JPS6014290Y2 - 集団音楽教習装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複チャンネルの音声信号発生源から任意のチャ
ンネルの音声信号を選択し、記録再生することのできる
集団音楽教習装置に関する。

従来のこの種装置として主にモノラルの音声信号発生源
と２チヤンネルの記録再生装置を有した３種の方式のも
のが知られる。

第１のものは記録再生装置の第１チヤンネルに親機の教
師の演奏による指導内容を記録し、第２チヤンネルに子
機の生徒の演奏音を記録するもので、練習の際には、両
チャンネルに記録きれた演奏音を同時に再生する方式を
とっている。

しかしこの練習方式では、教師の演奏音と生徒の演奏音
とが重畳されるため、生徒のヘッドホンからは実際の合
奏音と異なる演奏音が聴取されてしまう。

第２のものは記録再生装置の両チャンネルに生徒の練習
部分のみを残して指導内容を記録し、練習の際には生徒
が上記練習部分に自己の演奏音を記録した後円チャンネ
ルと同時に再生する方式をとっている。

しかしこの練習方式では、生徒の演奏の技術レベルに応
じた指導内容が必要であり、多種類の指導内容を準備し
なければならない。

第３のものは記録再生装置の両チャンネルに別種の指導
内容を記録するもので、例えば第１チヤンネルに電子鍵
盤楽器の旋律部の指導内容を記録し、第２チヤンネルに
その伴奏部の指導内容を記録する。

練習の際には、生徒が練習する必要のないチャンネル側
に自己の演奏音を録音した後、両チャンネルを同時に再
生する方式をとっている。

しかしこの練習方式では、指導内容と自己の演奏音が重
畳されて生徒のヘッドホンから聴取されることはないが
、練習部分の指導内容も聴取されず、自己の演奏の良否
を判断するこてが難しい。

そこで、本考案は上記欠点を除去し、一種の指導内容に
より複数の生徒の教習がスムーズに行なえる集団音楽教
習装置を提供することを目的とし、親機と複数の子機か
ら成り、該親機の音声信号発生源を複チャンネルにし、
前記子機に夫々該複チャンネルと任意選択可能な選択ス
イッチと該選択スイッチにより選択された前記チャンネ
ルの音声信号を記録再生する複チャンネルの記録再生装
置と、該複チャンネルの記録再生装置から任意のチャン
ネルを選択するモード切替スイッチと、前記親機及び子
機の音声信号を聴取するための複チャンネルのヘッドホ
ンと、子機の音声信号発生源を前記記録再生装置に接続
する記録スイッチとを設けて威る。

次に本考案の好適実施例を第１図乃至第７図により説明
する。

第１図において、親機の２チヤンネルの音声信号発生源
１及び親機の２チヤンネルの音声信号発生源２は２接点
連動の資料切換スイッチ３、選択スイッチ４． ５．６
． ７、増幅器８，９を介して、子機の２チヤンネルの
記録再生装置１０に接続され、さらに記録再生装置１０
はモード切替スイッチ１１，１２、増幅器１３，１４，
１５、位相反転増幅器１６．６０を介して、子機のヘッ
ドホン１７に接続される。

また、子機の音色信号回路１８は記録スイッチ１９を介
して増幅器９または増幅器１３に接続される。

ここで、上記の構成要素を詳しく説明する。

音声信号発生源１は指導用楽器で、その第１チヤンネル
２０から例えば旋律部の音声信号が、その第２チヤンネ
ル２１から例えば伴奏部の音声信号が発せられる。

音声信号発生源２は親機の教師の生演奏による指導内容
を音声信号として記録再生するもの即ちテープレコーダ
で、指導用楽器１と同様にその第１チヤンネル２２から
例えば旋律部の音声信号が、第２チヤンネル２３から例
えば伴奏部の音声信号が発せられる。

資料切替スイッチ３は指導用楽器１又はテープレコーダ
２を選択して、選択スイッチ４，５，６．７に接続する
ものである。

選択スイッチ４．５． ６．７は指導用楽器１又はテー
プレコーダ２の音声信号を増幅器８又は増幅器９を介し
て、子機の２チヤンネルの記録再生装置１０即ちテープ
レコーダの第１チヤンネル２４又ρよ第２チヤンネル２
５に送るためのものである。

モード切替スイッチ１１は５接点を有し、第１接点２６
が増幅器１４及び増幅器１５に接続され、第２接点２７
が増幅器１４に接続され、第３接点２８が増幅器１３に
接続され、第４接点２９はオフ接点とされ、第５接点３
０が増幅器１４及び位相反転増幅器１６に接続される。

またモード切換スイッチ１２は４接点を有し、第１接点
３１が増幅器１３に接続され、第２接点３２が増幅器１
５に接続され、第３接点３３をオフ接点とされ、第４接
点６１が位相反転増幅器６０に接続される。

他方、資料切替スイッチ３と選択スイッチ４゜５、 ６
．７との連絡線の中間には分岐した連絡線が配線され、
モニタースイッチ３４、増幅器３５．３６を介して、親
機の２チヤンネルのヘッドホン３７に接続される。

また増幅器３５．３６は増幅器３８を介して指導用楽器
１に接続される。

親機のマイクロホン３９は増幅器４０，３８，３５．３
６を介して親機の２チヤンネルのヘッドホン３７に接続
されると共に増幅器１０．４接点運動の指導スイッチ４
１、増幅器？３． １４． １５を介して子機の２チヤ
ンネルのヘッドホン１７に接続される。

子機のマイクロホン４２は増幅器４３．１３，１４．１
５を介して子機の２チヤンネルのヘッドホン１７に接続
されると共に増幅器４３、指導スイッチ４１、増幅器３
８．３５．３６を介して親機の２チヤンネルのヘッドホ
ン３７に接続される。

上記構成を有する本考案の作用を子機の生徒が伴奏部分
を練習する場合について説明する。

先ず、親機の教師は子機の生徒に送る資料すなわち指導
内容を資料切替スイッチ３により決定する。

指導内容としては指導用楽器（親機）１の教師の生演奏
及びテープレコーダ２による教師の生演奏の再生音があ
る。

教師の生演奏による指導の場合を説明する。

子機の生徒は初めに、第２図は示すようにテープレコー
ダの第１チヤンネル２４に、親機の教師の演奏音のうち
例えば指導用楽器１の第１チヤンネル２０から発する旋
律部の音声信号を、選択スイッチ４を投入して録音し、
第２チヤンネル２５に、指導用楽器１の第１チヤンネル
２０から発する旋律部の音声信号と第２チヤンネル２１
から発する伴奏部の音声信号を、選択スイッチ６．７を
投入して録音する。

第１チヤンネル２４に録音された旋律部はモード切替ス
イッチ１１を接点２７に切替えて子機のヘッドホン１７
の第１チヤンネル５０で聴取され、第２チヤンネル２５
に録音された旋律部及び伴奏部はモード切替スイッチ１
２を接点３２に切替えて子機のヘッドホン１７の第２チ
ヤンネル５１で聴取される。

次に子機の生徒は第３図に示すようにテープレコーダ１
０の第２チヤンネル２５に録音されて旋律部及び伴奏部
を、モード切替スイッチ１１を接点２９に切替え、モー
ド切替スイッチ１２を接点３１に切替えて、子機のヘッ
ドホン１７の両チャンネル５０．５１で聴取する。

その際の音像は中央に位置する。

尚、旋律部のみ聴取したい場合には、第４図に示スよう
にモード切替スイッチ１１を接点２８に切替え、モード
切替スイッチ１２を接点３３に切替えれば良く、伴奏部
のみ聴取したい場合には、第５図に示すようにモード切
替スイッチ１１を接点２６に切替え、モード切替スイッ
チ１２を接点６１に切替えれば良い。

続いて、子機の生徒は第６図に示すように旋律部を子機
のヘッドホン１７の第１チヤンネル５０で聴取し、伴奏
部を第２チヤンネル５１で聴取すると共に自己の演奏音
を両チャンネル５０．５１で聴取するため、モード切替
スイッチ１１を接点３０に切替え、モード切替スイッチ
１２を接点３２に切替え、記録スイッチ１９を接点７０
側に保持したまま練習する。

最後に、子機の生徒は第７図に示すように旋律部を子機
のヘッドホン１７の両チャンネル５０゜５１又は第１チ
ヤンネル５０で聴取し、自己の伴奏部の演奏音をテープ
レコーダ１０の第２チヤンネル２５に録音するため、記
録スイッチ１９を接点７１側に切替え、モード切替スイ
ッチ１１を接点２６又は２７に切替え、モード切替スイ
ッチ１２を接点３２に切替えて練習する。

旋律部の指導内容と生徒の伴奏部の演奏音を同時に再生
し子機の生徒は自己の演奏の技術レベルを検討し次のス
テップに入る。

尚、モニタースイッチ３４は生徒に送る指導内容が正常
に送られているかを確認するもので、親機のマイクロホ
ン３９、子機のマイクロホン４２は通話用に使用される
。

さらにまた、モード切替スイッチ１１．１２は１つの電
子スイッチにすることも可能であり、増幅器８，９は必
ずしも設ける必要はない。

このように本考案によれば、親機と複数の子機から戊り
、該親機の音声信号発生源を複チャンネルにし、前記子
機に夫々該複チャンネルを任意選択可能な選択スイッチ
と、該選択スイッチにより選択された前記チャンネルの
音声信号を記録再生する複チャンネルの記録再生装置と
、該複チャンネルの記録再生装置から任意のチャンネル
を選択するモード切替スイッチと、前記親機及び子機の
音声信号を聴取するための複チャンネルのヘッドホンと
、子機の音声信号発生源を前記記録再生装置に接続する
記録スイッチとを設けたので、記録再生装置のどのチャ
ンネルでも複チャンネルの音声信号発生源の任意のチャ
ンネルの音声信号を記録再生することができ、一種の指
導内容により複数の生徒の教習がスムーズに行なえる等
の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の回路図、第２図は記録再生装
置に音声信号発生源からの指導内容を録音する場合の回
路図、第３図は記録再生装置に記録された旋律部及び伴
奏部の指導内容を子機のヘッドホンで聴取する場合の回
路図、第４図は記録再生装置に記録された旋律部の指導
内容を子機のヘッドホンで聴取する場合の回路図、第５
図は記録再生装置に記録された伴奏部の指導内容を子機
のヘッドホンで聴取する場合の回路図、第６図は記録再
生装置に記録された旋律部及び伴奏部の指導内容と子機
の生徒の演奏音とを子機のヘッドホンで聴取する場合の
回路図、第７図は記録再生装置に記録された旋律部の指
導内容と子機の生徒の伴奏部の演奏音を記録再生装置に
記録し再生した演奏音とを子機のヘッドホンで聴取する
場合の回路図である。 １．２・・・・・・音声信号発生源、４．５． ６．７
゜・・・・・・選択スイッチ、１０・・・・・・記録再
生装置、１１．１２・・・・・・モード切替スイッチ、
１７・・・・・・子機のヘッドホン、１９・・・・・・
記録スイッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 親機と複機の子機から戒り、該親機の音声信号発生源の
   複チャンネルにし、前記子機に夫々該複チャンネルを任
   意選択可能な選択スイッチ、と、該選択スイッチにより
   選択された前記チャンネルの音声信号を記録再生する複
   チャンネルの記録再生装置と、該複チャンネルの記録再
   生装置から任意のチャンネルを選択するモード切換スイ
   ッチと、前記親機及び子機の音声信号を聴取するための
   複チャンネルのヘッドホンと、子機の音声信号発生源を
   前記記録再生装置に接続する記録スイッチとを設けたこ
   とを特徴とする集団音楽教習装置。