JP2649722B2 - 4,4’‐(1―フェニルエチリデン)ビスフェノールの製造方法 - Google Patents

4,4’‐(1―フェニルエチリデン)ビスフェノールの製造方法

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JP2649722B2
JP2649722B2 JP1015829A JP1582989A JP2649722B2 JP 2649722 B2 JP2649722 B2 JP 2649722B2 JP 1015829 A JP1015829 A JP 1015829A JP 1582989 A JP1582989 A JP 1582989A JP 2649722 B2 JP2649722 B2 JP 2649722B2
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chloride
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貴博 菅原
直樹 鈴木
公子 金子
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、4,4′−(1−フェニルエチリデン)ビス
フェノール(以下PEBPLと略称する)の製造法に関し、
さらに詳しくは、アセトフェノン(以下ACPと略称す
る)とフェノール(以下PLと略称する)とを反応させて
PEBPLを製造する方法に関するものである。
PEBPLはポリカーボネート、ポリエステル、エポキシ
樹脂や感熱紙用顕色剤の中間原料として工業上有用なも
のである。
[従来の技術] ACPとPLからPEBPLを製造する方法として既に知られて
いるものとしては、例えば塩化水素およびメチルメルカ
プタンを触媒として75℃、3日間の反応により収率86%
でPEBPLを得る方法(イタリヤ特許685,536号)や塩化水
素および塩化亜鉛を触媒として60℃、2日間の反応によ
りAPC転化率92%、PEBPL選択率92%、PEBPL収率84.6%
で得る方法(特開昭61−33136号)などがある。
[発明が解決しようとする課題] これらの公知技術は、アセトフェノンの低い反応性を
高めるために、触媒としての塩化水素に更にメルカプタ
ン又は塩化亜鉛を加えることにより反応速度の向上を図
ったものであるが、未だ不充分で反応に長時間を要し、
工業的には満足すべき製造法とは言い難い。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、上記した問題点を解決すべく鋭意検討
した結果、塩化水素、金属塩化物および含イオウ化合物
からなる触媒を使用することにより、ACP及びPLから従
来の技術に比較して短時間に収率よくPEBPLを製造する
ことを見出し本発明に至った。
すなわち、本発明は、ACPとPLとを反応させてPEBPLを
製造する方法において、塩化水素、金属塩化物及びメル
カプト基を有する含イオウ有機化合物からなる触媒を用
いることを特徴とするPEBPLの製造方法である。
[発明の具体的説明] ACP 本発明で用いるACPは蒸留精製したものに限らず、キ
ュメン法フェノールプロセスにおける蒸留底液から得ら
れる粗アセトフェノンでも使用可能である。
金属塩化物 塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化第二鉄、塩化スズ
などが使用できるが、塩化亜鉛が好ましい。
塩化水素 濃塩酸でも使用可能であるが無水塩化水素ガスの使用
が好ましい。
含イオウ有機化合物 メルカプト基を有する含イオウ有機化合物を意味す
る。具体的にはエチルメルカプタン、プロピルメルカプ
タン、ブチルメルカプタンなどのアルキルメルカプタン
類、メルカプトプロピオン酸、メルカプト酢酸などのメ
ルカプトカルボン酸類やメルカプトエタノール、メルカ
プトブタノールなどのメルカプトアルコール類、メルカ
プトピリジン、メルカプトニコチン酸、メルカプトピリ
ジノキサイド、メルカプトピリジノールなどのメルカプ
トピリジン類、チオフェノール、チオクレゾールなどの
チオフェノール類などが挙げられるが、中でもアルキル
メルカプタン類やメルカプトカルボン酸類が好ましい。
反応条件 PLの使用量はACPに対して当量以上であるが、1〜10
倍当量、好ましくは2〜8倍当量である。使用量が少な
すぎると反応と共に粘度がまし、撹拌が困難になる。多
い場合は反応速度も向上するが、未反応PLの回収量が増
加し生産性が低下する。
塩化水素、金属塩化物及び含イオウ化合物はそれぞれ
使用量について上限はないが、十分な反応速度を得るた
めには反応液に対してそれぞれ0.1重量%以上使用する
ことが好ましい。より好ましくはそれぞれ0.3〜5重量
%である。
反応温度は30〜80℃、好ましくは40〜70℃である。あ
まり冷却しすぎると反応液が固化するので好ましくな
く、加熱しすぎると溶存塩化水素量が減少し、副反応も
増加する。
反応時間は触媒量、反応温度にもよるが、通常2〜10
時間である。
反応方法 所定量のPL、ACP、金属塩化物及び含イオウ化合物を
撹拌混合し所定温度に保つ。次に塩化水素を反応液中に
吹き込み所定量を溶解せしめる。所定時期、加熱撹拌す
ることにより反応が終了する。
反応生成物 PEBPLが主生成物であるが、置換異性体、インダン誘
導体、オリゴマー類が少量副生する。
精製 反応混合物を水洗し、塩化水素、金属塩化物を除去し
た後、蒸留により未反応PLを回収する。残渣を再結晶す
ることにより、高純度のPEBPを収率よく得ることができ
る。
[実施例] 以下の実施例及び比較例において、転化率及び収率は
次式に従って定義される。分析は高速液体クロマトグラ
フィーによった。
実施例1 温度計、撹拌機、ガス吸込み管及び還流冷却器を備え
た500cc四つ口フラスコに、アセトフェノン21.3g(178m
mol)、フェノール200g(2128mmol)、ZnCl21.29g及び
ブチルメルカプタン1.25gを仕込み、撹拌しながら50℃
に加熱した。次にガス吸込み管により塩化水素ガス2gを
仕込み、50℃で6時間反応させた。反応終了後、高速液
体クロマトグラフィーで分析した結果、ACPの転化率は9
6.5%、PEBPLの収率は87.6%であった。
実施例2 フェノールプラントの蒸留塔底液を単蒸留して得られ
た純度81%の粗アセトフェノンを25.6g使用した以外は
実施例1と同様に反応を行なった。反応時間8時間でAC
Pの転化率は94.2%、PEBPLの収率は84.3%であった。
実施例3 反応温度を70℃とした以外は実施例1と同様に反応を
行なった。ACPの転化率は98.5%、PEBPLの収率は80.7%
であった。
比較例1〜3 塩化水素のみを触媒とした場合(比較例1)、塩化水
素と塩化亜鉛を触媒とした場合(比較例2)、塩化水素
とブチルメルカプタンを触媒とした場合(比較例3)に
ついて、他は実施例1に準じて反応を行なった結果を表
1に示す。
比較例1〜3のいずれも実施例1に比べ反応性が著し
く低く、実施例1の反応時間では転化率が低く、十分な
収率が得られなかった。
[発明の効果] 本発明は、アセトフェノンとフェノールとを反応させ
て4,4′−(1−フェニルエチリデン)ビスフェノール
を製造するに際して、触媒として従来の塩化水素に加え
て金属塩化物とメルカプト基を有する含イオウ有機化合
物を使用することにより、数時間の反応で、4,4′−
(1−フェニルエチリデン)ビスフェノールを高収率で
製造することができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アセトフェノンとフェノールとを反応させ
    て4,4′−(1−フェニルエチリデン)ビスフェノール
    を製造する方法において、塩化水素、金属塩化物及びメ
    ルカプト基を有する含イオウ有機化合物からなる触媒を
    用いることを特徴とする4,4′−(1−フェニルエチリ
    デン)ビスフェノールの製造方法。
JP1015829A 1989-01-24 1989-01-24 4,4’‐(1―フェニルエチリデン)ビスフェノールの製造方法 Expired - Lifetime JP2649722B2 (ja)

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