JPS6011446Y2 - テ−パゲ−ジ測定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はくテーパゲージ、すなわち、テーパプラグゲー
ジ及びテーパリングゲージのテーパ端面の直径及びテー
ノセを高精度に測定しうるテーパゲージ測定装置に関す
るものである。

一般に、手−共プラグゲージの直径及びテーパの測定ｉ
ま、通常、ローラを用いて行われる。

たとえば、第・１図に示すように、テーパプラグゲージ
１め小径端面を水平な精密定盤□２に接するように置き
、高さＨの訣定辷用いる一対のブロックゲージ３の上面
′お□よび側面と、前記テーパプラグゲージ１のテーパ
面とに接するように同一径を有するローラ４を介装して
設け、外側マイクロメータ（図示してない）で測定する
ことによりテーパプラグゲージ１の直径及びテーパを算
出していた。

さらに、外側マイクロメータで測定後、高精度のバッサ
メータという測定器を使用して再度外径を精密測定して
いた。

前述のように従来、テーパプラグゲージの直径及びテー
パの測定では、数種の測定器が介在するために測定値の
バラツキが大きく、測定の精度を上げるために熟練が要
り、測定時間が長、くかかるという問題があった。

また、テーパリングゲージの直径及びテーパの測定は、
前述の要領で測定して実測寸法を確認したマスターテー
パプラグゲージとのはめ合わせにより行っていた。

このはめ合わせから得た小径端面のズレ量からテーパリ
ングゲージの直径及びテーパを算出していたので、上述
した問題点以外に１当リヨ測定における誤差及びはめ合
わせ力によるズレ量の誤差もあった↓ 本考案は上述のような問題点を解消するもので、従来、
テーパゲージの直径及びテーパ測定に使用されていたロ
ーラ、外側マイクロメータ、ブロックゲージ及びバッサ
メータ等の測定器をいちいち介在せずに、測定器を一体
化した専用測定装置として使用するため番ト数種の測定
器の介在による誤差をなくし、測定者の熟練を要せずに
ミ測定時間の短縮化を図ることを目的とする。

以下、本考案の実施例を図に従って説明する。

第２図乃至第４図は本考案の第１実施例を示したもので
あり、図中、上面が精密な水平面である精密定盤２の上
に設置された測定台５の両側には、該測定台５と前記精
密定盤２との間に同一径を有するローラ４が介在されて
いる。

測定台５は水平な上面を有しており、この上面の上には
、この面からの高さが等しい位置にある先端部円錐状の
センタ６と、先端部円錐状で軸心方向に進退勤可能なセ
ンタ１０とがあり、各々のセンタを備えたテーパゲージ
支持台７および１１が、測定すべきテーパプラグゲージ
１の軸心を前記両センサで支持できる間隔に設けられて
いる。

支持台１１はテーパプラグゲージ１のテーパ部の小径端
面１ａと接触する面を備え、この小径端面の中心を通っ
てテーパゲージ軸心と直角方向にのびる位置に一定の径
を有するピン１２を前記支持台１１の側面に固定してい
る。

さらに、前述の測定台５に備えであるセンタ６及び１０
の間にテーパプラグゲージ１を支持した場合に、テーパ
面１ｂが精密定盤２と平行になるように、前記測定台５
の下に介在してアル一対のローラ２の−の下面にブロッ
クゲージ３を挿入して調整できるようになっている。

調整式センタ１０は、第４図に示されるように、スプリ
ング９を介して設けであるツマミ１３を回動させること
により前記センタ１０の軸心方向に進退勤可能になって
いる。

テーパプラグゲージ１を押える圧力の調整も、ツマミ１
３により可能となっている。

次に、テーパゲージ測定装置の作用を説明する。

テーパプラグゲージ１には、第５図に示されるように、
小径端面１ａの中心にセンタ穴ＩＣと軸の端面の中心に
センタ穴１ｄとが設けである。

このテーパプラグゲージ１のテーパゲージ測定装置への
取り付けは、第２図及び第３図に示すようにセンタ６に
テーパプラグゲージ１のセンタ穴１ｄを互いに接触させ
ると同時に、小径端面１ａを支持台１１の相対する面に
接触させ、センタ穴ＩＣとセンタ１０の先端とが互いに
接触できるようにツマミ１３によりスプリング１２を介
してセンタ１０をセンタ穴１０に向けて移動させかつ押
えて行う。

これらのセンタ６．１０に支持されたテアパブラグゲー
ジ１のテーパ面１ｂは、精密定盤２と平行になる角度ま
でブロックゲージ３によって調整される。

この時点で精密定盤２の上面からテーパ面１ｂまでの高
さＨ□と、テーパゲージ支持台１１の側面に位置する一
定の径φを有するピン１２の最上部の接点までの高さ均
とを測定器により読み取る。

ブロックゲージ３の高さｙ及び一対のローラ４の軸間距
離Ｘは既知の値であるので、テーパプラグゲージ１の勾
配αは５ｉｎ−’ （ｙ／ｘ）と求められ、テーパプラ
グゲージ１の小径端面の直径Ａ及びテーパＢは下式（１
）及び（２）により容易に求めることができる。

Ａ＝２ （（Ｈｌ−Ｈ２）十φ／２） ５ｅｃａ
＝（１）Ｂ＝η ・・・・・・（２
）このように本考案のテーパゲージ測定装置によってテ
ーパプラグゲージの直径及びテーパを簡単な測定により
容易に算出することができる。

次に、第６図に示される本考案の第？の実施例であるが
、テーパリングゲージの直径及びテーパの測定には、前
述のテーパゲージ測定装置に設けであるテーパゲージ支
持台１１に備えである調整可能なセンタ１０、スプリン
グ９及びツマミ１３を取り外す。

これらの部材を取り外した支持台１１のセンタ穴に芯出
し用治具１４，１５を挿入し、テコ式ダイヤルゲージ１
６でテーパリングゲージ１７の芯出しを行う。

したがって、本考案の第２の実施例であるテーパゲージ
測定装置は前記部材を除いては、前述した第１実施例で
あるテーパゲージ測定装置と同様な構造である。

なお、第６図にはテーパゲージ支持台７の図示が省略・
しである。

この測定装置によりテーパリングゲージの直径及びテー
パの測定をするには、テーパリングゲージ１７のテーパ
面が精密定盤２と平行になるように一方のローラ４の下
面にブロックゲージ３を挿入調整して行う。

この状態で精密定盤２の上面からテーパリングゲージ１
７のテーパ面１７ａまでの高さ玩と、テーパゲージ支持
台１１の側面に位置する一定の径φを有するずン１２の
最上部の接点までの高さＨ４とを測定器により読み取る
。

このテーパリングゲージ１７の小径端面の直径は、前述
した本考案の第１実施例で示した計算式（１）のＨ□の
代わりにＨ３を、Ｈ２の代わりにＨ２を、及び勾配αの
代わりにα′を挿入して算出することにより求めること
ができる。

また、テーパも本考案の第１実施例で示した計算式（２
）のｙの代わりにこのブロックゲージ３の高さｙ′を挿
入して算出することができる。

本考案は上述のようにテーパゲージの直径及びテーパを
測定するための専用測定装置であるので、従来のように
テーパゲージの直径及びテーパの測定に使用していた数
種の測定器を介在しなくしたものである。

したがって、数種の測定器を使用した場合における測定
値のバラツキをなくし、測定に熟練者を要しなくても測
定精度を大幅に向上することができる。

さらに、テーパゲージ専用の測定装置を使用して測定す
るので、測定時間を大幅に低減することができる。

また、従来、テーパリングゲージの測定には１当りヨ測
定用のマスターテーパプラグゲージが必要であったが、
本考案の測定装置によりこのマスターテーパプラグゲー
ジを排除するとともに、１当リヨ測定における誤差及び
はめ合わせ力の差によるズレ量の誤差も解消できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はテーパプラグゲージの従来の測定状態を示した
概略図、第２図は本考案の第１実施例を示す正面図、第
３図は第２図の平面図、第４図は調整式センタを備えた
テーパゲージ支持台の一部断面図、第５図はテーパプラ
グゲージの拡大図、第６図は本考案の第２の実施例を示
す正面図である。 １・・・・・・テーパプラグゲージ、２・・・・・・精
密定盤、３・・・・・・ブロックゲージ、４・・・・・
・ローラ、５・・・・・・測定台、６．１０・・・・・
・センタ、７．１１・・・・・・テーパゲージ支持台、
１２・・・・・ゼン、１６・・・・・・テコ式ダイヤル
ゲージ、１７・・・・・・テーパリングゲージ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水平な基準面を有する定盤と；一定の間隔を隔てて配設
   された一対のローラを介して前記定盤上に支持される測
   定台と；該測定台上に取に付けられ測定すべきテーパゲ
   ージの小端径面を当接させた状態七該テーパゲージを支
   持しうるテーパゲージ支持台と；該テーパゲージ支持台
   に取り付けられ当接させたテーパゲージの小端径面の中
   心を通ってテーパゲージ軸心と直角方向で定盤の基準面
   と平行にのびる一定の径を有するピンと；前記二対のロ
   ーラの一方と前記定盤との間に介装され、テーパゲージ
   のテーパ面が前記定盤と平行になる位置に前記測定台を
   傾斜させるブロックゲージとを備えていることを特徴と
   するテーパゲージ測定装置。