JP6051860B2 - 化粧料塗布具 - Google Patents

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Description

本発明は、化粧料の塗布具に関する。
ファンデーション等の化粧料は、一般にユーザーがパフを手に持ち、そのパフで化粧料を皮膚で伸ばすことにより塗布されているが、簡便な方法で化粧料を塗布できるようにするため、パフを円筒状に形成して塗布体とし、その塗布体を、ペイントを塗るローラーのように皮膚上で回転させることが提案されている(特許文献1)。
特表2011−516234号公報
しかしながら、円筒状の塗布体を、ペイントを塗るローラーのように使用して化粧料を塗布すると、塗布体の動きが円筒体の回転方向に規制されるので、塗布体は皮膚に対して一方向にのみ動きやすくなる。そのため、そのような塗布体でファンデーション等の化粧料を皮膚に塗布しても、毛穴、小じわ等を隠蔽できるように十分な厚さに化粧料塗膜を形成することが難しく、さらに化粧料の粘度が高くなると化粧料がムラづきしやすくなるという問題もある。
これに対し、本発明が解決しようとする課題は、ベースメーク等のように高粘度で隠蔽性や均一性が重視される化粧料であっても、均一な化粧料塗膜を容易に形成することのできる化粧料塗布具を提供することに関する。
本発明者は、上述の課題の解決のために、塗布体、塗布体を一端部に装着した軸体、軸体の他端が挿入された外筒、外筒内に設けられた弾性体を有する化粧料塗布具であって、
塗布体を化粧料の被塗布面で摺動させると、軸体が回転しつつ外筒内を進退するように軸体と外筒が螺合し、外筒内の弾性体が軸体の進退に抗する化粧料塗布具を提供する。
本発明の化粧料塗布具によれば、塗布体を化粧料の被塗布面で摺動させると、軸体が回転しつつ外筒内を進退するので、塗布体を被塗布面上で一方向に動かしただけで化粧料は螺旋を描くように皮膚に塗布される。そのため、化粧料の被塗布面に毛穴や小じわなどの凹みがあっても容易にそれらを隠蔽することができ、また、ムラの無い化粧料塗膜を容易に短時間で形成することができる。
特に、塗布体の先端部の外形を半球乃至全球状とすると、化粧料の被塗布面における塗布体の回転を伴う動きが滑らかとなる。また、半球乃至全球状の塗布体の曲面を化粧料の被塗面として使用することにより、小鼻の脇などのように凹凸形状が入り組んでいる部分でも化粧料を塗布しやすくなる。したがって、均一な化粧料塗膜をより短時間で容易に形成することが可能となる。
図1Aは、実施例の化粧料塗布具1Aの斜視図である。 図1Bは、実施例の化粧料塗布具1Aの断面図である。 図2は、実施例の化粧料塗布具1Aで塗布体を外した状態の断面図である。 図3は、塗布体表面の凹凸パターンを示す説明図である。 図4は、実施例の化粧料塗布具1Aの使用方法の説明図である。 図5Aは、実施例の化粧料塗布具1Bの斜視図である。 図5Bは、実施例の化粧料塗布具1Bの断面図である。 図6は、実施例の化粧料塗布具1Cの断面図である。 図7は、実施例の化粧料塗布具1Dの斜視図である。 図8は、塗布体の変形態様の斜視図である。 図9は、塗布体の変形態様の斜視図である。 図10は、塗布体の変形態様の斜視図である。 図11は、塗布体の変形態様の断面図である。 図12は、塗布体の変形態様の側面図である。 図13は、塗布体の変形態様の側面図である。 図14は、塗布体の変形態様の側面図である。 図15Aは、実施例の塗布具による化粧料塗布後の肌レプリカの写真である。 図15Bは、比較例の塗布具による化粧料塗布後の肌レプリカの写真である。 図16は、実施例の化粧料塗布具と比較例の化粧料塗布具で肌に化粧料を塗布した場合の毛穴隠蔽率を示すグラフである。 図17は、実施例の化粧料塗布具と比較例の化粧料塗布具で肌に化粧料を塗布した場合の官能評価を示すグラフである。
以下、図面に基づいて本発明の実施例を具体的に説明する。なお、各図中、同一符号は、同一又は同等の要素を表している。
図1Aは、本発明の一実施例の化粧料塗布具1Aの斜視図であり、図1Bは、その断面図である。
この化粧料塗布具1Aは、これにより塗布される化粧料が特に限定されるものではないが、ベースメーク、クリーム状チーク等の高粘度の液状化粧料又はゲル状化粧料の塗布に好適な塗布具であって、塗布体10と、塗布体10を一端部に装着した軸体20、軸体20の他端が挿入された外筒30、外筒30内に設けられた弾性体40を有している。
塗布体10は、中空の樹脂成形体で形成され、先端部11が閉じた筒状で、その先端部11の外形が半球状となっている。後述するように、化粧料の塗布時に塗布体10は回転しつつ被塗布面を動くので、塗布体10の先端部11の外形を半球状とすることにより、この動きを滑らかにすることができる。また、中空の樹脂成形体である塗布体10の先端部11の外形を半球状とすることにより塗布面は弾性を有し、化粧料の塗布時の感触が向上する。なお、ここで半球状とは、必ずしも球の中心角が180°の半球に限定されない。塗布体10を樹脂成形体で形成した場合に、外形が半球状であることによる弾性を利用できればよく、通常、中心角が100°以上が好ましい。また、楕円球の半球状としてもよく、その場合、長径と短径の比が2以下であることが好ましい。
塗布体10の基部12は、軸体20において径が拡大している大径端部21に嵌め込まれることより着脱自在に装着されている。図2は、塗布体10を軸体20から外した状態の断面図である。塗布体10を軸体20に対して着脱自在とすることにより、塗布体10を軸体20から外して洗浄することが可能となるので好ましい。
塗布体10の大きさは、顔等の化粧料の被塗布面への塗布効率の点から、曲率半径が好ましくは0.25cm以上、より好ましくは0.75cm以上であり、小鼻等の化粧料の被塗布面の表面凹凸に適合する点から、曲率半径が好ましくは2.5cm以下、より好ましくは1.5cm以下である。また、塗布体の幅w1は、塗布効率の点から、好ましくは0.5cm以上、より好ましくは1cm以上、さらに好ましくは1.5cm以上であり、小鼻等の化粧料の被塗布面の表面凹凸に適合させる点から、好ましくは5cm以下、より好ましくは4cm以下、さらに好ましくは3cm以下である。
また、本実施例において、塗布体10は化粧料の非吸収性材料で形成されている。ここで、化粧料が非吸収性であるとは、塗布体10の表面に化粧料を保持させることはできるが、塗布体10の表面から中空の内部までは化粧料が通過しないことをいう。塗布体10を化粧料の非吸収性材料で形成すると、塗布体10によって化粧料が吸収されないので、化粧料の塗布時に化粧料塗膜が過度に薄く形成されることを防止でき、化粧料塗膜による隠蔽性が向上する。したがって、この化粧料塗布具1Aは、ベースメークなどのように、毛穴や小じわなどの隠蔽を目的とする化粧料の塗布体として、特に有用となる。
本発明において、塗布体10の塗布面には微細な凹凸パターンが形成されていることが好ましい。この凹凸パターンとしては、化粧料の被塗布面上で塗布体10を或る方向に動かした場合に、その動かす方向と交わる方向に複数列のリブ又は溝が形成されていること、即ち、被塗布面上で塗布体10を動かした場合の、塗布体10上における被塗布面の相対的な走査方向と、リブ又は溝の伸びた方向とが非平行であることが好ましく、それらの交わる角度が垂直であることがより好ましい。これにより、凹凸パターンが化粧料を塗り広げるブレードとして機能し、化粧料が高粘度であっても均一な厚さの化粧料塗膜を容易に形成することができる。
そこで、図1に示した化粧料塗布具1Aでは、塗布面の凹凸パターンとして、図3に示すように、塗布体10の頂部13を中心とする複数の同心円状の凹凸パターン14が形成されている。このように凹凸パターン14を同心円状に形成すると、被塗布面上で、塗布体10の頂部13を通る任意の方向(例えば、A1方向、A2方向)に塗布体10を動かしても、凹凸パターン14が塗布体10を動かす方向A1、A2と交わる方向に伸びているので、均一な厚さの化粧料塗膜を容易に形成することができる。
この場合、凹凸パターン14の大きさとしては、化粧料塗膜を均一に塗布する点から、凸部の幅w2を好ましくは0.1mm以上2mm以下、より好ましくは0.1mm以上1mm以下とし、ピッチpを好ましくは0.2mm以上4mm以下、より好ましくは0.2mm以上2mm以下とし、凸部の高さhを好ましくは0.1mm以上1mm以下、より好ましくは0.1mm以上0.2mm以下とする。なお、本発明において凹凸パターンとは塗布体表面における高低差のあるパターンを意味し、凸部の幅w2は、該凸部の両側の凹部の最下点からの高さが、該最下点と凸部最高点との高低差の70%以上である領域の、凸部と凹部の繰り返し方向における水平距離であり、ピッチpは、凸部と凹部が一定の繰り返し周期で配列されている場合の繰り返し方向における1周期分の水平距離であり、高さhは隣接する凸部最高点と凹部最下点との高低差である。
一方、軸体20は、一方の端部に大径端部21を有し、他端が外筒30内に保持されている。図4の(I)に示すように、塗布体10を化粧料の被塗布面Sで摺動させることにより塗布体10にかかる押圧力Fによって軸体20が回転しつつ外筒30内を進退するように、軸体20の表面に螺旋山22が形成され、外筒30の内面に螺旋溝31が形成され、これらは滑らかに螺合している(図1B)。この場合、塗布体10を化粧料の被塗布面Sで摺動させるときの押圧力Fで軸体20が容易に外筒30内を進退するように、螺旋のピッチを30mm以上50mm以下とすることが好ましい。
外筒30は、外径が塗布体の塗布体10の幅w1よりも細く、ペンタイプとなっている。外筒30内の底部には、外筒30内部への軸体20の進入に抗する弾性体40として、コイルバネ41とスポンジ42が設けられている。これにより、塗布体10を被塗布面Sで摺動し、軸体20に押圧力Fがかかり、軸体20が回転しつつ外筒30内に進入しても、図4の(II)に示すように塗布体10を被塗布面Sから離すことにより軸体20への押圧力が解除されると、軸体20と外筒30の位置関係は進入前の状態に復帰する。
また、軸体20が外筒30から抜け出ることを防止するために、外筒30内にある軸体20の端部にはフランジ23が設けられ、外筒30の上部32では、外筒30の内径がフランジ23の径よりも細くなっている。
したがって、この化粧料塗布具1Aによれば、図4の(I)に示すように、塗布体10で化粧料を被塗布面Sに塗布するたびに塗布体10は回転しつつ被塗布面S上を動く。ここで、被塗布面Sと接する塗布体10の先端部11内の或る一点Pに着目すると、塗布体10をA方向に摺動させたとき、点Pは螺旋を描きながら被塗布面S上をA方向に動く。これにより、化粧料は被塗布面上で種々の方向から伸ばされる。したがって、毛穴な小じわ等の凹部を化粧料で埋めて隠蔽することが容易となる、また、塗りムラのない均一な化粧料塗膜を形成することも容易となる。さらにこの塗布体10の回転機構により、塗布体10の肌当たりも良好となる。
なお、化粧料の塗布時に塗布体10をA方向と反対方向に摺動させると、外筒30に対して軸体20は回転しながら外筒30から抜け出る方向に動くが、フランジ23が外筒30の上部32で引っかかるので抜け出ることはなく、その状態で化粧料を塗布することができる。
ここで、コイルバネ41とスポンジ42を合わせた弾性体40のバネ定数は、0.08N/mm以上0.25N/mm以下が好ましい。また、コイルバネ41としては、バネ定数が0.15N/mm以上0.4N/mm以下であることが好ましく、スポンジ42は独立発泡スポンジであることが好ましい。本発明では、弾性体40として、コイルバネ、板バネ、空気バネ等の単一部材を使用することもできるが、本実施例のように弾性特性の異なる異種材料を直列に配置して使用することにより、肌当たりを良好にすることができるので好ましい。
この化粧料塗布具1Aの使用方法としては、例えば、肌に適量おいた液状又はゲル状の化粧料を、図4の(I)に示すように、塗布体10の先端部の半球状の曲面を肌に軽く押しつけて塗布体10を回転させつつ化粧料を塗り広げ、次に図4の(II)に示すように、塗布体10を肌から離して塗布体10を回転前の位置に戻すという操作を繰り返す。
本発明は種々の態様をとることができる。
例えば、化粧料塗布具は塗布体10を覆うカバーを備えることができる。この場合、カバーをかけた状態で軸体20が外筒30内に最も深く進入した状態を維持できることが、化粧料塗布具をコンパクトに収納できる点で好ましい。そこで、例えば、図5A、図5Bに示す化粧料塗布具1Bのように、外筒30の上端部33の外径を軸体20の大径端部21の外径と同径にし、軸体20が外筒30内に最も進行した状態で外筒30の上端部33の凸部34とカバー50の切欠部51とが掛合する掛合機構を設けることができる。
図6に示す化粧料塗布具1Cのように、軸体20に螺旋溝24を形成し、外筒30に螺旋山35を形成することにより軸体20と外筒30を螺合させてもよい。
図7に示す化粧料塗布具1Dのように、軸体20の大径端部21から筒状のスカート25を外筒30側に延設し、塗布体10に付着した化粧料が軸体20と外筒30の螺合部分に侵入することを防止してもよい。
塗布体10の表面には前述の同心円状の凹凸パターン14に限らず、種々の凹凸パターンを形成することができる。例えば、化粧料へのシェアの賦与による化粧料塗膜の均一化の点から、図8に示すように、塗布体10の頂部13を中心とする放射状の凹凸パターン14を形成してもよい。
塗布体10の凹凸パターンとしては、方向性のないパターンとしてもよい。例えば、図9に示すように、多数の擦過傷をつけることにより形成される大きさや方向がランダムの凹凸パターンを形成してもよい。擦過傷の深さ、大きさ、密度などを変えることにより、上述のリブと溝の繰り返しパターンよりも均一な化粧料塗膜を形成することが可能となる。また、図10に示すようにフラクタルとしてもよく、ドットパターン(図示せず)等とすることもできる。なお、フラクタルとは、ある図形の部分と、その図形から成る全体が自己相似になっているものをいう。凹凸パターンをフラクタルとすることにより、ドットパターンとした場合に比して、化粧料のムラ付きを防止することができる。
また、塗布体10を樹脂で中空に成形する場合に、図11に示すように、塗布体10の内側に、エラストマ、発泡樹脂等の弾性材料で中空部分が残るように内層16を積層してもよく、塗布体10の中空内部全体をエラストマ、発泡樹脂等の弾性材料で充填してもよい。肌当たりを向上させるの点からは、中空に成形したエラストマの内部全体に連続発泡のスポンジを内包させることが好ましい。
さらに、塗布体10は、アクリル樹脂等の樹脂成型品、エラストマ、ウレタンゲル、独立気泡スポンジ、連続気泡スポンジ、刷毛などから形成することもできる。
本発明の化粧料塗布具において、塗布体10の外形としては、回転しつつ化粧料を被塗布体に塗布できる形状であれば、半球状に限られない。
例えば、図12に示すように、前述の化粧料塗布具1Aにおいて軸体20の大径端部21を省略し、塗布体10の基部12を伸ばしてもよい。図13に示すように、塗布体10の外形を全球状ないし楕円球状としてもよい。塗布体10を刷毛で形成する場合に、図14に示すように、円柱体の角を面取りした形状としてもよい。
外筒30の外形は手で把持できる形状であればよく、円柱状、多角柱状、短冊板状等とすることができ、塗布体と反対側の端部にはドアノブ状の把持部を設けても良い。
上述した化粧料塗布具の変形態様は種々組み合わせることができる。
本発明の化粧料塗布具は、種々の粘度の化粧料に適用することができるが、特に高粘度の化粧料に適用した場合に、従来の化粧料塗布具では達成できなかった均一な厚さの化粧料塗膜を容易に形成できるので有用である。より具体的には、化粧料の粘度(25℃)が好ましくは1万mPa・s以上、より好ましくは3万mPa・s以上、さらに好ましくは5万mPa・s以上で、好ましくは1000万mPa.s以下、より好ましくは500万mPa.s以下、さらに好ましくは100万mPa.s以下の高粘度化粧料であっても化粧料をムラ付きさせることなく、均一な厚さに化粧料を塗布することができる。したがって、本発明の化粧料塗布具は、高粘度のファンデーション下地、ファンデーション等を塗布するための塗布具として有用となる。
なお、本発明が塗布する化粧料には、粉体が含まれている場合に特に有用である。粉体が、その全組成中に、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは5質量%以上、また、好ましくは70質量%以下、より好ましくは60質量%以下、さらに好ましくは30質量%以下、含有される化粧料に有用に用いることが出来る。
粉体の粒径分布としては、好ましくは平均粒径が0.1〜50μmの球状粉体を、好ましくは0.1質量%以上60質量%以下、より好ましくは0.5質量%以上30質量%以下、さらに好ましくは1質量%以上20質量%以下含む。ここで、粒体の平均粒径は、エタノールを溶媒として、レーザー回折式粒度分布測定器を用いて測定された体積基準平均粒径である。このような粒径分布とすることにより、化粧料塗膜に粉体が埋もれず、かつ、化粧料塗膜の凹凸部に均一に付着しやすいため、毛穴、小じわなどの境界線をぼかして見えにくくすることができる。
また、球状粉体とは、その外形が球状、略球状、回転楕円体を含み、表面凹凸を有するものも含む。特に球状粉体の平均粒径が1μm以上であると、使用感も良好になるので好ましい。
以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説明する。
実施例1
図1Aに示した化粧料塗布具1Aを次の仕様で作製した。
塗布体10の形成樹脂:アクリル樹脂
塗布体10の同心円状の表面パターンのピッチp:0.2mm
同心円状の表面パターンの凸部の高さh:0.15mm
同心円状の表面パターンの凸部の幅w2:0.1mm
塗布体10の幅w1:20mm
軸体20と外筒30の螺合部の螺旋ピッチ:35mm
コイルバネ41のバネ定数:0.15N/mm
スポンジ42の発泡性状:単独発泡
比較例1
実施例1の化粧料塗布具1Aにおいて、軸体20と外筒30に螺旋を形成せずに固着することにより比較例の化粧料塗布具を作製した。
評価
(1)隠蔽率
球状粉体を含む粘度(25℃)10万mPa・sの化粧料を用意し、その0.1gを、人頬部から形状を転写した肌レプリカに載せ、実施例1の化粧料塗布具と比較例1の化粧料塗布具をそれぞれ用いて、塗布荷重20〜60gで10秒間化粧料を肌に伸ばした。この場合、塗布荷重は、レプリカを電子天秤に載せ、塗布時の荷重推移を観察することにより求めた。実施例1と比較例1の塗布後の写真を図15A、図15Bに示す。
化粧料を塗布した肌の隠蔽率として、レーザーマイクロスコープにより毛穴部分の深さを測定し、化粧料の塗布前の深さに対する化粧料塗布後の深さの比率を求めた。結果を図16に示す。同図から、塗布体を摺動させることにより塗布体が回転する実施例1の化粧料塗布具によれば、塗布体が回転しない比較例1の化粧料塗布具に対して化粧料による肌の隠蔽率が高まることを確認できた。
(2)官能評価
化粧品の一般ユーザー、開発者、メイク研修者の合計3名に、実施例1の化粧料塗布具と比較例1の化粧料塗布具をそれぞれ用いて、球状粉体を含む粘度(25℃)10万mPa・sの化粧料を頬に塗布してもらい、塗布後の肌の隠蔽性、塗布具の使いやすさ、使用感(肌当たりの柔らかさ)について、それぞれ次の4段階の評価基準でスコア付けをしてもらい、平均を求めた。
スコア5:良い
スコア4:やや良い
スコア3:どちらともいえない
スコア2:やや悪い
スコア1:悪い
結果を図17に示す。同図から、塗布体を摺動させることにより塗布体が回転する実施例1の化粧料塗布具は、塗布体が回転しない比較例1の化粧料塗布具に対して、隠蔽性、塗布具の使いやすさ、使用感のいずれも優れていることが確認できた。
1A、1B、1C、1D 化粧料塗布具
10 塗布体
11 塗布体の先端部
12 塗布体の基部
13 塗布体の頂部
14 凹凸パターン
16 内層
20 軸体
21 軸体の大径端部
22 螺旋山
23 フランジ
24 螺旋溝
25 スカート
30 外筒
31 螺旋溝
32 外筒の上部
33 外筒の上端部
34 凸部
35 螺旋山
40 弾性体
41 コイルバネ
42 スポンジ
50 カバー
51 切欠部
A1、A2 方向
F 押圧力
h 凹凸パターンの凸部の高さ
p 凹凸パターンのピッチ
P 塗布面内の一点
S 被塗布面
w1 塗布体の幅
w2 凹凸パターンの凸部の幅

Claims (7)

  1. 塗布体、塗布体を一端部に装着した軸体、軸体の他端が挿入された外筒、外筒内に設けられた弾性体を有する化粧料塗布具であって、
    塗布体を化粧料の被塗布面で摺動させると、軸体が回転しつつ外筒内を進退するように軸体と外筒が螺合し、
    外筒内の弾性体が軸体の進退に抗する化粧料塗布具。
  2. 塗布体の先端部の外形が半球乃至全球状である請求項1記載の化粧料塗布具。
  3. 弾性体のバネ定数が0.08N/mm以上0.25N/mm以下である請求項1又は2記載の化粧料塗布具。

  4. 弾性体として、コイルバネとスポンジが外筒の軸方向に直列に配置されている請求項1又は2記載の化粧料塗布具。
  5. コイルバネのバネ定数が0.15N/mm以上0.4N/mm以下、スポンジが単独発泡体である請求項4記載の化粧料塗布具。
  6. 軸体と外筒の螺合における螺旋のピッチが30mm以上50mm以下である請求項1〜5のいずれかに記載の化粧料塗布具。
  7. 塗布体が、化粧料の非吸収性材料で形成されている請求項1〜6のいずれかに記載の化粧料塗布具。
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