JPS599617B2 - 耐酸化性および加工性にすぐれたフエライト系ステンレス鋼 - Google Patents

耐酸化性および加工性にすぐれたフエライト系ステンレス鋼

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JPS599617B2
JPS599617B2 JP7653476A JP7653476A JPS599617B2 JP S599617 B2 JPS599617 B2 JP S599617B2 JP 7653476 A JP7653476 A JP 7653476A JP 7653476 A JP7653476 A JP 7653476A JP S599617 B2 JPS599617 B2 JP S599617B2
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JP
Japan
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oxidation resistance
less
steel
workability
stainless steel
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JP7653476A
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龍夫 川崎
信二 佐藤
寛 小野
延夫 大橋
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JFE Steel Corp
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Kawasaki Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は自動車用排出ガス浄化装置のとくに高温側の
サーマルリアクターなどの材料として用いる耐酸化性お
よび加工性にすぐれたフェライト系ステンレス鋼に関す
るものである。
近年、社会問題の1つに自動車排出ガスによる大気汚染
の問題があり、その対策装置用の材料として、高温で耐
酸化性を備えた安価な材料が要求されている。
この種の用途に適用されているステンレス鋼としては、
AISI409鋼、SUS430鋼、SUS304鋼、
およびFe−CrA/合金鋼などが挙げられる。しかる
に、AISI409鋼、SUS430鋼、およびSUS
304鋼の場合、と(に高温での耐酸化性が十分でない
ため、排出ガス浄化装置のうちでも比較的低温の排出ガ
スを処理する触媒コンバーターなどに使用されているに
すぎない。また、耐酸化性のすぐれたFe一Cr−A/
合金鋼であっても高温での繰返し加熱・冷却の条件下で
は雰囲気中のNを吸収し、局部的に異常酸化を受けるな
ど安定した高温特性を有するものであるとは言い難い。
ここに、1000℃以上における良好な耐酸化性を要求
される。排出ガス浄化装置の高温側に設置されるサーマ
ルリアクターなどの材料として、高価なSUS310S
鋼などを使用せざるを得ないのが実情である。ところが
、自動車が大衆的に利用されている今日、省資源の見地
からもかかる高級材料の使用は好ましくない。この発明
は、上述した従来の材料がもつ欠点を解消できるフェラ
イト系ステンレス鋼を得ることを目的とするものである
要するに、本発明者らは安価なフェライト系ステンレス
鋼に着目し、耐酸化性の向上を図るべく種々検討を重ね
た結果,C,Nをそれぞれ0.010%以下にするとと
もに、CとNとの合計が0.015%以下になるように
抑えることにより、Siを3係、Crを26係まで添加
して耐酸化性のみならず良好な成形性および溶接性を付
与させ得ることを見出した。すなわち、この発明は極め
て優れた耐酸化性を有しかつ良好な加工性を有するフエ
ライト系ステンレス鋼に関するもので、成分組成として
はC,Nがそれぞれ0.01.0%以下で、かつCとN
との合計量が0.015%以下となり、Siが1.4超
〜3係、Mnが1%以下、Crが15係を超え26係以
下を含むほか、さらに一層耐酸化性と加工性とを必要と
する場合には、これに加えて0.1〜1.0係のT’l
*Zrもし《はNb.または0.5〜2.0係のA乙あ
るいは0.01〜0.2係の希土類元素のうちから選ば
れた少な《とも一種を添力口したものである。
次に、この発明の成分限定の理由を述べる。CO.Ol
O係以下、NO.Ol%以下〜炭素は低げれば低いほど
耐酸化性を向上させるものであり、逆に高いと耐酸化性
を損ねるのみならず、鋼を脆化させるため0、01係以
下に抑える必要がある。
また、窒素も鋼を脆化させる元素であり、本発明鋼のよ
うに81sCrの高い鋼では脆化を抑えるためにN:0
.01.0%にする必要がある。C +NO.Ol.5
係以下;〜 耐酸化性を向上させるために高Si、高CrO鋼とする
が、それぞれの量がSi:3%,Cr26係含む場合で
も脆化をきたすことな《薄板の製品となし得るために、
炭素と窒素との合計量は0.01.5%以下にしなげれ
ばならない。
Sil.4超〜3係;〜ケイ素は緻密な酸化膜を形成し
て鋼の耐酸化性を向上させるが、1.4%を超えるよう
な高Si含有量にしないと有効な被膜が形成されず、ま
た本発明鋼のようにCrが高い場合には3チ以上の添加
は脆化の原因となる。
したがってケイ素は1、4超〜3%と定められる。Mn
l係以下る〜 マンガンは製鋼における脱酸あるいは腓のSによる熱間
770工脆化を防ぐために必要な元素であるが、耐酸化
性には有害なので1チ以下に限定した。
Crl5〜26%;〜 クロムは耐酸化性を付与するためには必須の元素であり
、高ければ高いほど好ましいが、26係以上では脆化の
原因となり、薄板製造上あるいは製品の加工上困難を伴
なうためと、安価な材料を提供するという見地からその
上限を26係と限定した一方、本発明鋼が使用されるよ
うな高温での優れた耐酸化性を得るためには、最低15
係は必要である。
TitNbtZrsAisREM;〜 チタン.ニオプならびにジルコニュームはフエライト系
ステンレス鋼の加工性を改善するだけでなく、耐酸化性
に有害なCを固定することにより耐酸化性をも改善する
効果をもつ。
その効果は0.1係以上で有効であるが,1係以上の添
加は鋼の脆化ばかりでな《コスト高を招《ので0.1〜
1,0係に限定した。アルミニュームも緻密な保護性の
酸化被膜を形成し、耐酸化性を増大させるが、0.5%
以下ではかえって内部酸化を促進する。
また2係以上の添加は鋼を脆化させるため、0.5〜2
.0係に限定した。希土類元素(REM)はスケールの
剥離を困難にし、耐酸化性を向上させるが、0.01%
以下ではその効果はな《.0.2%以上の添7J0は加
工性を劣化させる。
これら前記したTLNbtZrtAtsREMは複合添
加による悪影響はなく,むしろその効果は加算的である
ため,それらのうちの1種または2種以上の組合せによ
ってさらに優れた耐酸化性および加工性を与えることが
できる。
次に、実施例によってこの発明の効果を説明する。
第1表に示す17種類の成分組成の鋼を真空溶解法によ
り溶製し、それらの鋼塊を通常の方法で熱間圧延・冷間
圧延および焼鈍し、厚さ1.2Mの板とした。比較鋼の
中には商用のSUS43O鋼およびSUH446鋼をも
含めて参考に供した。これらの板について、1)成形性
試験 :エリクセン試験 2)溶接性試験 :TIGなめ付溶接を行ない、溶接ビ
ードに直角に曲げ半径1tで曲げ試験を行なった。
3)耐酸化性試験二大気中で950〜1150℃に1時
間加熱後5分間冷却の繰返し加熱を100回繰返し たのち重量変化を測定した。
その試験結果を第2表に示した。
以上のことから、本発明試験鋼1,z,3.4と比較試
験鋼11,12,13,15とを比較すると、C及びN
を低減させることにより,とくに1050℃以上での耐
酸化性および加工性が本発明鋼の場合著しく改善される
ことが明らかである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量%で、C:0.010%以下、N:0.010
    %以下、しかもCとNとの合計量が0.015%以下S
    i:1.4超〜3%、Mn:1%以下およびCr:15
    %を超え26%以下を含み、不可避的に混入する元素を
    除き残部実質的に鉄である耐酸化性および加工性にすぐ
    れたフェライト系ステンレス鋼。 2 重量%で、C:0.010%以下、N:0.010
    %以下、しかもCとNとの合計量が0.015%以下、
    Si:1.4超〜3%、Mn:1%以下、およびCr:
    15%を超え26%以下を含むほか、0.1〜1.0%
    のTi、NbもしくはZr、または0.5〜2.0%の
    Al、あるいは0.01〜0.20%の希土類元素のう
    ち一種または二種以上を含み、不可避的に混入する元素
    を除き残部が実質的に鉄である耐酸化性および加工性に
    すぐれたフェライト系ステンレス鋼。
JP7653476A 1976-06-30 1976-06-30 耐酸化性および加工性にすぐれたフエライト系ステンレス鋼 Expired JPS599617B2 (ja)

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JPS532328A JPS532328A (en) 1978-01-11
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JPS61217551A (ja) * 1985-03-20 1986-09-27 Nippon Kinzoku Kogyo Kk Fe−Cr−Al系電熱用合金
JPH0621939B2 (ja) * 1986-03-07 1994-03-23 富士写真フイルム株式会社 写真焼付装置
JP2938710B2 (ja) * 1992-05-21 1999-08-25 川崎製鉄株式会社 加工性および高温強度に優れたFe−Cr合金
US5578265A (en) * 1992-09-08 1996-11-26 Sandvik Ab Ferritic stainless steel alloy for use as catalytic converter material

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JPS532328A (en) 1978-01-11

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