわ
ち、図7に詳細な側面図を示すように、タンク3の底面
付近に傾斜面を有するタンク3に磁気遮蔽板4を取り付
けるような場合、前述したような従来の構成を適用しよ
うとすると、支え板5が存在するために、タンク3壁面
に、磁気遮蔽板4の取り付けられない部分のギャップG
が発生してしまう。このギャップG部分の磁気抵抗が高
いため、通過する磁束10の一部がタンク3に侵入して
しまう。そして、この磁束10の侵入によって、タンク
3の磁気遮蔽板4取付ギャップ対向部に局部的に渦電流
が生じ、この渦電流損失によって過大な局部温度上昇を
引き起こすことになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
変圧器等の静止誘導電器においては、タンクへの磁束の
侵入によって局部的に渦電流が生じ、この渦電流損失に
よって過大な局部温度上昇を引き起こすという問題があ
った。
【0011】本発明の目的は、タンクにおける渦電流損
失を軽減して、タンクの局部温度上昇を防止することが
でき、かつ磁気遮蔽板の拘束性と間隔の均一性を高める
ことが可能な静止誘導電器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、鉄心に巻線を巻回してなる静止誘導電器本体をタ
ンク内に収納し、巻線に対向するタンク壁内面に、それ
ぞれ帯状の薄い磁性板を積層してなる磁気遮蔽板を、複
数個水平方向に間隔を存して並べて取り付けて成る静止
誘導電器において、まず、請求項1に係る発明では、磁
気遮蔽板に、長手方向に適当な間隔を存して固定用穴を
複数個設け、固定用穴に対向するタンク壁面に、ネジ穴
が設けられた受け座を設け、受け座の上に磁気遮蔽板を
配置し、固定用穴とネジ穴を用いて、固定ボルトにてタ
ンク壁面に磁気遮蔽板を当該タンク壁面から浮かせて固
定して成る。
【0013】また、請求項2に係る発明では、磁気遮蔽
板に、長手方向に適当な間隔を存して固定用穴を複数個
設け、固定用穴に対向するタンク壁面に、スタッドを設
け、スタッドを用いて、ナットにてタンク壁面に磁気遮
蔽板を当該タンク壁面から浮かせて固定して成る。
【0014】さらに、請求項3に係る発明では、磁気遮
蔽板に、長手方向に適当な間隔を存して固定用穴を複数
個設け、タンク壁面に、固定用穴に対向する部所にネジ
穴が設けられた取付枠を設け、取付枠を用いて、固定ボ
ルトにてタンク壁面に磁気遮蔽板を当該タンク壁面から
浮かせて固定して成る。
【0015】
【作用】従って、本発明の静止誘導電器においては、タ
ンク壁面から浮かせて磁気遮蔽板を取付固定しているこ
とにより、下部支え板を必要としないため、前述の磁気
遮蔽板取り付けギャップを最小限に抑えてタンクへの漏
れ磁束を遮蔽することが可能となり、ギャップ部からの
タンクへの磁束の侵入による局部温度上昇を防止するこ
とができる。
【0016】また、タンク壁面から浮かせて磁気遮蔽板
を取付固定していることにより、磁路がタンクから遠ざ
かるため、タンクへの磁束の流出を抑えることができ
る。さらに、上記理由により、磁気遮蔽板間の間隔を均
一に保持すると共に、磁気遮蔽板を拘束する作用を高め
ることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。 (第1の実施例)図1は、本発明の第1の実施例による
変圧器の構成例を示す要部縦断面図であり、図5乃至図
7と同一または対応する要素には同一符号を付してその
説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。なお、図1では、本発明を変圧器に適用した場合に
ついて示している。
【0018】すなわち、本実施例の変圧器は、図1に示
すように、磁気遮蔽板4には、あらかじめタンク3壁面
に固定させるために、磁気遮蔽板4の取り付けピッチP
を保持させるのに対応した位置に、長手方向(垂直方
向)に適当な間隔を存して固定用穴11を複数個設けて
いる。
【0019】また、この固定用穴11に対向するタンク
3壁面には、ネジ穴が設けられた受け座であるネジ座1
2を取り付けている。さらに、ネジ座12の上に磁気遮
蔽板4を配置し、磁気遮蔽板4の固定用穴11とネジ座
12のネジ穴を用いて、固定ボルト13にてタンク3壁
面に磁気遮蔽板4を複数個、タンク3壁面から浮かせて
長手方向に垂直になるように固定している。
【0020】次に、以上のような磁気遮蔽構成を備えた
本実施例の変圧器においては、磁気遮蔽板4が、複数個
の固定ボルト13とネジ座12により密着して取り付け
られているため、水平方向、および垂直方向のずれを防
止することができると共に、不完全接地を防止すること
ができる。
【0021】また、前述した従来の支え板5を必要とせ
ずに強固に固定できるため、磁気遮蔽板4をタンク3壁
面の傾斜部にも併せて取り付ける場合にも、磁気遮蔽板
4のつなぎ目のギャップGを最小限に抑えることができ
る。これにより、ギャップGでの漏れ磁束のタンク3へ
の侵入による渦電流が引き起こすタンク3の局部温度上
昇を防止することができる。
【0022】さらに、磁気遮蔽板4,4間の相互間水平
寸法ピッチPを、固定用穴11、およびネジ座12によ
り均一に保持することができる。さらにまた、図2に詳
細な側面図を示すように、磁気遮蔽板4内を磁路として
流れる磁束のうち、磁気遮蔽板4から僅かながらに漏れ
て流れてしまう漏れ磁束14は、ネジ座12が存在する
ことにより、タンク3壁面と磁気遮蔽板4との間の空間
部分を流れるため、タンク3内に流入せずに済み、漏れ
磁束14によるタンク3の局部温度上昇を防止すること
ができる。
【0023】上述したように、本実施例の変圧器は、鉄
心1に巻線2を巻回してなる変圧器本体をタンク3内に
収納し、巻線2に対向するタンク3壁内面に、それぞれ
帯状の薄い磁性板を積層してなる磁気遮蔽板4を、複数
個水平方向に間隔を存して並べて取り付ける場合に、磁
気遮蔽板4に、長手方向に適当な間隔を存して固定用穴
11を複数個設け、この固定用穴11に対向するタンク
3壁面に、ネジ穴が設けられたネジ座12を設け、この
ネジ座12の上に磁気遮蔽板4を配置し、磁気遮蔽板4
の固定用穴11とネジ座12のネジ穴を用いて、固定ボ
ルト13にてタンク3壁面に磁気遮蔽板4を複数個、タ
ンク3壁面から浮かせて固定するようにしたものであ
る。
【0024】従って、磁気遮蔽板4の取り付けギャップ
Gを最小限に抑えて、タンク3への漏れ磁束14を遮蔽
することができるため、ギャップG部からのタンク3へ
の磁束の侵入による渦電流損失を軽減して、タンク3の
局部温度上昇を防止することが可能となる。
【0025】また、タンク3壁面への磁気遮蔽板4の取
り付けが極めて容易であるばかりでなく、磁気遮蔽板4
間の間隔を均一に保持すると共に、磁気遮蔽板4を拘束
する作用を高めることが可能となる。
【0026】(第2の実施例)図3は、本発明の第2の
実施例による変圧器の構成例を示す側面図であり、図1
および図2、図5乃至図7と同一または対応する要素に
は同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる
部分についてのみ述べる。
【0027】すなわち、本実施例の変圧器は、図3に示
すように、磁気遮蔽板4には、あらかじめタンク3壁面
に固定させるために、磁気遮蔽板4の取り付けピッチP
を保持させるのに対応した位置に、長手方向(垂直方
向)に適当な間隔を存して固定用穴11を複数個設けて
いる。
【0028】また、この固定用穴11に対向するタンク
3壁面には、スタッド15を設けている。さらに、この
スタッド15に磁気遮蔽板4を配置し、スタッド15を
用いて、ナット16にてタンク3壁面に磁気遮蔽板4を
複数個、タンク3壁面から浮かせて固定している。
【0029】次に、以上のような磁気遮蔽構成を備えた
本実施例の変圧器においては、磁気遮蔽板4が、複数個
のスタッド15とナット16により密着して取り付けら
れているため、水平方向、および垂直方向のずれを防止
することができると共に、不完全接地を防止することが
できる。
【0030】また、前述した従来の支え板5を必要とせ
ずに強固に固定できるため、磁気遮蔽板4をタンク3壁
面の傾斜部にも併せて取り付ける場合にも、磁気遮蔽板
4のつなぎ目のギャップGを最小限に抑えることができ
る。これにより、ギャップGでの漏れ磁束のタンク3へ
の侵入による渦電流が引き起こすタンク3の局部温度上
昇を防止することができる。
【0031】さらに、磁気遮蔽板4,4間の相互間水平
寸法ピッチPを、固定用穴11、およびスタッド15に
より均一に保持することができる。さらにまた、磁気遮
蔽板4内を磁路として流れる磁束のうち、磁気遮蔽板4
から僅かながらに漏れて流れてしまう漏れ磁束は、スタ
ッド15が存在することにより、タンク3壁面と磁気遮
蔽板4との間の空間部分を流れるため、タンク3内に流
入せずに済み、漏れ磁束によるタンク3の局部温度上昇
を防止することができる。
【0032】上述したように、本実施例の変圧器は、鉄
心1に巻線2を巻回してなる変圧器本体をタンク3内に
収納し、巻線2に対向するタンク3壁内面に、それぞれ
帯状の薄い磁性板を積層してなる磁気遮蔽板4を、複数
個水平方向に間隔を存して並べて取り付ける場合に、磁
気遮蔽板4に、長手方向に適当な間隔を存して固定用穴
11を複数個設け、この固定用穴11に対向するタンク
3壁面に、スタッド15を設け、このスタッド15に磁
気遮蔽板4を配置し、スタッド15を用いて、ナット1
6にてタンク3壁面に磁気遮蔽板4を複数個、タンク3
壁面から浮かせて固定するようにしたものである。
【0033】従って、上記第1の実施例の変圧器の場合
と同様に、磁気遮蔽板4の取り付けギャップGを最小限
に抑えて、タンク3への漏れ磁束を遮蔽することができ
るため、ギャップG部からのタンク3への磁束の侵入に
よる渦電流損失を軽減して、タンク3の局部温度上昇を
防止することが可能となる。
【0034】また、タンク3壁面への磁気遮蔽板4の取
り付けが極めて容易であるばかりでなく、磁気遮蔽板4
間の間隔を均一に保持すると共に、磁気遮蔽板4を拘束
する作用を高めることが可能となる。
【0035】(第3の実施例)図4は、本発明の第3の
実施例による変圧器の構成例を示す構成図であり、図1
乃至図3、図5乃至図7と同一または対応する要素には
同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
【0036】すなわち、本実施例の変圧器は、図4に示
すように、磁気遮蔽板4には、あらかじめタンク3壁面
に固定させるために、磁気遮蔽板4の取り付けピッチP
を保持させるのに対応した位置に、長手方向(垂直方
向)に適当な間隔を存して固定用穴11を複数個設けて
いる。
【0037】また、この固定用穴11に対向するタンク
3壁面には、固定用穴11に対向する部所にネジ穴が設
けられた格子状の取付枠17を設けている。さらに、こ
の取付枠17上に磁気遮蔽板4を配置し、取付枠17を
用いて、固定ボルト13にてタンク3壁面に磁気遮蔽板
4を複数個、タンク3壁面から浮かせて固定している。
【0038】次に、以上のような磁気遮蔽構成を備えた
本実施例の変圧器においては、磁気遮蔽板4が、複数個
の固定ボルト13と取付枠17により密着して取り付け
られているため、水平方向、および垂直方向のずれを防
止することができると共に、不完全接地を防止すること
ができる。
【0039】また、前述した従来の支え板5を必要とせ
ずに強固に固定できるため、磁気遮蔽板4をタンク3壁
面の傾斜部にも併せて取り付ける場合にも、磁気遮蔽板
4のつなぎ目のギャップGを最小限に抑えることができ
る。これにより、ギャップGでの漏れ磁束のタンク3へ
の侵入による渦電流が引き起こすタンク3の局部温度上
昇を防止することができる。
【0040】さらに、磁気遮蔽板4,4間の相互間水平
寸法ピッチPを、固定用穴11、および取付枠17によ
り均一に保持することができる。さらにまた、磁気遮蔽
板4内を磁路として流れる磁束のうち、磁気遮蔽板4か
ら僅かながらに漏れて流れてしまう漏れ磁束は、取付枠
17が存在することにより、タンク3壁面と磁気遮蔽板
4との間の空間部分を流れるため、タンク3内に流入せ
ずに済み、漏れ磁束によるタンク3の局部温度上昇を防
止することができる。
【0041】上述したように、本実施例の変圧器は、鉄
心1に巻線2を巻回してなる変圧器本体をタンク3内に
収納し、巻線2に対向するタンク3壁内面に、それぞれ
帯状の薄い磁性板を積層してなる磁気遮蔽板4を、複数
個水平方向に間隔を存して並べて取り付ける場合に、磁
気遮蔽板4に、長手方向に適当な間隔を存して固定用穴
11を複数個設け、この固定用穴11に対向するタンク
3壁面に、固定用穴11に対向する部所にネジ穴が設け
られた格子状の取付枠17を設け、この取付枠17上に
磁気遮蔽板4を配置し、取付枠17を用いて、固定ボル
ト13にてタンク3壁面に磁気遮蔽板4を複数個、タン
ク3壁面から浮かせて固定するようにしたものである。
【0042】従って、上記第1および第2の各実施例の
変圧器の場合と同様に、磁気遮蔽板4の取り付けギャッ
プGを最小限に抑えて、タンク3への漏れ磁束を遮蔽す
ることができるため、ギャップG部からのタンク3への
磁束の侵入による渦電流損失を軽減して、タンク3の局
部温度上昇を防止することが可能となる。
【0043】また、タンク3壁面への磁気遮蔽板4の取
り付けが極めて容易でかつ正確であるばかりでなく、磁
気遮蔽板4間の間隔を均一に保持すると共に、磁気遮蔽
板4を拘束する作用を高めることが可能となる。
【0044】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく、次のようにしても同様に実施できるもので
ある。上記各実施例では、本発明を静止誘導電器として
変圧器に適用する場合について説明したが、何らこれに
限定されるものではなく、巻線外部の漏れ磁束の流れ方
はリアクトルでも同様であることから、本発明を静止誘
導電器としてリアクトルに適用しても、前述の場合と同
様の作用効果が得られることは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、鉄
心に巻線を巻回してなる静止誘導電器本体をタンク内に
収納し、巻線に対向するタンク壁内面に、それぞれ帯状
の薄い磁性板を積層してなる磁気遮蔽板を、複数個水平
方向に間隔を存して並べて取り付けて成る静止誘導電器
において、磁気遮蔽板に、長手方向に適当な間隔を存し
て固定用穴を複数個設け、固定用穴に対向するタンク壁
面に、ネジ穴が設けられた受け座を設け、受け座の上に
磁気遮蔽板を配置し、固定用穴とネジ穴を用いて、固定
ボルトにてタンク壁面に磁気遮蔽板を当該タンク壁面か
ら浮かせて固定するか、または磁気遮蔽板に、長手方向
に適当な間隔を存して固定用穴を複数個設け、固定用穴
に対向するタンク壁面に、スタッドを設け、スタッドを
用いて、ナットにてタンク壁面に磁気遮蔽板を当該タン
ク壁面から浮かせて固定するか、もしくは磁気遮蔽板
に、長手方向に適当な間隔を存して固定用穴を複数個設
け、タンク壁面に、固定用穴に対向する部所にネジ穴が
設けられた取付枠を設け、取付枠を用いて、固定ボルト
にてタンク壁面に磁気遮蔽板を当該タンク壁面から浮か
せて固定するようにしたので、タンクにおける渦電流損
失を軽減して、タンクの局部温度上昇を防止することが
でき、かつ磁気遮蔽板の拘束性と間隔の均一性を高める
ことが可能な静止誘導電器が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による変圧器の第1の実施例を示す構成
図。
【図2】同第1の実施例の変圧器におけるタンク傾斜面
部に磁気遮蔽板を取り付けた場合の詳細を示す側面図。
【図3】本発明による変圧器の第2の実施例を示す側面
図。
【図4】本発明による変圧器の第3の実施例を示す側面
図。
【図5】磁気遮蔽構成を備えた従来の変圧器の構成例を
示す平面図。
【図6】図5の変圧器におけるA部の詳細を示す構成
図。
【図7】図6の変圧器におけるタンク傾斜面部に磁気遮
蔽板を取り付けた場合の詳細を示す側面図。
【符号の説明】
1…鉄心、 2…巻線、 3…タンク、 4…磁気遮蔽板、 5…支え板、 6,7…押さえ板、 8…押さえ板、 9…ボルト、 10…磁束、 11…固定用穴、 12…ネジ座、 13…固定ボルト、 14…漏れ磁束、 15…スタッド、 16…ナット、 17…取付枠。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心に巻線を巻回してなる静止誘導電器
    本体をタンク内に収納し、 前記巻線に対向するタンク壁内面に、それぞれ帯状の薄
    い磁性板を積層してなる磁気遮蔽板を、複数個水平方向
    に間隔を存して並べて取り付けて成る静止誘導電器にお
    いて、 前記磁気遮蔽板に、長手方向に適当な間隔を存して固定
    用穴を複数個設け、 前記固定用穴に対向するタンク壁面に、ネジ穴が設けら
    れた受け座を設け、 前記受け座の上に前記磁気遮蔽板を配置し、前記固定用
    穴とネジ穴を用いて、固定ボルトにて前記タンク壁面に
    前記磁気遮蔽板を当該タンク壁面から浮かせて固定して
    成ることを特徴とする静止誘導電器。
  2. 【請求項2】 鉄心に巻線を巻回してなる静止誘導電器
    本体をタンク内に収納し、 前記巻線に対向するタンク壁内面に、それぞれ帯状の薄
    い磁性板を積層してなる磁気遮蔽板を、複数個水平方向
    に間隔を存して並べて取り付けて成る静止誘導電器にお
    いて、 前記磁気遮蔽板に、長手方向に適当な間隔を存して固定
    用穴を複数個設け、 前記固定用穴に対向するタンク壁面に、スタッドを設
    け、 前記スタッドを用いて、ナットにて前記タンク壁面に前
    記磁気遮蔽板を当該タンク壁面から浮かせて固定して成
    ることを特徴とする静止誘導電器。
  3. 【請求項3】 鉄心に巻線を巻回してなる静止誘導電器
    本体をタンク内に収納し、 前記巻線に対向するタンク壁内面に、それぞれ帯状の薄
    い磁性板を積層してなる磁気遮蔽板を、複数個水平方向
    に間隔を存して並べて取り付けて成る静止誘導電器にお
    いて、 前記磁気遮蔽板に、長手方向に適当な間隔を存して固定
    用穴を複数個設け、 前記タンク壁面に、前記固定用穴に対向する部所にネジ
    穴が設けられた取付枠を設け、 前記取付枠を用いて、固定ボルトにて前記タンク壁面に
    前記磁気遮蔽板を当該タンク壁面から浮かせて固定して
    成ることを特徴とする静止誘導電器。
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