JPH06111469A

JPH06111469A - 音声記録媒体

Info

Publication number: JPH06111469A
Application number: JP4279326A
Authority: JP
Inventors: Shinichi Odagiri; 進一小田切
Original assignee: Sony Music Entertainment Japan Inc
Current assignee: Sony Music Entertainment Japan Inc
Priority date: 1992-09-25
Filing date: 1992-09-25
Publication date: 1994-04-22

Abstract

(57)【要約】【目的】カラオケ用として各種練習、娯楽用に好適な
音声出力を行なうとともに、ステレオ音楽鑑賞用として
も使用できる音楽ソフトを実現する。【構成】２チャンネルの音声信号を記録することがで
きる音声記録媒体において、一方のチャンネルに第１の
モノラル音声信号（例えば男性ボーカル）と第３のモノ
ラル音声信号（例えばカラオケ演奏）が記録され、他方
のチャンネルに第２のモノラル音声信号（例えば女性ボ
ーカル）と第３のモノラル音声信号（例えばカラオケ演
奏）を記録するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は例えばカラオケソフトや
音楽鑑賞ソフト等として使用するに好適な音声記録媒体
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】カラオケ音楽や音楽鑑賞のためのソフト
としてＣＤ（コンパクトディスク）等の光ディスクや光
磁気ディスク、カセットテープ等が広く用いられてい
る。これらの記録媒体に２チャンネルの信号を記録する
場合、通常の音楽鑑賞用のものでは、各種演奏や音声を
Ｌ及びＲチャンネルにミックスダウンされた音声信号が
記録されて、ステレオ音楽鑑賞ソフトとして作成され
る。

【０００３】また、特にカラオケや歌の練習等に利用で
きるように、特に一方のチャンネルにボーカル音声信号
と演奏音声信号を記録しておき、他方のチャンネルには
演奏音声信号のみを記録しておくものが知られている。
この場合、出力チャンネルを切り換えることによってカ
ラオケソフトとしての使用と音楽鑑賞ソフトとしての使
用の両方が可能となる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
カラオケ及び音楽鑑賞の両方に対応できるようにした音
楽ソフトは、音楽鑑賞用として用いるときとカラオケ用
として用いるときでＬ，チャンネルを切り換えて使用す
るため、良好なステレオ出力音楽としての鑑賞音楽を得
ることはできないという問題があった。またカラオケ用
とした場合も、デュエットやハーモニーの曲の場合、複
数のボーカルはすべて一方のチャンネルに記録されてい
るため、相手のボーカルとして録音されている音声のみ
に合わせて自分の歌いたいパートを練習することはでき
なかった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みて、２チャンネルの音声信号を記録することが
できる音声記録媒体において、一方のチャンネルに第１
のモノラル音声信号と第３のモノラル音声信号が記録さ
れ、他方のチャンネルに第２のモノラル音声信号と第３
のモノラル音声信号が記録されている音声記録媒体を提
供する。

【０００６】特に、左右両チャンネルに記録する第３の
モノラル音声信号としてはカラオケ演奏音声信号とする
場合、第１のモノラル音声信号は男性ボーカル音声信
号、第２のモノラル音声信号は女性ボーカル音声信号と
する。又は第１のモノラル音声信号はメインボーカル音
声信号、前記第２のモノラル音声信号は前記メインボー
カル音声信号に対するハーモニー又はユニゾンのボーカ
ル音声信号とする。又は、第１のモノラル音声信号はメ
インボーカル音声信号、第２のモノラル音声信号はコー
ラス音声又は付随音又は効果音の音声信号とする。

【０００７】

【作用】音声記録媒体（音楽ソフト）が上記構成となる
ように音声信号が記録されることにより、各種カラオケ
練習等にも、またステレオ音楽鑑賞用にも用いることが
できる。

【０００８】

【実施例】図１により本発明の各種実施例を説明する。
図１は例えば音声記録媒体としてＣＤを用いる際にＬチ
ャンネル及びＲチャンネルに記録する音声信号を示して
おり、図１（ａ）は第１の実施例として、Ｌチャンネル
に男性ボーカル及びモノラルカラオケ演奏を記録し、ま
たＲチャンネルには女性ボーカル及びモノラルカラオケ
演奏を記録した例である。

【０００９】また図１（ｂ）は第２の実施例として、Ｌ
チャンネルにメインボーカル及びモノラルカラオケ演
奏、またＲチャンネルにはメインボーカルに対するハー
モニー音声やユニゾン音声等のサブボーカル及びモノラ
ルカラオケ演奏を記録した例である。

【００１０】さらに図１（ｃ）は第３の実施例として、
Ｌチャンネルにメインボーカル及びモノラルカラオケ演
奏、またＲチャンネルにはメインボーカルに対するコー
ラス音声や掛け声等の付随的な音声、或は効果音等を記
録するとともにモノラルカラオケ演奏が記録された例で
ある。

【００１１】このような実施例を用いた際の音声出力に
ついて説明する。なお、図１（ａ）の音楽ソフト（Ｃ
Ｄ）が用いられたとして以下の説明を行なう。図１
（ａ）の音楽ソフトを図２のような再生システムで再生
するとする。この再生システムは、ＣＤプレーヤ部１か
らのＬ，Ｒチャンネル出力を主／副切換部２に供給した
後、出力された音声をプリアンプ部３を介してＬスピー
カ４Ｌ及びＲスピーカ４Ｒから音声出力するものであ
る。

【００１２】主／副切換部２にはａ，ｂ，ｃの各端子を
備えたスイッチ部Ｓ₁ 〜Ｓ₄ が設けられており、この各
スイッチ部Ｓ₁ 〜Ｓ₄ はユーザーが切換つまみ５を操作
することによりすべて連動してａ，ｂ，ｃ端子が切換え
られるようになされている。

【００１３】切換つまみ５が『主』の位置に操作される
と、各スイッチ部Ｓ₁ 〜Ｓ₄ はすべてａ端子が選択され
る。すると主／副切換部２の２チャンネルの出力Ｌ
_out ，Ｒ_out として、両方からＣＤのＬチャンネルに記
録されている男性ボーカル及びモノラルカラオケ演奏の
音声が出力される。従ってＬ，Ｒスピーカ４Ｌ，４Ｒか
ら出力される音声は図３（ａ）のようになる。この場
合、例えば女性が、記録された男性ボーカルに合わせて
デュエット曲の歌の練習を行なうことができる。また、
男性が自分のパートのみを聞いて曲を覚えることができ
る。

【００１４】切換つまみ５が『副』の位置に操作される
と、各スイッチ部Ｓ₁ 〜Ｓ₄ はすべてｃ端子が選択され
る。すると主／副切換部２の２チャンネルの出力Ｌ
_out ，Ｒ_out として、両方からＣＤのＲチャンネルに記
録されている女性ボーカル及びモノラルカラオケ演奏の
音声が出力される。従ってＬ，Ｒスピーカ４Ｌ，４Ｒか
ら出力される音声は図３（ｂ）のようになる。この場
合、例えば男性が、記録された女性ボーカルに合わせて
デュエット曲の歌の練習を行なうことができる。また、
女性が自分のパートのみを聞いて曲を覚えることができ
る。

【００１５】切換つまみ５が『主／副』の位置に操作さ
れると、各スイッチ部Ｓ₁ 〜Ｓ₄ はすべてｂ端子が選択
される。すると主／副切換部２からの出力Ｌ_out として
ＣＤのＬチャンネルに記録されている男性ボーカル及び
モノラルカラオケ演奏の音声が出力され、出力Ｒ_out と
してＣＤのＲチャンネルに記録されている女性ボーカル
及びモノラルカラオケ演奏の音声が出力される。従って
Ｌ，Ｒスピーカ４Ｌ，４Ｒから出力される音声は図３
（ｃ）のようになる。この場合、男性ボーカルと女性ボ
ーカルが左右に別れて出力されるステレオ音楽としての
鑑賞用となる。特に、ボーカルが左右に分かれているこ
とにより、通常のステレオ音楽とは違った臨場感あふれ
るデュエット、ハーモニー等を鑑賞できる。

【００１６】同様に図１（ｂ）（ｃ）の音楽ソフトを用
いた場合でも、多様なカラオケ練習やステレオ鑑賞を行
なうことができる。例えば、ハーモニーボーカルの曲で
自分のパートを覚えることが困難であることが多いが、
図１（ｂ）のようにハーモニー音声が左右別に記録され
ている場合、自分の歌うパートのみを聞き取ることがで
きるため、覚え易く、またチャンネルを切り換えて相手
のパートに合わせて歌うことができるため、練習に好適
である。

【００１７】次に、図１（ａ）の音楽ソフトを図４のよ
うな再生システムで再生する場合を説明する。この再生
システムは、ＣＤプレーヤ部１からのＬ，Ｒチャンネル
出力はプリアンプ部６において可変抵抗ＶＲ₁ ，ＶＲ₂
から成るバランス調整部６ａを介してアンプＡ₁ ，Ａ₂
（メインボリューム、イコライザ等を含む）による増幅
部６ｂによって増幅され、Ｌスピーカ４Ｌ及びＲスピー
カ４Ｒから音声出力するものである。バランス調整部６
ａにおける可変抵抗ＶＲ₁ ，ＶＲ₂ は、ユーザーがバラ
ンス調整つまみ７を操作することにより連動して抵抗値
が各々反比例するように可変される。

【００１８】バランス調整つまみ７が『左』の位置側に
操作されると、可変抵抗ＶＲ₁ の抵抗値が低くなり可変
抵抗ＶＲ₂ の抵抗値が高くなるため、図５（ａ）のよう
にＣＤのＬチャンネルに記録されている男性ボーカル及
びモノラルカラオケ演奏がＬスピーカ４Ｌから出力さ
れ、Ｒスピーカ４Ｒからは無音又は低レベルの女性ボー
カル及びモノラルカラオケ演奏の音声が出力される。従
って、例えば女性が、記録された男性ボーカルに合わせ
てデュエット曲の歌の練習を行なうことに好適である。

【００１９】バランス調整つまみ７が『右』の位置側に
操作されると、可変抵抗ＶＲ₁ の抵抗値が高くなり可変
抵抗ＶＲ₂ の抵抗値が低くなるため、図５（ｂ）のよう
にＣＤのＲチャンネルに記録されている女性ボーカル及
びモノラルカラオケ演奏がＲスピーカ４Ｒから出力さ
れ、Ｌスピーカ４Ｌからは無音又は低レベルの男性ボー
カル及びモノラルカラオケ演奏の音声が出力される。従
って、例えば男性が、記録された男性ボーカルに合わせ
てデュエット曲の歌の練習を行なうことに好適である。

【００２０】バランス調整つまみ７が『中央』の位置側
に操作された場合は、可変抵抗ＶＲ₁ の抵抗値と可変抵
抗ＶＲ₂ の抵抗値が等しくなり、図５（ｃ）のようにＣ
ＤのＬ，Ｒチャンネルに記録されている音声がそれぞれ
同程度のレベルでＬ，Ｒスピーカ４Ｌ，４Ｒから出力さ
れるため、この場合、男性ボーカルと女性ボーカルが左
右に別れて出力されるステレオ音楽としての鑑賞用とな
る。

【００２１】なお、本発明の実施例を説明してきたが、
ＬチャンネルとＲチャンネルにわけて記録する音声信
号、即ち第１の音声信号と第２の音声信号はさらに各種
考えられる。もちろんボーカル練習用のみでなく、楽器
演奏の練習としても応用できる。例えば、第３の音声信
号としてドラム及びベースによるリズムトラック、第１
の音声信号として第１のギターによるメロディ、第２の
音声信号として第２のギターによるメロディを録音して
おき、ギターハーモニーの練習用とすること等が考えら
れる。また、音声記録媒体としてはＣＤに限られず、光
磁気ディスクや磁気テープ等による２チャンネル音楽記
録媒体であれば本発明を適用できる。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように本発明の音声記録媒
体は、一方のチャンネルに第１のモノラル音声信号と第
３のモノラル音声信号が記録し、他方のチャンネルに第
２のモノラル音声信号と第３のモノラル音声信号が記録
するように構成することにより、カラオケ等の練習、娯
楽用とステレオ音楽鑑賞用のソフトとして兼用すること
ができるという効果がある。また、特にカラオケ用とし
て用いた場合は、デュエット練習、ハーモニー練習、コ
ーラス練習などを模範ボーカルを相手にして実行するこ
とができるなど、多様な使用態様が実現されるという利
点もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の説明図である。

【図２】実施例の音声記録媒体に対する再生システムの
説明図である。

【図３】実施例の音声記録媒体による再生音声出力の説
明図である。

【図４】実施例の音声記録媒体に対する再生システムの
説明図である。

【図５】実施例の音声記録媒体による再生音声出力の説
明図である。

【符号の説明】

１ＣＤプレーヤ２主／副切換部４Ｌ，４Ｒスピーカ３，６プリアンプ部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】２チャンネルの音声信号を記録すること
ができる音声記録媒体において、一方のチャンネルに第
１のモノラル音声信号と第３のモノラル音声信号が記録
され、他方のチャンネルに第２のモノラル音声信号と前
記第３のモノラル音声信号が記録されていることを特徴
とする音声記録媒体。
【請求項２】前記第１のモノラル音声信号は男性ボー
カル音声信号、前記第２のモノラル音声信号は女性ボー
カル音声信号、前記第３のモノラル音声信号はカラオケ
演奏音声信号であることを特徴とする請求項１に記載の
音声記録媒体。
【請求項３】前記第１のモノラル音声信号はメインボ
ーカル音声信号、前記第２のモノラル音声信号は前記メ
インボーカル音声信号に対するハーモニー又はユニゾン
のボーカル音声信号、前記第３のモノラル音声信号はカ
ラオケ演奏音声信号であることを特徴とする請求項１に
記載の音声記録媒体。
【請求項４】前記第１のモノラル音声信号はメインボ
ーカル音声信号、前記第２のモノラル音声信号はコーラ
ス音声又は付随音又は効果音の音声信号、前記第３のモ
ノラル音声信号はカラオケ演奏音声信号であることを特
徴とする請求項１に記載の音声記録媒体。