JPH0462721B2 - - Google Patents

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JPH0462721B2
JPH0462721B2 JP11218587A JP11218587A JPH0462721B2 JP H0462721 B2 JPH0462721 B2 JP H0462721B2 JP 11218587 A JP11218587 A JP 11218587A JP 11218587 A JP11218587 A JP 11218587A JP H0462721 B2 JPH0462721 B2 JP H0462721B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は液状フアンデーシヨン用の化粧料塗布
具に関するものである。
〔従来の技術〕
液状フアンデーシヨン用の化粧料塗布具とし
て、従来からゴムフオーム類やポリウレタンフオ
ーム等の各種発泡体が多用されている。
特に、発泡体が多用されている理由は、発泡体
が多孔構造を有し、化粧料の含みが良く、また、
弾性を有し、使用時の肌への感触が良好なためで
ある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の多孔質発泡体の化粧料塗布具は、これを
用いて液状化粧料を肌へ塗布すると、筋状の仕上
りになつたり、塗布した部分が濃淡現象になり、
ムラ付きする欠点があり、更に、塗布時に化粧料
が塗布具内部に浸透移行し、化粧料を無駄に消費
するという問題点がある。
液状フアンデーシヨンでも特に低粘度の化粧料
においては、これらの現象が顕著にみられ、この
ため化粧料塗布具の改良が強く望まれている。
従来、塗布具における前記欠点のうち、ムラ付
き現象についての原因として、発泡体の発泡孔が
大きいため(通常の発泡体ではウレタンフオーム
の発泡孔20μ〜1000μ、ラテツクスフオームの発
泡孔30〜3000μである)と考えられ、この問題解
決のため種々の検討が行なわれてきている。
例えば、多孔質発泡体を成形する時点で成形型
面に接した面に通常生じる面膜をそのまま利用し
たものや、この面膜をグラインダー等で粗面にし
たものが試みられた。
しかしながら、面膜を単純に利用しただけの塗
布具は、面膜が滑面を呈しているため化粧料の含
みが悪くなり、化粧料の塗布時に皮膚面で滑りが
生じ、厚塗りができなく、実用できなかつた。
また、前記面膜をグラインダー等で粗面化した
ものは、面膜を単純に利用したものよりは化粧料
の含みが多少改善されているが、塗布表面が起毛
状の凹凸面に仕上がつているので、皮膚に刺激感
を与えるという問題が生じる。
更にまた他の方法として、発泡体を形成する際
に、水または水溶液に溶解可能な有機物粒子や無
機物粒子をゴムまたは合成樹脂液中に混在せしめ
て成形加工を行い、その後水または水溶液中でこ
の微細粒子微細粒子の溶出孔(±20μ以内で管理
可能)を抜去し微細孔を有する塗布具とする方法
も試みられている。
このようにして得られた塗布具は表面が微細な
多孔状面として仕上がつているため、筋状につい
たりムラ付きしたりする問題は解決される。しか
し、化粧料が塗布具内部に移行し、化粧料を無駄
に消費するという問題点、および、従来の発泡体
に比べ孔径が小さくなつたために塗布具としての
弾性に欠け、使用時のソフト感に乏しいという新
たな問題が生じる。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は前述のような従来の問題点を解決し、
液状フアンデーシヨンの塗布時において筋状のつ
きやムラ付きがなく、均一な仕上りとなり、また
化粧料の塗布具への浸透現象もなく、更に塗布具
として弾性に富み、ソフトな感触が得られる化粧
料塗布具を提供することを目的とする。
本発明によれば、化粧料塗布具の本体が柔軟な
通気性のある発泡体からなり、塗布表面が液不透
過層であり、該液不透過層の表面のみに水または
水溶液に溶解可能な微粒子により形成された微細
孔が設けられていることを特徴とする液状フアン
デーシヨン用化粧料塗布具により前記問題点を解
決した。
〔作 用〕
本発明においては、塗布具本体に柔軟な通気性
のある発泡体(ラテツクスフオームやウレタンフ
オーム等)を用いているので、弾性があり、ソフ
ト感が得られる。
また、塗布具の塗布表面が液不透過層であり、
しかも微細孔は液不透過層の表面のみに形成され
ており、塗布具の内部まで連通していないので、
化粧料が塗布具内部に浸透せず、化粧料の無効消
費を防げる。
そして、塗布表面である液不透過層のその表面
に水または水溶液に溶解可能な微粒子により形成
された微細孔が設けられているので、化粧料の含
みが良好である。
また、微細孔の径が比較的小さく且つ通常の発
泡体のように塗布具内部に一且入つた化粧料が塗
布時に押圧されて表面に出て来ると言う不都合が
ないので、化粧料のムラ付きが生じない。
〔実施例〕 以下、図面に示した実施例に基いて本発明を詳
細に説明する。
第1図は本発明の化粧料塗布具の一実施例を示
す断面図である。化粧料塗布具の本体1は乾燥状
態でも柔軟な通気性のある発泡体からなり、塗布
具本体1の上の化粧料塗布表面に液不透過層2が
一体的に設けられている。液不透過層2の表面の
みに、水または水溶液に溶解可能な微粒子により
形成された微細孔3が設けられている。
この実施例においては液不透過層2は無孔のフ
イルム層として形成されている。
第2図は本発明の化粧料塗布具の別の実施例を
示す断面図である。この実施例は第1図に示した
実施例とほぼ同じ構成であるが、第1図の実施例
では液不透過層2が無孔のフイルム層であるのに
対して、この実施例では液不透過性の発泡フイル
ム層(独立気泡構造の発泡体)となつている点が
異なつている。そして、発泡フイルム層の面膜部
分4の表面のみに、水または水溶液に溶解可能な
微粒子の溶出により微細孔3が形成されている。
第3図は本発明の化粧料塗布具の他の実施例を
示す断面図である。この実施例においては塗布具
本体1と液不透過層2とが接着剤で貼り合わさ
れ、従つて、塗布具本体1と液不透過層2の間に
接着剤層5が形成されている。そして、液不透過
層2は無孔のフイルム層または発泡フイルム層の
何れでもよい。
第4図は本発明の化粧料塗布具の更に他の実施
例を示す断面図である。この実施例においては塗
布具本体1の両側に微細孔3を有する液不透過層
2が一体的に設けられている。
第5図に示した実施例においては接着剤層5を
介して塗布具本体1の両側に微細孔3を有する液
不透過層2が一体的に設けられている。
第6図に示した実施例は第1図または第2図に
示したような、塗布具本体1と液不透過層2が一
体的なシート状物を接着剤5により貼り合わせ
て、塗布具の両面を塗布表面としたものである。
第4図から第6図に示した実施例は何れも塗布
具本体1の両側に液不透過層2が設けられている
が、塗布具本体1の全表面(上下塗布面および側
面)を液不透過層2で覆うと、塗布具における空
気の流通が悪くなつて、押さえても凹まず、使用
時のソフト感が損われるので、液不透過層2で覆
われていない部分を残しておくのが好ましい。例
えば、塗布具の側面の一部または側面全部を残し
ておくとよい。
本発明の塗布具本体1を構成する乾燥状態でも
柔軟な通気性のある発泡体としては、例えば、ポ
リウレタン等の合成樹脂発泡体やゴム発泡体を用
いればよい。
液不透過層2を形成する原液としては、ポリウ
レタンエマルジヨン、ポリアクリル酸エステルエ
マルジヨン等の合成樹脂液、NBRラテツクス、
SBRラテツクス、NRラテツクス、シリコンゴム
ラテツクス、フツソゴムラテツクス等のゴムラテ
ツクスを用いることができる。なお、液不透過層
2を発泡フイルム層とする場合は、これらの原料
に発泡剤を混入するか、または空気を吹き込ん
で、発泡層とすればよい。
液不透過層2の表面に微細孔3を形成する為の
水または水溶液に溶解可能な微粒子12(第7図
参照)としては、澱粉、デキストリン、高級アル
コール(例えばオレイルアルコール、ステアリル
アルコール、ペンタエリスリトール、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール等)、
脂肪酸(例えばステアリン酸、オレイン酸等)の
微粒子を用いればよい。
また、これら以外にも繊維状微粒子も用いるこ
とができる。例えば、アルギン酸カルシウムやア
ルギン酸アルミニウム等のアルギン酸アルカリ金
属塩の短繊維、パルプ繊維、ポリアクリル酸のア
ルカリ金属塩の繊維状粒子、綿実フレーク、亜麻
ミール等を用いてもよい。
微粒子の大きさ(粒径または繊維径)は、微粒
子が溶出して形成された微細孔3と化粧料の粘度
や処方との関連があるので、適宜最適のものを選
定すればよい。
但し、微粒子径があまり大き過ぎると化粧料の
ムラ付き現象につながるので、5〜200ミクロン
程度の間で選定するのが好ましい。一般の液状フ
アンデーシヨン類では、20〜80ミクロン程度が良
好である。
前記微粒子を溶出するためには、水または水溶
液を用いる。この水溶液としては、酸性水溶液で
もアルカリ性水溶液でもよく、或は、酸化剤また
は還元剤または酵素を含む水溶液でもよい。
第3図、第5図および第6図に示した実施例で
は、塗布具本体1と液不透過層2、または塗布具
本体1と塗布具本体1を接着しているが、接着剤
5として、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポ
リアミド系、アクリル系、ゴム系等の溶液タイプ
の接着剤や、ホツトメルト型の接着剤を用いるこ
とができる。
本発明の化粧料塗布具を製造する方法について
説明する。
第7図は、第1図または第2図に示した化粧料
塗布具の製造工程を示す概略断面図である。
先ず、第7図aに示すように、ベース材10上
に水溶性糊剤11をロールコートまたはスプレー
コートにより塗布する。
ベース材10としては、防水紙、金属または合
成樹脂のシート(この場合エンボス加工による微
細凹凸加工シートでもよい)等のシート状物を用
いる。
水溶性糊剤11としては、可溶性澱粉、デキス
トリン、にかわ、ミルクカゼイン、小麦グルテ
ン、大豆カゼイン、メチルセルロース、カルボキ
シルメチルセルロース、ヒドロキシルエチルセル
ロース、ポリビニールアルコール、アルギン酸ソ
ーダー、アラビアゴム、トラガントガム、ポリア
クリル酸ナトリウム、ポリエチレンオキシド等を
用いることができる。
次に、前記水溶性糊剤11の表面に前述した水
または水溶液に溶解可能な微粒子12を散布植設
する。この場合、第7図aに示すように微粒子1
2が埋没しないようにするためには、水溶性糊剤
11の粘度を調整するか、または塗布量を粒子の
大きさに合せればよい。
この水溶性糊剤11が乾燥してから、この上に
前述した液不透過層2の原液を塗布し、乾燥し
て、液不透過層2(無孔のフイルム層または発泡
フイルム層)を形成する。第7図bに示すよう
に、微粒子12は水溶性糊剤11と液不透過層2
の間に介在することになる。
次に、前記工程で得られたシート状物を成形型
の中に敷いて、上から発泡原液を注入して、液不
透過層2と一体的に発泡体1(塗布具本体1とな
る)を形成する(第7図c参照)。なお、発泡体
の形成方法は一般に採用されている方法を用いれ
ばよい。ゴムラテツクスの場合は、ゴムラテツク
ス、発泡助剤、凝固剤等を混合して、空気を吹込
んで2〜8倍に発泡させつつ、注型型に流し込ん
で、凝固させ、蒸熱、加硫、洗浄して発泡体を成
型する。また、ポリウレタンの場合は、ポリオー
ルまたはポリエステルと、水およびイソシアネー
トとを混合撹拌しつつ注型型に流し込んで、反応
発泡させて発泡体を成型する。
次いで、このようにして得られたものを成形型
から取出して、第7図dに示すように、ベース材
10を剥離する。
その後、水溶性糊剤11ならびに水溶性微粒子
12を水洗除去して、第7図eに示すように、微
細孔3の形成された液不透過層2およびこれと一
体となつた発泡体1を得る。このようにして、第
1図および第2図に示した化粧料塗布具が得られ
る。
第3図に示した化粧料塗布具を製造するには、
前述したのと同様にして、先ず、ベース材10、
水溶性糊剤11微粒子12および液不透過層2が
一体となつているシート状物を形成する。次に、
ベース材10を剥離して、水溶性糊剤11および
水溶性微粒子12を水洗除去する。このようにし
て、表面に微細孔3を有する液不透過層2となる
シート状物を製造する。このシート状物2と、別
に用意した発泡体1とを接着剤5により貼り合せ
る。
第4図に示したような化粧料塗布具を製造する
には、第7図aおよびbについて説明したように
して、ベース材10、水溶性糊剤11微粒子12
および液不透過層2が一体となつているシート状
物を先ず用意する。このシート状物を成形型の上
下両面に敷いて、その間に発泡原料を注入して、
発泡体1を成形する。その後、発泡体1の両側の
ベース材10を剥離して、水溶性糊剤11および
水溶性微粒子12を水洗除去すると、表面に微細
孔3を有する液不透過層2を両面に備えた化粧料
塗布具が得られる。
なお、前述の方法においてはベース材としてシ
ート状物を利用して、これに水溶性糊剤11、微
粒子12および液不透過層2を塗布しているが、
ベース材として注型金型面を利用することもでき
る。この場合は、注型金型面に直接に水溶性糊剤
11を塗布し、その上から微粒子12を散布し、
乾燥してから、更に上から液不透過層2の原液を
塗布し、これが乾燥してから発泡原液を注入す
る。発泡体が成形された後、金型から取出し、水
溶性糊剤11および微粒子12を水洗、除去すれ
ばよい。
本発明の化粧料塗布具の更に別の製造方法は、
面膜を具備した発泡体1を用い、この面膜を利用
して、微細孔3を有する液不透過層2を形成す
る。すなわち、面膜を除去していない発泡体を用
意し、面膜の上に液不透過層2の原液を塗布し、
この液が乾燥する前に水溶性微粒子12を散布
し、前記原液を乾燥固化した後に、水または水溶
液で水洗し、微粒子を除去する。このようにする
と、面膜上に塗布された液不透過層2の原液は面
膜により発泡体内部へ浸透することが防止され、
面膜と一体となつて液不透過層2を形成する。し
かも、原液が乾燥しない間に微粒子12を散布植
設しているので、微粒子を除去した跡が微細孔3
となる。この方法では、水溶性糊剤およびベース
材は不要である。
いずれの製造方法においても、得られる塗布具
はその使用機能に関しては差がなく、液状フアン
デーシヨン用塗布具としては極めて良好なもので
あつた。
更に具体的な実施例について詳述する。
実施例 1 厚さ30ミクロンのポリプロピレンフイルムに、
可溶性澱粉25重量部と水75重量部と混合した水溶
性糊剤を、120g/m2の割合で塗布する。
この上から、太さ2デニール、長さ1.0mmのア
ルギン酸カルシウム短繊維を50g/m2の割合で散
布する。そして、80℃で乾燥する。
水溶性糊剤が乾燥した後、ニポール#1571〔日
本ゼオン株式会社の製品〕(NBRラテツクス)
100重量部、スミテツクスレジンM−3〔住友化学
工業株式会社の製品〕(架橋剤)3重量部、スミ
テツクスアクセロレーターACX〔住友化学株式会
社の製品〕(触媒)0.5重量部からなるスプレー液
を80g/m2の割合で、前記水溶性糊剤の上からス
プレーし、乾燥した。
このようにして得られたシートを注型型の内壁
に貼り合わせた。
次いで、ニポールLX−511〔日本ゼオン株式会
社の製品〕(NBRラテツクス)100重量部、トリ
メンベース(ポリアミン、フオルマリン縮合物)
0.5重量部、ノクセラーEZ〔大内新興化学工業株
式会社の製品〕0.5重量部、ノクセラーMZ〔大内
新興化学工業株式会社の製品〕(加硫促進剤)0.5
重量部、アンテージSP〔川口化学工業株式会社の
製品〕(老化防止剤)1重量部、硫黄粉末3.5重量
部、オレイン酸カリ(20%水溶液)(泡の安定剤)
3重量部、ステアリン酸アンモン(30%水溶液)
5重量部からなる混合物A150重量部に対して、
亜鉛華の25%水乳化物(加硫活性化剤)20重量
部、アクセルD〔川口化学工業株式会社の製品〕
(加硫促進剤)1.8重量部、ケイ弗化ソーダの35%
水乳化物10重量部からなる混合物B18重量部をオ
ークスミキサーで混合撹拌しながら4倍に発泡さ
せつつ前記注型型に吐出した。前記塗布加工済の
ポリプロピレンフイルムを貼り合わせた注型型に
注入し、30分間放置した後、102℃、30分間蒸熱
して加硫し、型からはずした。
型から取出した後、ポリプロピレンフイルムを
剥離してから、発泡体を苛性ソーダの5g/に
3時間浸漬して、アルギン酸カルシウム繊維およ
び可溶性澱粉を洗い落した。その後、水洗い乾燥
して、第2図に示すような微細孔3を有する発泡
フイルム層からなる液不透過層2を塗布表面に設
けた塗布具を得た。
この塗布具は、ムラ付きなく化粧料を塗布する
ことができ、塗布時の使用感も良好で、しかも化
粧料の塗布部内部への移行もなく、極めて良好な
ものであつた。
実施例 2 離型紙にデキストリン25%の水溶液を100g/
m2の割合で塗布し、この上から200〜300メツシユ
の牛乳カゼイン粉末を40g/m2の割合で散布し、
そして乾燥させた。
このシートに、ニポール#1571〔日本ゼオン株
式会社の製品〕(NBRラテツクス)100重量部、
スミテツクスレジンM−3〔住友化学工業株式会
社の製品〕(架橋剤)3重量部、スミテツクスア
クセロレーターACX〔住友化学工業株式会社の製
品〕(触媒)0.5重量部からなるスプレー液を
30g/m2の割合でスプレー塗布し、そして乾燥し
た。
次いで、前記離型紙を剥離した後、苛性ソーダ
の0.1g/の水溶液(60℃)中で1時間洗浄し、
カゼイン粒子およびデキストリンを洗い落した。
これを水洗、乾燥して、表面のみに微細孔を有す
るフイルムを得た。
別に厚さ14mmのNBRラテツクスフオームを用
意し、このラテツクスフオームシートの両面に、
ハイカー#1072〔日本ゼオン株式会社の製品〕
(NBRゴム)25重量部、トルエン75重量部、スー
パーベツカミン820J〔大日本インキ化学工業株式
会社の製品〕(架橋剤)25重量部、パラトルエン
スルフオン酸(触媒)0.1重量部からなる接着剤
を25g/m2の割合でワイヤードクターを用いて塗
布し、前記フイルムをラテツクスフオームシート
の両面に貼り合わせ、そして乾燥した。このよう
にして、第3図に示す液状フアンデーシヨンの塗
布具を得た。
このものも実施例1と同様の良好な塗布具であ
つた。
実施例 3 厚さ14mmのNBRラテツクスフオームシート
(面膜付)の両面に、ニポール#1571〔日本ゼオン
株式会社の製品のNBRラテツクス〕100重量部、
スミテツクスレジンM−3〔住友化学工業株式会
社の製品〕(架橋剤)3重量部、スミテツクスア
クセロレーターACX〔住友化学工業株式会社の製
品〕0.5重量部からなるスプレー液を60g/m2の割
合でスプレー塗布し、その上に200〜300メツシユ
の牛乳カゼイン粉末を40g/m2散布し、植設し、
乾燥、加硫した。
次いで、このようにして得られたものを60℃の
苛性ソーダの0.1g/の水溶液中で1時間洗浄し
て、カゼイン粒子を洗い落とした。そして、水
洗、乾燥した。
このようにして、第1図に示すような表面のみ
に微細孔のある液不透過層2を具備したNBRラ
テツクスフオームの化粧用塗布具を得た。
前述した製造方法は本発明の化粧料塗布具を製
造する方法の一例であり、塗布表面に液不透過層
2を備え且つその液不透過層2の表面に微細孔3
を有するものであれば、どのような製造方法でも
よい。
例えば、液不透過層2の原液の中に吸水、保水
性を有する素材(例えば、麻、海綿未、パルプ、
ビスコースレーヨン、ハイドロゲル剤、羊毛、絹
等の吸水、保水材)を若干量配合しておいてもよ
い。このようにすると、液状フアンデーシヨンの
塗布具へのなじみを向上させることができる。
〔発明の効果〕
本発明の化粧用塗布具によれば、塗布具本体に
柔軟な通気性のある発泡体(ラテツクスフオーム
やウレタンフオーム等)を用いているので、弾性
があり、ソフト感が得られる。
また、塗布具の塗布表面が液不透過層であり、
しかも微細孔は液不透過層の表面のみに形成され
ており、塗布具の内部まで連通していないので、
化粧料が塗布具内部に浸透せず、液状フアンデー
シヨン液の無効消費を防止できる。
そして、塗布表面である液不透過層のその表面
に水または水溶液に溶解可能な微粒子により形成
された微細孔が設けられているので、化粧料の含
みが良好であり、塗布時の筋状つきやムラ付きが
生じず、綺麗に化粧料を塗布することができる。
また、塗布時の刺激感もない。
【図面の簡単な説明】
第1図から第6図はそれぞれ本発明の化粧料塗
布具の異なつた実施例を示す断面図、第7図は、
第1図または第2図に示した化粧料塗布具の製造
工程を示す概略断面図である。 1…塗布具本体、2…液不透過層、3…微細
孔、4…面膜、5…接着剤層、10…ベース材、
11…水溶性糊剤、12…微粒子。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 化粧料塗布具の本体が柔軟な通気性のある発
    泡体からなり、塗布表面が液不透過層であり、該
    液不透過層の表面のみに水または水溶液に溶解可
    能な微粒子により形成された微細孔が設けられて
    いることを特徴とする液状フアンデーシヨン用化
    粧料塗布具。
JP11218587A 1987-05-08 1987-05-08 液状ファンデ−ション用化粧料塗布具 Granted JPS63277006A (ja)

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JPS63277006A JPS63277006A (ja) 1988-11-15
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JP2020005684A (ja) * 2018-07-03 2020-01-16 雪ヶ谷化学工業株式会社 化粧用パフ及びその製造方法

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JPS63277006A (ja) 1988-11-15

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