JPS6013378B2 - 配電系統の自動制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は配電系統の自動制御装置に関する。

我が国の配電系統の自動運転は、都市構造の変革に対応
して、系統構成の増設徹去による変化が激しいため、や
）もすれば都市部では遅れがちであったが近時自動化の
機運が上ってきた。自動運転の考え方にも２つの方向、
即ち事故区間の検出及び健全区間への負荷融通手法に於
て、現場柱上装置のローカル判断に委ねるものと、営業
所に計算機等の論理判断装置を設置し、これを中核にし
た集中制御を行うものの２つの方向があり、夫々の電力
会社の考えによりいずれかないしは両方を採用される向
きがある。

本発明は後者の集中制御に係るもので、配電系固有の制
約と、自動化装置の不都合時の系統運用を協調のとれた
ものにするための一技術手法に関するもので以下図に従
い説明する。

第１図は配系統例と装置関連を示す図であり、１００，
２００‘ま配電用変電所で出力電圧は通常ｑＫＶである
。

１１０，１２０，１３０，２１０，２２０，２３０は配
電線（フィーダ）のしや断器、１１１〜１１６，１２１
〜１２５，１３１〜１３５は柱上装置、１１〜１６，２
１〜２６，３１〜３６は配電区間で、配電系統は１ １
０より１ １−１ １ １−１２−１１２−１３−１１
３−１４−１１４−１５一１１５一１６一２１０と連絡
されている。

通常の運転区間は柱上装置１１３の開閉器が開放され各
区間負荷に対して１１０一１−１１１−１２−１１２−
１３までは変電所１００より ２１０−１６一１１５一１５−１１４−１４までを変電
所２００より給電している。

一方この系統に対する自動運転装置は「配電用遠方監視
制御装置子局４１〜４５、配電用遠方監視制御装置親局
４、変電所用遠方監視制御装置５０，５１，５２，５３
、系統監視表示盤１、操作卓２、論理判断装置３、通信
ケーブル７，８，９、より構成される。

以上の自動制御装置で系統に事故発生時、事故区間の検
出や健全区間への負荷融通を行なう。

例えば配電区間１２に発生した事故は、次のステップで
処理される。しや断器１１０しや断 ↓ 柱上装置１１１，１１２の開閉器開放 （無電圧） ↓ しや断器１１０再閉路 ↓ 柱上装置１１１の開閉器投入（遠制） ↓ しや断器１１０再しや断 ↓ しや断器１１０再々閉路 ↓ 柱上装置１１３の開閉器投入 区間１３の負荷融通 配電用遠方監視制御装置は、監視制御機能を併せもつが
、方式によっては系統状態によりこの機能が発揮できな
いことがある。

多数の子局を分散配置せねばならない配電系統に於ては
、子局用電源は柱上変圧器から供給をし、これによって
いる。従って系統停止時の如き無電圧状態では、子局の
監視制御機能が満たされない場合が生ずる。第２図は柱
上装置の説明図であり、１１を例に柱上装置の説明をす
る。配電区間１１，１２を区分する１１１は柱上装置の
開閉器で、１１１ｃはその投入コイル、１１１ａ分 １
１１ｂは電源用変圧器、４１のｃは投入指令用接点、ａ
，ｂは亀源切替接点であるが、７を経た監視、局選択、
制御動作に於て、配電区間１１，１２のいずれにも電圧
が印加されていない時には、局選択、制御ができなくな
る。

状態監視に於ても入切状態をコードで送るような場合に
は、コード化回路が作動せずに渋帯となる。以上の様な
系統ならびに装置の構成、電源供給方式であるため、配
電系統の自動制御はｔｌ｝ 柱上開閉器の制御方式は常
時励磁無電圧釈放式■ 事故区間検出、健全区間への負
荷融通は柱上開閉器に対して投入制御のみで切操作は行
わない。

を特徴としている。

切戻し操作に於ては勿論切指令を与える。従って論理判
断装置３には予め系統状態を記憶（ハードウェア的でも
ソフトウェア的でもよい）させ、操作時は電源が活きて
きた方、または電源が存在する方から連絡を辿り、操作
をしていくことになる。

自動制御装置も特に集中制御の如く、大規模になる場合
、１ケ所の停止ないいま不具合により全体を停止させた
のではいかにも効率が悪く、特に配電系統の如く、作業
停止の頻繁な系統にあっては致命的である。

例えば１館電線の作業停止がある場合、当該フイーダの
みを自動化対象から除外できるようにすればよい。第３
図は表示方式説明図である。

図に於て表示盤１のフイーダ除外ランプ１００１〜１０
０３，２００１〜２００３がこれを表示し、その制御は
操作卓２の開閉器２ａにより論理判断装置３のリレー３
ｄを励磁、その接点３ｄａによってリレーｌａを励磁、
これによりフィーダを除外表示する。以上が予め運転員
が行なうフィーダ除外であり本発明は更に、自動操作時
速方監視制御装置親局４より子局に対し監視、局選制御
を行なった場合の渋帯信号４ａにより出力を受けて論理
判断部３ａはこれを装置異常と判定その接点３ｂによっ
て同じくリレー３ｄを動作させフィーダ除外表示を行な
わせるようにする。このことは渋帯を起すのは現場に電
源がない場合か、装置異常を起した場合のいずれかであ
るが、前述の如く予め系統の連なりにより日頃序をたて
て操作を行うことを前提にしているのであるから本釆渋
帯になることはない。

渋帯になるのは順序をまちがえた論理判断装置３か、遠
方監視制御装置の異常発生時であり、このような場合に
は自動的に開閉器の属するフィーダの操作を部分的に停
止（除外）した方が系統操作の信頼度維持の点から望ま
しい。本発明は手勢設定によるフィーダの自動操作除外
表示の他に監視局選択、制御が論理操作の通りに実施さ
れた時に発生した渋帯に対しては良脇』フィーダ除外と
し、この両者により多数開閉器の集中制御を行なう配電
系統自動制御を円滑に行わしめることを目的とする技術
手法である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す配電系統例と装置関連
図、第２図は柱上装置の説明図、第３図は表示方式説明
図である。 １・・・系統監視表示盤、２操作卓、３…論理判断装置
、４・・・配電用遠方監視制御装置親局、４１〜４５・
・・配電用遠方監視制御装置子局、５０〜５３・・・変
電所用遠方監視制御装置。 第１図 第２図 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 系統監視表示盤、操作卓、遠方監視制御装置、論理
   判断装置より、下記の条件を併せもつようにした配電系
   統の自動制御装置。 （イ）系統監視表示盤にはフイーダ除外表示器を、操作
   卓にはフイーダ除外選択開閉器を設け、これにより除外
   指定されたフイーダの操作及び関連するフイーダからの
   負荷融通を禁止する。 （ロ）遠方監視制御装置の選択制御渋帯が発生した場合
   には、当該開閉器の属するフイーダの他の開閉器の操作
   及び関連するフイーダからの負荷融通を禁止すると共に
   フイーダ除外表示器を点灯させ運転員にその旨の警告を
   与える。