JP2018011338A - ヘッドホン - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のユーザで同時に同じ音楽を聴くことができ、かつ、音源の接続が容易なヘッドホンを提供する。
【解決手段】ヘッドフォンは、オーディオ信号処理回路110において、オーディオ信号が入力される第1入力端子11および第2入力端子12と、第1入力端子11から入力された第1オーディオ信号および第2入力端子12から入力された第2オーディオ信号を合成するとともに、第2オーディオ信号に含まれる第1オーディオ信号のループ成分を除去するループ信号除去部115と、を備える。さらに、ループ信号除去部115から出力されたオーディオ信号を放音するスピーカと、ループ信号除去部115から出力されたオーディオ信号を出力する出力端子とを備える。
【選択図】図9
【解決手段】ヘッドフォンは、オーディオ信号処理回路110において、オーディオ信号が入力される第1入力端子11および第2入力端子12と、第1入力端子11から入力された第1オーディオ信号および第2入力端子12から入力された第2オーディオ信号を合成するとともに、第2オーディオ信号に含まれる第1オーディオ信号のループ成分を除去するループ信号除去部115と、を備える。さらに、ループ信号除去部115から出力されたオーディオ信号を放音するスピーカと、ループ信号除去部115から出力されたオーディオ信号を出力する出力端子とを備える。
【選択図】図9
Description
本発明は、複数を直列または環状に接続できるヘッドホンに関する。
近時、オーディオデータを再生するポータブルオーディオプレーヤ(以下、単にオーディオプレーヤと称する。)が普及している。オーディオプレーヤは、ステレオミニジャックなどの音声出力端子を備えており、ユーザは、この音声出力端子にヘッドホンを接続して、音楽などを聴く。
ところで、ユーザは、友人と一緒にオーディオプレーヤの音楽を楽しみたい場合がある。これを実現するために、従来より、以下のようなヘッドホンが提案されてきた。
特許文献1には、オーディオプラグに接続されたケーブルを途中で分岐させ、各ケーブルにそれぞれヘッドセットを接続したヘッドホンが記載されている。オーディオプラグをオーディオプレーヤに接続し、2つのヘッドセットをそれぞれ別の人が装着することにより、2人でオーディオプレーヤの音楽を聴くことできる。
特許文献2には、左右のハウジングにそれぞれオーディオジャックを有するヘッドホンが記載されている。オーディオプレーヤが接続されたヘッドホンを一端として複数のヘッドホンを直列に接続することにより、各ヘッドホンからオーディオプレーヤの音楽が出力され、複数のユーザが同時にその音楽を聴くことができる。
しかしながら、特許文献1に記載のヘッドホンでは、同時に接続可能なオーディオプレーヤが1台に限定される。すなわち、2人のユーザのうち一方が所持するオーディオプレーヤしか接続することができない。他のユーザのオーディオプレーヤの音楽を聴く場合には、ヘッドホンを他のオーディオプレーヤに接続し直す必要があり手間がかかる。また、同時に音楽を聴くことができる人数は2人に限定される。
また、特許文献2に記載のヘッドホンを複数直列に接続した場合、オーディオプレーヤは両端のヘッドホンのいずれかに接続する必要がある。このため、複数のユーザが所有するオーディオプレーヤを順番に再生する場合には、端部のヘッドホンに複数のオーディオプレーヤを順次接続し直す必要があり手間がかかる。
そこで、本発明は、複数のユーザで同時に同じ音楽を聴くことができ、かつ、音源の接続が容易なヘッドホンを提供することを目的とする。
この発明のヘッドホンは、オーディオ信号が入力される第1入力端子および第2入力端子と、ループ信号除去部と、ループ信号除去部から出力されたオーディオ信号を放音するスピーカと、ループ信号除去部から出力されたオーディオ信号を出力する出力端子と、を備える。ループ信号除去部は、第1入力端子から入力された第1オーディオ信号および第2入力端子から入力された第2オーディオ信号を合成するとともに、第2オーディオ信号に含まれる第1オーディオ信号のループ成分を除去する。
この構成では、ループ信号除去部によってオーディオ信号に含まれるループ成分が除去される。これにより、スイッチなどを操作して入力端子を切り替えることなく、オーディオ信号がループするのを防止できる。また、この構成では、複数のヘッドホンをループ状に接続して、ヘッドホンに接続された音源にオーディオ信号を再生させたときに、そのヘッドホンから出力されたオーディオ信号のループ成分をそのヘッドホンにより除去できる。これにより、複数のヘッドホンをループ状に接続した場合に、複数のヘッドホンのそれぞれに音源のオーディオ信号が入力された場合でも、これらを加算合成しつつエコーが発生しないため、セッションを行うことが可能になる。
上記ループ信号除去部は、第1オーディオ信号から疑似ループ信号を生成するフィルタと、第2オーディオ信号から疑似ループ信号を減算する加算器と、を備えたものであってもよい。
上記ヘッドホンは、マイクと、マイクが収音したオーディオ信号を第1オーディオ信号に合成してループ信号除去部に供給するミキサとをさらに備えてもよい。
この発明によれば、複数の人が同時に同じ音声を聞くことができ、かつ、オーディオ信号の入力プラグを別の音源に付け替えることなく、複数の音源を順番に切り替えて再生することもできるようになる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係るヘッドホンについて説明する。このヘッドホンは、複数の入力端子と、1つの出力端子を備えている。複数(この実施形態では2つ)の入力端子には、それぞれ、オーディオプレーヤなどのソース機器や、他のヘッドホンが接続される。ヘッドホン(内蔵スピーカ)は、複数の入力端子から入力されるオーディオ信号のうちいずれか一方を放音する。1つの出力端子からは、内蔵スピーカから放音されたオーディオ信号と同じオーディオ信号が出力される。
この構成のヘッドホンを複数用い、オーディオケーブルを用いて1つの入力端子(第2入力端子)を他のヘッドホンの出力端子に接続することでループ状に接続することができる。この場合、各ヘッドホンが複数の入力端子を有するため、各ユーザが自己が所持するソース機器を自己が装着しているヘッドホンの空いている入力端子(第1入力端子)に接続することができる。いずれかのヘッドホンに接続されたソース機器でオーディオ信号を再生することで、同時に複数のユーザがこのオーディオ信号を共有することができる。
各ユーザが、自己のソース機器を自己のヘッドホンの第1入力端子に接続しておくことができるため、各ユーザが順番に自己のソース機器を動作(プレイ)させる場合でも、ジャックを抜き差しして機器の接続を切り換えるなどの面倒な作業をする必要がない。
図1は、本発明の第1実施形態に係るヘッドホンの外観斜視図である。図2は、図1に示す矢印A方向から見たヘッドホンの外観図(下面図)である。図3は、図1に示す矢印B方向から見たヘッドホンの外観図(上面図)である。また、図4は、ヘッドホンの内部の回路図である。
ヘッドホン1は、左右のハウジング10,20がバンド30の両端にそれぞれアーム15,25を介して接続された構造をしている。バンド30は、半円周状に湾曲された弾性を有する帯状の樹脂または金属からなり、左右ハウジング10,20を接続し、ユーザがヘッドホン1を装着したとき頭部に係止されるものである。また、バンド30の内部には、ケーブル40が配線されている。
左右ハウジング10,20は、バンド30の(半円周の)内側および(半円周の)外側に底面を持つ円筒形であり、外側の底面が封止され、内側の底面が開口している形状である。左右のハウジング10,20の内部には、開口面(内側の底面)に向けて、それぞれスピーカ13,23が設けられている。左右ハウジング10,20は、開口面が対向するように配置されている。スピーカ13はLチャンネルの音声を放音し、スピーカ23はRチャンネルの音声を放音する。
左ハウジング10の外周の下部には、それぞれオーディオ信号が入力される入力端子11、12、および、スイッチ17が設けられている。また、右ハウジング20の外周の下部には、オーディオ信号の出力端子21が設けられている。入力端子11,12は、たとえば、ステレオミニジャックである。入力端子11、12には、オーディオケーブルを介してオーディオプレーヤなどのソース機器や他のヘッドホン(の出力端子21)が接続される。以下の説明では、入力端子11をオーディオプレーヤなどのソース機器が接続される第1入力端子とし、入力端子12を他のヘッドホンの出力端子21と接続される第2入力端子とする。
出力端子21は、たとえば、ステレオミニジャックである。出力端子21は、オーディオケーブルを介して他のヘッドホン(の入力端子12)に接続される。スイッチ17は、スピーカ13,23に接続される入力端子として、入力端子11、12のいずれか一方を選択する。スイッチ17によって選択された入力端子11/12から入力されたオーディオ信号がスピーカ13、23に供給され、且つ、出力端子21から出力される。このヘッドホン1を複数台ループ状に接続することで、複数のユーザで音楽などのオーディオ信号を共有することができる。
図4において、スイッチ17は、3回路の切換スイッチである。入力端子11の左チャンネル線(L)、右チャンネル線(R)および接地線(G)は、それぞれ、スイッチ17の3つの回路17L,17R,17Gの一方の選択接点(A接点)に接続されている。また、入力端子12の左チャンネル線(L)、右チャンネル線(R)および接地線(G)は、それぞれ、スイッチ17の3つの回路17L,17R,17Gの他方の選択接点(B接点)に接続されている。スイッチ17の3つの回路17L,17R,17Gのコモン接点は、それぞれ、スピーカ13のホット側端子、スピーカ23のホット側端子、および、スピーカ13,23のコールド側端子に接続されている。右チャンネル用のスピーカ23および出力端子21は、バンド30に埋め込まれているケーブル40を介してスイッチ17に接続されている。以上の構成により、スイッチ17の切り換えにより、入力端子11または入力端子12のいずれか一方が、スピーカ13,23に接続される。なお、図4では、入力端子12にオーディオプレーヤ101が接続されている。
図4の接続形態でユーザが一人でオーディオプレーヤ101の音楽を聴く場合には、スイッチ17をB接点側(第2入力端子12側)に切り換え、オーディオプレーヤ101を動作(プレイ)させる。これにより、オーディオプレーヤ101によって再生されたオーディオ信号がスピーカ13,23から放音される。
図5は、3つヘッドホン1をループ状に接続した状態を示す図である。3つのヘッドホン1をそれぞれ、ヘッドホン1A、ヘッドホン1B、ヘッドホン1Cと呼ぶ。これらヘッドホン1A,1B,1Cは、ユーザA,B,Cが装着し、ユーザA,B,Cは、それぞれオーディオプレーヤ101,102,103を所持している。なお、以下の説明では、ヘッドホン1A,1B,1Cの各部品を区別する場合には、それぞれ部品番号の末尾に「A」「B」「C」の符号を付す。
ヘッドホン1Aの入力端子12A(第2入力端子)が、ケーブル51を介してヘッドホン1Cの出力端子21Cに接続される。ヘッドホン1Aの入力端子11A(第1入力端子)が、ケーブル61を介してユーザAが所持するオーディオプレーヤ101に接続される。ヘッドホン1Bの入力端子12Bが、ケーブル52を介してヘッドホン1Aの出力端子21Aに接続される。ヘッドホン1Bの入力端子11Bが、ケーブル62を介してユーザBが所持するオーディオプレーヤ102に接続される。さらに、ヘッドホン1Cの入力端子12Cが、ケーブル53を介してヘッドホン1Bの出力端子21Bに接続される。ヘッドホン1Cの入力端子11Cが、ケーブル63を介してユーザCが所持するオーディオプレーヤ103に接続される。各ヘッドホン1A,1B,1Cのスイッチ17A,B,Cは、B接点すなわち第2入力端子12側に切り換えられている。
ユーザAが所持するオーディオプレーヤ101で再生されるオーディオ信号をユーザA,B,Cで一緒に聴く場合、ヘッドホン1Aのスイッチ17を、A接点すなわち第1入力端子11側に切り換える。なお、他のヘッドホン1B,1Cのスイッチ17はB接点側に切り換えられたままである。この設定で、オーディオプレーヤ101を動作させることにより、オーディオプレーヤ101によって再生されたオーディオ信号は、入力端子11Aからヘッドホン1Aに入力され、スピーカ13A,23Aを駆動するとともに、出力端子21Aから出力される。出力端子21Aから出力されたオーディオ信号は、入力端子12Bからヘッドホン1Bに入力され、スピーカ13B,23Bを駆動するとともに、出力端子21Bから出力される。さらに、出力端子21Cから出力された音楽は、入力端子12Cからヘッドホン1Cに入力され、スピーカ13C,23Cを駆動する。このオーディオ信号は、出力端子21Cから出力され、入力端子12Aからヘッドホン1Aに入力される。しかし、ヘッドホン1Aでは、スイッチ17Aが入力端子11A側に切り換えられているため、一周して入力されたオーディオ信号は、スピーカ13A,23Aおよび出力端子21Aに供給されない。これにより、オーディオ信号がループせず、エコーを防止することができる。
以上は、ユーザAのオーディオプレーヤ101でオーディオ信号を再生する場合について説明したが、ユーザBのオーディオプレーヤ102、または、ユーザCのオーディオプレーヤ103でオーディオ信号を再生する場合も同様である。すなわち、オーディオ信号を再生するオーディオプレーヤが接続されているヘッドホンのスイッチ17のみをA接点(第1入力端子11)側に切り換えればよい。
図1〜図5で説明したヘッドホンは、2つの入力端子11,12、および、出力端子21を備え、第1、第2入力端子11/12を選択する素子として3回路のスイッチ17を設けた構成であった。3回路のスイッチ17に代えて入力信号の選択回路を含む電子回路をヘッドホン1に内蔵してもよい。
図6(A),(B)は、オーディオ信号処理回路110を有するヘッドホン1の回路図である。図7は同ヘッドホン1の下面図である。図6、図7に示すように、この実施形態では、左ハウジング10に3回路のスイッチ17に代えてプッシュスイッチ170を設け、さらに、マイク18を設けた。
図6(A)に示すように、入力端子11,12、スイッチ170およびマイク18は、電子回路であるオーディオ信号処理回路110に接続されている。また、スピーカ13,23および出力端子21もオーディオ信号処理回路110に接続されている。図6(B)に示すように、オーディオ信号処理回路110は、入力信号を選択する回路であるセレクタ111、コンパレータ112およびアンプ113を含んでいる。
図6(B)において、セレクタ111には、入力端子11、入力端子12から入力されたオーディオ信号およびマイク18によって収音されたオーディオ信号が被選択信号として入力される。また、セレクタ111には、制御信号として、プッシュスイッチ170のオン/オフ信号およびコンパレータ112の判定信号が入力される。コンパレータ112は、マイク18によって収音されたオーディオ信号のレベルが所定のしきい値以上(発話有)であるか否かを判定する回路である。
セレクタ111は、プッシュスイッチ170のオン信号に応じて、入力端子11のオーディオ信号または入力端子12のオーディオ信号のいずれかを選択する。さらに、コンパレータ112から発話有の信号が入力されると、入力端子11/12に代えてマイク18によって収音されたオーディオ信号を選択して出力する。このように、ユーザによるスイッチ170の操作によって入力端子11/12が切り換えられ、マイク18の収音レベルに応じてマイク18が選択される。
アンプ113は、セレクタ111によって選択されたオーディオ信号を増幅して出力する。出力されたオーディオ信号は、スピーカ13,23に供給されるとともに、出力端子21から出力される。アンプ113は、一般的なヘッドホンとほぼ同等の入力インピーダンス(たとえば32Ω)を有し、出力インピーダンスはこれよりも低い。
この実施形態では、スイッチが電子化されたことにより、切換操作をプッシュスイッチ170をプッシュするのみの簡略な操作で行うことができるようになった。また、アンプ113が内蔵されたことにより、入力されたオーディオ信号が小レベルであっても、スピーカ13、23をドライブするとともに、他のヘッドホン1に出力のてるだけのレベルの信号にすることができるようになった。
またさらに、マイク18を設けたことにより、一人のユーザの発話を他のユーザに伝達することができる。たとえば、図5の接続形態で、ユーザA、B、Cのいずれかが、他のユーザに伝えたいことがある場合には、マイク18に向かってしきい値以上の音量で発話すればよい。これにより、他のユーザにその発話を伝えることができる。なお、他のいずれかのユーザのヘッドホン1のセレクタ111が、第2入力端子11側に切り換えられていた場合には、発話はその手前のユーザまで伝えられる。なお、マイク18およびコンパレータ112の構成は必須ではない。
なお、オーディオ信号処理回路110は、ヘッドホン1に内蔵された不図示のバッテリの電力で動作するが、オーディオケーブル61などによって給電を受けるようにしてもよい。
上に述べたヘッドホンは、複数をループ状に接続したとき、いずれか1つのヘッドホンに入力されるオーディオ信号をユーザ全員で共有できるものであった。しかし、複数のヘッドホンに並行してオーディオ信号が入力される場合、これらを全てのユーザで共有することができない。これは、接続形態はループ状であっても、オーディオ信号のループを防止するために、信号線のループをどこかで断つ必要があったからである。
図8、図9に示す本発明の第3実施形態に係るヘッドホンでは、ループ信号除去部115を内蔵することにより、信号線のループを切断しなくてもオーディオ信号のループ(エコー)が生じないようにしている。すなわち、自装置の第1入力端子11から入力されたオーディオ信号が出力端子21から出力され、複数のヘッドホン1をループして第2入力端子12から入力されたとき、その信号成分が再度出力端子21から出力されないようにループ信号除去部115で除去する。これにより、スイッチによる切り換えで信号線のループを切断する必要がなくなる。
さらに、図8に示したように、ループ状に接続された複数のヘッドホン1にそれぞれソース機器を接続して、同時にオーディオ信号を再生(発生)した場合でも、これらがミキシングされたオーディオ信号を全員で共有できるようになる。図8では、ヘッドホン1Aの入力端子11Aにオーディオプレーヤ101が接続され、ヘッドホン1Bの入力端子11Bに電子楽器104が接続され、ヘッドホン1Cの入力端子11Cにギター105が接続されている。
このように接続しても、それぞれのヘッドホンが、自装置の第1入力端子11に入力されたオーディオ信号の成分を、第2入力端子12から入力されたオーディオ信号から除去し、この除去済みの信号に対して新たに第1入力端子11から入力されたオーディオ信号を加算するようにしているため、オーディオプレーヤ101が再生したオーディオ信号は、ヘッドホン1Aを起点としてループを一周し、電子楽器104が発生したオーディオ信号はヘッドホン1Bを起点としてループを一周し、ギター105が発生したオーディオ信号は、ヘッドホン1Cを起点としてループを一周し、各ヘッドホン1では、オーディオプレーヤ101、電子楽器104およびギター105のそれぞれのオーディオ信号が合成されたものを聴くことができる。
図9(A)は、この第3の実施形態のヘッドホン1のオーディオ信号処理回路110の構成図である。このオーディオ信号処理回路11は、アンプ113、ミキサ114およびループ信号除去部115を備えている。ミキサ114は、第1入力端子11から入力されたオーディオ信号とマイク18で収音した音声とをミキシングする。ミキシングされたオーディオ信号はループ信号除去部115に入力される。ループ信号除去部115は、適応型フィルタを用いてミキサ114から入力されたオーディオ信号(第1オーディオ信号)の擬似ループ信号を生成し、この擬似ループ信号を第2入力端子12から入力されたオーディオ信号(第2オーディオ信号)から減算することで、第2オーディオ信号中に含まれる第1オーディオ信号のループ成分を除去する。こののち、このループ成分が除去された信号にミキサ114から入力された第1オーディオ信号を加算合成して出力する。
図9(B)は、ループ信号除去部の構成図である。ループ信号除去部115は、左チャンネルL用の適応型フィルタ191、加算器192、195、および、右チャンネルR用の適応型フィルタ193、加算器194、196を備えている。ミキサ114から入力された左チャンネルのオーディオ信号は、適応型フィルタ191および加算器195に入力される。ミキサ114から入力された右チャンネルのオーディオ信号は、適応型フィルタ193および加算器196に入力される。適応型フィルタ191は、入力された左チャンネルのオーディオ信号をフィルタ処理し、複数のヘッドホン2と複数のケーブルを介して回り込む回帰オーディオ信号を模した擬似ループ信号を生成する。加算器192は、この擬似ループ信号を、入力端子11から入力された左チャンネルのオーディオ信号から減算することでループ成分を除去する。ループ成分が除去されたオーディオ信号は加算器195に入力される。加算器195は、ループ成分が除去されたオーディオ信号およびミキサ114から入力されたオーディオ信号を加算合成して後段のアンプ113に出力する。適応型フィルタ191は、ループ成分が除去されたオーディオ信号を入力してフィルタ係数を更新する。以上は、左チャンネルのオーディオ信号について説明したが、右チャンネルのオーディオ信号についても同様に処理が行われる。このループ信号除去(エコーキャンセル)の技術は、本出願人の特許4701962号等に詳細に記載されている。
以上の構成により、ヘッドホン2A〜2Cをケーブルを介してループ状に接続してもオーディオ信号がループするのを防止でき、1つの音源によって再生されたオーディオ信号を複数の人で聞くことができるだけでなく、各ヘッドホン1の入力端子12に接続された音源が発生するオーディオ信号によりセッションを行うことが可能になる。
以上の説明では、ヘッドバンドを有するオーバーヘッド型のステレオヘッドホンについて説明したが、ヘッドホンの形状は任意である。
また、上記実施形態では3つのヘッドホンをループ状に接続した構成について説明したが、ヘッドホンの接続数に制限はない。また、各ヘッドホンは入力端子を2つ備える構成としたが、複数であればよく、入力端子数は限定されない。
1、1A、1B、1C、…ヘッドホン
10,20…ハウジング
11、12…入力端子
17、170…スイッチ
21…出力端子
13,23…スピーカ
51〜53,61〜63…オーディオケーブル
101〜103…オーディオプレーヤ
104…電子楽器
105…ギター
110…オーディオ信号処理回路
115…ループ信号除去部
10,20…ハウジング
11、12…入力端子
17、170…スイッチ
21…出力端子
13,23…スピーカ
51〜53,61〜63…オーディオケーブル
101〜103…オーディオプレーヤ
104…電子楽器
105…ギター
110…オーディオ信号処理回路
115…ループ信号除去部
Claims (3)
- オーディオ信号が入力される第1入力端子および第2入力端子と、
前記第1入力端子から入力された第1オーディオ信号および前記第2入力端子から入力された第2オーディオ信号を合成するとともに、前記第2オーディオ信号に含まれる前記第1オーディオ信号のループ成分を除去するループ信号除去部と、
前記ループ信号除去部から出力されたオーディオ信号を放音するスピーカと、
前記ループ信号除去部から出力されたオーディオ信号を出力する出力端子と、
を備えたヘッドホン。 - 前記ループ信号除去部は、前記第1オーディオ信号から疑似ループ信号を生成するフィルタと、前記第2オーディオ信号から前記疑似ループ信号を減算する加算器と、を備えた請求項1に記載のヘッドホン。
- マイクと、
該マイクが収音したオーディオ信号を前記第1オーディオ信号に合成して前記ループ信号除去部に供給するミキサと、
をさらに備えた請求項1または請求項2に記載のヘッドホン。
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