JPS6014266Y2 - ミラ−組立体を調整可能に設けた移動光学系装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電子写真複写機等のスリット露光光学系に用い
られる例えば９０度に調整されたミラー組立体に関し、
特に、９０度ミラー組立体の光路に対する調整装置を備
える移動光学装置に関する。

スリット露光光学系を用いる電子写真複写機等におい°
ては、直角度をなす２枚のミラーを搭載した９０度ミラ
ー組立体が用いられる。

ところで、このような９０度ミラー組立体にあっては、
露光光学系の光軸に対する９０度ミラー組立体の二次元
的な位置並びに姿勢を確保する必要がある。

このため、従来では、９０度ミラー組立体の内部にミー
の位置並びに角度等を微調節する調整機構を組込んでい
る。

このような調整機構では、９０度ミラー組立体の構造が
複雑かつ大重量となり、製品原価が割高となり、調整範
囲に限界があるため、他の構造部の加工精度や組立精度
を厳密にしなければならなかった。

本考案の目的は、調整範囲が大きく、９０度ミラー組立
体自体の構造を簡単かつ安価なものとすることが可能な
９０度ミラー組立体の調整機能を備えた移動光学装置を
得るにある。

本考案によれば、略水平な案内部材に沿って移動可能な
摺動部材に対して、前記案内部材に直角な支点を中心と
しミラー組立体を微動調整する第１の調整手段と、一端
を前記ミラー組立体に固定される補助部材を、前記案内
部材に対し直角な方向に向いた前記支点に直角な方向の
摺動部材の支点を中心として微動させる第２の調整手段
と、前記ミラー組立体と前記補助部材を連結しかつ前記
案内部材と平行な気侭を中心として前記ミラー組立体を
微動する第３の調整手段とを備えるミラー組立体を調整
可能に設けた移動光学系装置により遠戚される。

以下、図面について本考案の一実施例の詳細を説明する
。

第１図は本考案を施こされた電子写真複写機の全体断面
図であり、原稿台ガラス１の直下には左右方向に往復動
される可能台２が位置される。

この可動台２は原稿台ガラス１を照射する照明ランプ３
を有し、この照明ランプ３によって照明された原稿の反
射像はスリット４を通って第１ミラー５に入射される。

９０度ミラー組立体Ａはミラー５からの反射光を入射さ
れる第２ミラー６及び投影レワズ７に光像を入射させる
第３ミラー８を備え、図示を省略する駆動機構によって
可動台２と同方向にこれの１／２の速度で駆動される。

そして前記投影レンズ７は第４ミラー９を介して感光体
ドラム１０の周面に原稿像を結像する。

したがって、感光体ドラム１０の原稿像は現像装置１１
を通る間にトナー現像され、このトナー像は転写電極１
２を通る間に給紙装置１３から供給された転写紙１４に
転写される。

第２図〜第５図は９０度ミラー組立体Ａは、“コ″字状
断面の細長い基材１５と、この基材１５の両端にスポー
ツト溶接された支持板１６．１７からなり、これらの支
持板１６．１７間には前記第２ミラー６及び第３ミラー
８が掛渡される。

前記９０度ミラー組立体Ａは、案内部材即ち案内ロッド
１８とこの案内ロッド１８に平行なレール１９とにより
案内移動される。

即ち、前記案内ロッド１８にはこれに沿って移動できる
摺動部材２０が支持され、この摺動部材２０に積層され
る補助板２１と、９０度ミラー組立体Ａと、摺動部材２
０との間には次に述べるような３組の調整手段が設けら
れる。

第３図によく示された第１の調整手段Ｂは、９０度ミラ
ー組立体Ａの側壁２２の長孔２３を通って摺動部材２０
の折耳２４のねじ孔２５にねじ込まれた支点ねじ２−６
を備え、この支点ねじ２６は前記案内ロッド１Ｂに対し
て直角な水平方向に方向付けされる。

また第１の調整手段Ｂは前記補助板２．１の取付耳２１
ａの円孔２１ｂに着座された偏心ピン２７を備え、この
偏心ピン２７の頭部は前記側壁２２の長孔２８から外部
に露呈される。

したがって、支点ねじ２６を緩め、偏心ピン２７を回動
調整することにより、第３図に示した両光軸ａ、’ｂを
含む面内でのミラー６．８の位置並びに同光軸ａｔ ｂ
に対するミラー６．８の片向きを調節することができる
。

第２の調整は摺動部材２０の小孔２．９を通って補助板
２１のねじ孔３０にねじ込まれた支点ねじ３１を中心と
する摺動部材２０と補助板２１の間の角度調整である。

即ち、第２の調整手段Ｃは、前記摺動部材２０に形成さ
れた円弧状の長孔３２を通って補助板２１のねじ孔３３
にねじ込まれた固定ねじ３４と、前記補助板２１の円孔
３５に着座されかつ摺動部材２０の長孔３６から頭部を
露呈された偏心ピン３７とを有する。

したがって、固定ねじ３４を緩め、偏心ピン３７を調整
することにより、摺動部材２０に対する９０度ミラー組
立体Ａの取付角度換言すれば第４図の水平面内での９０
度ミラー組立体Ａの片向きを調整することができる。

第３の９０度ミラー組立体Ａと前記補助板２１を連結す
る支点ねじ３８を中心とした補助板２１と９０度ミラー
組立体Ａの間の調整である。

即ち、第３の調整手段りは、前記補助板２１の垂直壁２
１Ｃに形成された円弧状の長孔３９を通って９０度ミラ
ー組立体Ａのねじ孔４０にねじ込まれた固定ねじ４１と
、９０度ミラー組立体Ａの円孔４２に着座されかつ前記
垂直壁２１ａの長孔４３から頭部を露呈された偏心ピン
４４とを備える。

したがって、固定ねじ４１を緩め、偏心ピン４４を調整
することにより、摺動部材２０に対する垂直面内での９
０度ミラー組立体Ａの取付角度、換言すれば第５図の垂
面内での９０度ミラー組立体Ａの片向きを調整すること
ができる。

なお、第２図の調整ねじ４５は前述した調整手段によっ
て得られた高さにローラ４６を調節するためのものであ
る。

尚本考案は複写機等の光学系に使用される直角ミラーに
ついて説明したが例えば単体ミラー、その他の角度を有
する反射ミラーについて応用し得るとは勿論である。

以上の説明から明らかなように、本考案によれば、直角
度即ち９０度ミラー組立体Ａを機体に組立てた後、全て
の調整を行なうことができるから、９０度ミラー組立体
Ａの組立作業に際しては第２、第３ミラー６．８の関係
角度だけを確保しておけばよいことになる。

このため、９０度ミラー組立体Ａの構造が簡単かつ軽量
のものとなり、同組立体の製作費が安価となり、同組立
体の駆動装置の小型化を図ることができる。

また、本考案の移動光学系装置の調整部は調整範囲が広
いので、９０度ミラー組立体自体及びその周辺部材の組
立精度の厳密さを緩和できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を施こされた電子写真複写機の全体断面
図、第２図は９０度ミラー組立体及び周辺部の分解斜面
図、第３図は同部の垂直断面図、第４図は同部の水平断
面図、第５図は９０度ミラー組立体の要部の側面図であ
る。 Ａ・・・・・・９０度ミラー組立体、Ｂ、Ｃ。 手段、６，８・・・・・・第２，３ミラー、Ｄ・・・・
・・調整 １５・・・・・・基 材、１６．１７・・・・・・支持部材、１８・・・・・
・案内ロンド、２６，３１．３８・・・・・・支点ねじ
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 略水平な案内部材に沿って移動可能な摺動部材に対して
   、前記案内部材に直角な気侭を中心としミラー組立体を
   微動調整する第１の調整手段と、一端を前記ミラー組立
   体に固定される補助部材を、前記案内部材に対し直角な
   方向に向いた前記支点に直角な方向の摺動部材の支点を
   中心として微動させる第２の調整手段と、前記ミラー組
   立体と前記補助部材を連結しかつ前記案内部材と平行な
   支点を中心として前記ミラー組立体を微動する第３の調
   整手段とを備えるミラー組立体を調整可能に設けた移動
   光学系装置。