JPS5924172B2 - 耐熱バイメタル - Google Patents

耐熱バイメタル

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Publication number
JPS5924172B2
JPS5924172B2 JP1248877A JP1248877A JPS5924172B2 JP S5924172 B2 JPS5924172 B2 JP S5924172B2 JP 1248877 A JP1248877 A JP 1248877A JP 1248877 A JP1248877 A JP 1248877A JP S5924172 B2 JPS5924172 B2 JP S5924172B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bimetal
temperature
alloy
present
heat
Prior art date
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Expired
Application number
JP1248877A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5397926A (en
Inventor
二美男 盛
普三 菅井
達吉 逢坂
尚登 蒲原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Shibaura Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority to JP1248877A priority Critical patent/JPS5924172B2/ja
Publication of JPS5397926A publication Critical patent/JPS5397926A/ja
Publication of JPS5924172B2 publication Critical patent/JPS5924172B2/ja
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  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
  • Thermally Actuated Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高温度域で使用可能な耐熱バイメタルに関する
バイメタルは熱膨張係数の異なる金属を積層し、それぞ
れの金属の温度による熱膨張係数の相違を利用するもの
で、各種の温度調節計等に用いられている。
近年バイメタルの用途が拡大され、特に高温度域、使に
は腐食性雰囲気で使用できるバイメタルが要望されてい
る。
従来高温度域で使用するバイメタルとしては、低膨張側
にニッケル36〜50%、残部鉄でなる合金を高膨張側
にニッケルークロム−鉄合金、ニッケルーマンガン−鉄
合金あるいはオーステナイト鋼を配したものが知られて
いる。
(JIS(日本工業規格)−TM4相当)しかしこの高
温用バイメタルでも、信頼して使用できる温度は400
℃程度までである。
これはバイメタルを構成する金属の耐熱性および耐食性
がまだ充分でないからである。
特に、低膨張側を構成する前記金属は200〜400℃
付近から熱膨張係数が急激に大きくなる現象を有し、ま
たこの温度付近では弾性係数等の機械的特性も著しく劣
化する。
更にこの低膨張側を構成する金属は、耐酸化性、耐食性
も悪く高温度域あるいは腐食性雰囲気での使用には耐え
ないものであった。
本発明の目的は400°C以上の高温度域でわん曲常数
および弾性係数が安定なバイメタルを提供することであ
る。
本発明の他の目的は耐熱性と合わせて機械的特性および
耐食性の優れたバイメタルを提供することである。
すなわち、本発明バイメタルは、特に低膨張側金机を改
良したもので低膨張側は重量係でクロム(Cr ) 1
. (10〜20.0%、モリブデン(Mo)12.0
〜20.0%、ニオブ(Nb)1.0〜5.0%。
アルミニウム(A7)jチタン(Ti)を単独または複
合で0.2〜5.0%、残部か実質的にニッケル(N
i )でなる合金で構成し、高膨張側は前記合金より熱
膨張係数の犬なる耐熱合金で構成したことを特徴とする
特 本発明バイメタルの低膨張側合金においてクロムは耐酸
化性を向上させるために必要で、その量が10.0 %
未満ではその効果が十分でなく、20.0係を越えると
加工性を阻害するのでこの範囲内とした。
モリブデンは熱膨張係数を下げるために必要あり、その
量が12.0%未満ではその効果が十分でなく、20.
0%を越えると加工性を阻害するのでこの範囲内とした
ニオブは熱膨張係数を下げるのに有効な元素であり、そ
の量が1.0係未満ではその効果が十分でなく、5.0
%を越えると加工性を阻害するのでこの範囲内とした。
チタン、アルミニウムは高温強度を保つために有効であ
り、それぞれ単独でまたは複合で用いてもよいがその量
が0.2%未満では添加効果が十分でなく、5.0係を
越えると加工性を阻害するのでこの範囲内とした。
なお、附随不純物として原料中に混入するコバルト(C
o )や鉄(Fe)等の不純物および溶製時に脱酸剤と
して添加されるマンガン(Mn)、けい素(Si)等は
、微量であれば許容できるが、望ましくは1.0%以下
がよい。
本発明バイメタルを構成する高膨張側合金は、前述の低
膨張側合金より熱膨張係数が犬である既存の耐熱合金で
あればよいが、バイメタルとじて好ましいわん曲常数を
得るには、熱膨張係数が15X10−6/’C以上であ
ることが望ましい。
また高温度域で各種用途にバイメタルとして使用するた
めには600°Cでの引張り強さ、硬度等の機械的強度
は、常温時の機械的強度の70%以上であることが望ま
しい。
発明者等の実験によれば、高膨張側として、市販されて
いる5US304(クロム18%、ニッケル8%、残部
が実質的に鉄)、および5US310(クロム25%、
ニッケル20%、残部が実質的に鉄)を用いて充分効果
があった。
以下実施例を説明する。
まず本発明バイメタルの低膨張側を構成する合金および
比較の為の合金として表1に示す組成の合金を高周波誘
導溶解炉によりそれぞれ溶製し、この溶製した合金から
それぞれ試験片を作成した。
次いでこれらの試験片について室温から700°Cまで
の温度変化に対する平均熱膨張係数、室温および700
℃の縦弾性係数、700℃における酸化増量をそれぞれ
求め表1にあわせて示した。
また表2に本発明バイメタルを構成する高膨張側合金の
例の緒特性を比較の為の合金とともに示す。
本発明バイメタルは、表1および表2に示す合金素材を
熱間圧延にて接着し、以後合間圧延、焼鈍、酸洗等の慣
用手段にて所定の板厚とすることにより得られる。
表1に示すように本発明バイメタルを特徴づける低膨張
側合金(試料1〜6)は、比較例(試料7〜10)と比
較すると、700°C迄はぼ一定した熱膨張係数が大き
く、試料10は400℃以上では安定した熱膨張係数が
得られない。
また本発明バイメタルを構成する試料1〜6は、700
°Cにおいても充分高い縦弾性係数を有し、かつ700
°Cにおける酸化増量を比較例と比較して明らかなよう
に極めて耐酸化性に優れている。
また、表2によれば本発明バイメタルを構成する高膨張
側合金(試料11,12)は比較のための従来材料(試
料13〜14)と比較すると軟化開始温度が高く、また
耐熱耐食性も優れている。
表12表2に示す各合金素材を組合せて、板厚LOmm
に仕上げこの板についてわん曲常数、電気抵抗、弾性係
数を測定した。
この代表的な結果を従来の高温用バイメタル(JIS−
TM4)と比較して表3に示す。
またこれらのバイメタルについて、一端が固定支持され
た長さ100mmのものの先端の温度変化による変位距
離を図に示す。
表3から明らかなように本発明バイメタル(試料21〜
26)は、600℃付近まで実用的に使用でき、限界温
度も従来のもの(試料27)と比較すると極めて高い。
また図によれば、本発明バイメタルの変位量は、温度に
ほぼ一定であり、使用上好ましいものである。
また弾性係数も高温度域で低下することがなく、この点
も好ましい。
次に本発明バイメタルの耐食性、耐酸化性を従来のもの
と比較して調べた。
その結果を表4に示す。
なお耐食性および耐酸化性は、塩水噴霧試験(JIS−
Z−2371)、高温水蒸気中での腐食増量(300±
2°C、91kg/i溶存酸素(103p−の水蒸気中
で100時間)および高温空気中での酸化増量(700
±5℃で50時間)で調べた。
表4より明らかなように本発明バイメタルは塩水噴霧試
験(35°C248時間)においては全くサビの発生は
なく高温水蒸気中での腐食増量は従来のものと比較して
1/4〜1/7と極めて優れている。
同じく高温空気中での酸化増量においては、1/3以下
とすぐれている。
したがって本発明バイメタルはメッキ等の表面処理、ク
ラッド等を施こすことなく高温炉中での使用、排気ガス
等の腐食性雰囲気中での使用が可能である。
特に、本発明ノ下イメタルは、高温水蒸気中での耐食性
にすぐれており高温水蒸気の制御機構等に好適である。
また、本発明バイメタルの高膨張側合金をコバルトを含
まない合金で構成したバイメタルは、特に原子炉用の各
種機構へ好ましく適用することができる。
以上述べたように本発明バイメタルは従来の高温用バイ
メタルでは不可能であった高温度域での使用および耐食
性、耐酸化性雰囲気中での使用が可能となり、その使用
範囲は極めて広い。
なお、本発明バイメタルの高膨張側金属は実施例に示し
たものに限られるものではない。
【図面の簡単な説明】
図はバイメタルの温度変化による変位距離4示すグラフ
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 低膨張側は重量係でクロム10.0〜20.0%モ
    リブデン12.0〜20,0%、ニオブ1.0〜5.0
    %、アルミニウム、チタンを単独または複合で0.2〜
    5.0%、残部が実質的にニッケルでなる合金で構成し
    、高膨張側は前記合金より熱膨張係数の犬なる耐熱合金
    で構成した耐熱バイメタル。 2 高膨張側を構成する合金は、600℃での機械的強
    度が常温時の機械的強度の70%以上である特許請求の
    範囲第1項記載の耐熱バイメタル。 3 高膨張側を構成する合金は、熱膨張係数が15X1
    0−6/℃以上である特許請求の範囲第1項または第2
    項のいずれかに記載の耐熱バイメタル。
JP1248877A 1977-02-09 1977-02-09 耐熱バイメタル Expired JPS5924172B2 (ja)

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JPS5397926A JPS5397926A (en) 1978-08-26
JPS5924172B2 true JPS5924172B2 (ja) 1984-06-07

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61181564A (ja) * 1985-02-07 1986-08-14 Toyoda Mach Works Ltd ロボツトハンド
JPH0365239B2 (ja) * 1985-07-05 1991-10-11
JPH0437751B2 (ja) * 1984-04-12 1992-06-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd

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