JPS601435Y2 - 電子時計のデジタル表示部を利用した異常表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はモザイク型電極を有するデジタル表示部により
時刻を表示するようにした時計において、異常検出回路
と文字信号作成回路とゲート回路等を付加し異常検出回
路が作動時に該デジタル表示部による時刻表示を停止さ
せるとともに該異常検出回路が検出した異常状態に応じ
て導出する文字信号作成回路からの出力信号で該デジタ
ル表示部により異常状態及びその内容を文字、数字等で
表示するようにした電子時計のデジタル表示部を利用し
た異常表示装置に関するものである。

近年、自動車には時計が一般的に装備されるようになっ
てきている。

しか腰該時計は単に時刻を表示すること以外に利用価値
は考えられていないのが現状である。

而して自動車は安全性確保その他の目的で多くの機器、
装置を投載しているが、投載されたそれら機器、装置が
正常に作動していないと非常に大きな危険を招くことが
あり、そのため各種の異常検出センサ及びその表示装置
が多数投載されている。

ところで自動車のフロントパネルには実に多くの装備が
なされており、装備数が増加すると各装備を小型化せね
ばならず、それがインジケータの類であると見にくくな
る惧れがある。

本考案は叙上の問題点を解消するために故障ないし異常
表示等を目的とした個々のインジケータを自動車のフロ
ントパネル面より排除腰通常は時計として時刻表示をな
すデジタル式時計において、そのモザイク型表示電極を
有するデジタル表示部を利用し、該個々のインジケータ
に替り各種の異常状態を検出した際にこれを文字、数字
等で表示できるようにしたものである。

以下、本考案に係る電子時計のデジタル表示部を利用し
た異常表示装置（以下１本考案に係る装置ヨという）を
図面に基ついて詳細に説明する。

１は発振回路であり、時刻基準となる信号を導出する例
えは水晶発振回路からなる。

２は分周回路であり、該発振回路１が導出する信号を分
周しデジタル表示部を作動する信号を導出するものでゲ
ート回路３の中の個々のアントゲ−）３０１〜３１６の
一方の入力部へその出力部を接続している。

該アンドゲート３０１〜３１６の他方の入力部は一括し
てノアゲート３００の出力部へ接続している。

４はオアゲートであり、オアゲート４０１〜４１６でな
り、そのそれぞれの一方の入力部は該ゲート回路３の中
のアンドゲート３０１〜３１６の出力部に接続している
。

５はデコーダ回路であり、デコーダドライバ５１〜５４
でなり、入力部はオアゲート４の出力部へ、又出力部は
デジタル表示部６１〜６４を作動し得る如く接続してい
る。

該デジタル表示部６１〜６４は、モザイク型表示電極を
有している。

７は異常検出回路であり、例えば一方をアースした４個
のセンサー７１〜７４と、該センサー７１〜７４の他方
に入力部を接続したインバータ７５〜７８と、該センサ
ー７１〜７４とインバータ７５〜７８との接続点にバイ
アス電圧を付与するための低抗７９とで構成される。

該センサー７１は例えば残燃料検出センサーであり、該
センサー７２は例えばオイル量検出センサーであり、該
センサー７３は例えばラジェータ水量センサーであり、
該センサー７４は例えばブレーキオイルセンサーである
。

該センサー７１〜７４が作動していないときは異常検出
回路７より導出される信号はいづれもＬレベルである。

８はセンサー切替回路であり、分周回路２の出力で作動
するシフトレジスタ８０と、シフ］・レジスタ８０より
導出される出力でゲートを順次開閉するアンドゲート８
１〜８４とで構成されている。

而してアンドゲート８１〜８４の一方の入力部は前記ゲ
ート回路のノアゲート３００の入力部とともに異常検出
回路７の出力部であるインバータ７５〜７８の出力部へ
それぞれ接続しており、アンドゲート８１〜８４の他方
の入力部はシフトレジスタ８０の出力部へ接続している
。

シフトレジスタ８０はその入力部を分周回路２の出力部
へ接続しており、分周回路２より導出される出力信号で
アンドゲート８１〜８４のゲートを順次切替る。

９は文字信号作成回路であり、第１のデコーダ回路９０
と第２のデコーダ回路９１〜９４で構成される。

而して第１のデコーダ回路９０の入力部はそれぞれセン
サー切替回路８の中のアンドゲート８１〜８４の出力部
に接続しており第１のデコーダ回路９０の出力部はそれ
ぞれ第２のデコーダ回路９１〜９４の入力部へ接続して
いる。

そして第２のデコーダ回路９１〜９４の出力部は前記オ
アゲート４の他方の入力部へそれぞれ接続している。

該文字信号作成回路９はセンサー７１〜７４のいづれか
が作動した際にかつセンサー切替回路８により作動して
いるセンサーが選択された際に検出された異常の内容に
応じて異常の内容を表現する数字を含む文字信号を作成
したデコーダ回路５を介してデジタル表示部６１〜６４
を作動する機能を有する。

１０はブランキング検出回路であり、ノアゲート１１と
アンドゲート１２〜１５とを備えている。

アンドゲート１２〜１５の一方の入力部はセンサー切替
回路８の中のアンドゲート８１〜８４の出力部へそれぞ
れ接続され、アンドゲート１２〜１５の他方の入力部は
センサー切替回路８の中のシフトレジスタ８０の出力部
へそれぞれ接続され、アンドゲート１２〜１５の出力部
はノアゲート１１の入力部へ接続している。

而してノアゲート１１の出力部はデコーダ回路５へ接続
している。

該ブランキング検出回路１０はセンサー切替回路８によ
り作動しているセンサー以外のセンサーへ切替えられた
ときにデジタル表示部６１〜６４の作動をブランキング
するためのものである。

本考案に係る装置は上記した構成を有する。

従って下記の如く作動する。

異常検出回路７の中のセンサー７１〜７４が全て異常状
態を検出していないときはインバータ７５〜７８はＬレ
ベルの出力を導出している。

このためノアゲート３００はＨレベルの出力を導出し、
アンドゲート３０１〜３１６のゲートを開いている。

ところで分周回路２は常時発振回路１より導出される信
号を分周し時刻信号として導出している。

而して異常検出回路７が異常を検出していないときゲー
ト回路３のゲートは開いているので分周回路２より導出
された信号は該ゲート回路３を介し、さらにオアゲート
４を介してデコーダ回路５を駆動する。

そして、デコーダ回路５はデジタル表示部６１〜６４を
駆動し時刻表示をさせる。

ところで異常検出回路７が異常を検出していないときは
センサー切替回路８の中のアンドゲート８１〜８４は常
時Ｌレベルの出力を導出しており、このときは文字信号
作成回路９は文字信号を導出しない。

このためデジタル表示部６１〜６４は例えは第２図ａに
示す如き表示形態により時刻表示のみを行なうことがで
きる。

而して今、例えは残燃料検出センサーであるセンサー７
１が作動したとするとインバータ７５はＨレベルの出力
を導出する。

これによりゲート回路３の中のノアゲート３００はＬレ
ベルの出力を導出してアンドゲート３０１〜３１６のゲ
ートを閉じる。

このためデジタル表示部６１〜６４は時刻表示を停止す
る。

ところで該センサー切替回路８は該分周回路２より導出
される信号で作動するシフトレジスタ８０と該シフトレ
ジスタ８０より導出される信号により順次ゲートを開く
アンドゲート８１〜８４を備えており、アンドゲート８
１が開いたときセンサー７１より導出された信号は文字
信号作成回路９へ入る。

而して文字信号作成回路９はオアゲート４を介して文字
信号を導出し、デコーダ回路５を作動する。

そしてデコーダ回路５はデジタル表示部６１〜６４を駆
動し、例えは第２図すに示す如くＦＴＪＥｌ、、、とい
う文字を表示することにより燃料が残り少ないというこ
とを運転者へ報知する。

該表示はアンドゲート８１が開いている時間、例えば０
、鍬ないし１秒間行なわれる。

ここにおいてアンドゲート８１〜８４はシフトレジスタ
８０より導出される信号によりＯ０鍬ないし１秒ごとに
順次ゲートが開閉される。

そして今センサー７１のみが異常状態を検出していると
きで、かつアンドゲート８１が閉じているとブランキン
グ検出回路１０が作動し、デジタル表示部６１〜６４の
作動をブランキングさせる。

つまり、異常状態を検出しているセンサー以外のセンサ
ーへ切替られたときは表示素子６１〜６４の作動をブラ
ンキングさせるのである。

次に例えばオイル量を検出するセンサー７２が作動した
とすると、デジタル表示部６１〜６４により第２図Ｃに
示す如（ＯＩＬと表示できる。

またラジェータ水量を検出するセンサー７３が作動すれ
ば例えばＨ２Ｏと表示でき、またブレーキオイルの量を
検出するセンサーが作動すれば例えばＢＯＩＬと表示で
きるのである。

而して上記異常状態が解消されれば文字信号作成回路９
は文字信号の導出を停止し、替ってゲート回路３が開い
て、再び時刻表示を開始させる。

本考案に係る装置は上記した如く構成され、かつ作動す
る効果を奏する。

通常は時計としてデジタル的に時刻表示をなす電子時計
において、そのモザイク型表示電極を有するデジタル表
示部を利用し、個々の独立したインジケータに替り各種
の異常状態を異常検出回路で検出した際これを文字ない
し数字で表示するようにしているので、運転者は個々異
常状態の内容を適確かつ迅速に認知できる。

またデジタル表示部として電子時計のものを利用してい
るので見やすくしかもフロントパネル面を有効に活用で
きる。

さらにセンサー切替回路及びブランキング検出回路を備
えているので多数のセンサーを設けることができ、しか
も見やすい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る装置の好適な実施例を示す電気回
路図であり、第２図ａ ” ｅは表示形態の例を示す図
である。 １・・・・・・発振回路、２・・・・・・分周回路、３
・・・・・・ゲート回路、４・・・・・・オアゲート、
５・・・・・・デコーダ回路、７・・・・・・異常検出
回路、８・・・・・・センサー切替回路、９・・・・・
・文字信号作成回路、１０・・・・・・ブランキング検
出回路、６１〜６４・・・・・・デジタル表示部、７１
〜７４・・・・・・センサー。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）時刻基準となる信号を導出する発振回路と、発振
   回路が導出する信号を分周し時刻信号として導出する分
   周回路と、分周回路が導出する信号で作動するデコーダ
   回路と、デコーダ回路が導出する信号で作動するデジタ
   ル表示部とを具備する時計において、異常を検知するた
   めのセンサーを有する異常検出回路と、分周回路とデコ
   ーダ回路とに介設され異常検出回路が作動時に前記デコ
   ーダ回路へ信号を導出する分周回路の出力信号をしゃ断
   するゲート回路と、該異常検出回路が作動時に異常の内
   容を示す所定の表示すべき文字信号を作威し該デコーダ
   回路を介してデジタル表示部により表示させるための文
   字信号作成回路とを有することを特徴とする電子時計の
   デジタル表示部を利用した異常表示装置。
2. （２）複数個のセンサーで構成した異常検出回路と、分
   周回路からの出力信号により順次該センサーを切替え該
   文字信号作成回路へ信号を導出するセンサー切替回路と
   、センサー切替回路の作動によって切替えられるセンサ
   ーのいづれかが作動時にかつセンサー切替回路により作
   動していないセンサーへの切替時にデジタル表示部の作
   動を停止すべくデコーダ回路へブランキング信号を導出
   するブランキング検出回路とを具備することを特徴とす
   る実用新案登録請求の範囲第１項記載の電子時計のデジ
   タル表示部を利用した異常表示装置。
3. （３）デジタル表示部は文字、数字を表現できるモザイ
   ク型表示電極を具備してなる実用新案登録請求の範囲第
   １項又は第２項記載の電子時計のデジタル表示部を利用
   した異常表示装置。