JPS60130565A - 1,7−ジ(4−ヒドロキシフエニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタンの製造方法 - Google Patents

1,7−ジ(4−ヒドロキシフエニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタンの製造方法

Info

Publication number
JPS60130565A
JPS60130565A JP58238535A JP23853583A JPS60130565A JP S60130565 A JPS60130565 A JP S60130565A JP 58238535 A JP58238535 A JP 58238535A JP 23853583 A JP23853583 A JP 23853583A JP S60130565 A JPS60130565 A JP S60130565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methane
mercaptophenol
bis
reaction
haloethoxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP58238535A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Higeta
茂 日下田
Katsuji Maruyama
丸山 勝次
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP58238535A priority Critical patent/JPS60130565A/ja
Publication of JPS60130565A publication Critical patent/JPS60130565A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Printing (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は1.7−(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3
,5−ジオキサへブタン(以下、0nroと略記するン
の製造方法に関するものである。
〔従来技術〕
前記DHTOは、本出願人によって特願昭57−216
360号発明として提案された新規化合物であり、次の
構造式で表わされる。
このDHTDは、先に提案した方法によると、4−メル
カプトフェノールを水酸化ナトリウムのような水酸化ア
ルカリ溶液に溶解させ、この溶液に、一般式 %式%) (式中、Xはハロゲンであり、塩素、臭素等が含まれる
) で表わされるビス(2−ハロエトキシ)メタンを加えて
反応させることによって製造されている。
この方法において、原料として用いる4−メルカプトフ
ェノールは一般にフェノールと一塩化イオウとの反応に
より、4,4′ −ジヒドロキシベンゼンジスルフィド
を得た後、この化合物を還元することによって製造され
ている。しかしながら、このようにして4−メルカプト
フェノールを製造する場合には、2−メルカプトフェノ
ールや2,4−ジメルカプトフェノールの副生を防止す
ることが難かしく、得られる4−メルカプトフェノール
にはそれらの副生物が少量混入する。従って、このよう
な副生物の混入した4−メルカプトフェノールを原料と
して用いて、DHTDを得る場合には、生成されるDH
TDにも必然的にそれら副生物に由来する分離困難な不
純物が混入されることとなる。また、このような4−メ
ルカプトフェノールを精製して純品にしようとすると、
高真空下における精留を必要とする。これらの点から、
高純度DIITDの製造を目的とした場合には、前記の
ような一般的方法で得られる4−メルカプトフェノール
をその原料として用いることは工業的には望ましいもの
とはいえない。
〔目 的〕
本発明に前記の点の改良された工業的に有利な高純度D
HTDの製造方法を提供することを目的とする。
〔構 成〕
本発明によれば、4−チオシアノフェノールをアルカリ
性条件下で加水分解させた後、得られた加水分解生成物
にビス(2−ハロエトキシ)メタンを加えて反応させる
ことを特徴とする1、7−ジ(4−ヒドロキシフェニル
チオ)−3,5−ジオキサへブタンの製造方法が提供さ
れる。
本発明で原料として用いる4−チオシアノフェノールは
、フェノールとロダン酸塩、例えばロダン酸アンモニウ
ムとの反応により得られるが、この場合に得られる4−
チオシアノフェノール中には不純物は少なく、再結晶法
により容易に純品を得ることができる。そして、このψ
−チオシアノフェノールはアルカリ性条件下での加水分
解により、4−メルカプトフェノールに容易に転化され
る。本発明者らは、このような特性を有する4−チオシ
アノフェノールを原料として用いる場合には′、高純度
DHTDの取得が容易である上、4−チオシアノフェノ
ールの加水分解に用いたアルカリ性条件を4−メルカプ
トフェノールとビス(2−ハロエトキシ)メタンとの反
応におけるアルカリ性条件として利用することができ、
それによって第1反応工程と第2反応工程を特別の分離
精製工程を介することなく連続させて行うことができ、
目的とする高純度DHTDを工業的に有利に製造し得る
ことを見出し、本発明を完成するに到った。
本発明においては、4−チオシアノフェノールを原料と
して用い、これを、先ず、アルカル性条件下で加水分解
処理し、4−メルカプトフェノールに変換する(第1反
応工程)。この場合、アルカリ性条件は、水酸化ナトリ
ウムや水酸化カリウム等の水酸化アルカリを用いて形成
することができる。また、この加水分解処理は、常法に
より、水性媒体中で行われる。本発明の場合、このよう
にして得られた加水分解生成物は、その中に含まれる生
成4−メルカプトフェノールを単離することなく、次の
反応原料として利用される。即ち、本発明の場合には、
前記のようにして得られた加水分解生成物に対し、ビス
(2−ハロエトキシ)メタンを加えて反応させる(第2
反応工程)。第2反応工程を行う場合、第1反応工程か
らの加水分解生成物をそのまま反応に供することも可能
であるが、反応を円滑に進行させるために、この加水分
解生成物には、メタノールやエタノール等の有機溶媒を
添加することができ、また相関移動の触媒を添加するこ
ともできる。本発明において、第1反応工程及び第2反
応工程はいずれも加熱条件下で実施するのが有利である
が、常温でも実施することも可能である。また、第1反
応工程は過剰のアルカリの存在下で行うのが有利である
が、一方、第2反応工程においては過剰のアルカリの使
用は余り好ましくなく、従って、第1反応工程で過剰の
アルカリを用いた場合には、これを適度に中和して、第
2反応工程に供するのがよい。
本発明においては、前記したように、第2反応工程は、
相関移動触媒を用いて実施することができるが、この場
合の相関移動触媒は、有機溶媒に不溶の請求核種や塩基
を4級オニウムやクラウン類で可溶化する触媒効果を持
つものと定義されるものであり、アミン類、第4級アン
モニウム塩、ホスホニウム塩、及びクラウンエーテル等
が包含され、このような相関移動触媒に関しては、例え
ば、文献で、四状・西谷共訳r相関移動触媒」(化学同
人、197g)に記載されている。このような相関移動
触媒の具体例を示すと、アミン類に関しては、例えば、
トルメチルアミン、トルエチルアミン等の第3級アミン
等が挙げられ、第4級アンモニウム塩に関しては、例え
ば、トリオクチルメチルアンモニウムクロライド、N−
ラウリルピリジニウムクロライド、トリエチルベンジル
アンモニウムブロマイド等が挙げられ、ホスホニウム塩
に関しては、例えば、テトラフェニルホスホニウムクロ
ライド、トリフェニルメチルホスホニウムアイオダイド
、テトラブチルホスホニウムクロライド等が挙げられ、
クラウンエーテルに関しては、例えば、ジベンゾ−18
−クラウン−6、ジシクロへキシル−18−クラウン−
6,18−クラウン−6等が挙げられる。
第2反応工程で用いる相関移動触媒としては、殊に、第
4級アンモニウム塩の使用が好適であり、この場合の塩
としては、塩酸塩(クロライド)、硫酸水素塩(ハイド
ロジンサルフェート)、過塩素酸塩(バクロレート)、
トルエンスルホン酸塩等の種々の無機酸及び有機酸の塩
が挙げられる。
相関移動触媒を用いる時には、第2反応工程において、
反応は室温付近、通常、15〜40℃の温度で実施する
ことができ1例えば、4−メルカプトフ工ノール1モル
当りに、約0.5モルの割合量でビス(2−ハロエトキ
シ)メタンを加えて混合し、この混合液に、約0.1モ
ルの相関移動触媒を加えて、室温付近の温度で激しく攪
拌を行えばよい。この反応により、目的物であるDI(
TDと副生物としてのハロゲン化アルカリとの混合物が
析出してくるが、反応終了後、ハロゲン化アルカリを溶
出するに十分な温水を加え、しばらくの間攪拌を行い、
さらに析出物を濾別し、洗浄することにより、高純度の
白色粉末状の目的物を得ることができる。
〔効 果〕
本発明によれば、前記のような簡単な操作により高純度
DljTI)を収率よく得ることができるので、本発明
法は工業的に極めて有利な方法ということができる。本
発明により得られるDI(TDは、ロイコ染料に対する
顕色剤として有利に利用される。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例1 4−チオシアノフェノール30.2 g (0,2mo
l)と30%水酸化ナトリウム水溶液53.3 g (
0,4+nol)を混ぜ、窒素気流下、90〜95℃に
て6時間反応を行なった後、冷却して20%硫酸で円1
9.0まで中和し、さらにメタノール200ccを加え
、ビス(2−クロルエトキシ)メタン17.3 g (
0,1mol)を滴下した後、3時間煮沸還流した。反
応生成物に水300ccを加え、20%硫酸で中和した
後、析出した結晶を濾過した。
50%メタノール水で再結晶すると、融点109〜11
1℃を有する目的物としてのDHTDを29.8gを得
た。その収率は84.5%であった。
実施例2 4−チオシアノフェノール30.2 g (0,2mo
l)と15%水酸化すI・リウム水溶液106.6 g
 (0,4mol)を混ぜ、窒素気流下、90〜95℃
にて6時間反応を行なった後、冷却して20%硫酸でP
H9,0まで中和し、ビス(2−クロルエトキシ)メタ
ン17.3 gを加え、さらに相関移動触媒としてトリ
オクチルメチルアンモニウムクロライドの90%水溶液
2,0gを加えて激しく攪拌しながら反応を行なった。
反応温度26〜30℃で60分間攪拌を続けた後、析出
物を濾過した。50%メタノール水で再結晶すると融点
109〜111℃を有する目的物としての叶TDを19
.14g得た。その収率は54.3%であった。
比較例 フェノールを酢酸エチルに溶解し、次に、塩化水素を吹
き込み、飽和させた。室温下、−塩化イオウを滴下し、
−晩装置した。溶媒を減圧蒸留で除去し、残留物に水酸
化ナトリウム水溶液及びメタンチオール水溶液を加え、
その混合物を蒸留してジメルジスルフイドを回収した。
混合物を冷却し、塩酸で酸性にした後エーテル抽出した
。エーテルを除去した後、残留物を減圧蒸留して4−メ
ルカプトフェノールを得た。留出範囲は99〜b 次に、前記で得た4−メルカプトフェノール単蒸留品2
3.2 g (0,18io1)をメタノール55cc
に溶解し、さらに48.5%水酸化ナトリウム水溶液1
4.9 g(0,18mol)を加えた。室温下、ビス
(2−クロルエトキシ)メタン15.6 g (0,0
9mol)を滴下した後、3時間煮沸還流した。反応後
メタノールを除去した後、水200ccを加えた。析出
した結晶を濾取し、50%メタノール水で再結晶した。
収量26.5g、収率83.5%であったが、その融点
は103〜108℃とシャープでなかった。
特許出願人 株式会社 リ コ − 代理人弁理士 池浦敏明

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)4−チオシアノフェノールをアルカリ性条件下で
    加水・分解させた後、得られた加水分解生成物にビス(
    2−ハロエトキシ)メタンを加えて反応させることを特
    徴とする1、7−ジ(4−ヒドロキシフェニルチオ)−
    3,5−ジオキサへブタンの製造方法。
JP58238535A 1983-12-17 1983-12-17 1,7−ジ(4−ヒドロキシフエニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタンの製造方法 Pending JPS60130565A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58238535A JPS60130565A (ja) 1983-12-17 1983-12-17 1,7−ジ(4−ヒドロキシフエニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタンの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58238535A JPS60130565A (ja) 1983-12-17 1983-12-17 1,7−ジ(4−ヒドロキシフエニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタンの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS60130565A true JPS60130565A (ja) 1985-07-12

Family

ID=17031689

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58238535A Pending JPS60130565A (ja) 1983-12-17 1983-12-17 1,7−ジ(4−ヒドロキシフエニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60130565A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3223586B2 (ja) 2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアンの製造法
JPS60130565A (ja) 1,7−ジ(4−ヒドロキシフエニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタンの製造方法
JPH0748341A (ja) 2−クロル−4−メチルスルホニル安息香酸の製造法
JPS6340424B2 (ja)
JPS6133829B2 (ja)
JP2636382B2 (ja) 2,3−ジクロル−1−プロペンの製造法
JP4641640B2 (ja) カルボジヒドラジドの製造方法
JP3174968B2 (ja) 2−ハロゲノ−6−置換チオベンゾニトリル類の製造法
JP3217425B2 (ja) 2,4−ジクロロ−5−フルオロベンゾニトリルの製造方法
JPH0460457B2 (ja)
JP2706517B2 (ja) 新規ジスルフィド及び該ジスルフィドを原料とするトルナフテートの製造方法
KR20050087544A (ko) 디메틸 테레프탈레이트 제조공정의 부산물로부터메틸-4-포밀벤조에이트와 디메틸 테레프탈레이트의분리회수방법
JPH0352839A (ja) p‐又はm‐tert―ブトキシベンズアルデヒドの製造法
JPH054957A (ja) 2,6−ジイソプロピルフエニルカルボジイミドの製造法
JP3637612B2 (ja) フェネチルアルコール誘導体の製造方法
JPS5832839A (ja) 3,4,5−トリアルコキシベンジルハライドの製造法
JPH0735364B2 (ja) ベンゼンスルフイン酸アルカリ金属塩の製法
JPH0749388B2 (ja) ベンジルオキシフェノン類の製造法
JP2001058968A (ja) 1,3−ジ(2−p−ヒドロキシフェニル−2−プロピル)ベンゼンの製造方法
JP2649722B2 (ja) 4,4’‐(1―フェニルエチリデン)ビスフェノールの製造方法
JPS60222456A (ja) 1,7−ジ(4−ヒドロキシフエニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタンの製造方法
EP0163948B1 (en) Process for producing an indoline
JP2012214443A (ja) チオキソロンの製造方法
KR800001589B1 (ko) 클로로 술포닐 벤조일 클로리드의 제조방법
KR0129408B1 (ko) 1-히드록시시클로헥실 페닐 케톤의 제조방법