JPS60129109A - フイルタ−プレスの圧搾濾板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、フィルタープレスの圧搾戸板に関する。

圧搾戸板の構成として、可とう性の圧搾シートを剛性の
芯板に被着したものが一般的である。そして、この種の
圧搾戸板による濾過処理は、芯板と圧搾シートの間に加
圧流体を供給し、これにより圧搾シートを膨張させ、圧
搾シートの上にさらに被着したｐ布を介して原液を圧搾
濾過し、得られたｐ液は圧搾シート表面に開口する穴か
らこれと連続する芯板の連通子しを経て外部へ排出する
ようにされている。

この種の従来の圧搾戸板では、圧搾時の圧搾シートの変
形に伴ない芯板に対する圧搾シートの位置ずれが生じや
すく、そのため圧搾シートおよび芯板にそれぞれ対応さ
せて設けられる加圧流体導入用あるいはＰ液排出用の穴
がうまく重合せず、加圧流体の導入やｐ液の排出が不調
となったシ、圧搾シートと芯板の間につくられる圧搾空
室のシール性能が低下して圧搾効果が上らないなどの不
都合が生じていた。

また、沢面上に隣接戸板との間で外部からの加圧力を受
け止める支持用突子を形成した戸板の場合には、この突
子と隣接戸板の突子との整合が、上記のような圧搾シー
トの位置ずれによって損なわれると、戸板の薄肉面部に
無理な力が加えられて戸板の破損を招くという問題も生
じる。

この発明は、以上のような従来の問題点を解消し、圧搾
シートの位置すれかなくＰ液の排出も良好で十分な圧搾
効果の得られるフィルタープレスの圧搾戸板を提供する
ことを目的とする。

この発明の一実施例を第１図ないし第６図に基づいて説
明すれば、ゴムや合成樹脂などの可とう性素材からなる
圧搾シート１０を剛性の芯板２００表裏面に被着し、こ
の圧搾シート１０と芯板２０の間に圧縮空気などの加圧
流体を供給して圧搾シート１Ｏを膨張させるようにした
フィルタープレスの圧搾戸板３０であって、芯板２００
周縁の厚肉額縁部２１で囲まれる薄肉面部２２のうち隣
接戸板３０′の支持用突子３０′ａに対応する所定部位
に嵌合穴２３を形成し、前記芯板額縁部２１の内周域に
形成した凹陥段部２１ａに複数の締付具挿通孔２４・・
・を分設する一方、前記芯板額縁部２１の凹陥段部２１
ａ周縁に沿う外形とした圧搾シー）１０の表面側に前記
隣接戸板３０′の支持用突子３０′ａと接面する支持用
突子１１を一体形成し、この突子１１の裏面側に一体形
成した嵌合突部１２を前記芯板２０の嵌合穴２３に嵌着
させるとともに、前記芯板額縁部２１とその内周域の凹
陥段部２１ａとの段差よυわずかに厚く形成した圧搾シ
ート周辺部１３に前記芯板２０側の締付具挿通孔２４・
・・と重合し受け座金１４の埋設された締付具挿通孔１
５・・・を形成し、さらにこの締付具挿通孔１５”°°
より内域側でかつｉｔｌ記芯板額縁部２１の凹陥段部２
１ａに対向する圧搾シート周辺部１３の所定域にその裏
面側に開口し裏面に沿って外域側に向かう切込部１６を
形成し、外端部が埋没するように前記締付具挿通孔１５
，２４に挿入した締付具４Ｏによ、！ｌ）　ｍｌ記圧搾
シー）ＪＯを芯板２ｏに締付は固定したものである。

芯板２０は、下辺の左右両側に出張り部２５を有し、こ
の出張り部２５には、加圧流体導入用あるいはＰ液排出
用の主通路穴２６が形成されておリ（第１図では、涙液
排出用の主通路穴２６を有する一方の出張り部２６のみ
が示されている）、Ｐ板が多数重合した状態で全通路が
完成するようになっている。芯板２０の上辺中間位置に
は突出部２７を有し、この突出部２７には芯板原液孔２
８が形成されている。

嵌合穴２３は、第２図に示すように芯板２０の表裏両面
から内方に向は拡大するように形成されている。芯板薄
肉面部２２のうち、ｎｉｌ記嵌合穴２３の形成される部
位は、他の部分と段差を付与して少し厚くされておシ、
これによシ嵌着に十分な深さを嵌合穴２３に与えている
。

芯板額縁部２１の凹陥段部２１ａは、薄肉面部２２より
もわずかに厚く形成され、この凹陥段部２１ａに前記締
付具挿通孔２４・・・が分設されている。この実施例で
は、締付具４０としてボルトを単独で用いるようにして
いるので、上記挿通孔２４はねじ穴とされているが、ボ
ルトとナラトラ組み合せて用いる場合には単なる挿通孔
でよい。

芯板出張り部２５の主通路穴２６は、第４図および第５
図に示すように、出張り部２５内に形成された連通孔２
６ａ”、（経て、芯板額縁部２１の凹陥段部２１ａ（ｐ
液排出用の場合）または薄肉面部２２（加圧流体導入用
の場合）に開放されている。

圧搾シート１０の上辺中間位置には、芯板２０の突出部
２７に対応する突出部１７を有し、この突出部１７には
芯板原液孔２８と重合するシート原液孔１８が形成され
ている。

圧搾シート１０の裏面側に形成される嵌合突部１２は、
これに対応する芯板２０の嵌合穴２３に倣って先端側が
拡大する形状として、嵌合穴２３への嵌着が堅固にはか
られるようにするとともに、その中央部が凹陥した筒状
として、嵌合穴２３への嵌込みのさいの弾性変形が容易
になるようにし、厚肉の支持用突子１１のために嵌合突
部１２の弾性変形が阻害されるのを回避している。

上記支持用突子１１と隣接ｐ板３０′の突子３０′ａは
、濾過処理のさい接面し合って、外部からＦ板に加えら
れる圧力をこの部分で支え、これにより各Ｐ板の薄肉面
部に無理な力が加わるのを回避するものである。

圧搾シート周辺部１３のうち、芯板２０の連通孔２６＆
が開放される部位に相当する隅部には、第５図に示すよ
うに後述する口縁部拐５０の着座する凹陥段部１３ａが
形成されている。また、圧搾シート周辺部１３から薄肉
面部１９にかけて、シート表面には多数の溝１９ａ・・
・が形成され、この溝１９ａ・・・を経てＰ液を前記口
縁部拐５０の着座する隅部へ導くようにされている。

芯板２０の表裏面に張られる２枚の圧搾シート１０．１
０は、そのシート原液孔１８の口縁に形成した内向き７
ラング部１８　ａＨ１８ａを、前後より２枚の挟持環６
０．６０で挾み付けることにより、芯板原液孔２８の口
縁部において一体に連接される。上記２枚の挟持環６０
　＋　６０は、ボルト６１で結合され、その表面を環状
カバー６２で被覆することによシ原液孔６３が形成され
ている。

この実施例では、上記のように上辺中間部に原液孔６３
を有するトップフィードの場合を示しているが、この例
に限らず原液孔を下辺側に移してボトムフィードとした
り、ｎヨ板中央部に原液孔を位置させてセン々−フィー
ドとしてもよい。

前記口縁部材５Ｏは剛性素材からなり断面概形がＬ字状
で、その表面には放射状のｒＭ　５０　ａ・・・が形成
される。この溝５０ａの一端は圧搾シート１００表面の
満１９ａＫ通じる一力、その他端は芯板２０の連通孔２
６ａに通じている。この口縁部材５０の前記凹陥段部１
３ａへの着座は、凹陥段部１３ａの両側端間寸法を口縁
部材５００両側端間寸法よシ小さくする一方、０縁部材
５Ｏの縦片部５０ｂが嵌まり込む連通孔２６ａの開口部
口縁と圧搾シート１０の周縁とで挾まれる隙間の寸法を
、前記縦片部５０ｂの厚み寸法より少し小さくして、圧
搾シート１０の弾性変形によシ嵌着して行なうようにさ
れている。このほか、口縁部材５ｏの両側縁に保合用突
条を形成して、これを凹陥段部１３ａの両側縁に形成し
た保合溝に嵌め合せて止着するなどの取付は購造とする
ことも可能である。口縁部材５Ｏの厚みは、凹陥段部１
３ａへの着座状態　゛において、その表面が芯板２ｏの
額縁部２１表面よシわずかに高くなるように設定され、
濾過作業時に外部からの加圧を受けて隣接戸板３０’の
額縁部３０′ｃに押されることにょシ、圧搾シー）１０
の凹陥段部１３ａを押して芯板２ｏの額縁部２１表面と
面一となるようにされている。

第４図および第５図において、６４はゴムなどの弾性素
材からなるシール環で、芯板２ｏの主通路穴２６に嵌着
され、戸板重合状態において隣接戸板３０′の主通路大
口縁部に密着して、これら主通路穴の重合により完成さ
れる主通路のシール効果が上がるようにされている。

第２図、第３図では、この実施例の圧搾戸板３Ｏを、圧
搾機能を持たない剛性の隣接戸板３０′と交互に配列し
て、片面圧搾・両面濾過を行なう場合を例示しておシ、
戸板作業時には原液孔６３の口縁部より拡張される図示
しないＦ布がＩＥ搾Ｐ戸板０の表裏面に張られるととも
に、隣接戸板３０’の表裏面にも同様の許布が張られ、
隣接戸板３０′の薄肉面部３０′ｂと圧搾戸板３０のシ
ー）　／Ｉｆ肉面部１９で挾まれてできる原液室６５へ
原液孔６３を経て送り込まれてくる原液は、加圧流体尋
人に伴なう圧搾シート１０の膨張変形により圧搾され、
各許布を通してＰ液が各戸板３０　、３０’の表面より
それぞれの連通孔２６ａを経てＰ液排出用の主通路に送
り出される０このｐ液の案内は、圧搾戸板３゜において
は、圧搾シート１０の溝１９ａ・・・、口縁部材５０の
溝５０ａ・・・、芯板２ｏの連通孔２６ａの経路で行な
われる。

上記ｐ過作業のさい、外部から重合戸板群に加えられる
圧力で、圧搾戸板３０の圧搾シート周辺部１３は、瞬接
戸板３０’の額縁部３０’ｃに押されて芯板額縁部２１
の凹陥段部２１ａへ密着する一方、これに伴なう圧縮変
形によりシート周縁が凹陥段部２１ａの周壁面に押し付
けられる。このため、芯板２０と圧搾シー）１０の間に
形成される加圧室へ加圧流体を導入して圧搾シー）１０
の膨張変形を促す圧搾動作において、加圧室の周辺部の
シールが確実になシ、十分な圧搾性能が得られる。また
、上記圧搾動作のさい、芯板額縁部２１の凹陥段部２１
ａと圧搾シート周辺部１３の間より加圧流体の漏れが起
りそうな場合でも、その一部の漏えい加圧流体が圧搾シ
ート周辺部１３の切込部１６に導入されることにより、
この周辺部１３の裏面側が加圧流体の圧力で凹陥段部２
１ａ側へ強く押圧されるので、加圧室のシールを？１は
完全に維持できる。

一方、圧搾シート１０の支持用突子１１は、圧搾動作の
さい膨張変形しないので、との突子１１の裏面側に形成
される嵌合突部１２の芯板嵌合穴２３への嵌着は確実と
なシ、圧搾動作に伴なってその嵌着が解かれることはな
く、圧搾シート１０の位置ずれなどの事態は生じ得ない
。逆に、上記嵌合突部１２と嵌合穴２３の嵌合がもたら
す圧搾シート１０の位置ずれ防止機能により、圧搾戸板
３０の支持用突子１１と隣接戸板３０′の支持用突子３
０′ａとは常に適正に対面させられるから、濾過作業時
の外部圧力はこの突子１１に正しく受け止められ、戸板
３０　、３０’が突子１１＋３０’ａの不整合によりそ
の薄肉面部に無理な外力を受けて破損を生じるといった
不都合は回避される。

圧搾シート１０および芯板２０の締付具挿通孔Ｊ５．２
４に挿入されて圧搾シート１０を芯板２０に締付固定す
る締付具（ボルト）４０は、挿通孔１５内に埋没した状
態にセットされるので、外部加圧による圧搾シート周辺
部１３の圧縮変形をさまたげることはない。また、締付
具４０の先端（ボルト頭）は挿通孔１５内に埋設された
受け座金１４で受止される構成であるので、芯板２０に
圧搾シート１０を被着する組立作業が多少粗雑になる場
合でも、芯板２０に対し圧搾シート１Ｏを所定の配置に
容易に位置決めでき、シート嵌合央部１２の芯板嵌合穴
２３への嵌着と相まって圧搾シート１０の位置ずれが効
果的に防止され、この点からも加圧室のシール性能が向
上する。

なお、原液孔６３の口縁部は、シート原液孔１８゜１８
の内向き７ラング部１８ａ、１８ａを挾み付ける挾持環
６０，６０．ボルト６１などを環状カバー６２で被覆し
た構造とされているので、戸板表面に張られるＰ布が原
液孔６３の口縁部で破損してしまうといった不都合も回
避される。

この発明は以上の構成よりなり、圧搾シートの支持用突
子の裏面側に形成された嵌合突部を芯板の嵌合穴に嵌着
させること、および圧搾シート周辺部の締付具挿通孔よ
り芯板額縁部の凹陥段部の締付具挿通孔へ締付具を挿入
して、圧搾シートの芯板への締付は固定をはかることな
どによシ、芯板に対する圧搾シートの位置ずれが確実に
防止されて、圧搾シート・芯板間に形成される加圧室の
シール性能が上がり、圧搾効果が大幅に向上する。

しかも、上記圧搾シートの位置ずれ防止効果によって、
圧搾シートの支持用突子とこれに対応する隣接戸板の支
持用突子との対面が適正に維持されることになるから、
濾過作業時に重合戸板群に対し加えられる外部圧力が戸
板薄肉面部に及ぶことがなく、突子の不整合に起因する
戸板の破損を防止することにもなる。

また、圧搾シート周辺部を芯板額縁部の内周域の凹陥段
部に沿わせて配置し、この圧搾シート周辺部を隣接戸板
の額縁部で押圧することにより、前記加圧室のシール性
能が一層向上し、さらに圧搾効果が向上するなどの効果
を奏しうる。とくに実施例のように、圧搾シート周辺部
において、その締付具挿通孔の位置より内周側でかつ芯
板額縁部の凹陥段部に対向する所定域に裏面側に開口し
裏面に沿って外周側に向かう切込部を形成した場合、前
記加圧室の外周部で加圧流体の漏えいが生じそうなとき
でも、漏えい加圧流体の一部が上記切込部に侵入してそ
の加圧力によりシート周辺部を芯板の凹陥段部に押し付
けるので、加圧室のシール性能をさらに高めることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す一部破断正面図、第
２図は瞬接戸板との１１（合状態を示す部分拡大縦断面
図、第３図は隣接ｐ板との重合状態の他の部分を示す部
分拡大縦断面図、第４図は出張り部の拡大正面図、第５
図は出張り部の水平断面図、第６図は第３図の部分拡大
断面図である。 １０・・・圧搾シート、１１・・・支持用突子、１２・
・・嵌合突部、１３・・・圧搾シート周辺部、１５・・
・締付具挿通孔、１８・・・シート原液孔、１９・・・
薄肉面部、２０・・・芯板、２１・・・額縁部、２１ａ
・・・凹陥段部、２２・・・薄肉面部、２３・・・嵌合
穴、２４・・・締付具挿通孔、２５・・・出張り部、２
６・・・主通路穴、２６ａ・・・連通孔、２８・・・芯
板原液孔、３０・・・圧搾Ｐ板、４０・・・締付具、６
３・・・原液孔 出願人　株式会社栗田機械製作所

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ＋１１　可とう性の圧搾シートを剛性の芯板表裏面に被
   着し、この圧搾シートと芯板の間に加圧流体を供給して
   圧搾シートを膨張させるようにした圧搾戸板であって、
   芯板周縁の厚肉額縁部で囲まれる薄肉面部のうち隣接戸
   板の支持用突子に対応する所定部位に嵌合穴を形成し、
   前記芯板の額縁部内周域に形成した凹陥段部に複数の締
   付具挿通孔を分設する一方、前記芯板額縁部の凹陥段部
   周縁に沿う外形とした圧搾シートの表面側に前記隣接戸
   板の支持用突子と接面する支持用突子を一体形成し、こ
   の突子の裏面側に一体形成した嵌合突部を前記芯板の嵌
   合穴に嵌着させるとともに、前記芯板額縁部とその内周
   域の凹陥段部との段差よシわずかに厚くした圧搾シート
   周辺部に前記芯板側の締付具挿通孔を形成し、外端部が
   埋没するように前記締付具挿通孔に挿入した締付具によ
   り前記圧搾シートを芯板に締付は固定したことを特徴と
   するフィルタープレスの圧搾戸板 （２）圧搾シート周辺部は、その締付具挿通孔の位置よ
   り内周側でかつ前記芯板額縁部の凹陥段部に対向する所
   定域に裏面側に開口し裏面に沿って外周側に向かう切込
   部を有する特許請求の範囲第（１３項記載のフィルター
   プレスの圧ｎ戸板