JPS60113381A - テ−プカセツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は磁気テープ等のテープを収納する平行２リール
タイプのテープカセットに関し、特に記録、再生などの
使用時に、テープカセットの外部に磁気テープを引出し
て使用するに最適なテープカセットに関するものである
。

従来例の構成とその問題点 家庭用のビデオテープレコーダとして回転ヘッド方式が
採用されて久しいが、周知の如く、回転ヘッド方式ビデ
オテープレコーダ（以下、ＶＴＲと略称する）は磁気テ
ープ（以下、テープと称する）を収納したテープカセッ
トよりテープを引き出し、ビデオヘッドを内蔵し高速に
回転するガイドドラムにテープを巻付けて走行を案内し
、映像信号などの記録、再生を行なう装置である。

例えばＶＨ３，ベータ方式などにおけるテープカセット
ケ−スを巻回した２個のリールを同一平面内に２測子行
に並べて収納するようにした扁平状の筐体からなり、そ
の−側面に開口部を設け、テープの外部への引出しが可
能になっている。テープがカセット内に収納されている
時、テープの表面に塵等が附着したシ、手が触れること
をさける為に、テープカセットケースの所定の位置に回
動支点を有した回動板が開口部を覆う蓋としてテープを
保護している。

ところで、ＶＨ８，ベータ方式に用いられるテープの種
類はγ−Ｆｅ２Ｏ３を主体とした酸化鉄を使用したテー
プであり、湿気に対する銹などには強いテープであった
。しかしながら、ＶＴＲの普及に伴い、装置の小型化、
高性能化がめられるに従い、テープの発達が促され、最
近では純鉄粉を塗布する所謂メタルテープ、！、た、Ｎ
ｉ−Ｃｏを蒸着する所謂蒸着テープが次代テープの主流
になろうとしている。

メタルテープ、蒸着テープを用いたＶＴＲは小型高画質
化がもたらされる反面、対テープの取扱い。

保護も従来の酸化鉄テープに比べて注意が望まれる。特
にテープに塵がつくこと、人の手が触れることなど、未
使用時のテープカセット単体で取扱う時のテープ保護に
注意が望まれる。

周知のように、ＶＨ８、ベータ方式カセットではテープ
カセットのテープ引き出し開口部に一枚の回動板を蓋と
して設け、テープカセット外部からの保護を考えてきた
。ところが、ＶＨ８、ベータ方式カセットは、カセット
底面にＶＴＲにセットした時、テープ引き出し用部材が
挿入される開口部（切欠部）があり、その開口部からは
故意にテープに人手など触れることは可能であった。先
頃規格を発表し、メタルテープ、蒸着テープを採用した
８ミリビデオでは従来の問題点を考え併せて、そのテー
プカセットに工夫をこらしている。

特にテープカセット開口部の覆いとして、第１図（ａ）
　ｔ　（ｂ）に原理的に示すように、ＶＨ３，ベータ方
式向様にテープカセット１の所定の位置に設けられた支
点を中心に回動する第１の回動板２に加えて、第２の回
動板３を設けている。そして人手に触れ易い箇所のテー
プ４を第１の回動板２と第２の回動板３を第１図（ａ）
に示すテープカセット使用時から第１図（ｂ）に示すテ
ープカセット未使用時に際して矢印入方向に回動させ、
第１の回動板２と第２の回動板３の間に挾み込むことに
よって、テープ４が人手に触れることからの保護を図っ
たものである。

従って、テープカセット底面の開口部５からは第２の回
動板３によってさえぎられてテープ４には直接人手は触
れることはできない。

、しかしながら、この方式の欠点として次のことがあげ
られる。すなわち、第１の回動板２と第２の回動板３が
テープ保護の為に、テープ４を間に挾む様にして入方向
に回動する時、もしテープ４が所定の張力を持って直線
状に張っておれば問題がないが、何らかのアクシデント
で、テープ４が弛んでいて長手方向にカールしていた場
合には、上記２つの回動板２，３の先端がテープ４を押
しつぶし、テープ４に損傷を与えてしまうという重大な
欠点を有していた。

一方、従来のＶＨ８，ベータ方式のカセットあるいは第
１図（ａ）　９　（ｂ）にて例示したカセットにおいて
も第１の回動板２によるテープ４の保護を確実に行なう
ために、閉成された第１の回動板２が不用意に開かない
様に第１の回動板２を係止することが行なわれている。

そして、この係止は、カセット１の側面で第１の回動板
２のいずれか一方のみを係止すべく、係止用回動部材や
付勢ばねにて構成される係上手段で行なうのが一般的で
あるが、部品点数も増え組立てもやりに＜＜、また、第
１の回動板２の片側のみを係止しているだけであるので
、第１の回動板２の係止されていない方は軽い力でも簡
単に変形し、保護のために覆っているはずのテープ４が
露出し、手で触れたり、塵等が附着しやすいという問題
を有していた。

発明の目的 本発明の目的は上記の欠点を補い、メタルテープ、蒸着
テープなどを使用して有利なテープカセットを提供せん
とするものである。

発明の構成 本発明のテープカセットは、テープリールを内蔵したカ
セットの一側面部に開口部を形成し、前記カセットの上
面部と下面部のうち少なくとも一方に、前記開口部と連
続した切欠部を形成し、前記開口部に沿って架張したテ
ープの前面部を覆う回動自在な第１の回動蓋と、前記開
口部の近傍で枢支され、テープの後面部を覆う回動自在
な第２の回動蓋と、前記第２の回動蓋を閉成方向に付勢
する付勢手段と、前記第１および第２の回動蓋の閉成時
において、前記第１の回動蓋の開成方向の回動を前記第
２の回動蓋により規制すべく前記第１と第２の回動蓋に
設けた規制手段と、前記第１の回動蓋の開成動作時に前
記第２の回動蓋を回動させ、前記規制手段の規制を解除
し、前記第１の回動蓋の開成−作に連動して前記第２の
回動蓋の開成動作を行なわしめる連動手段とを具備する
様に構成したものであり、これにより、テープ引出し状
態からテープをカセット内に収納する際、テープを挾み
込む回動蓋によってテープに損傷を与えることなく、シ
かも回動蓋の閉時には簡単な構成で回動蓋の係止が実現
出来、テープに塵がついたり人手に触れたりすることの
ない確実なテープ保護を可能とするカセットを提供する
ものである。

実施例の説明 以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説
明する。

第２図は本発明の一実施例に係るテープカセットの平面
図であり、第３図はその側面図である。

第２図、第３図から明らかなように、テープカセット６
は、その外観が扁平状の筐体（カセット）となっており
、そのテープカセット６内には磁気テープ７の始端ある
いは終端をそれぞれ固定して、その周囲にテープを巻回
した１対のテープリール８および９が同一平面に２個並
んで収納されている。扁平状のテープカセット６の厚み
方向の３箇所の側面部１０，１１．１２はテープ７を外
界から保護すべく壁面部が形成されているが、−側面部
は壁面の無い開口部１３となっており、この開口部１３
からテープ７を外部に引き出すことができる。ところで
、連撃、テープカセット６の未使用時、即ちテープ７を
引き出さない時は、テープ７の保護のために開口部１３
は第１の回動蓋１４によって開口部１３を覆っている。

第４図は第２図のＸ−Ｙ線の断面図で、テープカセット
６をＶＴＲのカセットホルダー３７に挿入を開始した時
のテープカセット６の内部ヲ示したものである。

第５図は同様に第２図のＸ　−Ｙ線の断面図で、ＶＴＲ
のカセットホルダー３７へのテープカセット６の挿入を
完了した時のテープカセット６の内部を示したものであ
る。また、第６図も第２図のＸ−Ｙ線の断面図で、テー
プカセット６をカセットホルダー３７に挿入して、ＶＴ
Ｒに装着を完了した状態を示す。

また、第７図は本実施例の主要部の分解斜視図である。

本実施例によるテープカセット６は、１対のテープリー
ル８，９（但し、第４図、第６図にはテープリール８は
示されていない）がフランジを有しないタイプ、所謂フ
ランジレスリールである。

即ち、テープリール９はテープリール９の巻胴１６の外
周にテープ７を巻回しているのみである。また、テープ
リール９は軸方向の両端部に巻胴１５より小径なボス部
１６．１７を有している。前記ボス部１６，１７はカセ
ットの筐体の上下内側の扁平面部に設けられた凹部１８
，１９にそれぞれ弛やかに挿入係合していることにより
、テープカセット６の内部でのテープリール９の平面方
向の位置が弛やかに規制されている。前記ボス部１６゜
１７の端面部とカセットの四部１８．１９の間には弗化
樹脂製シートなどの潤滑性のあるスラスト受はシート２
０．２１が介在してテープリール９の回転時の滑らかさ
を保証している。また、前記巻胴１６の両端面部には、
巻胴１５を挾むように軽く接する位置に２枚の長方形の
弗化樹脂製シート等の潤滑性のあるシート２２．２３が
配設されており、テープ７がテープリールに巻かれた際
の乱巻２段落ちなどでの巻乱れ時の規制手段としての役
割を果している。

ところで、カセット非使用時には第４図に示す様にテー
プ７は前記開口部１３のある側面部より後部の支軸２４
で枢支され、前記開口部１３を覆う前記第１０回動蓋１
４と、前記開口部１３の近傍で、かつテープ７の略々上
方にある枢支部２５で枢支された回動自在な第２の回動
蓋２６によって挾み込まれている。また、第７図で示す
様に第２の回動蓋２６は枢支部２５に係着されるねじり
ばね３５により、常に閉成方向に回動付勢されている。

特に図示し々いが、カセット６にはストッパが設けられ
、ねじりばね３５の付勢力にもがかわらず第２の回動蓋
２６は第４図で示す位置より時計方向には回転し得々い
構成になっている。

また、上記第１の回動蓋１４の内面部には、突起した軸
２７．２８を有する２つの連動部材２９゜３０が形成さ
れており、上記突起した軸２７．２８は、上記第２の回
動蓋２６の後部に形成されている２つの長穴状の案内溝
３１，３２と係合している。また、案内溝３１．３２に
は逃げ部３４が形成され、前記第２０回動蓋２６の閉成
時における第４図で反時計方向の所定の回動を阻害しな
い様に構成されている。また、前記第１の回動蓋１４の
前面下部にはカセットホルダー３７に設けた突起３８の
侵入を許すだけの切り欠き部３６が設けられていると共
に、第４図および第７図に示すように前記第１の回動蓋
１４と第２の回動蓋２６の閉成時に、第２の回動蓋２６
の下端部４０と略々当接し、かつ第２の回動蓋２６と略
々同一幅の寸法である突起部３９が前記第１の回動蓋１
４と一体に設けられている。従って第４図の状態で、前
記第１の回動蓋１４に対して時計方向に回動力を与える
と前記突起３９と当接している前記第２の回動蓋２６の
下端部４０には、図に示す様にＦの力が加わる。ＦはＦ
ａ　とＦｂに分解できるが、Ｆａ　方向には前記したよ
うに図示しないストッパーがあって前記第２の回動蓋２
６は動き得す、Ｆｂ力方向は枢支部２５が位置し、有効
な回動力を前記第２の回動蓋２６に与えない。また、前
記第２の回動蓋２６にＦａ−、Ｆｂによっても変形し得
ない剛性を与える様に構成することは容易である。結局
、前記第２の回動蓋２６が第４図に示す位置にある時は
、前記第１の回動蓋１４は回動し得ず、完全に係止され
ていることになる。ところがテープカセット６をカセッ
トホルダー３７に挿入し、Ｂ方向に移動させると、第６
図に示すようにカセットホルダー３７に設けた突起３８
が切欠き３６に侵入し、第２の回動蓋２６の下端部４０
を押圧し。

第２の回動蓋２６がねじりばね３６の付勢力に抗して反
時計方向に所定量回動させられ、第１の回動蓋１４と第
２の回動蓋２６の係合関係が解除され、第１の回動蓋１
４は時計方向に回動可能な状態となる。

次にカセットホルダー３７を装置本体に装着すると、第
６図に示すように適当な蓋押し上げ手段（図示せず）に
よって前記第１の回動蓋１４が回動し、これに連動して
、前記第２の回動蓋２６が２５の位置を中心として後上
方へ回動され、周知の適当なテープ引き出し部材（図示
せず）をテープ７の後方の空間領域３３に挿入すること
により、テープ７の引き出しが可能となる。逆に、カセ
ットの使用をやめる際は、前記テープ引き出し部材（図
示せず）を前記空間領域３３からカセット下方に取り出
し、上記蓋押し上げ手段（図示せず）を下げることによ
り、上記第１の回動蓋１４がテープ７の前面を覆うよう
に回動し、これに連動して前記第２の回動蓋２６がテー
プ７の後面を覆うように回動して、第４図のような状態
となる。

また、この時第６図に示す様な状態にならず、第２の回
動蓋２６が第１の回動蓋１４より先に閉成位置に来た時
には、下端部４ｏと突起部３９が干渉し、第１および第
２の回動蓋１４，２６の閉成が不完全になるが、この時
は第２の回動蓋２６の閉成方向付勢力よりも強いカで第
１の回動蓋１４を開成方向に回動させれば簡単に第４図
の状態になり何ら問題にはならない。

従って、カセット非使用時には、テープ７を前記第１の
回動蓋１４と前記第２の回動蓋２６によって四重れてい
るので、人の手がテープに触れたり、塵埃等が付着する
ことはない。しかも、カセット使用状態からカセット非
使用状態に移る際、切欠部のテープ７が少々たるんでい
ても、前記第１の回動蓋１４や前記第２の回動蓋２６が
テープ７をひっかけてテープを損傷させることはない。

また、第１の回動蓋１４．第２の回動蓋２６の閉成時の
係止も特別な部品を用いることなく、従って特別なスペ
ースを設けることなく実現出来る。

また、従来、回動蓋の回動閉成方向付勢ばねと蓋係止手
段のばねの２本のばねを必要としたが、第２の回動蓋２
６の付勢ばね３６の１本で構成することも可能である。

さらに第１の回動蓋１４と第２の回動蓋２６は、閉成時
にその先端部の幅方向で広い範囲にわたり保合関係を持
つことが可能であるため、第１の回動蓋１４を片押しす
ることで第１の回動蓋１４が変形し、テープ７が露出す
ることもなくなり、テープ７の保護が確実に行なわれる
。

なお、本実施例では第１０回動蓋１４の後面部の突起部
３９は連続形状に構成しているが、連続である必要はな
く、不連続であっても所定の幅を持って構成するならば
同様の効果を与えることは言うまでもない。

発明の効果 以上の説明から明らかなように本発明のテープカセット
は簡単な蓋構造で、切欠部のテープを人の手や塵埃から
保護することができる。更に回動蓋が開いている時は、
第１０回動蓋と第２の回動蓋とで形成される空間の開口
が犬となるように構成してあり、回動蓋の閉じる際に切
欠部のテープが少々たるんでいても、第２の回動蓋がテ
ープの面方向から閉成するのでテープをひっかけて損傷
させることもないというすぐれた効果も得られる。

また、回動蓋の係止も回動蓋自体で成さ−れ、特別な部
品を必要としないので２組立もやり゛やすくテープカセ
ットの低コス１化、小型化に大きな効果がある。さらに
回動蓋の先端部の幅方向で広範囲にわたって係合してい
るため、テープカセットに対し外力が加えられてもテー
プがみだりに露出することもなく、確実なテープ保護が
実現出来る。

また、係止の解除もカセットホルダーに設けた突起でテ
ープカセットの挿入動作に伴なって簡単に行なうことが
出来るように構成できる等、その効果は極めて犬なるも
のがある。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）、（１＝＝ｅは従来のテープカセットの開
蓋状態および閉蓋状態における要部概略断面図、第２図
は本発明の一実施例に係るテープカセットの平面図、第
３図はその側面図、第４図、第６図および第６図は閉蓋
状態から開蓋状態に至る説明の為の第２図のＸ−Ｙ線断
面図、第７図は本発明の実施例の主要部の分解斜視図で
ある。 ６・・・・・・テープカセット、７・・・・・・テープ
、８，９・・・・・・テープリール、１４・・・・・・
第１の回動蓋、２６・・・・・・第２の回動蓋、２９，
３０・・川・連動部材、３１．３２・・・・・・案内溝
、３４・山・・逃げ部、３６・・・・・・ねじりばね、
３６・・・・・・切欠部、３８・旧・・突起部。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第１
図 １α） 第２図 ３ ／　口× ／ 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）　テープリールを内蔵したカセットの一側面部に
   開口部を形成し、前記カセットの上面部と下面部のうち
   少なくとも一方に、前記開口部と連続した切欠部を形成
   し、前記開口部に沿って架張したテープの前面部を覆う
   回動自在な第１の回動蓋と、前記開口部の近傍で枢支さ
   れ、テープの後面部を覆り回動自在な第２の回動蓋と、
   前記第２の回動蓋を閉成方向に付勢する付勢手段と、前
   記第１および第２の回動蓋の閉成時において、前記第１
   の回動蓋の開成方向の回動を前記第２０回動蓋により規
   制すべく前記第１と第２の回動蓋に設けた規制手段と、
   前記第１の回動蓋の開成動作時に前記第２の回動蓋を回
   動させ、前記規制手段の規制を解除しト前記第１の回動
   蓋の開成動作に連動して前記第１２の回動蓋の開成動作
   を行なわしめる連動手段とを具備してなるテープカセッ
   ト。 （坤　第１の回動蓋は、この第１の回動蓋の前面下部を
   貫通する切り欠き部を有し、カセットホルダーに前記切
   り欠き部と対向する位置に設けられた突部がカセット挿
   入動作に伴なって前記切り欠き部から挿入され、第２の
   回動蓋を回動して規制手段の規制を解除せしめるように
   構成したことを特徴とする特許請求の範囲第（１）項記
   載のテープカセット０