JPS6013835Y2 - ガラス管付きゴム栓またはその類似物を瓶に挿入載置する装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は点滴用の溶液の充填作業等に於ける成る一工程
に使用される装置に関し、更に具体的にはガラス管付き
ゴム栓またはその類似物（以下栓部材と云う）を溶液充
填後の瓶に順次挿入載置する為に使用される装置に関す
る。

点滴用の溶液の充填作業は、その能率上及び衛生上の点
から殆どの部分が自動操作による流れ作業を以って行わ
れているのが一般的であり、従来よりその種装置は幾つ
か提案されている。

然し乍ら自動操作化する上で、未だ部分的には問題点が
残されており、特に以下に実例として述べるところの、
ガラス管付きゴム栓を瓶に挿入載置する工程部分につい
ては不十分なものであった。

当該工程に於いて従来案出された装置の一例を挙げると
、栓部材を、ガラス管を下方に垂下した状態で２本のロ
ッドからなる直進フィーダーに架持させ、これをパイブ
レイションにより順次前方に送り、先端部の爪部を介し
て瓶に挿入載置していた。

然し乍らこの装置はゴム栓の性質上、これ等が水分の影
響等で互いに付着したり、重り合ったりして流れ作業に
支障を来すこととなった。

本考案は斯かる観点に基づいてなされたもので、自動操
作化された流れ作業に組み込み易（、而も確実な作業を
行うことのできる装置を提供することを目的とする。

これを遠戚する為本考案装置に於いては、支持体と、支
持体の周りを周回動し乍ら長手方向に上下動を行う複数
組のロッド対と、ロッド対の各々に付設され且つ互いに
歯合するギヤ対と、ロンド対下部より略直角外方に向け
て延設され且つギヤ対に応動して開閉動を行うアーム対
と、アーム対の一方にその長手方向に沿って揺動自在に
枢支されたレバーとを含み、上記アーム対は先端部に栓
部材を支持する第１支持溝及び第２支持溝を備え、上記
レバーは一端に栓部材のガラス管即ち棒材部分を支持す
る凹所を備える。

柱部材受は位置に於いて上記アーム対は閉成され且つ上
記レバーの凹所はアーム対伸長方向の更に前方に位置し
、栓部材がアーム対の伸長方向と略平行に位置するよう
に、その柱部分をアーム対の第１支持溝で支持すると共
に棒材部分をレバーの凹所で支持し、また栓部材挿入載
置位置に向ってロッド対が周回動降下するに従い、上記
レバーの凹所は下方に向って旋回し、栓部材の棒材部分
を徐々に下向きにして上記アーム対の伸長方向と略直角
にすると共にアーム対に於ける栓部材の支持位置を第１
支持溝から第２支持溝に移行させ、更に栓部材挿入載置
位置に於いて上記アーム対は開成され、栓部材を解放し
て瓶内に挿入載置するようになしである。

以下添付図面に示す望ましい実施例に従い本考案を詳述
する。

第１図は本考案装置の一実施例を示す部分正面図で、支
持体１０の上部は簡略化して示してあり、第２図はその
支持体１０の上部から見た平面図である。

支持体１０は枠体１１ （第１図に於いては下部案内板
１２のみ図示）と枢軸１４とを含み、該枠体１１は下方
に位置する駆動源により搬送テーブル１５と共に回動さ
れる。

枠体１１内には複数組のロッド対２０ ａ、 ２０
ｂが案内板１２を貫通して上方に伸長し、これ等は枠体
１１に伴って周回動を行うと共に支持体１０の周側部に
設けられたカム１６に沿って転勤するローラ１７を介し
て上下動を行う。

ロッド対２０の下方は、第３図にその詳細を示すように
、ギヤ対２１ａ、２１ｂが設けられ、ギヤ２１ａはロッ
ド対２０ａ！：固定される一方ギャ２１ｂはロッド２０
ｂに枢支される。

ギヤ対２１の周側部にはロッド対２０と略直角外方向に
向けてアーム対２２ａ、２２ｂが固定延設され、この先
端に栓部材５の栓６の周側部を受容支持する第１支持溝
２４と、栓６の首部を受容支持する第２支持溝２５とが
設けられている。

またアーム２１ａにはレバー２３が止め具２７を介して
枢支され、この一端は屈曲されて、栓部材５の棒材７の
側部を支持する凹所２６を形成する。

該レバー２３の他端は栓部材搬送機９と隣設して設けら
れた彎曲状のガイド２９に沿って摺動し、その動作が決
定されるようになっている。

支持体１０の上部には、第２図示の如く溝カム３０が設
けてあり、これに沿って、ロッド２０ａとスプライン連
結するレバー４４に付設されたローラ４５が、前記枠体
１１の回動、即ちロッド対２０の周回動に伴って移動す
る。

カム３０はその円周上の分岐点３３で内溝３１と外＠３
２とに分れ、位置３４で開閉爪３５を介して再び１つの
溝となる。

分岐点３３には、前方にばね付勢されたソレノイド４０
によりレバー４１を介して操作されるゲート４２が設け
てあり、装置の正常運転時にはソレノイド４０が切電さ
れてばねの付勢力により前方に位置し、ゲート４２を開
放する。

上記レバー４４はばね４３により反時計方向に付勢され
ている為、ゲート４２が開放されている時は分岐点３３
で内溝３１側に進入し、その結果ロッド２０ａを回動さ
せてアーム対２２を開成させ、栓部材５を解放してこれ
を類８内に挿入載置する。

然し乍ら前記搬送テーブル１５上に瓶８が送られて来な
い為にアーム対２２を開成させてはまずい時は、テーブ
ル１５の上部に設けられ且つ瓶８と係接するスイッチ部
材（図示せず）から信号が発せられ、ソレノイド４０が
通電されてゲート４２を閉鎖する。

その結果上記レバー４４はローラ４５は外溝３２に沿っ
て周回動し、ロッド２０ａは回動されず、アーム対２２
も開成されることなく即ち栓部材５を解放することなく
これを支持したままで周回動を行う。

然し上記ローラ４５がカム３０の位置３４に至ると、ば
ね４３の付勢力によりローラ４５が内方向へ移動腰その
結果アーム対２２が開成されて栓部材５を解放する。

従ってこの位置の下方には栓部材５の回収機構を設けて
おけばよい。

本考案の理解を更に深める為、上記構成による本考案装
置の、栓部材受は位置Ａから栓部材挿入載置位置Ｂに至
る迄のアーム対２２部分の作動態様を第３図に従って以
下に詳述する。

栓部材５は搬送機９により、棒材７が地面と平行に且つ
その長手方向延長線が支持体１０の中心軸を通るように
栓部材受は位置Ａに送られて来る。

位置Ａに於いてロッド対２０は略最上部に位置し、アー
ム対２２は閉成され、またレバー２３の凹所２６は揺動
端部２８とガイド２９との係接によりアーム対２２の伸
長方向の更に前方に位置するように保持されている。

従って搬送されて来た栓部材５は第３ａ図に示す如き態
様即ち詮６の周側部がアーム対２２の第１支持溝２４に
、棒材７の側部がレバー２３の凹所２６に受容された状
態でアーム対２２に支持される。

その後、栓挿入載置位置Ｂに向ってロッド対２０が周回
動降下するに伴い、上記凹所２６は端部２８とガイド２
９との係接に従ってレバー２３の自重及び栓部材５の重
量により下方向に向って旋回し、栓部材５の棒材７を除
々に下向きにしてアーム対２２の伸長方向と略直角にす
ると共に、アーム対２２に於ける栓部材５の支持位置を
第１支持溝２４から第２支持溝２５に移行させる。

第３ｂ図はその移行状態を示す図であり、また位置Ａと
位置Ｂとの中間点に於いて、上記レバ・−２３の端部２
８はガイド２９から解放され、第３ｃ図に示す如く栓部
材５がアーム対２２に完全に垂下された状態となる。

この状態で栓部材５は搬送テーブル１５で送られて来る
類８内に挿入され、ロッド対２０が予設定の降下位置即
ち瓶８と共に周回動を行うアーム対２２が略瓶８の口部
に至る迄アーム対２２により支持される。

該降下位置に於いてアーム対２２は前述の上部の溝カム
３０の働きにより開成され、栓部材５は第３ｄ図に示す
如くアーム対２２により解放されて類８内に挿入載置さ
れる。

装置の正常運転時に於けるアーム対２２の周期的な開閉
動作は第２図によってより明らかとなろう。

尚上記実施例に於いてはロッド対２０ａ、２０ｂは異軸
としたが同軸の２重管構造としてもよい。

またロッド対２０の上下動及びアーム対２２の開閉動は
共に異ったカムを以って行ったが、これらは電動的な連
係機構にも容易に置換可能であろう。

以上述べたように本考案の装置によれば、アーム対の動
作と瓶の搬送とを同期させ易く、而もアーム対が個々の
栓部材を１つ宛確実に支持して瓶内に挿入載置する為、
自動操作化された流れ作業に組み込み易く且つ確実な作
業が行うことが可能であり、よく所期の目的を遠戚する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の一実施例を示す部分的な正面図で
、装置の上部は簡略化して示してあり、第２図は第１図
示実施例の平面図、第３ａ図、第３ｂ図、第３ｃ図及び
第３ｄ図は、アーム対部分の動作を段階的に示す拡大斜
視図である。 ５・・・・・・栓部材、６・・・・・・栓、７・・・・
・・棒材、８・・・・・・瓶、１０・・・・・・支持体
、１６・・・・・・カム、２０・・・・・・ロッド対、
２１・・・・・・ギヤ対、２２・・・・・・アーム対、
２３・・・・・・レバー、２４・・・・・・第１支持溝
、２５・・・・・・第２支持溝、２６・・・・・・凹所
、２８・・・・・・端部、２９・・・・・・ガイド、３
０・・・・・・カム。

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）支持体１０と、支持体１０の回りを周回働し乍ら
   長手方向に上下動を行う複数組のロッド対２０と、ロッ
   ド対２０の各々に付設され且つ互いに歯合するギヤ対２
   １と、ロッド対２０下部より略直角外方に向けて延設さ
   れ且つギヤ対２１に応動して開閉動を行うアーム対２２
   と、アーム対２２の一方にその長手方向に沿って揺動自
   在に枢支されたレバー２３とを含み、 上記アーム対２２は先端部に栓部材５を支持する第１支
   持溝２４及び第２支持溝２５を備え、上記レバー２３は
   一端に栓部材５の棒材７部分を支持する凹所２６を備え
   、 栓部材受は位置Ａに於いて上記アーム対２２は閉成され
   且つ上記レバー２３の凹所２６はアーム対２２の伸長方
   向の更に前方に位置し、栓部材５がアーム対２２の伸長
   方向と略平行に位置するように、その栓６部分をアーム
   対２２の第１支持溝２４で支持すると共に棒材７部分を
   レバー２３の凹所２６で支持し、 栓部材挿入載置位置Ｂに向って上記ロッド対２０が周回
   動降下するに従い、記レバー２３の凹所２６は下方に向
   って旋回し、栓部材５の棒材７部分を徐々に下向きにし
   て上記アーム対２２の伸長方向と略直角にすると共にア
   ーム対２２に於ける栓部材５の支持位置を上記第１支持
   溝２４から第２支持溝２５に移行させ、 栓部材挿入載置位置Ｂに於いて上記アーム対２２は開成
   され、栓部材５を解放して類８内に挿入載置するように
   なしたことを特徴とするガラス管付きゴム栓またはその
   類似物を瓶に挿入載置する装置。
2. （２）前記ロッド対２０が異軸のロッド対２０ａ及び２
   ０ｂからなる実用新案登録請求の範囲第（１）項に記載
   の装置。
3. （３）前記ロッド対２０の上下動が支持体１０の周側部
   に設けられたカム１６を介して行われる実用新案登録請
   求の範囲第（１）項または第（２）項に記載の装置。
4. （４）前記アーム対２２の開閉動が支持体１０の上部に
   設けられた円周状のカム３０を介して行われる実用新案
   登録請求の範囲第（１）項乃至第（３）項のいずれか一
   つの項に記載の装置。
5. （５） 前記レバー２３の旋回が、レバー２３の枢軸
   に対してその凹所２６を備える側とは反対側の端部２８
   と、少なくとも前記栓部材受は位置近傍に設けられたガ
   イド２９との係接に従って行われる実用新案登録請求の
   範囲第（１）項乃至第（４）項のいずれか一つの項に記
   載の装置。