JPS601394B2 - 耐高温沃素ガス腐食性ステンレス鋼 - Google Patents
耐高温沃素ガス腐食性ステンレス鋼Info
- Publication number
- JPS601394B2 JPS601394B2 JP14037881A JP14037881A JPS601394B2 JP S601394 B2 JPS601394 B2 JP S601394B2 JP 14037881 A JP14037881 A JP 14037881A JP 14037881 A JP14037881 A JP 14037881A JP S601394 B2 JPS601394 B2 JP S601394B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stainless steel
- high temperature
- corrosion resistant
- iodine gas
- resistant stainless
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
- Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は高温沃素ガスに対して良好な耐食性を示す2$
r−20Ni系ステンレス鋼に関するものである。
r−20Ni系ステンレス鋼に関するものである。
エネルギー事情の悪化に対応して種々のエネルギー源が
検討されているが、これらのうち水素ガスはクリーンエ
ネルギー源として特に注目を集めており、製造技術、単
離・精製技術、貯蔵技術等の各分野毎に一定の成果を挙
げつつある。
検討されているが、これらのうち水素ガスはクリーンエ
ネルギー源として特に注目を集めており、製造技術、単
離・精製技術、貯蔵技術等の各分野毎に一定の成果を挙
げつつある。
しかし従来経験しなかった様な環境に遭遇する為、材料
方面で次々と新しい課題が生まれつつあって、本発明は
、特に水素ガス製造環境下において良好な耐食性を発揮
する素材の提供を目的とするものである。水素ガスの製
造手段のうち、12−Mg系サイクルによる熱化学方法
は、次の様な化学式で表わすことができる。(第1段) 6舷。
方面で次々と新しい課題が生まれつつあって、本発明は
、特に水素ガス製造環境下において良好な耐食性を発揮
する素材の提供を目的とするものである。水素ガスの製
造手段のうち、12−Mg系サイクルによる熱化学方法
は、次の様な化学式で表わすことができる。(第1段) 6舷。
十612得器舷(103)2十5地12(第2段)Mg
(103)2600〜7000QMg。
(103)2600〜7000QMg。
十・2十裏。2(第3段)
Mg12十日2o 200〜40000 Mgo+2日
,(第4段)が1200〜4000 日2十12 上記4段の反応について左右両辺を整理して物質収支を
みると、412十斑20一畑仇十許2 で表わされ、理論的にはMgの損失がないから、極めて
経済的な方法として注目されている。
,(第4段)が1200〜4000 日2十12 上記4段の反応について左右両辺を整理して物質収支を
みると、412十斑20一畑仇十許2 で表わされ、理論的にはMgの損失がないから、極めて
経済的な方法として注目されている。
上記の各反応はいずれも高温雰囲気中で進行するが、特
に第2段反応はMg(103)2 高温熱分解反応であ
り、しかも雰囲気中に12ガスが生成され、従来余り経
験したことのない腐食性環境が形成される。そこで上記
の第2段反応を特に選び、この様な腐食性環境下におい
ても十分使用できる金属材料の探求に着手した。実験条
件として高温(600〜70000)の12−02混合
ガス雰囲気を形成し、この雰囲気に各種金属材料を曝し
て腐食実験を行なったところ、従来一般に耐食性材料と
考えられているものであっても、12ガスによる腐食と
02による高温酸化の相乗作用によってかなり激しく侵
食されることが分かった。尚Co基合金や50Ni−5
にr系合金は良好な耐食性を示したが、いずれも極めて
高価なものであり、特に後者は熱間加工性や溶接性が悪
いという材質上の問題もある。そこで耐食性については
若干劣るが、コストやその他の取扱い性において殴る2
&r−2州i系ステンレス鋼をとり上げ、その耐食性を
改善すべ〈合金組成の検討に入った。即ち本発明は25
Cr−20Ni系ステンレス鋼の特質を矢なわないで、
高温沃素ガスに対する耐食性、特に上述の熱化学方法第
2段反応に供する実装層の反応環境即ちMg(103)
2 や高温酸素の共存、更には温度変化の繰り返し等の
悪環境下における耐食性の改善を図る目的で種々の合金
を試作して研究を行なった。その結果上述の2にr−2
0Ni系ステンレス鋼に0.01〜0.5重量%のCa
を配合した合金は上記Co基合金等に匹敵する耐食性を
発揮し「 且つ2にr−20Ni系ステンレス鋼の特性
「例えば加工特性や溶接性等に対し特別の悪影響を与え
ることがないことが分かった。2Kr−20Ni系ステ
ンレス鋼はJISにおいてSUS31侭の記号が与えら
れるオーステナィト系ステンレス鋼で、一般にCSO.
08%(重量%、以下同じ)、Si≦1.50%、Mn
ミ200%、PSO.040%、S≦0.030%、1
9.00%SNiS22.00%、24.00%SCr
S26.00%と規定されており、本発明では更に0.
01〜0.5%のCaが配合される。
に第2段反応はMg(103)2 高温熱分解反応であ
り、しかも雰囲気中に12ガスが生成され、従来余り経
験したことのない腐食性環境が形成される。そこで上記
の第2段反応を特に選び、この様な腐食性環境下におい
ても十分使用できる金属材料の探求に着手した。実験条
件として高温(600〜70000)の12−02混合
ガス雰囲気を形成し、この雰囲気に各種金属材料を曝し
て腐食実験を行なったところ、従来一般に耐食性材料と
考えられているものであっても、12ガスによる腐食と
02による高温酸化の相乗作用によってかなり激しく侵
食されることが分かった。尚Co基合金や50Ni−5
にr系合金は良好な耐食性を示したが、いずれも極めて
高価なものであり、特に後者は熱間加工性や溶接性が悪
いという材質上の問題もある。そこで耐食性については
若干劣るが、コストやその他の取扱い性において殴る2
&r−2州i系ステンレス鋼をとり上げ、その耐食性を
改善すべ〈合金組成の検討に入った。即ち本発明は25
Cr−20Ni系ステンレス鋼の特質を矢なわないで、
高温沃素ガスに対する耐食性、特に上述の熱化学方法第
2段反応に供する実装層の反応環境即ちMg(103)
2 や高温酸素の共存、更には温度変化の繰り返し等の
悪環境下における耐食性の改善を図る目的で種々の合金
を試作して研究を行なった。その結果上述の2にr−2
0Ni系ステンレス鋼に0.01〜0.5重量%のCa
を配合した合金は上記Co基合金等に匹敵する耐食性を
発揮し「 且つ2にr−20Ni系ステンレス鋼の特性
「例えば加工特性や溶接性等に対し特別の悪影響を与え
ることがないことが分かった。2Kr−20Ni系ステ
ンレス鋼はJISにおいてSUS31侭の記号が与えら
れるオーステナィト系ステンレス鋼で、一般にCSO.
08%(重量%、以下同じ)、Si≦1.50%、Mn
ミ200%、PSO.040%、S≦0.030%、1
9.00%SNiS22.00%、24.00%SCr
S26.00%と規定されており、本発明では更に0.
01〜0.5%のCaが配合される。
Caの配合量が0.01%未満では耐食性の改善が不十
分である為に上記第2段反応用の反応容器として利用す
るには適さない。これに対し0.5%を越えるCaを配
合したものでは介在物清浄度が低く加工特性に重大な影
響を与えることが分かった。第1表はCaの添加量を種
々変更した2にr−20Ni系ステンレス鋼について、
耐食性及び介在物清浄度を示すもので、耐食性について
は、12と02の混合ガス雰囲気〔12:02=2:5
(モル比)〕における65000×9粥時間連続試験時
の平均腐食速度(肌/年)で表わした。
分である為に上記第2段反応用の反応容器として利用す
るには適さない。これに対し0.5%を越えるCaを配
合したものでは介在物清浄度が低く加工特性に重大な影
響を与えることが分かった。第1表はCaの添加量を種
々変更した2にr−20Ni系ステンレス鋼について、
耐食性及び介在物清浄度を示すもので、耐食性について
は、12と02の混合ガス雰囲気〔12:02=2:5
(モル比)〕における65000×9粥時間連続試験時
の平均腐食速度(肌/年)で表わした。
第1表
試料No.1はCaを配合していない為平均腐食速度が
早く、試料No.2ではCaの配合量が少ない為耐食性
の改善効果は認められない。
早く、試料No.2ではCaの配合量が少ない為耐食性
の改善効果は認められない。
これに対し試料No.3〜7はCaを十分に配合してい
る為、耐食性の改善効果は顕著であるが、試料NO.7
のCa配合量は過剰気味であり、介在物清浄度の劣下が
認められた。第2表はCaを含まない試料と規定量のC
aを含む試料について、その表面にMg(103)2
被膜を形成し、650oo×8時間の保熱後16時間の
炉冷という熱サイクルを12回繰り返し、加熱全時間を
96時間としたときの平均腐食速度を示すものであり、
Caを含む試料No.9、10はCaを含まない試料N
o.8に比べて平均腐食速度が大幅に低下している。
る為、耐食性の改善効果は顕著であるが、試料NO.7
のCa配合量は過剰気味であり、介在物清浄度の劣下が
認められた。第2表はCaを含まない試料と規定量のC
aを含む試料について、その表面にMg(103)2
被膜を形成し、650oo×8時間の保熱後16時間の
炉冷という熱サイクルを12回繰り返し、加熱全時間を
96時間としたときの平均腐食速度を示すものであり、
Caを含む試料No.9、10はCaを含まない試料N
o.8に比べて平均腐食速度が大幅に低下している。
第2表
本発明のステンレス鋼は上述の如く構成されているので
2$r−20Ni系ステンレス鋼の特性、例えば加工特
性や溶接性に悪影響を与えることなく耐食性を大幅に改
善することができた。
2$r−20Ni系ステンレス鋼の特性、例えば加工特
性や溶接性に悪影響を与えることなく耐食性を大幅に改
善することができた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 C:0.08%以下(重量%、以下同じ)Si:1
.50%以下Mn:2.00%以下 P:0.040%以下 S:0.030%以下 Ni:19.00〜22.00% Cr:24.00〜26.00% Ca:0.01〜0.5% 〜 Fe及び不可避不純物:残部 よりなることを特徴とする耐高温沃素ガス腐食性ステン
レス鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14037881A JPS601394B2 (ja) | 1981-09-08 | 1981-09-08 | 耐高温沃素ガス腐食性ステンレス鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14037881A JPS601394B2 (ja) | 1981-09-08 | 1981-09-08 | 耐高温沃素ガス腐食性ステンレス鋼 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5842757A JPS5842757A (ja) | 1983-03-12 |
JPS601394B2 true JPS601394B2 (ja) | 1985-01-14 |
Family
ID=15267423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14037881A Expired JPS601394B2 (ja) | 1981-09-08 | 1981-09-08 | 耐高温沃素ガス腐食性ステンレス鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS601394B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07289470A (ja) * | 1994-04-25 | 1995-11-07 | Toto Ltd | 携帯用局部洗浄装置 |
-
1981
- 1981-09-08 JP JP14037881A patent/JPS601394B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07289470A (ja) * | 1994-04-25 | 1995-11-07 | Toto Ltd | 携帯用局部洗浄装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5842757A (ja) | 1983-03-12 |
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