JPS6014103B2 - 薄型絶縁被膜を有する磁気特性のすぐれた一方向性珪素鋼板の製造方法 - Google Patents
薄型絶縁被膜を有する磁気特性のすぐれた一方向性珪素鋼板の製造方法Info
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- JPS6014103B2 JPS6014103B2 JP5909982A JP5909982A JPS6014103B2 JP S6014103 B2 JPS6014103 B2 JP S6014103B2 JP 5909982 A JP5909982 A JP 5909982A JP 5909982 A JP5909982 A JP 5909982A JP S6014103 B2 JPS6014103 B2 JP S6014103B2
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- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
- C21D8/12—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties
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- Chemical Treatment Of Metals (AREA)
- Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は一方向性珪素鋼板の製造方法に係り、特に薄型
絶縁被膜を有する磁気特性のすぐれた一方向性珪素鋼板
の製造方法に関する。
絶縁被膜を有する磁気特性のすぐれた一方向性珪素鋼板
の製造方法に関する。
一方向性珪素鋼板は主として変圧器その他の電気機器の
鉄心として利用され、その磁化特性がすぐれていること
、すなわちＢｏ値で代表される磁束密度が高く、かつ鉄
損Ｗ，７／劫が低いことが要求されている。
鉄心として利用され、その磁化特性がすぐれていること
、すなわちＢｏ値で代表される磁束密度が高く、かつ鉄
損Ｗ，７／劫が低いことが要求されている。
このような一方向性珪素鋼板の磁気特性を向上させるた
めには第１に鋼板中の２次再結晶粒のく００１＞軸を圧
延方向に高度に揃える必要があり、第２に最終成品中に
残存する不純物や析出物をできるだけ減少させる必要が
あるとされている。
めには第１に鋼板中の２次再結晶粒のく００１＞軸を圧
延方向に高度に揃える必要があり、第２に最終成品中に
残存する不純物や析出物をできるだけ減少させる必要が
あるとされている。
このためエヌ・ピ・ゴス（Ｎ．Ｐ．Ｃ℃ｓｓ）によつて
一方向性珪素鋼板の２段冷延による基本的な製造方法が
提案されて以来、その製造方法に数多くの改善が重ねら
れ、磁束密度および鉄損は年を追って改良されてきた。
その中で特に代表的なものとしてはＡ〆Ｎ析出相を利用
する特公昭４０−１５鼠４およびＳｂとＳｅまたはＳと
をインヒビターとして利用する特公昭５１一１３４６９
が開示されており、これらの方法によれば磁束密度Ｂｏ
は１．８９ｒを越える製品が得られるようになった。上
記のごとく珪素鋼板素材中のィンヒビターを利用する以
外に、特公昭５４−１３８４６のように冷延工程途中に
温間圧延を施すことにより仕上焼鍵後の２次粒を微細化
させ鉄損の低い製品を得る方法等が開示されている。
一方向性珪素鋼板の２段冷延による基本的な製造方法が
提案されて以来、その製造方法に数多くの改善が重ねら
れ、磁束密度および鉄損は年を追って改良されてきた。
その中で特に代表的なものとしてはＡ〆Ｎ析出相を利用
する特公昭４０−１５鼠４およびＳｂとＳｅまたはＳと
をインヒビターとして利用する特公昭５１一１３４６９
が開示されており、これらの方法によれば磁束密度Ｂｏ
は１．８９ｒを越える製品が得られるようになった。上
記のごとく珪素鋼板素材中のィンヒビターを利用する以
外に、特公昭５４−１３８４６のように冷延工程途中に
温間圧延を施すことにより仕上焼鍵後の２次粒を微細化
させ鉄損の低い製品を得る方法等が開示されている。
一般に最終板厚を有する冷延板に脱炭暁鎚を施して表面
にＳｉ０２を含むサブスケールを形成させた後、Ｍｇ○
を主成分とする暁鈍分離剤を塗布した後の最終暁鎚にお
いて焼鈍分離剤と鋼板との反応で生成されるフオルステ
ラィト系絶縁被膜は一方向性珪素鋼板の絶縁被膜として
広く利用されているが、このフオルステラィト系絶縁被
膜の他の一つの効果として磁束密度および鉄損などの磁
気特性および磁歪特性に大きな影響を与えることが知ら
れている。すなわち侍開昭４９−２７４２３による暁鎚
分離剤にＳＷヒ合物を添加させる方法、特関昭５０−２
０９２０による焼鈍分離剤中にＣｕ，Ｓｎ，Ｎｉ，Ｃｏ
化合物を添加する方法、特公昭５２一般９２による燐錨
分離剤中にＢｅ，Ｍｇ，ＡＩ，Ｂｉ，Ｔｉ，Ｖ，Ｃｒ，
Ｚｒ，Ｎｂの金属または同金属の粉末を混入する方法、
持開昭５４一４０２２７による競純分離剤にＴｉ０２，
Ｓ，Ｓｂ，Ｂを添加する方法、また本発明者らの発明に
よる特開昭５４−７１７１３による焼鈍分離剤にＳｂ，
Ｓｎ，Ｓ，Ｓｅを添加する方法、特開昭５４一１４３７
１８によるＳｒ化合物を添加する方法がすでに開示され
ている。
にＳｉ０２を含むサブスケールを形成させた後、Ｍｇ○
を主成分とする暁鈍分離剤を塗布した後の最終暁鎚にお
いて焼鈍分離剤と鋼板との反応で生成されるフオルステ
ラィト系絶縁被膜は一方向性珪素鋼板の絶縁被膜として
広く利用されているが、このフオルステラィト系絶縁被
膜の他の一つの効果として磁束密度および鉄損などの磁
気特性および磁歪特性に大きな影響を与えることが知ら
れている。すなわち侍開昭４９−２７４２３による暁鎚
分離剤にＳＷヒ合物を添加させる方法、特関昭５０−２
０９２０による焼鈍分離剤中にＣｕ，Ｓｎ，Ｎｉ，Ｃｏ
化合物を添加する方法、特公昭５２一般９２による燐錨
分離剤中にＢｅ，Ｍｇ，ＡＩ，Ｂｉ，Ｔｉ，Ｖ，Ｃｒ，
Ｚｒ，Ｎｂの金属または同金属の粉末を混入する方法、
持開昭５４一４０２２７による競純分離剤にＴｉ０２，
Ｓ，Ｓｂ，Ｂを添加する方法、また本発明者らの発明に
よる特開昭５４−７１７１３による焼鈍分離剤にＳｂ，
Ｓｎ，Ｓ，Ｓｅを添加する方法、特開昭５４一１４３７
１８によるＳｒ化合物を添加する方法がすでに開示され
ている。
しかし、近年のエネルギーコスト高騰による省エネルギ
ーの立場からの磁気特性向上の厳しい要求をまだ十分満
足しているとは云えない。本発明の目的は、上記時勢の
要求に応え、密着性、均一性の良好な薄型絶縁被膜を有
する磁気特性のすぐれた一方向性珪素鋼板の製造方法を
提供するにある。
ーの立場からの磁気特性向上の厳しい要求をまだ十分満
足しているとは云えない。本発明の目的は、上記時勢の
要求に応え、密着性、均一性の良好な薄型絶縁被膜を有
する磁気特性のすぐれた一方向性珪素鋼板の製造方法を
提供するにある。
本発明の上記目的は次の２発明によって達成される。
第１発明の要旨とするところは次のとおりである。すな
わち、一方向性珪素鋼板素材を熱間圧延後最終製品厚に
袷延する工程と、前記冷延鋼板を１次再結晶処理を含み
脱炭焼鈍する工程と、前記脱炭焼錨材に燐鈍分離剤を塗
布後最終焼鈍する工程と、を有して成る一方向性珪素鋼
板の製造方法において、前記焼鈍分離剤がＭｏに換算し
て０．１〜１の重量％のＭｏ化合物を含有することを特
徴とする薄型絶縁被膜を有する磁気特性のすぐれた一方
向性珪素鋼板の製造方法である。第２発明の要旨とする
ところは次のとおりである。
わち、一方向性珪素鋼板素材を熱間圧延後最終製品厚に
袷延する工程と、前記冷延鋼板を１次再結晶処理を含み
脱炭焼鈍する工程と、前記脱炭焼錨材に燐鈍分離剤を塗
布後最終焼鈍する工程と、を有して成る一方向性珪素鋼
板の製造方法において、前記焼鈍分離剤がＭｏに換算し
て０．１〜１の重量％のＭｏ化合物を含有することを特
徴とする薄型絶縁被膜を有する磁気特性のすぐれた一方
向性珪素鋼板の製造方法である。第２発明の要旨とする
ところは次のとおりである。
すなわち第１発明と同一工程において、焼鈍分離剤が第
１発明と同一のＭｏ化合物のほかに、更にそれぞれＳｒ
およびＴｉに換算して合計で０．１〜１０％のＳｒ化合
物およびＴｉ化合物を単独もしくは複合にて含有するこ
とを特徴とする薄型絶縁被膜を有する磁気特性のすぐれ
た一方向性珪素鋼板の製造方法である。本発明者らは最
終冷延板に脱炭焼鈍を施した後暁鈍分離剤に特定化合物
を添加して塗布し最終競錨後のゴス方位の２次粒の集積
度、結晶粒径および最終焼鈍後に形成される絶縁被膜等
を変えることにより、さらに磁気特性のすぐれた一方向
性珪素鋼板の製造について多くの試行実験を行った結果
、競錨分離剤にＭｏ化合物と必要に応じてＳｒ，Ｔｉ化
合物を添加することにより、仕上焼鎚後の追加酸化を抑
制して密着性、均一性のすぐれた薄いフオルステラィト
被膜を生成することを見いだした。
１発明と同一のＭｏ化合物のほかに、更にそれぞれＳｒ
およびＴｉに換算して合計で０．１〜１０％のＳｒ化合
物およびＴｉ化合物を単独もしくは複合にて含有するこ
とを特徴とする薄型絶縁被膜を有する磁気特性のすぐれ
た一方向性珪素鋼板の製造方法である。本発明者らは最
終冷延板に脱炭焼鈍を施した後暁鈍分離剤に特定化合物
を添加して塗布し最終競錨後のゴス方位の２次粒の集積
度、結晶粒径および最終焼鈍後に形成される絶縁被膜等
を変えることにより、さらに磁気特性のすぐれた一方向
性珪素鋼板の製造について多くの試行実験を行った結果
、競錨分離剤にＭｏ化合物と必要に応じてＳｒ，Ｔｉ化
合物を添加することにより、仕上焼鎚後の追加酸化を抑
制して密着性、均一性のすぐれた薄いフオルステラィト
被膜を生成することを見いだした。
本発明はこの知見に基ずし、てなされたものである。本
発明者らはさきに特関昭５５−１１１０８、および特公
昭５６−４６１３において珪素鋼板中にＭｏを添加する
と｛１１０｝＜００１＞方位の２次粒を優先的に発達さ
せる効果があることを開示したが、本発明は競鎚分離剤
にＭｏ化合物等を添加させることにより仕上焼錨後の磁
気特性と被膜特性を効果的に向上せしめることができた
。
発明者らはさきに特関昭５５−１１１０８、および特公
昭５６−４６１３において珪素鋼板中にＭｏを添加する
と｛１１０｝＜００１＞方位の２次粒を優先的に発達さ
せる効果があることを開示したが、本発明は競鎚分離剤
にＭｏ化合物等を添加させることにより仕上焼錨後の磁
気特性と被膜特性を効果的に向上せしめることができた
。
次に本発明者らの本発明を得るに至った実験結果ならび
に本発明の限定理由について説明する。
に本発明の限定理由について説明する。
すなわち最終板陣を有する一方向性珪素鋼板に一次再結
晶処理を含む脱炭焼銘を施した表面にＳｉＱを含むサブ
スケールを形成し、サブスケール上にＭｇ○を主成分と
する暁雛分離剤を塗布して仕上競鈍後にフオルステラィ
ト被膜を形成させた。第１図、第２図はこれらのフオル
ステラィト被膜の顕微鏡写真であって、第１図は従来の
暁錨分離剤を塗布したものであり、第２図は本発明のＭ
ｏ化合物を添加した屍錨分離剤を塗布したものである。
この場合の磁気特性は第１表の如くであり、第１図に示
す従来例の場合は表面直下第１表 のフオルステラィト被膜が厚い。
晶処理を含む脱炭焼銘を施した表面にＳｉＱを含むサブ
スケールを形成し、サブスケール上にＭｇ○を主成分と
する暁雛分離剤を塗布して仕上競鈍後にフオルステラィ
ト被膜を形成させた。第１図、第２図はこれらのフオル
ステラィト被膜の顕微鏡写真であって、第１図は従来の
暁錨分離剤を塗布したものであり、第２図は本発明のＭ
ｏ化合物を添加した屍錨分離剤を塗布したものである。
この場合の磁気特性は第１表の如くであり、第１図に示
す従来例の場合は表面直下第１表 のフオルステラィト被膜が厚い。
これに対し、Ｍｏ化合物を添加した本発明による第２図
の場合は、表面直下のフオルステラィト粒は全く消失し
すべて表面外層に浮上し、被膜構造は密着性がすぐれ、
繊密で色調は均一な濃灰色で美麗な外観を有し磁気特性
もすぐれている。すなわち磁気特性が良好で密着性、絶
縁性のすぐれた薄型絶縁被膜を得ることができた。次に
Ｓｉ：３．２０％、Ｓｅ：０．０１７％、Ｓｂ：０．０
２５％をィンヒビターとして含む一方向性珪素鋼板素材
を３肋厚に熱間圧延し、９００ｏｏ×３ｈｊｎの均一化
暁鈍の後、９５０００×３ｈｉｎの中間屍鎚をはさんで
２回の冷間圧延を施した最終冷延板厚０．３側とした。
の場合は、表面直下のフオルステラィト粒は全く消失し
すべて表面外層に浮上し、被膜構造は密着性がすぐれ、
繊密で色調は均一な濃灰色で美麗な外観を有し磁気特性
もすぐれている。すなわち磁気特性が良好で密着性、絶
縁性のすぐれた薄型絶縁被膜を得ることができた。次に
Ｓｉ：３．２０％、Ｓｅ：０．０１７％、Ｓｂ：０．０
２５％をィンヒビターとして含む一方向性珪素鋼板素材
を３肋厚に熱間圧延し、９００ｏｏ×３ｈｊｎの均一化
暁鈍の後、９５０００×３ｈｉｎの中間屍鎚をはさんで
２回の冷間圧延を施した最終冷延板厚０．３側とした。
続いて８２０００×劫ｈｉｎ湿水素中で脱炭焼錨をした
後この鋼板にＭｏ：０〜２０％の範囲に相当する止Ｍｏ
ｏ４・日２０を含有し残部がＭｇ○から成る競錨分離剤
を塗布した後、８５０ｑＣ×５０ｈｒの２次再結晶暁鎚
および１１８０ｏｏ×則ｒの純化焼鎚より成る最終焼鈍
を施して得られた鋼板の磁気特性と被膜の密着性を第２
表に示した。なお密着性は１８００曲げで剥離しない曲
げ直径で示した。第２表からわかる如く、暁錨分離剤に
Ｍｏとして０．１〜１０％、好ましくは０．３〜３％の
Ｍｏ化合物を添加することにより磁気特性と共に被膜の
密着性が向上する。
後この鋼板にＭｏ：０〜２０％の範囲に相当する止Ｍｏ
ｏ４・日２０を含有し残部がＭｇ○から成る競錨分離剤
を塗布した後、８５０ｑＣ×５０ｈｒの２次再結晶暁鎚
および１１８０ｏｏ×則ｒの純化焼鎚より成る最終焼鈍
を施して得られた鋼板の磁気特性と被膜の密着性を第２
表に示した。なお密着性は１８００曲げで剥離しない曲
げ直径で示した。第２表からわかる如く、暁錨分離剤に
Ｍｏとして０．１〜１０％、好ましくは０．３〜３％の
Ｍｏ化合物を添加することにより磁気特性と共に被膜の
密着性が向上する。
Ｍｏが０．１％未満ではその効果が十分発揮されず、ま
た１０％を越える含有は焼鈍後の追加酸化を抑制し良好
な薄型絶縁被膜が生成しないため、本発明においては暁
鈍分離剤に添加するＭｏ量を０．１〜１の重量％に限定
した。次にＳｉ：３．２５％、Ｓｅ：０．０１７％、Ｓ
ｂ：０．０２５％、Ｍｏ：０．０１３％をィンヒビター
として含む一方向性珪素鋼板素材を２・７柳に熱延し、
上記と同様の均一化焼鈍、袷間圧延、中間焼鈍および脱
炭焼鈍を行った。
た１０％を越える含有は焼鈍後の追加酸化を抑制し良好
な薄型絶縁被膜が生成しないため、本発明においては暁
鈍分離剤に添加するＭｏ量を０．１〜１の重量％に限定
した。次にＳｉ：３．２５％、Ｓｅ：０．０１７％、Ｓ
ｂ：０．０２５％、Ｍｏ：０．０１３％をィンヒビター
として含む一方向性珪素鋼板素材を２・７柳に熱延し、
上記と同様の均一化焼鈍、袷間圧延、中間焼鈍および脱
炭焼鈍を行った。
この０．３０帆の鋼板にＭｏを０〜３％の範囲に相当す
る日２Ｍｏｏ４・Ｈ２０単独と前記比Ｍｏ・舷０に更に
Ｔｉ：１．０％のＴｉ０２とＳｒ：１．５％のＳｒＳ０
４を単独および複合して含有し、残部がＭｇ○から成る
焼錨分離剤を塗布した後、上記と同様の２次第２表再結
晶焼鈍および純化焼錨を施した。
る日２Ｍｏｏ４・Ｈ２０単独と前記比Ｍｏ・舷０に更に
Ｔｉ：１．０％のＴｉ０２とＳｒ：１．５％のＳｒＳ０
４を単独および複合して含有し、残部がＭｇ○から成る
焼錨分離剤を塗布した後、上記と同様の２次第２表再結
晶焼鈍および純化焼錨を施した。
この鋼板の磁気特性および被膜の密着性を第３表に示し
た。第３表第３表より燐鈍分離剤中にＭｏ化合物を添加
した場合、磁気特性および被膜の密着性が共に向上する
ことがわかる。
た。第３表第３表より燐鈍分離剤中にＭｏ化合物を添加
した場合、磁気特性および被膜の密着性が共に向上する
ことがわかる。
又Ｍｏ化合物の他に更にＳｒ化合物およびＴｉ化合物を
単独もしくは複合して添加した場合は、Ｍｏ単独添加あ
るいはＳｒ化合物を添加した特関昭５４一１４３７１８
あるいはＴｉ化合物を添加した特関昭５６−１５４６６
の場合に比し磁気特性・被膜特性共にすぐれている。本
発明において、焼鈍分離剤にＭｏ化合物の他に、更にＳ
ｒ化合物およびＴｉ化合物を単独もしくは複合して添加
する場合、その合計が０．５％未満ではその効果が十分
でなく、１０％を越えて添加しても効果が飽和しコスト
が上昇するので、添加量を０．５〜１の重量％の範囲に
限定した。本発明における競鈍分離剤はＭｇ０を主成分
とするものであるが、本発明の目的を阻害しない限定内
において、Ｍｏ化合物、Ｓｒ化合物、およびＴｉ化合物
のほかに、他の化合物を副成分として含有させることが
できる。
単独もしくは複合して添加した場合は、Ｍｏ単独添加あ
るいはＳｒ化合物を添加した特関昭５４一１４３７１８
あるいはＴｉ化合物を添加した特関昭５６−１５４６６
の場合に比し磁気特性・被膜特性共にすぐれている。本
発明において、焼鈍分離剤にＭｏ化合物の他に、更にＳ
ｒ化合物およびＴｉ化合物を単独もしくは複合して添加
する場合、その合計が０．５％未満ではその効果が十分
でなく、１０％を越えて添加しても効果が飽和しコスト
が上昇するので、添加量を０．５〜１の重量％の範囲に
限定した。本発明における競鈍分離剤はＭｇ０を主成分
とするものであるが、本発明の目的を阻害しない限定内
において、Ｍｏ化合物、Ｓｒ化合物、およびＴｉ化合物
のほかに、他の化合物を副成分として含有させることが
できる。
また、本発明において使用するＭｏ化合物としては、比
Ｍｏｏ４・Ｈ２０、ＭｏＱ、ＭｏＳ２等を単独あるいは
複合して使用することができる。
Ｍｏｏ４・Ｈ２０、ＭｏＱ、ＭｏＳ２等を単独あるいは
複合して使用することができる。
実施例
第４表に記載の組成を有する４種類の珪素鋼板を第４表
の製造条件により、熱延、冷延を行い脱炭競錨の後、本
発明による蛾鈍分離剤を塗布して、２次再結晶蟻鎚およ
び純化焼銘より成る最終競錨を実施し、製造した一方向
性珪素鋼板の磁気特性および被膜特性を調査した。
の製造条件により、熱延、冷延を行い脱炭競錨の後、本
発明による蛾鈍分離剤を塗布して、２次再結晶蟻鎚およ
び純化焼銘より成る最終競錨を実施し、製造した一方向
性珪素鋼板の磁気特性および被膜特性を調査した。
調査結果を同じく第４表に示したが、本発明の実施例は
いずれも磁束密度および鉄損等の磁気特性がすぐれ、絶
縁被膜の密着性および均一性が良好な結果を示した。本
発明は上記の実施例からも明らかな如く、一方向性珪素
鋼板の製造方法において、Ｍｏ化合物等を限定量添加し
た燐鈍分離剤を塗布することにより、磁気特性が磁束密
度Ｂ，。
いずれも磁束密度および鉄損等の磁気特性がすぐれ、絶
縁被膜の密着性および均一性が良好な結果を示した。本
発明は上記の実施例からも明らかな如く、一方向性珪素
鋼板の製造方法において、Ｍｏ化合物等を限定量添加し
た燐鈍分離剤を塗布することにより、磁気特性が磁束密
度Ｂ，。
で０．００５Ｔ〜０．０２Ｔ、鉄損で０．０１〜０．０
５Ｗ／ｋ９向上し、かつ薄型の極めて良好な絶縁被膜を
有する一方向性珪素鋼板の製造する効果をあげることが
できた。船舵
５Ｗ／ｋ９向上し、かつ薄型の極めて良好な絶縁被膜を
有する一方向性珪素鋼板の製造する効果をあげることが
できた。船舵
第１図は従釆の競鈍分離剤を塗布して仕上暁鈍した珪素
鋼板の表面直下のフオルステラィト被膜を含む金属組織
を示す６００倍の断面顕微鏡写真、第２図は本発明によ
るＭｏ化合物を含有する競鎚分離剤を塗布して仕上暁鈍
した珪素鋼板の表面直下のフオルステライト粒が消失し
た表面外層に浮上した表面被膜を含む金属組織を示す６
０折音の断面顕微鏡写真である。 第１図 第２図
鋼板の表面直下のフオルステラィト被膜を含む金属組織
を示す６００倍の断面顕微鏡写真、第２図は本発明によ
るＭｏ化合物を含有する競鎚分離剤を塗布して仕上暁鈍
した珪素鋼板の表面直下のフオルステライト粒が消失し
た表面外層に浮上した表面被膜を含む金属組織を示す６
０折音の断面顕微鏡写真である。 第１図 第２図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 一方向性珪素鋼板素材を熱間圧延後最終製品厚に冷
延する工程と、前記冷延鋼板を１次再結晶処理を含み脱
炭焼鈍する工程と、前記脱炭焼鈍材に焼鈍分離剤を塗布
後最終焼鈍する工程と、を有して成る一方向性珪素鋼板
の製造方法において、前記焼鈍分離剤がＭｏに換算して
０．１〜１０重量％のＭｏ化合物を含有することを特徴
とする薄型絶縁被膜を有する磁気特性のすぐれた一方向
性珪素鋼板の製造方法。 ２ 一方向性珪素鋼板素材を熱間圧延後最終製品厚に冷
延する工程と、前記冷延鋼板を１次再結晶処理を含み脱
炭焼鈍する工程と、前記脱炭焼鈍材に焼鈍分離剤を塗布
後最終焼鈍する工程と、を有して成る一方向性珪素鋼板
の製造方法において、前記焼鈍分離剤がＭｏに換算して
０．１〜１０重量％のＭｏ化合物と更にそれぞれＳｒお
よびＴｉに換算して合計で０．５〜１０％重量のＳｒ化
合物およびＴｉ化合物を単独もしくは複合にて含有する
ことを特徴とする薄型絶縁被膜を有する磁気特性のすぐ
れた一方向性珪素鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5909982A JPS6014103B2 (ja) | 1982-04-09 | 1982-04-09 | 薄型絶縁被膜を有する磁気特性のすぐれた一方向性珪素鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5909982A JPS6014103B2 (ja) | 1982-04-09 | 1982-04-09 | 薄型絶縁被膜を有する磁気特性のすぐれた一方向性珪素鋼板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58177474A JPS58177474A (ja) | 1983-10-18 |
| JPS6014103B2 true JPS6014103B2 (ja) | 1985-04-11 |
Family
ID=13103542
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5909982A Expired JPS6014103B2 (ja) | 1982-04-09 | 1982-04-09 | 薄型絶縁被膜を有する磁気特性のすぐれた一方向性珪素鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6014103B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63145911U (ja) * | 1987-03-13 | 1988-09-27 | ||
| JPS63145912U (ja) * | 1987-03-13 | 1988-09-27 | ||
| JPS63145910U (ja) * | 1987-03-13 | 1988-09-27 |
-
1982
- 1982-04-09 JP JP5909982A patent/JPS6014103B2/ja not_active Expired
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63145911U (ja) * | 1987-03-13 | 1988-09-27 | ||
| JPS63145912U (ja) * | 1987-03-13 | 1988-09-27 | ||
| JPS63145910U (ja) * | 1987-03-13 | 1988-09-27 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58177474A (ja) | 1983-10-18 |
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