JPS5915976B2 - 耐酸化性の優れたフエライト系ステンレス鋼 - Google Patents

耐酸化性の優れたフエライト系ステンレス鋼

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JPS5915976B2
JPS5915976B2 JP10742975A JP10742975A JPS5915976B2 JP S5915976 B2 JPS5915976 B2 JP S5915976B2 JP 10742975 A JP10742975 A JP 10742975A JP 10742975 A JP10742975 A JP 10742975A JP S5915976 B2 JPS5915976 B2 JP S5915976B2
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steel
oxidation resistance
ferritic stainless
stainless steel
less
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JP10742975A
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大司 諸石
宏文 牧浦
雄次 庄司
俊一郎 秋山
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、耐酸化性の優れたフェライト系ステンレス鋼
、特にFe−Cr系合金鋼に関する。
従来、Fe−Cr系合金鋼は、耐熱鋼のうちの主要成分
系鋼として広(用いられており、例えば、JIS規格の
SUS410鋼、SUS430鋼、あるいは、ASTM
規格の409鋼などがそれである。しかしながら、これ
らの規格を満足する成分組成の鋼でも、耐熱性ないしは
耐酸化性は不安定fあり、同じ組成範囲の鋼であっても
、その特性にかなりの異同が認められる。本発明者らは
、これらの点に鑑み、従来の鋼に比べ、安定して優れた
耐酸化性を有する鋼を開発したものである。本発明に係
る鋼の特徴を概説すれば、Fe−Cr系合金鋼に含有さ
れるMn、Ni及び特にCの量を比較的少量にとどめ、
5i、Ti、Zr、Nb、La、Ce、Yなどの元素を
添加し、しかも、成分相互間に一定の関係をもたせたと
ころにあり、更にその特徴を詳述すればCO.O2%以
下,SiO.l〜3.0%.Mnl.6%以下、NiO
.O5〜0.40%、Cr9.O〜25.0%を含有し
,これにさらにTi,Nb,Zrの1種1たは2種以上
を0.003〜1.5%と、La,Ce,Yの1種また
は2種以上を0.005〜1.0係のいずれか一方また
は両方を添加し,残部が実質的にFeよりなる鋼であっ
て、しかも,各成分組成が重量%で次の関係式(1)を
満足するものである。u < 0、7Xv十w ・・
・・・・・・・・・・ Cl)ここでu=Ni+Mn+
30Xc−0.4 v=Cr+2.5Si+3X(Ti十Zr十Nb)+3
0X( La+Ce十Y )−11w=−0.014X
(T−850) 0.8T:鋼材の使用温度(℃)た
だし、上式において,含有されない元素のところは零と
する。
本発明に係る鋼において,上記のように成分を限定した
理由について説明する。
まず.Crは本発明鋼の主要な合金元素”Qり,耐酸化
性を満足させるとともに,フエライト相を維持するため
9係以上を含有させることが必要であるが,25%を超
えると靭性が劣化するので好ましくない。Cは多量に含
有すると.冷間加工性,耐食性が低下するので高度の加
工性,耐食性,耐酸化性が要求される用途に供するもの
は低《おさえる必要があり,これらの要求を満すには許
容上限値を0.02%としなければならない。Siは耐
酸化性の向上に有効な元素であるが,0.1%未満の含
有ではその効果が十分でな《、3.0係を超えると冷間
加工性を劣化させるので0.1〜3.0係とした。
Mnは1.6%超えて含有させると鋼が硬化し,冷間加
工などが困難となる。
Niはフエライト系ステンレス鋼において靭性を得るの
に有効な元素で0.05〜0.40%必要である。
特に、鋼材が加熱と冷却を繰返す環境で使用される場合
には,母材部及び溶接部の靭性が極めて重要でありHN
iはこのような場合の靭性確保に有効である。しかしそ
の含有量が0.05%未満であれば十分な靭性は得られ
ず.0.40%を超えると却って靭性は低下する。また
,Ni量が多量になると、前記(1)式からわかるよう
にCrなどのフエライト形成元素を増量する必要が生ず
る。なおNiの含有量と靭性との関係を調査した結果を
示せば第3図の如《である。この調査に供した試験片は
、仕上焼鈍(850℃×5分→AC)した厚さ3.2朋
の鋼板の一部を切取り、切削加工したものである。試験
片のサイズは、l/4サイズで厚さ2.5mvn,幅I
QmmS長さ55朋である。Ti,Nb,Zrの1種ま
たは2種以上を鋼へ添加すると、耐酸化性の向上に有効
であるが、その添加総量が0.003%未満では十分効
果を発揮することができず,一方1.5%を超えると靭
性が低下するので0.003〜1.5%に限定した。L
a,Ce,Yの1種または2種以上を添加することも耐
酸化性を向上させる。その添加総量を0.005〜1.
0係とした理由は,0.005係未満であると耐酸化性
向上の効果が十分発揮されず,一方1%を超えて添加す
ると熱間加工性の劣化やコストの上昇など好ましくない
傾向をもたらすからである。つぎに,本発明忙係る鋼の
成分元素間における前記l)式の関係について説明する
第1表は,フエライト系ステンレス鋼の各鋼種につき,
酸化増量を測定することによって耐酸化性を調査した結
果を示したものである。この調査に用いられた試験片は
,厚さ1間,幅2Qmm長さ25II11Itの鋼板片
を提供材とし,その鋼板片は各鋼種についてそれぞれ6
枚を準備し,それらを管状の電気炉内に装入して,大気
中における所定温度の繰返し加熱を行った。加熱温度は
,各鋼種の試験片のうち3枚は850℃とし,他の3枚
は950℃とし,いずれもその温度で50時間保持した
後常温まで放冷する加熱サイクルを4回繰返した。加熱
放冷を繰返すことによる各試験片の酸化度合を,単位表
面積あたりの増量分/CrAで表わし,それを第1表の
右側2欄に示した。同欄において(ロ)は850℃で繰
返し加熱を施したもの,@は950℃で繰返し加熱を施
したものの結果である。なお,表記の酸化増量値は供試
鋼板片3枚の平均値である。また,第1図は第1表の8
50℃で繰返し加熱した試験結果を鋼種毎に図示したも
のであり,第iζず2図は950℃で繰返し加熱した場
合のものを同様に図示したものである。
即ち、各鋼種毎にU,Vを求め,その値の異常酸化状態
の有無をu − v座標軸上にプロットし夕。ここで異
常酸化とは、鋼板片表面に,単位面積あたり19以上の
酸化増量があったものをいり。なお、各鋼種のU,V値
は、同じ鋼種内における鋼板圧の値を平均したものであ
る。図中で×印は異常酸化があったもの,○印は異常酸
化がなかったものを示している。第1図および第2図よ
り明らかなように,供試鋼の耐酸化性能は.関係式(1
)により明瞭に区別されることがわかる。即ち,第1図
では直線u一0.7Xv−0.8より下方の領域に属す
る成分組成の鋼、および第2図では直線u=0.7Xv
−22より下方の領域に属する成分組成鋼には,197
11ti/C4以上の異常酸化増量の発生は認められな
い。これらの直線は(1)式の不等号を等号におきかえ
,同式中の加熱温成TクC)に実験加熱温度を代入して
求められるものである。第1表の調査に用いられた鋼の
うちの本発明鋼に該当するものを,従来のSUS4lO
,SUS4O9,SUS43Oに相当する比較鋼と併記
して示したのが第2表である。
同表によると,本発明の成分組成は一見比較鋼と類似し
ているような感を受けるが,しかし,前記(1)式に示
す条件を満足している本発明鋼には異常酸化はな《,他
方,前記(1)式の条件を満足していない比較鋼のすべ
てには、明らかに異常酸化を起していることが認められ
る。なお、第1表には、本発明で規定する成分組成の範
囲以外のもので、本発明゛鋼と同等の耐酸化性を有する
ものが示されているが、しかしそれらは、本発明鋼にお
いて予定されている用途に使用されるには不適当である
即ち,本発明鋼は,前記の加熱サイクル試験からも明ら
かな如<.SOO℃以上の高温と常温とが繰返される加
熱サイクル環境で使用される装置,例えば自動車排気ガ
ス浄化装置に使用されるものであるが,このような装置
には、その性質上、複雑に曲折加工された部分や溶接加
工された部分が多い。従って本発明鋼は,加工性と溶接
部の靭性とを確保し得るものでなければならない。とこ
ろが,第1表中本発明以外の鋼は、Cの含有量が規定量
を越えるために加工性が劣り,またNiの含有量が規定
量の上下限から外れているため靭性が劣るものばかりで
あり,いずれも本発明鋼と同じ用途に充分供し得るもの
ではない。以上のように,本発明に係る鋼は,各成分元
素が互いに関連しあい,安定して優れた耐酸化性を示し
ている。
このようにして、本発明は工業的価値の大きいフエライ
ト系ステンレス鋼を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は850℃で繰返し加熱試験を行ったものでの耐
酸化性の比較図であり,第2図は950℃で繰返し加熱
試験を行ったものの耐酸化性の比較図.第3図は靭性と
Ni含有量の関係を表わした図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量%でC:0.02%以下、Si0.1〜3.0
    %、Mn:1.6%以下%Ni:0.05〜0.40%
    、Cr:9.0〜25.0%を含有し、さらにLa、C
    e、Yの1種または2種以上を0.005〜1.0%添
    加し、残部は実質的にFeよりなる鋼であって、しかも
    各成分組成が下記の(1)式を満足する耐酸化性の優れ
    たフェライト系ステンレス鋼。 u<0.7×v+w・・・(1) ここで u=Ni+Mn+30×C−0.4 v=Cr+2.5Si+30×(La+Ce+Y)−1
    1w=0.014×(T−850)−0.8T:鋼材の
    使用温度(℃) 2 重量%でC:0.02%以下、Si0.1〜3.0
    %、Mn:1.6%以下、Ni0.05〜0.40%、
    Cr:9.0〜25.0%を含有し、さらにTi、Nb
    、Zrの1種または2種以上を0.003〜1.5%お
    よびLa、Ce、Yの1種または2種以上を0.005
    〜1.0%添加し、残部は実質的にFeよりなる鋼であ
    って、しかも各成分組成が下記の(1)式を満足する耐
    酸化性の優れたフェライト系ステンレス鋼。 u<0.7×v+w・・・(1)ここで u=Ni+Mn+30×C−0.4 v=Cr+2.5Si+3×(Ti+Zr+Nb)+3
    0×(La+Ce+Y)−11w=−0.014×(T
    −850)−0.8T:鋼材の使用温度(℃)
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JPS5230213A (en) 1977-03-07

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