JPS60125357A - 電子機器用導体の製造方法 - Google Patents
電子機器用導体の製造方法Info
- Publication number
- JPS60125357A JPS60125357A JP23329483A JP23329483A JPS60125357A JP S60125357 A JPS60125357 A JP S60125357A JP 23329483 A JP23329483 A JP 23329483A JP 23329483 A JP23329483 A JP 23329483A JP S60125357 A JPS60125357 A JP S60125357A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
（技術分野）
本発明は、例えばＴｖｑ ＣＲＴＩＣａｔｈｏｄ Ｒａ
ｙ Ｔｕｂｅ（ブラウン管）Ｊ１音響機器等の高周波信
号伝達回路が必要な電子機器の配線に用いられる導体の
製造方法に関するものである。
ｙ Ｔｕｂｅ（ブラウン管）Ｊ１音響機器等の高周波信
号伝達回路が必要な電子機器の配線に用いられる導体の
製造方法に関するものである。
（背景技術）
これらの電子機器は、信号が正確に、位相差を生じるこ
となく伝達されないと、画像や音響において像がぼやけ
たり、音が鮮明でなかったりする。
となく伝達されないと、画像や音響において像がぼやけ
たり、音が鮮明でなかったりする。
従来、タフピッチ銅（酸素２００〜５００ＰＰ鵬程度含
存する純銅）や無酸素銅（酸素をほとんど含まない純銅
）を冷間加工後焼鈍軟化して再結晶させた軟銅線や、時
として冷間加工したままの硬銅線、又はこれらに錫等の
めっきを施した線がこれらの用途に使用されてきた。
存する純銅）や無酸素銅（酸素をほとんど含まない純銅
）を冷間加工後焼鈍軟化して再結晶させた軟銅線や、時
として冷間加工したままの硬銅線、又はこれらに錫等の
めっきを施した線がこれらの用途に使用されてきた。
しかし、これらの線は次の理由により必ずしも信号の正
確な伝達に好都合なものではなかった。
確な伝達に好都合なものではなかった。
軟銅線の場合、焼鈍による再結晶で結晶粒は通常等軸に
近い形状に分布するため、導体の長手方向に電流が流れ
る際、横切るであろう結晶粒界の数が多くなり、結晶粒
界は特に高周波成分（７１号にとって位相差発生等の原
因として大きく作動すると考えられる。
近い形状に分布するため、導体の長手方向に電流が流れ
る際、横切るであろう結晶粒界の数が多くなり、結晶粒
界は特に高周波成分（７１号にとって位相差発生等の原
因として大きく作動すると考えられる。
硬銅線の場合、軟銅線に比べて繊維状に長手方向に伸び
た結晶の形を呈しているので、長手方向に電流が流れる
際、横切るであろう結晶粒界は見掛は上少ない点より、
結晶粒界の悪影響は受けにくいが、原子空孔（点欠陥）
、転位（線状の結晶欠陥）の密度が、軟銅線に比べて極
端に多く、電気伝導に不適当な電子密度の不均質などが
多（、これも高周波成分信号にとって位相差発生の原因
となると考えられる。
た結晶の形を呈しているので、長手方向に電流が流れる
際、横切るであろう結晶粒界は見掛は上少ない点より、
結晶粒界の悪影響は受けにくいが、原子空孔（点欠陥）
、転位（線状の結晶欠陥）の密度が、軟銅線に比べて極
端に多く、電気伝導に不適当な電子密度の不均質などが
多（、これも高周波成分信号にとって位相差発生の原因
となると考えられる。
（発明の開示）
本発明は、上述の問題点を解決するため成されたもので
、信号伝達回路用に優れた電子機器用導体を製造する方
法を提供せんとするものである。
、信号伝達回路用に優れた電子機器用導体を製造する方
法を提供せんとするものである。
本発明者等は、導体の信号伝達特性について種々検討し
た結果、結晶組織が導体の長手方向の繊維状組織のまま
で、点欠陥や転位の密度を減少した状態とすることによ
り、高周波信号電流を流した際、位相差を発生しないこ
とを見出したものである。
た結果、結晶組織が導体の長手方向の繊維状組織のまま
で、点欠陥や転位の密度を減少した状態とすることによ
り、高周波信号電流を流した際、位相差を発生しないこ
とを見出したものである。
即ち、本発明は、純度９９．９５％以上の純銅を冷間加
工した後、再結晶せず、かつ点欠陥、転位の密度が冷間
加工後に比べて減少する温度条件で加熱処理を施すこと
を特徴きする電子機器用導体の製造方法である。
工した後、再結晶せず、かつ点欠陥、転位の密度が冷間
加工後に比べて減少する温度条件で加熱処理を施すこと
を特徴きする電子機器用導体の製造方法である。
本発明の対象となる導体は、例えばＴＶｌＣＲＴ。
音響機器等の高周波信号伝達回路が必要な電子機器の配
線に用いられる導体であるが、信号伝達回路用に限定さ
れるものではなく、単線、これに錫、半田等のめっきを
施した単線又はこれらの複数本（例、１０本以上）を撚
合せた撚線の状態で使用される。導体の断面形状は円形
、楕円形、四角形、その他の異形等のいずれでも良い。
線に用いられる導体であるが、信号伝達回路用に限定さ
れるものではなく、単線、これに錫、半田等のめっきを
施した単線又はこれらの複数本（例、１０本以上）を撚
合せた撚線の状態で使用される。導体の断面形状は円形
、楕円形、四角形、その他の異形等のいずれでも良い。
本発明において、純度９９．９５％以」−の純銅として
は、無酸素銅、タフピッチ銅（酸素２００〜５００ＰＰ
ｍ）等が用いられ、純度９９．９５％以」二と規定した
のは、９９．９５％未満では点欠陥や転位の密度が減少
されにくり、又固溶状態で存在している不純物が電゛ｒ
密度分布の不均質を招き易いためである。
は、無酸素銅、タフピッチ銅（酸素２００〜５００ＰＰ
ｍ）等が用いられ、純度９９．９５％以」二と規定した
のは、９９．９５％未満では点欠陥や転位の密度が減少
されにくり、又固溶状態で存在している不純物が電゛ｒ
密度分布の不均質を招き易いためである。
本発明において、冷間加工後の加熱処理の条件は、冷間
加工による繊維状組織のままで再結晶せす、点欠陥、転
位の密度が冷間加工後に比べて減少する温度条件で、温
度、時間は導体の材質、τ」法、加工条件、結晶組織等
により適当に選択される。通常再結晶温度以下の１２０
°〜２００℃が好ましい。
加工による繊維状組織のままで再結晶せす、点欠陥、転
位の密度が冷間加工後に比べて減少する温度条件で、温
度、時間は導体の材質、τ」法、加工条件、結晶組織等
により適当に選択される。通常再結晶温度以下の１２０
°〜２００℃が好ましい。
この加熱処理後の引張強さが、冷間加工直後のそれの８
０〜９８％になるような条件で処理することが好ましく
、８０％未満では再結晶粒が発生するようになり、９８
％を越えると転位密度、空孔密度が高いままとなる。
０〜９８％になるような条件で処理することが好ましく
、８０％未満では再結晶粒が発生するようになり、９８
％を越えると転位密度、空孔密度が高いままとなる。
このような加〃１処理を施した導体は、（通常の６！す
定機器では通常導体との差を検知しにくいが、）ＴＶ、
ＶＴＲの画像や音響機器の音では位相差等により、鮮
明度、音の透明度に明確な差が見られる。
定機器では通常導体との差を検知しにくいが、）ＴＶ、
ＶＴＲの画像や音響機器の音では位相差等により、鮮
明度、音の透明度に明確な差が見られる。
本発明の導体は通常１０木以」二を撚合せた撚線として
多く使用され、このような多数本の素線から成る導体の
方が、高周波信号電流の表皮効果の点より有利である。
多く使用され、このような多数本の素線から成る導体の
方が、高周波信号電流の表皮効果の点より有利である。
この撚線加工の際、結晶欠陥が導入されることＪ、＜３
ネ１ｙｌｔ→ワ六Ｍ−ｒ、ｌ１−１１１Ｆト−”ｌｆｒ
ＩＩＩＭＡＩＩＬｒ甲１−）１１１！！シ加工後行なわ
れることが好ましい。又この方が最終製品の撚線の形が
安定となり易く、使用時も安定しているため、音が乱れ
にくい利点がある。
ネ１ｙｌｔ→ワ六Ｍ−ｒ、ｌ１−１１１Ｆト−”ｌｆｒ
ＩＩＩＭＡＩＩＬｒ甲１−）１１１！！シ加工後行なわ
れることが好ましい。又この方が最終製品の撚線の形が
安定となり易く、使用時も安定しているため、音が乱れ
にくい利点がある。
（実施例）
表１に示す各種銅材料を用い、通常の鋳造、熱間圧延、
皮Ｉ１１ 、冷間伸線を経て０．１關φ の硬銅線を作
成した後、これに表１に示す条件で加熱処理を施し、０
．Ｉ＋ｕφ の導体を作成した。
皮Ｉ１１ 、冷間伸線を経て０．１關φ の硬銅線を作
成した後、これに表１に示す条件で加熱処理を施し、０
．Ｉ＋ｕφ の導体を作成した。
この導体の１９本を撚合せた撚線にポリ塩化ビニルの絶
縁被覆を施し、ＴＶの機内、外の配線用電線として使用
し、音響、画像の鮮明度を調査した結果は表１に示す通
りであった。
縁被覆を施し、ＴＶの機内、外の配線用電線として使用
し、音響、画像の鮮明度を調査した結果は表１に示す通
りであった。
表中、引張強さ比は加熱処理後の導体の引張強さの冷間
伸線直後のそれに対する比を示す。なお、比較例のＮｌ
１ｌｌは０．２關φ の導体の５木を撚合ぜた撚線を用
いた。
伸線直後のそれに対する比を示す。なお、比較例のＮｌ
１ｌｌは０．２關φ の導体の５木を撚合ぜた撚線を用
いた。
表１より、本発明による導体は、比較例に比ｌ＼、（１
響、画像共に鮭四１すが優れていることが分る。
響、画像共に鮭四１すが優れていることが分る。
表 １
（発明の効果）
上述のように構成された本発明の電子機器用導体は次の
ような効果がある。
ような効果がある。
（イ）純度９９．９５％以」二の純銅を冷間加工した後
、再結晶ぜす、かつ点欠陥、転位の密度が冷間加］ニ後
に比べて減少する温度条件で加熱処理を施すから、結晶
が長手方向の繊維軟組織のままであるため、電気信号電
流が流れる方向に横切らねばならない結晶粒界が軟鋼よ
り少なく、又結晶中の電子密度の分布を不均質にしてい
る点欠陥、線欠陥（転位）の存在密度が硬銅より少なく
なるので、電気信号電流が正確に位相差なく流れるため
、ＴＶ。
、再結晶ぜす、かつ点欠陥、転位の密度が冷間加］ニ後
に比べて減少する温度条件で加熱処理を施すから、結晶
が長手方向の繊維軟組織のままであるため、電気信号電
流が流れる方向に横切らねばならない結晶粒界が軟鋼よ
り少なく、又結晶中の電子密度の分布を不均質にしてい
る点欠陥、線欠陥（転位）の存在密度が硬銅より少なく
なるので、電気信号電流が正確に位相差なく流れるため
、ＴＶ。
ＣＲＴ等の画像が鮮明となり、又音響が美しい音となる
電子機器用導体を製造し得る。
電子機器用導体を製造し得る。
（ロ）製造工程が簡単で容易であるので、電子機器用導
体を工業的に安価に生産し得る。
体を工業的に安価に生産し得る。
Claims (4)
- （１）純度９９．９５％以上の純銅を冷間加工した後、
再結晶せず、かつ点欠陥、転位の密度が冷間加工後に比
べて減少する温度条件で加熱処理を施すことを特徴とす
る電子機器用導体の製造方法。 - （２）加熱処理が、処理後の引張強さが冷間加工直後の
それの８０〜９８％になるような条件で行なわれる特許
請求の範囲第１項記載の電子機器用導体の製造方法。 - （３）導体が、 １０木以」ユの素線を撚合せたもので
ある特許ん請求の範囲第１項又は第２項記載の電子機器
用導体の製造方法。 - （４）加熱処理が、撚線加工後行なわる特許請求の範囲
第３項記載の電子機器用導体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23329483A JPH0715138B2 (ja) | 1983-12-10 | 1983-12-10 | 画像表示機器、音響機器用導体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23329483A JPH0715138B2 (ja) | 1983-12-10 | 1983-12-10 | 画像表示機器、音響機器用導体の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60125357A true JPS60125357A (ja) | 1985-07-04 |
| JPH0715138B2 JPH0715138B2 (ja) | 1995-02-22 |
Family
ID=16952844
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23329483A Expired - Lifetime JPH0715138B2 (ja) | 1983-12-10 | 1983-12-10 | 画像表示機器、音響機器用導体の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0715138B2 (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6289853A (ja) * | 1985-10-16 | 1987-04-24 | Tanaka Denshi Kogyo Kk | 半導体素子のボンディング用仕上熱処理銅線の製造方法 |
| JPS62136707A (ja) * | 1985-12-10 | 1987-06-19 | 住友電気工業株式会社 | 音響・画像機器用導体の製造方法 |
| JPH01209602A (ja) * | 1988-02-18 | 1989-08-23 | Nippon Mining Co Ltd | オーディオ用および画像用銅線の製造法 |
| JPH0491016U (ja) * | 1990-11-19 | 1992-08-07 | ||
| JPH0491015U (ja) * | 1990-11-19 | 1992-08-07 | ||
| JPH0499615U (ja) * | 1991-01-24 | 1992-08-28 | ||
| JPH0499621U (ja) * | 1991-01-25 | 1992-08-28 | ||
| JPH0499614U (ja) * | 1991-01-24 | 1992-08-28 | ||
| WO2011118634A1 (ja) * | 2010-03-23 | 2011-09-29 | 株式会社フジクラ | 高周波電線及び高周波コイル |
-
1983
- 1983-12-10 JP JP23329483A patent/JPH0715138B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6289853A (ja) * | 1985-10-16 | 1987-04-24 | Tanaka Denshi Kogyo Kk | 半導体素子のボンディング用仕上熱処理銅線の製造方法 |
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| JPH0499614U (ja) * | 1991-01-24 | 1992-08-28 | ||
| JPH0499615U (ja) * | 1991-01-24 | 1992-08-28 | ||
| JPH0499621U (ja) * | 1991-01-25 | 1992-08-28 | ||
| WO2011118634A1 (ja) * | 2010-03-23 | 2011-09-29 | 株式会社フジクラ | 高周波電線及び高周波コイル |
| JP4879373B2 (ja) * | 2010-03-23 | 2012-02-22 | 株式会社フジクラ | 高周波電線及び高周波コイル |
| CN102822907A (zh) * | 2010-03-23 | 2012-12-12 | 株式会社藤仓 | 高频电线及高频线圈 |
| JPWO2011118634A1 (ja) * | 2010-03-23 | 2013-07-04 | 株式会社フジクラ | 高周波電線及び高周波コイル |
| US9123456B2 (en) | 2010-03-23 | 2015-09-01 | Fujikura Ltd. | High frequency cable, high frequency coil and method for manufacturing high frequency cable |
| US9478328B2 (en) | 2010-03-23 | 2016-10-25 | Fujikura Ltd. | High frequency cable, high frequency coil and method for manufacturing high frequency cable |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0715138B2 (ja) | 1995-02-22 |
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