JPS6010536B2 - 光硬化性オルガノポリシロキサンの製造方法 - Google Patents

光硬化性オルガノポリシロキサンの製造方法

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JPS6010536B2
JPS6010536B2 JP14671476A JP14671476A JPS6010536B2 JP S6010536 B2 JPS6010536 B2 JP S6010536B2 JP 14671476 A JP14671476 A JP 14671476A JP 14671476 A JP14671476 A JP 14671476A JP S6010536 B2 JPS6010536 B2 JP S6010536B2
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organopolysiloxane
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稔 高見沢
靖 山本
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はオルガノポリシロキサン、とくには保存安定性
にすぐれ、かつ光増感剤を使用しなくても光照射により
きわめて短時間で硬化する光硬化性オルガノポリシロキ
サンの製造方法に関するものである。
従釆、光照射によって硬化するオルガノポリシロキサン
としては、その分子中にたとえばアクリルオキシ基、シ
ンナモィルオキシ基などの光に対して反応性に富む有機
基を導入してなるオルガノポリシロキサンが知られてい
るが、これらの感光性を有する有機基含有オルガノポリ
シロキサンを合成するにあたっては、感光性基の種類に
よっては、その合成がきわめて困難で、しかも一定の特
性や物性を有するオルガノポリシロキサンを再現性よく
得るにはきびしい合成条件が必要になるという問題点が
あり、また、このような感光性基を有するオルガノポリ
シロキサンは保存安定性に劣るという欠点があった。
他方、光照射により硬化するオルガノポリシロキサン組
成物として、ピニル基含有オルガノポリシロキサン、オ
ルガノハイドロジエンポリシロキサンおよび光増感剤の
組合せからなるものが知られている(持関昭50−61
紙6号公報参照)。
本発明者らは光増感剤を使用せず光照射によって硬化す
るオルガノポリシロキサンの製造方法について種々研究
を重ねた結果、これには平均組成式R18(H)bSi
04−a−b ……(1)(式中、RIは鷹換もしく
は非置換の1価炭化水素基を表わし、a=1.0〜2.
0、b=0.05〜1.0、ただし、a+b=1.5〜
3.0)で示されるオルガノハイドロジェンポリシロキ
サンと一般式(式中、R2はアルケニル基を除く同種も
しくは異種の1価炭化水素基を表わし、R3はアルケニ
ル基を表わす)で示されるトリオルガノシリル基置換ペ
ンゾフェノン化合物とを、白金もしくは白金化合物の存
在下に反応させることが有効であり、この方法により得
られる光硬化性オルガノポリシロキサンはその分子中に
光硬化性を有するシロキサン単位〔RIC(H)Si0
3−c、ここにRI は前述と同じ意味であり、cは0,1または2〕と増感
作用を有するシロキサン単位[R2d(C6日5−C〇
C6日4−CnH2nナSi03‐dここにR2は前述
と同じ意味であり、dは0,1または2、nは1以上の
整数〕を併せもち、これに光を照射すると、該シロキサ
ン中の増感作用を有する基が光を吸収したのち「 これ
が水素原子を引き抜いてペンゾビナコールになるという
、新しい炭素−炭素結合形成の反応を効率よく進行させ
るため光硬化性オルガノポリシロキサンと増感剤の組合
わせからなる従釆の組成物に比較してきわめて短時間で
硬化する。
本発明の方法により得られる光硬化性オルガノポリシロ
キサンは保存安定性にきわめてすぐれ、このものは諸種
のプラスチックの表面コーティング剤、離型剤、溌華剤
などとして種々の分野に広く応用することができる。つ
ぎに本発明をさらに詳細に説明する。
本発明における始発原料としてのオルガノハイドロジェ
ンポリシロキサンは前記した平均組成式(1)で示され
るもので「式中のRIは置換もしくは非置換の1価炭化
水素基、好ましくは炭素原子数1〜30の1価炭化水素
基またはハロゲン化炭化水素基を表わし、具体的にはメ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキ
ル基、ピニル基、アリル基などのアルケニル基、フェニ
ル基、トリル基、キシリル基などのアリール基、べンチ
ル基、フェニルメチル基などのアラルキル基、さらには
これらの基の水素原子の一部もしくは全部がハロゲン原
子あるいは他の有機基で置換された基、クロロプロピル
基、クロロフェニル基、3,3,3−トリフルオロブロ
ピル基などをあげることができる。
aは1.0〜2.0、bは0.05〜1.0であり、a
十b=1.5〜3.0である。このオルガノハイドロジ
エンポリシロキサンは、ポリシロキサンの分子鎖末端お
よび/または分子鎖中にけし、素原子に直結した水素原
子をもつシロキサン単位を有するものであればよく、し
たがってこれには従釆から知られている各種のオルガノ
ポリシロキサンはいずれも包含される。またこのオルガ
ノポリシロキサンの分子構造についてはとくに制限はな
く、直鎖状、分枝鎖状あるいは環状のいずれであっても
よいが、本発明においては、メチルハイドロジヱンシロ
キサン単位とジメチルシロキサン単位からなり、分子鎖
両末端がトリメチルシリル基で封鎖された線状構造のオ
ルガノハイドロジェンポリシロキサンを使用することが
とくに好ましい。また「本発明において上記オルガノハ
イドロジェンポリシロキサンと相まって始発原料として
使用されるトリオルガノシリル基置換ペンゾフェノン化
合物は上記した一般式(n)で示されるものであって、
式中のR2はアルケニル基を除く同種もしくは異種の1
価炭化水素基であり、R3はビニル基などのアルケニル
基である。
本発明においてはこのペンゾフェノン化合物としてR2
がメチル基で、R2がビニル基であるものを使用するこ
とが好ましい。本発明の方法は前記した平均組成式(1
)で示されるオルガノハイドロジエンポリシロキサンと
一般式(0)で示されるトリオルガノシリル基置換ペン
ゾフェノン化合物とを、白金もしくは白金化合物の存在
下で反応を行わせるのであるが、該オルガノハイドロジ
エンポリシロキサンとペンゾフェノン化合物の使用割合
は、ベンゾフヱノン化合物のアルケニル基1モルあたり
オルガノハイドロジェンポリシロキサンのSi−日結合
が等モル好ましくは過剰となるように使用することがよ
い。
また、該反応を行うにあたっての反応温度および反応圧
力についてはとくに限定はなく、常温、常圧とすればよ
い。上記した反応を行うにあたって使用することができ
る白金または白金化合物としては、たとえば白金元素、
塩化白金酸、白金炭化水素コンプレックス、白金酸位化
合物などをあげることができ、これらは通常の触媒量、
すなわちオルガノハイドロジェンポリシロキサンとペン
ゾフェノン化合物の総重量に対して白金量で1〜150
跡の範囲で使用すれば充分である。
なお、本発明方法の実施にあたってはオルガノハイドロ
ジヱンポリシロキサンとペンゾフエノン化合物をあらか
じめ適当な有機溶媒に溶解しておくことがよく、この有
機溶媒としてはベンゼン、トルェン、キシレンなどを使
用することができる。
本発明においては上述のようにして反応を行わせ、ガス
クロマトグラフイ一によりペンゾフエ/ン化合物の消失
を確認し、これにペンゾチアゾールなどを加えて、白金
または白金化合物を失活させたのち、活性炭などで処理
し有溶溶媒を留去すればよく、こうすることによりきわ
めて容易に目的とする光硬化性オルガノポリシロキサン
を得ることができる。
上述のようにして得られる光硬化性オルガノポリシロキ
サンは、これに紫外線、好ましくは波長が36皿m以下
の紫外線を照射することによりきわめて短時間で確実に
硬化する。
なお、上記したような方法により得られたオルガノポリ
シロキサンは使用目的に応じて適当な有機溶剤に溶解し
て所望の粘度を有する組成物として使用すればよく、ま
た、本発明の方法により得ドられたオルガノポリシロキ
サンは、その使用にあたっては通常のオルガノポリシロ
キサン組成物に配合される各種の添加剤、たとえば充填
剤、着色剤、酸化防止剤などを添加することも該オルガ
ノポリシロキサンの諸物性を損わない限り任意とされる
つぎに本発明の実施例をあげるが、本発明は何らこれに
限定されるものではない。
実施例 1 2yoにおける粘度5比Sの分子鎖両末端がトリメチル
シリル基で封鎖されたメチルハイドロジェンポリシロキ
サン3.80夕と4ージメチルビニルシリルベンゾフェ
ノン0.2夕をベンゼン20叫に溶解し、これに塩化白
金酸の2ーヱチルヘキサノール溶液(Pt濃度2%)5
瓜風添加してシリル化反応を行いつつこの反応系のペン
ゾフェノンをガスクロマトグラフィ一により調べペンゾ
フェノンが消失したときをヒドロシリル化反応が完了し
たものとみなした。
ついでペンゾチアゾールを添加して白金触媒を失活させ
、活性炭を用いて処理したのち、ベンゼンを留去したと
ころ、油状の生成物が得られた。この反応生成物は赤外
線吸収スペクトル分析の結果から下記の分子式に相当す
るオルガノポリシロキサンであることがわかった。
つぎに上記で得たオルガノポリシロキサンをアルミニウ
ム板(たて5仇×よこ2仇)上に厚さが10仏mとなる
ように均一に塗布し、つぎにこの塗布面から約5肌の距
離に高圧水銀灯(容量100W)を設置して光を連続的
に照射して(塗布面における光の強さ14.3hW/の
)、該オルガノポリシロキサンを硬化させながら、この
硬化被膜を指で擦りラブーオフ(mb−off)の生じ
なくなつたときを確実に硬化したものとみなし、これま
でに要した照射時間を測定したところ、12分であつた
実施例 2 Cは(H)Si○単位10モル%および(CH3)2S
i○単位90モル%からなり、分子鎖両末端がトリメチ
ルシリル基で封鎖されたオルガノポリシロキサン1.9
0夕と4−ジメチルピニルシリルベンゾフエノンをベン
ゼン10叫に溶解し、ついで実施例1と同じ方法で処理
したところ、油状の生成物が得られた。
この反応生成物は赤外線吸スペクトル分析の結果から下
記の分子式に相当するオルガノポリシロキサンで るこ
;わかつたつぎに、上記で得たオルガノポリシロキサ
ンをアルミニウム坂上に塗布し、実施例1と同様にして
該シロキサンが硬化するまでの照射時間を測定したとこ
ろ12分であり、ラプーオフのない状態に硬化していた
実施例 3 実施例1で得たオルガノポリシロキサン0.2夕と実施
例2で得たオルガノポリシロキサン1.8夕を均一に混
合した。
つぎに、上記で得た混合物を実施例1で用いたものと同
じアルミニウム板上に塗布して実施例1と同様にして該
シロキサン混合物が硬化するまでの照射時間を調べたと
ころ、10分であり、ラブ−オフのない状態に硬化して
いた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 平均組成式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1は置換もしくは非置換の1価炭化水素
    基を表わし、a=1.0〜2.0、b=0.05〜1.
    0、ただしa+b=1.5〜3.0)で示されるオルガ
    ノハイドロジエンポリシロキサンと一般式▲数式、化学
    式、表等があります▼ (式中、R^2はアルケニル基を除く同種もしくは異
    種の1価炭化水素基を表わし、R^3はアルケニル基を
    表わす)で示されるトリオルガノシリル基置換ベンゾフ
    エノン化合物とを、白金もしくは白金化合物の存在下に
    反応させることを特徴とする光硬化性オルガノポリシロ
    キサンの製造方法。
JP14671476A 1976-12-07 1976-12-07 光硬化性オルガノポリシロキサンの製造方法 Expired JPS6010536B2 (ja)

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