JP2001298785A - 中継スイッチ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の音響信号出力源を同時に携帯するとき
の利便性向上。 【解決手段】 音響を電気信号化した音響信号を出力す
る音響信号出力源１０，１１と電気的に接続可能な複数
の一次端子３ａ，４ａと、前記音響信号を音響に変換す
る電気音響変換機１２の音響信号入力部１２ａと電気的
に接続可能な二次端子５と、前記複数の一次端子３ａ，
４ａと前記二次端子５とをつなぐ電気回路を、いずれか
任意の一次端子が二次端子とつながるように選択的に切
り替える切替スイッチ６とを具備する中継スイッチ装置
１を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、移動電話機、ヘッ
ドホンステレオ等の複数の音響信号出力源から出力され
る電気的な音響信号を共通の電気音響変換機で再生して
聴けるようにするために、音響信号出力源と電気音響変
換機の間に設けて使用される中継スイッチ装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】イヤホンマイクを接続して手に持たずに
会話が可能な移動電話機は広く一般に使用されている。
また、ヘッドホンステレオのように、ヘッドホンを用い
て音楽等を聴く構成の音響機器もある。これら音響信号
出力源である移動電話機やヘッドホンステレオ等を同時
に複数携帯する機会は多いが、現在、イヤホンマイクや
ヘッドホン等の電気音響変換機を付け替えを行うことな
く、共通の電気音響変換機で各音響信号出力源からの音
響信号を再生して聴くことはできない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従って、例えばヘッド
ホンステレオを聴いている時に移動電話機が着信した場
合、ヘッドホンステレオのヘッドホンを外して移動電話
機での会話を行う。通常は、移動電話機を手に取り、該
移動電話機が内蔵するスピーカとマイクで通話すること
が多い。このとき、片方の手で物を持っていたり何かの
作業を行っていたりする場合、ヘッドホンを外す動作と
移動電話機を持つ動作に無理が生じたり、メモを取る等
の必要な動作を行えずに困るといったことがある。

【０００４】本発明は、上記のような状況にも無理なく
対処できるように、複数の音響信号出力源を同時に携帯
するときの利便性を向上させることを目的とするもので
あり、そのために次のような中継スイッチ装置を提供す
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】すなわち、本発明にかか
る中継スイッチ装置は、電気信号化した音響信号を出力
する音響信号出力源と電気的に接続可能な複数の一次端
子と、前記音響信号を音響に変換する電気音響変換機の
音響信号入力部と電気的に接続可能な二次端子と、前記
複数の一次端子と前記二次端子とをつなぐ電気回路を、
いずれか任意の一次端子だけが二次端子とつながるよう
に選択的に切り替える切替手段とを具備することを特徴
としている。また、前記任意の一次端子と二次端子との
接続状態を表示する表示手段が設けられる場合もある。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明を具
体的に説明する。図１及び図２に示す中継スイッチ装置
１は、正面視卵型をしたケース２の下部から２本のコー
ド３，４が外に突出しており、一方のコード３の先端部
には音響信号出力源としての移動電話機１０のイヤホン
マイクジャック１０ａに接続するための一次端子である
電話機プラグ３ａが取り付けられ、他方のコード４の先
端部には音響信号出力源としてのヘッドホンステレオ１
１のヘッドホンジャック１１ａに接続するための一次端
子であるステレオプラグ４ａが取り付けられている。ま
た、ケース２の上端部には、電気音響変換機であるマイ
ク付きヘッドホン１２の音響信号入力プラグ１２ａを接
続するための二次端子であるヘッドホンジャック５が設
けられている。

【０００７】ケース２の正面中央部には、押しボタン式
の切替スイッチ６が設けられている。この切替スイッチ
６は、前記電話機プラグ３ａ及び前記ステレオプラグ４
ａと前記ヘッドホンジャック５とをつなぐケースに内蔵
の電気回路を切り替えるスイッチで、初期状態を電話機
プラグ３ａとヘッドホンジャック５とがつながった状態
とすると、切替スイッチ６を１回押すとステレオプラグ
４ａとヘッドホンジャック５とがつながる状態となり、
切替スイッチ６を再度押すと初期状態に戻るようになっ
ている。コード突出位置の近傍のケース正面部にはそれ
ぞれ発光ダイオード等の点灯・消灯切替可能な発光体
７，８が設けられ、切替スイッチ６の操作に連動して、
ヘッドホンジャック５とつながっているコード側の発光
体が点灯するようになっている。

【０００８】移動電話機１０とヘッドホンステレオ１１
を同時に携帯するときには、それぞれのジャック１０
ａ，１１ａに中継スイッチ装置１のプラグ３ａ，４ａを
接続すると共に、中継スイッチ装置１のヘッドホンジャ
ック５にマイク付きヘッドホン１２の音響信号入力部で
ある入力プラグ１２ａを接続する。そして、ヘッドホン
ステレオ１１を聴く場合は、コード４側の発光体８が点
灯する状態とし、ヘッドホンステレオ１１のプレイスイ
ッチをＯＮにする。すると、ヘッドホンステレオ１１か
ら出力される音響信号がマイク付きヘッドホン１２に送
信され、音響に再生される。

【０００９】ヘッドホンステレオ１１を聴いている途中
で移動電話機１０が着信した場合、切替スイッチ６を押
し、発光体７が点灯する状態とする。そして、移動電話
機１０の通話ボタンを押すと、ヘッドホンステレオ１１
から出力される音響信号がマイク付きヘッドホン１２に
送信されなくなると共に、移動電話機１０とマイク付き
ヘッドホン１２との間で音響信号が相互送信可能な通話
状態となる。これらの操作は指先を軽く動かすだけで行
える。また、この通話中、両手を自由に使うことができ
る。

【００１０】移動電話機１０の通話が終了したなら、切
替スイッチ６を再度押し、発光体８が点灯する状態とす
る。これにより、元の状態に戻り、ヘッドホンステレオ
１１の音響信号がマイク付きヘッドホン１２から聴こえ
るようになる。

【００１１】図示の中継スイッチ装置１は、一次端子と
して電話機プラグ３ａ及びステレオプラグ４ａが設けら
れ、一次端子に移動電話機とヘッドホンステレオを接続
するようになっているが、一次端子に移動電話機と無線
機を接続するようにしても、或は両方に移動電話機を接
続するようにしてもよい。また、一次端子の数を３個以
上にしてもよい。さらに、電気音響変換機に液晶等によ
る表示手段を設ければ、移動電話機を手に取らずに、移
動電話機が受信する視覚情報も見ることができるように
なる。

【００１２】また、切替スイッチ６は押しボタン式に限
定するものではなく、スライド操作により電気回路を切
り替える構成のもの、一次端子数と同数のボタンを設け
押したボタンに相当する電気回路に切り替わる構成のも
のとしてもよい。

【００１３】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明にかかる
中継スイッチ装置を使用すると、複数の音響信号出力源
から出力される電気的な音響信号を共通の電気音響変換
機で再生して聴くことができ、しかもどの音響信号出力
源からのものを聴くかはワンタッチで任意に選択できる
から、複数の音響信号出力源を同時に携帯するときの利
便性が大いに向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる中継スイッチ装置の正面図で、
該中継スイッチ装置に接続される音響信号出力源及び電
気音響変換機の例を併せて示した図である。

【図２】本発明にかかる中継スイッチ装置の側面図であ
る。

【符号の説明】

１ 中継スイッチ装置 ２ ケース ３ａ 電話機プラグ（一次端子） ４ａ ステレオプラグ（一次端子） ５ ヘッドホンジャック（二次端子） ６ 切替スイッチ ７，８ 発光体 １０ 移動電話機（音響信号出力源） １１ ヘッドホンステレオ（音響信号出力源） １２ マイク付きイヤホン（電気音響変換機） １２ａ 入力プラグ（音響信号入力部）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電気信号化した音響信号を出力する音響
   信号出力源と電気的に接続可能な複数の一次端子と、前
   記音響信号を音響に変換する電気音響変換機の音響信号
   入力部と電気的に接続可能な二次端子と、前記複数の一
   次端子と前記二次端子とをつなぐ電気回路を、いずれか
   任意の一次端子と二次端子とがつながるように選択的に
   切り替える切替手段とを具備することを特徴とする中継
   スイッチ装置。
2. 【請求項２】 前記任意の一次端子と二次端子との接続
   状態を表示する表示手段を設けた請求項１記載の中継ス
   イッチ装置。