JPS60122509A - 化粧用塗布具およびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は化粧用塗布具、特にスポンジ（発泡体）を素材
としたメイクアップ化粧料用塗布具およびその製造方法
に関するものである。

タン発泡体や、ゴムの発−泡体類が多用されている。

このように多用されている理由は、発泡体が適痩の弾性
を有しているので化粧料の塗布時の使用感が良いこと（
肌触りがソフトであること）および発泡体が多孔である
ので化粧料の含み亦良いためである。

し・かしながら、近年化粧人口の増加と相俟って発泡体
素材を単に切削したり、打抜いたり、研磨したりして化
粧用塗布具を形成しただけでは対処できない問題が生じ
ることがある。すなわち、敏感な皮膚部分（例えば目の
周囲）に化粧料を塗布する場合あるいは敏感肌の人が化
粧する場合に、発泡体からなる塗布具では肌がチクチク
したり、ゴワゴワしたりする等、皮膚への刺激を感じる
ことがある。これは発泡体からなる塗布具を製造する場
合に、一般に発泡ブロックをスライスし、打抜いてパフ
やチップを形成するので、塗布具には発泡体の切断面が
必ず存在し、この切断面における骨格（発泡体を構成す
る骨格）が鋭くなっており、これが化粧料の塗布時に直
接皮膚に接触し、皮膚を刺激するためである。

上述した肌触りの問題を解決するために種々の提案がな
されている。

例えば発泡体素材表面に短ｍ雑（パイル）を植毛したも
のがある。このものは粉末化粧料に対シては一応の効果
があるが、液状やペースト状の化粧料に対しては、植毛
したパイルが横倒しになり、化粧料の含みが悪くなり、
化粧料の塗布時に塗り斑が生じたりするので不適当であ
る。

本発明は上述のような従来の問題を解決して、化粧料に
対する馴染みと含みが良く、化粧料を塗り易いような塗
布具であって、しかも敏感肌の人が使用しても肌への刺
激を感じないようなソフトな肌触りの化粧用塗布具を提
供すること、および゛このような化粧用塗布具を簡単に
且つ効率よく製造できるような製造方法を提供すること
を目的とする。

本発明は前記目的を、化粧用塗布具の塗布部が通気性を
有する発泡体からなり、該発泡体の表面にポリビニルア
セタール以外の柔軟性合成樹脂体が不連続状態で付着し
ている化粧用塗布具、および通気性を有する発泡体の表
面に柔軟性合成樹脂・を↓成分とする塗布液を不連続状
態に付着りる第一工程と、前記第一工程で得られた発泡
体を乾燥加熱処理する第二工程とからなる化粧用塗布具
の製造方法によって達成する。

なお、本発明において化粧用塗布具の塗布部とは、化粧
料を付着さゼる部分を言う。例えばパフでは、両面とも
塗布部を構成しているものや、片面のみ塗布部で、他面
が天板から構成されているもの等がある。また柄付の化
粧用塗布具では、柄部の先端に塗布部がチップ状で取り
付けられている。

以下図面に示した実施例に基づいて本発明を説明する。

第１図は、発泡体１１の表面にスプレーにより柔軟性合
成樹脂体１３を付着した一実施例の拡大図である。柔軟
性合成樹脂体１３は粒状になって、発泡体１１の外表面
１２および該外表面１２に繋がった一部の孔１４に不連
続状態で付着している。なお、柔軟性合成樹脂体１３が
孔１４内に付着するか否かは、発泡体１１の孔１４の大
きざ、スプレーされる柔較性合成ｍａｉｌ！布液の粘度
およびスプレーの＠霧条件等による。また噴霧条件によ
って柔軟性合成樹脂体１３の寸法、形状を変化させるこ
とができる。

第２図は、プリントにより発泡体１１の表１ｉｉ１２に
柔軟性合成１１脂休１３を不連続状態で付着し、塗布具
の外表面に発泡体１１の表面と柔軟性合成樹脂体１３が
現れた一実施例の拡大図面である。柔軟性合成樹脂体１
３は、発泡体１１の孔１４の大きさ、樹脂塗布液の粘度
およびプリント条件（例えばプリントローラの凹凸の大
きさ）等によって孔１４を封孔する場合もある。

第３図は、プリントによって柔軟性合成樹脂体１３を発
泡体１１に付着させたパフ１５の平面図である。

第３図では、柔軟性合成樹脂体１３は規則的な模様とな
っているが、不規則な模様としてもよい、、１１々のｍ
様の形状や１法は特に限定されない。

第４図は、発泡体１１の表面に柔軟性合成樹脂体１３を
付着したチップ１１を柄部１９の先端に取付けた化粧用
塗布具を示す斜視図である。

本発明において使用する通気性を有する発泡体としては
、ポリウレタンの発泡体、ポリ塩化ビニールの発泡体、
ポリビニールアルコールの発泡体等の合成１１ｍ発泡体
、またはブタジェンアクリロニトリルゴム（ＮＢＲ）　
、ブタジェンスチレンゴム（ＳＢＲ）、二ｌ・リルゴム
（ＮＲ）、シリコーンゴム、天然ゴノ、等の各種発泡ゴ
ムを用いることができる。

発泡体が合成樹脂Ｒａ休ｒ：ある場合は、加熱したダイ
による打抜き加工によって化粧用塗布具の周縁を丸くす
ることができ、研磨加工が不要という特長がある。

一方、・発泡体がゴム発泡体の場合には、極めて弾性に
富む使用感のソフ１〜な化粧用塗布具が冑られる。

また発泡体の表面に付着させる柔軟性合成樹脂とは、柔
軟な熱可塑性合成樹脂を主成分とＪるものをいう。例え
ば、ポリウレタン、アクリル系樹脂、エチレンー酢酸ビ
ニル共重合体、ポリビニールアルコール、ポリエステル
（エラストマーも含む）、ポリ塩化ビニル、ポリアミド
、シリコーン樹脂、ポリエチレンテレフタレート等の合
成樹脂があり、これらの合成樹脂を単体かまたは前記合
成樹脂類に可塑剤、発泡剤等を配合して用いることがで
きる。

また、目的化粧料が水性化粧料の場合には、前記柔軟性
合成樹脂体１３中に、海綿粉末、天然パルプ幼木、天然
繊維未、ヒトＯゲル生成高分子体（例えば、澱粉−７ク
リロニＩ・リルより生成せしめたカルボキシｌレアルカ
リ金属塩、セルロース−アクリロニトリルより生成せし
めたカルボキシルアルカリ金ｉｕｉ、カルボキシメチル
セルロースのアルカリ金属塩の架橋生成物、ポリアクリ
ル酸の金属塩、ポリアルキレンオキザイド架橋生成物等
）などの吸水性を有する物質を配合するのが好ましい。

このように吸水性を有する物質を配合すると、水性化粧
料との親和性が高まり、従って、水性化粧料に対して馴
染みのよい化粧用塗布具が得られる。

次に、本発明の化粧用塗布具の製造方法を説明する。

先ず、前記柔軟性合成樹脂体、可塑剤、発泡剤、変性剤
、吸水性を有する物質等と溶剤を適当に添加混合して塗
布液とする。

次に、発泡体へ柔軟性合成樹脂体を付着さゼる。

コ（Ｆ）　ＩＩ　合、ロールプリン１一方式、シルク印
刷方式、エア・ナイフ方式、スプレー方式等で行うこと
ができる。スプレー方式の場合、メツシュバリヤーを用
いると、柔軟性合成ｔｄｌｌＩＩ体を発泡体に均一に付
着させることができる。

柔軟性合成樹脂体の付着程度は塗布具の用途、化粧料の
ｍ類、発泡体のｆＩ類等に応じて適宜調節すればよい。

それによって柔軟性合成樹脂間の間隙を過当な！四とす
る。

前述のような柔軟性合成樹脂を主成分とする塗布液を発
泡体に付着させた後、液状の柔軟性合成樹脂成分を乾燥
、加熱する。

その後、打抜き等により適宜な形状の化粧用塗布具に仕
上げる。

（実施例１） ・ポリウレタンエマルジョン　１００重量部（ボンデイ
ックＬ１Ｇ１Ｇ）　（大日本インキ■）・メラミンホル
マリン樹脂　４重量部 （スミテックスＭ−３）（住友化学■）・触媒　０．５
１１１部 （スミテックスアクセレータＡＣＸ） （住友化学■） ・アクリル系増粘剤　２ＩｆＡ部 （（ボンコート３７５０）　（大日本インキ■）・アン
モニア３５％水溶液　０．５１量部前記成分を混合した
塗布液（粘度１０００００ｐ８）を用いてスクリーン印
刷機で厚さ８−の天然ゴム、ラテックスフオームにメツ
シュ状に印刷し、ついでこのシートを８０℃予備乾燥し
た後１４５℃で１５分間加熱して柔軟性を有するウレタ
ン樹脂がラテックス７オームシート表面に粒状点在し且
つシートに強固に付着した化粧用塗布具を得た。

（実施例２） ・ポリアクリル酸エステル　１ｏｏｉ＋ｕｉｍ（ディッ
クナールに−Ｎ−７５） （大日本インキ■） ・アンモニア　０．２重量部 ・メラミンホルマリン樹脂　１重量部 （スミテックスＭ−３）（住友化学側）、触ｔｓ　０．
２重量部 （スミテックスアクセレーター１（ｘ）（住友化学側） 前記成分を混合した塗布液をポリウレタン発泡体の６Ｉ
Ｉ１ｍシートにスプレーし、ついで８０℃の温度で前記
シートを予備乾燥した後、１３５℃で２０分間加熱して
、柔軟性を有するポリアクリル酸エステル樹脂がウレタ
ンフオームシート表面に粒状点在し且つシートに強固に
付着した化粧用塗布具を得た。

（実施例３） ・ポリニスデル樹脂　１００重用部 （ボンフレックスＬ−７１０１）　（大日本インキ（１
７３）・イソシアネー］・架橋材　１５Ｉｉｆｆｉ部（
ボンフレックスＬＮ−１０）　（大日本インキ■）・ト
ルエン　１０重一部 前記成分を混合した塗布液をポリウレタン発泡体の８ｉ
ｌＩｌシー１〜にグラビアロールプリント機にて印刷し
た後、１２０℃１０分間加熱して、発泡ポリウレタンシ
ート上に柔軟性を有、するポリエステル樹脂がメツシュ
状に粒状点在し且つシートに強固に付着した化粧用塗布
具“を得た。

本発明によれば、塗布具のベースとなる発泡体の骨格の
切断面の表面に柔軟性合成樹脂体があり、化粧料の塗布
時にはこの柔軟性合成樹脂体が皮膚に接触するので肌に
刺激を与えない。これは塗布形成される柔軟性合成樹脂
体が液状から固定化する過程において、その表面張力に
より全て丸みを帯びた粒状または偏平状となって、ベー
スとなる発泡体−の骨格を被覆するからである。

本発明では、化粧料との馴染み良好にするため、形成す
る柔軟性合成樹脂体の成分を変化させること（樹脂中に
吸水性を有する物質を添加する等）により、所望の表面
を得ることが可能である。また、可塑剤の量を調整する
ことにより、形成する柔軟性合成樹脂体の柔軟度を所望
のものとすることが可能である。

また、発泡体の表面を柔軟性合成樹脂体により一様に連
続被覆して１つの唐を形成したとすると層状の柔軟性合
成樹脂体の存在によって発泡体の持つている弾性および
化粧料の含みの良さ等の長所が損われることがあるが、
本発明の化粧用塗布具は柔軟性合成樹脂体が発泡体の表
面に不連続状態で付着しているので、柔軟性合成樹脂体
の存在にかかわらず発泡体の持っている弾性および化粧
料の含みの良さ等の長所を充分に生かすことができる。

また、発泡体の孔に化粧料が含まれるだけでなく、点在
している柔軟性合成樹脂体の間にも化粧料を含ませるこ
とができるので、より一層化粧料の含みが良くなる。

更に、柔軟性合成樹脂体゛の何着量を調整することによ
って、塗布具の用途および化粧料に最適な塗布具とする
ことができる。柔軟性合成樹脂体を発泡させた場合は、
より一層柔軟となり、皮膚への刺激がより少なくなる。

本発明では接着剤を使用することなく柔軟性合成樹脂体
を発泡体表面に直接付着し乾燥させたので、発泡体を構
成する骨格と柔軟性合成樹脂体が強固に固着しており柔
軟性合成樹脂体が離脱することがない。また、接着剤の
存在による肌への刺激の問題も生じない。

本発明によれば、接着剤を用いずに、発泡体表面に、ス
プシ一方法、コーＩ一方法、印刷方法等により柔軟性合
成樹脂を付着させることができるので、門めて簡単に且
つ効率良く化粧用塗布具を生木発明において使用する柔
軟性合成樹脂は水とエマルジョン化しやすく、従って塗
布液として最適の条件を得やすい。特に、水で希釈する
ことにより、簡単に所望の粘度を有する塗布液とするこ
とができる。

更に、これらの柔軟性合成樹脂はベースとなる各種発泡
体に対する付着力が良好である。

個々の柔軟性合成樹脂の特性は次のようである。

ポリウレタンは耐油性が良好であるので、化粧料中の油
や香料に対して強い。従って、油性化粧料の塗布具とし
て適している。

アクリル系樹脂は耐油性、耐光性、耐水分解性に優れて
いるので、油性化粧料に適している。

エチレン酢酸ビニル共重合体は耐油性は若干劣るが、親
水性が良好であるので、０／Ｗ型化粧料に適している。

ポリビニルアルコールは水に対してｌ！！潤性があり、
この膨潤性を利用して水含みのよい化粧用塗布具とでき
る（ｔなわち、水性化１料に適している）。

ＰＥＴ樹脂は耐油性が良好であるので、油性化粧料に適
している。

ＰＶＣ１ｌｉｌ脂は可塑剤を配合すると、若干耐油性が
劣えるが、極めて柔軟性が優れているので、マツサージ
用に逍している。

ポリアミドは若干親水性を有するので、水性化粧料に適
している。

シリコーン樹脂は耐油性、対耐光性が良好であり、化粧
料中の油、香料、活性剤に対して強い−ので、油性化粧
１１に適している。

【図面の簡単な説明】

第１図は、発泡体の表面にスプレーにより柔軟性合成樹
脂体を付着した一実施例の拡大断面図。 第２図は、プリントにより発泡体の表面に、柔軟性合成
樹脂体を不連続状態で付着した一実施例の拡大断面図、
第３図は、プリントにょっＴｌ軟性合成樹脂体を発泡体
に付着させたパフの斜視図、第４図は、発泡体の表面に
柔軟性合成樹脂体を付着したチップを柄部の先端に取付
けた化粧用塗布具を示す斜視図である。 １１・・・発泡体、　１２・・・発泡体の外表面、１３
・・・柔軟性合成樹脂体、１４・・・発泡体の孔、１５
・・・パフ、　１７・・・チップ、１９・・・柄部。 特許出願人 中　村　憲　司 特許出願代理人 弁理士　山　本　菊　枝 弁理士　三　中　英　治

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、化粧用塗布具の塗布部が通気性を有する発泡体から
   なり、該発泡体の表面にポリビニルアセタール以外の柔
   軟性合成樹脂体が不連続状態で付着していることを特徴
   とする化粧用塗布具。 ２、前記柔軟性合成樹脂体が粒状をしている特許請求の
   範囲Ｗ１１項記載の化粧用塗布具。 ３、前記発泡体がゴム発泡体である特許請求のｔ！卯第
   １項記載の化粧用塗布具。 ４、前記発泡体が合成４１１１１発泡体であり、該発泡
   体と前記柔軟性合成樹脂体との成分が異なっ゛（いる特
   許請求の範囲１ｇ１項記載の化粧用塗布具。 ５、前記柔軟性合成樹脂体が吸収性を右する物質を含ん
   でいる特許請求のＩＩＩ！Ｉ！１ＩＷ１１項記載の化粧
   用塗布ｎ０　・ ６、前記柔軟性合成樹脂体が発泡体である特許請求の範
   囲第１項記載の化粧用塗布具。 １、通気性を有する発泡体の表面に柔軟性合成樹脂を主
   成分とする塗布□液を不連続状態に付着する第一工程と
   、前記第一工程で得られた発泡体を乾燥加熱処理する第
   二工程とからなることを特徴とする化粧用塗布具のｉ選
   方法。 ８、前記塗布液の付着をプリントによって行う特許請求
   の範囲第７項記載の化粧用塗布具の製造方法。 特許請求の範囲第７項記載の化粧用塗布具の製造方法。