JP3347936B2 - 光硬化性オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents
光硬化性オルガノポリシロキサン組成物Info
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- JP3347936B2 JP3347936B2 JP08891796A JP8891796A JP3347936B2 JP 3347936 B2 JP3347936 B2 JP 3347936B2 JP 08891796 A JP08891796 A JP 08891796A JP 8891796 A JP8891796 A JP 8891796A JP 3347936 B2 JP3347936 B2 JP 3347936B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体のパ
ターン形成、パッシベーション等に用いられる半導体用
感光性耐熱材料として有用な光硬化性オルガノポリシロ
キサン組成物に関する。
ターン形成、パッシベーション等に用いられる半導体用
感光性耐熱材料として有用な光硬化性オルガノポリシロ
キサン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体用感光性耐熱材料として
は、シリコーンラダーポリマー系の感光性耐熱材料(特
開昭60−108839号公報、特開昭60−1088
40号公報、特開昭60−108841号公報、特開昭
59−193925号公報、特開昭60−76739号
公報、特開昭60−80851号公報等参照)が知られ
ているが、感度が低く製造工程も複雑であり、実用的な
ものではなかった。
は、シリコーンラダーポリマー系の感光性耐熱材料(特
開昭60−108839号公報、特開昭60−1088
40号公報、特開昭60−108841号公報、特開昭
59−193925号公報、特開昭60−76739号
公報、特開昭60−80851号公報等参照)が知られ
ているが、感度が低く製造工程も複雑であり、実用的な
ものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、実用
的で、かつ経済的に得ることができる光硬化性オルガノ
ポリシロキサン組成物であって、すでに工業化された原
料を使用し、感度、解像性及び保存安定性に優れ、塗布
後未硬化の状態で粘着性が少なく、硬化後の耐熱性に優
れた光硬化性オルガノポリシロキサン組成物を提供する
ことにある。
的で、かつ経済的に得ることができる光硬化性オルガノ
ポリシロキサン組成物であって、すでに工業化された原
料を使用し、感度、解像性及び保存安定性に優れ、塗布
後未硬化の状態で粘着性が少なく、硬化後の耐熱性に優
れた光硬化性オルガノポリシロキサン組成物を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A) 下記一般
式(2): CH 2 =CR 1 COO−C 3 H 6 −Si(OR 4 ) 3 (2) (式中、R 1 は水素原子又はメチル基を示し、R 4 は非
置換又はアルコキシ置換アルキル基を示す)で表される
(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリアルコキシシ
ランと、該シラン1モル当たり1〜18モル量の、下記
一般式(3): PhSi(OR 5 ) 3 (3) (式中、Phはフェニル基を示し、R 5 は非置換又はア
ルコキシ置換アルキル基を示す)で表されるフェニルト
リアルコキシシラン及び場合によってはさらに前記一般
式(2)のシラン1モル当り0〜4モル量の下記一般式
(4): R 2 Si(OR 6 ) 3 (4) (式中、R 2 は炭素原子数1〜8のアルキル基又は炭素
原子数1〜8のアルケニル基を示し、R 6 は置換又はア
ルコキシ置換アルキル基を示す)で表されるオルガノト
リアルコキシシランとを、共加水分解及び重縮合に供
し、得られた縮重合物に含まれるシラノール基を、下記
一般式(6): R 7 3 SiO− (6) (式中、R 7 は独立に炭素原子数1〜8のアルキル基を
示す)で表されるトリアルキルシロキシ基に転換するこ
とにより得られた 平均分子量3,000〜100,000(GPCに
よるポリスチレン換算値)の(メタ)アクリロイルオキ
シル基含有オルガノポリシロキサン、及び
式(2): CH 2 =CR 1 COO−C 3 H 6 −Si(OR 4 ) 3 (2) (式中、R 1 は水素原子又はメチル基を示し、R 4 は非
置換又はアルコキシ置換アルキル基を示す)で表される
(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリアルコキシシ
ランと、該シラン1モル当たり1〜18モル量の、下記
一般式(3): PhSi(OR 5 ) 3 (3) (式中、Phはフェニル基を示し、R 5 は非置換又はア
ルコキシ置換アルキル基を示す)で表されるフェニルト
リアルコキシシラン及び場合によってはさらに前記一般
式(2)のシラン1モル当り0〜4モル量の下記一般式
(4): R 2 Si(OR 6 ) 3 (4) (式中、R 2 は炭素原子数1〜8のアルキル基又は炭素
原子数1〜8のアルケニル基を示し、R 6 は置換又はア
ルコキシ置換アルキル基を示す)で表されるオルガノト
リアルコキシシランとを、共加水分解及び重縮合に供
し、得られた縮重合物に含まれるシラノール基を、下記
一般式(6): R 7 3 SiO− (6) (式中、R 7 は独立に炭素原子数1〜8のアルキル基を
示す)で表されるトリアルキルシロキシ基に転換するこ
とにより得られた 平均分子量3,000〜100,000(GPCに
よるポリスチレン換算値)の(メタ)アクリロイルオキ
シル基含有オルガノポリシロキサン、及び
【0005】(B)光増感剤 を含有してなる光硬化性オルガノポリシロキサン組成物
に光を照射して硬化させることからなる硬化物の製造方
法である。
に光を照射して硬化させることからなる硬化物の製造方
法である。
【0006】(A) 成分の(メタ)アクリロイルオキシル
基含有オルガノポリシロキサン 本発明に用いる(A)成分の(メタ)アクリロイルオキ
シル基含有オルガノポリシロキサンは、好適に、下記一
般式(1): (CH 2 =CR 1 COOC 3 H 6 -) a (Ph) b R 2 c (R 3 3 SiO) d SiO (4-a-b-c-d)/2 (1) (式中、R 1 は水素原子又はメチル基を示し、R 2 は炭素
原子数1〜8のアルキル基又は炭素原子数1〜8のアル
ケニル基を示し、Phはフェニル基を示し、R 3 は炭素原
子数1〜8のアルキル基又は炭素原子数1〜8のアルケ
ニル基を示す。)の平均組成式で示される 分岐した構造
を有するオルガノポリシロキサンである。式(1)にお
いて、aは組成物が感光性を示す上で重要な役割を果た
す(メタ)アクリロイルオキシル基の割合を示し、0.
05<a<0.9を満足し、bは得られる硬化物に耐熱
性を付与するフェニル基の量を示し、0.1<b<0.
9を満足し、cは0≦c<0.2を満足し、dは0<d
≦0.5,好ましくは0<d≦0.1を満足し、かつ
0.8≦a+b+c+d≦1.5,好ましくは1≦a+
b+c+d≦1.1を満足する数である。
基含有オルガノポリシロキサン 本発明に用いる(A)成分の(メタ)アクリロイルオキ
シル基含有オルガノポリシロキサンは、好適に、下記一
般式(1): (CH 2 =CR 1 COOC 3 H 6 -) a (Ph) b R 2 c (R 3 3 SiO) d SiO (4-a-b-c-d)/2 (1) (式中、R 1 は水素原子又はメチル基を示し、R 2 は炭素
原子数1〜8のアルキル基又は炭素原子数1〜8のアル
ケニル基を示し、Phはフェニル基を示し、R 3 は炭素原
子数1〜8のアルキル基又は炭素原子数1〜8のアルケ
ニル基を示す。)の平均組成式で示される 分岐した構造
を有するオルガノポリシロキサンである。式(1)にお
いて、aは組成物が感光性を示す上で重要な役割を果た
す(メタ)アクリロイルオキシル基の割合を示し、0.
05<a<0.9を満足し、bは得られる硬化物に耐熱
性を付与するフェニル基の量を示し、0.1<b<0.
9を満足し、cは0≦c<0.2を満足し、dは0<d
≦0.5,好ましくは0<d≦0.1を満足し、かつ
0.8≦a+b+c+d≦1.5,好ましくは1≦a+
b+c+d≦1.1を満足する数である。
【0007】該(メタ)アクリロイルオキシル基含有オ
ルガノポリシロキサンは、平均分子量、例えば重量平均
分子量が3,000〜100,000(GPCによるポ
リスチレン換算値)であり、好ましくは、5,000〜
50,000(GPCによるポリスチレン換算値)であ
る。この平均分子量が小さすぎると、本発明の組成物を
コーティングした後、その未硬化状態での表面タックが
残り易くなる場合がある。一方、大き過ぎると、該
(A)成分が溶剤に溶けにくくなる場合がある。この該
(メタ)アクリロイルオキシル基含有オルガノポリシロ
キサンは、下記一般式(2):
ルガノポリシロキサンは、平均分子量、例えば重量平均
分子量が3,000〜100,000(GPCによるポ
リスチレン換算値)であり、好ましくは、5,000〜
50,000(GPCによるポリスチレン換算値)であ
る。この平均分子量が小さすぎると、本発明の組成物を
コーティングした後、その未硬化状態での表面タックが
残り易くなる場合がある。一方、大き過ぎると、該
(A)成分が溶剤に溶けにくくなる場合がある。この該
(メタ)アクリロイルオキシル基含有オルガノポリシロ
キサンは、下記一般式(2):
【0008】 CH2 =CR1 COO−C3 H6 −Si(OR4 )3 (2) (式中、R1 は前記と同じであり、R4 は非置換又はア
ルコキシ置換アルキル基を示す)で表される(メタ)ア
クリロイルオキシプロピルトリアルコキシシランと、該
シラン1モル当たり0.7 〜20モル量の、下記一般式
(3) :
ルコキシ置換アルキル基を示す)で表される(メタ)ア
クリロイルオキシプロピルトリアルコキシシランと、該
シラン1モル当たり0.7 〜20モル量の、下記一般式
(3) :
【0009】 PhSi(OR5 )3 (3) (式中、Phは前記と同じであり、R5 は非置換又はア
ルコキシ置換アルキル基を示す)で示されるフェニルト
リアルコキシシラン及び場合によっては、さらに例えば
前記一般式(2)のシラン1モル当たり0〜4モル量
(組成式(1)中、R2 は多くない方が好ましい)の一
般式(4):
ルコキシ置換アルキル基を示す)で示されるフェニルト
リアルコキシシラン及び場合によっては、さらに例えば
前記一般式(2)のシラン1モル当たり0〜4モル量
(組成式(1)中、R2 は多くない方が好ましい)の一
般式(4):
【0010】 R2 Si(OR6 )3 (4) (式中、R2 は前記と同じであり、R6 は非置換又はア
ルコキシ置換アルキル基を示す)で表されるオルガノト
リアルコキシシラン、例えばアルキルトリアルコキシシ
ラン、アルケニルトリアルコキシシランとを、共加水分
解及び縮重合に供し、得られた縮重合物に含まれるシラ
ノール基を、下記一般式(6): R 7 3 SiO− (6) (式中、R 7 は独立に炭素原子数1〜8のアルキル基を
示す)で表される トリアルキルシロキシ基に転換するこ
とにより得られる。
ルコキシ置換アルキル基を示す)で表されるオルガノト
リアルコキシシラン、例えばアルキルトリアルコキシシ
ラン、アルケニルトリアルコキシシランとを、共加水分
解及び縮重合に供し、得られた縮重合物に含まれるシラ
ノール基を、下記一般式(6): R 7 3 SiO− (6) (式中、R 7 は独立に炭素原子数1〜8のアルキル基を
示す)で表される トリアルキルシロキシ基に転換するこ
とにより得られる。
【0011】前記一般式(1)又は(4)のR2 及び一
般式(1)のR3 で表される炭素原子数1〜8のアルキ
ル又はアルケニル基としては、例えば、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチ
ル基、ヘキシル基、ヘプチル基、シクロヘキシル基、シ
クロヘプチル基、オクチル基、α−エチルヘキシル基、
ビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル
基、ブテニル基等が挙げられる。中でも好ましいのはメ
チル基である。
般式(1)のR3 で表される炭素原子数1〜8のアルキ
ル又はアルケニル基としては、例えば、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチ
ル基、ヘキシル基、ヘプチル基、シクロヘキシル基、シ
クロヘプチル基、オクチル基、α−エチルヘキシル基、
ビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル
基、ブテニル基等が挙げられる。中でも好ましいのはメ
チル基である。
【0012】前記一般式(2)のR4 で表される非置換
又はアルコキシ置換アルキル基は、一般に炭素原子数1
〜12のもの、好ましくは炭素原子数1〜4のものであ
って、このような非置換又はアルコキシ置換アルキル基
としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチ
ル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプ
チル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル
基、メトキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシメ
チル基、エトキシエチル基等が挙げられる。中でも好ま
しいのは、メチル基である。
又はアルコキシ置換アルキル基は、一般に炭素原子数1
〜12のもの、好ましくは炭素原子数1〜4のものであ
って、このような非置換又はアルコキシ置換アルキル基
としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチ
ル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプ
チル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル
基、メトキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシメ
チル基、エトキシエチル基等が挙げられる。中でも好ま
しいのは、メチル基である。
【0013】前記一般式(3)のR5 で表される非置換
又はアルコキシ置換アルキル基としては、前記R4 で表
される非置換又はアルコキシ置換アルキル基と同様のも
のが挙げられる。また前記一般式(4)のR6 で表され
る非置換又はアルコキシ置換アルキル基としては、前記
R4 で表される非置換又はアルコキシ置換アルキル基と
同様のものが挙げられる。
又はアルコキシ置換アルキル基としては、前記R4 で表
される非置換又はアルコキシ置換アルキル基と同様のも
のが挙げられる。また前記一般式(4)のR6 で表され
る非置換又はアルコキシ置換アルキル基としては、前記
R4 で表される非置換又はアルコキシ置換アルキル基と
同様のものが挙げられる。
【0014】上記の製造方法では、先ず、一般式(2)
の(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリアルコキシ
シランと一般式(3)のフェニルトリアルコキシシラン
とを、一般式(2)のシラン:一般式(3)のシランの
モル比1:0.7〜20、好ましくは、1:1〜5で、
好ましくは酸触媒存在下に、共加水分解反応させて、シ
ラノール基を有する共加水分解縮合物を得る。
の(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリアルコキシ
シランと一般式(3)のフェニルトリアルコキシシラン
とを、一般式(2)のシラン:一般式(3)のシランの
モル比1:0.7〜20、好ましくは、1:1〜5で、
好ましくは酸触媒存在下に、共加水分解反応させて、シ
ラノール基を有する共加水分解縮合物を得る。
【0015】前記一般式(2)で表される(メタ)アク
リロイルオキシプロピルトリアルコキシシランの具体例
としては、例えば、アクリロイルオキシプロピルトリメ
トキシシラン、アクリロイルオキシプロピルトリエトキ
シシラン、アクリロイルオキシプロピルトリプロポキシ
シラン、(2−メチル)アクリロイルオキシプロピルト
リメトキシシラン、(2−メチル)アクリロイルオキシ
プロピルトリエトキシシラン、アクリロイルオキシプロ
ピルトリ(メトキシエトキシ)シラン等が挙げられる。
リロイルオキシプロピルトリアルコキシシランの具体例
としては、例えば、アクリロイルオキシプロピルトリメ
トキシシラン、アクリロイルオキシプロピルトリエトキ
シシラン、アクリロイルオキシプロピルトリプロポキシ
シラン、(2−メチル)アクリロイルオキシプロピルト
リメトキシシラン、(2−メチル)アクリロイルオキシ
プロピルトリエトキシシラン、アクリロイルオキシプロ
ピルトリ(メトキシエトキシ)シラン等が挙げられる。
【0016】前記一般式(3)で表されるフェニルトリ
アルコキシシランの具体例としては、例えば、フェニル
トリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フ
ェニルトリプロポキシシラン、フェニルトリブトキシシ
ラン等が挙げられる。
アルコキシシランの具体例としては、例えば、フェニル
トリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フ
ェニルトリプロポキシシラン、フェニルトリブトキシシ
ラン等が挙げられる。
【0017】前記一般式(4)で表されるオルガノトリ
アルコキシシランの具体例としては、例えば、メチルト
リメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチル
トリプロポキシシラン、メチルトリブトキシシラン、エ
チルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、
エチルトリプロポキシシラン、エチルトリブトキシシラ
ン、プロピルトリメトキシシラン、プロピルトリエトキ
シシラン、プロピルトリプロポキシシラン、プロピルト
リブトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル
トリ(メトキシエトキシ)シラン等が挙げられる。前記
の共加水分解は、酸触媒の存在下に行うのが好ましい。
酸触媒としては、公知の酸触媒である無機酸及び有機酸
を用いることができ、具体的には、例えば、塩酸、硫酸
等の無機酸;酢酸、シュウ酸等の有機酸が挙げられる。
中でも好ましいのは塩酸である。
アルコキシシランの具体例としては、例えば、メチルト
リメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチル
トリプロポキシシラン、メチルトリブトキシシラン、エ
チルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、
エチルトリプロポキシシラン、エチルトリブトキシシラ
ン、プロピルトリメトキシシラン、プロピルトリエトキ
シシラン、プロピルトリプロポキシシラン、プロピルト
リブトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル
トリ(メトキシエトキシ)シラン等が挙げられる。前記
の共加水分解は、酸触媒の存在下に行うのが好ましい。
酸触媒としては、公知の酸触媒である無機酸及び有機酸
を用いることができ、具体的には、例えば、塩酸、硫酸
等の無機酸;酢酸、シュウ酸等の有機酸が挙げられる。
中でも好ましいのは塩酸である。
【0018】酸触媒の使用量は、前記一般式(2)、
(3)及び(4)で示されるアルコキシシランの合計量
100重量部に対し、通常0.001〜1.0重量部で
ある。共加水分解は、通常、0〜50℃で行えばよい。
このようにして得られる共加水分解物は、次に縮重合に
供される。この縮重合反応の条件は、前記一般式(1)
のオルガノポリシロキサンの分子量をコントロールする
上で重要である。反応温度は50〜100℃が好まし
く、特に80℃〜100℃が好ましい。
(3)及び(4)で示されるアルコキシシランの合計量
100重量部に対し、通常0.001〜1.0重量部で
ある。共加水分解は、通常、0〜50℃で行えばよい。
このようにして得られる共加水分解物は、次に縮重合に
供される。この縮重合反応の条件は、前記一般式(1)
のオルガノポリシロキサンの分子量をコントロールする
上で重要である。反応温度は50〜100℃が好まし
く、特に80℃〜100℃が好ましい。
【0019】反応時間は、前記反応温度条件下で30分
間以上が好ましい。特に平均分子量、例えば重量平均分
子量3,000以上(GPCによるポリスチレン換算
値)の該オルガノポリシロキサンを得るためには、上記
の共加水分解により生じたシラノール基と、共加水分解
後も残存するアルコキシ基を上記反応条件で縮重合する
必要がある。このようにして共加水分解及び縮重合を経
て得られた共加水分解縮重合物中にはアルコキシ基はほ
ぼ完全に消失しているが、一部のシラノール基は未反応
のまま残存している。
間以上が好ましい。特に平均分子量、例えば重量平均分
子量3,000以上(GPCによるポリスチレン換算
値)の該オルガノポリシロキサンを得るためには、上記
の共加水分解により生じたシラノール基と、共加水分解
後も残存するアルコキシ基を上記反応条件で縮重合する
必要がある。このようにして共加水分解及び縮重合を経
て得られた共加水分解縮重合物中にはアルコキシ基はほ
ぼ完全に消失しているが、一部のシラノール基は未反応
のまま残存している。
【0020】次の共加水分解縮重合物のシリル化工程で
は、前記共加水分解縮重合物をシリル化剤と反応させ
て、残存するシラノール基をシリル化する。前記シリル
化剤としては、例えば、下記一般式(5): R7 3 Si−NH−SiR7 3 (5) (式中、R7 は独立に炭素原子数1〜8のアルキル基又
は炭素原子数1〜8のアルケニル基を示す)で表される
ヘキサオルガノジシラザン、例えばヘキサアルキルジシ
ラザン、テトラアルキルジアルケニルジシラザン、テト
ラアルケニルジアルキルジシラザン等が挙げられる。前
記一般式(5)のR7 で示される炭素原子数1〜8のア
ルキル又はアルケニル基としては前記R2 及びR3 と同
様のものが挙げられ、好ましくはメチル基及びビニル基
である。前記一般式(5)のヘキサオルガノジシラザン
の具体例としてはヘキサメチルジシラザン、テトラメチ
ルジブチルジシラザン、ヘキサエチルジシラザン、テト
ラメチルジビニルジシラザン、テトラビニルジメチルジ
シラザン等が挙げられる。前記一般式(5)以外のシリ
ル化剤としては、例えばN−トリメチルシリルアセトア
ミド、N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミ
ド、N−トリメチルシリルイミダゾール等が挙げられ
る。以上のシリル化剤の中でも、ヘキサアルキルジシラ
ザン、特にヘキサメチルジシラザンが好ましい。
は、前記共加水分解縮重合物をシリル化剤と反応させ
て、残存するシラノール基をシリル化する。前記シリル
化剤としては、例えば、下記一般式(5): R7 3 Si−NH−SiR7 3 (5) (式中、R7 は独立に炭素原子数1〜8のアルキル基又
は炭素原子数1〜8のアルケニル基を示す)で表される
ヘキサオルガノジシラザン、例えばヘキサアルキルジシ
ラザン、テトラアルキルジアルケニルジシラザン、テト
ラアルケニルジアルキルジシラザン等が挙げられる。前
記一般式(5)のR7 で示される炭素原子数1〜8のア
ルキル又はアルケニル基としては前記R2 及びR3 と同
様のものが挙げられ、好ましくはメチル基及びビニル基
である。前記一般式(5)のヘキサオルガノジシラザン
の具体例としてはヘキサメチルジシラザン、テトラメチ
ルジブチルジシラザン、ヘキサエチルジシラザン、テト
ラメチルジビニルジシラザン、テトラビニルジメチルジ
シラザン等が挙げられる。前記一般式(5)以外のシリ
ル化剤としては、例えばN−トリメチルシリルアセトア
ミド、N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミ
ド、N−トリメチルシリルイミダゾール等が挙げられ
る。以上のシリル化剤の中でも、ヘキサアルキルジシラ
ザン、特にヘキサメチルジシラザンが好ましい。
【0021】このシリル化反応は、通常有機溶媒中で行
われ、このような有機溶媒としては、例えば、メチルト
リブチルケトン、トルエン、キシレン等が挙げられる。
シリル化剤の使用量は、共加水分解縮重合物中に残存す
るシラノール基の量により一概に決定できないが、通
常、前記共加水分解縮重合物に対して5重量%以上が好
ましい。前記シリル化反応の温度は、80℃以上、特に
80〜160℃が好ましく、反応時間は、0.5〜3時
間程度でよい。このシリル化により、共加水分解縮合物
に残存するシラノール基はほぼ完全にトリアルキルシロ
キシ基に転化され不活性になる。
われ、このような有機溶媒としては、例えば、メチルト
リブチルケトン、トルエン、キシレン等が挙げられる。
シリル化剤の使用量は、共加水分解縮重合物中に残存す
るシラノール基の量により一概に決定できないが、通
常、前記共加水分解縮重合物に対して5重量%以上が好
ましい。前記シリル化反応の温度は、80℃以上、特に
80〜160℃が好ましく、反応時間は、0.5〜3時
間程度でよい。このシリル化により、共加水分解縮合物
に残存するシラノール基はほぼ完全にトリアルキルシロ
キシ基に転化され不活性になる。
【0022】このようにして、前記一般式(1)で表さ
れる(メタ)アクリロイルオキシル基含有オルガノポリ
シロキサンが得られる。該(メタ)アクリロイルオキシ
ル基含有オルガノポリシロキサンは、シラノール基が分
子中に残存していないので親水性が乏しく親油性が高い
ので水と混和しない有機溶剤に溶解した状態で水洗する
ことにより容易に水溶性不純物を除去できる。したがっ
て、高純度化が容易でしかもシラノール基を含有してい
ないので保存安定性に優れている。更に、硬化性が優
れ、塗布後、未硬化状態で粘着性が少ない。
れる(メタ)アクリロイルオキシル基含有オルガノポリ
シロキサンが得られる。該(メタ)アクリロイルオキシ
ル基含有オルガノポリシロキサンは、シラノール基が分
子中に残存していないので親水性が乏しく親油性が高い
ので水と混和しない有機溶剤に溶解した状態で水洗する
ことにより容易に水溶性不純物を除去できる。したがっ
て、高純度化が容易でしかもシラノール基を含有してい
ないので保存安定性に優れている。更に、硬化性が優
れ、塗布後、未硬化状態で粘着性が少ない。
【0023】(B) 成分の光増感剤 本発明に用いる(B)成分の光増感剤としては、例え
ば、2,6−ビス(p−アジドベンザル)−4−tert−
アミールシクロヘキサノン、2,6−ビス(p−アジド
ベンザル)−4−メチルシクロヘキサノン、4,4’−
ジアジドベンザルアセトン等のビスアジド化合物;3,
3−カルボニルビス(7−ジエチルアミノクマリン)、
6−メチルクマリン等のクマリン系色素;ベンゾフェノ
ン及びこれらの誘導体、例えば、テトラ(tert−ブチル
ペロキシカルボニル)ベンゾフェノン等;ベンゾイン、
及びこれらの誘導体、例えば、ベンゾインエチルエーテ
ル、ベンゾインメチルエーテルなどが挙げられ、中でも
好ましいのは、2,6−ビス(p−アジドベンザル)−
4−tert−アミールシクロヘキサノン、3,3−カルボ
ニルビス(7−ジエチルアミノクマリン)、テトラ(te
rt−ブチルペロキシカルボニル)ベンゾフェノン、ベン
ゾフェノンである。
ば、2,6−ビス(p−アジドベンザル)−4−tert−
アミールシクロヘキサノン、2,6−ビス(p−アジド
ベンザル)−4−メチルシクロヘキサノン、4,4’−
ジアジドベンザルアセトン等のビスアジド化合物;3,
3−カルボニルビス(7−ジエチルアミノクマリン)、
6−メチルクマリン等のクマリン系色素;ベンゾフェノ
ン及びこれらの誘導体、例えば、テトラ(tert−ブチル
ペロキシカルボニル)ベンゾフェノン等;ベンゾイン、
及びこれらの誘導体、例えば、ベンゾインエチルエーテ
ル、ベンゾインメチルエーテルなどが挙げられ、中でも
好ましいのは、2,6−ビス(p−アジドベンザル)−
4−tert−アミールシクロヘキサノン、3,3−カルボ
ニルビス(7−ジエチルアミノクマリン)、テトラ(te
rt−ブチルペロキシカルボニル)ベンゾフェノン、ベン
ゾフェノンである。
【0024】(B)成分の光増感剤の配合量は、前記
(A)成分の(メタ)アクリロイルオキシル基含有オル
ガノポリシロキサン100重量部に対し、0.0001
〜20重量部が好ましく、さらに好ましくは0.1〜1
0重量部である。
(A)成分の(メタ)アクリロイルオキシル基含有オル
ガノポリシロキサン100重量部に対し、0.0001
〜20重量部が好ましく、さらに好ましくは0.1〜1
0重量部である。
【0025】その他の成分 本発明の光硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、前
記(A)及び(B)成分のほか、必要により、溶剤や、
例えば、ハイドロキノンモノメチルエーテル、2,6−
ジ(tert−ブチル)−4−メチルフェノール等の重合禁
止剤、通常光硬化性オルガノポリシロキサン組成物に用
いるその他の添加剤などを配合することができる。
記(A)及び(B)成分のほか、必要により、溶剤や、
例えば、ハイドロキノンモノメチルエーテル、2,6−
ジ(tert−ブチル)−4−メチルフェノール等の重合禁
止剤、通常光硬化性オルガノポリシロキサン組成物に用
いるその他の添加剤などを配合することができる。
【0026】前記溶剤としては、例えば、トルエン、キ
シレン、メチルイソブチルケトン、1−メトキシ−2−
プロパノール等が挙げられる。溶剤の使用量は、組成物
全体で40〜80重量%が好ましい。
シレン、メチルイソブチルケトン、1−メトキシ−2−
プロパノール等が挙げられる。溶剤の使用量は、組成物
全体で40〜80重量%が好ましい。
【0027】光硬化性オルガノポリシロキサン組成物 本発明の組成物は、前記(A)成分及び(B)成分、並
びにその他の必要な成分を均一に混合して得ることがで
きる。
びにその他の必要な成分を均一に混合して得ることがで
きる。
【0028】このようにして得られた本発明の組成物
は、例えば次のように用いられる。即ち、スピンナー等
の塗布装置を用いて所定の基体に塗布し、組成物に含ま
れる溶剤を風乾して、好ましくは、0.1〜10μm
(乾燥後の厚さ)の組成物被膜を形成した後、マスクア
ライナー等を用い、これに直接、或いはフォトマスクで
組成物被膜表面を遮蔽してから、光を照射して該組成物
被膜の露光部分を硬化させる。照射する光としては、例
えば、遠紫外線(波長:例193nm,253nm)、i線
(波長:365nm)、g線(波長:436nm)、h線
(波長:405nm)等の紫外線が挙げられる。
は、例えば次のように用いられる。即ち、スピンナー等
の塗布装置を用いて所定の基体に塗布し、組成物に含ま
れる溶剤を風乾して、好ましくは、0.1〜10μm
(乾燥後の厚さ)の組成物被膜を形成した後、マスクア
ライナー等を用い、これに直接、或いはフォトマスクで
組成物被膜表面を遮蔽してから、光を照射して該組成物
被膜の露光部分を硬化させる。照射する光としては、例
えば、遠紫外線(波長:例193nm,253nm)、i線
(波長:365nm)、g線(波長:436nm)、h線
(波長:405nm)等の紫外線が挙げられる。
【0029】前記フォトマスクで遮蔽された未硬化の組
成物被膜は、例えば、メチルトリブチルケトン等の溶剤
を用いて溶解、除去することにより、前記フォトマスク
に応じたパターンを形成ができる。また、組成物被膜を
半導体のパッシベーションに用いる場合には、好ましく
は、200℃〜300℃で1〜4時間加熱することによ
り、硬化させた組成物被膜中に残存する溶剤等の揮発分
が完全に飛散し、耐熱性、密着性に優れた被膜が得られ
る。
成物被膜は、例えば、メチルトリブチルケトン等の溶剤
を用いて溶解、除去することにより、前記フォトマスク
に応じたパターンを形成ができる。また、組成物被膜を
半導体のパッシベーションに用いる場合には、好ましく
は、200℃〜300℃で1〜4時間加熱することによ
り、硬化させた組成物被膜中に残存する溶剤等の揮発分
が完全に飛散し、耐熱性、密着性に優れた被膜が得られ
る。
【0030】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を示し、本発明を
さらに具体的に説明する。なお、本例中、平均分子量
は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフ)に
よるポリスチレン換算値であり、また記号MW は重量平
均分子量を意味する。
さらに具体的に説明する。なお、本例中、平均分子量
は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフ)に
よるポリスチレン換算値であり、また記号MW は重量平
均分子量を意味する。
【0031】実施例1 アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン()
468重量部、及びフェニルトリメトキシシラン()
792重量部をフラスコに仕込み(:のモル比=
1:2)、これに水534.2重量部及び酸触媒として
の塩酸(36重量%)2重量部を混合した溶液を攪拌下
で10分間かけて滴下し、加水分解反応を行った。次
に、反応混合物を100℃に加熱し、副生したメチルア
ルコールを留去しながら5時間縮重合反応を行った。
468重量部、及びフェニルトリメトキシシラン()
792重量部をフラスコに仕込み(:のモル比=
1:2)、これに水534.2重量部及び酸触媒として
の塩酸(36重量%)2重量部を混合した溶液を攪拌下
で10分間かけて滴下し、加水分解反応を行った。次
に、反応混合物を100℃に加熱し、副生したメチルア
ルコールを留去しながら5時間縮重合反応を行った。
【0032】次に、得られた加水分解縮重合物をメチル
トリブチルケトンに溶解した後、該加水分解縮重合物1
00重量部に対してヘキサメチルジシラザン25重量部
を添加し、100℃で1時間加熱した。その後、メチル
トリブチルケトンを100℃/5mmHgで減圧留去
し、樹脂状の固形物として(A)成分の(メタ)アクリ
ロイルオキシル基含有オルガノポリシロキサンを得た。
なお、この(メタ)アクリロイルオキシル基含有オルガ
ノポリシロキサンの平均分子量(MW )を測定した結
果、7,000であった。
トリブチルケトンに溶解した後、該加水分解縮重合物1
00重量部に対してヘキサメチルジシラザン25重量部
を添加し、100℃で1時間加熱した。その後、メチル
トリブチルケトンを100℃/5mmHgで減圧留去
し、樹脂状の固形物として(A)成分の(メタ)アクリ
ロイルオキシル基含有オルガノポリシロキサンを得た。
なお、この(メタ)アクリロイルオキシル基含有オルガ
ノポリシロキサンの平均分子量(MW )を測定した結
果、7,000であった。
【0033】次に、得られた(メタ)アクリロイルオキ
シル基含有オルガノポリシロキサン100重量部と、
(B)成分の2,6−ビス(p−アジドベンザル)−4
−tert−アミールシクロヘキサノン5重量部とを、メチ
ルイソブチルケトン233.4重量部に溶解した溶液
を、孔径が0.5μmのメンブレンフィルターでろ過
し、本発明の組成物を得た。得られた組成物をシリコン
ウェハー上にスピンコート法により塗布し、風乾した
後、膜厚が2.5μmの組成物被膜を形成した。この組
成物被膜は、未硬化の状態で粘着性は無かった。
シル基含有オルガノポリシロキサン100重量部と、
(B)成分の2,6−ビス(p−アジドベンザル)−4
−tert−アミールシクロヘキサノン5重量部とを、メチ
ルイソブチルケトン233.4重量部に溶解した溶液
を、孔径が0.5μmのメンブレンフィルターでろ過
し、本発明の組成物を得た。得られた組成物をシリコン
ウェハー上にスピンコート法により塗布し、風乾した
後、膜厚が2.5μmの組成物被膜を形成した。この組
成物被膜は、未硬化の状態で粘着性は無かった。
【0034】この組成物被膜に、マスクアライナーを用
い、予め半導体の回路に応じてパターンを形成したフォ
トマスクを密着させ、露光した後(180mJ)、キシ
レンを用いて現像し、シリコンウェハー上に厚さが1.
8μmで、20μmL/Sの解像パターンを得た。な
お、20μmL/Sの解像パターンとは、シリコーンウ
ェーハー上に幅20μm組成物被膜と幅20μmのスペ
ースが交互に連なる縞状パターンをいう(以下、同
じ)。
い、予め半導体の回路に応じてパターンを形成したフォ
トマスクを密着させ、露光した後(180mJ)、キシ
レンを用いて現像し、シリコンウェハー上に厚さが1.
8μmで、20μmL/Sの解像パターンを得た。な
お、20μmL/Sの解像パターンとは、シリコーンウ
ェーハー上に幅20μm組成物被膜と幅20μmのスペ
ースが交互に連なる縞状パターンをいう(以下、同
じ)。
【0035】実施例2 アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン()
468重量部、及びフェニルトリメトキシシラン()
594重量部をフラスコに仕込み(:のモル比=
1:5)、これに水446重量部及び酸触媒としての塩
酸(36重量%)1.7重量部を混合した溶液を滴下
し、加水分解反応を行った。次に、これを80℃に加熱
し、副生したメチルアルコールを留去しながら縮重合反
応を行った。
468重量部、及びフェニルトリメトキシシラン()
594重量部をフラスコに仕込み(:のモル比=
1:5)、これに水446重量部及び酸触媒としての塩
酸(36重量%)1.7重量部を混合した溶液を滴下
し、加水分解反応を行った。次に、これを80℃に加熱
し、副生したメチルアルコールを留去しながら縮重合反
応を行った。
【0036】次に、得られた加水分解縮重合物をメチル
トリブチルケトンに溶解した後、該加水分解縮重合物1
00重量部に対してヘキサメチルジシラザン25重量部
を添加し、100℃で1時間加熱した後、メチルトリブ
チルケトンを100℃、5mmHgで減圧留去し、樹脂
状の固形物として(A)成分の(メタ)アクリロイルオ
キシル基含有オルガノポリシロキサンを得た。なお、こ
の(メタ)アクリロイルオキシル基含有オルガノポリシ
ロキサンの平均分子量(MW )を測定した結果、12,
000であった。
トリブチルケトンに溶解した後、該加水分解縮重合物1
00重量部に対してヘキサメチルジシラザン25重量部
を添加し、100℃で1時間加熱した後、メチルトリブ
チルケトンを100℃、5mmHgで減圧留去し、樹脂
状の固形物として(A)成分の(メタ)アクリロイルオ
キシル基含有オルガノポリシロキサンを得た。なお、こ
の(メタ)アクリロイルオキシル基含有オルガノポリシ
ロキサンの平均分子量(MW )を測定した結果、12,
000であった。
【0037】次に、得られたアクリロキシ基含有オルガ
ノポリシロキサン100重量部と、(B)成分のテトラ
(tert−ブチルペロキシカルボニル)ベンゾフェノ
ン4重量部及び3,3−カルボニルビス(7−ジエチル
アミノクマリン)0.005重量部とを、メチルイソブ
チルケトン233.4重量部に溶解した溶液を、孔径が
0.5μmのメンブレンフィルターでろ過し、本発明の
組成物を得た。
ノポリシロキサン100重量部と、(B)成分のテトラ
(tert−ブチルペロキシカルボニル)ベンゾフェノ
ン4重量部及び3,3−カルボニルビス(7−ジエチル
アミノクマリン)0.005重量部とを、メチルイソブ
チルケトン233.4重量部に溶解した溶液を、孔径が
0.5μmのメンブレンフィルターでろ過し、本発明の
組成物を得た。
【0038】得られた組成物をシリコンウェハー上にス
ピンコート法により塗布し、風乾した後、膜厚が2.5
μmの組成物被膜を形成した。この組成物被膜は、未硬
化の状態で粘着性は無かった。この組成物被膜に、マス
クアライナーを用い、予め半導体の回路に応じてパター
ンを形成したフォトマスクを密着させ、露光した後(7
08mJ)、メチルイソブチルケトンを用いて現像し、
シリコンウェハー上に厚さが1.7μmで、20μmL
/Sの解像パターンを得た。
ピンコート法により塗布し、風乾した後、膜厚が2.5
μmの組成物被膜を形成した。この組成物被膜は、未硬
化の状態で粘着性は無かった。この組成物被膜に、マス
クアライナーを用い、予め半導体の回路に応じてパター
ンを形成したフォトマスクを密着させ、露光した後(7
08mJ)、メチルイソブチルケトンを用いて現像し、
シリコンウェハー上に厚さが1.7μmで、20μmL
/Sの解像パターンを得た。
【0039】実施例3 実施例2と同様にして、加水分解及び縮重合を行って加
水分解縮重合物を得た。
水分解縮重合物を得た。
【0040】得られた加水分解縮重合物を、実施例1に
おいて行ったのと同様にしてヘキサメチルジシラザンで
処理し、(A)成分の(メタ)アクリロイルオキシル基
含有オルガノポリシロキサンを得た。なお、この(メ
タ)アクリロイルオキシル基含有オルガノポリシロキサ
ンの平均分子量(MW )を測定した結果、12,000
であった。
おいて行ったのと同様にしてヘキサメチルジシラザンで
処理し、(A)成分の(メタ)アクリロイルオキシル基
含有オルガノポリシロキサンを得た。なお、この(メ
タ)アクリロイルオキシル基含有オルガノポリシロキサ
ンの平均分子量(MW )を測定した結果、12,000
であった。
【0041】次に、この(メタ)アクリロイルオキシル
基含有オルガノポリシロキサン100重量部を、トルエ
ン200重量部に溶解し、これを純水600重量部で2
回水洗した。この時の分離廃水の電導度を測定したとこ
ろ、3μs/cmであった。
基含有オルガノポリシロキサン100重量部を、トルエ
ン200重量部に溶解し、これを純水600重量部で2
回水洗した。この時の分離廃水の電導度を測定したとこ
ろ、3μs/cmであった。
【0042】次に、水洗した(メタ)アクリロイルオキ
シル基含有オルガノポリシロキサンのトルエン溶液から
共沸脱水及びトルエン留去を行って精製した。次に、こ
うして精製した(メタ)アクリロイルオキシル基含有オ
ルガノポリシロキサン100重量部と、(B)成分のテ
トラ(tert−ブチルペロキシカルボニル)ベンゾフ
ェノン4重量部と、3,3−カルボニルビス(7−ジエ
チルアミノクマリン)0.005重量部とを、メチルイ
ソブチルケトン233.4重量部に溶解した溶液を、孔
径が0.5μmのメンブレンフィルターでろ過し、本発
明の組成物を得た。この組成物中の不純物濃度を測定し
た結果、Na+ が1ppm以下、K+ が1ppm以下、
C1- が1ppm以下であった。得られた組成物をシリ
コンウェハー上にスピンコート法により塗布し、風乾し
た後、膜厚が2.5μmの組成物被膜を形成した。この
組成物被膜は、未硬化の状態で粘着性は無かった。
シル基含有オルガノポリシロキサンのトルエン溶液から
共沸脱水及びトルエン留去を行って精製した。次に、こ
うして精製した(メタ)アクリロイルオキシル基含有オ
ルガノポリシロキサン100重量部と、(B)成分のテ
トラ(tert−ブチルペロキシカルボニル)ベンゾフ
ェノン4重量部と、3,3−カルボニルビス(7−ジエ
チルアミノクマリン)0.005重量部とを、メチルイ
ソブチルケトン233.4重量部に溶解した溶液を、孔
径が0.5μmのメンブレンフィルターでろ過し、本発
明の組成物を得た。この組成物中の不純物濃度を測定し
た結果、Na+ が1ppm以下、K+ が1ppm以下、
C1- が1ppm以下であった。得られた組成物をシリ
コンウェハー上にスピンコート法により塗布し、風乾し
た後、膜厚が2.5μmの組成物被膜を形成した。この
組成物被膜は、未硬化の状態で粘着性は無かった。
【0043】この組成物被膜に、マスクアライナーを用
いて予め半導体の回路に応じてパターンを形成したフォ
トマスクを密着させ、露光した後(708mJ)、メチ
ルイソブチルケトンを用いて、組成物被膜の未硬化部分
を溶解、除去し、シリコンウェハー上に、厚さが1.7
μmで、20μmL/Sの解像パターンを得た。
いて予め半導体の回路に応じてパターンを形成したフォ
トマスクを密着させ、露光した後(708mJ)、メチ
ルイソブチルケトンを用いて、組成物被膜の未硬化部分
を溶解、除去し、シリコンウェハー上に、厚さが1.7
μmで、20μmL/Sの解像パターンを得た。
【0044】比較例1 アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン()
468重量部、及びフェニルトリメトキシシラン()
198重量部をフラスコに仕込み(:のモル比=
1:0.5)、これに水334重量部及び酸触媒として
の塩酸(36重量%)1.3重量部を混合した溶液を滴
下し、加水分解反応を行った。次に反応液を80℃に加
熱し、副生したメチルアルコールを留去しながら縮重合
反応を行った。
468重量部、及びフェニルトリメトキシシラン()
198重量部をフラスコに仕込み(:のモル比=
1:0.5)、これに水334重量部及び酸触媒として
の塩酸(36重量%)1.3重量部を混合した溶液を滴
下し、加水分解反応を行った。次に反応液を80℃に加
熱し、副生したメチルアルコールを留去しながら縮重合
反応を行った。
【0045】次に、得られた加水分解縮重合物をメチル
イソブチルケトンに溶解した後、該加水分解縮重合物1
00重量部に対してヘキサメチルジシラザン25重量部
を添加し、100℃で1時間加熱した後、メチルイソブ
チルケトンを100℃/5mmHgで減圧留去したとこ
ろ、高粘度の樹脂を得た。この樹脂は、粘着性があり、
フォトマスクを使用する光硬化性オルガノポリシロキサ
ン組成物としては不適当であった。なお、この樹脂の平
均分子量(MW )を測定した結果、9,000であっ
た。
イソブチルケトンに溶解した後、該加水分解縮重合物1
00重量部に対してヘキサメチルジシラザン25重量部
を添加し、100℃で1時間加熱した後、メチルイソブ
チルケトンを100℃/5mmHgで減圧留去したとこ
ろ、高粘度の樹脂を得た。この樹脂は、粘着性があり、
フォトマスクを使用する光硬化性オルガノポリシロキサ
ン組成物としては不適当であった。なお、この樹脂の平
均分子量(MW )を測定した結果、9,000であっ
た。
【0046】比較例2 実施例1と同様の組成、即ち、アクリロイルオキシプロ
ピルトリメトキシシラン()468重量部、及びフェ
ニルトリメトキシシラン()792重量部をフラスコ
に仕込み(:のモル比=1:2)、これに水53
4.2重量部及び酸触媒としての塩酸(36重量%)2
重量部を混合した溶液を攪拌下で10分間かけて滴下
し、加水分解反応を行った。次に、この反応混合物を1
00℃に加熱し、副生したメチルアルコールを留去しな
がら1時間縮重合反応を行った。
ピルトリメトキシシラン()468重量部、及びフェ
ニルトリメトキシシラン()792重量部をフラスコ
に仕込み(:のモル比=1:2)、これに水53
4.2重量部及び酸触媒としての塩酸(36重量%)2
重量部を混合した溶液を攪拌下で10分間かけて滴下
し、加水分解反応を行った。次に、この反応混合物を1
00℃に加熱し、副生したメチルアルコールを留去しな
がら1時間縮重合反応を行った。
【0047】次に、得られた加水分解縮重合物をメチル
トリブチルケトンに溶解した後、該加水分解縮重合物1
00重量部にヘキサメチルジシラザン25重量部を添加
し、100℃で1時間加熱した後、メチルトリブチルケ
トンを100℃/5mmHgで減圧留去したところ、高
粘度で水あめ状の樹脂を得た。この樹脂は、粘着性があ
り、フォトマスクを使用する光硬化性オルガノポリシロ
キサン組成物としては不適当であった。なお、この樹脂
の平均分子量(MW )を測定した結果、2,000であ
った。
トリブチルケトンに溶解した後、該加水分解縮重合物1
00重量部にヘキサメチルジシラザン25重量部を添加
し、100℃で1時間加熱した後、メチルトリブチルケ
トンを100℃/5mmHgで減圧留去したところ、高
粘度で水あめ状の樹脂を得た。この樹脂は、粘着性があ
り、フォトマスクを使用する光硬化性オルガノポリシロ
キサン組成物としては不適当であった。なお、この樹脂
の平均分子量(MW )を測定した結果、2,000であ
った。
【0048】比較例3 実施例1と同様の組成、即ち、アクリロイルオキシプロ
ピルトリメトキシシラン()468重量部、及びフェ
ニルトリメトキシシラン()792重量部をフラスコ
に仕込み(:のモル比=1:2)、これに水53
4.2重量部及び酸触媒としての塩酸(36重量%)2
重量部を混合した溶液を攪拌下で10分間かけて滴下
し、加水分解反応を行った。
ピルトリメトキシシラン()468重量部、及びフェ
ニルトリメトキシシラン()792重量部をフラスコ
に仕込み(:のモル比=1:2)、これに水53
4.2重量部及び酸触媒としての塩酸(36重量%)2
重量部を混合した溶液を攪拌下で10分間かけて滴下
し、加水分解反応を行った。
【0049】次に反応混合物を100℃に加熱し、副生
したメチルアルコールを留去しながらさらに昇温を続
け、150℃で10時間縮重合反応を行った。次に得ら
れた加水分解縮合物をメチルトリブチルケトンに溶解し
ようとしたが、該縮合物を均一に溶解するのは困難であ
った。該縮合物の平均分子量(MW )を測定した結果1
10,000であった。
したメチルアルコールを留去しながらさらに昇温を続
け、150℃で10時間縮重合反応を行った。次に得ら
れた加水分解縮合物をメチルトリブチルケトンに溶解し
ようとしたが、該縮合物を均一に溶解するのは困難であ
った。該縮合物の平均分子量(MW )を測定した結果1
10,000であった。
【0050】比較例4 アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン()
468重量部、及びフェニルトリメトキシシラン()
9900重量部をフラスコに仕込み(:のモル比=
1:25)、これに水4450重量部及び酸触媒として
塩酸(36重量%)16.6重量部を混合した溶液を攪
拌下で10分間かけて滴下し、加水分解反応を行った。
次に反応混合物を100℃に加熱し、副生したメチルア
ルコールを留去しながら5時間縮重合反応を行った。
468重量部、及びフェニルトリメトキシシラン()
9900重量部をフラスコに仕込み(:のモル比=
1:25)、これに水4450重量部及び酸触媒として
塩酸(36重量%)16.6重量部を混合した溶液を攪
拌下で10分間かけて滴下し、加水分解反応を行った。
次に反応混合物を100℃に加熱し、副生したメチルア
ルコールを留去しながら5時間縮重合反応を行った。
【0051】次に得られた加水分解縮合物をメチルトリ
ブチルケトンに溶解した後、該加水分解縮重合物100
重量部に対してヘキサメチルジシラザン25重量部を添
加し、100℃で1時間加熱した。その後、メチルトリ
ブチルケトンを100℃/5mmHgで減圧留去し、樹
脂固形物を得た。なお、この樹脂固形物の平均分子量
(MW )を測定した結果6,000であった。
ブチルケトンに溶解した後、該加水分解縮重合物100
重量部に対してヘキサメチルジシラザン25重量部を添
加し、100℃で1時間加熱した。その後、メチルトリ
ブチルケトンを100℃/5mmHgで減圧留去し、樹
脂固形物を得た。なお、この樹脂固形物の平均分子量
(MW )を測定した結果6,000であった。
【0052】次に得られた樹脂固形物100重量部と
2,6−ビス(p−アジドベンザル)−4−tert−
アミールシクロヘキサノン5重量部とを、メチルイソブ
チルケトン233.4重量部に溶解した溶液を孔径0.
5μmのメンブレンフィルターでろ過し、光硬化性組成
物を得た。得られた光硬化性組成物をシリコンウェハー
上にスピンコート法により塗布し、風乾した後、膜厚が
2.5μmの組成物被膜を形成した。この組成物被膜は
未硬化の状態で粘着性は無かった。
2,6−ビス(p−アジドベンザル)−4−tert−
アミールシクロヘキサノン5重量部とを、メチルイソブ
チルケトン233.4重量部に溶解した溶液を孔径0.
5μmのメンブレンフィルターでろ過し、光硬化性組成
物を得た。得られた光硬化性組成物をシリコンウェハー
上にスピンコート法により塗布し、風乾した後、膜厚が
2.5μmの組成物被膜を形成した。この組成物被膜は
未硬化の状態で粘着性は無かった。
【0053】この組成物被膜にマスクアライナーを用
い、予め半導体の回路に応じてパターンを形成したフォ
トマスクを密着させ、露光した後(708mJ)、キシ
レンを用いて現像したが、該組成物被膜の光感度が低く
硬化が不十分なため、該組成物被膜はキシレンに溶解
し、シリコンウェハー上には、フォトマスクに対応した
パターンは得られなかった。
い、予め半導体の回路に応じてパターンを形成したフォ
トマスクを密着させ、露光した後(708mJ)、キシ
レンを用いて現像したが、該組成物被膜の光感度が低く
硬化が不十分なため、該組成物被膜はキシレンに溶解
し、シリコンウェハー上には、フォトマスクに対応した
パターンは得られなかった。
【0054】本発明の組成物の保存安定性試験 実施例2で得られた組成物を容器に密閉し、5℃、25
℃、及び40℃で保存し、粘度(cSt)の経時変化を
測定した。結果を図1に示す。なお、図1中、縦軸は、
25℃における組成物の粘度(cSt)であり、横軸は
保存期間(日数)である。
℃、及び40℃で保存し、粘度(cSt)の経時変化を
測定した。結果を図1に示す。なお、図1中、縦軸は、
25℃における組成物の粘度(cSt)であり、横軸は
保存期間(日数)である。
【0055】耐熱性試験 実施例1及び2で得られた組成物の硬化物を熱天びんを
用いて、300℃で4時間処理し、その間の重量減少を
経時的に測定した。結果を図2に示す。
用いて、300℃で4時間処理し、その間の重量減少を
経時的に測定した。結果を図2に示す。
【0056】
【発明の効果】本発明の組成物は、感度、解像性、及び
保存安定性に優れ、塗布後、未硬化の状態で粘着性が少
なく、硬化後の耐熱性に優れる。この組成物は、半導体
リソグラフィ用感光性耐熱材料や、半導体パッシベーシ
ョン用感光性耐熱材料として有用である。
保存安定性に優れ、塗布後、未硬化の状態で粘着性が少
なく、硬化後の耐熱性に優れる。この組成物は、半導体
リソグラフィ用感光性耐熱材料や、半導体パッシベーシ
ョン用感光性耐熱材料として有用である。
【図1】 保存安定性試験の結果を示すグラフである。
【図2】 耐熱性試験の結果を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 伸介 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−117024(JP,A) 特開 昭64−14226(JP,A) 特開 平7−26146(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 299/00 - 299/08 C08F 290/00 - 290/14 C08G 77/00 - 77/62 G03F 7/075
Claims (1)
- 【請求項1】(A) 下記一般式(2): CH 2 =CR 1 COO−C 3 H 6 −Si(OR 4 ) 3 (2) (式中、R 1 は水素原子又はメチル基を示し、R 4 は非
置換又はアルコキシ置換アルキル基を示す)で表される
(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリアルコキシシ
ランと、該シラン1モル当たり1〜18モル量の、下記
一般式(3): PhSi(OR 5 ) 3 (3) (式中、Phはフェニル基を示し、R 5 は非置換又はア
ルコキシ置換アルキル基を示す)で表されるフェニルト
リアルコキシシラン及び場合によってはさらに前記一般
式(2)のシラン1モル当り0〜4モル量の下記一般式
(4): R 2 Si(OR 6 ) 3 (4) (式中、R 2 は炭素原子数1〜8のアルキル基又は炭素
原子数1〜8のアルケニル基を示し、R 6 は非置換又は
アルコキシ置換アルキル基を示す)で表されるオルガノ
トリアルコキシシランとを、共加水分解及び重縮合に供
し、得られた縮重合物に含まれるシラノール基を、下記
一般式(6): R 7 3 SiO− (6) (式中、R 7 は独立に炭素原子数1〜8のアルキル基を
示す)で表されるトリアルキルシロキシ基に転換するこ
とにより得られた 平均分子量3,000〜100,000(GPCに
よるポリスチレン換算値)の(メタ)アクリロイルオキ
シル基含有オルガノポリシロキサン、及び (B) 光増感剤 を含有してなる光硬化性オルガノポリシロキサン組成物
に光を照射して硬化させることからなる硬化物の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08891796A JP3347936B2 (ja) | 1995-03-16 | 1996-03-18 | 光硬化性オルガノポリシロキサン組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-84722 | 1995-03-16 | ||
JP8472295 | 1995-03-16 | ||
JP08891796A JP3347936B2 (ja) | 1995-03-16 | 1996-03-18 | 光硬化性オルガノポリシロキサン組成物 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002200068A Division JP4064172B2 (ja) | 1995-03-16 | 2002-07-09 | 光硬化性オルガノポリシロキサン組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08311139A JPH08311139A (ja) | 1996-11-26 |
JP3347936B2 true JP3347936B2 (ja) | 2002-11-20 |
Family
ID=26425712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08891796A Expired - Lifetime JP3347936B2 (ja) | 1995-03-16 | 1996-03-18 | 光硬化性オルガノポリシロキサン組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3347936B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
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EP0661339B1 (en) * | 1993-12-27 | 1999-06-23 | SOLVAY POLYOLEFINS EUROPE - BELGIUM (Société Anonyme) | Zeolite containing propylene polymer composition and object manufactured from this composition |
US7115531B2 (en) * | 2000-08-21 | 2006-10-03 | Dow Global Technologies Inc. | Organosilicate resins as hardmasks for organic polymer dielectrics in fabrication of microelectronic devices |
US7283715B2 (en) | 2002-02-06 | 2007-10-16 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Optical waveguide forming material and method |
US8377634B2 (en) * | 2004-07-16 | 2013-02-19 | Dow Corning Corporation | Radiation sensitive silicone resin composition |
US20090029287A1 (en) * | 2006-01-24 | 2009-01-29 | Asahi Kasei Emd Corporation | Photosensitive resin composition |
JP2009237363A (ja) * | 2008-03-27 | 2009-10-15 | Jsr Corp | レジスト下層膜用組成物及びその製造方法 |
WO2023100991A1 (ja) * | 2021-12-01 | 2023-06-08 | 東亞合成株式会社 | シルセスキオキサン誘導体、硬化性組成物、ハードコート剤、硬化物、ハードコート及び基材 |
-
1996
- 1996-03-18 JP JP08891796A patent/JP3347936B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08311139A (ja) | 1996-11-26 |
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