JPS60121346A - サイレントチエ−ン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （１） 産業上の利用分野 本発明は、例えば自動変速機の流体式トルクコンバータ
から補助変速機へ機関動力を伝達するためのサイレント
チェーンに関する。

従来の技術 サイレントチェーンにおいて動力伝達中に発生する騒音
の主原因は２つあり、第１はチェーンとスプロケットと
のかみ合い時の衝撃に起因する弾性振動音（かみ合い音
）であり、第２はチェーン固有の弦振動がかみ合い時の
衝撃を増大させて発生する共振性の音である。第１の原
因に関してはスプロケットの歯形を修正してかみ合い時
の衝撃を低下させることが有効である。

しかし第２の原因のチェーンの弦振動防止に関してはテ
ンショナあるいはチェーンガイド等の振れ止め装置が有
効であることが知られているが、これらの振れ止め装置
では設置のために所定のスペースが必要とされること、
振れ止め装置とチェーンとの隙間の寸法を精密に調整す
る必要があること、振れ止め装置自体の摩耗、摩（２） 耗粉が動力伝達装置の他の機能部分へ悪影響を及ばすこ
と、さらに製品コストの高いこと等の欠点がある。第２
の原因についての他の対策としては、リンクプレー１−
間の隙間を減少させて、チェーン屈曲運動に抵抗を与え
、それによって弦振動の発生を防止する方式もある。こ
の方式は前述の振れＩＬめ装置のような構成部品の増大
を含まないが、リンクプレートの板厚のわずかな差、う
ねり等により屈曲抵抗が大きく変化する。したがってこ
の方式では屈曲抵抗を適切な値に維持することが困難で
あるだけでなく、使用に伴うリンクプレート間のなじみ
および摩耗により、摩擦抵抗が減少し、効果が消失する
という欠点がある。

このため、特開昭５４−１１８９３９号公報のサイレン
トチェーンでは、積層状に配置されているリンクプレー
トの間に板ばねを配置してリンクプレートを押圧し、こ
れにより屈曲抵抗を高め、騒音の原因としての弦振動を
抑制している。

（３） サイレントチェーンの製作では、リンクプレー１−を整
列させつつ上方へ積み」二げていくが、特開昭５４−１
１８９３９号公報のサイレントチェーンでは板ばねがサ
イレントチェーンの幅方向はば中央に配置されているの
で、板ばねのために、組付時に板ばねの後に積み上げら
れるリンクジ１ノートの整列が不安定となり、組付が難
しくなるという問題がある。

発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、リンクプレートを抑圧する板ばねが設
けられているサイレントチェーンにおいて、組付上、有
利である板ばねの配置を提゛供することである。

問題点を解決するための手段 この目的を達成するために本発明によれば、両側の案内
プレートの間にリンクプレートが積層状に配置され、リ
ンクプレートの番孔には短いピンと長いピンとが貫通し
、短いピンの両端は案内プレートの内側にあり、長いピ
ンの両端は案内プレー１〜の外側まで延びてかつ抜は止
（４） めされ、リンクプレートをピンの軸線方向に押圧する板
はわがピンの軸線方向に設けられているサイレントチェ
ーンにおいて、板はねは、ピンの軸線方向に関して最も
外側のリンクプレートの一方のみとその外側の案内プレ
ートとの間に配置されている。

発明の効果 このように本発明では、板ばねは、ピンの軸線方向に関
して最も外側のリンクプレートの一方のみとその外側の
案内プレートとの間に、すなわちリンクプレートの積層
列の片側のみに配置される。したがってサイレントチェ
ーンの製作においては、すべてのリンクプレートの積み
上げが終わった後、板ばねを組付ければよいので、板ば
ねのために組付の終わりの方で組付けるリンクプレート
の整列が難しくなるという事態が回避され、組付能率を
向上させることができる。

好ましい実施態様では、短いピンは板ばねを貫通する長
さである。板はねに短いピンが貫通（５） する孔が形成されず、短いピンの一端が板はねに当接す
る場合は、当接時の衝撃により板ばねが損傷を受けるお
それがあるが、板はねへの短いピンの貫通により、板ば
ねの損傷を防止し、板ばねの胴久性を高めることができ
る。また、短いピンが貫通する孔が板ばねにあっても短
いピンが板ばねを貫通しない程の長さであれば、短いピ
ンが板ばねの方へずれた場合に、板ばねとは反対側のリ
ンクプレートからは短いピンが抜けてしまい、このリン
クプレートの機能が不十分となるが、短いピンが十分な
長さを有することによりこれを回避することができる。

実施例 次に図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第３図において流体式トルクコンバータ１の出力軸２と
補助変速機３の入力軸４とは互いに平行に配置されサイ
レントチェーン５は出方軸２と入力軸４とを互いに連結
する。これにより機関６の動力はサイレントチェーン５
を介して（６） 補助変速機３へ伝達される。

リンクプレーｈ１１は両端にスプロケットとのかみ合い
面１２を形成され、一部を欠いた円形の孔１３を対称的
にもつ（第３図）。

案内プレート１４は円周部分状の孔１５を対称的にもつ
（第４図）。

第１図、第５図、および第６図にサイレントチェーン５
が示されるように、サイレントチェーン５の長さ方向に
等しい位置をもち積層駄に配列されている複数枚のリン
クプレートＩＩで組が構成され、孔１３内に短いピンと
してのリンクビン１８および長いピンとしてのリベツｌ
−ピン１９が通されることにより、隣り合う組のそれぞ
れのリンクプレート１１は互いに連結される。リンクビ
ン１８はサイレントチェーン幅方向においてリンクプレ
ート１１間のみ延びているが、リベットビン１９はサイ
レントチェーン５の幅方向板も外側のリンクプレート１
１のさらに外側に配置される案内プレート１４の孔１５
を貫通して延びている。リベットビン１９の（７） 両端は抜けｌにめのためつぶされる。

第１図の実施例では板はね２３はサイレントチェーン幅
方向板も外側のリンクプレート１１との一方とその外側
の案内プレート１４との間に配置され、隣り合うリンク
プレートｌ１間をまたいでいる。板はね２３は中央部分
においては案内プレート１４に当接しているとともに、
両端部分においては隣り合っている最も外側のリンクプ
レート１１のそれぞれに当接している。

板はね２３はサイレントチェーン５の長さ方向へ並んで
いる２つの孔１３間の距離より大きい長さを有して、離
れて互いに隣り合っている２つのビン個所において同時
にリンクプレート１１をリベットビン１９の軸線方向へ
押圧している。

サイレントチェーン５の製作においてはリンクプレート
ｌ＋を整列させつつ積み上げていくが、第１図のサイレ
ントチェーン５では板はね２３は、ピン１８．１９の軸
線方向に関して最も外側のリンクプレート１１の一方（
第１図では下側の方のリンクプレート＋＋）のみとその
外側（８） の案内プレート１４との間２に、すなわちリンクプレー
ト１１の積層列の片側のみに配置されている。したがっ
てサイレントチェーン５の製作においては、すべてのリ
ンクプレート１１の積み」二げを終わった後に板はね２
３を組付ければよいので、組付の終わりの方で組付ける
リンクプレートの整列が難しくなるという事態が回避さ
れ、組付能率が向上する。また、第１図のサイレントチ
ェーン５ではサイレントチェーン５の長さ方向に関して
板はね２３と案内プレート１４との位置が等しくなって
おり、このことも組付能率の向上に寄与する。

第７図はサイレントチェーン５とスプロケット２４との
共働状態を示しており、各組のリンクプレート１１の一
方のかみ合い面１２がスプロケット２４の歯２５に接触
している。板はね２３の押圧力により、隣り合う組のリ
ンクプレートＩＩの重なり部におけるリンクプレー１−
１１間の隙間が減少して、リンクプレート１１間の接触
抵抗が増大する。こうしてサイレントチェーン（９） の屈曲抵抗は増大して、サイレントチェーン５の弦振動
は抑制され、これに因る騒音は防１トされる。

第８図の実施例では、板はね２３は隣り合う案内プレー
ト１４にまたがって配置されている。

板はね２３は中央部分においてはリンクプレートＩ＋に
当接しているとともに、両端においては隣り合う案内プ
レート１４のそれぞれに当接している。このように配置
された板はね２３も第１図の板はね２３と同様な作用効
果をもつ。

第９図の実施例では、最も外側のリンクプレート１１と
案内プレート１４とはサイレントチェーン５の長さ方向
に関して等しい位置となるように配置されており、板は
ね２３はこの最も外側のリンクプレート１１と案内プレ
ート１４との間に配置される。短いピンとしてのリンク
ビン１８は板ばね２３を貫通する長さを音している。

板ばね２３にリンクビン１８が貫通する孔が設けられず
、リンクビン１８の端が板はね２３に当接する場合には
当接時の衝撃により板はね２３が（１０） 損傷を受けることがあるが、第９図のサイ１ノン１−チ
ェーン５ではりンクピン１８が板はね２３を貫通してい
るので、このような支障が回避され、板はね２３の耐久
性を向上することができる。

またリンクピン１８の長さが短いと、サイレン１−チェ
ーン５の作動中にリンクピンＩ８が板ばね２３の方へず
れた場合、板はね２３とは反対側の方のリンクプレート
１１ではリンクピン１８が抜けてしまい、リンクプレー
ト１１の機能が不十分となるが、第９図のようにリンク
ピン１８を十分な長さに選定することにより、このよう
な抜けを回避することができる。さらにこの実施例では
板はね２３とリンクプレート１１および案内プレート１
４との間に相対運動がなく、板はね２３の摩耗防１に上
有利である。

第１０図ないし第１２図は平面方向から見たときの板は
ね２３の種々の形状を示す。板ばね２３はリンクピン１
８およびリベットピン１９を通される孔２９を対称的に
設けられている。第１０図では板はね２３は一定の曲率
からなる円弧形状（１１） であり、第１１図では板はね２３は中央部において一定
の曲率で湾曲していて両端部分において中央の湾曲とは
逆方向へ湾曲した小円弧部分３０を形成されており、第
１２図では板はね２３には両側部分において屈曲されて
直線部分３１が設けられている。板ばね２３は小円弧部
分３０および直線部分３１においてリンクプレーｈｌｌ
あるいは案内プレー１−１４に当接し、第１０図の板ば
ね２３は製作容易であり、第１１図の板はね２３は小円
弧部分３０により形状誤差にかかわらず一定の接剤（血
圧を保持可能であり、第１２図の板はね２３は直線部分
３１により接触面圧を減少することができる。

第１３図は正面方向から見たときの組付は後の板はね２
３の形状を示す。リンクピン１８およびリベットピン１
９を通される孔２９は円形に形成され、孔２９の内径と
リンクピン１８あるいはリベットピン１９との間には半
径方向の寸法ａの間隙が形成されている。板はね２３の
両端の側縁３４は、サイレントチェーン長さ方向に関（
１２） してはその板はねと等しい位置にあるリンクプレート１
１のかみ合い面１２に対して内方へ逃がされている。す
なわち、スプロケット２４のピッチ円３３に関して板ば
ね２３の寸法すと板ばね２３に対応するリンクプレート
１１の寸法Ｃとの間には２ｄ（＝ｃ−ｂ）の差が存在し
、ｄ　＞　ａの関係が規定されるので、板はね２３の両
端の側縁３４がスプロケット２４の歯２５と干渉するこ
とは防Ｉトされる。これにより、干渉に伴って板はね２
３に過大な応力が生じて板はね２３が破損することは防
止される。

本発明のサイレントチェーンの弦振動防出装置では、テ
ンショナあるいはチェーンガイドのようにスペースを必
要としないし、リンクプレーｈ１１の摩耗に対しても所
定の接触摩擦力が確保される。また非線形のはね定数を
もつ板ばねを採用すれば、使用に伴うリンクプレート、
１１の摩ａ−ｔにかかわらず、リンクプレー１−１１間
の接触摩擦力の経年変化を最小限にすることができ、弦
振動の抑制に適している。

（１３） 本発明を実施例について説明したが、本発明はこれに限
定されることなく、種々に修正および変形を施した態様
で実施し得ることは当業者にとって明らかだろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の構成図、第２図は自動変速機
におけるサイレントチェーンの配置を示す図、第３図は
リンクプレートを正面方向から示す図、第４図は案内プ
レー１−を正面方向から示す図、第５図は第１図のＶ−
ｖ線に沿う断面図、第６図は第１図の■−■線に沿う断
面図、第７図シよサイレン１−チェーンとスプロケット
との共働関係を示す図、第８図および第９図は本発明の
別の実施例の構成図、第１０図ないし第１２図は平面方
向から見た場合の板ばねの種々の形状を示す図、第１３
図は板ばねとリンクプレートとの寸法関係を示す図であ
る。 ５・・・サイレントチェーン、＋＋・・・リンクプレー
ト、１３・・・孔、１４・・・案内プレート、１８・・
・リンクピン、１９・・・リベットピン、２３・・・板
ばね。 （１４） 第７図 ５

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　両側の案内プレートの間にリンクプレートが積層状
   に配置され、リンクプレー１−の各孔には短いピンと長
   いピンとが貫通し、短いピンの両端は案内プレートの内
   側にあり、長いピンの両端は案内プレーｉ〜の外側まで
   延びてかつ抜け］］二めされ、リンクプレートをピンの
   軸線方向に抑圧する板はわがピンの軸線方向に設けられ
   ているサイレントチェーンにおいて、板はねは、ピンの
   軸線方向に関して最も外側のリンクプレートの一方のみ
   とその外側の案内プレートとの間に配置されていること
   を特徴とする、サイレントチェーン。 ２　短いピンは板ばねを貫通する長さであることを特徴
   とする特許請求の範囲第１］Ｉｉ［記載のサイレントチ
   ェーン。