JPH0112978B2 - - Google Patents

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JPH0112978B2
JPH0112978B2 JP59186558A JP18655884A JPH0112978B2 JP H0112978 B2 JPH0112978 B2 JP H0112978B2 JP 59186558 A JP59186558 A JP 59186558A JP 18655884 A JP18655884 A JP 18655884A JP H0112978 B2 JPH0112978 B2 JP H0112978B2
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JP
Japan
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leaf spring
pin
plate
length
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Application number
JP59186558A
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JPS60121346A (ja
Inventor
Akio Numazawa
Yutaka Taga
Masayoshi Funato
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPS60121346A publication Critical patent/JPS60121346A/ja
Publication of JPH0112978B2 publication Critical patent/JPH0112978B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G13/00Chains
    • F16G13/02Driving-chains
    • F16G13/04Toothed chains
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G13/00Chains
    • F16G13/02Driving-chains
    • F16G13/06Driving-chains with links connected by parallel driving-pins with or without rollers so called open links

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chain Conveyers (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば自動変速機の流体式トルクコ
ンバータから補助変速機へ機関動力を伝達するた
めのサイレントチエーンに関する。
[従来の技術] サイレントチエーンにおいて動力伝達中に発生
する騒音の主原因は2つあり、第1はチエーンと
スプロケツトとのかみ合い時の衝撃に起因する弾
性振動音(かみ合い音)であり、第2はチエーン
固有の弦振動がかみ合い時の衝撃を増大させて発
生する共振性の音である。第1の原因に関しては
スプロケツトの歯形を修正してかみ合い時の衝撃
を低下させることが有効である。しかし第2の原
因のチエーンの弦振動防止に関してはテンシヨナ
あるいはチエーンガイド等の振れ止め装置が有効
であることが知られているが、これらの振れ止め
装置では設置のために所定のスペースが必要とさ
れること、振れ止め装置とチエーンとの隙間の寸
法を精密に調整する必要があること、振れ止め装
置自体の摩耗に基く摩耗粉が動力伝達装置の他の
機能部分へ悪影響を及ぼすこと、さらに製品コス
トの高いこと等の欠点がある。第2の原因につい
ての他の対策としては、リンクプレート間の間隙
を減少させて、チエーン屈曲運動に抵抗を与え、
それによつて弦振動の発生を防止する方式もあ
る。この方式は前述の振れ止め装置のような構成
部品の増大を含まないが、リンクプレートの板厚
のわずかな差、うねり等によりチエーンの屈曲に
対する抵抗が大きく変化する。したがつてこの方
式では屈曲に対する抵抗を適切な値に維持するこ
とが困難であるだけでなく、使用に伴うリンクプ
レート間のなじみおよび摩耗により、摩耗抵抗が
減少し、効果が消失するという欠点がある。
このため、特開昭54−118939号公報に開示され
ているサイレントチエーンは、積層状に配置され
ているリンクプレートの間に板ばねを配置してリ
ンクプレートを相互に幅方向に圧接し、これによ
りチエーンの屈曲に対する抵抗を高め、騒音の原
因としての弦振動を抑制している。
サイレントチエーンの製作では、リンクプレー
トを整列させつつ上方へ積み上げていくが、特開
昭54−118939号公報に開示されているサイレント
チエーンでは板ばねがサイレントチエーンの幅方
向のほぼ中央に配置されているので、板ばねのた
めに、組付時に板ばねの後に積み上げられるリン
クプレートの整列が不安定となり、組付けが難し
くなるとともに、板ばねがスプロケツトとかみ合
つて動力伝達の一要素となるため、板ばね自体に
強度が要求されるという問題がある。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は、リンクプレートを押圧する板
ばねが設けられているサイレントチエーンにおい
て、組付上、有利である板ばねの配置を提供する
ことである。
[問題点を解決するための手段] 本発明においては、上記目的を達成するため
に、前記板ばねを前記ピンの軸線方向に関して最
も外側のリンクプレートとその外側の案内プレー
トとの間に、かつ2個の板ばねが1個のピンに同
時に連結されないように配置し、前記ピンは、前
記リンクプレートに形成された孔と前記板ばねに
形成された円形孔と前記リンクプレートの両外側
に配設された案内プレートに形成された孔とを貫
通してその両端部において前記案内プレートに対
して抜け止め処理されて固定されたリベツトピン
と、前記リンクプレートの孔および前記板ばねの
円形孔とを貫通するが前記案内プレート間のみに
延在する長さのリンクピンとの、2個により構成
し、前記リンクプレートが係合するスプロケツト
のピツチ円上における前記板ばねの長さbを前記
ピツチ円上におけるリンクプレートの長さcより
小さく、前記板ばねに形成した円形孔の内周と前
記リベツトピンとの間に形成した間隙の前記円形
孔の半径方向の寸法aを、前記長さcと長さbと
の差の1/2より小に形成したものである。
[実施例] 第1図は本発明のサイレントチエーンの一実施
例に基いて、そのサイレントチエーン5の構成を
示すために、その一部を上面図で示したものであ
る。適宜の幅(図の上下方向)を有するリンクプ
レート11はその長さ方向(図の左右方向)に複
数個整列せしめられて組をなし、隣り合う組に属
するリンクプレートは該リンクプレートの長さ方
向に重複するように複数の組のリンクプレートが
該リンクプレートの幅方向に並べられ、これら各
組に属するリンクプレートは、その長さ方向に直
交する方向、即ち幅方向にピンで相互に貫通連結
されて、互いに揺動可能に連結される。これら複
数のリンクプレートの組の両外側には、前記リン
クプレート11の幅および長さとほぼ同一の幅お
よび長さを有する案内プレート14が配設され、
該案内プレート14に前記ピンの長さ方向両端部
を係止する。なお前記ピンは後述するようにリベ
ツトピン19とこれより長さが短いリンクピンと
の2個により構成されており、第1図にはリベツ
トピン19のみが示されている。弯曲形状に成形
せしめた板ばね23が前記ピンの軸線方向に関し
て最も外側のリンクプレート11の一方のみ、図
において最下部に示されたリンクプレート11と
その外側に配設された案内14との間に配置さ
れ、該板ばね23の弾力を前記ピンの軸線方向に
作用せしめて、リンクプレート11間の摩擦を増
大せしめている。
第2図はかかるサイレントチエーン5の使用例
を示し、内燃機関6の出力軸に連結したトルクコ
ンバータ1の出力軸2と変速装置の補助変速機3
の入力軸4を並行せしめて配設した車輌用駆動装
置において、前記出力軸2と入力軸4に夫々同軸
的に固定したスプロケツト間にサイレントチエー
ン5を掛け渡して、内燃機関6の動力を補助変速
機3にサイレントチエーン5を介して伝達する駆
動装置を示す。
本実施例のサイレントチエーン5の前記リンク
プレート11は、第3図に示すように、リンクプ
レート11をエンドレス状に連結した場合の内周
となる部分の長さ方向両端に、スプロケツトの歯
に係合するかみ合い面12が夫々形成され、長さ
方向の対象位置に前記ピンを貫通せしめるための
一部を直線状の縁部とした円形の孔13を対称的
に形成する。該リンクプレート11の前記内周と
なる部分の長さ方向中央部には、隣接するリンク
プレート11のかみ合い面12が係合するスプロ
ケツトの歯と干渉しないように、V字状の切欠き
が形成される。
また案内プレート14は、第4図に示すよう
に、前記リベツトピン19の端部を貫通せしめる
ための円周の一部である弧状の孔15を対称的に
備える。
第5図は、隣り合う組に属しかつ互いに長さ方
向に重複している複数の組のリンクプレート11
を、孔13が相互に合致するように重ね、その両
外側に案内プレート14を重ねて、前記ピンによ
り連結したところを示す断面図、第6図は隣り合
う組に属するリンクプレート11の前記ピンによ
る連結関係を示す正面図である。
第6図から明らかなように前記ピンは、ともに
金属板状材により、長さ方向に直交する断面を弧
状に成形したリベツトピン19およびリンクピン
18の2個で構成され、リベツトピン19はその
中央部が凹陥した面を特定の組のリンクプレート
11の孔13における直線状とした縁に当接せし
めて該孔13に貫通せしめられ、前記板ばね23
に形成した円形孔を貫通し、さらに前記リベツト
ピン19の両端部は、前記案内プレート14の弧
状の孔15(第4図参照)を貫通して案内プレー
ト14の外表面に突出せしめられ、前記板ばね2
3を予圧縮した状態で前記案内プレート14の外
部に突出した部分が抜け止めのためにつぶされ
る。かくて板ばね23の弾力はリベツトピン19
の長さ方向に作用し、リンクプレート11を相互
に圧接せしめる。また弧状断面を有するリベツト
ピン19が案内プレート14に形成した弧状の孔
15に挿入されて抜止めのためつぶされることに
より、リベツトピン19は両端の案内プレート1
4に固定される。
リンクピン18は、その中央が膨出した面をリ
ベツトピン19の中央が膨出した面に当接する態
様でリンクプレート11に形成した孔13および
板ばね23に形成した円形孔を貫通せしめて挿置
される、しかしその長さはリベツトピン19より
は短かく、リンクプレート11および板ばね23
を貫通するが、案内プレート14間に延在する長
さとする。
前記リベツトピン19は、その中央部が凹陥し
た面を特定の組のリンクプレート11の孔13に
おける直線状とした縁に当接せしめているから、
該特定の組のリンクプレート11に対して前記リ
ベツトピン19は相対移動することはできない
が、残余の組のリンクプレート11の孔13に対
しては円形の縁により対応するから、該リンクプ
レート11のリベツトピン19に関する揺動運動
は自由であり、またリベツトピン19とリンクピ
ン18とは相互に中央部が膨出している弧状面で
当接するから両者間の接触面積が小であり、かつ
リンクプレート11の相互揺動にあたりリベツト
ピン19とリンクピン18との接触点が移動変化
するので、サイレントチエーン5の屈曲は極めて
円滑に行い得られ、また前記接触点の変化とリベ
ツトピン19およびリンクピン18の断面形状に
基く弾性とにより、リンクプレート11がスプロ
ケツトの歯にかみ合つたときに、良好な圧力での
かみ合いを保証し、またサイレントチエーンの長
さ方向に異常な張力が突発的に作用したとき、こ
れを良好に吸収する。
第1図の実施例では、板ばね23はサイレント
チエーン幅方向の最も外側のリンクプレート11
の一方とその外側の案内プレート14との間に配
置され、隣り合うリンクプレート11間をまたい
でいる。板ばね23は中央部分においては案内プ
レート14に当接しているとともに、両端部分に
おいては隣り合つている最も外側のリンクプレー
ト11のそれぞれに当接している。板ばね23は
サイレントチエーン5の長さ方向へ並んでいる2
つの孔13間の距離より大きい長さを有して、離
れて互いに隣り合つている2つのピン個所におい
て同時にリンクプレート11をリベツトピン19
の軸線方向へ押圧している。
サイレントチエーン5の製作においてはリンク
プレート11を整列させつつ積み上げていくが、
第1図のサイレントチエーン5では、板ばね23
はピン18,19の軸線方向に関して最も外側の
リンクプレート11の一方(第1図では下側のリ
ンクプレート11)のみとその外側の案内プレー
ト14との間に、すなわちリンクプレート11の
積層列の片側のみに配置されている。したがつて
サイレントチエーン5の製作においては、すべて
のリンクプレート11の積み上げを終わつた後に
板ばね23を組付ければよいので、組付の終わり
の方で組付けるリンクプレートの整列が難しくな
るという事態が回避され、組付能率が向上する。
また、第1図のサイレントチエーン5では、サイ
レントチエーン5の長さ方向に関して板ばね23
と案内プレート14との位置が等しくなつてお
り、このことも組付能率の向上に寄与する。
第7図はサイレントチエーン5とスプロケツト
24との共働状態を示しており、各組のリンクプ
レート11の一方のかみ合い面12がスプロケツ
ト24の歯25に接触している。板ばね23の押
圧力により、隣り合う組のリンクプレート11の
重なり部におけるリンクプレート11間の隙間が
減少して、リンクプレート11間の摩擦抵抗が増
大するため、サイレントチエーン5がスプロケツ
ト24の外周に沿うように弧状に屈曲せしめられ
るとき、リンクプレート11間の摩擦抵抗により
緩やかに屈曲してかみ合い面12がスプロケツト
24の歯25に当接することによりかみ合い音を
減らし、かつサイレントチエーン5がスプロケツ
ト24間を直線状に走行する際には、リンクプレ
ート11間の摩擦抵抗によりサイレントチエーン
5の屈曲に対する抵抗は増大してサイレントチエ
ーン5の弦振動は抑制され、これに因る騒音は防
止される。
第8図の実施例では、板ばね23は隣り合う案
内プレート14にまたがつて配置されている。板
ばね23は中央部分においてはリンクプレート1
1に当接しているとともに、両端においては隣り
合う案内プレート14のそれぞれに当接してい
る。このように配置された板ばね23も第1図の
板ばね23と同様な作用効果をもつ。
第9図の実施例では、最も外側のリンクプレー
ト11と案内プレート14とはサイレントチエー
ン5の長さ方向に関して等しい位置となるように
配置されており、板ばね23はこの最も外側のリ
ンクプレート11と案内プレート14との間に配
置される。短いピンとしてのリンクピン18は板
ばね23を貫通する長さを有している。板ばね2
3にリンクピン18が貫通する孔が設けられず、
リンクピン18の端が板ばね23に当接する場合
には当接時の衝撃により板ばね23が損傷を受け
ることがあるが、第9図のサイレントチエーン5
ではリンクピン18が板ばね23を貫通している
ので、このような支障が回避され、板ばね23の
耐久性を向上することができる。またリンクピン
18の長さが短いと、サイレントチエーン5の作
動中にリンクピン18が板ばね23の方へずれた
場合、板ばね23とは反対側の方のリンクプレー
ト11ではリンクピン18が抜けてしまい、リン
クプレート11の機能が不十分となるが、第9図
のようにリンクピン18を十分な長さに選定する
ことにより、このような抜けを回避することがで
きる。さらにこの実施例では板ばね23とリンク
プレート11および案内プレート14との間に相
対運動がなく、板ばね23の摩耗防止上有利であ
る。
第10図ないし第12図は上面から見たときの
板ばね23の種々の平面形状を拡大して示す。板
ばね23にはリンクピン18およびリベツトピン
19を通される円形孔29が対称的に設けられて
いる。第10図では板ばね23は一定の曲率から
なる円弧形状であり、第11図では板ばね23に
は中央部において一定の曲率で弯曲していて両端
部分において中央の弯曲とは逆方向へ弯曲した小
円弧部分30が形成されており、第12図では板
ばね23には両端部分において屈曲されて直線部
分31が設けられている。板ばね23は小円弧部
分30および直線部分31においてリンクプレー
ト11あるいは案内プレート14に当接し、第1
0図の板ばね23は製作容易であり、第11図の
板ばね23は小円弧部分30により形状誤差があ
る場合においても一定の接触面圧を保持可能であ
り、第12図の板ばね23は直線部分31により
接触面圧を減少することができる。
第13図は正面から見たときの組付け後の板ば
ね23の正面形状を拡大して示す。リンクピン1
8およびリベツトピン19を通される孔29は円
形に形成され、円形孔29の内径とリベツトピン
19との間には半径方向の寸法aの間隙が形成さ
れている。板ばね23の両端の側縁34は、サイ
レントチエーン長さ方向に関してはその板ばねと
等しい位置にあるリンクプレート11のかみ合い
面12に対して内方へ逃がされている。すなわ
ち、スプロケツト24のピツチ円33に関して板
ばね23の寸法bと板ばね23に対応するリンク
プレート11の寸法cとの間には2d(=c−b)
の差が存在し、d>aの関係が規定されるので、
板ばね23の両端の側縁34がスプロケツト24
の歯25と干渉することは防止される。これによ
り、干渉に伴つて板ばね23に過大な応力が生じ
て板ばね23が破損することは防止される。
本発明のサイレントチエーンの弦振動防止装置
では、テンシヨナあるいはチエーンガイドのよう
にスペースを必要としないし、リンクプレート1
1の摩耗に対しても所定の接触摩擦力が確保され
る。また非線形のばね定数をもつ板ばねを採用す
れば、使用に伴うリンクプレート11の摩耗量に
かかわらず、リンクプレート11間の接触摩擦力
の経年変化を最小限にすることができ、弦振動の
抑制に適している。
[発明の作用および効果] 本発明は、各組が複数のリンクプレートから成
る複数の組から構成され、隣り合う組に属するリ
ンクプレートが該リンクプレートの長さ方向に重
複し、かつ該リンクプレートの前記長さ方向に直
交する方向にピンで相互に連結せしめられて互い
に揺動可能に連結されるとともに、前記リンクプ
レートの組の前記ピンの長さ方向の両外側に案内
プレートを配設して該案内プレートに前記ピンの
長さ方向両端部を係止し、さらに弯曲形状に成形
した板ばねの弾力を前記ピンの軸線方向に作用せ
しめ、前記リンクプレートがスプロケツトの歯に
係合して動力を伝達すべくしたサイレントチエー
ンにおいて、前記板ばねは、前記ピンの軸線方向
に関して最も外側のリンクプレートとその外側の
案内プレートとの間に、かつ2個の板ばねが同時
に1個のピンに連結されないように配置され、前
記ピンは、前記リンクプレートに形成した孔、前
記板ばねに形成した円形孔および前記リンクプレ
ートの両外側に配設された案内プレートに形成し
た孔とを貫通してその両端部において前記案内プ
レートに対して抜け止め処理されて固定されたリ
ベツトピンと、前記リンクプレートの孔および前
記板ばねの円形孔とを貫通するが前記案内プレー
ト間のみに延在する長さのリンクピンとの2個に
より構成されるから、サイレントチエーンの組付
にあたり、サイレントチエーンの一方の最外側に
位置する案内プレートの孔にリベツトピンの一方
の端部を固定または仮止めし、この案内プレート
に組をなすリンクプレートを並べながら該リンク
プレートに形成した孔を前記の案内プレートに止
着したリベツトピンに挿通し、所定数の組のリン
クプレートを積み上げた後に、積み上げたリンク
プレートの最外側に板ばねを当接し、前記リベツ
トピンを板ばねに形成した円形孔に貫通させ、リ
ンクピンは、リンクプレートの積み上げ途中、積
み上げ後または板ばねの装着後にリベツトピンと
対をなすように各プレートおよび板ばねの孔に挿
通し、最後にサイレントチエーンの他方の最外側
に位置すべき案内プレートの孔を前記リベツトピ
ンの端部に挿通して、最後に積み上げた案内プレ
ートを圧下し、弯曲形状に成形した前記板ばねを
押圧した状態でリベツトピンの両端をつぶす等の
手段により案内プレートに対する抜け止め処理を
して固定することにより、サイレントチエーンの
組付作業を終了する。この組付作業においては弯
曲形状に成形した板ばねのリベツトピンあるいは
該リベツトピンおよびリンクピンとから構成され
るピンへの組付けは、リンクプレートの整列が終
了後に行われるから、サイレントチエーンの組付
作業中リンクプレートの整列を損つたり困難とす
るおそれがないから、板ばねをサイレントチエー
ンの幅方向のほぼ中央に配置した従来のもののよ
うに組付け時のリンクプレートの整列が不安定で
組付けが困難となる欠点を解消する。
またリベツトピンはその長さ方向両端部でサイ
レントチエーンの最外側に位置する案内プレート
に抜け止め処理されて固定されるから、板ばねの
弾力はリベツトピンの軸線方向に作用して、リベ
ツトピンの軸線方向に重ねられた状態で並列せし
められているリンクプレートの重複部分間の接触
面を圧接せしめ、これにより接触面間の摩擦抵抗
を増大するから、サイレントチエーンがスプロケ
ツトの外周に沿うように弧状に屈曲せしめられる
ときリンクプレート間の摩擦抵抗により緩やかに
屈曲してかみ合い音を減らし、かつサイレントチ
エーンがスプロケツト間を直線状に走行する際に
はリンクプレート間の摩擦抵抗によりチエーン固
有の弦振動による屈曲に対する抵抗を増大し、前
記弦振動およびこれに伴う共振をなくし、騒音の
発生を防止する。
リンクピンは、サイレントチエーンの両最外側
に位置する案内プレート間のみに延在する長さと
されているがリンクプレートの孔および板ばねの
円形孔とを貫通しており、リベツトピンと協同し
てリンクプレート枢支用のピンの役目を果し、か
つサイレントチエーンから脱落することはない。
該リンクピンが案内プレートを貫通していないこ
とにより、サイレントチエーンの組付けにあたり
リベツトピンの案内プレートに対する抜け止め処
理で足り、組付作業を簡易ならしめる。
さらに本発明においては、板ばねはリベツトピ
ンおよびリンクピンの2個により構成されるピン
の軸線方向に関して最も外側のリンクプレートと
その外側の案内プレートとの間に、かつ2個の板
ばねが1個のピンに同時に連結されないように配
置されているから、サイレントチエーンをスプロ
ケツトに取付けるにあたり板ばねがスプロケツト
に当接するおそれは極めて少なく、かつ板ばねに
はスプロケツトより動力が伝達されない。さらに
リンクプレートが係合されるスプロケツトのピツ
チ円上における板ばねの長さbを前記ピツチ円上
におけるリンクプレートの長さcより小さく、か
つ板ばねに形成した円形孔の内周とリベツトピン
との間に形成した間隙の前記円形孔の半径方向の
寸法aを、前記長さcと長さbとの差の1/2より
小に形成したから、板ばねとリベツトピンとの間
に相対揺動が生じないサイレントチエーンの場合
に、板ばねがリベツトピンに対してリンクプレー
トの長さ方向あるいはスプロケツトの半径方向に
相対移動することがあつても、その相対移動量は
前記間隙の寸法aであつて、スプロケツトのピツ
チ円上におけるリンクプレートの寸法cと板ばね
の寸法bとの差の1/2より大とならないから、板
ばねのいかなる部分もスプロケツトの歯や側面に
対向するおそれも発生しない。さらに板ばねとリ
ベツトピンとの間に相対揺動が生ずるサイレント
チエーンの場合に、板ばねの円形孔の内周縁にリ
ベツトピンとの揺動により摩耗が発生したとして
も、この摩耗が前記寸法bとcとの差の1/2と前
記間隙の寸法aとの差に達するまでは、板ばねの
いかなる部分もスプロケツトの歯や側面に対向す
るおそれは発生せず、また前記摩耗が大となつた
ときでも板ばね自体がスプロケツトと干渉するお
それは極めて少いから、サイレントチエーンの耐
久性を極めて向上できるものである。
本発明の実施例について説明したが、本発明は
これに限定されることなく、種々に修正および変
形を施した態様で実施し得ることは当業者にとつ
て明らかだろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における構成を示す
上面図、第2図は車輌用駆動装置におけるサイレ
ントチエーンの使用例の配置を示す図、第3図は
前記実施例におけるリンクプレートの正面図、第
4図は同じく案内プレートの正面図、第5図は第
1図の−線に沿う断面図、第6図は第1図の
−線に沿う断面図、第7図はサイレントチエ
ーンとスプロケツトとの共働関係を示す正面図、
第8図および第9図は本発明の他の実施例におけ
る構成を示す上面図、第10図ないし第12図は
それぞれ板ばねの種々の変形例の上面図、第13
図は板ばねとリンクプレートとの寸法関係を示す
正面図である。 5……サイレントチエーン、11……リンクプ
レート、13……孔、14……案内プレート、1
8……リンクピン、19……リベツトピン、23
……板ばね。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 各組が複数のリンクプレートから成る複数の
    組から構成され、隣り合う組に属するリンクプレ
    ートが該リンクプレートの長さ方向に重複し、か
    つ該リンクプレートの前記長さ方向に直交する方
    向にピンで相互に貫通連結せしめられて互いに揺
    動可能に連結されるとともに、前記リンクプレー
    トの組の前記ピンの長さ方向の両外側に案内プレ
    ートを配設して該案内プレートに前記ピンの長さ
    方向両端部を係止し、さらに弯曲形状に成形した
    板ばねの弾力を前記ピンの軸線方向に作用せし
    め、前記リンクプレートがスプロケツトの歯に係
    合して動力を伝達すべくしたサイレントチエーン
    において、 前記板ばねは、前記ピンの軸線方向に関して最
    も外側のリンクプレートとその外側の案内プレー
    トとの間に、かつ2個の板ばねが1個のピンに同
    時に連結されないように配置され、前記ピンは、
    前記リンクプレートに形成した孔、前記板ばねに
    形成した円形孔および前記リンクプレートの両外
    側に配設された案内プレートに形成した孔とを貫
    通してその両端部において前記案内プレートに対
    して抜け止め処理されて固定されたリベツトピン
    と、前記リンクプレートの孔および前記板ばねの
    円形孔とを貫通するが前記案内プレート間のみに
    延在する長さのリンクピンとの2個により、構成
    され、 前記スプロケツトのピツチ円上における前記板
    ばねの長さbを前記ピツチ円上における前記リン
    クプレートの長さcより小さく、前記板ばねに形
    成した円形孔の内周と前記リベツトピンとの間に
    形成した間隙の前記円形孔の半径方向の寸法a
    を、前記長さcと長さbとの差c−bの1/2より
    小に形成したことを特徴とするサイレントチエー
    ン。
JP18655884A 1984-09-07 1984-09-07 サイレントチエ−ン Granted JPS60121346A (ja)

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JP2007092798A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Tsubakimoto Chain Co サイレントチェーン

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GB189723997A (en) * 1897-10-18 1898-08-20 Thomas Hewett Improvements in or in connection with Chains for Chain Gearing.
GB1132388A (en) * 1965-10-01 1968-10-30 Morse Chain Co Endless chain

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