JPS60128Y2 - エアゾ−ル式噴霧器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はエアゾール式噴霧器、や）詳しくは霧噴出位置を
変えられるようにした噴霧器に係る。

エアゾール式噴霧器により、例えば殺虫剤を噴霧する場
合、空中に広く散布したい場合と例えば壁面と家具との
間の狭い隙間内に噴霧させたい場合がある。

しかし従来市販されているエアゾール式噴霧器は、前者
の使用には適するが、噴霧角が大であるために後者の使
用には適しないものであった。

該後者の使用のためにはノズルを長くすればよいが、こ
のようにすると前者の使用には適しないこととなる。

本案はその両者の使用ができるようにしたものであり、
以下図面について説明すると、１はエアゾール式噴霧器
の容器体である。

該容器体は従来のものと同様で、噴霧ヘッドを嵌着させ
るための吐出管２が頂壁３の中心部から上方へ突出させ
である。

尚該吐出管は、付勢に抗して下方へ押下げすると、頂壁
裏面に設けられた弁室内の吐出弁が開いて容器体内液体
が噴出するものである。

上記容器体上端部へはカバーキャップ４の周壁５下端部
が嵌着させである。

該カバーキャップは頂壁６周縁から周壁５を垂設させ、
頂壁と周壁とには頂壁の前後直径方向に沿い両側面に側
壁７゜７を有する深溝８を設けたもので、該深溝は、前
部において容器体胴部の上端部を超えて前外方まで両側
壁を延長形成７ａ、７ａさせたものである。

深溝はその全体を同−深さとしてもよいが、図示のよう
に後部だけを浅溝部８ａとしてもよい。

上記深溝内に入れて、吐出管２には噴霧ヘッド９の下端
部を嵌着させる。

該噴霧ヘッドは上記側面から第１ノズル１０を突出させ
たものであり、該第１ノズルは深溝前方へ向けて設ける
。

該噴霧ヘッドは、押下げにより容器体内液体が吐出管お
よび噴霧ヘッド内を通って第１ノズルのノズル孔１１か
ら噴霧するよう設けたものである。

上記第１ノズル１０の先端へは、第２ノズル付き部材１
２を水密に着脱可能とする。

該第２ノズル付き部材は、嵌着板部１３を有し、該板部
の後面に第１ノズル先端を水密に嵌合可能とする凹部１
４を設け、又前面からは凹部１４にノズル孔を開口させ
た第２ノズル１５を前方へ突出させたものである。

上記第２ノズル付き部材は、移動手段によって移動可能
とする。

該移動手段は、深溝両側壁に設けた案内溝１６，１６と
、第２ノズル付き部材嵌着板部の左右両側から突出させ
た係合ピン１７゜１７とからなり、該係合ピンは案内溝
１６，１６内を摺動可能としたものである。

案内溝１６，１６は、係合ピン１７，１７を案内して第
１図が二点鎖線で示すように、第１ノズル先端に嵌着板
部の凹部１４を嵌合でき、又第１図が実線で示すように
案内溝前端部まで移動させたとき、嵌着板部１３が第１
ノズル前方よりも下方に位置し、かつ第２ノズルが容器
体胴部に沿って垂設可能とする。

そのために、案内溝１６，１６前部を図示のように下降
させておく。

尚第１ノズル先端に第２ノズル付き部材を嵌合させた状
態での噴霧ヘッドの押下げを可能とするため、案内溝後
端部には係合ピン下降化を設けておく。

上記構成において、広角度で噴霧させたい場合は、第１
図実線のように第２ノズルを垂設させた状態て噴霧ヘッ
ドを押下げて噴霧させ、又狭い隙間内に噴霧させたい場
合は、第１図が二点鎖線で示すように、第２ノズル付き
部材の嵌着板部を第１ノズル先端に嵌合させて噴霧ヘッ
ドを押下げ第２ノズル先端から噴霧させる。

使用後、特に収納の際に第２ノズルが突出したま）ては
邪魔となるから、第２ノズル付き部材は外し、第２ノズ
ルを垂設させておく。

本案は上記構成とするもので、第２ノズル付き部材は、
第１ノズルに嵌合させたり、又外したり出来るから、必
要に応じて狭い隙間内への噴霧も、又広角度での噴霧も
自由に行えて便利であり、第２ノズル付き部材は移動手
段によって移動でき、第１ノズルから外して係合ピンを
案内溝前端部へ移動させたとき、嵌着板部は第１ノズル
前方よりも下方に位置するようにしであるから、該状態
での噴霧の際に第１ノズルからの噴霧が嵌着板部に当っ
て邪魔されることがなく、又該状態で第２ノズルは容器
体胴部に沿って垂設されるから、第２ノズルを有するに
拘らず、該第２ノズルが邪魔となることがない。

構造も比較的簡易にすることが出来、廉価に製作するこ
とが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案噴霧器の要部を断面とした側面図、第２図
はその平面図である。 １・・・・・Ｓ容器体、４・・・・・・カバーキャップ
、１２・・・・・・第２ノズル付き部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ｉ 頂壁中心部から吐出管２を上方へ突出させたエアゾ
   ール式噴霧器の容器体１と、 ｉｉ 上記容器体の上端部へ、頂壁６周縁から垂設さ
   せた周壁５下端部を嵌着させると共に、頂壁と周壁とに
   は頂壁の前後直径方向に沿い両側面に側壁７，７を有す
   る深溝８を設け、かつ該深溝は前部において容器体胴部
   の上端部を超えて前外方まで両側壁を延長形成させたカ
   バーキャップ４と、 ｉｉｊ 上記深溝内に入れて、吐出管２に下端部を嵌
   合させ、又上部側面からは深溝前方向へ第１ノズル１０
   を突出させた噴霧ヘッド９と、 ｉｖ 上記第１ノズル先端へ水密に嵌合可能な凹部１
   ４を嵌着板部１３の後面に設けると共に、該凹部にノズ
   ル孔を開口させた第２ノズル１５を嵌着板部前面から前
   方へ突出させた第２ノズル付き部材１２と、 Ｖ 上記深溝両側面に前部を下降させた案内溝１６．１
   ６を穿設させ、又第２ノズル付き部材の嵌着板部１３の
   左右両側面から突出させて案内Ｒ１６，１６内に摺動可
   能に嵌合させた係合ピン１７，１７とからなり、係合ピ
   ンを案内溝後端側へ移動させることで凹部１４内へ第１
   ノズル先端を水密に嵌合させて噴霧ヘッドの押下げが出
   来ると共に、案内溝前端部へ移動させたとき、嵌着板部
   が第１ノズル前方よりも下方に位置し、かつ第２ノズル
   が容器体胴部に沿って垂設可能とした第２ノズル付き部
   材用移動手段と、 からなるエアゾール式噴霧器。